ルイーズとケリー
TWO FRIENDS (86・豪)
(監)ジェーン・カンピオン (脚)ヘレン・ガーナー
(主)エマ・コールズ クリス・ビデンコ クリス・マッカード ステファン・リーダー
時間を逆行させる手法で描いてるのがとても効果的で、結末を先に知ってしまう為に、ラストの二人の笑顔には思わずじんわりと
涙が出てしまった・・同じ様な手法では「アレックス」を思い出したけど、あんな衝撃的な事件が起こる訳でもないのに、
こちらのが数倍心にしみたよ。 多くの元少女達(笑)には似た様な経験があるだろうしね〜?
少女二人だけでなく、彼女らを気遣うルイーズの母の視点も興味深かった。元少女から現母親へと、自分の視点もしょっ中切り替わったり。
ケリーの手紙が読まれるシーンは、不安定なピアノの音が彼女を表してるみたいでとても印象的だった。ちょっとしたシーン、
例えば背景のゴミ箱ですらアートになっちゃってる撮影には「ヘドウィグ・・」の公衆トイレ・アート(?)を思い出して嬉しい気持ちに。【ビデオ】

ルイーズに訪れた恋は…
P.S. (04・米)
(ーー;
(監・脚)ディラン・キッド (原作)ヘレン・シュルマン
(主)ローラ・リニー トファー・グレイス ガブリエル・バーン マーシャ・ゲイ・ハーデン ポール・ラッド ロイス・スミス
大学入学選考部長のルイーズは離婚歴のある39歳。
ある日、入学願書に初恋の人と同じ名前を見つけた彼女は、思わず個人面接の連絡をしてしまう。

ローラ・リニー好きだし、タイトルもいい感じだったのでちょっと楽しみにしてたんだけど、
う〜〜〜ん・・面白くなかったです・・(ーー;) 一体、何が言いたいのかわからなかった。
中年にさしかかった離婚経験のある女性の恋物語・・にしても、彼女の気持ちが一体本当はどこにあるのかがわからない。
最初の誘惑も、最初からその気マンマンだし(胸開けすぎやろ)
初恋のカレに似た若い男も、いきなりな誘惑を受けるのには色々下心があったにせよ、
その後、年上の彼女にあんなにメロメロになると言うのも何だかなぁ・・とか思ってたら、
次は、元夫が***依存症だって・・それって・・病気なの?単にそう言う事がスキなだけじゃなくて?(オイオイ)
で、それでどうして今更彼女が動揺してしまうのか・・?彼女の気持ちは一体どこに行きたがってるの?
加えて、女の、友情と言う名の奇妙な嫉妬?・・も、きちんと描ききれてないし、
せっかくの芸達者なマーシャ・ゲイも役不足な感じでお気の毒。・・と、全体的に不満の残る作品だったけど、
ローラの持つ知的で優しい雰囲気だけはやはりいいね。
相手役の若い男の子はどっかで見た事あるなぁ・・どこだったかなぁ・・
・・と思ってたら、「スパイダーマン」だった!らしい・・?あのコスい男の子だっけ?(それも忘れとるんかいっ)
ルイーズの部屋のベッドカバーが、赤や青の四角繋ぎの昔のカントリー調キルトでした。 【BS】

ルイの9番目の人生
THE 9TH LIFE OF LOUIS DRAX (15・加=英)
 
(監・製)アレクサンドル・アジャ (脚・製)マックス・ミンゲラ (原作)リズ・ジェンセン (製)ショーン・ウィリアムソン ティモシー・ブリックネル
(主)ジェイミー・ドーナン サラ・ガドン エイデン・ロングワース オリヴァー・プラット モリー・パーカー アーロン・ポール 
   ジュリアン・ワダム ジェーン・マグレガー バーバラ・ハーシー
 
9歳の誕生日に両親とピクニックに出かけたルイは崖から転落し昏睡状態に陥ってしまう。
ルイはこれまで生死に関わる事故を8度も経験していたのだが・・

ポスターは見た事あったけど特に惹かれなかったのでスルーしてたら、後でアジャ監督だと知って慌てて劇場へ・・間に合って良かった。(^^ゞ
赤ちゃん時代から何度となく命の危機にさらされて来た少年ルイの不思議な癒されファンタジーかと思いきや・・
実はシビアで考えさせられる物語。
何故ルイはしょっ中死にかけてばかりなのか?って言う所は、開始数分で簡単に想像つくし、と言うか、こう言う事例は
イマはもうとっくに一般認知されてるから特に驚くものではないので、その謎解き部分はとっても弱いんだけど、
子供目線での気遣いや哀しみが痛いほど伝わって来て、なんでこんな子供に・・と、涙と一緒に(いつも通りに)怒りマックス。
なんと言うか・・この例は極端で特殊なのかもしれないけど、
それでも、イマドキは、自分の人生を大切にする事が 「子供が一番は時代遅れ、子供いても自分の事が最優先」みたいに
子供は二の次(言葉は悪いけど付属品扱い)みたいに勘違いしがちな若いママもいるかも?とも思う。
個人的にはDQNネームだってその端っこにある様な気がするし。
(世間はキラキラとか変にいい方に煽って広めたりするけどね、おかしいもんはおかしいだろ。)
まあ、普通の人と病気の人を一緒にするつもりはないけれどね、トラウマやちょっとした思い込みから発症する事もあるのかもしれないし、
そこんとこは専門医の方々、どうか宜しくお願いします・・ と言うか、精神科医・・シロウトよりも先に気付いてください・・(爆)
最初に見たポスターにはこちらを向いたルイのアップが。
実は、なんだこのやけにカッコつけた髪形のこまっしゃくれたガキんちょは? な〜んて思ってスルーしてたんだけど(オイオイ)
実際のルイは、と〜っても可愛いくて・・観終わった後には、なんておりこうでケナゲで可愛い・・私の天使ちゃん!・・とか思っちゃったわ。(笑)
そしてサラ・ガドン・・ハマリ役。ガドンは今まで何度も見て来たけど、役の割にはさほどいいと思った事なくてさ、
でも今回はとても良かったな〜。これまでで一番適役と思ったし、何より魅力的だった。説得力があった。(男性陣に・・笑)
女性刑事さんはモリー・パーカーだったのね・・それこそ、どっかで見た様な?と思いつつ、まさかモリーだったとは;;(←記憶なくし過ぎ・汗)
昔の神秘的なキラキラ感はなかったけど、キリリとした雰囲気も悪くなかったかな。
物語のシビアさをファンタジックで懐かしさ覚える映像(時にホラー風味・笑)で優しくくるんでる所や、
交錯する視点でキャラがより理解出来る展開もとても好みだった。
そう言えば、一か所ドキッとさせられた所が・・。しばらく心臓ドキドキしてたわ〜( ̄∇ ̄;    【Tジョイ博多】
 

