再見(ツァイツェン)/また逢う日まで
我的兄弟姐妹 (01・中国)
(ーー;)
(監・脚)ユイ・チョン (脚)チェン・トン
(主)ジジ・リョン ジャン・ウー シア・ユイ チェン・シー ツイ・ジェン デヴィッド・リー ヤン・チンウエイ
強引でベタな展開に、ついて行けない所、多々・・ あ〜今年は「妖怪化」が早すぎるぅー(T∇T)
確かに子供は可愛いかった・・!お兄ちゃんが最後に残った妹と別れる所なんて、もう涙涙・・(ノ_<。)うっうっうっ
この子供時代の風景って言うのは割合イイ。ベタでも、それなりにしみる物がある。けど、20年後である現代が、どーもイマイチ。
バラバラになった兄弟の再会の展開がゴーインで・・皆のキモチがあんまり伝わって来ないんだよね。仲睦まじかった兄弟の
お互いに気後れする部分(立場・・忘却等)の描写も稀薄で、いくら涙したからと言っても、それは感動とは別物だと思った。
ラスト、ちょっとのザワつきですぐに指揮をやめてしまうのって、プロとしてど〜なの?
彼女のヘアスタイルが、一流指揮者にしては垢抜けなさ過ぎって言うのもど〜なの?
・・では、「人間に戻る旅」に出かけてきま〜す・・。。。。(( T_T)トボトボ 【劇場】

追憶
THE WAY WE WERE (73・米)
(監)シドニー・ポラック
(主)バーブラ・ストライサンド ロバート・レッドフォード ジェームズ・ウッズ
せつないよねぇ・・・この映画・・・ 細部は、年齢的にあまり思い出せませんが(笑)
ただただせつなくて胸が苦しくなった覚えがあります。【映画愛好会による上映にて】

ツイスター
TWISTER (96・米)
_(T▽T)ノ彡☆牛
(監)ヤン・デ・ボン
(主)ヘレン・ハント ビル・パクストン ジャミー・ガーツ フィリップ・シーモア・ホフマン ジェレミー・デイヴィス 
別タイトル『牛が飛ぶやつ』。ここだけは必見。^_^; ヒロイン、可愛くないなぁ〜と思ったら、ハントだったのね。
相手役、印象薄いな〜と思ったらパクストンだったのね。ごめん。で、ジェレミーはどこにいた?^_^; 【ビデオ】【TV】

ツイステッド
TWISTED (04・米=独)
(監)フィリップ・カウフマン (脚)サラ・ソープ
(主)アシュレイ・ジャド サミュエル・L・ジャクソン アンディ・ガルシア デイヴィッド・ストラザーン ラッセル・ウォン カムリン・マンハイム
犯人当てサスペンスとしては、展開がきっちりソツなく進む、とっても正統派な印象・・なので、
そのタイトルが表してるのは、真犯人の裏工作(?)云々ではなく、キャラの深層心理・・だったのかもね。犯人当てよりも、
「女性」と言う事を踏まえての主人公のキャラがなかなか面白く、あの濡れ場の状況や彼女に文句をつける同僚の*を蹴飛ばした所には
大笑いしてしまったよ。_(T▽T)ノ彡☆ そもそも主人公が男だったら、ここまで周囲からとやかく言われる事もないかもしれないよね?
それに表向きには真面目でちゃんとした人であっても、どうにも止まらない山本リ○ダ的要素(古っ)なんて、もしかしたら
誰にでもある物かもしれないね。無意識の意識が目覚める時が来ないとも限らない・・。そんなツイステッドな心理の絡み合いを見てしまうと、
【以下ネタバレまでいかないけどラストに触れてます】
彼女を敵視してた刑事が、彼女の肩にかけてやるカーディガンすら、クセモノに思えて来ちゃってさ。
本当なら、これは2人の和解・・とまでは行かなくても、思いやり溢れるいいシーン・・なハズなのに、まさにこれもツイステッドな
深層心理の罠に見えてくるんだよね。見える物を一瞬でインプット出来る技を
越え、見えない部分の裏を、先を、無意識の心理を、
受け止め側の意識が察知しようとフライングして、
男社会で頑張っても所詮は女なんだから・・なーんて、アマノジャクな解釈も出来る訳で;;
なんだか自分はこの作品を観る前から、精神的に既にバリバリ、ツイステッドしちゃってるかも;;
つるのつはツイステッドのつ・・・・・(-.-)ふ 【劇場】

追想のかなた
THE ASSAULT / DE AANSLAG (86・オランダ)
(監・製作)フォンス・ラデメーカーズ (脚)ジェラルド・ソエトマン (原作)ハリー・ムリッシ
(主)デレク・デ・リント モニク・ヴァン・デ・ヴェン マルク・ヴァン・ウキーレン ジョン・クレイカンプ エリー・ウェラー
45年、ナチ占領下のオランダ。何者かに暗殺されたナチのメンバーの死体が、何故かスタインベック家の庭に放置されてしまった。
そして、ナチの報復により彼らの家は焼き払われ、少年アントンだけが生き残ってしまう・・。
ハリー・ムリッシ原作のベストセラーの映画化。(もちろん未読;;)86年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作品。
重大な事件が起こる割には淡々としすぎて今ひとつ盛り上がりに欠け、セリフまわしもどこか適切じゃないよなぁ?
・・とか思っていた前半だったけど、主人公アントンが後に大人になってから、とある老人と出会い、
事の真相が少しずつ判りだしてからは、思いがけない部分でうっ・・と涙が出そうになったりも。
過去のあの時の全てが、無意識に彼を動かしている・・。拘留された時に優しく励ましてくれた女性の言葉を忘れていた彼・・
私もずっと、あれ?何だったけかな?とか(彼は20年以上前の事、私は数分前の事・汗)
それを思い出す場面では胸がじ〜ん・・。
アカデミー賞外国語作品賞を受賞してる割には日本劇場未公開みたいだし、かなり地味な部類だけど、静かな感動を残すいい作品でした。
少年時代のアントンが、「Xメン」のカギしっぽのある人・・アラン・カミング?・・に似ていたのがちょっと・・(笑) 
【以下、ネタバレあり!未見の方は読まないでね】
1つの家族の絆を断ち切り、生き残ったとは言え少年に一生の傷を与えてしまった痛ましい事件。
権力に反対し、ユダヤ人をかくまう為と言う、誰もが誠実な使命に燃えていたからこその悲劇であったのが身につまされる。
デモの群集の中で、迷子になった息子と会える俯瞰シーンは全ての辛い出来事を克服したかの様に見えて印象的だった。 【ビデオ】

ツイン・ピークス
TWIN PEAKS (89・米) ツイン・ピークス/序章?
 
