ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
THERE WILL BE BLOOD (07・米)
(監・脚)ポール・トーマス・アンダーソン (原作)アプトン・シンクレア
(主)ダニエル・デイ=ルイス ポール・ダノ ケヴィン・J・オコナー キアラン・ハインズ ディロン・フレイジャー 
うーん・・どうなの?・・ってのが鑑賞直後の正直な感想。(^^;でも、決して、面白くなかったって意味ではないんですけどね〜。
びしばしストイックで骨太で、そう言う内容はとっても好みなんだけど、何故かイマイチ主人公に気持ちが入っていかなかったんだよね〜。なんでだろう?
もしや私が女性だから?意識しない所で、どこか作品の何かが女性を拒んでなかった〜?・・私の感覚だけの被害妄想かもしれないけど。(笑)
思い出してみれば確かに主人公に女ッ気はなく(笑)でもそんな所とは違う部分でも、さり気なく何か拒まれてる感覚が無きにしも非ずだったもんで。
それとも、女とか関係なしに、拒絶こそが、主人公・プレインヴューであり、彼の生き様であったのかな?
冒頭数分のあの黙々とシゴトを続ける姿は、まさに彼の全てがそこに凝縮されているみたいで、声をかけるのも(気持ち的にね)はばかられる程の
強い印象を与えられたし、いや、静かな感動さえあったんだけど、その後の人生ドラマに措いてもそのスタンスは不変なはずなのに、
何がどう違ってしまったのか、どんどん彼が遠くに行ってしまったみたいでね・・。シゴトの為に教祖に関わる部分は一番興味深かったけど
ほんまもんの教祖(と言うか宗教的指導者)ならともかく、エセ教祖ですからねぇ〜同じ穴のムジナなもんで、あんたらどーなの?・・なんて。(笑)
でも、仕事と家庭のどっちを取るの?なんてセリフが世の中にあるくらいだから、結局の所、家庭に恵まれなければ(或いは縁や興味がなければ)
シゴトに没頭するしか、人生を生きようがないじゃないの・・って気もしたりして、でも、彼にはそんな言い訳じみた自分なんて要らないんだろうなあ?(笑)
そんな男を最初から最後まで悲しいくらいに(いや、これは私の感情でなく、客観的に見たらもしかして悲しい男かも?と言う単なる仮定。そんな風に
自分の感情が彼に到達するまでいかないと言う不思議さよ・笑)堂々と演じきったデイ=ルイスは素晴らしかったですが、正直、彼ならこの役は朝飯前では?
と言う気持ちも。だって私が持ってる彼のイメージを並べたら、かなりこの役に当てはまるんだもの〜。今回は”不思議オヤヂ”のイメージも追加したけど。
そんなデイ=ルイスに向かっていく若造(エセ教祖ですが)を、あのポール・ダノが演っててビックリ。あーた、いつの間にこんな大役をモノにしたん?
デイ=ルイスとサシで勝負(?)だなんてスゴイやん!ポール、やる時ゃやるやん!・・まぁ相手が相手だからちょっとやそっとでは太刀打ち出来ないのは
わかってるけど・・でも全身全霊で頑張っていて、トホホ賞・・えっ・・いやいや、敢闘賞モノだったと思いますよー。今後も怪しい役に期待! 【劇場】

星願・あなたにもういちど
FLY ME TO POLARIS (99・香港)
(監・撮)ジングル・マ (脚)ロー・チーリャン ヤン・シンリン
(主)リッチー・レン セシリア・チャン ウィリアム・ソー エリック・ツァン
思ってたよりも明るくコミカルな所に好感が持てたが、どうせなら最後までそのセンを保って欲しかった。
オータムの、気が強そうでいてそうでない乙女心も、クライマックスでは涙ばかりでちょっと残念・・でも日記の所ではウルウルしちゃったけど;
全体の音楽がクドかったので、せっかくのサックスがあまり目立たない感じがした。大切な物は目に見えない・・星の王子様を思い出した。【ビデオ】

世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す
EARTH VS. THE FLYING SAUCERS (56・米)
(監)フレッド・F・シアーズ (脚)ジョージ・ワーシング・イエーツ レイモンド・T・マーカス (原作)カート・シオドマク
(主)ヒュー・マーロウ ジョーン・テイラー ドナルド・カーティス モリス・アンクラム ジョン・ザレンバ トム・ブラウン・ヘンリー
特撮はご存知、レイ・ハリーハウゼンとのこと。きっと当時は最先端な映像だったんだろうけど、
今見ると、鍋かぶったみたいな宇宙人がとても漫画チックで笑える(≧▽≦)
でも、科学が発達した星からの侵入者・・ヨロイ(笑)は頑丈でも、体は使わないから中身はよぼよぼの老人体・・てのが
何とも考えさせられるわ〜。・・とか思ってたら、ラストはとっても青春映画チックに終わってしまったのでした。_(T▽T)ノ彡☆ 【BS−NHK】

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官
CROSSING OVER (09・米)
(監・脚・製作)ウェイン・クラマー (製作)フランク・マーシャル
(主)ハリソン・フォード レイ・リオッタ ジム・スタージェス クリフ・カーティス サマー・ビシル アシュレイ・ジャド アリシー・ブラガ 
   アリス・イヴ メロディ・カザエ ジャスティン・チョン メリク・タドロス
ハリソンさん主演でこのタイトルですよ・・それだけで、普通なら絶対パスしてるはずの作品でしたが、
たまたま、劇場のポイントの都合で何か鑑賞する事になり、この時期にはコレしか目ぼしい新作洋画がなかったので観ました。
・・が・・良かったです〜!私にとっては、思いがけない拾い物でした。
だってさ、このタイトル、平凡過ぎ・・だし、副題がまた・・なんと言うか・・TVドラマみたいだし、
そこに、ドーンとメジャー系のハリソンさんの顔と名前が挙がってたら、誰だって、そのテの内容だと思うじゃない?(どのテ?)
ハッキリ言って、このタイトルは内容がわかりにくいです。
I.C.E.捜査官って言われても知らなかったし。(私だけ?移民税関捜査局だそうで・・汗)
まぁ、天下のハリソンさん主演なのになぜかミニシアター系、ってトコロに気付くべきだったけど、今となっては、逆に、
こう言う映画こそ、メジャー系で(ハリソンさんを目立たせてもいいから・笑)公開して、沢山の人達に見てもらうべき作品なんじゃないかと思ったくらい。
・・前置きがめちゃくちゃ長くなりました。(笑)
内容は、アメリカの移民事情〜とその実態。不法滞在者などを取り締まるI.C.E.捜査官(ハリソンさん)と、不法滞在者など・・の群像劇。
アメリカに住みたい、国民になりたい・・と言う外国人の方々の事情は其々に違うんだけど、其々に身につまされたり、考えさせられたりしました。
そんなにいいのか?アメリカが?!
・・とか途中ちょっと思う所があっても、やはり彼らの元々の場所からすると
やはりアメリカは夢を・・彼らにとっては、最後の夢を見せて貰えるかもしれない希望の場所なのだなぁ・・と。
そう言うのは、生まれも育ちも日本で当たり前の様に日本人生活してる自分にはたまに不思議に感じる部分もあったけれど、
日本だって少しずつ似た様な国になっていってないですかね?タズリマちゃんの場合などは特に、最近の日本でも似た様なケース
(あくまでも似た様な、です)
のニュースを聞いていたので、一番実感があったし、可哀相だった。
皆がアメリカに希望を託す反面、ただの日常の率直な発言で信じられない事態に陥ったり、
同じ国の人同士で歪んだ関係を築かざるを得なくなったり、外国人だからと利用されたり無視されたり、
そして、そこで簡単に銃ってモンを手にする事が出来たり・・と、
希望とは真逆の、閉ざされたアメリカが人々に与える恐ろしさもリアルに感じられました。
中盤から、ちょっとばかりサスペンス色が濃くなって、作品自体のカラーが変わりかける部分は気になったけど、
そう言う手法も、分かりやすいメッセージが送れるからと解釈したくなるくらい、好感の持てる作品でした。
(話が最初に戻るけど)タイトルの正義とは・・アメリカ国家が考える正義と、1人の人間としての正義なんだろうね。
作品を鑑賞してからだとわかるけど、やっぱり最初に聞いただけじゃわかんないよね〜?(だから私だけ、ですと?爆)
そんな、正義の狭間でゆれるハリソンさん・・彼にはこれからもこう言う作品に出て欲しいな〜普通の人間の役で(笑)
・・と個人的には思いました。(^^ゞ
ついでに・・レイ・リオッタ、益々胡散臭さに磨きがかかってきたね〜(笑)
アリス・ブラガ、いつからアリシー・ブラガって表記になったの?知らなかった。(ーー;) 【ソラリアシネマ】

整形水
BEAUTY WATER (20・韓)
 
 
(監)チョ・キョンフン (脚)イ・ハンビン (原作)オ・ソンデ
(声・日本語吹き替え版)沢城みゆき 諏訪部順一 上坂すみれ 日野聡 たかはし智秋 杉村理加 根本康彦
(声)ムン・ナムスク チャン・ミンヒョク チョ・ヒョンジョン キム・ボヨン
 
幼い頃から外見コンプレックスを抱える女性イェジ。そんな彼女の元に届いた”整形水”。
それは顔や体を浸すだけでどんな容姿でも自分の思い通りに変える事が出来ると言う不思議な水だった。

すぐ整形したがるのって、もう精神的な病なんだろうな?
いつぞや話題になった扇風機おばさんみたいにさ。あの方だって元は普通にきれいだったのにね。
主人公の性格が悪すぎて、HappyEndはないな、とw  心の悪さが見た目に反映されてるだけなんじゃ?
何でも自分以外のせいにして・・親も気の毒ね。と言うか、親にも責任はあるだろうけど、容姿に関して文句言われてもねぇ。(辛・・←ラーメン?)
整形水の威力が・・w 粘度工作じゃないんだからさ〜w いいけどw 自由自在、全身整形やりたい放題w もはやどうにでも出来るジャンルw
アニメとしては、わざとあんなぎこちない感じにしてるのかな?絵柄は可愛らしくて好きなタイプではあった。
不完全な顔の時の目の下が涙袋ドーンで笑った。K国さん、涙袋メイク流行らせたじゃん?
やりすぎ涙袋少女爆誕で昔のヤマンバ思い出したりしたけどね。少しなら可愛いんだろうけどさ、何事も適度にね。
と言うか、こんな内容の物語が、整形大国韓国(あ、言っちゃったw)で作られた事に意味がある気もしたわ。
ホントはみんなうすうす違和感覚えてるんじゃないの?w
整形とかAI加工とかで人も物も何かと整え過ぎな作り物だらけのイマ、逆に不完全でもナチュラルな方が美しさを感じるわ。
と言うか、実は不完全の中にこそ美しさってあるんじゃない?
【以下ネタバレ】
新人男優が最初からうさん臭かったので、ラストは、そうですね、そりゃどうも、な感じ。
ナルシ猟奇殺人鬼が整形依存症バカ女に勝った、みたいな?どうせ女は男の手中(体中?)に、みたいな?(辛・・)   【Amazon】
 

青春シンドローム
LE PERIL JEUNE (94・仏)
(監・脚)セドリック・クラピッシュ (脚)サンチャゴ・アミゴレーナ アレクシス・ガルモ ダニエル・シユー
(主)ロマン・デュリス ヴァンサン・エルバズ ニコラ・コレツキー ジュリアン・ランブロニ ジョアキム・ロンバール リザ・フォークナー
高校の仲良しグループのリーダー格・トマジの彼女の出産を待つ為、グループの4人が数年ぶりに再会。病院に集まった。
過ぎた若き日を回想する青春ストーリー・・の主役に、デュリスはピッタシ!
あの純粋そうな人なつっこい笑顔と、いい加減そうなゆるさを兼ね備えた彼の魅力全開。
オカッパみたいなフラッパーみたいなヘアスタイル(何て言うの?)にも時代を感じたワ。(笑)
同じ時を共に生きてきても、微妙に違う思い出・・その時には言えなかった本当の気持ち・・過ぎてしまえば忘れてしまう物、忘れられない事・・。
その時は確信していた気持ちなのに、どうしてもどこかに置き忘れてしまった感覚に陥るのはなぜだろうね・・と、オチャラケた中ででも
甘酸っぱく切ない気持ちになってしまった。そう言えばエロディ♪も出てて、私には一粒で二度も三度も美味しい作品でした。 【ビデオ】

青春の殺人者
(監)長谷川和彦
(主)水谷豊 原田美枝子 市原悦子 桃井かおり
*年前に途中までしか観れなくて、ずっとちゃんと観たかった作品をやっとビデオで見る事が出来ました!
あ〜・・そうだった、こんな殺人シーン・・雨の中・・うんうん・・すごいなぁ市原悦子・・とか(笑)実際に起こった事件を元にしたフィクション・・
生々しくて衝撃的。劇中ビデオもすごいよ、これ・・ぞくぞくモン・・原田美枝子のヌードも話題になったんだろうな、多分(笑)
でも、うるさい・・この娘。この時の美枝子、大根・・。水谷豊・・こんなに良かった?決して彼も上手いとは言えないけど、なんかイイ。
なんで後々先生になっちゃったの?(話ちがう)
音楽・・ゴダイゴ・・( ̄∇ ̄;)いえ、確か1曲くらいはそうだった、とは思ったんですがねー・・全部だったとは!(笑)
しかし、これがすごくハマってるの!もうピッタシ!すごくイイ!(TT▽TT)ウレシナキ〜
アルバム『新・創世記』から・・やっぱりこのセンでずっとやってれば良かったのに・・(T_T)
『僕は何も持たなければ良かった。それなのに不安になって、持ってしまったからこうなった』・・。   【某大学学園祭】【ビデオ】

聖地には蜘蛛が巣を張る
HOLY SPIDER (22・デンマーク=独=スウェーデン=仏)
 
 
(監・脚・製)アリ・アッバシ (脚)アフシン・カムラン・バーラミ (製)ソル・ボンディ ヤコブ・ヤレク
(主)メフディ・バジェスタニ ザール・アミール=エブラヒミ アラシュ・アシュティアニ フォルザン・ジャムシドネジャド
 
イランの聖地マシュハドで発生した連続娼婦殺人事件。犯人は街の浄化の為だと宣言し、女性ジャーナリストのラヒミは取材を開始する。
冒頭、いかにも蜘蛛が巣を張ってる様なその街の夜景を、鑑賞後に再び思い起こす事に・・。
蜘蛛とは果たして何だったのか?娼婦?それとも男性?文化?伝統?しきたり?金?はたまたスクープを狙うマスコミ?
犯人はどう見ても中年のどこにでも居そうなオッサンなんだけど、だからこそ、それが普通の男=一般的なマトモな男性の感覚なのだと思わされ、
だからこその正義なのだと錯覚させられるような気もした。
若く美しく夫に従順な妻、ってのはきっと彼らの理想・・と言うより当たり前のモノである様にも見えたし、
その妻本人もそう言うのを何の疑問もなく受け入れてたけど、それってそれなりに生活が保障されてるからだろうな?
旦那様を立てて支える妻は勿論よく出来た女性だとは思うし、この場合はどうしたって身内をかばうのは解るとは言え、
立てる側でなく自ら稼がないと明日をも知れない女性に対しては、同じ女性としてほんの少しでも何らかの理解があって欲しかったな。
女性ジャーナリストとして自立してるラヒミの社会的諸事情が、この街の女性の立場と時折重なる所も興味深かった。
それにしても、殺人犯を英雄視するのって気持ち悪いな〜・・。
自分は、娼婦と買う男はどちらも同等と思うし、それはそれで、殺人は別問題、って思うけどね。しかも騙して殺してる訳だし。
コイツは速攻死刑で、世直しはコイツ以外が現状に理解を深めて進めて行かないと・・とか思ってたら、あんな不正があって吐き気がしたよ。
ただ、最後は突然希望通り(!)になったけど・・え?何があったん?判事とか寝返ったって事?金で?ちょっとそこんとこ理解不足〜。(汗)
それと、最後のビデオでの犯人の息子の様子はしつこくて余計だったなあ。
彼が父親の意志を引き継ぐ気満々そうなのは前から充分示唆してたから、最後はワンシーンくらいで良かったんじゃ?
しかし、そう言う連鎖みたいなのも気持ち悪いよねぇ・・。単純な模倣犯じゃなくて正義の後継者!みたいなのはタチ悪いわ。教育って大事ね・・。
ところで娼婦の一人でガタイのいい女性がいたけど、あの時、めっちゃ彼女を応援してたわ、私・・。(@_@)
    【KBCシネマ】 

青天の霹靂
 (14・日本)
 