ルート225
 (05・日本)
(監)中村義洋 (脚)林民夫 (原作)藤野千夜
(主)多部未華子 岩田力 崔洋一 梅沢昌代 田中要次 石田えり 嶋田久作 石原裕太 小南千明 枚田菜々子 市川春樹 小笠原翼
なかなか家に帰ってこない弟ダイゴを、母の言いつけでしぶしぶ迎えに行った14歳のエリコは、
その帰り道が何故かいつもの景色とは違っている事に気付く。そして2人が家に戻ってみると・・

・・そこに両親の姿はなかった・・。
原作は、芥川賞作家・藤野千夜の同名小説。
「ルート225」は、エリコとダイゴが通る道(route)225号線と、平方根(root)255→15(歳)のダブルミーニングだそう。
突然、不可解なパラレルワールドに迷い込んでしまう姉弟。そこがどう言う場所なのか、過去なのか未来なのか
はたまた死後の世界なのか、見ている間ずっと考えていたんだけど、それはもうアヤフヤなまま・・。
なので、その辺は全然スッキリしないんだけど(特に犬を連れたお嬢さん・・弟の同級生にしてはやけに大人・謎)
でも、ある日突然、現実的に考えられる何らかの出来事で両親を失い、姉弟だけになってしまったとしたら・・
・・って考えてみると、理解したくないくらい理解出来てしまう世界だったので、見終わってから、なんだか泣けた〜;;
何でもない普通の町の描写が音楽と溶け合っていて、まるで知ってる場所みたいに心地良かったし、
久しぶりに、好みの邦画ファンタジーに当たったわ〜って感じ。だいたいこの作品、聞いた事もなかった。ゞ( ̄∇ ̄;
見るからに気の強そうな姉と、見るからに気の弱そうな弟のコンビがとても微笑ましい。
意地っぱりな姉が、今まで、その齢ゆえに気付かなかったり無視して来た物事や人達に
感謝したり立ち向かっていったりして・・平然とした態度に少しだけ見えるそんな気持ちの変化が見ていて嬉しかったりも。
多部未華子はCM等で知ってるくらいで、そのイメージから、単なるお嬢さんタイプのタレントかと思っていたんだけど、
それが、この作品を見て全然違ってたことがよくわかったわ〜。ここではまだ、子供と大人の間の宙ぶらりんな、
構えた風な中性的な魅力が溢れていて、物語が始まるや否や、ちょっと見ただけでも、その存在感にびっくり。
この作品で、すごく先が楽しみな女優さんの1人になりました♪・・と言いつつ、NHK朝ドラ、いつも見るの忘れてるけど。(汗)
弟役の岩田君もすっごく良かった〜かわいかった〜。
姉に全然似てないふっくらおっとりタイプで、でも内に秘めた芯の強さがいじらしかったわ〜。
【以下、ネタバレあり!未見の方は読まないでね】
1度、ダイゴの背中の落書きも完璧にして家に戻った時は、帰れる!帰った!絶対お母さん出て来る!
・・とか思ったのに・・・・・・オバサン〜〜〜(TT▽TT)ダァー
2人は脱力して笑うしかなかったけど、もう、泣き笑いだよね・・もう、なんなんよ〜・・って悲しかった〜。
そして、あのラスト・・一枚の写真を胸に、前向きに生きていこうとするエリコに共感・・。
「今そばに居なくても、別の場所に両親は居るから!それにダイゴにはいつでも会えるから!」
・・って、彼女の心の声が聞こえる様な気がしたわ。 【TV】

LOOPER/ルーパー
LOOPER (12・米)
 
(監・脚)ライアン・ジョンソン
(主)ジョセフ・ゴードン=レヴィット ブルース・ウィリス エミリー・ブラント ポール・ダノ ノア・セガン パイパー・ベラーボ 
   ジェフ・ダニエルズ ピアース・ガニォン シュイ・チン ギャレット・ディラハント 
タイムマシンが開発されていた2074年。そこから送られてくる標的を処刑する”ルーパー”。
しかしある時、そこに送られて来たのは未来の自分だった・・。

