小悪魔はなぜモテる?!
EASY A (10・米)
 
(監)ウィル・グラック (脚)バート・V・ロイヤル
(主)エマ・ストーン ベン・バッジリー アマンダ・バインズ ダン・バード トーマス・ヘイデン・チャーチ パトリシア・クラークソン 
  カム・ジガンデイ リサ・クドロー マルコム・マクダウェル アリー・ミシャルカ スタンリー・トゥッチ
特に目立つこともない女子高生オリーヴ。
しかし何気なくついた嘘〜大学生と寝た〜があっと言う間に広がり、学校中の注目を浴びるハメになってしまう。

日本劇場未公開作ですが・・面白かったです。 ( ̄m ̄*)
でも、この邦題は良くないね〜。平凡だしゴロも悪いし、何より物語からちょっとズレてる気がする。
せっかくセンスいい原題がついてるんだから(『緋文字』がモチーフ)邦題もそのままのが良かったな。
しかし、アメリカの高校の噂話と来たら・・「ゴシップガール」とあんまり変わらんね。(←見たんかい)
てか、「ゴシップガール」の、ダンが出てたし!(^^;
ちょっとあっち方面経験しちゃった(嘘だけど)ってだけで、こんなに周囲の見る目が変わるのも何だか妙な感じもするけど、
この年頃って、セクシー発言したりエロカワ(死語?)ファッションしてても、殆どが耳年増なだけで、
ハジけるのは卒業してからが普通なのかな。だとしたら、まだ可愛げもあって安心な気も。
卒業までは「ゆっくり大人になりなさい」(昭和の名句?)でいいと思うし。
それにしても、些細な嘘から自分のイメージがどんどんおかしな方向にいっちゃうのって嫌ね〜。
自分なりと世間の価値観の相違だけでなく、見方によって物事って180度変わったりもするもんね。
でも、良かれと思って他人の事考えてやればやる程、自分が軽い女に見られるなんて・・投げやりになってしまうのも解るわ。
世の中、親切を利用しようとする人もいっぱいいるからねぇ・・。
結局のところ、大事な人だけが解ってくれればいっか、とか思っちゃうよね。
まあ、自分の場合も、ずっとそんな開き直りで生きてる気がしないでもないけど。
家族のカケアイが可笑しかった。あの養子の弟の扱いって・・愛を感じる・・(笑)
後半では、特にお母さん。母である前に女性、って感じだったけど、だから思春期の娘の悩みも近い目線で理解出来たのかな。
信頼出来る親がいるのって有難いね。最後の車の所での母娘水入らずの(怪しい会話の?笑)光景が印象的だったわ。
お母さん役はパトリシアだったけど、彼女だと、絶対普通じゃない感じあるよね。(笑)
次の行動が予測不可みたいな。(外見はちょいYOUな雰囲気)
オリーヴ役のエマは、元々なんとなくイケイケなイメージがあったので
最初、目立たない女子高生と言うのには全然ピンと来なかったけど、
見ているうちに、不器用だったり変に生真面目っぽいダサさもあって、なかなかイイ感じだった。
そう言えば、ティーンの頃のジョディもちょっとこんな感じだったなぁ・・とふと思ったり。
意外と色々な役柄がこなせそうな印象も受けたし、この役で随分好感度も上がったわ。
あと、地味にマルコムが出てたのが、当たりくじ引いた気分。(笑)
ところで・・オリーヴがアイ・ラヴのアナグラムだったとは。(◎o◎)知らなかった〜と言うか、考えた事もなかった。
OLIVE → I・LOVE (^^)/♪ でも素敵ね。オリーヴって名前の子はみんなコレ知ってるのかな? 【BS】

恋する遺伝子
SOMEONE LIKE YOU (01・米)
(監)トニー・ゴールドウィン (脚)エリザベス・チャンドラー (原作)ローラ・ジッグマン
(主)アシュレイ・ジャド グレッグ・キニア ヒュー・ジャックマン マリサ・トメイ エレン・バーキン ローラ・リーガン
恋愛で苦い経験をした事のある女性なら、主人公ジェーンに共感してしまう事に苦笑してしまいそう・・?・・って自分の事?(爆)
いやはや、解るわ〜ジェーンの気持ち。( ̄∇ ̄; でもあんな風になってしまうには勿体無い程、ジェーンはチャーミング。
エディ(ジャックマン)でなくても、彼女の事が気に掛かってしまう男性は他にも沢山いると思うし、そんな彼女に、どっちつかずな態度でつい
接してしまったレイ(キニア)の気持ちもワカラんではないね。客観的に見れば・・だけどさ。だから・・主観的だと私もジェーンと同じ道・・( ̄‥ ̄)爆
まあラブコメの顛末は想像はつくものの、これはやはりアシュレイの、トホホでありながら自分なりに一生懸命な所がすごく好感もてて
想像してたよりも楽しめました。ディー役のエレン・バーキン・・貫禄あるなぁ〜なんか好きな女優さんです。【BSーNHK】

恋するグルメガイド
THE FOOD GUIDE TO LOVE (13・スペイン=アイルランド)
 