(監・脚・原作)劇団ひとり (脚)橋部敦子 
(主)大泉洋 柴咲コウ 劇団ひとり 風間杜夫 笹野高史 柄本佑 小石至誠 入江雅人 高橋周平 岩井秀人
 
自暴自棄な主人公が過去に行って、両親の本当の姿にふれる・・割と王道な物語だけど、すごく涙腺刺激された〜・・。
物語の優しさに加えて、天邪鬼な自分でも「素直」に受け止められた原因(?)は主演の3人にあった様に思う。
大泉洋と劇団ひとりの個性が素敵。そこに溶け込む柴咲コウも素敵。漫才に呼吸が大事な様に三人の呼吸もぴったりで。(トリオ漫才?)
それにしても、子供に色々と伝える事の大切さ、難しさよ・・。本当は基本子供って親の事が大好きなモンなんだろうな。親子っていいな・・。
思いがけず素敵な物語だったので、監督誰?って思ったら、劇団ひとりだった。( ̄∇ ̄;
いや、ホントにこの人は才能があるのね。なんか人のココロを理解出来る人の様な気がする。謎の中国人のイメージのが強いけど!(≧∇≦)ブハハ  【BS−NHK】

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
THE KILLING OF A SACRED DEER (17・英=アイルランド)
 
 
(監・脚・製)ヨルゴス・ランティモス (脚)エフティミス・フィリップ (製)エド・ギニー
(主)コリン・ファレル ニコール・キッドマン バリー・キオガン ラフィー・キャシディ サニー・スリッチ アリシア・シルヴァーストーン ビル・キャンプ
 
美しい妻と二人の子供と裕福で満ち足りた生活を送る心臓外科医のスティーブン。
そんな彼は家族に内緒である少年と定期的に会っていた。

あの籠乙女と西洋ザリガニの監督さん・・と聞いて、そして、ポスターでニコールがただならぬ目ヂカラを発揮していたので鑑賞。
とにもかくにも、なんでこんな事に?!・・としか。(>_<) 理不尽な・・自分しかコトを決定出来ない・・生か死か・・死か殺しか?!
これ(鹿殺しの)ギリシャ神話をモチーフにしてるらしい?って聞いたかと思えば、監督さんは
「そのつもりはない、しかしそれに自分も気付いたし、たしかに面白いね」的なお答え。
って、さっきから、しかしかしかしか言ってるけど、さて何回言ったでしょう?\(◎o◎)/!
それはともかく!  
そりゃマーティンの怒りも当たり前なんだろうけどね・・普通に尽くさせてやってるだけじゃ全然足りないのか・・それも解らなくもないけど・・
スティーブンだけでなく、その家族(しかも子供)まで巻き添えにするとは・・(>_<) あの呪いって一体何?マーティンって何者?とかも思ったけど、
意味不明でもあれほど圧倒的な不気味さを前にすると受け入れざるを得ない・・と言ったそれこそワケワカランほどの説得力。(爆)
不治の呪い病?がじわじわ進行していく様は恐かったし、ラストのダイナーでの彼らとマーティンとのなんとも言えない間・・もとても印象的だった。
最終的な選択はその後彼らにどんな影を落としたのか、人の命を奪ってみて、最初のと今回のに違いはあったのか、
それで気が済んだのか、なかった事に出来るのか等々、自分が助かりたいが為にジタバタしたあの時を振り返りながら、
色んな問いがずっとしつこい耳鳴りの様にへばりついてる感触だったわ。
腋毛見せてとか、そう言う突拍子もない変な感覚はこの監督の特徴ね。ファレルだから目の付け所いいね!とはなったけど(いや、どんだけ濃いのかと・・笑)
普通にはそう言う露出は特に好みではない・・(笑)とは言え、独特の感性がこれからまたどう変化していくのかは興味深い所。
ニコールのベッドでド〜ンとドザエモン(謎)や糸ようじジコジコジコ(?)なんて、又「ベスト・オブ・ニコール」に加えられて有り難かったりもしたしね。(笑)
それからマーティン役の子、一回見たら忘れられない風貌。寂しげでミステリアス&得体の知れない不気味さ・・の境を行きかう表情がとても印象に残った。
もしめいっぱい明るく笑ったらちょっとフィギュア男子のボーヤンに似てるかも。(笑)
と言う事で・・アナタも満ち足りた人生の隙間に何か挟まってやしませんか?by糸ようじ推進委員会:会長ニコール (*^-^)ニコ     【KBCシネマ】

聖なる犯罪者
BOZE CIALO / CORPUS CHRISTI (19・ポーランド=仏)
 
 
(監)ヤン・コマサ (脚)マテウシュ・パツェヴィチュ
(主)バルトシュ・ビィエレニア エリーザ・リチェムブル アレクサンドラ・コニェチュナ トマシュ・ジェンテク レシェク・リホタ ルカース・シムラット
 
少年院を仮釈放となったダニエル。
少年院時代に出会った神父に影響を受けた彼は、前科者は聖職者になれないと言う決まりを知りつつも神父になりたいと言う夢を捨てきれずにいた。

ポーランドで実際にあった事件が基だそうで。
要免許職業の成りすましと聞くと、田舎の医者の話を思い出し、
服装で簡単に信じてしまう人達を見ると、軍服で簡単に脱走兵が大尉に、って話を思い出したり。(これも実話ベースだったような・・)
と、こう言う物語って、大抵たまたま、ひょんな事から、・・ってのが多いと思うし、
魔がさして、ってのがあったとしても、悪意が先にあっての事ではない場合もあるよね。引くに引けなくなって・・みたいな。
じゃあその職業や立場って何だろね?その本質(神髄)とは?ってどうしても思ってしまう。
犯罪歴のある人間は聖職者になれない決まりがある、って最初に聞いて、複雑な気持ちを抱いたまま主人公ダニエルの行動を見守る形になったけど、
いくら改心してもっと自分を高めようとする意欲があっても、一番の夢をハナから拒絶されての再出発なら、
新しい人生と言うより過去の続きって感じかもしれないなあ?・・と、出所してすぐの有様や、成りすましてもついつい・・な日々を見て思ったり・・。
でもさ、そもそもその決まりってちょっと厳し過ぎない?犯罪の程度にもよると思うけど・・そんなに甘いもんじゃない?
聖職者〜司祭様と言うお仕事や立場に関しては、ちゃんとした理解が出来てない部分が多々あるとは思うけど・・。
ご遺族の気持ちを、叫ぶ事で吐き出させようとする所は印象的だった。
時に、体裁など関係なく本心をぶつけないと・・。けど本心だけが暴走すると救いを見失う事もありそうで・・。一方、事実を吐き出せずにいた加害者の妻の苦しさよ・・。
痛ましい出来事で対立する両者に挟まれて、でもどちらの気持ちにも寄り添おうと努力したダニエルは、その職業関係なく、一人の人間としてよくやったんじゃ?
ひょんな事からとは言え、成りすまさなくても力量あるじゃん!とも思ったけど、
成りすまさなくては住民は耳を傾けてはくれなかったかも? って考えると、どっちもどっちっぽくて難しいな。(汗)
日常で人が感謝したり、赦しや救いを得たいと思うのは、教会や司祭様〜告解の場でと言うより、
結局は身近な人間や愛する人達の中でなんだろうな?とは思う。(もっと広く深い意味での祈り、は別として)
けど、善意も悪意も本音も建て前もごちゃごちゃになって、自分を見失いそうになった時に・・
それが誰であってもどんな状況であっても手を差し伸べてくれる・・ 司祭様とはそんな存在なのかな、とも思った。
最後の少年院での暴行の時にかばって外に出してくれたのは、あのゆすりをしてた青年かな?
だとしたら逆戻りした世界でもまだ希望はある?と思ったけど違った?
でも、素に戻った様なダニエルでも、聖職者になれなくても自分次第で先は変えられるし変える!・・みたいにも見てさ、
それ自分の願望でもあるよね・・?映画って自分を映すよね?・・あ、だから映画か?違うか!などと変に自問自答したラストでした。(汗)
ところで、映画友達のMさんが、主人公の顔が怖い・・クリストファー・ウォーケンみたいって言ってて、
あ、それ私も思った!ってウケたわ。(≧▽≦)  でも好きな顔立ちです・・( ̄∇ ̄;笑     【gyao】
 

聖なる酔っぱらいの伝説
LA LEGGENDA DEL SANTO BEVITORE (88・伊=仏)
(監・脚)エルマンノ・オルミ (脚)トゥリケ・ケツィク (原)ヨーゼフ・ロート
(主)ルドガー・ハウアー アンソニー・クエイル ドミニク・ピノン
見知らぬ老人に借りた200フランを、聖テレーズに返そうとする度に、何か不思議なアクシデントが起きて返せなくなるんだけど、
それが別れた恋人であったり昔の友人であったり・・彼らは既に自分とは羽振りの違う人種であるけれど、「ないのは住所だけ」と誇りを持って
暖かく彼らと向き合える主人公がとてもいい。自分の人生においてはずせない何かは、人を強くも弱くもしてしまうんだろうな?
雰囲気が好きな作品だけど過去の様子等解り難い所が。 『神よ、すべての酔っぱらいに美しい死を。』 【ビデオ】

セイフ ヘイヴン
SAFE HAVEN (13・米)
 
(監)ラッセ・ハルストレム (脚)ダナ・スティーヴンス ゲイジ・ランスキー (原作・製作)ニコラス・スパークス (製作)マーティン・ボーウェン ウィク・ゴッドフリー ライアン・カヴァナー
(主)ジョシュ・デュアメル ジュリアン・ハフ コビー・スマルダーズ デヴィッド・ライオンズ ノア・ロマックス レッド・ウェスト マイク・ニュースキー ミミ・カークランド
ボストンから逃げる様に長距離バスに乗り込み、小さな港町で下車した女性・・。
彼女はケイティと名乗り、やがてその町でウェイトレスとして働きながらひっそりと暮らし始める。

雰囲気からして何となくハーレクイン系(読んだ事ないけどイメージとして・笑)な感じはしたけど、
ラッセ監督だと知って、もう長い事この監督さんの作品見てない気がしたので・・観ました。
事件を起こして追われるヒロイン・・と、妻を亡くした男のラブやいかに? ・・な物語だけど、意外だった所が二か所ほどあったり、
展開も、想像していた程にはコテコテラブ一辺倒じゃなく、サスペンス有り、ナチュラルライフ有り、子供も可愛い・・だったので楽しめました。
で、ラストがねぇ〜・・えっ、そう言う方面だったの?・・って思った;;けど、泣いてしまったよ・・。最後に素直に泣けたってのが自分としては収穫かも?;;
ヒロインのケイティに好感が持てたのが大きかったかな・・と思う所は、某と同じ気持ち?
この辺、例えば「本当にあった、ちょっとイイ話」・・ってカンジね?(謎・・) 主演の2人も、有名過ぎる俳優じゃないのがかえって自然で良かった。
【以下ネタバレあり!未見の方は読まないでね
意外だった所の1つは、ケイティを追ってた刑事が、単にシゴトでしつこく追ってた訳じゃなかった、って事・・なるほど・・。
最初は、有能な刑事なのかと思ってたけど、真相が判るにつれて、とんでもなくヒドい男〜ケイティ絶対捕まっちゃダメよ!・・とか思っちゃったよ。
それと、唯一の友達のあの女性が、実はカレの亡くなった妻で・・と言う最大のオチは、いきなりファンタジーっぽくなったのでちょっとびっくりしたけど、
愛する人に幸せになって欲しいと願う気持ちや祈りは、肉体と言う目に見える物が無くなっても、その人の傍で生き続けているのかも?・・とか思ってさ、
で、優しいが故に周囲に気を遣ったりし過ぎて、新しい一歩を踏み出せずにいる二人には、
そんな風に、一番了解して欲しい人からのメッセージがあって良かったなあ〜・・なんて思ってしまって。
ガラにもなく、じ〜んと涙してしまいました・・・・・とさ。(^^;   【KBCシネマ】

セイント・クララ
CLARA HAKADUSHA (96・イスラエル)
(監・脚)アリ・フォルマン オリ・シヴァン (原)エレナ・コホウト パベル・コホウト
(主)ルーシー・ドゥビンチック ハリル・エロハフ ジョニー・ピーターソン マヤ・メイロン イーガル・ナオー
中学生くらいの少年・少女のSFラブ・ファンタジーって感じなんだけど、学校の様子はそのまんま社会みたいだし、子供達の学校での荒れようと
家庭とではギャップがあったり、校長なんてやーさんみたいなトコもあるし(笑)子供達のファッションはイキだし、クララの瞳なんて「瞳フェチ」には
たまらんし(可愛いんだよね。求心的しもぶくれフェイスも・笑)彼女に恋する少年がまたハンサムでさ〜(笑)なにやら、不思議な面白さがありました。
予知能力は恋をするとなくなるとか・・そんなほんの短い貴重な時は誰もが生きてきたのかも。それとは気付かずにその世界の終わりを迎えて
しまったのかも。この世の終わり(?)を待つクララと少年が2人で映画を見る所は「ドニー・ダーコ」みたいだった。【ビデオ】

セールスマン
FORUSHANDE / THE SALESMAN (16・イラン=仏)
 
 
(監・脚)アスガー・ファルハディ
(主)シャハブ・ホセイニ タラネ・アリドゥスティ ババク・カリミ ミナ・サデティ
 
劇団に所属するエマッドとラナ夫妻。ある日、自宅アパートが倒壊の危険にさらされ慌ただしく引っ越す事になり・・
なんだかゴタゴタがあった後で受賞したのか、受賞した後にゴタゴタがあったのかは忘れちゃったけど、
何かと話題になったファルハディ監督のアカデミー賞外国語映画賞受賞作を観て来ました。
イランっていつまで経ってもまだ知らない事たっぷりの国なので、そこの人達の生活等は毎回興味深く観られるし、
きっと今回も自分の分かってない部分でも多くの問題提起がされてたのかな?とも思ったんだけど、
物語とリンクしてるであろう戯曲「セールスマンの死」についてちゃんと知らない・・
と言うのが気になってしまってあまり物語に入り込めなかった自分が残念・・(-_-;)
それを抜きにすれば、一番思う事があったのは、男と女の立場であったり扱いであったりの違い・・かな。
心情としてはどこの国の誰だって似た様なもんだとは思うけど、社会背景によって違った考え方や行動を取らざるを得ない部分もあるだろうし。
ただ、事件をうやむやにしたくない気持ちはよく解るけど、コトをもっと悲惨にしてしまったのは夫の変なプライドのせいにも見えたかな。
ラナ役が「彼女が消えた浜辺」のエリちゃん役の女優さんだった。大人っぽくなったけど、舞台の老女メイクの時は逆に可愛らしかったりして。
あの作品の時はイランが自分が想像してたのとはだいぶ違ってて随分衝撃を受けたなぁ・・懐かしい。
作品は必ずしも作られた時代を描いている訳ではないだろうけどこれからも気になるし、他の監督のアプローチも知りたい所。(まだ規制はあるらしいので)  【KBCシネマ】
 

世界
THE WORLD (04・日=仏=中)
(監・脚)ジャ・ジャンクー
(主)チャオ・タオ チェン・タイシェン ワン・ホンウェイ ジン・ジュエ チャン・チョンウェイ シャン・ワン
北京にあるテーマパーク”世界公園”でダンサーとして働く女性達の人間模様。
このテーマパークって実在するんですね〜知らなかった。 実際に世界に出たこともなく、贋物に囲まれ憧れだけが膨らんでいく様は、
ある程度の若さを過ぎると悲しい気分にもなってくる。狭い世界でも自分の人生には精一杯、
ただ広さでなく深さを求めるのみ・・?
ケイタイメールを送る部分だけがアニメになってるのは、
メールなら簡単に世界を越えられるのに・・とか言う気持ちが込められてるのかな?
あんまりこの作品の雰囲気には合ってない気もしたけど。ラストも今ひとつ理解し難かった。 【BS−NHK】

世界最速のインディアン
THE WORLD'S FASTEST INDIAN (05・ニュージーランド=米)
 
 
(監・脚・製作)ロジャー・ドナルドソン (製作)ゲイリー・ハナム
(主)アンソニー・ホプキンス クリス・ローフォード アーロン・マーフィ クリス・ウィリアムズ ダイアン・ラッド パトリック・フリューガー ポール・ロドリゲス
 
インディアンとは”愛車”の事だったのね。レースに向かう主人公が、もうこの上なくイキイキと楽しそうで、見てる方まで嬉しくなったよ。
道中も、色んな人とのふれあいが心地よいし、一時はどうなる事やら・・とハラハラする所もあったり、面白かったです。
しかし、インディアン・・めちゃ速いやん!あんなに速いとは!ビックリ。スゴイね。(@_@) 【BS-NHK】

世界侵略:ロサンゼルス決戦
BATTLE: LOS ANGELES (11・米)
 