タイムトリップものって、細かく考えるとどうしても矛盾が生じてしまうけど、
一定のルールは其々の世界の中で出来上がっていればそれでイイと思うので、
そう言う点では、割とすんなり入れたし、面白かったです。
ただ、例の超能力には、最初軽く触れてただけだったので、
それがいつ出てくるのかとずっと思ってたら、終盤にまとめてだったのは少しバランス悪かったな。
でも、見せ方に、大好きな「フューリー」を思い出させられたりして個人的にはワクワクしたけど。子供も可愛いかったし。泣けたし;;
だってこれ、結局は愛の物語だったじゃないの〜。
後半のサラ(「ターミネーター」の母と同じね)と息子、そしてジョー×2・・のあたりの方が、
前半のジョーのオシゴト+野郎ども・・よりも丁寧に描かれてた気もして。
前半は色々と不毛だったから仕方ないか・・にしても、野郎どものアクションもエコ仕様だったしなあ。
親分をズドン!とかもテキトーに省略されてたし。せっかくのダニエルズなのに・・役不足っぽかった。
あ、役不足と言えばダノ君も!なんよ〜久々なのに〜もっと活躍させてよ〜。力有り余ってるって〜。
キッド・ブルーはイケメンなのか?残念なのか?ちょっと気になるキャラでした。(笑)
そう言えば、ジョーが未来の自分を逃してしまうシーンの次に、
逃さずにズドンとやるシーンがあったけど、それは何だったの?あれっ?私、既に混乱させられてる?(汗)
ジョーが未来の自分を見たその足で、育毛剤を買いに走る姿もあったら良かったなあ〜。(あるかい!)
それにしても、レヴィット君・・いつもと全然顔が違ってて・・気が散ったわ〜。
ちょっとノートン君にも似てたけど、不自然な濃い眉と青ひげにはめっちゃ違和感。(>_<)
これ、未来の自分役のウィリスに似せる為の特殊メイクだったそうだけど、
やっぱりレヴィット君は、素の、あのタレ眉タレ目がチャーミンぐぅ〜(死語)。
ウィリスがレヴィット君に似せればよかったのにぃ〜〜!(←ハリウッドの年功序列無視、先輩軽視の干され発言) 【ユナイテッド・シネマ】

LOOP ループ
SALVAGE (06・米)
(監・脚)ジェフ・クルック ジョシュ・クルック
(主)ローレン・カリー・ルイス クリス・フェリー コディ・ダーベ モーリーン・オランダー ジョン・ブライリー
おや、まるで家庭用ビデオで撮影してるみたいな映像ね〜・・なんて思ったら、サンダンス発の低予算映画らしい。確かに!
とは言え、不審な男につきまとわれる所はかなり緊迫感あって恐いです。そこで終わらないで、しっかりほにゃららされるしさぁ〜・・;;
特に顔をぺけぺけされる所がねぇ・・あ〜・・こう言うのってただ刺されるとかよりもイヤね〜・・かすかに音もするし・・(^^;
繰り返される殺人の種明かしには、ああ、なるほど!そうだったんだ!それ、私も賛成!(^^;・・って面白く感じたけど、
ではそれがどうして成されたか?・・ってえのがイマイチどんくさい私には解りませんでね〜ちょっとばかし思いつきだけな印象もあって残念。
ヒロイン・クレアは、デカい目がメグ・ライアンを思い起こさせる女の子だったけど、そのカレシは相当なマヌケ顔!
不審男とのムードの違い、落差が良かった。けど、結局このヒトもどーなったん?ああなったまま?(なんなんだ) 【DVD】

ルーム
ROOM (15・米)
 
 
(監)レニー・アブラハムソン (脚・原作・製作総指揮)エマ・ドナヒュー 
(製作総指揮)アンドリュー・ロウ ジェシー・シャピーラ ジェフ・アークス デヴィッド・グロス ローズ・ガーネット テッサ・ロス
(主)ブリー・ラーソン ジェイコブ・トレンブレイ ジョーン・アレン ショーン・ブリジャース ウィリアム・H・メイシー トム・マッカムス 
   アマンダ・ブルジェル ジョー・ピングー キャス・アンヴァー ランダル・エドワーズ ウェンディ・クルーソン マット・ゴードン
 
狭い部屋に母親と2人だけで暮らすジャックは外の世界を全く知らず部屋の中だけが全てだと思っていた。
ジャックが5歳の誕生日を迎えたある日、母親はある決断をする・・。