 
(監・脚)ドミニク・ハラリ テレサ・ペレグリ
(主)リチャード・コイル レオノール・ワトリング ローカン・クラニッチ ブロナー・ギャラガー サイモン・デラニー
 
主人公オリバーがちょっとカッセル似。ヒロインのビビアナは久々のワトリング。オリバーの子供時代はちょっと「リトルダンサー」風味。
しかし・・カタ〇ムリを取りに行くやら気持ち悪すぎて;;潮干狩りみたいなもんなん?(汗)
映画で意見合わないのは仕方ないね。専門分野が違ったり見方が違ったりだし。
食べる事に執着してる・・ベジタリアンになるとかそういう事じゃないと思うけど。セイタンって何?セイタン入り豆腐って?
10年後は・・ちょっぴり切ないけど・・それまでの恋物語を爽やかに終われたかな、な印象。(^^;  【スターチャンネル】 

恋する神父
LOVE, SO DIVINE (04・韓)
(ーー;
(監・脚)ホ・インム (脚)ユン・ウンギョン
(主)クォン・サンウ ハ・ジウォン キム・イングォン キム・インムン キム・ソンファ チョン・ヘジン
マジメな神学生が、ひょんな事から宗教とは無縁な奔放な女性と出会い、最初は嫌悪を抱きながらもいつしか惹かれていく・・
・・と言う、もう、粗筋を書くのもかったるい話。全然面白くなかったです。くだらね〜・・おっと失礼;;
前の「最強○マンス」が、あれっ?ちょっとは面白かったかも?・・って、大きな錯覚を起こしてしまいそうなくらいだった・・ホントに;;
そもそも、以前この映画のチラシを入手した時、あまりの昔少女漫画風な雰囲気が可笑しくて、わざと娘に
「ほら、こんなんあるよ」って見せたら、「恋する神父ぅ〜?神父のくせに安っぽい恋なんかすんな!
そんな安易な気持ちで神父になんかなるんじゃない!」と叫んで爆笑〜!・・した思い出があったので、TV放送されたのを、
どんなモンか好奇心わいて、わざわざ録画して見た、と言う・・。しかし・・
娘と一緒に見だしてから、すぐに、「主人公キモっ‥その友達もキモっ‥右見ても左見てもキモい・・;;
それに、これ、もう最初の数分で内容見えたよ、もういいよ・・もう飽きた・・」・・ってなって、10分くらいで、停止。( ̄∇ ̄;
で、翌日、「でもせっかく録画したから、一応見てみようよ、意外と、すごい展開になって、感動するかもよ!」
・・って、また娘と一緒に鑑賞再開したけど、5分もしないうちにやっぱり二人共飽きちゃって‥(汗)
結局、娘は、この映画とそれに費やす時間を天秤にかけ、時間を選びました。_(T▽T)ノ彡☆
で、翌日・・でも、やっぱりせっかく録画したから・・と、私は心決めて鑑賞〜。
なんて、ビンボー症な私!勿体無い世代の生き残りは辛いわ!(涙)
で、結果的に、↑叫ぶはめに・・(爆)
ブサイクにガッカリしてもしょうがないね、性格は良さそうだから、まあいいわ、と許せても、
思いやりのカケラもない自己中バカ女にはムカつきっぱなし!
なんで、韓流ラブコメって、しょっちゅう、こんなガサツなバカ女がちやほやされるの?
顔が可愛いければそれでいいの?だから整形大国になったの?
ロケット(ペンダント)には一番愛する人の写真を入れる‥って事で、入れていたのが○で‥って言うのだけは、
あ、コレ実生活でも使えるかも〜って思ったけど(いつ使うんだ)結局は、覗いた人が変わるたびに変わるわな〜・・(爆)
ちょっといいエピソードがない事もなかったけど、根本的なお話がマズイので、かえってそのエピソードが可哀相な感じ。
もういい加減、こんな設定の話はやめた方がいいと思う。 【BS】

 (07・日本)
(監)廣木隆一 (脚)渡辺千穂
(主)堀北真希 窪塚俊介 岩本千波 若松武史 吹越満 高岡早紀
BS-iの人気ドラマシリーズの劇場版第2弾。・・あ、私が見たのはコレだった(^^; 
このタイトル、最初、一体どこで切るの?変な所で「。」つけるなよ・・とか思ったし。(^^;
お話は、余命短い宣告を受けた女子高生が、初恋の人を訪ね、病気の事を告げずにひと時を過ごす・・と言う物だけど、
 
初恋の人を訪ねたからって、都合良くロマにコトが運ぶ訳じゃない所は良かったです。
しかし・・あれっ・・最後はどうなったんだったかなぁ・・(忘れたのか!爆)
見た直後の感想を、1行じゃなくて、2行くらい書いときゃ良かった!(爆・爆) 
イケメンパラダイスで人気出て、やたらとボーイッシュなイメージ定着した掘北真希だけど、
意外と儚げで透明感あるのね、って、本作で思った。髪型変えたりとか、ちょっと違う真希ちゃんも見てみたい気もする。 
それにしても、こう言う、テレビシリーズの劇場版として色々やられると、何がなんだかワカラんくなるよ。
全然違う話なら、そう言うシリーズ抜きで映画にすればいいのに。それとも、テレビで人気あったから、
それにのっかって興行成績を上げるのが狙い?
(自分のメメント脳を、ちょっと棚にあげてます) 【BS】