(監)ジョナサン・リーベスマン (脚)クリストファー・バートリニー
(主)アーロン・エッカート ミシェル・ロドリゲス ラモン・ロドリゲス ブリジット・モイナハン Ne-Yo 
   マイケル・ペーニャ ルーカス・ティル アデトクンボー・マコーマック 
謎の隕石が地球に落下。その数時間後、世界中の都市は未知なる敵の容赦ない攻撃を受け次々と侵略されてしまう。
こう言うタイプの作品って、あんまり劇場まで観に行かない方なんだけど、これは何故だかミョ〜に気になって、劇場も近かったもんで観に行きました。
こう言うタイプのって・・「宇宙戦争」とか「クローバー・フィールド」とか、
はたまた「インデペンデンス・デイ」とか「プライベート・ライアン」とか、大雑把に言ってそんな感じですかね。
あ、今言ったの、全部劇場で観てたわ!・・毎回気になってたんだ、私・・( ̄∇ ̄;
それはともかく! 今回気になったのは、やっぱりアアロンのせいかも〜。アアロンが砂埃まみれになってるポスター見たせいかも〜。
そして、見終わった後思ったのは、あぁ・・やっぱりアアロン!彼ありきだったわ〜!(* ̄∇ ̄*)
・・でした。・・以上!
あー・・はい、すみません、逞しいアアロンだけで、潔いケツアゴだけで満足しちゃって。
でもね、ホントにそれが一番!だった気がするの〜。アアロン、はまり役でしたよ♪
他はまぁスポコンな感じで・・。そこにある熱い魂・・いや、熱い魂だけじゃ松岡修○と大差ないね、
そこに命がけな逞しいケツアゴ・アアロンがいたからこそ、心掴まれ、私の魂も熱くなった訳で。
もう、国対国でケンカなんかしてる場合じゃないですよ、今、地球はもう別の星から目つけられてますから!
ケツアゴ軍曹がどこの国のヒトだって、どこを死守したかとか関係ないですよ。
この際、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」でなくても、「世界侵略:中洲川端決戦」だって何だって構わない訳ですよ。
え?川端とか知らん?せめて中洲だけにしてくれ、と?(毎回、マイナーですみません。)
要するに、はいはい、米軍万歳、あんたが大将!・・とか言ってる間にも、ほら、もう異星人がアナタの国に、
アナタの傍に、そしてイチ○ーをさらってエネ○スについて調査し始めてるわよ、って事なんですよ。
(スケールが大きい話してる割には、いつも例えがしょぼくてすみません。)
そんな訳で、どこの国のどんな人でも様々な想い抱えて生きているけど、人類滅びたらミもフタもないぞ、ガンバレ!
・・な気持ちを盛り上げ、「人類みな兄弟」と言う、昭和の教え(なのか?)を思い出させてくれる熱い熱い直球作品でした〜。
一番ハラハラした所は・・異星人の解剖・・。血液が強い酸じゃなくて良かったよねぇ!・・て、戦闘シーンじゃないんかい!Σ\( ̄ー ̄; 【ユナイテッド・シネマ】

世界中がアイ・ラヴ・ユー
ENERYONE SAYS I LOVE YOU (96・米)
(監・脚)ウディ・アレン
(主)アラン・アルダ ウディ・アレン ドリュー・バリモア ゴールディー・ホーン エドワート・ノートン
いきなりノートン君とドリューのカップルが出てきて、それだけでハッピーな雰囲気。歌ってるし!(^○^)
でも、そこはアレン・・その先怪しげなティム・ロスと一波乱アリでしたね〜。んで、その間自分はちゃっかりジュリア・ロバーツと、どう見ても
アンバランスなラブラブ関係。しかも小細工しちゃって。私生活ではどうだったのか(過去を思うとね)大きなお世話な興味が。(笑)
ヴェニスやパリの風景はとても美しかったし(あんな所住みたい!)ゴールディとのワイヤー・アクション・・いや、ワイヤー・ダンスもとても良かった♪
「彼は野性的なの」「じゃあ、動物園に入れろ!」とか、アレン作品ってやっぱりカケアイが笑えるよね。でも、もっと毒があっても良かったかな。
N・ポートマンも出てた。語り部のDJの顔がよく分からなかった・・;;【TV】

世界で一番パパが好き!
JERSEY GIRL (04・米)
(-_-)/~~~
(監・脚・製作総指揮・編集)ケヴィン・スミス (編集)スコット・モシャー
(主)ベン・アフレック リヴ・タイラー ジョージ・カーリン ラクエル・カストロ ジェイソン・ビッグス
ジェニファー・ロペス スティーヴン・ルート マット・デイモン ウィル・スミス
 
NYで宣伝マンとして活躍していたオリーは、愛する妻をお産で亡くしてしまう。
悲しみを忘れようと仕事に没頭する彼だったが、ミスをし辞職する羽目に・・。

全体的に、テキトーに作りました、って感じの物語だったわ〜。(久々、いきなり吠えました・笑)
邦題にしてもテキトーだよねぇ?「世界で一番パパが好き!」だなんて、内容とちょっとズレてない?
これじゃ、父親の自己満足・・とまでは言わないまでも(言ってるか?)勝手な願望をタイトルにしてるだけじゃん。
娘に対して母親の事を話す時、「いつもお前を思う素敵なママだった」・・と言われても、
妊娠で太った体はイヤだのスマートに服を着こなしたいだの・・あんまりお腹(赤ん坊)大切にしてる様子はうかがえなかったけどなぁ??
せいぜい、妊娠を知って無邪気に喜ぶ姿だけ・・。ま、それで充分と言えば充分なのかもしれないけれど。
ジェニロペはいつも通り魅力的だったんだけどねぇ。。。
そもそも主人公が、やり手ビジネスマンにしては、どうも頭が悪そ〜でイマイチ・・。見た目はカッコいいのに、とっても残念なキャラ。(笑)
何でも父親(お爺ちゃん)まかせなんて、親の自覚ゼロじゃん。後で反省してたけど、反省する前に気づけよ・・と言うか、
娘に対しても、絶対に言っちゃいけない言葉を投げつけて最低。それじゃなくても、きっと娘は自分の生に引け目感じてるだろうし、
親としてそれくらいの事もわかってないとは情けなさ過ぎる。
こう言う、すぐ感情的になって後先考えない一線越えた言葉を口にして相手を傷つけ、後で謝れば許して貰えるし元通り・・なんて思ってるキャラって、
物語としては教訓的で良いのかもしれないけれど、個人的にはチョーむかつく。言葉にする前に、1秒でもいいから心の中で考えろ!
・・すみません。感情的になって公私混同しました。( ̄∇ ̄;) 許して〜(*o☆)ヾ( ̄皿 ̄メ) ォィォィ!!
でも、主人公、人生最大の決断を、某スミスの言葉で決めるのも、結局は権力ある成功者崇拝体質なんじゃないの?
・・とすら思えてガッカリだった。DVDレンタル屋のオネエチャンも、意味不明な出会いで、なんじゃこりゃ。
出会いを設定する為の無理やりな展開で、彼の○生活はどうなの?を説明してるだけで、
彼女の素敵さや2人のロマンスの素敵さなんて全然感じられず、それで学芸会に出てめいっぱい歌われても・・・・・(-_-)/~~~
面白かったのは、主人公が娘に説教したのと同じ事を説教されてるシーンくらいかな。完全、親の(一応)成長物語だね。
あと、マット・デイモンのカメオ出演とか。元部下の人、アダム・サンドラーかと思ったよ。それにしちゃ若いな、と。(笑)【BS】

世界でいちばん不運で幸せな私
JEUX D'ENFANTS / LOVE ME IF YOU DARE (03・仏=ベルギー)
(▼O▼メ)
(監・脚)ヤン・サミュエル (音楽)フィリップ・ロンビ
(主)ギョーム・カネ マリオン・コティヤール チボー・ヴェルアーゲ ジョゼフィーヌ・ルバ=ジョリー エマニュエル・グリュンヴォルド ジェラール・ワトキンス
この作品観て以来、「ラ・ヴィ・アン・ローズ」が頭の中まわってます。この曲は好きですよ。エンディングのアレンジ違いもキュートで良かったしね。
だけどねー・・お話がね、もうすっごくイヤでした・・。悪趣味越えて・・アクドすぎるよ〜!
ソフィーとずっとネンネしてたジュリアンなんて特に、いつまでもマザコン引きずっちゃってさ〜・・!
そのコンプレックス(甘え)を彼女に吐いてるだけに見える。ま、ソフィーも似たようなもんだけどさ。
なので2人のゲームなんて全然楽しくないし、不愉快になるばかり。関係ない人巻き込むなぁ〜!
特にイヤだったのが、姉の結婚式、イヤリング・ゲット後の捨てゼリフ、指輪の所、線路の所。←ほとんどやん!(爆)
自分が痛みを知れば、思いやりも生まれて良さそうなモンなのに、この2人全然成長しないんだもん。
マジに考えるなと言えばそれ迄だけど、ブラックさにはオチャメさのブレンドがなくては意味ないって。
クライマックスの、ソフィーがジュリアンにしかけるゲームはスリリングではあったけど、それまでがアクド過ぎるので、全然効果なし。
だいたい、主人公2人共に全く魅力が感じられないと言うのも、ラブストーリーとしては致命傷。マリオンは好きな女優なだけに、もうガッカリ。
全く、全編、どこにも楽しかったり感動する所がないんだもの・・信じられんっっ。ラストのラストもねちこくて嫌いです。こんなのいらないでしょ。
結局、”ゲームの主人公”は、お子ちゃまのまんま、自己世界の中心に埋もれて愛らしきものを叫んでいます・・!
実はチラリと、ジュリアンが逃げ出すかも・・とか思ったりして・・それっぽいヤツだしね。もし出てきたら、私が沈めてやったわ!(爆)
【追記】映像はキレイだったけど、やっぱり内容がこれじゃ再見したいとも思わないよ。むやみに何かを壊しまくったり(良心とか)、
技術に走ってばかりな作品が斬新だなんてカンチガイしてる代表みたい。あ、他にもあったか?(笑)「アメリ」と比べるなぁー!(*`ε´*)ノ_彡☆【KBCシネマ】

世界にひとつのプレイブック
SILVER LININGS PLAYBOOK (12・米)
 
(監・脚)デヴィッド・O・ラッセル (原作)マシュー・クイック 
(製作総指揮)ボブ・ワインスタイン ハーヴェイ・ワインスタイン ジョージ・パーラ ミシェル・レイモ・クーヤテ ブラッドリー・クーパー
(主)ブラッドリー・クーパー ジェニファー・ローレンス ロバート・デ・ニーロ ジャッキー・ウィーヴァー クリス・タッカー 
   アヌパム・カー ジョン・オーティス シェー・ウィガム ジュリア・スタイルズ ポール・ハーマン
浮気した妻に暴力をふるい精神病院に入れられていたパット。ようやく退院出来たものの感情のコントロールは難しく、早々にトラブル続き。
そんな折、友人に誘われた食事会で若い未亡人ティファニーと出会う。

ローレンスちゃんが出てるので観よう〜でもラッセル監督作だから、それほどガツーンと来る物語ではきっとないだろうな〜(コラコラ)
・・とか思いながら、気楽にのほほ〜んと劇場に行ったら・・・・・意外なほどの混雑。
うわあ〜アカデミー賞効果、恐るべし。パンフも売り切れで・・アカデミー賞効果、いい迷惑。(爆)
物語は、予想通りで・・いや、予想よりももっと王道な印象。
面白くなくはなかったけど、ガツーンと来ないどころか、後半失速でちょっと退屈な感じも。(汗)
前半は良かったんだけどな。賭けのあたりからどうも・・個人的にそう言うの疎いのが響いたかな。
ぶっ飛び主人公と、もっとぶっ飛びな女性の心の通う様子も、物語が進むにつれてどんどんフツーになっていった様な。
あ、ぶっ飛び→フツー、ってのは回復したって事なのかしら?
いや、でもなんだか平凡な光景でさ・・もっと違った切り口で見たかった気も。
ダンスの大技を練習しキメる姿に、お互いの信頼関係〜支え合う姿が見れたのは気持ち良かったけど、
そこに行き着く間の2人の感情変化が、私にはあまり伝わって来なかったのもあって。
2人の、ソトに向けてのぶっ飛び具合もなんだかなぁ・・もうそれで、不安はだいぶ発散してるんじゃ?
どうしてそこで、周囲をもっと見ようとしないのか・・。あ、だから病気なのか・・そこを理解しないと堂々巡り?(汗)
でも、大抵の人は、あの友達みたいにもっと自分の中で葛藤してるんだろうし、そう言う人の方が自分には興味深いよ。
ヒロインを演じたローレンスちゃん・・  
またちょっと違った面が見られたのは良かったし受賞もめでたい!
・・んだけど、実際、ある程度の力量はわかってた気もしたし、このキャラがあまり好きなタイプではなかったのもあったせいか
結局は「ウィンターズ・・」等の静かで抑えた演技よりも、こう言ったある種派手な見せ場〜多少下世話な〜がある、わかりやすい演技の方が
アカデミー賞会員にはウケがいいんだなぁ・・と、ちょっと複雑な心境にもなってしまった。
ローレンスちゃんがスタイルズと姉妹役だったのにはナイス!って思ったけどね。
新春には縁起のイイおたふく顔姉妹。ヾ( ̄∇ ̄;
・・で、自分としては、むしろ驚かされたのはクーパーの方で、
彼の、イケメンなのか残念なのかわからんキャラ(あ、私限定?笑)を、この物語では、充分に発揮&有効活用してたので
こんなに出来る子だったのね!・・って、うっかりファンになりそうだったわ。(笑)
両親の雰囲気も良かったな。決して模範的な両親じゃないけど。
女性としては、お母さんのポジションにちょっと興味。「アニマル・キングダム」のあの女優さんだったのもあって。(笑)
それはそうと、(全然粗筋とは関係ないんだけど)なんだかずっとシリアルが気になって仕方なかった。
他の映画でも、シリアルをダイナーで食べてるのは見た事あるとは思うけど、
こんな風に、箱ごとそっけなく持ってくるとは・・ミルクはピッチャーでなくグラス入りだし・・。
そもそも、ダイナーまで来て、何故にシリアル?
「デートと思われない様に」と言う意味じゃなくて、それ関係なく、
単純に、「何故、お店のメニューにシリアル?そんな需要が?」・・って意味の疑問。
そんなん、日本じゃ、みんなご家庭で食べてるよね?独り暮らしでもさ。わざわざ、ソトでなんて食べないよね?・・不思議じゃー!
ああそうか、モーニングみたいな感覚なのかな?いや、でもそれにしたって簡単過ぎない?
箱のまま(←こだわる)「ほらよ!」みたいなのって・・
お店で一服〜な、温もりとか安らぎとか全然なくて、すっごく機械的で冷たい・・と言うか、渇いた感じ。
ファストフード的で気軽ではあるんだろうけど、箱シリアルはなぁ〜(とことん箱にこだわる)・・ないわー。
アメリカの食生活って大丈夫なの?簡単かと思えばコテコテだったりもするし(質より量?)
日本の食生活よりも絶対成人病とかになる確率高そうな気がするし・・それに、ふと思ったんだけど、
身体の問題は心の問題でもあるし(逆もだけど)パットやティファニーの様な極端な心の問題も、
もしかしたら、貧しい食生活(勿論、金銭的な意味ではないよ)にも少なからず原因があるんじゃないだろか?
それは、彼等とか個人的な事でなく、アメリカさんが抱える問題でもあるんじゃないだろか?・・なーんて、箱シリアルから感じた次第。
TPP大丈夫か〜?あぁ、心配性が重症過ぎる!(←私も食生活に問題が?カニで解決?!;;) 【TOHOシネマズ・ソラリア館】

世界にひとつのロマンティック
ACCIDENTAL LOVE (15・米)
 
 
(監)デヴィッド・O・ラッセル〈監督名義〉スティーヴン・グリーン (脚)クリスティン・ゴア マシュー・シルヴァースタイン デイヴ・ジェサー
(主)ジェシカ・ビール ジェイク・ギレンホール キャサリン・キーナー ジェームズ・マースデン トレイシー・モーガン ジェームズ・ブローリン
 