予告編をチラ見した程度・・で、まずは、子供は男の子だったのね・・と。(^^;
そして、母親がカルト宗教か何かで子供を監禁してるのを
ちょっとファンタジックに描いてるのかな?と勝手に想像してたけどそれも違った。(爆)
なんでそう思ったのかと言うと、昔そう言う物語があったのを思い出して。
母親が豪邸の中で子供を育ててて(子供にはわからない様に先生に変装してたりして)
子供には外に出ると死ぬって信じ込ませてて、ある時、母親が倒れて子供は狼狽するけど意を決して外に出てみたら
その思いがけない世界に驚愕、「死ぬって素晴らしい!」と狂喜する・・みたいな。ブラッドベリだったかな?
それと、ちょっと前に見た「籠の中の乙女」の印象も強かったかも。あれは父親が子供(家族)を洗脳で監禁してる様な話だったし。
そう言う訳で、本作は全然違ってたので( ̄∇ ̄; 最初から興味深く観られました。
それにしても、重い話だったね・・。最近女子中学生を監禁なんて事件もあったし・・もうなんでそんな事するのか・・怒りが噴出するわ。
こんなヤツは一生同じ様に狭い部屋に監禁して欲しい。塀から出られない程度じゃ甘すぎる。刑務所の庭で深呼吸やらされたくもない。
【以下、ネタバレ微妙にあるかも】
物語はジャックが5歳になった時から始まってるけど、それまでの母親ジョイにも色んな葛藤があっただろうな。
ジャックに死んだふりさせての作戦には驚いたし、自分だったらそこまで危険な事を子供にさせる事が出来るだろうか?ってのが
一番ずっと心の奥でもやもや残った・・けど、そこに至るまでは普通じゃ想像もつかない位の愛憎があったかもしれないし
何もしないのはもはや死んでるのと同じ位の気持ちもあったのかもしれないね。
野郎がその場で死体確認をしなかったのはちょっと有り得ない気もしたけど、
それでもひたすら「バレません様に」って、一緒に息止めてしまったり(爆)とにかくもう祈りながらハラハラ・・。
あの荷台から仰ぐ空・・青く、どこまでも広い空・・は素晴らしかったね。
で、脱出してメデタシかと思いきや、その後の生活にまた色々と考えさせられたなあ。
自分がいない間にも確実に「普通の世界」は変化してた・・のが悲痛。
父親は娘がされた事(と言うかその結果)をどうしても受け入れられないのか・・
いや、そりゃ誰もが受け入れるのは困難だろうけど、そんな父親に関してもう少し知りたかったかな。
と言いつつも、誰もが、出来る事なら否定したい・なかった事にしたい現実を、否定でなく(肯定と言わないまでも)
一番大事で一番守らなければいけないのは何なのかを見極めて受け入れる、
そんな姿勢・・愛情・・を重視した描き方には一方では安心感もあったかも。
ばぁばのパートナーが優しい人で出来過ぎだろ〜じゃなくて、優しい人で良かった・・って素直に思うのと同じ感じ。
マスコミはどこもあんなんだよね〜・・もはや賢く利用してやれって思うこの頃。一生分のギャラ貰いな。(爆)
父親に関して聞かれた時のジョイの応えは、世の中の全ての父親に捧げたいね。
ジョイ役の新進女優さんがアカデミー賞とったけど、ジャック役の子がめちゃ素晴らしかった!ので、
自分としては彼にも何か賞をあげたい位だった。(何か貰ってる?) つるデミー賞じゃあなぁ・・( ̄∇ ̄;
何はともあれ、ジャックの未来に光あれ、キミが周りの光たれ。   【TOHOシネマズ】

Room13
(監)
1)A・ヴェリエ、F・ベルトー 2)パスカル・サンジュヴァン 3)ディディエ・ドゥレトル 4)ミキャエル・スエテ 5)ニコラ・クーシェ
6)フィリペ・モンポンテ 7)ラース・プラマーズ 8)オリヴィエ・ダーハン 9)フレデリック・フォレスティエ 10)ミリアム・ドナシス
11)エリック・バレット 12)オリヴィエ・メガトン 13)サラ・レヴィ
ホテルの13号室に入る客。そのうち一人は必ず死ぬ、と言う結末だけが同じの超ショート・ストーリー集。
1)老女の晩餐  やはり美しさを保つには、それが一番手っ取り早いよね?(笑)
2)非情のダイス  単純な話だが、静かなブルーの画が私好み。ゾクゾクするわ・・( ̄ー ̄)ニヤ
3)バスルームの真相  オチは分かりきってるけど、あの立場じゃ仕方ない?
4)毒の応酬  抜け目ない二人。サシ勝負が凄い。こんな所、訪問するもんじゃないねー・・(@Д@;
5)花嫁の過ち  そのブサイクさ、マンガじゃん!(笑)ネタバレていても、面白かった。
6)裏切りの印鉄  夢か現実かはたまた幻か?映像がリアルでムードがあった。
7)三度目の正直  可笑しい〜!この美女の死神!どこ迄人間オチョくってるんだか。好きな作品。(笑)
8)呪いの初夜  単純に恐い一夜・・いや、ずっとうなされるかも?
9)狂気のゲーマー  アマンダ・プラマーかと。(違うだろー!若いし・笑)一言で言えば、ポップ犯罪記。
10)嫉みの贈物  これもネタバレしてるけど、選択のいかんによって結果がすぐ出る所が短編向きで○。
11)偶像の願い  そして物事は、呪いは、繰り返される?戻れないじゃん!
12)13人目の犠牲者  これを元に長編が作れそう。私ならちょっと違うシナリオに・・
13)テントウムシの娼婦  殆どネタバレしてる上の作品とは違って、唯一ネタが見破れなかった作品。
一作品約6分と言う短かさと与えられたテーマの中では、やはりネタバレしないのは困難だと思われるが、
其々の個性が体験できて興味深かった。12番は「Exit」の監督さんかな? 【ビデオ】

ルームメイト
SINGLE WHITE FEMALE (92・米)
(監)バーベット・シュローダー (脚)ドン・ルース (原)ジョン・ラッツ
(主)ブリジット・フォンダ ジェニファー・ジェイソン・リー スティーヴン・ウェバー ピーター・フリードマン
人間は恐いね。お化けやゾンビも恐いけど、やっぱり人間だよ・・・
でもこんな女って、実際にもいるんだよね・・・まあ、ラストがあんな風にはならないだけで。  【ビデオ】

ルームメイト
 (13・日本)
 