(監・脚・製作総指揮)デヴィッド・リンチ (脚・製作総指揮)マーク・フロスト (音楽)アンジェロ・バダラメンティ
(主)カイル・マクラクラン マイケル・オントキーン ジョアン・チェン パイパー・ローリー ララ・フリン・ボイル
   シェリル・リー シェリリン・フェン ダナ・アッシュブルック ジェームズ・マーシャル
TV放映されていた頃ハマって見てましたが、どんどん支離滅裂になってましたよね〜(笑)
それでもあの独特の不思議な雰囲気は忘れ難く、図書館でビデオを見つけ、つい借りてみましたが・・
これは一体、どういうビデオなんでしょう?(えっ)
途中みたいなのでダイジェスト版と言う訳でもないし、シリーズで並んでた訳でもない・・ハテ??
一応ネットで調べてみたら、この”序章”と言うビデオがコレにあたるんじゃないかと思われるけど、確証なし。
内容もよくワカランなら、ビデオ自体もよくワカランと言う、何年経ってもワカラン世界なリンチなのでした。さすがです。( ̄・・ ̄)【ビデオ】 
 
ツイン・フォールズ・アイダホ
TWIN FALLS IDAHO (99・米)
(監&脚)マイケル・ポーリッシュ (脚)マイク・ポーリッシュ
(主)マイケル・ポーリッシュ マイク・ポーリッシュ ミシェル・ヒックス
優しく優しく淡々と進んで行く作品。健康なブレイクによって”生かされてる”、ただそれだけに満足しようとしているフランシス、
娼婦のペニーに惹かれ、だがそれがどうしようもない事と知り、荒れるブレイク、最初は二人を敬遠していたが、
親切心が少しずつ愛情へと変わっていくペニー、みんながとても優しく悲しい。
どこか達観した感じのある二人なので(当り前と言えば当り前かも)激しい感情のぶつかり合いがなく、
強烈な印象はない作品だが、静かで柔らかな映像も素晴らしく、心に染み渡る作品だった。
ブレイクが母の手に気づいた一瞬、母を恨んだだろうか?許しただろうか?感謝しただろうか?などと、色んな想いが自分の中で
交錯した。悲劇の先のハッピーエンドは信じたいね。しかし、このタイトルはちょっと平凡で覚え難いなぁ・・(原題だけど^_^;)
監督や主演のポーリッシュ兄弟は、ゆあん♪とカッセルを足して二で割った様な風貌で可愛い。^_^;
ペニー役のヒックスはスーパーモデルだそうで・・ど〜りで人間離れした美しさ。^_^; 【DVD】

ツォツィ
TSOTSI (05・南アフリカ=英)
(監・脚)ギャヴィン・フッド (原作)アソル・フガード
(主)プレスリー・チュエニヤハエ テリー・ペート ケネス・ンコースィ モツスィ・マッハーノ ゼンゾ・ンゴーベ ZOLA ジェリー・モフォケン
”ツォツィ”とは、不良・チンピラを意味する南アフリカのスラングなんだとか。そして、その名で呼ばれるワルの少年が
車強盗の際にたまたま出会った(?)赤ちゃんを拾って育てる事に・・と言う物語・・なんだけど、これはアカデミー外国語映画賞を
受賞してるとの事で、期待がちょっと暴走し過ぎちゃったか、自分の想像の枠を越えてはくれなかったので少々物足りなかった。
セピアトーンの映像や劇画タッチな動き、そしてそこに無垢な赤ん坊・・と、ハードな内容とはかけ離れた御伽噺の様な雰囲気を
醸し出しているのは意図的なんだろうけど、それが過酷な現実世界とうまく混ざり合わない部分もあって、そんな所がちょっと
ヤワに感じたと言うか、いいお話だとは思うけど、どうも(私の苦手な)教科書路線なニオイがあってね。(^^;
それに、どんなワルさをしたって、無差別殺人など、ワルの境界線を越える様な事が平気で出来るかどうか、いくら過去の自分を
誤魔化しベールかけてたって、そう言う根本的な精神とか考え方ってのは、やはり小さな時からずっと持ち続けてるモノだと思うし、
なのに軽々そう言う事をしてしまう主人公の心の過程が不明・・だったので、今ひとつ大きな共感や感動に結びつかなかった。
いや、最初に電車の中で何の罪も恨みもない人にああ言う事をしたのは他の凶暴な仲間だったのかもしれないけど、
それを何でもないフリしてシレッと流せる主人公が、赤ん坊にだけは”命”を感じる・・と言うのは、いくらそこに過去の自分を
見たから(たぶん?)と言えど、ちょっとギャップがあり過ぎる様な気がしちゃってね。しかも、同じワル仲間に堕ちちゃってる
くせにやたら説教たれる男がいてね・・そんな教科書通りな説教で物語をリードするんじゃなくて、もうちょっとじっくりと主人公本来の
内面を掘り下げてくれたらきっと共感出来たんじゃないかと思うだけに残念。彼、
とってもいい眼してたしね!(出た!瞳フェチ)
なので、厳しい現状を一番リアルに感じた部分と言えば、意外と、赤ん坊の家と主人公の生活環境の違い・・だったかも・・。
でもクライマックスはとても緊迫感溢れてて祈る様な気持ちになったし(T_T)赤ん坊にお乳をあげた女性が彼に言った
「ただのガラスのカケラでも
光や色が見えるのよ」・・には捨てない意思や希望が感じられて、とても良かった。 【劇場】

 (07・日本)
(監・脚)降旗康男 (脚)小久保利己 土屋保文 (原作)浅田次郎
(主)妻夫木聡 夏木マリ 佐々木蔵之介 鈴木砂羽 森迫永依 笛木優子 佐藤隆太 赤井英和 香川照之 西田敏行 江口洋介
ゆるいテンポでしたね〜(笑)そこからして、ちょっと想像してたのとは違ったけど、
ああ言う方向に進むのは思いがけなかったし、悪くなかったです。貧乏神・疫病神・死神のキャラ(キャスティング)も絶妙。
ちびまる子の子が○○ってのも意外で良かったし、ちびまる子の時より可愛いかった。 【TV】