プロポーズされ中にまさかの事故で頭に釘が刺さってしまったアリスはまさかの理由で手術もして貰えずまさかまさかでカレシにも見放されてしまい・・
2019年の<カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019>にて上映されたとの事。
最近、”祭り”で上映された作品を見る事が多いな?
例によって何も知らずに、タイトルが「世界にひとつのプレイブック」に似てるな〜 くらいで見たけど、ジェイクが出てたわ!
しかも今まで見た事もない様な役だった! バカ殿みたいな・・( ̄∇ ̄;
いやぁ〜でもこれだけで見た甲斐あったわ。こんなジェイクほんと初めて見たと思うし、と言うかいつの間にこんなん演ってたん?(笑)
後で調べたら、雨の日は会えないとノクターナルの間でした・・。ギャップあり過ぎやろ!(≧▽≦)
【追記】 2015年作品だと思ってたら、実は2008年頃の撮影だったらしい?って情報も。
物語は、基本ドタバタラブコメディだったけど、アメリカの医療保険についてや、政治家の駆け引きとか世論誘導、重要文書は最後まで読みましょう的なのとか(汗)
なかなかにシビアな問題に走ってたので、ドタバタラブ政治コメディと言った方がいいかも。
しかしアメリカの医療保険に関しては、緊急事態でも医療従事者の方から拒否したり、麻酔無しで家で手術しようとしたヤツもいたりとか、
ラブコメでもここまでトンデモでなきゃツッコミ切れない領域の問題なのかしらん?って逆に思っちゃったりしてね。
日本の保険制度ありがたや〜・・(´-人-`)
ヒロインのビールはお胸大きいけど、お顔や体形は骨格しっかりめなのでやや男性的な強さや勇ましさのあるイメージなんだけど、
ここでの、か弱いけど勇気出して頑張る!みたいなケナゲな役も意外と違和感なかったし、キュートで良かった。
カラフルなファッションもとっても似合ってて可愛いかった。(^^
あと、ガールスカウト?の女の子は面白かったし、キーナーやマースデンなんかはイメージにピッタシ。(どんなイメージ・・笑)
だからなおさら、ジェイクのキャスティングは思い切ったなぁ〜・・と。(≧▽≦)
【追記その2】 これ「世界にひとつのプレイブック」と同じ監督さんだった〜。だからこんな似た様なタイトル(邦題)にしたのね?
でも本作ではこの監督さんのクレジットは無しとの事。監督名はスティーヴン・グリーンになってる。
なぜに別名で?本作は”なかったこと”にしたかった、とか?( ̄∇ ̄;知らんけど。
【追記その3】 え?ジェームズ・ブローリン?・・いた?既に何も思い出せない・・(爆)
【追記その4】 そう言えば自分も幼少時に頭に釘が刺さった事があったわ。
幸い、刺さりっぱなしではなかったけども、大事な事は思い出さないのにどうでもいい事だけは思い出すこの頭もどうにかして。(後遺症?( ̄∇ ̄;)  【CS】
 

世界の終わりの過ごし方
THE WAY I SPENT THE END OF THE WORLD (06・ルーマニア)
(監・脚)カタリン・ミツレスク
(主)ドロテア・ペトレ ティモティ・ドゥマ クリスチャン・バラルイオニュ・ベチェル マリウス・スタン マリアン・ソイカ
1989年、チャウシェスク独裁政権が終わりを告げる直前のルーマニアを、ブカレスト近郊に暮らす高校生のエバと小さな弟ラリの生活を通して見つめる。
チャウシェスク政権国家が平凡な1高校生の学生生活にさえ与える影響、そして、公でない所では国家に不満を抱きながらも、
こう言う場所で平穏に幸せに生きていく為には長いものに巻かれる選択しかない事を自分の子供に言い聞かせなければならない親の心情が身につまされる。
反政府活動家のアンドレイと国家警察の息子のアレクサンドルと言う対照的な立場の2人の間で揺れ動くエバの大胆な、しかしささやかな選択、
そんな姉の様子を幼いながら自分なりに理解しようとするラリのささやかな、しかし大胆な挑戦。また、そんな生活など何処吹く風・・な某男の姿も印象的。
 
ルーマニア映画と言えば「4ヶ月、3週と2日」が記憶に新しいけど、一般的にはあまりお目にかからない気がします。
この2本はどちらもチャウシェスク政権下時代の庶民の物語なので、見比べてみるとより理解出来て良いかもしれません。
【ラストに触れています。未見の方はご注意下さい】
クライマックスに(多分)本当のチャウシェスク集会の生中継映像に、ラリの挑戦をかぶせているのが、
実際ルーマニア革命を引っ張ったと言われる若い世代・・の更に若いラリ世代への”続く希望”を感じさせられてとても心に残った。
手紙を受け取るエバの姿は・・制服みたいなきちんとした服を着ていたので、客船の乗務員にでもなって、世界を自由に行き来しているのかもしれないね?
今の日本に住んでいると信じられない様なこのギャップ、でもまだこんな独裁政権下で苦しんでいる人々が、他の国にも沢山居ると思うと辛い。【BS−NHK】

世界の果ての通学路
SUR LE CHEMIN DE L'ECOLE / ON THE WAY TO SCHOOL (12・仏)
 
(監)パスカル・ブリッソン
(主)子供たち
ケニアの少年ジャクソンは妹を連れ象のいるサバンナを抜け・・モロッコの少女ザヒラは友達と共に22qの道のりを・・
アルゼンチンのカルロスは妹と馬に乗り無人の平原を・・インドのサミュエルは車椅子を弟達に押して貰いながら・・みんなそれぞれの学校へと向かう。
「グランド・ブダペスト・・」で居眠りしてしまった娘は、リベンジ!とばかりに、また映画観る気満々だったので、一緒にこれを観ました。
・・が!前日飲み会だった彼女は映画の直前に飲んだウコンの力のせいか、急にお腹が痛くなってしまい、途中(アルゼンチンの所で)退場〜。
しばらくして復活して良かったけど、本人はまたしてもガックリ・・( ̄∇ ̄;  まあまあ、そんな日もあるさ、ウコンだもの。(謎)
それはともかく!
日本の子供達の教育環境と比べて・・等は、どちらにも色々あるので一概には言えないけど、
学ぶ事に目的意識があれば、なにか困難があっても、それをいちいち考えてるヒマもなく突き進んで行けるんだろうな、とか
そんなパワーは子供にはみんなあるんじゃないか、その意欲を家庭や教師はどううまくサポートすればいいんだろう、とか
柄にもなく真面目に考えてしまったわ。それも、ひとえに子供達の可愛さゆえ。もうね、こんなにキラキラした子供達見たら、そう思わずにはいられんよ。
ドキュメンタリーとしては、まとまり過ぎた感じで、それほど強い印象を残す風でもなかったんだけど(彼らにとっては普通の生活だし)
とにかくもう、子供達がみんなとっても可愛くて〜それだけでもツボ。特に、車椅子の兄弟の所なんか、みんな可愛すぎて・・ウルウルしぱなし。
ケニアやアルゼンチンの兄妹にも、目を細めながら応援。通学するのに「応援」なんて変かも?だけど、本当にそれ程の道のりだしね。
親の身としては、毎日が心配でたまらんだろうね〜悪天候の時なんか特に。毎日がこれだと、親としての根性も鍛えられそう。
そして、女性に許された通学(勉学)をしっかり受け止めて明るく進んで行く女子たちにも、また違った意味も付け加えてエール。
みんなが夢を叶えられます様に。・・彼らなら出来そうな気がする。大自然も味方についてそうな気もする。(^^  【KBCシネマ】

セクレタリー
SECRETARY (02・米)
(監・製作)スティーヴン・シャインバーグ (脚)エリン・クレシダ・ウィルソン (原)メアリー・ゲイツキル
(主)マギー・ギレンホール ジェームズ・スペイダー ジェレミー・デイヴィス レスリー・アン・ウォーレン スティーブン・マクハティ
ドニー君のお姉ちゃん、マギー主演と言うので観に行った。うんうん、彼女、笑うとやっぱりジェイクに似てる♪
なんてほのぼの見てたけど、何やら雲行き怪しく・・ありゃ・・これって『エ*オヤヂ御用達映画』じゃないよね〜?
なんかマズくない?この映像・・( ̄∇ ̄;) あぁ・・でもこれってそうだよね〜?解る気がするなぁ・・(何が!^_^;)
必殺・重箱の隅つつき!?で攻めまくるカレと、見た目穏やかに一生懸命応えるカノジョ・・この二人いいわ〜(笑)
マギーの体をはってのマゾ演技もスゴイし(体はられて、かな^_^;)対するスペイダーの、自分に怯えながらのサディスティックぶりもすごくイイ。(笑)
いやぁ、こんな男好きかも・・(;^o^) \(ToT )あんたほんとにそれでいいの・・ ってか、こんな映画、フツーの人にはオススメできない?(笑)
でも、マギーが彼の言葉を信じて、机にへばりつくシーンにはめっちゃ感動してしまったよ。( ̄∇ ̄;)
(豆持って来る母親にも感動?したけどさ・笑) ラストのベッドに忍ばせる物にもある種の恍惚感が・・( ̄∇ ̄;)
ずっと、かなりアブない展開だったけど、何故か二人の純愛ぶり(?)のが心に残る暖かい作品。(ホントか?)
たとえそれがアブノーマルであったとしても・・いいじゃ〜♪ないの〜♪しあわせ〜ならば〜♪(古っ) 【シネテリエ天神】

セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ
CECIL B. DEMENTED (00・米=仏)
(監・脚)ジョン・ウォーターズ
(主)スティーヴン・ドーフ メラニー・グリフィス アリシア・ウィット ラリー・ギリアート・ジュニア マイク・シャノン
過激な映画オタクの暴走!!パロディの解読と映画への愛情を試される一品!(笑)
そして叫ぼう、「ビジョンを抱け!」と・・・!・・これ、スピルバーグ・ファンとか怒らなかったのかな?なんかソックリさんみたいなの出てたし??
わき目もふらず突っ走る、主役のS・ドーフはすごく好み!・・カッコいいなぁ・・!!( ̄∇ ̄;) 【シネテリエ天神】【DVD】

絶叫のオペラ座へようこそ
STAGE FRIGHT (14・カナダ)
 
【未体験ゾーン】 
(監・脚)ジェローム・サブル
(主)アリー・マクドナルド ミニー・ドライヴァー ミート・ローフ ダグラス・スミス
 
いつか大好きな母と同じ様に女優になりたいと夢見る少女カミーラ。
しかし母は大成功を収めた舞台の直後に何者かによって惨殺されてしまう。

いかん・・ ミニー・ドライヴァーの頑丈そうな白いブ○が脳裏から離れん。
まるでファントムの白い仮面の様に!(・・オヤヂ女をお許し下さい)
それはともかく!(笑)
70年代ホラーっぽい外連味たっぷりな演出がぞくぞくさせてくれる。 で、一応ミュージカルで、その部分も意外と楽しかった。
歌の分量もほど良いし、ヒロイン・カミーラと同じくらい、プロデューサーのおっさんの歌も印象に残った。(笑)
カミーラの歌声はライバルの子より上手いと思ったので、普通に考えても、あの舞台でも主演になって当然じゃ?
と言うか、惨劇が前日にあったにも関わらず、強制中止にもならず、警備も皆無って・・な所へのツッコミはとりあえずナシで。(笑)
でも、日本の歌舞伎を取り入れた「オペラ座(のたたり)」なのに、とんがった笠かぶってたりドラ鳴らしたり、
まるで中国か東南アジア・・な所には大いにツッコミたかったわ。
ああ、ミニー・ドライヴァー起用はロッサム版「オペラ座・・」のパロディなのね?・・って冒頭思ってたにも関わらず、
血糊(ペンキ)バケツのシーンでようやく他の色んな映画のオマージュが散りばめられてた事に気付いた。(遅過ぎ・・)
針地獄?のお顔とかシャワーカーテン越しに・・とかも。
【以下ちょっとネタバレ!未見の方はご注意下さい】
いかにも〜な管理人・・あれだけ怪しかったのに、最後では、客席でしっかり普通の明るい舞台ファンをアピールしてて笑った。
どんだけギャップのあるおっさんなんよ!ギャップ萌え狙いですか!(≧∇≦)
犯人にも納得。あの一人ロックんロールなシーンも孤独漂ってて印象的だった。(笑)   【ユナイテッドシネマ】

セッション
WHIPLASH (14・米)
 
 
(監・脚)デイミアン・チャゼル
(主)マイルズ・テラー J・K・シモンズ ポール・ライザー メリッサ・ブノワ オースティン・ストウェル ネイト・ラング クリス・マルケイ 
   デイモン・ガプトン スアンヌ・スポーク マックス・カッシュ
 
一流ドラマーを目指して名門音大に入学したニーマン。ある日、フレッチャー教授の目に留まった彼は、教授の指導するバンドへの参加を告げられる。
シンプルな物語・・なんだけど、人の心はそう簡単にはいかないよ複雑なんだよ ・・ってなイケズさ全開(笑)なバランスが絶妙。
そして、凡人と天才の狭間で苦しみもがく若者の青春っ!てな所がまたツボで。
打たれても打たれても、更に打ちのめされてもタダでは起きず、そこからなおカウンターに突っ込む根性があるかないかが勝負の分かれ目、
汗も涙もそして血も、流してなんぼ、話はそれから!青春は挑戦だ!打って打って打ちまくれ!腕が折れても打ちまくれ!(え)
・・ほとんど格闘技。ちょっと燃えたわ。(笑)
でもさ、物事を極めようとする人って絶対に普通じゃない所あるよね?
よく天才=努力の天才、とか言って、本当にそうだと思うけど、そこからして普通に考えるのとは努力レベルが違う気がするし、
また、ある種の狂気みたいなモノを必ず持ってる気もするわ。 ・・だから一般人は驚くのです・・だから凡人は震え上がるんです・・(独り言)
クライマックスの怒涛の開き直り「俺様ドラム」がまさにそんな感じだった。
ところで、カノジョ絡みの「何様ニーマン君」のヒトコマはほろ苦かったな。先にバッサリ切ったくせに後であれとは・・ねぇ〜・・ざまあ!( ̄□ ̄;
いや、でも彼の気持ちも解るんだよね・・。女の子ごときにうつつ抜かしてるヒマは俺様にはないハズこの俺様には・・な感じ?
何かを手に入れたいのなら他の何かをあきらめるのは当たり前っちゃー当たり前だし、
もしかしたら女の子の方にのめり込んじゃう恐れを無意識に察知したのかも?
でもあれで、今一番大事な事はドラム、ドラムに命を懸けてる、って充分に伝わって来た。
それでももっと思いやりある別れ方も出来ただろう〜・・とも思うけど、彼の未熟さ不器用さが逆に愛おしくも感じられて(おかん目線?)
あんまり責める気にもなれなかったわ。さっき、ざまあ!とは言ったけど(笑)身内が先に罵倒して逆に周囲から守る・・みたいな。(やっぱおかん化?・・汗)
もうね、自己中で甘ちゃん(笑)ってレッテル張り付けられたまま夢に向かってまい進するしかないよ。心技共に成長するしか君に道はないと思え。(*^-^)ニコ
フレッチャー教授はねぇ・・なんかよくワカラン人やったな。 彼もまたある種の狂気を感じさせ・・・・発散させ過ぎだろー!( ̄□ ̄;
彼の中では正当なやり方なのかもしれないけど、んで事実、あの間違ってる人探しで、間違ってないのに出ていかされた人の件では
すごく納得させられもしたんだけど、他では自分の感覚とはどこかズレがあったかな。
狂気と言うより、凝り固まった傲慢さのが勝ってた風に感じたからかな?
なんであんな風になったんだろ?完璧主義を越して一種の潔癖症みたいな雰囲気もあったな。
そう言うのは勿論ニーマンにだってあるんだろうけど、と言うか、何かに突き進んでる人には(程度はあれ)必ずあるとも思うんだけど
ニーマンにはまだ、この先どうとでも変われそうな柔軟さがある様な気がするのよね。
鬼畜先生(←もうこれでいいやん)と同じ様な所に行きつくか、それとももっと違う所に行きつくか、そんなのも色々と想像してしまったわ。
そう言う意味では、音楽映画と言うよりやっぱり青春映画って印象かな。
で・・ああ言う大きな試練をいくつも乗り越えたり(破壊したり?)して、マイナスをプラスに、ピンチはチャンスに、鬼畜は家畜に(結局オヤヂギャグ;;)
変換する根性の積み重ねで世に生まれる事が出来るのかもね?・・本物、って。
観終わった後、ちょっと「4分間のピアニスト」を思い出したわ・・懐かしいな〜。
あ、そう言えば鬼畜先生の壁ドンがあったね〜♪・・コエーわ!いらんわ!(爆笑)
フレッチャー教授役のシモンズも良かったけど、ニーマン役のマイルズ君、良かったな〜。
元々ドラマーなの?どの程度のレベルなのかはよくワカランけど(オイ)それでもすごく惹きつけられたし、ドラム以外の所もとても良かった。
【追記】あ〜っ・・マイルズ君って「ラビット・ホール」の子だった・・全然気づいてなかった;;    【天神TOHOシネマズ】
 