 
(監・脚)古澤健 (原案)今邑彩
(主)北川景子 深田恭子 高良健吾 尾上寛之 大塚千弘 萩原みのり 田中仁 戸田昌宏 筒井真理子 濱田万葉 螢雪次朗 田口トモロヲ
昔あった洋画のリメイク?と思ったら全然違う話。
で、内容も、ああ、そうだったのね〜・・そっちだったのね〜・・ってなって(何) 思ってたよりも面白かった。  【Amazon】

ルール
URBAN LEGEND (98・米)
(監)ジャミー・ブランクス
(出)ジャレッド・レト アリシア・ウィット レベッカ・ゲイハート マイケル・ローゼンバウム
まことしやかに人々に伝わる、いわゆる”都市伝説”を絡めたホラー・サスペンス、at大学。
しかし、コイツら勉強してるのか?図書館誰もおらんぞ!等、ツッコミ入れたくなる程みんなアホっぽい学生と言うのが定番のホラーって感じね。
だってマトモなの、主人公を含む3人しかいないもん。^_^;レベッカ・ゲイハート、目玉落ちるよ・・・(笑)
マトモな?清楚な学生、アリシア・ウィット、この顔、記憶にあるなぁ〜・・と、いつもの如く考えてたら、あっ!”セシル・B・ザ・シネマウォーズ”に出てた。
うわー・・・この人も全然違う・・やっぱり女優〜〜・・・ しかも、あのデヴィッド・リンチにたいそう可愛がられてるそうで。(笑)
実は、ジャレッド・レトの名前に惹かれて借りた作品。^_^;しかしやっぱり、昔の彼(この作品の)はイマイチ好みではないのでした。
「レクイエム・・」「パニック・・」ではステキでしたが。ゞ( ̄∇ ̄;) 【DVD】

ルシアとSEX
LUCIA Y EL SEXO  SEX AND LUCIA (01・スペイン)
(監)フリオ・メデム
(主)パス・ヴェガ トリスタン・ウヨア ナイワ・ニムリ エレナ・アナヤ ハビエル・カマラ
同棲中のロレンソとうまく行かなくなったルシア。彼からの別れのメモをみつけた矢先、彼の交通事故の知らせを聞く。
失意のうちに1人”島”に渡る彼女・・。

このタイトルどうにかなりませんかねー(笑)こんなタイトルでも内容がマッチしてればいいんだけど、どこかズレててしっくりこない。
確かにそう言うシーンに力入れてますが(笑)どちらかと言うと「ロレンソとSEX」・・って印象。色んな意味で。
前半は、あんなコトこんなコトなシーンがこれでもか!で、ちとクドいし(←主人公の男が好みでなかったので余計に・笑)
中盤はベビーシッターの母の職業なんてどーでもいいようなエピソードもあって、あわやアブナイ深夜ドラマ?な展開だったけど、
後半はあれよあれよと進んで行き、結構勢いのある作品でした。(笑)全体的に、現実的エロかと思えば一転、
とても叙情的な美しいシーンになったりと、思っていたよりもファンタジー的な要素もあったのは意外でしたね。
こう言う何かを軸にした人間関係のパズルが解けて行く内容はとても興味深いけど、わざと意味不明なシーンを多用するのは
在り来たりだし逆効果では?そう言うのは必要最低限にした方が効くし、深みが出ると思う。
ちょっと「めざめ」を思い出した。どちらも、よくまあこんな所で繋がって・・(笑)と、設定はとっても面白かったんだけど、
個々の心理描写が曖昧過ぎて自己満足にとどまってる印象を受け、共感するまでにはいかなかったのが残念。
ベビーシッターがロレンソを誘惑するベッドには、とても素敵なキルトがかかっててビックリ。
しかもパターンが、「ウエディング・リング」のヴァリエーションだった!
これは意味深・・家主のエレナは、ああ見えても結婚に憧れを抱く普通のか弱い女性・・って事を意味してたのかな?
このあたりで、エレナへの好感度はルシアよりアップ。(笑)ラストもね・・なんか彼女が一番気の毒な感じも。
あ、「トーク・トゥー・ハー」のベニグノも出てた。普通の人でした。彼らとの絡みは会話のみ。(笑) 【ビデオ】

ルナ・パパ
LUNA PAPA (99・独=オーストリア=日)
(監)バフティヤル・フドイナザーロフ (脚・原作)イラークリ・ナザーロフ
(主)チュルパン・ハマートヴァ モーリッツ・ブライプトロイ アト・ムハメドシャノフ ポリーナ・ライキナ ミラーブ・ミニッゼ
厳しい父親と、戦争の後遺症で頭のネジがゆるんでしまった?兄との3人暮らしをしている17歳のマムラカット。
大好きな演劇を見損ねた帰りの夜、俳優だと言う見知らぬ男に声を掛けられ、その日に妊娠してしまう。
それを知った父親は激怒・・だが3人で赤ん坊の父親探しを始める・・。

こんなに可愛いくて楽しくてホロリとする作品だったとは〜。幻想的な映像もとっても凝ってて・・面白かったです♪
主人公のチュルパンちゃんは「ツバル」と言い、こう言うコミカルでファンタジックな作品がとっても似合うね。くるくる変わる表情がキュート!
兄役のマニ・・「ラン・ローラ・ラン」のマニ(笑)えっとモーリッツなんとかも良かったし、娘の為に一所懸命なお父さんも素敵だったな〜。
しきたりに囚われた心無い村の人達の仕打ちに耐え、家族の絆を深めていく所には感動してしまった。(T_T)
それにしても、こう言う場合って、どうして女性だけが「ふしだら」なんて蔑まれるんだろうね。不公平。
クライマックス一歩前くらいの、空から*が降ってくる所には唖然としたけど、そういえばそう言う伏線はあったなぁ〜・・と思ってたら、
ラストも意外な光景で、これまたビックリしてしまった。(笑)でもいいわ〜こう言うの・・。うんうん・・。(1人肯き)
彼氏が土に埋められてる所にマムラカットが来て、体一回転させながら、顔をスリスリ(* ̄- ̄)( ̄- ̄*)・・ってするシーンが好き。【BS】