 (07・日本)
(監・脚)大九明子 (原案)筧昌也
(主)新垣結衣 松田龍平 菊地凛子 中西学 ピエール瀧 世良公則 内海桂子 江口のりこ 矢部太郎
なんと言っても”緑の光線”だね。日没の時に一瞬だけ見られる・・見ると一生幸せでいられる・・?
主人公が誰かとしっかりラブラブになる様な話じゃなかったのが逆に良かった。
こう言う、入り込めないギリギリの気持ちって一番ピュアな気もして。
どこにでも居そうなタカシの雰囲気も良かったし、アツコさんの「何もかもニッコリ」にも気持ちがあったかくなったり。(^^)
ただ、割と自然に進んでた物語が、お父さんの登場からちょっと作りすぎになったかな。
ユイ役の新垣結衣、ちょっとした表情がエヴァンに似てる事を発見!そう言えば二人ともスラリとした体型にロングヘア・・。
でも、比べてみれば、エヴァンのが随分色々な役柄を演じてる様な気がする。
ガッキーちゃんも、次はもっと危ない感情を秘めた(キワドイ?・・繊細、ね)役柄に挑戦してみては?
パッチ人としては、生地を切り抜いた部分を中心にユイとアツコさんがアップになる場面が楽しかった。 【BS】

恋するリストランテ
BON APPETIT (10・スペイン=独=スイス=伊)
 
(監)ダビ・ピニヨス (脚)パコ・カベサス フアン・カルロス・ルビオ
(主)ウナクス・ウガルデ ノラ・チルナー ジュリオ・ベルーチ ヘルバート・クナウプ
故郷を離れスイスの人気レストランで働く事になったスペイン人のダニエル。
そこでイタリア人料理人のフーゴとドイツ人ソムリエのハナと出会う。

聞いた事ある気がするけど、いつ公開されたっけ? ・・って思ったら、どうやら未公開作品だったらしい。
タイトルが平凡過ぎて、他の作品とごっちゃになってたみたい。もうちょっと気の利いたタイトルをつけて欲しかったな。
物語、ビターテイストで好みだったので。
・・と言っても、それは最後まで見ての話。
最初は、早々にカノジョにつれなく接したかと思うと、新しい職場ですぐハナに目をつけたり
まるで女性をその時だけの道具みたいに語る主人公ダニエルの事が、
なんだよこいつモッサリしてるのにその態度は!・・と、速攻嫌いになったので(笑)その後しばらくは、フーゴ&ハナ派目線で・・。
なので、ハナがダニエルに、その気ありそ〜な態度を取っても全然気にならなかった。むしろ、適切な態度に見えたりして。(笑)
ただ、それから少しずつダニエルはハナに本当に惹かれて行ってたみたいだったので
彼への警戒心は少しはマシになったけど、でも、フーゴに対する態度にまたちょっとイラッ。
モッサリの上に新人なのになんだそのデカイ態度は!( ̄□ ̄
確かにダニエルはシゴトの出来る、才能ある料理人なんだろうな、とは思うけど。
だって、ありあわせの食材でパパパッとオシャレな一皿作るし
毎日こんなんしてくれるんだったら、たとえ少しくらいモッサリしてても許す! ともチラッと・・(←そこのハードル低すぎ)
で、最後は(ダニエルにだけ上から目線で)ハッピーエンドでもいいのよ?・・とかも思ってたんだけどね。
ハナは意外と頑固だったね。でも、だからダニエルも色々と目が覚めて良かったんだろうね。
シゴト関係ではフーゴに、レンアイ関係ではハナに、教えてもらう事ばかりだったんじゃ?
そして私は・・ラストに、もうなんか涙ポロポロ・・わ〜こんなハズじゃなかったのに〜なんで〜?
なんで涙が〜?。 。゚(ノД`)゚。ウワーン めちゃくちゃ意外な涙・・でした〜。 ・・ああ、人生はタイミング・・
ずっとモッサリ・ダニエル(すでに名前に同化)をツッコみまくって終わろうと思っていたのに、
最後には、一皮むけたイケメンのダニエルがそこに居たわ・・。
いや、顔は変わってないけど(オイオイ)生き方がイケメンってコトね!
二人に出会えて良かったよね・・しみじみ・・。
ところで、車で遠出して、ついフランスまで来ちゃう・・なんて所があったので、あれっ?パスポートなしで行けるの?
・・と思ったけど、これってヨーロッパ内の協定に加盟してる国ならOKなんだって。
知らなかったのでタメになった!(参考=シェンゲン協定)
それから、料理人フーゴはやたらイケメンだった!顔やスタイルだけじゃなくて、性格も・・ダニエルとえらい違う!(爆)
でも、思ったほどには深い活躍はなかった・・。イケメンのプチ無駄遣い・・?
オーナーのトーマスは、どこかで見たような?と思ったら、「ラン・ローラ・ラン」に出てたそうで?
あ、もしかしてローラのお父さん?!わ〜懐かしい・・ローラ、また見たくなってきたな〜。 【BS】
 

恋する惑星
重慶森林/CHUNGKING EXPRESS (94・香港)
(監・脚)ウォン・カーウァイ
(主)金城武 フェイ・ウォン トニー・レオン ブリジット・リン
どうも説明し過ぎなセリフ等が、気になるんですよね。もう少し、クドさをとっぱらっちゃってほしいと思うのは私だけ?( ̄∇ ̄;)
それと、謎の金髪美女が、最初オカマに見えた・・あのカツラもなんだかなぁ(笑)
私は、金城のファンでもないし、フェイはどっちかと言うと嫌いなんだけど(ファンの方ごめんなさい)映像のノリは好き。【DVD】