セッション9
SESSION 9 (01・米)
(監・脚)ブラッド・アンダーソン (脚)スティーヴン・ジェヴドン
(主)ピーター・ミュラン デヴィッド・カルーソ スティーヴン・ジェブドン ジョッシュ・ルーカス ポール・ギルフォイル ブレンダン・セクストンV
(声)ロニー・ファーマー ジュリアン・ヒューズ シーラ・ステイサック
公開はこちらではレイトショー、しかもイマイチの評判だったな・・と思ったけど、気になってたのでビデオで。
一回目、雰囲気はいいんだけど、大きな展開もなく地味であまりピンと来ないなぁ〜って思ったけど、見終わってからどうも不明な所があって二回
見てしまった。そしたらすごく面白くて( ̄∇ ̄;)ハマった!色んな伏線が楽しめたからかな?>二回目。なんかすごく味がある〜。
もう、最初の「病気は治るもんだよ」のセリフからして苦笑。無線での叫びや、テープの声にも・・。この雰囲気(映像や効果音)も、とても好み・・。
暗所恐怖症の青年を追う様に電気が消えていく所は恐かった!(「ダークネス」より恐い・笑)
昼休みのひと時・・青空の下なのに・・開放された空間なのに・・何故か息苦しい・・そして・・あ・・あんな所に*が!( ̄◇ ̄;)えっ? 
これに気付いただけでも二回見た甲斐がありました!(って、普通一回目で気付くのかな?)
この監督さん、大好きな「ワンダーランド駅で」の監督さんでした!全然違うジャンルの作品だったけど、やっぱりこのセンス好きだわ〜♪【ビデオ】

接続−ザ・コンタクト
(監)チャン・ユンヒョン
(主)ハン・ソッキュ
おや?ハン・ソッキュってこんな感じ?変に甘くない、そっけない奴。
まあ、この位のが現実味があるのかな?これ日本劇場未公開ですね。【ビデオ】

絶対の愛
TIME (06・韓国=日本)
(監・脚)キム・ギドク
(主)ソン・ヒョナ ハ・ジョンウ パク・チヨン キム・ソンミン ソ・ジソク 杉野希妃(ソ・ヨンファ)
レイト上映しかなくてもう諦めてたら、な、なんと一週間だけ昼間から上映してくれる!ってんで、慌てて行って来ました。
やっぱね〜あまりにも限られた上映時間じゃお客からも苦情あったんじゃない?え?私が苦情電話を?・・ま、まさか!(汗)
今回は、愛する男に飽きられるんじゃないかと悩み、整形する女・・
韓国整形事情の個人のココロの隙間にメスを入れた物語でした。
それにしても、整形前の女性と整形後の女性、すごく似てたのよね・・マジで整形したのかと思ったくらい・・ゞ( ̄∇ ̄;)
だいたい整形前の女性だって全然ブサイクじゃないんだけど、そこに華をたたえた整形後・・が出てきたら、ああやっぱこっちのが
モテるだろうなぁ〜とか思うのがまた我ながら申し訳なくってさぁ〜・・そんなんキリないし・・好みだって其々違うだろうし。
でも逆に、そのヒロインの気持ちももう痛いくらい解ったりして・・同病相哀れむ感じだけど、私は整形はしません。(笑)
でも、いくら外見が変わったからって表情や仕草や声とかで昔のカノジョって判んないモンかしらねー?・・とかずっと思ってたので
物語半ばではかなりジレンマあって自分の中でモタつきまくったので、充分にはノレなかったんだけど、それでも、
愛はカタチを越えられるか?・・大事な物は眼に見えない・・けど、自分だってブサイクより美人がいいし馴れ合いになると
他に眼が行ってしまいまっせ〜どないしよ〜・・みたいな監督自身の本能の迷い(?笑)や正直さが物語にも感じられたわ。
ヒロインの壊れっぷりが素晴らしい。ゞ( ̄∇ ̄;)顔を布でくるんだり、雑誌のモデルの顔の部分を切り抜いたり・・と、他の作品を思い出させるシーンも多々あって
マスクした姿なんてほとんどホラー・・で笑えたり( ̄∇ ̄;) そんな独得の雰囲気にあの彫刻公園も合ってた・・けど、公園テーマは芸術なのか?(爆)
【余談】ギドク監督の本があるらしく(パンフで紹介してあった)その中の彼の一文がとても心にしみわたった・・。  【シネテリエ天神】

接吻
(06・日本)
 
 
(監・脚)万田邦敏 (脚)万田珠実
(主)小池栄子 豊川悦司 仲村トオル 篠田三郎 大西武志 青山恵子 馬場有加 菅原大吉
 
孤独な生活を送っていたOL京子は、ある日TVで殺人事件の逮捕劇を目にし、その犯人である坂口に急激に惹かれてしまう。
まずは、出だしの殺人が・・すっごく不穏な空気・・。ああ、実際に報道される一家惨殺事件って、こんな感じで行われたのかも?
・・なんて、想像と現実が違和感なく合わさってしまうくらい・・残酷で恐ろしい。
なので、その後、京子が坂口に寄せる気持ちは少なからず理解は出来たものの、その残忍な殺人をしっかり目撃させられた身としては、
一体、京子に、殺人犯である坂口の何が解るって言うんだろう?・・って、少々腹立たしい気持ちにもなったわ。
京子の存在感(暴走?)がどんどん大きくなっていくと、坂口も結構圧倒されて、うぅ〜む、彼女をどうしたもんやら;;
・・みたいな、戸惑いも見えたりして、そこはちょっと笑ってしまったけどね;;殺人犯でさえ持て余す女って一体・・;;みたいな。
報道陣に囲まれた京子が振り返った時!・・の満面の笑顔!!にはドキッ!!
あー・・びっくりしたあ〜・・恐い笑顔だったわ〜〜魚眼顔の迫力だけでなく!・・と言うか、小池栄子、面白いね。
昔、ココリコとかコニたんが出るバラエティでコントやってる時も面白かったし、
彼女の他の映画もあったら見てみたいな、って思ったよ。ホラーならなお良し。(笑)
そして、ラスト・・ 宣伝で、ラストが凄いみたいな事言ってた気がするけど、なんかフツ〜だったなあ。
と言うより、充分想定内で、逆に、長谷川さんどうして何も気が付かずにノンビリしてたの?・・って、そっちのが想定外でフシギ!(笑)
とは言え、このタイトル・・の彼女の行動に限ってはちょっと驚いた。・・どうして?
あんな彼女でも長谷川の気持ちを少しは受け入れてた?いや、そんなマトモな意味はない?(笑)
では、その場の単なるカムフラージュ?いや、そんな小細工なんて必要ない?
では、彼女の最期の挨拶だったのかな?・・誰に?長谷川?・・長谷川に象徴される世間ってモノに対して???
とにかく、最後まで1人で突っ走った京子・・は、結局、坂口に何を求めていたんだろう?
いや、誰にも求められない、必要とされない、気にかけても貰えない日常だったから、単に、自分で自分を求めていただけなのかもしれないなあ?
それって、一口で言えば、ひとりよがり、で終わるのかもしれないけれど・・なんだか寂しい話だよね・・。 
【追記】 今、アマゾンのページを張り付けようとサイトに行ったら、 これは京子の殺人犯への復讐だ! ・・とも考えられる感想が目にとまってびっくり。
おおっ!!なるほど!! 私は全然見落としていたけど、もしかしたらそうともとれるのかも?!
つまり、京子は、自分の家族を惨殺した殺人犯(一般)に対して復讐すべく ずっと狂気を演じていた。・・と言う事で、
だとしたら、最後の接吻もすんなりいくなぁ〜(笑)とも。 でも、経過に関しては既に細かい事は記憶にないので;; 絶対、とは言えないけれど、
それも面白い見方だわ〜って大いに関心&感心。色々な方の感想を拝見するのは、自分の独りよがりさも客観視出来て面白いしタメになります。
映画も、色んな角度から見ていくと、面白さも倍増するよね。(^^)  【DVD】

セトウツミ
 (16・日本)
 
 
(監・脚色)大森立嗣 (脚色)宮崎大 (原作)此元和津也
(主)池松壮亮 菅田将暉 中条あやみ 鈴木卓爾 成田瑛基 岡山天音 奥村勲 笠久美 牧口元美
 
高校二年の内海と瀬戸。勉強家の内海とお調子者の瀬戸。対照的な二人は放課後いつも同じ場所で時間をつぶしていた。
セトウツミとは何ぞや? と思ったら、主人公二人の名前(瀬戸君と内海君)だったのね。
おぎやはぎみたいなもんか? そう思えばタイトルからして漫才(コント)風だけど、描写もモロにそんな感じ。
で、いつも同じ場所で何気ない会話をする、性格や生い立ちなどが正反対の高校生男子ふたりだけど、
ど〜でもいい様なしょーもない会話が、たまにフッとツボにはまったりして、青春とっくに昔の自分でも意外と楽しめたわ。
日常のど〜でもいい様な空間での、ど〜でもいい様なやり取りや触れ合いが、ささくれがちな日々をじんわりと癒してくれる様な。
"ど〜でもいい"・・は救世主。何気なさそうな風景にもドラマがあるよね?(マジで)
主演二人がとても良かった。と言うか、主演二人がイノチな作品ね。 池松君の安定感に、はっちゃけがちな菅田将暉がいいコンビ。
菅田君演じる瀬戸君、おバカ可愛かった〜。 あと、瀬戸君のおかんの存在感・・!( ̄∇ ̄;
でもって、ど〜でもいい話だけど、瀬戸家=今夜カレー→あさってはカレーうどん、ウチ=今夜カレー→あさっては焼きカレー・・かな。三日はもたせたい!  【TV】

7 WISH / セブン・ウィッシュ
WISH UPON (17・米)
 
 
(監)ジョン・R・レオネッティ (脚)バーバラ・マーシャル
(主)ジョーイ・キング キー・ホン・リー ミッチェル・スラッガード シドニー・パーク ジョセフィン・ラングフォード アリス・リー 
   エリザベス・ローム ライアン・フィリップ ヴィクター・サットン シャノン・パーサー シェリリン・フェン
 
幼い頃に母親の自殺を目撃して以来ずっと辛い気持ちを秘めている17歳のクレア。
そんなある日、父親はあるお屋敷の傍に捨ててあった中国風のオルゴールを見つけクレアにプレゼントする。
呪いのオルゴールの音色がキレイ・・♪
それはともかく! 
真面目にやってりゃ良かった、中国語!せっかく中国語の授業を受けてたのにねぇ。え?昔の中国語だからそもそも無理?
じゃあ・・ 最初からちゃんと付き合ってりゃ良かった中国男(同級生)!え?天才しか解けないから同級生程度じゃ無理?てか、最近の米映画界、中国率高過ぎ。
そんな訳で、「七つの願いを叶えてやろう。しかし血の代償を。」と言う、中国語さえさらっと読めていればぁ〜〜・・と後悔するティーンエイジャー・ホラー。
物語はとっても予定通りに進んでいく(笑)んだけど、流れが割と自然でコンパクトですっきり見やすいホラーだったわ。
ヒロインも最初はなんかイマイチ・・結構自己中で優しくない・・って思ったけど、まあ普通のJKってこんな感じかもね、
超意地悪軍団のイケイケなビッチ〜よりはいいかも?って思ったし、彼女の願いもいたってJKらしい、学校でのお悩み解決の為のもので、
仕方ないっちゃー仕方なかったかもね。でも酷いけどね。ビッチ〜、いくら悪い子でもあれはかなり可哀想。
で、次に犠牲になるのは誰?どうやって?と、ドキドキヒヤヒヤ・・。特にディスポーザーのおばさんと父親の所はそんな感じだった。
中国女性の所は一瞬前のショットで速攻ネタバレしとる。(笑) 伯父さんのは・・何も二度もやらなくても・・。見せ場が少ないから二度必要だったのか?( ̄∇ ̄;
憧れのカレの愛が行き過ぎてああなったのは、まぁ、そ〜なるわな!ってめちゃくちゃ納得出来たけども。(笑)
途中でもう願いをせずにオルゴールをそのまま仕舞っておけば?・・とかも思ったけど、
あれ、一度やったら(代償の事知ってても)もう願わずにはおられない、麻薬みたいな力もあったのかな?
で、最後のクレアの願いも・・納得。そうなるよね・・辛いけど。周りの人達がクレアの気持ちを全く知らないと言うのはもっと辛い気がする。
同級生の中国男とのオ〇ラの件はオイオイだったけど、最後は微笑ましくもロマになっちゃって。オ〇ラすらもロマになる・・それが青春や!
それからちょっと気になったのは、クレアの母親は何を願ったのか?って事。アレを捨てた時は憔悴してたし、クレアと同じ願いをした後だったのかな?
エンドロールの怪しげアイテムはオルゴールの呪いをかける時に使ったモノ?そして最後の最後に・・同級生の中国男が・・想定内行動。(爆)
あんた意外と出番あったしもうそれだけでヨシとしたら?・・次の主演か?ライアン!(←今役名思い出した)
【追記】 ライアン!・・と叫んだ後に知ったんだけど、クレアの父親はライアン・フィリップだった!
いい感じのお父さんだったし、クレアの友達からもセクシーとか言われてたけど、ライアン・フィリップだとは1ミリも気付かなかった・・。(またかい)
とか言ってたら、シェリリン・フェンって・・!え〜っ!?どこ?誰?あ、ディスポーザーのおばさん?え〜っ??!( ̄∇ ̄;
そして更に・・監督は「インシディアス」「死霊館」に関わってる方だったのね。(ヒロインもそう言うのに出てるらしい。)
「バタフライ・エフェクト2」はかなりアレだったけど(汗) 「死霊館」関係は未見。期待していいのかな?   【Amazon】

Seventh Code セブンス・コード
 (13・日本)
 
(ーー;
(監・脚)黒沢清
(主)前田敦子 鈴木亮平 アイシー 山本浩司
 
有料チャンネルが無料の時に色々録画しててたまたまコレもしてたので鑑賞。 メンヘラのストーカー女が主人公?だったらキツいな〜と最初は思ってたけど、
途中から、あ、この人はそのスジの人だねきっと、ってわかったので、鑑賞自体は楽になったけど、それだけの話でイマイチだった。なんか前田敦子のPVみたい。
あのレストランのオーナー・・なんやったん?わざわざ殺されに行ったって感じで。(爆) 最後らへんで唐突に前田の歌が・・もしかしたらホントにPVやったん?
PVが結構よく出来たから肉付けしてみました、みたいな?(謎) 終わり方(爆発するのが見え見えな車のロングショット爆発)はなんか既視感あるんだけど・・?
舞台がロシアで、ちょっと通りから離れた路地とかの雰囲気は良かった。  【CS】
 