月とキャベツ
(監)篠原哲雄
(主)山崎まさよし 真田麻垂美 鶴見辰吾 中村久美 ダンカン
人気バンドを離れて独立したのはいいが、激しいスランプに陥ってしまったアーティスト、花火。
そんな時、彼の前にダンサー志望の少女ヒバナが現れる。
現実的な青春物語かと思ってたら、ファンタジーですね。
お話は、オルガンを外に運んだ時の花火の何げない一言で先がパ〜ッと分かってしまうので特に意外性などはないんだけど;;
畑の緑やヒバナの白いドレスなど、映像の清清しさが印象的な感じのいい作品でした。
特に好きだったのは、二人でキャベツをざくざく切ってお料理して食べる所。なんかいいわ〜。
ヒバナ役の女優さんは初めて見ました。ダンサー志望な割には、ダンスがあまり上手くないのが気になりましたが(汗)
清潔感があって良かったです。
でもこの作品で一番良かったのは、お話でも女優でもなく、やはり山崎まさよしじゃないでしょうかね。
なんだか、独特のいい味出してましたわ〜。もしかして、彼の為の映画だったのかしらん?
最後の歌に特にチカラがあって、ジーンとしてしまったよ・・ちょっと好みかも。
見ようによっては、ジェイク・ギレンホールに似てる感じも・・って、だったらかなり好みやないかいっ (;^◇^)ノ~☆(ノ ̄皿 ̄)ノ【ビデオ】

月に囚われた男
MOON (09・英)
(監・原案)ダンカン・ジョーンズ (脚)ネイサン・パーカー (音楽)クリント・マンセル
(主)サム・ロックウェル ドミニク・マケリゴット カヤ・スコデラーリオ ベネディクト・ウォン マット・ベリー マルコム・スチュワート
(声)ケヴィン・スペイシー
地球のエネルギー源採掘の為、3年契約でたった1人で月へと旅立った宇宙飛行士の物語・・。
観る予定に入れてなかったのに、予告編でちょっと「惑星ソラリス」を思い出し、
ロックウェルとニコちゃんの顔を見たら急に観たくなって、急遽鑑賞。こう言う予定外のパターンが多い今日この頃・・;;
物語は・・オチの様なものは早くから想像はつくんだけど、決してそれだけの内容ではなかったので、
とても面白く観れました。予定を変更して観て良かった〜!(^O^)v
なにしろ宇宙船内の雰囲気がなんかこう肌に合うと言うか、それこそデジャヴの様な心地よさで
それに加えてサム・ロックウェル!・・ちょっとした笑顔とかたまりません〜(笑)
卑怯顔と癒し顔は紙一重・・(←もういい加減言うのやめたら、って感じですが)
ほぼ1人で全部を引っ張っていった、その力量〜存在感にも感動。
人間1人1人の存在・・肉体的な事だけじゃなく・・についても色々考えさせられて・・切なかった・・。
謎があってそれが簡単に判っても、こんな風に一直線に潔く展開していく作品は気持ちがいいね。職人技って感じも。
ただ1つ文句があるとしたら、ラストの”その後”の説明くらいかな。
頭の中が無限大に広がってトリップ状態になってた私には、あれは要らなかったなあ。(笑)
監督はダンカン・ジョーンズ。デヴィッド・ボウイの息子だそうで、
そう言うことは特にどうとも思わないんだけど(すんません、何しろ音楽関係ウトいので)
次回作も観てみたいな〜と思ってしまうくらい、気になる存在になりました。 【ソラリアシネマ】

月の輝く夜に
MOONSTRUCK (87・米)
(ーー;)
(監)ノーマン・ジュイソン (脚)ジョン・パトリック・シャンリー
(主)シェール ニコラス・ケイジ オリンピア・デュカキス ダニー・アイエロ
大都会の夜空にぽっかりと浮かぶ大きな満月がとっても綺麗で印象的。こんな美しい月を見た日にゃ誰だってどうかなるわな〜??
って感じのラブ・コメなんだけど、どこか主人公に魅力を感じなくて。(シェール・・これでアカデミー賞取ってるんだけど)なんか
イライラする性格だった。それから婚約者のマザコン度ももっと強調してくれないと、どこがダメ人間なのか最初はピンと来なかった。
好感持てるキャラもいたけど、見終わった後、人間不信になりそうな感じがしたよ。ニコラスが若い!(笑)【TV】

月のひつじ
THE DISH (00・豪)
(監・脚)ロブ・シッチ (脚)サント・シラウロ トム・グレイスナー ジェーン・ケネディ
(主)サム・ニール ケヴィン・ハリントン トム・ロング
最近、『本当にアポロ11号は月面に着陸したのか?』と言う説が飛び交ってる為、作中のアクシデント以上のアクシデントが?^_^;
などと、ちょっと突っ込んでみたりもしましたが、見ているうちに、いやそんな事は絶対ないぞ!と言う気持ちにも・・・(笑)
しかし何にせよ、こう言う歴史的大事業に携わった人々の働きや感動は素直に受け止めたい。
この巨大アンテナ(DISH)に座り空を見上げた時の気持ちはどんなだろう!私も感じてみたい・・・!
小品ながら、熱意とユーモアに溢れた、感じのいい作品でした。【劇場】