恋する幼虫
 (03・日本)
(監・脚)井口昇
(主)荒川良々 新井亜樹 松尾スズキ 村杉蝉之介 乾貴美子 唯野未歩子 
 
荒川良々主演と言うのに惹かれて(?)”青春ドラマ”の棚にあったのでレンタル鑑賞。
冒頭からの衝撃的な(!)映像に、あ・・これってこう言う路線なのね?( ̄∇ ̄;) と、改めて気付いた次第。(笑)
でもね、終わってみたら結構甘酸っぱい、胸キュンな恋愛モノでした・・ってほんまかいっ!_(T▽T)ノ彡☆
いやいや、序盤は新井亜樹扮するユキがもうキモくてさ〜。いや、頬に傷が出来る前ね、ああ言うオドオドした被害妄想的な態度って
フミオ(荒川)でなくてもイライラするじゃん〜( ̄∇ ̄;) なのであの展開は自然だったかも・・って、納得する所じゃありませんけど!
それから先も、それをタテに態度一変するユキ・・ああキモい。いや、頬の傷(物体?)は特にキモくないのよ。ユキ自体が生理的にキモい。
いや、彼女に表された女性独得の何かに生理的に嫌悪感じるのかもしれないな。最初はフミオだって負けず劣らずキモ系なハズだったのに(笑)
同級生の女性だって、これが又キモい・・と言うよりこっちはコワい!・・もうフミオがどんどん純粋で可愛く見えてきちゃうんだから。( ̄∇ ̄;)
で、ユキの元カレがすごく可笑しい!頬を自分で傷つける時でもマイペースでさ。松尾スズキってこの人だったのね。初めて意識したよ。(笑)
男女の性愛〜恋愛をこんな風なビジュアルで表してるのって、見る人を選ぶんだろうけど(笑)そのキモチは想像以上に伝わってきた感じがする。
とは言え、これを何度も見たい・・とは思えませんが。頬じゃないのよ、○○でもない。女性の嫌らしいサガみたいなモノのキモさ感じ過ぎるからかも。
DVD特典で付いてた短編も面白かった!こっちのがネッチョリした女性が出てこないのでカラッとサラッと見れて気に入った。(≧▽≦)
やはり本編と同じに、男女の性関係が○○えぐり出しなんだけどね、あの自己中な先輩が窓に張り付いて部屋うかがってる姿なんて爆笑・・!
もうこの世界って・・(笑)こりゃ、「クルシメさん」も見ないと・・_(T▽T)ノ彡☆ 【DVD】

恋空
 (07・日本)
 
(監)今井夏木 (脚)渡邉睦月 (原作)美嘉
(主)新垣結衣 三浦春馬 小出恵介 香里奈 臼田あさ美 中村蒼 波瑠 麻生祐未 高橋ジョージ 浅野ゆう子
 
良くも悪くも、恋に妄想してる思春期の子供が頭の中だけで作り上げた恋物語・・って印象。
高校生の元カノがあんな事仕組んだり、図書室でアレって・・勘弁してよ〜・・どう言う感性?
両親、大丈夫?出番ないやん。別に浅野ゆう子とかじゃくていいやん、その辺のオバサンで。
とにかく最初から最後まで、バリバリ一人称・・と言うか、他者の感情の入り込む余地ナシで語られてたなぁ。
そんな、えげつない事何でも入れてドラマちっくに盛り上げればウケるだろ的物語には、ちょっと流行りの○流恋愛ドラマにも
通じるモノがあって、単純で強引な物語が流行ってるイマの時代の代表的な作品なのかもしれないな?とも思わされたよ。
そんな調子だったので、主人公二人は、悲劇に自己満してるカップルどっぷり!に陥りそうだったけど、
幸いにも見た目爽やかで清潔感があったので、一生懸命で純粋に相手を想う気持ち・・だけはそれなりに少しは感じ取れたよ。
と言うのも、誰だって恋してる時って、周囲見えずに突っ走るか妄想してるんだろうしねぇ。(笑)
で、そんな恋に酔っていられるのも若くて未熟なうちだけだし、過ぎてしまえば、どんな甘々で浅い恋だって、
懐かしさの分だけ美しく感じてきたりもするもんだ。あ、もしかして○流オバサンってこんな精神状態?それが解る私も同類?勘弁してよ〜(笑)
「恋空」って言うタイトルは素敵だと思ったよ。何にしても、空ってイイもんね。
でもさ、前も何かの感想で書いたと思うけど、ガッキー、もっと人間的な役にチャレンジした方がいいと思うよ。
こんな、単純な感情しかないお人形的な役はもうやめにしてさ。(大きなお世話ですか)
あの大学生(小出君)は何だか気の毒だったね〜;;でも、あんたホントにそれでいいの?(←この言葉も懐かしい)
ケイタイ小説が原作らしいけど、だから色んな所にケイタイが登場してたの?イマの必需品と言う以上に?
で、原作者とヒロインの名前が同じって・・えっ?もしかして実話?うっそー??違うよね??
それにしても、金髪の高校生って・・こちらの地方じゃ即停学だと思うけどね。甘いのね、ここの学校。だから安直に図書室で・・(以下略)
ヒロインの部屋にあったキルト小物は明るい色合いでとっても可愛いかった。 【TV】