セブン・デイズ・イン・ハバナ
7 DIAS EN LA HABANA / 7 DAYS IN HAVANA (12・仏=スペイン)
火曜&土曜は
 ハートマーク♪ 
(監)【月】ベニチオ・デル・トロ 【火】パブロ・トラペロ 【水】フリオ・メデム 【木】エリア・スレイマン 
   【金】ギャスパー・ノエ 【土】フアン・カルロス・タビオ 【日】ローラン・カンテ
(主)【月】ジョシュ・ハッチャーソン ウラジミール・クルス デイジー・グラナドス オテロ・レンソリ 【火】エミール・クリストリッツア アレクサンダー・アブレウ 
   【水】ダニエル・ブリュール レオナルド・ベニテス 【水・土】メルビス・サンタ・エステベス 【木】エリア・スレイマン セバスティアン・バルーソ 
   【金】クリステラ・エレラ ドゥニア・マトス 【土】ミルタ・イバラ ホルヘ・ペルゴリア ベアトリス・ドルタ 【日】ナタリア・アモーレ アレクシス・ビダル
キューバの首都ハバナを舞台に、月曜から日曜までのそれぞれの物語をオムニバスで綴る。
【ユマ/月曜日】
ユマって人の名前かと思ったら、アメリカから来た人(もしくは外国人?)をこう呼んでるらしい。
アメリカとキューバは微妙な関係だと思うんだけど、今はそうでもないのかな?
キューバの若者にとって、そんなアメリカの若者への興味って何か特別な物があるんだろうか?(逆も)
キューバは映画が盛んらしく彼も映画学校に行くとか言ってたけど、そう言う文化面では既に良い関係なのかな?
アメリカ青年代表〜って感じでハッチャンが出てたわ。この子、大きくなったね〜。
どことなく安心感のある顔立ちなので、この調子だと、中年になってもイイ感じなオッサンになれそうな気がする。
アゴもどこまで成長するか楽しみだ。Σ\( ̄ー ̄;)ナンデヤネン
ちなみに・・デル・トロの初監督作品だそう。物語よりも映像〜雰囲気が好み♪だった。
【ジャムセッション/火曜日】・・・この作品だけは赤いハートマーク!
音楽と一体化した作品。むしろ音楽がないとキューバじゃない!みたいな。(笑)
なので、キューバの音楽はともすれば空気の様に感じられる時もあるけど、
この作品ではそれがとても良い塩梅で活かされていて、いやぁ、もう、あのタクシー運転手のペット演奏にはシビれたわ〜!
素晴らしい・・鳥肌もん・・。 え?何の音楽?何てタイトルかって?
・・素晴らしい音楽にいちいちタイトルはいらんやろ!(←開き直りました・・笑)
音楽が、その人の人柄と共に、生活の中に生きている・・あぁ〜しみるなぁ〜・・。
クリストリッツァ演じる酔っ払い映画監督のトロフィーの扱いも印象的だったわ。(笑)
【セシリアの誘惑/水曜日】
この巻は、ブリュールが出てきたんで割と期待したんだけど、ちょっと平凡で、あまり好きな系統の物語じゃなかったな。
とは言え、こう言う問題は、日本人が頭で考えるよりもずっと深刻に、日常にある問題なんだろうな。
ブリュール=スペイン・・に寄せる淡い恋や期待で終わるかと思ったら、
南米(でしたか?)へ渡ろうとする恋人=自国・・での遠慮のない開けっぴろげヌレ場にちょいビックリ。
でも、寝ている彼の横で迷いながらも・・そっと寄り添って眠るヒロイン・・のシーンは素敵だった。
【初心者の日記/木曜日】
あれ?このおっさん・・どっかで見た様な風貌・・はて?
慣れない記者(なのかな?)が、仕事の待ち時間を持て余しながらブラブラして・・
ハバナの人達の静かな1日と溶け込みそう・・でそうでもない様子;;が、
どことなく可笑しいながらも哀愁もあって割と好きな物語だった。
キューバは音楽の次はやはり海・・だね。色々な感情を受け止めてくれる海の表情も心に残った。
【儀式/金曜日】
ノエらしい・・(爆)  いや、もう、これ始まってすぐに「あ、ノエだ」って思ったもん。(^^;
男女の恋愛は開けっぴろげでも、こう言う方面には厳しいの?カトリックが多いんだったっけ??
(この辺の国民の意識は、月曜のあの女性(?)への態度にも繋がっているんだろうか?)
んで、この儀式は何だかえらく原始的にも見えるけど、日本でのお祓いみたいなもんなのかな?
こんなのがあるんだぁ・・って分かったのはいいけど、延々やられると飽きる。
じゃなくても、最初のダンスも長くて飽き飽きしてたのに(爆)
と言うか、この儀式自体も、服をびりびり破ったり、なんだか怪し過ぎるんですけど・・;;
【甘くて苦い/土曜日】・・・この作品は黄色いハートマーク!
日常の様子をコミカルにシニカルに、そして温かく綴ったこの作品もとても良かった。
お母さんのパニックぶり、解るわ〜(笑)そしてあのバイタリティ!すごい!
買い物は日本みたいに自由じゃないんでしょう?
でもあんな風な卵集め見たら、ご近所さんの温かさは有難いね。日本じゃ見られない風景かも?
これは、水曜日のセシリアのご家族の話で、彼女のその後にも続いてたので、益々ドラマチックだったわ。
後でパンフで知ったんだけど、あのすごく面白かった「バスを待ちながら」の監督さんだった。
うわぁ〜・・めちゃ懐かしいし、嬉しい!(≧∇≦)
あれを観て気に入って、この監督さんの次回作をずっと待ってた時期があったんだよね。
「あの監督さんを待ちながら」な感じで。(←はいはい) 
いや、でもこんなに何年も経ってでも又観られてホント嬉しかった〜ラッキー♪
【泉/日曜日】
掛け声1つで、みんなすぐに動き出すなんて・・不思議・・。
このマリア様の祀り様に受ける印象が(私には)まんまスペイン、って感じだったけど
(あ、水曜の開けっぴろげヌレ場もスペイン?笑)
こんな風に親戚や店子が嫌な顔もせず結集〜団結する所はキューバならではなんだろうか?
政府や経済の体制が国民の意識や行動に影響を与えるのは当たり前なんだろうけど、
国民性のもっと基本となる人間形成へも繋がってる・・なんて思うと、責任は重大だなあ・・と改めて。
丸っこくてオープンなタクシーが可愛い。勿論、これも開けっぴろげ。(笑)    【KBCシネマ】

セラフィーヌの庭
SERAPHINE (08・仏=ベルギー=独)
 
(監・脚)マルタン・プロヴォスト (脚)マルク・アブデルヌール
(主)ヨランダ・モロー ウルリッヒ・トゥクール アンヌ・ベネント ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ フランソワーズ・ルブラン ニコ・ログナー
 
フランスの実在の画家、セラフィーヌ・ルイの物語。
絵はその人の精神を表すモノだとは思うけど、彼女の絵は、まさしく・・。
絵をお金に換え、いわゆる人間の欲を満たす生活を始める事が彼女の精神を切り刻んだのかな?
いや、確かにずっと蔑まれて生きてきた彼女は人並みな幸せを実感したい気持ちもあっただろう、
けど、既に彼女の精神はそんな所にはなかったんだろうね?自然の生命を絵具に、描き上げた彼女の絵は彼女の生そのもの・・。
普通に生き物の生を貰う食事の様に、或いは自然の恵みを受け入れる呼吸の様に。緑に囲まれたセラフィーヌ・・
おや?と思ったら**しながら(笑)光に包まれた樹々を見上げていた彼女の表情がとても印象的だった。【KBCシネマ】

セルラー
CELLULAR (04・米)
(監)デヴィッド・R・エリス (脚)クリス・モーガン (原案)ラリー・コーエン
(主)キム・ベイシンガー クリス・エヴァンス ジェイソン・ステイサム ウィリアム・H・メイシー ノア・エメリッヒ
殆ど冒頭からいきなり拉致監禁されてしまったキム・・そこから物語はノンストップ状態、一直線〜〜に爆走!
一体誰が弁償するの?って位、カーチェイスで周囲をめちゃくちゃにしながらも(ケガ人いないかー?・爆)
監禁された母親(キム)とその家族を助けようと頑張る若者(クリス)・・そんなとりあえずはお決まりとも言える救出劇の要所要所に
思わずクスッと笑えるユーモアを適度に盛り込んでいたり、伏線の張り方などにも小技が効いてて、想像していた以上に楽しめました。
時間的にもコンパクトで内容にもムダがなく、せっかちな私には合っていたかも。
展開が、ケイタイ(電話)って小道具から最後までそれる事なく進んでいったのも良かったし、
それぞれのキャラも自分の役割を最大限にアピールしてて好感が持てました。
アンポンタンな軟弱男(若者)や、腐っても警官(メイシー!・笑)・・の成長物語でもありましたね。Σ\( ̄ー ̄;)ホンマカイナ
それにしても、ホントにアタマのいい人って、
いざと言う時にパッと機転のきく人なんじゃないか、ってつくづく思ったよ。
全く、
アタマは生きてるうちに使え!・・ですね。( ̄∇ ̄;) メメ脳は肩身が狭いです;;リハビリしなくちゃ;;
若者の元カノ役が、「テキサス・チェーンソー」の主演女優だった・・様な気がしましたが、どうでしょう?
・・・・・他、詳しくは【予告編に気をつけろ!】でどうぞ・・・・・色々叫んでます。(誰が?) 【ユナイテッド・シネマ】

セレンディピティ
SERENDIPITY (01・米)
(監)ピーター・チェルソム (脚)マーク・クライン
(主)ジョン・キューザック ケイト・ベッキンセール ジェレミー・ピヴェン モリー・シャノン
どうも期待が大きすぎた様で、今ひとつでした・・m(__)m 屋外スケート場は素敵だったけど・・
とっても素敵なタイトル&テーマだけど・・もうそこで終わってしまってる感じがして。DVDだったので、削除シーンと言うのも見たんだけど、
そっちの方が共感出来たり身につまされたり、ドラマチックだったような。( ̄∇ ̄;)スンナリ受け止められなかったのは、やっぱり年齢的な物かな?
全てに運命の「サイン」があるって言うのは謎解きっぽくもあって、私も興味津々なんだけど、いきなり出過ぎた感じがありませんでしたか?
それぞれの恋人には、何のサインもなかったのかな?とも。二人の恋人との別れの何らかのサインがあって、納得行く別れのシーンが
一つでもあったらまだスンナリ見れたかもしれない。結構、キャラを作ってある恋人達だったので、尻切れトンボみたいな感じもしたし。
お互いの同性の友達をホ*だのレ*だのって強調してたのは何か意味があったのかなぁ?【DVD】

ゼロ・グラビティ
GRAVITY (13・米)
 
(監・脚・製作・編集)アルフォンソ・キュアロン (脚)ホナス・キュアロン (製作)デヴィッド・ハイマン
(主)サンドラ・ブロック ジョージ・クルーニー (声)エド・ハリス
スペースシャトルの船外で初めての修理作業を行う女性宇宙飛行士ライアン。
しかしその時、爆破された人工衛星の破片が軌道上に発見されスペースシャトルの方へ迫って来る。

3Dで鑑賞。3Dでは吹き替えしかなくて残念〜声、エド・ハリスって・・全然意味ないやん( ̄∇ ̄;でも3Dで観られたのは良かった。
とってもシンプルな再生の物語で好感は持てたけど、結構想像通りだったので、
個人的には、もう少し宇宙と対比させた人間ドラマを織り込んでも良かった気がした。
ちびちびと知る事になる真面目なライアン博士の人生には時折グッと来てたから、
それだけの辛い思いは全部宇宙に捨てて、絶対に「生きて返る」んだよ!って思ったけど、
あの先輩博士クルーニーがさぁ〜・・(←役名忘れた)彼さ、いい感じだった?
ごめん、私、彼にはすっごく違和感あってさ〜;;・・もしかして吹き替えだったから?
吹き替えって、大抵ちょっとやり過ぎ感ある(無駄に美声過ぎとかも・笑)事多いでしょう?
だからかなぁ?「そのテンション、テキトーにシゴト流してるサラリーマンの昼休みかよ!」・・とか・・全然危機感覚えなくて。
それ程慣れた優秀な博士だったにしても、生きるか死ぬかだよ?彼の前向き(過ぎる)テンションがライアン博士の勇気や希望の象徴だったにしても、
生きるか死ぬかだよ?しかも、たった一人っきりで・・ジョークやらもう誰も聞いてくれんよ?
クルーニーだったから、余計に「またカッコつけおって」だったのかしら?(≧∇≦)(爆笑〜)
もしライアンが「死んだら誰もクドけんよ!」くらい言ってやるとジタバタしたかな?(←まるっきりクルーニーに言ってるやん・笑)
宇宙に比べると、ちっせー悩み!な事でも、実際に生きていくのは地上・・で、人々の中。
その小さい中にこそある何か・・へ、カッコいい面だけじゃなく、愛すべき人間臭さ?みたいな物で導いてくれたら良かったな。そしたら惚れたのに!(え)
(ここで又思い出す、思い出の言葉・・「全ては自己と言う小宇宙の中」by鴎外)
映像は、宇宙空間もだけど、ライアンの宇宙服(ヘルメット?)をスルーして撮られたものとか、ちょっとした所でも工夫があって面白かったわ。
しかし・・意外と映画では少ない(気がする)無重力世界や暗黒深淵を前にすると、
(3Dでの臨場感も手伝って)結局は、どうにも驚きと畏れしか感覚として湧き上って来なくって・・・・と言うか、他にどうしろと?( ̄∇ ̄;
そんな自分は、毎日、ちっせー悩み!を抱えながら生きています!(キリッ)    【ユナイテッド・シネマ】

ゼロ時間の謎
L'HEURE ZERO / TOWARDS ZERO (07・仏)
(監)パスカル・トマ (脚)フランソワ・カヴィリオーリ ナタリー・ラフォリ クレマンス・ドゥ・ビエヴィーユ ロラン・デュヴァル (原作)アガサ・クリスティ
(主)メルヴィル・プポー キアラ・マストロヤンニ ローラ・スメット ダニエル・ダリュー アレサンドラ・マルティネス フランソワ・モレル
多分とても有名なんであろうクリスティの推理小説の映画化・・だけど私は読んだ事がなかったし、
全体的な雰囲気が昔からNHKでよく放送してた(やはりクリスティとかの)ドラマっぽくて特に新鮮味はなかったけど、
元々、オーソドックスな推理劇って好きな方なので、自分なりにワクワク推理しながら楽しめました。
・・と言うか、またしてもヘボ推理でね〜・・全然違う人を犯人かと・・(汗)
だって〜ギヨームとオードの過去のあれやこれやの真実が、後の方で取ってつけた様に訂正されるんだもの〜〜そんなん早く言ってよ〜。
・・と、ヘボ推理の言い訳だけは忘れない私。ヾ(ーー )ォィ
で、推理モノ好きと言うのとは別にこの作品を見たもう1つの理由は、そのうち見る予定の「石の微笑」のヒロイン役でもあるローラ・スメットを見る事、
だったんだけど、何だかヒドい女の役でしたね〜。余りにもステレオタイプのヤな女だったので、「あ、こいつだけは絶対犯人じゃない!」
・・って、ヘボ探偵の私でさえわかって・・・・・・あわわ・・・・・いやいや、真犯人は彼女に間違いない!・・・・かも?
・・と、ネタバレには気を遣うが、時すでに遅しの私?<( ̄∇ ̄)ゞゴメリンコ〜♪
ところで、警部さんが口ずさんでいた有名探偵の歌(?)は何なの〜?(笑) 【DVD】

ゼロの焦点
 (09・日本)
 
(監・脚)犬童一心 (脚)中園健司 (原作)松本清張
(主)広末涼子 中谷美紀 木村多江 杉本哲太 鹿賀丈史 西島秀俊 崎本大海 野間口徹 黒田福美 市毛良枝 本田博太郎
 
昭和30年代初頭。見合いで結婚したばかりの禎子は、勤務地の金沢へ旅立つ夫を見送る・・が、彼はそのまま戻っては来なかった。
極めてローカルでマイナーな調査によると(笑)松本清張の作品にどっぷり浸かる年代にぎりぎり私も入ってるらしい?
・・でも実際には私とは縁のない作家だったので、過去の映画やドラマも殆ど未見。推理物(ミステリー)好きなのに不思議。
・・これって、一言で言うとモグリ?・・と言う訳で、今回のこの作品、たまたまTV放送されたので見ました。
昭和30年代初頭、私がまだ生まれてない時代に興味津々。
お見合い結婚・・そう言えば、私が子供時代も、親戚や知人のお姉さんがお見合い後すぐに結婚したり・・そう言うの身近に多かったなあ・・
彼女達(彼達)の早い決心を促した物って何だったんだろう?いや、結婚てそんなにあっさりと決められるモノなの?
・・と、子供ながらに、訳も解らず余計なお世話的に考えた事があったのを思い出した。
そんな不思議な時代の更にちょこっと前の日本の時代は、男女の結びつきだけでなく、
その背景色々が私には充分過ぎるくらいミステリアス。一度も言った事のない金沢が更に時を遡ったその風景〜情景にも、
暗く穏やかでない空気の中にも、何か当然な美しさも感じられてとても印象的だった。
物語は、終盤に真相がバタバタと”説明”されると言う、とってもして欲しくない展開だったけど、
そんな風にしか作れない程原作は込み入ってるのかな?原作はとても面白そう、って初めて清張に興味がわいたもんで。(^^ゞ
1つの変わりゆく時代の女性の物語としては共感出来る部分もあり、それ以上に、
その時代の女性として生まれていたら、私はどうだったろう?と思いを馳せる部分もあり、色々と考えさせられる内容だった。
特に佐知子は、その向上心の強さが素晴らしいだけに、その反動の様に小さな傷を自ら広げていってしまった顛末に胸つまされる。
久子も、彼女の世界には彼しかいなかったのか、それ程の小さな世界でしか女性は生きられない時代だったのかと寂しい以上に悔しい気持ちも。
そして語り部となる禎子。世間知らずのお嬢様で、そう言う所は一番私に近いタイプな気もしたが(ほんとです)
彼女への共感はその程度で(爆)逆に、真相を知り自分の幸せを守ろうとするのは当然でも、
佐知子や久子の気持ちを理解出来てる訳でもないだろうし、何だかキャラ的に痛いなぁ・・と言う印象だった。
この3人の中では(さっきも言ったけど)立場や性格的には自分に一番近いタイプだと思ったせいか(フツ〜なタイプね)
余計に腹立たしい部分があった。(爆)
禎子の夫に関しては、それまでの経緯から気持ちは解るし、優しい性格なんだなとは思ったけど、
大抵の場合、男の優しさなんて結局は身勝手な言い訳にしかならない場合が多いので(汗)
余計な事は考えず、潔く前だけ見て生きていけば良かったのに、って思うばかりで。
佐知子の夫に関しては、うーん・・彼って結局何だったの?どう言うキャラだったのかこの流れでは全くつかめず、
あの行動も、妻への想いなどにも繋がらず、全く唐突にしか見えず、物語から完全に浮いていた様に思えた。
女優陣・・中谷は見た目は特別個性を感じないんだけど、いったん演技に入り込むといつもとても惹きつけてくれる女優さんで、
今回もとても良かったと思う。薄幸そうな見た目通りな役の木村も良かったけど、どうも年齢がとても上に見えるので(何歳か知りません)
西島と一緒の図と言うのが、個人的にはあまり想像出来なかった。(すみません)
広末は、私はいつもあの無意味な甘ったるい声にヒイてしまうんだけど、ついに慣れてしまったのか、
今回は語り部であるにも関わらずさほど気にはならなかったし、あの寒々しい場所においては、
その透明感のある容貌がちょっとシアーシャちゃんにも見えたりなんかして(笑)世間知らずの若妻と言う役には悪くなかったと思う。
あ、某みゆきの歌・・あれはちょっとねー・・どうしてこんな鼻息の荒い歌を使ったのか意味が解らない。 【TV】
 