月夜の恋占い
LE BATTEMENT D'AILES DU PAPILLON HAPPENSTANCE /
THE BEATING OF THE BUTTERFLY'S WINGS (00・仏)
(監・脚)ロラン・フィロード
(主)オドレィ・トトゥ フォデル エリック・サヴァン ナタリー・ブサンソン
些細な事が色んな”次”に繋がっていましたね。
オドレィの運命の相手が”あの彼”・・と言うのはちょっと弱い感じがしましたが、あのラストは好きでした♪
あの大袈裟な手当てが良かったよね。ある意味、キュートでオシャレ。(笑)
リュックは最初嫌いだったけど、美術館で知り合った東洋系の女性の前で初めて素直に自分を明かした所は良かったな。
むしろ、”あの彼”のが私にはイマイチだったかな・・だって****を平気で人のカップに入れてしまう様な人って・・どうなの?!
でも実は、オドレィの相手、最初は”あの彼”と思ったけど、色んな人が出てきたので「もしやあの不倫のオッサン?」とか
「更正した(?)後のリュック?」とか色々想像してしまったのでした〜。(^m^
あのオッサンはどうなっただろうね?逆上したカノジョに刺されたりしてないかしら?(爆)
でも考えてみれば、本当に、こうやって日々自分たちが暮らしてる一分一秒でも、”他”と関わっているし、影響与えてるよね・・ミステリアス。
そう思うと、何げない自分の仕草や仕業も、ちょっと振り返ったりしてしまうわ。どこにでも悪影響与えてたらどうしよう〜(@Д@;
【追記】リュックに仕事紹介した女性が、彼の名前をバラバラにして組み替えて、占いをするのが面白かった!
その結果(出た言葉)にも笑っちゃった〜(≧▽≦) 日本劇場未公開作品。【DVD】

つぐない
ATONEMENT (07・英)
(監)ジョー・ライト (脚)クリストファー・ハンプトン (原作)イアン・マキューアン
(主)シアーシャ・ローナン ロモーラ・ガライ ヴァネッサ・レッドグレイヴ キーラ・ナイトレイ ジェームズ・マカヴォイ 
   ブレンダ・ブレッシン パトリック・ケネディ ベネディクト・カンバーバッチ ジュノー・テンプル ハリエット・ウォルター 
   ジーナ・マッキー アンソニー・ミンゲラ ジェレミー・レニエ
私にしては珍しく原作を読んでからの鑑賞となりました。
と言う訳で、本来ならラストにガーンと来たかもしれない・・と言う楽しみはナシ、だけど、内容が分かってるから・・の辛さ、
いたたまれなさを、中盤からどんどん感じてきちゃって、何てことないシーンでもついついウルウルウルウル・・;;
でもそれは、愛を引き裂かれたロビーとセシーリアが可哀相、って言うよりも・・・・・・・・・・・・(以下、ネタバレにて)。
でもさ、原作を知らずに映画を観たら、一体どんな風に感じただろう・・?ってのも興味あってね・・。
当たり前だけど、同時に両方経験出来ないのってすごく残念。
自分の感覚(感受性)のバリエーションはまだまだ沢山あるんじゃないか、それを知りたい、探り当てたい・・なんて思うだけに。(^^ゞ
映画の中で一番気に入ったのは、物語の始まり・・キラキラした日差しをいっぱいに浴びる邸宅や庭。
そんなくもりのない場所で、しかしオトナの女性の一歩手前である少女の矛盾した心理がああ言う事件を引き起こしてしまう皮肉。
ロビー、トンマやなぁ〜!・・と思わなくもなかったけれど。まぁそれは措いといて。ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ
ゆらめく光が、淡い恋心と幼い自信や潔癖さに揺れ動く少女の危うさにも似てとても印象的でした。
俳優さんはみんなもう、主役から脇に至るまでイメージに合っていて其々にとても良かったです。
キーラは最初、ハイティーン時代のブライオニー役だったらしいけど、セシーリア役が気に入って、
自分からそちらにして欲しいとお願いしたらしい。原作でのセシーリアの容貌描写にも彼女はピッタンコ!だったし、
彼女自身も納得いく役作りが出来ただろうし、これは替わって正解でしたね。
ブライオニー役は、噂通りの演技と存在感を見せてくれたシアーシャ・ローナンが素晴らしかったです。恐るべき子役!(笑)
見るからに、ちょいと神経質そうで・・でも白いワンピース姿は愛らしく、かつ賢そうで(白ってずっと彼女のイメージ)
こんな子にああ言う現場見られちゃっちゃーなぁ〜・・言い訳も何もしたくないよねぇ・・とか、こっちのが冷汗もん。(^^;
彼女の目に映る姉達の世界=大人の世界・・に、私も自分が幼い頃に憧れた年上の世界への下からの目線を思い出したわ。
晩年のブライオニー役のV・レッドグレイヴの出番は思っていたよりはるかに少なかったけど、さすがに存在感がありましたね。
ああ言う形のラストシーンはちょっと平凡だし原作のシーンの方が私としては説得力があったな〜とは思ったけど、
その分、海辺のシーンを挿入してあったり・・と、映画化においての工夫がなされていたので、納得させられたし興味深かったです。
ハイティーン時代のブライオニーを演じたロモーラ・ガライは一番地味で印象が薄かったけど、
事件の”起承”を受け持ったシアーシャと、”結”でどんでん返した(?)レッドグレイヴの間に挟まれた、
物語の構成上一番ハッキリしない”転”だったので、ちょっとブが悪くて気の毒だったわ〜。
そもそも、原作も、この辺はずーっと痒い所に手が届かない描写ばっかりだったものね〜仕方ないよ。ヨチヨチ( *´д)/(´д`、)カイィ〜
ローラ&双子やマーシャルには笑ってしまった!だって彼ら、イメージしてたよりも随分マンガちっくだったもんで(笑)双子可愛い〜♪
けどリーオンは影薄っ。(笑) 兵士の役がレニエでインタビュアーがミンゲラ監督だと後で知りビックリ。あぁ〜再見しなければ・・。
タイプライターを使った音楽も非常に効果的(と言うか一癖あり・笑)で、繊細でとても良かったです。サントラ欲しいな♪
【以下、ネタバレあり!未見の方は読まないでね】
勿論、2人(ロビーとセシーリア)は可哀相ではあったけど、オチを知ってての涙は、ブライオニーへの涙でした。
ロビーの戦場シーンの、残酷なのにいやに幻想的で現実味を帯びないキレイ過ぎる描写や、
取ってつけた様なセシーリアのアパートの様子、など、ただ視野に入るだけで
そこにブライオニーの謝罪の気持ちが1コマ1コマ織り込まれてるみたいで、ついついウルウル・・。Σ\( ̄ー ̄;)サブリミナルかいっ
罪を犯してしまったのと同じ創作(想像力)と言う手段(しかも天職)で2人に贖う彼女は余りにも哀しくて・・。誰もが望むハッピーエンドも、
こればっかりは実は自己満足でしか有り得ない、と言う事は彼女は充分承知だろうし、それでもなお、そうするしかもはやどうしようもなく、
それでも死を目前にするまでずっと書き上げる事が出来なかった彼女の長くて重い苦しみに胸が締め付けられる様でした。
思うに、この物語は、もしブライオニーの生に限りがなければ、永遠に書き上げられる事もないだろうし、
彼女は永遠に苦しみ続けなければならないのだろう。あのキラキラした世界の美しさが彼女を縛り、
忍び寄る病魔だけが
ようやく彼女をそこから解き放つ事が出来るのかもしれない?・・と感じさせられたラストに、
彼女が決して人を操れる神などでなく、ただ苦しみの果てに頭を垂れる1人の小さな人間にしか見えなかった事がまた哀しかった・・。
それはそうと、実名で小説にされたなら・・マーシャルって・・どうよ?(爆) 【劇場】