ルパン
ARSENE LUPIN (04・仏=伊=英=スペイン)
 
 
(監・脚)ジャン=ポール・サロメ (脚)ローラン・ヴァショー (原作)モーリス・ルブラン
(主)ロマン・デュリス クリスティン・スコット・トーマス パスカル・グレゴリー エヴァ・グリーン ロバン・ルヌーチ マチュー・カリエール
 
ルパン・シリーズ生誕100周年記念として、『カリオストロ伯爵夫人』をベースに映画化。
あまり期待しないで見たのがかえって良かったのか、割と楽しめました。
そもそも、ロマンがルパン・・と言うのが、ちょっと自分のイメージとは違ってたんだけど、
それも見ているとあまり気にならなくなってたわ。だめね〜やっぱりロマンだから贔屓しちゃうのかしらねぇ〜(* ̄Oノ ̄*)
でも、色々と余計な画が多くて、ちょっと長かったな。それと、○○が・・全然愛情のないキャラでひどすぎる。
ここまでひどいキャラだと、相互関係にも響いちゃって、物語自体を受け入れ難くなりそうだったよ。
クリスティンは良かったね〜。マジで魔女では?( ̄・・ ̄)ルパンはやっぱりクラリスよりも、やはり・・ねぇ??(察して)
・・で、あれっ?息子が??「つづく」なの??(^^;  【TV】

ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE
 (13・日本)
 
 
(監)亀垣一 (脚)前川淳 (原作)モンキー・パンチ 青山剛昌
(声)栗田貫一 高山みなみ 小林清志 浪川大輔 沢城みゆき 山寺宏一 山崎和佳奈 小山力也 林原めぐみ 山口勝平 
   高木渉 岩居由希子 大谷育江 茶風林 湯屋敦子 緒方賢一 内野聖陽 三浦知良 夏菜
 
うわぁ〜・・次元の声・・誰これ?ガッカリ〜;;とか思ってたら、小林さんご本人だった〜!なんかすごいショック。
以前の小林さんの声が大好きだっただけに・・これは・・それこそもう声を失うと言うか・・(汗)
絵柄も、アイドル歌手なんかはシティハンターみたいな無個性な絵でがっかり。
そして、コナンはともかく、ルパンの方はもうね・・薄味になり放題。トドメは、不二子ちゃんがただの巨乳ビッチに成り下がってる事。
ルパン軍団はもうダメだね。時を経てキャラがここまで劣化するとは。
緑ジャケのルパン(とその仲間たち・・勿論不二子ちゃんも)を愛し過ぎてしまったせいかしら・・(涙)
あ、物語に関しての感想皆無やん(^^;そこまで話がいかない位ガッカリでさ・・物語はまあまあだったかな。 【TV】
 

ルビー&カンタン
TAIS-TOI!/RUBY & QUENTIN (03・仏)
(監・脚)フランシス・ヴェベール (原案)セルジュ・フリードマン
(主)ジェラール・ドパルデュー ジャン・レノ アンドレ・デュソリエ リシャール・ベリ レオノア・ヴァレラ
えっ?もうこれで終わり?あれっ?これ・・Vol.1?ゞ( ̄∇ ̄;)
悪気はないけどアホゆえに(?)話を聞いてるとたまにムカつくカンタンではあったが(でもカワイイ・笑)
それが寡黙な一匹狼のルビーの硬派さとうまく混じり合ってて、このコンビはとても良かったです。
ドパルデューは面白い役者だよね〜。今回の役なんてハマり役だし・・っていつもそうかな?巧いもんね。
派手な見せ場で盛り上げるアクション・コメディではないけど、この、見た目”ちんたら〜”でも”やる時はやる!”みたいな展開も、
まさにフレンチ・コメディ・・毒&脱力系・・で好みです。なので、とってもいい気分で見てたんだけど・・あの終わり方って一体・・( ̄∇ ̄;)
カノジョの出番はあれだけかいっ?その他色々、どう見ても尻切れトンボだと思うんだけど・・(@_@)
すっきりしないので、是非これは冗談抜きでVol.2を作って貰わないと困るわ。また2人に会いたいし♪【劇場】

ルビー・スパークス
RUBY SPARKS (12・米)
(^^
(監)ジョナサン・デイトン (脚)ゾーイ・カザン
(主)ポール・ダノ ゾーイ・カザン アントニオ・バンデラス アネット・ベニング スティーヴ・クーガン エリオット・グールド 
   クリス・メッシーナ アーシフ・マンドヴィ トニ・トラックス デボラ・アン・ウォール アリア・ショウカット
作家として華々しいデビューを飾った青年カルヴィン。しかしその後ひどいスランプに陥りセラピーに通う日々。
なんとか作品を書き上げたい彼は、とりあえず夢で見た理想の女の子ルビーについて綴り始める。すると・・