ゼロの未来
THE ZERO THEOREM (13・英=ルーマニア=仏=米)
 
 
(監・製作総指揮)テリー・ギリアム (脚)パット・ラッシン (製作総指揮)パトリック・ニュウォール
(主)クリストフ・ヴァルツ デヴィッド・シューリス メラニー・ティエリー ルーカス・ヘッジズ マット・デイモン ベン・ウィショー 
   ティルダ・スウィントン グウェンドリン・クリスティー ルパート・フレンド レイ・クーパー リリー・コール サンジーヴ・バスカー ピーター・ストーメア
 
すっかりコンピュータ社会と化してしまった近未来。プログラマーのコーエンは任務である「ゼロの定理」の解析の為に教会にひきこもり・・
とある私的アクシデントのせいか、たまに集中が切れたけど、大好きなヴァルツとキュートなヒロインと小憎らしさが可愛い少年のお陰でなんとか。
え?アクシデントなくても少々眠くなる内容だった?って誰が言うか〜(≧∇≦)私か?!(爆)
うん、正直、物語自体はちょっと退屈だったけど;;だってコーエン何やってんのか全然解らんかったし(会社で仕事してるらしき妙な動きは特に謎)
それじゃなくても追い立てられてる日々っぽかったのに、どんどん自分で自分を追いつめてるみたいにも見えて、息苦しくもあったし。
ただ、単に見えるままから入ると意味不明でも(オイオイ)「考えるな!感じろ!」路線で捉えると(笑)それはそれで興味深い世界だった。
選択肢は沢山あるのに時間が追い付かない・・のはすんごく解るし、途方もない事よりイマをどれだけ大切に出来るかとか、
近未来から過去(現実の現在)に戻った感覚にもなれて、解析出来ないゼロ定理って、イマ生きてる事そのものみたいにも思えた。
映像は見えるまんま、面白かった。特に街の様子・・しつこく追いかけてくる広告とか、禁止項目多すぎる公園とか、
現代だって結構そんな所あるし現実味帯びてるよね。ひきこもりたくもなるわ。(苦笑)
今回のヴァルツはキャラ的にちょっとおとなしめだったけど好感持てるキャラだった。指にキスする所とか、衣装着る所とか可愛いかった。
ヒロインの女優さんは初めてかも?でもなんだか懐かしい雰囲気でこの世界にとても合ってた。
上から目線の少年も可愛いかったし・・この子これからも注目しよう。(^^ゞ
久々のシューリスも相変わらずのいいお味。と言うか外見も昔とあまり変わらない気が?
これはもしや?と思ったのがやっぱりティルダで(笑)もうア〜タ、こう言うのクセになっとるやろ(≧∇≦)
他にはデイモンとか・・結構豪華キャストね。あ、ウィショーも出てたわ。出番少なっ。でも目立ってた。宇宙人かと思った。(≧∇≦)  【【ユナイテッドシネマ・キャナル】
【ここから先は私的アクシデント話】(映画関係なし)
実は、映画を見る直前に、慌てて走って繁華街のド真ん中の横断歩道で派手にコケて顔面強打してしまって〜;;
マヌケ過ぎて超恥ずかしい〜;;と思う間もなくどんどん腫れて来て、出血しなくて良かった代わりに巨大タンコブ・・いやもう鬼の様なタンコブに〜!
「山か!これは富士山か!」とツッコミ入れながらコンビニに駆け込み、応急処置で冷却シートを貼り・・そのまま映画館を目指す。
途中、薬局があったのでちょっと寄って、応急処置はこれでいいのか、これ以外に適切な方法があるか
と相談したけど、それ以外ないですお大事に(ザワザワ・・)な感じだったので、お大事にしながら映画館へ。
時折気になる顔・・と言うか、正確には右目とこめかみの間のあたりだけど、
押さえてれば少しはヘコむか?とか本気で思って押さえてみたり・・痛いだけやんヾ(- -;)
そんな調子で鑑賞した訳だけど、この日はこれを観るって決めてたので、病院に行く、って選択肢が全然思い浮かばなかった。( ̄∇ ̄;
でもじわじわ痛んできて、内出血がひどくなってきて、さすがに心配になったので翌日病院へ。グラサンして。
形成外科でCT、眼科で眼底検査他。どちらも異常ナシで一安心。
でも翌日から、腫れと内出血で右まぶたが開かなくなって、アイシャドウ塗りたくり過ぎなお岩さん状態。
その後約3週間、雨が降ろうと室内であろうとグラサン生活してました〜。(眼帯苦手なのもあって)痛みが治まるまでには2か月っ近くかかった;;しぶとかった;;
教訓:「慌てるコ○○はもらいが少ない」どころか病院代高過ぎ〜(涙)と言うか「BBAは走るな」完全自虐。看護師さんの優しさが身にしみた。(^^;
ちなみに・・冷却シートは打撲の場合殆ど頼りになりません、打撲の時はとにかくすぐ氷で冷やし続ける事!と先生から注意されました。(^^;
 

戦火の勇気
COURAGE UNDER FIRE (96・米)
(監)エドワード・ズウィック (脚)パトリック・シェーン・ダンカン
(主)デンゼル・ワシントン メグ・ライアン マット・デイモン ルー・ダイアモンド・フィリップス マイケル・モリアーティ
湾岸戦争の中、誤って親友を死に追いやり、罪の意識に苦しむ主人公。
そんな時、救助隊の大尉の殉死についての調査を依頼されるが、何故か部下達の証言が食い違っている。一体、真実はどこに?
人の良心に問い掛けるヒューマン・ドラマ。何だか珍しく素直に感動してしまった。劇場で見たかったな。
ラブコメでないメグちゃんとガリガリのマット君が見れます。(笑) デンゼル、良いね。【ビデオ】

戦場のピアニスト
THE PIANIST (02・ポーランド=仏)
(監・製作)ロマン・ポランスキー (脚)ロナルド・ハーウッド (原)ウワディスワフ・シュピルマン (製作)ロベール・ベンムッサ アラン・サルド
(主)エイドリアン・ブロディ トーマス・クレッチマン フランク・フィンレイ モーリーン・リップマン エミリア・フォックス ルース・プラット
お金はどこに隠す?それはテーブルの上に置き、新聞で無造作に隠す・・弟のそんな言葉にあきれた主人公、まさか自分がその様なシチュエーションに
なるとは、いやぁ、参った参った〜・・そう言えば彼のお孫さんだかが、同じ街に住んでるって・・講演会行きたかったな、などとちょっと軽い感想を
書いたりなんかして・・いや ・・実は、ホントはこれ観るの、ちょっと気が重かったんです・・( ̄_ ̄|||)元々戦争ベースは苦手・・しかもあのカンヌでのブーイング、
イスラエル問題、現在のアメリカの姿勢・・それらを考えると、果たして素直な目で映画を鑑賞する事が出来るのか?と、政治にはウトい事が中途半端に
ネックになってしまって・・(@_@)今観なくても、後でビデオでこっそり見ようかな・・とか。ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
なので、なるべく気にしない様努力しながら挑んだ訳ですが(大袈裟)・・これ、劇場で観て正解でした!(笑)
前半の繰り返されるナチの残虐さにはウンザリして、こんなん今更見たくない、とか思いましたが、後半の主人公のサバイバルには、一心同体になったかの如く
一時も目が離せませんでした。主人公・・彼は卑怯な事や人を殺めたりはしていないよね?ただ生きる為に逃げ、生きる為に隠れていただけ・・。
ただひたすらに逃げ、食べ物を探し、缶詰を抱え歩く・・生き残る、とにかく生き残る事、その大切さ!
それまでの芸術家と言う豊かな立場から一転して、人間としてギリギリの線で生き、生かされている・・
変にヒーロー化していない、戦場では全くの力なしの彼・・しかし彼の中に眠る音楽の底知れない力・・そんな彼自身と、彼の目から見える風景が、
戦争への疑問は勿論、命(或いは魂)って何?と極めてシンプルな問題を押し付ける事なく、静かに真っ直ぐに投げかけて来た気がしました。
”憎しみ”よりも”悲しみ”でいっぱいのその目に、人種を越えた人同士の争いの虚しさも感じました。
私にとっては、映画を観ている時に感動したと言うより、後からジワジワと来た感じ。^_^;
所で、主人公をユダヤ人と知り、警察を呼ぼうとした隣の部屋の人・・彼女って確か、ピアノを弾いていた人じゃなかったですか?だとしたらショック・・いや、
クライマックスで救いがあるからまだ良かったけど・・。ラストの主人公の素晴らしい演奏・・過去を悼み、今までの分を取り戻そうとするかの様に動く指。
でも、奪われた大切な人や時間は二度と戻ってはこないんだよね・・。
エイドリアン、良いね。←最近やっと慣れた。( ̄∇ ̄;)と言うか「サマー・オブ・サム」以来忘れられない顔。(笑) 【ユナイテッド・シネマ・3回】

潜水服は蝶の夢を見る
LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON (07・仏=米)
(監)ジュリアン・シュナーベル (脚)ロナルド・ハーウッド (原作)ジャン=ドミニク・ボビー (撮影)ヤヌス・カミンスキー
(主)マチュー・アマルリック エマニュエル・セニエ アンヌ・コンシニ マリ=ジョゼ・クローズ オラツ・ロペス・ヘルメンディア マリナ・ハンズ
   ニエル・アルストリュブ ジャン=ピエール・カッセル マックス・フォン・シドー イザック・ド・バンコレ エマ・ド・コーヌ パトリック・シェネ
最初、以前観た『海を飛ぶ夢』と同じ様な感じだったらどうしよう〜・・って思って、観るのをちょっとためらってたんだけど、
周囲のオススメや丁度劇場のスタンプがたまった事もあって、あ、これは観なさい、って事かな?と思い、観て来ました・・
が、『海・・』とは又違った切口で、素直に観て良かった・・って思える内容でした。考えてみれば、どちらも実在の方が記した物語であるし、
人物が違うんだから、違った考え方、描き方がされていて当然と言えば当然だったのかもしれないよね・・と後で思った次第。
まずはオープニングのレントゲン写真からグッ・・と来たりして。(私はエドはるみかいっ)何これ?なんでレントゲン写真がこんなに美しいのっ・・!?
その後にも、主人公ジャン=ドーの視点から描かれる様子に、まずは、マバタキの時に一瞬視界が赤くなる(光線の具合だと思う)所に「あっ」・・!
・・と言うのも、よく自分も目を閉じて、(普段見える世界は違っても)この黒く赤い世界は誰もがみんな同じだよね?って思う事があったもんだから、
それをスクリーンで一瞬とは言え見せて貰った事にちょっとした感動がありましてね〜。右目を**シーンなんてもう、さすがですね・・って、
後で調べてみたら、監督はあのシュナーベル、撮影はあのカミンスキー!ううむ・・そうだったのかぁ〜!(←今更・・笑)
特にカミンスキー・・やはり本職は素晴らしいですね。散々だった初監督作品も見直してみようかしら・・画面だけ・・ (._+ )☆\(-.-メ)
と、映像からまずは入ってしまった訳だけど、物語も、ジャン=ドーにとても魅力を感じてしまって(他の女と一緒?爆)必要以上にシメっぽくならず、
でも、命や人間の本質など、色々と考えさせられて良かったです。どんな境遇に陥っても、自分は自分である事を忘れてはいけないのね・・と。
愛人が電話して来る場面では特に、体だけでなく、心の部分でも素をさらけ出すしか出来ない(ジタバタと逃げも隠れも出来ない)主人公の姿が
とてもリアルかつピュアな人間として私には映り、(多分別居してるんであろう)奥さんにとっても、彼の嘘のない態度は、彼女自身のこれからの生き方も
改めて強く見つめなおさせるキッカケを作ったかもしれないなと思った。もしかしたらまだ彼に未練がある彼女は、彼のお世話をする事で
妻と言う立場を固め、辛いながらも妙な安心感を得たかもしれないなぁ・・などと逆に思ったり、でも、じゃあ・・と、都合良く彼女を
彼の世界の全てにしたら、彼は彼でなくなるんじゃないかなぁ・・とすらも思ったり。本人に一番関わる優先順位?は、普通は家族になるのだろうけど、
一般常識がどうであれ、外部の考えがどうであれ、彼は素直に感じるままにそこに居るしかないよね・・お互いに心だけは自由である為に。
(実際の人達の心中は簡単に察知出来ませんが・・それに他の所でも思う事が沢山有り過ぎ・・この辺でやめんとね〜簡潔一番。・・既に遅い?)
想像の中、美人編集者とカキほおばってほにゃららら〜〜なシーンは面白かった〜!あの生々しさは生そのもの!・・って字、一緒か。(笑)
やけに風が吹くシーンも印象的だったわ。見えない空気を風として感じる事は、生きている日々を命として感じる事に似ている気もして
それにしても、ジャン=ドーってやっぱり魅力的。どこが?と言われても、うまく説明出来ないけど、時折発せられるユーモア以上に、
自分の壮絶な人生をこんなスタイルで語ると言う所からして、なんだか理屈抜きに魅力を感じてしまって。(^^;
最初は、絶望の淵に立たされた彼がどうやって気持ちをプラスに切り替えたのか、って所があまりよく伝わらなかった・・とちょっと思ったんだけど、
彼の人間的魅力が十二分に伝わってきた・・と言う事の方が、今となっては自分には良かったし、彼自身もチョットは嬉しいかも?とも思ったり。(笑)
と言っても、演じてたアマルリックが好みのタイプとか言う訳では全然ないのよ〜(笑)ただ”なのに魅力的”と言うのは、この俳優さんスゴイ!て事かも。
言語療法士や編集者、思いがけない訪問者、昔のカノジョ、そして家族、父親・・と、どの人物やシーンにも、終わってから益々気持ちが入ってしまうし、
多くの重く悲しい題材を扱った作品が「良い作品でも2度は見たくない」・・と思ってしまうのに反して、何故か、これは又見たい・・と言う気持ちにもなる不思議。
思いがけず、アンヌ・コンシニを見つけてビックリ。ちょっと前にBBSでも話題になったけど、何?最近よく出てるんですかね?
それにしても、こんなに昔の面影がない女優さんも珍しいわ・・って、又してもつくづく思う。まあ、初めて見たのがもう30年位前だから仕方ないのかな?
いやぁ〜それにしてもヤセたなぁ〜・・昔は丸ポチャだったのに・・(笑) 音楽もとても良かったんだけど、サントラは出てないのね?残念。【KBCシネマ】
≪追記≫素晴らしい生き様を見せてくれたジャン=ドーが天国でも美女に囲まれてます様に・・!(涙・・)

先生、私の隣に座っていただけませんか?
 (21・日本)
 
(-_-)
(監・脚)堀江貴大
(主)黒木華 柄本佑 風吹ジュン 奈緒 金子大地 信太昌之
 
なんか嫌いなタイプの話だった。 不倫夫への復讐は解るけど、なんかやり方がイヤらしいと言うか・・
上辺で平然装いながら自分はもっとイヤらしいやり方してるみたいな。 どっちもどっちで、見てる方が不信感つのるばかりよ。
本当に隣に居て欲しかったのは夫・・ってのは解るんだけど、ああ言うやり方で、自分はもう自立出来るし、
いかにも夫を現役復帰させてやるのは自分でこの先は自分が仕切りますよ、みたいな所がなんかね・・結局騙し合いの優位に立ちたいだけ?な印象で。
完全に夫抜きで自立するならまだ気持ちいいんだけどさ。
最後の夫の「うそぉ〜」のノリでほんの少し深刻さが緩和されたと思うけど、だったらもっと全体的にコメディなノリをちりばめてた方が良かったとも思った。
母親と「夫を許さないとわかってた」みたいな会話してたけど、この母親も似た様な事があったんかな?血筋?
出て来る漫画の絵柄が平凡で嫌いなタイプだったのもマイナス要因。 監督名見て、一瞬ホリエモンかと思ったわ。( ̄∇ ̄;   【Amazon】
 