綴り字のシーズン
BEE SEASON (05・米)
(監)スコット・マクギー デヴィッド・シーゲル (脚)ナオミ・フォナー・ギレンホール (原)マイラ・ゴールドバーグ
(主)リチャード・ギア ジュリエット・ビノシュ フローラ・クロス マックス・ミンゲラ ケイト・ボスワーズ
えっ・・このラスト一体どう言う事なの?( ̄Д ̄;なんでこれで家族が・・おっと、初っ端からネタバレしちゃいけないけど
これがスッキリしなきゃどうもこうもならんよ・・と言う訳で、鑑賞後にパンフとかサイトで調べてみましたよ。けど、よくワカラん・・(^^;
ただちょっとだけ”多分そうなんだろう?”と思われるコトを見つけたので、それを当てはめて今一度ラストを思い出してみると、
うう〜む・・これはやられた!と、ちょっと感動してしまった・・。(なんなんだ;;)
この事は後で【ネタバレ】にて。
でもさ、この作品ってバラバラになりかけた家族の再生を、まさに文字を集めて1つの単語にする様に、
そして、その1つ1つの文字(アルファベット)にすらきちんと意味があるんだ、ってコトに重ねて描いてると思うんだけど
どうもその描き方〜伏線がユルくって。母親(ビノシュ)の回想シーンなんかがやたら思わせぶりでクドい割
には
肝心の所がいい加減なので、例えば父親(ギア)の性格がワンマンで・・なんて言うのも全然ピンと来なくてさ。
元々仕草がソフトなギアなので、それこそ暴力でも振るって貰わなきゃ全然説得力なくって・・ヾ(--;)
きっと原作は良いんだろうな、ってなんとなく解りはしても、あくまでも映画は映画なので、きちんとその世界を
伝える作り方をしてもらわなくては、これではかなり観客にはツラいんじゃないかと思ったよ。
【以下ネタバレ!未見の方は読まないでね・・と言いたいけど・・微妙な所;;】
問題のラストだけど、最初私は、なんでわざと間違える事が家族の再生に役立つの?って思ったのよ〜。
そりゃ、父親天下の終わりを見せてやったぞ、自分の道は自分で選ぶ、たとえダメな自分でも母親なら認めてくれる・・
みたいな意味がもしかしたらあったのかもしれない・・けど、あんなわざと間違う様な、言うなれば
自分自身をも欺くようなしょ〜もないテなど何の意味もない様に思えたんだよね。そんな安っぽい反逆で
家族に輪が戻るなんて有り得ないし・・とかさ。(笑)で、調べたワケさ〜( ̄∇ ̄;)
そしたら、どうもあの最後の「Y」には意味があったらしいんですよね、ヘブライ語で・・「神」とか「繋がり」とか。
いや、私の調べ方なので本当の所はどうなのかはっきりはしないんだけど、でももしこれが本当だったら・・と思うと
ああ〜そうだったのか〜・・!って、ぱーっとあのラストの意味が心にしみいる様な感じがしてね。
わざと間違えた「Y」に込められたイライザの家族への思いが、その文字の意味を知る彼らにはきちんと伝わっていた
・・そう思うと、これってすごく感動〜!なラストじゃん!と。・・今さら。ゞ( ̄∇ ̄;)
でもね、これって(もしそうであっても)やっぱり解り辛いよ。確かにヘブライ語勉強してるシーンとかあったけどさ、
神秘主義宗教の説明とかもあったけどさ・・やっぱり、もうちょっと解りやすい描き方してほしかったな・・シロウトにね!【劇場】


罪の手ざわり
天注定 / A TOUCH OF SIN (13・中国=日本)
 
 
(監・脚・製作総指揮)ジャ・ジャンクー (制作総指揮)森昌行
(主)チャオ・タオ チアン・ウー ワン・バオチャン ルオ・ランシャン チャン・ジャーイー リー・モン ハン・サンミン ワン・ホンウェイ
山西省の炭鉱の利益を不当に独占している村長らに怒りを募らせるダーハイ・・
重慶で待つ妻子の元へ出稼ぎから戻ってきた夫チョウ・・
湖北省のサウナの受付係のシャオユーは、客に非常識な性接待を要求され・・
広東省の縫製工場で働くシャオホイはナイトクラブのリェンロンに恋をする・・。

広い中国の様々な土地で起こるそれぞれの事件。
それらが、がっつり絡み合うのではなく、ほんの少しだけカスる・・って所に妙なリアリティを感じる。
(後で知ったけど、事件自体は実際にあった物を元にしているらしい)
普通に倹しく真っ当に暮らしている人達の届かない叫びが悲しい・・と言うよりも、そんな世の中に怒りを感じる。
でも、チョウの強盗殺人などではらす物でもない所にジレンマもあるし、
かと言って、泣き寝入りや自殺など冗談じゃないと言った感じ。
そしてその後に襲ってくるのは、普通に生きてるつもりでも、ふとしたはずみで、もしこんな風になってしまったら・・と言う恐れ。
自分が女性だからか、故郷の妻子や、シングルマザーのリェンロン、刑期を終えたシャオユーの、
悟りきった様な表情や静かに淡々としている姿勢が強く印象に残った。  【KBCシネマ】
 

冷たい嘘
BETWEEN EARTH AND SKY / THE LIE (18・米)
 