恋におちたシェイクスピア
SHAKESPEARE IN LOVE (98・米)
(監)ジョン・マッデン (脚・製作)マーク・ノーマン (脚)トム・ストッパード (美術)マーティン・チャイルズ
(主)グウィネス・パルトロウ ジョゼフ・ファインズ ジェフリー・ラッシュ コリン・ファース ベン・アフレック ジュディ・デンチ
あんまりシェイクスピア知らない私でも、「ロミオとジュリエット」に重ねられた展開の密&スムーズさには目を見張る物があった。
グウィネスも、男装(ちょっとジョディに似てた)〜恋する乙女(金髪キレイ!)と魅力全開!濃いジョゼフ(笑)も情熱的で素敵だったし、
ラッシュのオトボケぶりは可笑しかったし(笑)二度目には、劇での声変わりしたジュリエット役が「穴」のマーティンだ!なんて事にも
気付いたし(笑)『女王』であり『女』である複雑な感情を持った、ジュディ・デンチの存在感にも圧倒された。
クライマックスの劇のシーンもうっとりするほど素敵だったが、何と言ってもIt’s a new wolrd!な初々しいグウィネスが、
ラストでやはり新しい世界に旅立つシーンはとても印象的だった。(涙)【キャナルシティ】【BS−NHK】

恋におちて
FALLING IN LOVE (84・米)
(監)ウール・グロスバード (脚)マイケル・クリストファー
(主)ロバート・デ・ニーロ メリル・ストリープ ハーヴェイ・カイテル ダイアン・ウィースト
試写会で一回。ビデオで再び。すると、本屋のシーンで思いがけず涙・・・
いや〜、年齢を重ねて見直すのもいいもんです・・・【試写会】【ビデオ】

恋に落ちる確率
RECONSTRUCTION (03・デンマーク)
(監)クリストファー・ボー (脚)クリストファー・ボー モーゲンス・ルーコフ
(主)ニコライ・リー・カース マリア・ボネヴィー クリスター・ヘンリクソン ニコラス・ブロ ピーター・スティーン
大好きなラース監督”以後”・・みたいな宣伝されてたもんだから、ふふーん・・だったら見てみようじゃないの〜とか(笑)
あまり好意的じゃなく見たけど、ありゃ〜・・主演があのゴリ・・もとい、ニコライ君だったのね。暗いから最初よくわからなかったけど、
シルエットになると、浮き彫り。(≧▽≦)女優さんが美しい方だったので、見とれてる間に、もうこの不思議ワールドに引き込まれていました。(笑)
恋は世界を変える・・!(変わる;;汗;;)・・しかし、変化する自分の想いの原点は、結局は同じ・・なんか、アイメとシモーヌの間に挟まれた主人公を
見てると、時間が自己に取り込まれて繰り返されてる様に見えた。最初全然気付かなかったけど、アイメとシモーヌを演じてるのが同じ女優さん
だったってのも、すごく効果的だったと思う。今回は(「博士の異常な・・」のセラーズみたいに)耳の形で気付いたんじゃなくて、眼〜頬骨の感じかな。
最初、雰囲気は全然違うのにえらく似た女優さんだなぁ・・こういう顔立ちの人ってデンマークには多いのかな?・・とか思ってたよ。( ̄∇ ̄;)
けだるいトーンでまったり進行しながら、心の奥に触れられる様な感覚は、本当に、ちょっとラース監督の初期作品を思い出してしまった。
これからも注目したい監督さんだわ。ニコライ君もね。(^^ 【DVD】

恋のエチュード
LES DEUX ANGLAISES ET LE CONTINENT (71・仏)
(監・脚)フランソワ・トリュフォー (原作)アンリ・ピエール・ロシェ
(主)ジャン・ピエール・レオー キカ・マーカム ステイシー・テンデター フィリップ・レオタール 
1人の気弱な男と2人の魅力的な姉妹の恋物語。エチュードですか・・でも恋って一生エチュードな感じもするわ。
(とか言ってたら、このエチュードはいわゆる音楽用語のエチュードではないらしい・・との噂も・・?でも何て意味なのか忘れた;;汗)
何年経っても変わらないモノは変わらないし、でも思いがけなく変わってしまうモノもある・・。
正直、こんなモンよね・・くらいで・・(笑)言いたい事もいっぱいあったけど、きっと叫んで疲れるばかりだと思うし(^^;
自分にとってはあまり楽しいお話とは思えなかったけど、映像は美しくいい雰囲気。それにレオーは何やっても好感度落ちないわ。(笑)【ビデオ】

恋のためらい/フランキーとジョニー
FRANKIE AND JOHNNY (91・米)
 
(-_-; 
(監・製作)ゲイリー・マーシャル (脚・原作)テレンス・マクナリー
(主)アル・パチーノ ミシェル・ファイファー ヘクター・エリゾンド ネイサン・レイン ケイト・ネリガン ジェーン・モリス グレッグ・ルイス
 