全然大丈夫
 (07・日本)
(監・脚)藤田容介
(主)荒川良々 木村佳乃 岡田義徳 田中直樹 きたろう 伊勢志摩 村杉蝉之介 江口のりこ 根岸季衣 小倉一郎 
   白石加代子 大久保鷹 蟹江敬三
主人公が、ホラー好きな男・・しかも荒川良々だってんで、ちょいとマがさして観て来ました・・!?( ̄∇ ̄;)
でもさ、コレ、荒川良々・初主演映画って宣伝してるけど、私がDVDで見た「恋する幼虫」だって主演だったんじゃ?はて?あれは一体・・?夢?(笑)
それに、この作品は前半はともかく、後半はどうも木村佳乃中心になっちゃったみたいで、主人公(のハズの)良々君の影が薄くなっちゃったのが残念。
誰も作った事のないオバケ屋敷を作るドー!って夢も、結局どうなったんだろう・・例の体験で全部手放した・・って考えるのは余りにもサビし過ぎるし。
なので、そう言う基本の部分(と私が勝手に思ってるだけだけど)が、ちょいとなおざりになってるのが自分としてはあんまりスッキリしなくってね。
あかりちゃん(木村)に想いをよせても、やっぱり照男(良々)は照男で、あの”ホラー命”な個性を後ろ指差されながらもずっと最後まで引きずって欲しかった。
なんて、残念な部分が先に来ちゃったけど、そんな展開でも、ラストシーン(奈良漬の所〜)はとても良くて、本当にほんわか憩いまくれた・・って感じでした。
その後の、照男と久信(岡田)の奈良観光も見ていて楽しかった〜。と言うか、他の日常のちょっとした所とか、空気よくてかなり笑えたし、特にウケたのが、
最初の方の古本にハナクソがどうこう・・とか、あかりちゃんと照男が二人でただ店番してる所とか・・なんもしない所でもヤケに可笑しくって!(笑)
場内も色んな所で笑い声が聞こえて、とっても雰囲気が良かったです。(^^)v
他、お父さんからのハガキとか、絵のしりとりなんかもほのぼのしつつ、とってもイキだったし、あかりちゃんの絵に感じられる情熱や、
古本やガラクタなど、ともすれば捨ててもおかしくない様なモノにも愛情をそそいで大事にしてる所などにはとても共感!
モノも人も、完全無欠でないから愛がいるよね〜(笑)んで唯一なんだよね〜?だから何も心配はいらない・・よね??
・・って、心配がありすぎる自分にも、”全然大丈夫”!って言い聞かせながらこれからを過ごしたいと思うわ・・。(^^;
最後になったけど、照男のホラーコレクション・・と言うか、照男自身のフィギュアは良かったな〜!全然違和感ないし!_(T▽T)ノ彡☆
あかりちゃんの好きなチクワも、見ようによっては、なんだかああ言うフィギュアの一部にも見えて、ちょっとホラー・・(^^; 【シネ・リーブル博多駅】

センター・オブ・ジ・アース
JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH 3D (08・米)
 
 
(監)エリック・ブレヴィグ (脚)マイケル・ウェイス ジェニファー・フラケット マーク・レヴィン (原作)ジュール・ヴェルヌ
(主)ブレンダン・フレイザー ジョシュ・ハッチャーソン アニタ・ブリエム セス・マイヤーズ ジャン・ミシェル・パレ
 
冒険SF小説の巨匠ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』の映画化・・で、
私はTV放映された吹き替え版をフツ〜に見たんだけど、劇場では3D公開だったとか?
なるほど、いかにも子供と一緒に3D!って感じの内容。小学生の男の子なんかと一緒に観ると楽しそう〜。
特に印象的だったのが磁力のある石を飛び越えて・・の所。自分がバランス苦手だから、こんなん絶対無理!って思っちゃって。
とは言え、他にはどんなアクションがあったかもう記憶から消えてしまいそうなくらい
一つ一つは短く薄くて、アクション部分はお手軽なTVゲームみたいな印象。
でも、教授とショーン君の、叔父と甥っ子って関係はイイ感じ。見てるぶんには薄くても;;ショーン君にとっては、めちゃくちゃ濃い経験だったよね〜。
叔父さんが一番お騒がせだったし。(爆)・・で、イタリアの農夫、博多弁でしたけど・・・・??(笑) 【TV】

センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島
JOURNEY 2: THE MYSTERIOUS ISLAND (12・米)
 
 
(監)ブラッド・ペイトン (脚・原案)ブライアン・ガン マーク・ガン (原案)リチャード・アウテン
(主)ジョシュ・ハッチャーソン ドウェイン・ジョンソン ルイス・ガスマン マイケル・ケイン ヴァネッサ・ハジェンズ クリスティン・デイヴィス
 
時は経ち・・新しい義父ハンクに慣れない日々を送る17歳のショーン。
が、ある海域からの遭難信号をキャッチしたショーンは、ハンクと共に発信源を目指す事になる。

17歳のハッちゃん〜!わ〜い!反抗期だ〜〜反抗期来た〜〜!嬉しいな〜!わくわくするわ〜。ついでに色気づいとるし〜!(笑)
義父のハンクっていい人だったね。最初はちょっとウザい感じあったけど、あんなに心配してくれる人なんてなかなかいないよね。
危険地帯へも一緒に行ってくれるし・・(勝手について来るし)・・とりあえずは仲良くしたら?
いや、別にハンクがマッチョだから 怒らせたら恐そうだから 敵にまわしたらひねりつぶされそうだから スコーピオンキングだから
・・ってコトで言ってるワケじゃなくて〜。いや、ホントに、もし自分がショーンなら、つい反抗したくなる義父であっても
あんだけいい人だったら内心信頼してしまうんじゃないかな。  あ、愛の胸板ダンスだけはスルーで・・・( ̄∇ ̄;
そんな、大人になりかけのショーンと、人生の(一応)先輩のハンクの間柄は微笑ましかったし(1のおじさんともそうだったね)
ハンクとお爺ちゃんとの関係も面白かった。 それと、同行のオッサンのキャラは妙に和んだわ〜。名前がガバチョ?!ドン・ガバチョみたい。(古・・)
(後で作品情報見たら、ガバトだった・・聞き間違いか?でもガバチョがよく似合う楽しいキャラだった。)
大きさが逆とか不思議世界は楽しいね。キノコは小さいままだった気がせんでもないけど。ヾ(- -
派手な見どころ部分より地味な所(卵に乗ってました〜とか)のが、案外ヒヤヒヤした。(笑)
どうぞこの勢いのまま、宇宙の果てへも行っちゃってね!(次は何歳のハッちゃんに会えるかな〜?)  【TV】
 

千と千尋の神隠し
(監)宮崎駿
(声)柊瑠美 入江自由 夏木マリ
 
不思議の町は、まるで幼い日の眼で見た大きな現実の世界の様だった。大人になった今、ひたむきに進んで行けるか、あるいはカオナシ、
湯婆婆になるか?キャラが可愛いくて(特にカオナシ)色んな教訓を含んだ作品なので、親子で見るにはいいかもしれないが自分としては、唯一
宮崎作品での好きな部分=「わくわく感&爽快感」が感じられず残念。気合い入れたテンコ盛りの内容は、まるで「おせち料理」。【ユナイテッド・シネマ】

セントラル・ステーション
CENTRAL DO BRASIL (98・ブラジル)
(監)ウォルター・サレス (脚)ジョアン・エマヌエル・カルネイロ
(主)フェルナンダ・モンテネグロ マリリア・ペーラ ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ ソイア・リラ
直球なロード・ムーヴィーだとは思うんだけど、素直にやられた〜・・うわ〜ん・・o(TωT )( TωT)o
最初は主人公のドーラってなんて嫌なオバサンなんだ!とか思ってたんだけどね。
だってあんな詐欺まがいの仕事ヘラヘラやっててさ、子供に説教たれるくせに自分のやってる事は何なんだ!・・ってね。(笑)
でもそんなドーラが、いつの間にかなんか憎めなくなってきて・・。道中、思いがけず恋に落ちちゃう所がポイントだったかもね・・。
だってアレは切な過ぎるよ・・あんなドーラだって、本当は乙女なのよ!(誰に言ってんだか)
この旅で、自分がとっくに失くしてしまったモノをイヤでも思い出させられて・・でもその痛みはドーラの人生において
かけがえのないモノなったに違いない。もうヒトゴトではない(爆)淋しさ切なさ溢れたドーラと、一筋の光を与えてくれた可愛いジョズエ
(いっちょ前ぶってこにくらしい所がまたイイじゃないの!)のこの先に幸あれ!・・と願わずにいられないラストだった。
それにしても、貧富・教養の落差、臓器売買・・等、ブラジルの現実にも驚いた・・なので、余計に一途に父親を信じるジョズエ
=”未来”である”子供”・・の素晴らしさが身にしみた。
彼を快く受け入れてくれたお兄ちゃんも良かったな〜・・って、コレ、「シティ・オブ・ゴッド」の極道・セヌーラですけど!_(T▽T)ノ彡☆
しかも、エンドタイトルも「シティ・・」のカベレイラのシーンで使われてる曲なのよね。(笑)
ドーラ役の女優さんは、そこはかとなく綾戸智恵さんに似てたぞ。
日本版なら綾戸&神木隆之介君でどう?倖田來未と須賀健太君でもいいかも!(笑)【BS−NHK】

1000日のアン
ANNE OF THE THOUSAND DAYS (69・米)
(監)チャールズ・ジャロット (脚)ブリジット・ボランド ジョン・ヘイル リチャード・ソコラヴ (原作)マックスウェル・アンダーソン
(主)ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド リチャード・バートン イレーネ・パパス アンソニー・クエイル ピーター・ジェフリー ニコラ・パジェット ジョン・コリコス
「ブーリン家の姉妹」を観たので、これにも興味がわいて鑑賞。
勿論、大きな筋は同じだけど、こちらはアン・ブーリンとヘンリー8世が中心。なので、2人の恋愛の駆け引きや、権力の駆け引きが見モノ。
アンはメアリーの妹で、姉がヘンリーにいいように扱われた事と、自分の思い描いてた未来まで狂わされた故に彼の求愛を拒否し続け、
しかし、周囲の状況に少しずつ自分自身も変化し、やがては、彼のしつこい・・もとい、情熱的で一途な態度(←その時はね)に心を決める・・など、
「ブーリン・・」よりも、より、1女性として、その心情に共感出来る所が多く、

処刑理由に関しても、あちら程なぶっ飛んだ理由ではないので、より、事実に近いのかも?とも思わされた。
歴史的に知られてるヘンリー王のあれやこれやも、枢機卿など、彼の右腕左腕両足(笑)とも言える側近の入れ知恵によるところ、大きいよねぇ。 
アンを演じたビジョルドは、あまり好きなタイプじゃないんだけど、古風な顔立ちな女性陣の中にあって、童顔のキュートさを発揮しながらも、
芯の強さが感じられてとても良かったです。(こんな風に、好きじゃなかった俳優の良い所が見つけられるのって嬉しい!)
ヘンリー8世はリチャード・バートン。こなれた振る舞いがとても王らしく堂々としていて、こちらも大変良かったです。
こんな男性に愛を告げられたら、つい信じてしまいたくなるよねぇ・・。その分厚い仮面の下なんて、その時は想像したくもないだろうし。
そんな王なので、本当にもう憎たらしいったらありゃしない。そのレベルは軽くエリック・バナを越えました。(笑)
処刑の前はそれなりに彼女への愛や王室の将来(跡継ぎ)に悩む姿にちょっとだけマトモな神経が感じられたけど、
遠くから見守っていたのかと思うや否や、「さあ、行くぞ、ジェーン・シーモアの元へ」とは、
なんたる男!(前向き、ですと?爆)
彼が望まなかったエリザベスのその後を思うと、やっとアンが報われた気持ちになるし、ヘンリーよ、ざま〜みろ!と思わずにいられない。(^^; 【ビデオ】

ぜんぶ、フィデルのせい
LA FAUTE A FIDEL! (06・伊=仏)
 
 
(監・脚)ジュリー・ガヴラス (原作)ソミティック・カラマイ
(主)ニナ・ケルヴェル ジュリー・ドパルデュー ステファノ・アコルシ バンジャマン・フイエ マルティーヌ・シュヴァリエ 
オリヴィエ・ペリエ マリー・クレメール ラファエル・ペルソナーズ
70年のパリ。9歳のアンナは裕福な家庭で何不自由なく生活していた。
が、ある日スペインから叔母と従妹がやってきた事をきっかけに生活が一変してしまう。

それは全部、フィデルのせい!ヾ(*`Д´*)ノ"彡☆ケシカランッ  byアンナ。
タイトルから、キューバの話かと思ったら、舞台はフランス・・の一家庭。
でもやはりヨーロッパだなぁ、アジア島国の日本よりもスペインやチリが近い。
カストロ&アジェンデやフランコなど複雑に繋がってる政治問題から
国内の女性問題まで、さざ波が大波に変わる時代に目が離せない。
・・って、その視点がこの9歳の少女アンナのものなので、これが政治関係にも明るくない自分にもぴったりで;;
そして、そのアンナちゃんの仏頂面がとてもいい!不満を爆発させる姿は当然・・子供でなくても共感。
自分勝手はやめなさいと言われても、ちゃんとした説明もなく、一方的なゴリ押しなんてまっぴらだ!
納得出来ない事にへらへら笑ってなんかいられない。それ、家庭内独裁政治じゃないの!・・なーんて。
説明の難しい複雑な事にはあえて触れないで曖昧にしておく・・
大抵の大人がやってそうな事に、アンナちゃんが物おじせずに切り込んで行く姿は、とても逞しく、見ていて気持ちがいい。
シリアスな時代状況が、彼女の子供生活から揶揄されてるのも興味深かったし
それに絡む、まだ何もワカラン弟の存在感が良い息抜きにもなっていた。
サンタクロース・・!(笑)可愛いなあ。有名ネズミがファシストかどうかは知らんけど。(爆)
その時に得た情報だけで感情をストレートに出すアンナちゃん、
けど、それを1つ1つきちんと受け止め、自分なりに思いを重ね、自分なりに判断していく。
オトナの自分達も、自分の頭で考えないとね。何も考えないでただ世間の流れにのっかってばかりじゃ
気が付いた時には脳みそも流れちゃってるかもよ〜。マイノリちぃ〜万歳!(←ちょっと違うか!)
どんな政治体制でも、意識革命でも、それが万人に最良であるかどうかの判断は難しい。
理想的に見えても一長一短、完璧などあり得ないとは思う。
その是非は措いておいても、相反する思想から影響を受ける生活を
子供の立場から(物理的にも気持ち的にも上からでなく下から目線で)
描いているので、彼女の仏頂面に隠された素直な視点は新鮮でもあったわ。
弟の手を引っ張って延々速足で歩き続けるプチ家出、そして、彼女のこれからを俯瞰で捉えたラストシーンがとても良かった。
主義思想に関わらず・・色んな方々に見て欲しい作品。面白かったです。アンナちゃんサイコー!弟も。(笑) 【DVD】
 

戦慄の絆
DEAD RINGERS (88・カナダ)
(監・脚)デヴィッド・クローネンバーグ (脚)ノーマン・スナイダー (原)B・ウッド J・ギースランド
(主)ジェレミー・アイアンズ ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
子供が、TVで双子の芸能人とか見ると「どうしていつもくっついて同じ事やってんの?」なんて聞くんだけど、そう言われてみればそうだよね?
いや、実際には全く違う仕事したり、遠く離れて住んでる人のが多いんだろうけど、なんとなく「双子はいつもいっしょにいる」ってイメージがあるよね。
そして当り前だけど、人格だって全く別物でしょうし。でも、双子はテレパシーが通じるとか言うし、まあそれも体の組織が似てるから感覚も行動も
似通ってるってだけの事なんでしょうが、何にしても双子じゃない人にとっては、ちょっと神秘的。もしかしたら、自分の事の次に考えるのは、
親や恋人や子供の事ではなく常にカタワレの事なのかな?とも。この作品、そんな神秘的な部分の更に弱い所にメスを入れてぐいぐいこじ開けて
(例の器具で?^_^;)る感じ。既に二人だけで出来上がってしまった世界には、誰の進入をも許さない・・そんな、彼らにとっては自然でも一般的には
歪に見える関係が興味深かった。思っていた程のグローネンさ(クローネンバーグらしいグロさ、の略)はなかったけれど。【ビデオ】


      

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