 
(監・脚)ヴィーナ・スード
(主)ミレイユ・イーノス ピーター・サースガード ジョーイ・キング
 
雪の中、娘ケイラとその友達ブリトニーを車で合宿に連れて行く父親。
だが途中下車した後、ブリトニーの姿が見当たらず、ケイラが衝撃の告白をする。

ブリトニーを殺してしまった! ・・と。
しかし両親は、娘可愛さのあまり、あれこれ隠蔽しようとし・・どんどんコトが悪化してしまうと言う・・。
けどさ、行方不明と言うだけで死体が発見されてなかったし、ケイラの態度が態度だったから、
最初からおかしいと思うよね。 でなきゃ、ただのサイコ娘だし。
サイコ・・いや、最後、ケイラが事実と心情を打ち明けるけど、なんだか気が抜けちゃったわ。
多分、両親もそうだっただろうな。いやもう魂全部抜けるか、こんなん。
なんかさ、ケイラの気持ちは解らんでもないけど、やる事が幼稚過ぎて。
高校生だよね?あれ?中学生だった?小学生じゃないよね?( ̄∇ ̄;
提案したブリトニーも、そう言うの一線越えてるって思わないのかな?
結局その幼稚さゆえ、二人とも親(家庭)を失う事になってさ・・ はぁぁ〜〜・・・脱力。
幼稚な娘達に愚かな親・・。ブリトニーの父親だけは可哀想だったかな。だってDVは捏造だったんだよね?
そう言えば、ケイラとブリトニーが恋敵ってのは何だったの?あのメールさえももしかして計画的?
だとしたら悪質過ぎだけど?え?幼稚な上に悪質過ぎ?サイコ娘のがまだ仕方ないと思えて来たんですけどどうすれば。
ケイラの父親役はもしや?と思ったら、やっぱりサースガードだったわ。久々見たけど、ちょっと年月感じた。(^^;
母親役の女優さんも久々。彼女は昔からあんまり変わってない様な。
昔から、生活感出ちゃったフェイ・ダナウェイとか言ってたけどね。(笑)     【Amazon】
 

冷たい月を抱く女
MALICE (93・米)
 
 
(監・製)ハロルド・ベッカー (脚)アーロン・ソーキン スコット・フランク (製)レイチェル・ファイファー チャールズ・マーヴヒル
(主)ニコール・キッドマン ビル・プルマン アレック・ボールドウィン ビービー・ニューワース ピーター・ギャラガー 
   ジョージ・C・スコット アン・バンクロフト グウィネス・パルトロー アン・キューザック ジョセフ・ソマー トビン・ベル
 
何者かに襲われた女子学生が大学病院に搬送された。
学長補佐のアンディはその時の執刀医が昔の同級生ジェッドである事を知り妻トレイシーにも紹介するが・・

たまたまTVでやってたから見たけど、昔見た事あったな〜。アン・バンクロフトで思い出したよ。(遅)
【ネタバレ注意〜って一応ブログトップにも書いてるけど、ネタバレまでいかなくても大抵ネタには触れまくりなので
未見の方は注意してくださいませ〜。以下もネタ触れ〜】
メインの人達と連続婦女暴行(殺人)事件との関連は夫が無精子症なのが判る、って所だけ?
その事件と、後の本題である悪女の罠とのバランスが悪いんで、イマイチ盛り上がりやインパクトに欠けた感。
ジェッドは出オチってくらいに最初から怪しくて。
あの自信満々な態度からして、何か企んでないとおかしいから。(偏見w)
ただ、ニコール演じるトレイシーは、きっと彼とラブな関係やろなとは察してたけど、
あそこまで悪女(ワル)だとは思ってなかったかな〜。忘れてたし・・(トオイメ)
お金の為にそこまでやる?あ、やるんですね、そうですか、な世界。( ̄∇ ̄;
とは言え、その他の展開〜隣の男の子の事とかは、そう言えば・・ってなんとなく記憶が蘇りながら
見てたかな・・特に驚きもなかったので・・。
それにしてもニコールのフワフワで豊かなブロンドがキレイですごく印象的だったな。
昔見た時も多分同じ印象だったんじゃないかと思われる。
ニコールに関してはそっちの印象のが強すぎたみたい。(当時ああ言うヘアスタイル流行ってたかも)
アンディは気の毒だった〜。プルマンの気の毒顔が板についたのはココから?( ̄∇ ̄;
グウィネスが女子学生役でちょい出。被害者。ジグソウ(トビン・ベル)もちょい出。加害者。( ̄∇ ̄;
ところで、この邦題はなんか好き。この時代(90年代)には、なんとかの女〜って言う邦題が多かった気もするけど。 【CS】
 

冷たい熱帯魚
COLDFISH (10・日本)
 