なんと!ダノ君が主演ですじゃ!今までも主演あったかもしれんけど、自分が知る限りでは「初」ですじゃ!
それに、気弱少年から、喋りまてん君にエセ教祖などなど
ずっと変わり者な脇役が多い印象だったので、主演、しかもラブ物とはやけにめでたい!
ジェシーの初ラブ主演の時も、思わず赤飯でも炊こうかと思った位のめでたさだったけど、
ダノ君も同じ「卒朝」仲間なので祝わずにはおられないわ。
・・けど・・ とりあえず初々しさ輝くラブ物でも、やっぱり変わり者は変わり者だったけどさ!(笑)
そんな変わり者作家が理想の女性を出現させる・・。
これは現実か?妄想か? ・・現実だ!ヤターーー!\(^o^)/
・・な最初は微笑ましい感じだったけど、自己中な悪意が暴走しちゃった時には、
あんたエセ教祖と変わりないやん!って、ちょっと悲しい気持ちになったりも。
とは言え、ダノ君・・ああ言うシーンには本領発揮やね。シャイな微笑の向こうの狂気が似合っとる。(←褒め言葉)
相手に勝手に自分の理想を押しつけたり、自分の都合のいい様に動かしたがるのって最悪ね。
人を試したり縛ったりしないで〜(この間も叫んだ気が・・) 孤独への恐れがそうさせるのかもしれないけど、
相手が自分の意のままになろうがなるまいが、基本、人が孤独なのには変わりないから。
だからちょっとした事で気持ちが通じた時に、嬉しかったり有難かったりするんじゃないのー?
母親が、前の夫と一緒の時にはポロシャツ着て肉を焼いてた、・・ってのが、ものすごくリアル〜で、心の中でこだましたわ。
きっと、良妻賢母目指して奮闘していたのね?それも素晴らしいって思う・・心からやってるんなら。
でもそうじゃなければ、ある意味、人生他人任せ。理想を求める方も、相手の人生、丸抱えだよ?
うわあ〜・・重い〜・・想像しただけで疲れるんだけど。(笑)(後の、ルビーにべったりされるカルヴィンの図と同じね)
新しい生活をしてる今の母親はすごくチャーミングだった。ベニングってこんな可愛いらしかったっけ?(美人なのは知ってたけど)
ツボにハマりそうでハマらないけど何か気になる流木家具作家(謎)のバンデラスともとってもお似合いだったわ。
エリオット・グールドには気付かんかった〜;;ああ、時の流れが・・。
ところで、理想の女性ルビーですが・・  理想って言うからどんだけ可愛いのかと思ったんだけど・・
ごめん・・自分の好みではなくて・・ちょっと平凡で残念。
いや、多分、一応可愛い系なんだろうとは思うけど(庶民派アイドル系?)んで、明るくお料理する所とか、
性格的には(一応理想形だし)良かったんだけど、どうしても、理想、と聞くとさぁ〜・・色々と・・ねぇ〜・・
カルヴィンのお兄さんと似た様な事言ってますかね、私?(汗)
と言うか、ルビーで一番印象的だったのは、あの紫タイツだったりして。(笑)
ふんわり軽い白いワンピにド紫のタイツ。 なぜにド紫? なぜに神秘や魅惑を表すド紫?
・・カルヴィン、脚フェチやな?(¬з¬)
あ〜たの一番の理想、大いなる幻想は脚に集中してたに違いない!
最後は・・どうなるのかな〜?って心配してたけど、無理やり感がなく、自然に収拾がついた感じで一安心。
最初、なんでイマドキPCじゃないの?って思ってたのが最後に・・ね。
タイプライターのが簡単に書き換え出来ないし、じっくり考えてからやっと文字にするって印象もあるので
その分、文章にしっかり気持ちこもってそう〜・・だからルビー誕生か〜?!とも思ったり。
夢みたいにロマで・・でもとってもシビアで・・の恋愛模様・・ふと「エターナル・サンシャイン」を思い出したりも。(懐かしい)
【追記】
ルビー役のゾーイ・カザンってエリア・カザンの孫娘だったのね。サラブレッドやん・・。しかもこの脚本も書いていたとは。
いい作品だったし、是非これからも脚本家として頑張って欲しいです。
あ、なんか変な言い方ですかね?( ̄∇ ̄;いやいやいや・・(汗)
それと、ダノ君とも本当に付き合ってるらしい?現在進行形かどうかは知らんけど〜もしそうならお幸せに!(^^   【DVD】

ルルドの泉で
LOURDES (09・オーストリア=仏=独)
(監・脚)ジェシカ・ハウスナー
(主)シルヴィー・テステュー レア・セドゥ ブリュノ・トデスキーニ エリナ・レーヴェンソン ゲアハート・リーブマン 
   リンデ・プレロク ハイディ・バラッタ フーバート・クラマー ヘルガ・イリッヒ
聖母マリアの出現と奇跡の泉で知られる巡礼地ルルド。
そのツアーに参加した人々の中に、不治の病で車椅子生活を余儀なくされていたクリスティーヌがいた。