刑務所から出所したジョニーは働き始めたレストランでウェイトレスのフランキーに心奪われる。が、彼女には過去に辛い恋の経験があり・・
ファイファーとパチーノだったんで、それなりに期待して見たけど・・・・面白くなかったです。
最近、ラブ系もノレて好きなのが増えてきてた♪って言うのに、今回はガッカリ。
これじゃまるで、一昔前の、嫌いな系列のラブ系と似たようなカンジ〜例えば「プリ(以下自粛)」とかさ〜
・・って思いながら、スタッフ等調べてたら、ひよぉ〜〜〜!すんごいビンゴ!!
これ、苦手な「プリ(以下自粛)」の監督さんだった〜!( ̄∇ ̄;オドロキ いやぁ・・やっぱ、あるんだね、相性って・・( ̄∇ ̄;
物語は・・最初から、フランキー(ファイファー)の周囲の人達の態度が・・意味ワカラン。
なんか、変なんだよね、考える事も行動も。うまく説明出来ないけど、見てると、気持ち悪い感覚に陥ると言うか。
ジョニー(パチーノ)が登場してから、そっちに期待したけど、
彼もまた、その行動が理解不能・・で、見ていて、なんだコイツ?・・と思うだけ。
大の大人の男が、「フランキーとジョニー」って言う歌にこだわり過ぎなのも、なんだかなぁ。
いや、付き合ってからホントに惚れて、それからその歌を思い出して捧げる・・とかならまだロマ感あるかもしれんけど、
最初から、それをさも運命みたいに決め付けるのって、大人としてイタくないか?
・・と言うか、それを(色々失った)自分自身に無理に言い聞かせて、
それが(自分の新しい)運命なんだと強引に納得させてるみたいにも見えるんだよね。
「じゃあ私の名前がフランキーじゃなかったら、あんた、どーなのよ?!」・・なーんて、私がフランキーなら吠えるだろうな。
で、その時点でこの世界からは強制退場させられるだろうな。(汗)
まぁ、そんなジョニーへの不信感は、主人公フランキーも最初は似たような気持ちだったかも?・・とも(とりあえず)思う事にして・・(笑)
それに、もうちょっと観察してみなくちゃ男性は解らんよね・・と思い直したけど、以降も・・特にいい感じの変化もないし(←コッコアポ?)
逆にフランキーまでもが段々意味不明になってきて、どんどん観察も苦痛に・・。
思うに、とにかくキャラも流れも浅過ぎる。
せっかくいい俳優さんで、それなりな年齢のワケありな男女の恋を描いているのに、なんでこうも薄っぺらいの?
無理にキャラをセリフだけで引っ張って行こうとしてる感じもして、俳優のダシが出るヒマもない。
(後で、元々舞台劇だと判明。そうだったんだ〜。でもそれにしても、カケアイにも魅力なかった・・爆)
ちょっとした他の人達のエピソードなんかも、ただ挿入してみました、って感じで全然溶け込んでなかったので、
物語に奥行きも感じられなかった。
唯一、良かったのは・・最後のフランキーの告白くらいかな〜。あ、彼女の部屋の窓も良かった。ヾ(ーー )
ところで、ファイファーって・・
すっごくキレイで魅力的な時・・と、やけにゲッソリと老け込んでる時・・と、そこはかとなく研ナ○コに似てる時・・があるよね。
最近では、どーもサバンナ八木君に見えたりも。 ・・そんな訳で、結構好きな女優さんです。(笑) 【BS】
 

恋の罪
 (11・日本)
 