( ̄∇ ̄; 
(監・脚)園子温 (脚)高橋ヨシキ
(主)吹越満 でんでん 黒沢あすか 神楽坂恵 梶原ひかり 渡辺哲 諏訪太朗
でんでん、スゴ過ぎ〜( ̄∇ ̄; ヤバ過ぎるやろ、このオッサン。
・・それはひとまず置いといて〜(笑)
誰だって多かれ少なかれ、周囲の様々な事に抑圧されて思い通りにならない人生だろうけど
あんな事に巻き込まれてない時って、それでも普通で、小さな幸せだって探せばあったかも?・・とか思うよね。
でもあんな事に巻き込まれちゃっちゃった日にゃ〜、ねぇ〜・・もう普通の人生が生ぬるくも思えたりしてね。
実は・・社本ってさ、最初はちょっと気が弱いだけの善良でロマンチストな人だと思っていたけど、
この物語が終わった直後から、どんどんそれまでの経過が自分の中で遡ってしまってね、
そしたらさ、社本ってもうとんでもなく自分本位な男に思えてきちゃってね・・困ったよ〜!
それも、あの最後の娘の言葉のせい・・あれがあったから社本のキャラがそんな風に、
物語の進行とは逆行して(キャラの見た目や行動の変貌とは逆行して)どんどん自分の中で怪物になっていったの。
不思議だ〜・・もしかして社本の本質ってコレだったの?
・・社本が妻を解ってなかったみたいに?私も?だったらあのラスト、悲しむどころかハレルヤ!じゃないの?・・とさえ感じられて。
あの娘の言葉は、聞いた直後は本当にガッカリしたんだけどね・・どうしてそこまで?なんでこうなるの?
なんでブ○な娘が最後にアップになって終わるのよ!許せん!(←これは関係ないか・・単なる好みでした)
・・なんて思ったし、何より、社本がすごく可哀想な感じがしてたので、混乱して感想もなかなか書く気がしなかったんだけど、
自分の中でそう言う現象が起こってる事を素直に認めてしまうと、ちょっと気分が晴れちゃってさ。(;^_^A
ただし、これは自分がそう感じただけであって、物語が本当に云わんとしてる事ではないかもと言うのは重々承知。
でも、例えば娘がチーム村田(?)に洗脳されてあんな風に・・みたいに考えるよりはずっと自然に思えて。
・・と、自分が一番引っかかった部分の感想が先になってしまったけど、
この作品、園子温なんでエログロは覚悟してたけど、ここまでやってくれるとは。
実際にあった事件を元にしてるらしいので、殺人ともなればグロは当たり前なんだろうけど、内臓関係はもういいや、って感じ。(笑)
いつでもどこでも簡単にハダケそうな服しか着ない社本の妻もどんよりと汚らしくてもういいや、って感じ。
けど、アイコ(黒沢あすか)はキレイだったなぁ〜_(T▽T)ノ彡☆
なんで?なんである意味一番キ○ガ○のアイコがあんなにキレイなの?
イく所までイっちゃってたから?突き抜けてたと言うか。包丁じゃないけど・・
でもそうそう・・そんな美は確かにあった。くすぶる人生にばっさり真正面から進んでるみたいな。
毒のある花や生き物が湛えている独特の美しさとでも言うか・・キ○○イが湛える独特の美しさ?(爆)
しかも、あの、一本調子でまくしたてて強引に自分のペースに持っていく村田(でんでん)と一緒にいても全く引けをとらない堂々っぷり。
解体現場では、「アイコ、あれ持って来て」「あいよっ!」とか絶妙のコンビネーション!
あんたら、市場の魚屋じゃないんだから・・(笑)
あの、いつでも裸OKなのに妙に煤けた社本妻の裸体とは対照的に、ばりばり燃えてるアイコの裸体の迫力って一体?
物語は冒頭からものすごく不穏な空気に支配されてたよね。私には、殺人現場以上の禍々しさに感じられたわ。
冷凍やインスタント食品だけの夕食・・すごいね・・私だってここまではせん。目玉焼きくらいは作るよ。(レベル低っ)
村田との出会い・・だから〜このオッサン恐過ぎ・・その一本調子の無駄なハイテンションぶり、不気味過ぎる!
彼の言う「ボディーを透明にしちゃえばいいんだよ」の「ボディー」が、ぎりぎり「ボデー」って聞こえる所も恐過ぎ!(そこもです)
でもこう言う自信満々で強引なオッサンってたまに居るよね・・熱帯魚とか栄養ドリンクとか好きか聞いてみたいよ。
栄養ドリンクと言えば・・弁護士さん、どーして?って感じ。だって栄養ドリンクでしょう?知ってるよねぇ?
他、刑事の構えの甘さも「ザ・タウン」に負けず劣らずだったりもしたけど、
そんなツッコミも村田とアイコの楽しい(?)カケアイで透明になっちゃったわ。(笑)
最後に、社本演じた吹越満・・良かったねぇ〜。あの強烈なでんでんとガチ勝負だよ。
どうなるんよコレとか思ったけど、まるで出来の悪い息子の様に気弱に振り回されながらも
ついには夫として父親としての自分・・をきっちりシッカリどーしよーもなく自己中に魅せてくれたりして・・素晴らしかったです。
元々好きだったけど、やっぱりこの人イイね。ポスター、ドアップで毛穴見えててもイイわ〜。(* ̄∇ ̄*)
・・人生って痛い。確かに痛い。けど、痛み知らずで一生やっていける訳もなし。
痛い世界でもただ生きていくしかないやろ・・幸せとか喜びとか、結局のところは人生の付録みたいなもんかもなぁ。
色々と「もういいや」って所もあったけど、全体的にはとても興味深く面白く観られました。
今までの園子温映画の中では一番好きだったわ。たった3本しか見てないけどね〜_(T▽T)ノ彡☆
・・あ・・今年もまたお友達を失くしてしまいそう・・;;〜( ̄△ ̄〜)(〜 ̄△ ̄)〜ひゅるり〜〜〜 【シネリーブル博多駅】

ツリー・オブ・ライフ
THE TREE OF LIFE (11・米)
 
 
(監・脚)テレンス・マリック (製作)サラ・グリーン ビル・ポーラッド ブラッド・ピット デデ・ガードナー グラント・ヒル
(主)ブラッド・ピット ジェシカ・チャスティン ショーン・ペン フィオナ・ショウ ハンター・マクラケン ララミー・エップラー 
   タイ・シェリダン アイリーン・ベダード ウィル・ウォレス
 