タイトルからして宗教色が強そうだな〜と思ったけど、ほんの始まりのワンカットからすごく引き込まれた。
その後のあらゆるシーンにも、まるでクイズの様に色んな意味を考えさせられ、
でもその答えは、見る人によって、いや、同じ人でもその時その時できっと違うんだろうな、
とも思える、とても興味深い・・好みの作品でした。
昔・・幼い頃に持ってたお気に入りのかるた・・
(多分、教会のバザーで買って貰ったんだと思う。イラストがすっごく可愛いくて〜今も押入れのどこかに・・)
・・の「る」の札(だったかな?)で初めて知ったルルド。以来、漠然と、何やら不思議な魔法の様な場所???
ってイメージがあったんだけど、実際どんな所かは全然知らなくて。
と言うより、癒しの水が湧き出ると言われる有名な聖地だと言う事を、もっと大きくなってとりあえず理解してからも、
普段の生活の中でその地について思い出す事は特になかった。
そんな事もあって、久々の響きルルド・・の物語には最初から興味津々。
しかし・・幼児の頃にイメージしていた不思議な地も、大人の目で見ると雑念が邪魔してか普通の地に見えるわ・・
いや、まてよ?なんだこれ?ただの観光地やん?(笑)・・って、まずはちょっぴり現実に引き戻された感じ。
イマドキはねぇ・・どんな場所でもカメラとか入って、パワスポパワスポって騒いで楽しんで思い出作って、
もしそれで、万が一でもご利益あったらもうけもん〜♪・・って感じなのかしら?
とは言え、ここは歴史ある聖地。ちゃんとした儀式も(流れ作業的でも)続いているみたいだし、真剣にお祈りしてる方々も勿論いらっしゃる。
いや、本来はそんな方々だけが集まる所だったんだろうけど、何にしたって、奇跡、の掴み所のなさと言ったら・・。
その時その人の捉え方によって、生まれもすれば死にもする。
素朴な疑いを持つ人たちに対する神父さんのスルースキル・・もとい(笑)考え方や導き方、心得てるなぁ。
宗教色が強そう〜に見えて、意外とざっくばらんだった雰囲気は、良くも悪くも、ある種の構えを取っ払ってくれたかも?
観光地ルルド(コラコラ)に興味あったけど、やはりもっと興味深かったのはそこに集まる人達の内面。
奇跡?に対する羨望や嫉妬わらわら〜な方々もだけど、介護長セシルと新米介護士マリア、
そして地味なおばさん(誰・・笑)がとても心に残った。
登場してすぐに、セシルの髪型がやけにピッタリ貼りついてるね〜?って違和感があったんだけど、まさか本当に・・とは・・。
それでも、何事もない様にお仕事頑張ってて(しかも介護職)彼女はその境遇に毎日どう向き合っていたんだろう?
だからこそ日々に意味があると思っていたのかな?もしかしたら少しの奇跡でも信じてたかもしれない?
多く語られないから、色々と考えてしまって・・胸つまされたわ・・。
「新たな生きがいを求めてこのシゴトはじめました!」・・みたいにクリスティーヌの前で豪語(?)する新米介護士には
何なの〜動けない彼女に向かって・・このデリカシーのなさは?「冷やし中華はじめました!」じゃないんだからさ〜・・
とか思ったけど、案の定、どんどん仕事イイカゲンになるし〜;; で、そんなんに限って、名前がマリア。(笑)
地味なおばさん・・は、あの、クリスティーヌと同室の方ね。
とても信心深い方の様で・・?クリスティーヌの車椅子を押して、どんどん前の方に言ってご利益得ようとしたのは、
彼女の中に何かの後悔や決心があったのかな?もしかしたら、自分の身内とクリスティーヌを重ねてたのかな?
でも、クリスティーヌの奇跡?の現場に常に居合わせたので、このおばさんこそが、奇跡請負人、だったんだ!
とかもチラッと・・ Σ\( ̄ー ̄;ナンデヤネン  一番目立たない人だったけど、一番何か事情がありそうな気がした。
そして、奇跡が起きた?女性クリスティーヌ。
特別信仰に篤い訳でもない、ごく普通の女性だったけど、彼女の気持ちも・・どうだったんだろうなあ・・。
彼女が物語の中心だけど、とにかく感情を表に表さない。身体が不自由になってから、もうだいぶ経つんだっけ?
もはや余計な感情などない方が生きやすい・・(そう言う時ってあるよね・・)って状態なのか・・
唯一、好みらしい男性にはちょっとだけ微笑んではいたけど。
そんな彼女だったので、あの最後は・・先がどうなっても、大きな動揺はない(見せない)のかもしれないけど、
もし元に戻った場合、「ホラやっぱり信仰が足りないからよ」なんて、変に後ろ指さされたり人格否定されると、
身体の事にも増して傷つきそう・・とか思うと可哀想で・・。奇跡の裏側には信仰の落とし穴もある気がする。
奇跡認定・・へえ〜そんなの受けないといけないんだ〜。不思議な事も、不思議なだけでほってはおけないのね。
医学的に見た状態のが信用出来て安心だと思う反面、そんな方向からだけでは計り知れない物もある・・
んじゃないのかな、って、思う自分もいる・・ し、そんな瞬間を実は求めている・・と言うのも本音。
それが、奇跡、なのか、気休め、なのか、希望、なのか、開き直り、なのか、わからないけれど。 あ、天邪鬼、・・ですか?(汗)
ところで、ベスト巡礼賞って・・何〜?(笑) 何をどうしたらベストなの?
奇跡が起こってベストなら、起こらないとワースト? わからん・・。 そもそも、そんなのに何の意味が?
つるデミー賞のがまだ有意義だと思う!\( ̄ー ̄;墓穴墓穴・・
クリスティーヌ演じてたテステュー、赤い帽子が似合ってたね。「迷宮の女」以来、気になる女優さん。
で、マリアは、レア・セドゥだったけど、まだ若くてちょっとぽっちゃりで田舎の女の子っぽかったわ。
これが、後にはアブナイ系いい女になるのね〜(←勝手な印象)
他にも、何となくどこかでお会いした様な?って感じの方々が大勢出ていらして、
自分も一緒に観光・・もとい、お参りに行った様な気にさせられたわ。  【DVD】


      

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