50年代テキサスに暮らすオブライエン一家。厳格な父と優しい母の元で育った3兄弟・・が、
長男ジャックは次第に父親を疎ましく思う様になる。
全ては、ヨブ記と母親の思う所の二種類の人間・・と言う考え方から紐解かれる物語。
なので、父親と息子の確執などは、その時の本人にとっては相容れない世界全てであっても、
実際には本当に些細な一部分でしかない・・と同時に、その些細な一部分の繰り返しで造られている世界を、
たどっていけば同じ血の流れる世界を、ではどうとらえるか、と逆に問われる物語。
最初から、うんうん、そうだよね〜・・って肯ける考え方で引っ張られ、
これがスクリーン初体験となるマリック作品に浸れて、それはそれで充分に満足でした。
が! ・・ん?「2001年宇宙の旅」? え?恐竜?「ジュラシック?」(笑)
・・なんて所までイっちゃった時にはさすがにちょっと身構えたわ。
それも適度な長さだったらまだしも、かなり延々と・・しつこく・・。うーん・・きっと細かい意味はあるんだろうけど何もそこまで・・。
それと、最初はほんのり(笑)だったのが、ラストに向かうにしたがってどんどん濃くなっていった宗教色、
これもちょっと私には・・私の様な天邪鬼には、少々押しつけがましく感じられて素直に受け入れ難かったわ。
人間と言う生き物について、或いは自己について、その神秘はそれこそ人間の頭で考えつくだけの単純なモノではないんだろう、
それを追究するには、もしかしたら世の中の森羅万象と、思考を一体化する瞬間が必要なのかもしれない、
そしてその方法の1つが、本作での映像体験だったのかもしれない?
・・とも思うのだけど、でもさ、(もしかして今の人間と似たような事やってるからって)何も恐竜まで出さなくても、
(もしかして人間の魂の部分に目を向けたいからって)何もあんなラストにしなくても、
そう言うのって、例えばオブライエン一家が日常を過ごすその空間からでも
充分に描くのは可能だったんじゃないのかな?とも思ってしまって。
例えばただ空を見上げるだけ・・や、伸びていく樹を見つめるだけでも、充分に考えあぐねる事であって・・
いや、自分がどちらかと言うとそっち方面タイプの(アブナイ?)人間だからそう思えるだけの話なのかもしれないけど、
実際、長々あった宇宙とかの映像よりも、一家のさり気ない映像の方が私には素晴らしく感じられたので。
あ、でももし、ふつ〜の(恐竜も宗教も関係ない・笑)日常の素晴らしさに気づけよ、って事なら、それはそれで良いんだけど、
要するに、既成宗教は関係なく、人其々自分の感性、方法でそう言った世界に入り込めればそれでいいんじゃないか、と。
あ、それも自家製宗教と言ってしまえばそれまでだけど。(笑)
・・と、私にはそんな風に感じられた本作でしたが、見方は色々とあるんだろうね。(どんな映画でもそうだろうけど)
決して嫌いじゃない・・けど、色々とつい不満も言ってしまいたくなる作品でした。
嫌いじゃないけど不満が多い・・なんて、まるで”家族”への思いと同じかも?あ、私って長男かも?(笑)
それに、「2001年宇宙の旅」とか言ったけど(笑)それが昔の私に与えたのと似たような影響を、
本作はイマの若い人達にもしかしたら与えたかも?・・と言う感じも少しした。
文句いっぱいでも(笑)俳優さんは素晴らしかったです。特に目を引いたのは母親役のチャスティン。
この方は私は初めて知ったので、こんなたおやかな雰囲気を持つ女優さんがいるのね・・って驚きでした。
それと、次男がブラピにそっくり!!だったのも可笑しかった。よくもまあ、こんな似た子がいたもんだ。
そのブラピも、決して悪い人間ではないけど少しずつ俺様的になっていく父親・・を好演。父親に関しては、
日本の昔のガンコおやじなんてこんなモンじゃなかったろ?って思ったので、さほどヒドいとは感じられなかったけど。;;
長男も良かったな、あの眼差し!三男とショーンは・・印象薄かったけど。;; 赤ちゃん時代、めちゃカワ!!(* ̄∇ ̄*)
ところで・・見終わって・・”幼い頃はよく大空を見上げてたなぁ、特に夜空を。もしかして、人って誰でも、
空を見上げなくなってしまった頃から、この地で善くない行いを仕出かす様になるんじゃなかろーか?”
・・などと、ふと、思ってしまったよ。 【ユナイテッド・シネマ】 

劔岳 点の記
 (08・日本)
 
(監・脚・撮影)木村大作 (脚)菊池淳夫 宮村敏正
(主)浅野忠信 香川照之 松田龍平 モロ師岡 仁科貴 蛍雪次郎 仲村トオル 蟹江一平
   宮崎あおい 國村隼 井川比佐志 夏八木勲 新井浩文 鈴木砂羽 笹野高史 石橋蓮司 田中要次 役所広司
 
面白い題材なのに表面的・・薄い・・。途中までは引き込まれてたのに残念。
やたら家族愛などいれたがるのはまぁ仕方ないとしても、その演出にベタを通り越した古臭ささを感じる。
撮影は大変だったとは思うけど、背景と俳優さんに頼り過ぎた印象も。物語にもうちょっと力入れて欲しかった。【TV】
 

ツレがうつになりまして。
 (11・日本)
 
 
(監)佐々部清 (脚)青島武 (原作)細川貂々
(主)宮崎あおい 堺雅人 吹越満 津田寛治 中野裕太 山本浩司 吉田羊  犬塚弘 田山涼成 梅沢富美男 大杉連 余貴美子
 
マイペースな売れない漫画家ハルは生真面目で仕事熱心なツレ(夫)と結婚して5年。
ある日ツレが突然うつ病を発症し戸惑うハルだったが・・

この映画の頃からなのかな?うつ病に対しての世間の理解が深まったのは。
うつ病は怠けてる人じゃなくて、むしろ頑張り過ぎてる人が発症しやすい・・とか。
過度のストレス等によって脳がうまく働かなくなったり体内に必要な分泌物が出なくなったり、
他にもはっきりしない事も含めて様々な形で発症して、気持ちとか気合いで簡単にどうこう出来るものでもなくて、
ましてや怠け癖の言い訳とか全くのお門違いだと。
本作でも勿論そう言うのが描かれていて、見て良かったと思えたし、
身近な人達の協力の難しさや大切さもとても伝わって来て、
そう言った周囲に関しての理解もこれから更に深まればとも思う。
"壊れずにイマまで残ってる、それが素晴らしい"・・ってのは目からウロコな一言で、本当にそうだとものすごく共感した。
主人公の夫婦には色々と教えられる事もあったなあ。連れの為に、いや夫婦としてどんだけの事が出来るか・・ね。
これ原作者の漫画家さんの経験を元にしてるらしいけど、時折現実的ではなくちょっとファンタジックにも見えたのはそのせいかな?
使われてる漫画もきっとご本人の画そのままだよね?ほのぼのしたユーモアがあってとっても可愛いし、
主演の二人の柔らかい雰囲気も、この辛い病の中にあっても、明るさや優しさをもたらしてくれてて良かった。
そうだ、ご本人がどんな時でも明るく前向きでありたいと自分に言い聞かせながら漫画で描いていた世界が元だから
そう言う部分がファンタジックにも感じたのかな?
と言うか、こんな風に(漫画で描くとか)時に少し離れた所から自分や相手を見たり、客観的に自分にお笑い的にツッコミを入れたり、
そんな事も意外と精神衛生上いいんじゃ?ともふと思ったわ。   【BS-NHK】 


      

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