 
(監・脚)園子温
(主)神楽坂恵 富樫真 水野美紀 津田寛治 小嶋一哉 二階堂智 小林竜樹 五辻真吾 深水元基 内田慈 町田マリー 岩松了 大方斐紗子
 
ラブホテル街の片隅の廃アパートで見つかった女性の惨殺死体。
その捜査を担当した刑事・吉田和子は、やがて事件に関わったとされる女性達へと近づいていく。

「冷たい熱帯魚」が面白かったので、園監督今年二作目のコレも観て来ました。
前作と変わらず、荒業とも言えるくらい(笑)物語にぐいぐい引っ張っていくパワーには今回も魅せられました。
・・が、残念ながら、物語自体には、前作ほどの感動(なの?笑)は味わえなかったな。
ま、グロよりエロ三昧だったので、得意分野でもないしね?!(あ、グロが得意分野と言う訳では・・・・・笑)
・・と言うか、今回は、同じ女性でありながら、主人公達に共感する部分もあまりなかったし、
常に一歩も二歩も離れた所から覗き見でもしてる様な感覚だった・・ので。
確かに、そんな離れた所にいても、あのゴミ出しのエピソードで語られる様に、
あっちの世界とは決して離れてはいず、むしろそんな人達こそが陥る世界・・ではあるんだろうけれど。
詩を例にとって言葉とカラダについて色々言ってたけど、或いは、城にたどり着かないとか何とか色々言ってたけど、
そんな風に分析すればする程、彼女達の心と肉体はどんどん分離してしまった様にも思えたし、
自分で自分の首しめながら行き着いた先が本当に自分の望み通りの場所だったのか・・にも疑問。
最初、夫婦関係の危機感でいずみは一歩を踏み出したんだろうけど、まず踏み出す方向が極端で・・笑った。( ̄∇ ̄;
その前から、旦那待つ姿(寝転んで煎餅でも食ってれば?)や、彼との対話にも相当笑ったけど(夫婦下ネタ漫才?)
美津子に関しては、ああ言う想いをよくもまあそのトシになるまで引きずっておいでで・・と逆に驚き。
いや、あの母親あってこその凝縮された捩れた想いだったんだろうけど、それもまた極端で、
これは、純粋な想いととらえるべきか、あるいは一種の精神疾患ととらえるべきか(汗)
笑っていいのか、深刻に考えた方がいいのか(笑←いや、笑ってるし)その不思議な園迷宮で私もウロウロ。
ただ、惨殺死体の身元等が判っても、その遺体から”叫び”が聞こえなかった、のは残念だったな。
勿論、それが誰で何故そうなったのかは明かされるけど、どうもそれ自体が物語から浮いてしまった感があって、
まあ、主人公達に共感出来ないまま、ただ圧倒されながら・・な覗き見だったので、それも致し方ないのかもしれないけど、
彼女が生きてる時に無駄に叫び・・いや、わめき過ぎたからかも?とも。もうそこで終わっちゃった感じで。
たとえモノ言わない遺体でも、そこから何かを聞き取りたかった。完全分離してしまった心と肉体だったからこそ、
そこから、生きてる時に叶わなかった何かを感じ取りたかった。
涙の意味を知らなくても、こらえきれずに流れたそれには、きっと単なる水とは違う何かを感じる・・私はそう思うので。
水野美紀は語り部みたいな感じで、他の方のが出番が断然多いのでちょっと地味な印象だった。
そんな人のが案外・・って、冒頭からアピールしてたけど、あの全裸にはビックリしただけで特に意味もなかった様な;;
・・と言うか、お茶の間で人気を得た女優さんが・・いいのかなぁ?って変に心配になっちゃったよ。(笑)
不倫相手(オマエかよ!笑)と電話してる時の行為も、現場に佇む所も中途半端に感じたし、見せ場はラストくらいしかなかった感じ。
神楽坂恵は「冷たい・・」に続いて二度目だけど、前作よりも幼い感じの役柄で(前の役みたいな不潔感もなく)今回のが良かった。
・・と言っても、まだまだ演技的にどうこうってレベルでもないとは思うけど;;ただ、あのスッポンポンで鏡にむかって・・のシーン
(良かったけどね〜ちょい長すぎ!あんまり長いと裸も飽きるのか、隣のオジサンはアクビしてたよ・笑)や、
AVまがいの撮影に挑むシーンなど、自分の役割はよく理解してる印象を受け、好感度はUPしたわ。
でもさ、ホントに胸大きいよね。あの胸のお陰で、映画見終わった後、彼女の顔が一瞬思い出せなかったくらい。
思い出そうとすると、どうしてもあの巨乳のが先に思い出されてしまって。すみません;;
いずみのキャラとしても、あんな貞淑な(と言うか世間知らずで無防備な)女性なんて、イマドキこの世におらんやろ!(笑)
何言われても「はい!」とか「有難うございます!」とかオウムみたいにそんなんばっか繰り返して、
その声の張り上げ方は体育会系やな?・・とか、それ以前にちゃんと頭使って喋ってるん?
右脳左脳、起きてますか〜?脳みそ、全部、右乳左乳に移動してませんか〜?・・とか思ったくらい。
美津子役の富樫さんは初めて見たけど、モデルさん?って感じの美形でとてもスレンダー。胸のなさには親近感。(コラコラ)
美津子は、大学ではとても知的・・だったけど、夜の街では・・恐かったぁぁ!あれ、絶対、新種のヴァンパイアだと思う。
で、今回、この3人を越えて、個人的にツボだったのが、美津子のお母さん!
いやぁ・・あのお茶のシーン・・すごかったね。上品なんだか下品なんだか(笑)あの不穏さに爆笑!素晴らしかったです。(≧∇≦)
お茶と言えば・・いずみが毎夜、夫の為にいれる紅茶はステキでした。
ちゃんと砂時計で計ったり、足つきカップ使ってたり、詳しい方なら色々ニヤリとする所なんだろうな、と思いつつ・・
でも、そう言うシーンをイイトコの貞淑な妻の姿の象徴にするのは安直だし単純過ぎてなんだかなぁ〜と言う気持ちにはなったけどね。
まあ、振り返ってみれば、物語自体も単純っちゃー単純・・(笑)
でもその単純さから発散されるもの凄いパワーが園映画ならではの魅力だよね〜。これからも見て行きたいです( ̄m ̄  【KBCシネマ】
 

恋の門
 (04・日本)
 
(監・脚)松尾スズキ (原作)羽生生純 (アニメ演出・メカデザイン)庵野秀明
(主)松田龍平 酒井若菜 松尾スズキ 忌野清志郎 小島聖 塚本晋也 尾美としのり 田辺誠一 片桐はいり 市川染五郎 
   平岩紙 三輪ひとみ 三池崇史 庵野秀明 安野モヨコ しりあがり寿 山本直樹 内田春菊 ジョージ朝倉 井口昇 
   大竹まこと 小日向文世 平泉成 大竹しのぶ
 
主人公・蒼木門の小汚さと、こいつのこのパワーどっから出てるの?・・的なトコロが結構好きだったりした。(笑)
同じ粒子だからわかりあえる所もきっとあるはず・・な気持ちも素敵。松田龍平、普段のキメた格好より可愛いかったし(笑)
今までずっと地味な脇役と言う印象しかなかった酒井若菜がとても良くてびっくり。収穫。
監督、スズキさんだったのね。どーりで意味不明な可笑しさ全開ね。何気なく、脇がゴーカ。(笑)小島聖とか懐かし過ぎ。 【TV】

恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
THE FABULOUS BAKER BOYS (89・米)
(監・脚)スティーヴ・クローヴス (音楽)デイヴ・グルーシン
(主)ジェフ・ブリッジス ボー・ブリッジス ミシェル・ファイファー エリー・ラーブ ジェニファー・ティリー ザンダー・バークレイ
ぱっとしないジャズ・ピアニストのコンビが、起死回生をと、美人ヴォーカリストをメンバーに迎えるが・・。
最近こう言う大人なムードが漂った作品久々見る〜・・と思ったら、89年の作品でした。
全然知らなかった!その時って、丁度映画見られない時期真っ只中だったわ。世間では、こう言うのやってたのね。( - -) トオイメ
実際の兄弟のブリッジス2人がとてもいい味出してました。
ミシェルの歌声も初めて聴いたと思う。特別上手いとは思わなかったけど、いいムードを作り上げてました。
必ずしもハッピーでなく、これからの現実の厳しさが想像出来るラストは、ほろ苦いけど、少しの希望も感じられ、
最後まで大人味でした。
フランク、新年奥さんと過ごせて良かったね。 【TV】

恋は五・七・五!
 (04・日本)
(監・脚)荻上直子
(主)関めぐみ 小林きな子 蓮沼茜 橋爪遼 細山田隆人 杉本哲太 嶋田久作 中村靖日 もたいまさこ 高岡早紀 柄本明
覇気のない高校生が、思いがけず、打ち込める何かを見つけ、青春がキラめく!・・ってのは、定番中の定番話だけど、
それが「
俳句」って言う所に興味をひかれた。結構好きなんですよ、俳句。自分は全然書けないので聞くだけだけど。(^^ゞ
決められた字数の中に無限に広がる世界を表現出来るって・・スゴイと思う。こう言うの、外国でもあるのかな?
・・と言う所で、主人公が漢字等日本文化があまり理解出来ない帰国子女だと言うのは面白いし、彼女に想いを抱く男子が
限られた一瞬から無限を切り取る写真部なのもイイ。他に、「お〜い・お茶」への投稿に執念を燃やす男子等、キャラ設定には
(これも定番&リズムはあまり良くない;;とは言え)楽しく面白い要素が沢山あった。 ・・けれど・・ 
あのぉ〜〜・・キミたち〜・・なんか
たいして努力してないみたいに見えたんですケドーーー?( ̄∇ ̄;)
そりゃあ一朝一夕にはいかないだろうけど、せめて蟻よりは努力のアト見せてくれよ〜・・文句言ってダラダラしてても、
ここぞ!と言う気持ちの切り替えと踏ん張りを、練習時にも見せてくれなきゃ、あの本番がウソくさくなっちゃうって。
だって本番まで、彼らのした事っていったら・・特に写真部・・あんたもっと爽やかでなきゃ、タダのキモオタクだって。(爆)
主人公の治子も、なんか曖昧なんだよね。「俳句はポップだ!」って、受け売りでも口にしたなら、それをもっと周囲にも私にも解らせて欲しいし、
「お〜い・お茶」男も、ドモるなら、それ治す練習くらいしたらいいじゃん・・。Pちゃんも、結構空気和ませるお助けキャラだったのに、
「やさしい悪魔」歌ってるだけじゃ意味ないし〜。元チアガールのマコちゃんも・・えーっと・・あんた何してたっけ?自殺騒動以外覚えてないよ。(汗)
あ、そだそだ(笑)例えば、チアの意地悪女を俳句でギャフン(死語)と言わせてやる・・とか、そう言うのも欲しかったなぁ。
いや、本番は結構楽しかったの。(笑)スパルタ俳句教育されてる学校の軍団の『句』ロゴTシャツは可笑しいし、アンタッチャブルの柴田か、
おぎやはぎみたいなのばかりがズラ〜リ!・・
これ、迫力・・ある意味コワイよ。_(T▽T)ノ彡☆
【以下、ネタバレあり!・・たいしたネタバレじゃないけど;】
そんな強豪の、テクニックに偏った頭でっかちでジジくさい点を攻めまくるきっかけとなった、治子の”漢字”感覚・・
そう言うのも面白いんだけど、どっか行き当たりバッタリで、ただ運が良かった・・としか言い様のない結末。
しかも、準決勝で白熱バトルしちゃったが為に(?)決勝は省略だなんて・・そりゃないよ!・・なんか終わりもテキトーで・・( ̄∇ ̄;)
柄本明もカラブリだったなぁ〜( ̄∇ ̄;) もたいまさこの声は美しい〜・・って発見は収穫だったけれど。( ̄∇ ̄;)
終わってみれば、全てが中途半端に
感じてしまったなぁ。せっかく、とってもいい句もあったのに勿体無い感じ。
まあ、せっかくだからその句を書きとめておこう。→ ≪  南風 わたしはわたしらしく 跳ぶ  ≫ (^^)v 【シネサロン・パヴェリア】

恋は邪魔者
DOWN WITH LOVE (03・英)
(監)ペイトン・リード (脚)イヴ・アラート デニス・ドレイク (美術)アンドリュー・ロウズ
(主)レニー・ゼルウィガー ユアン・マクレガー デヴィッド・ハイド・ピアース サラ・ポールソン
一体誰が思いついたんだか、この主演のキャスティング!レニーとゆあん♪、めっちゃお似合い!_(T▽T)ノ彡☆
単純に「シカゴ」と「ムーラン・ルージュ」の二人を持ってきたとしても、これ程まで醸し出す空気がお笑い方向へ向かうとは思ってなかった。
ある種感激!二人の交わす会話で何度吹き出した事か。いや、会話がなくてもレニーちゃんのあの目線と、ゆあん♪の引きつり笑いだけで、
もう充分にコメディ!( ̄m ̄〃)もう、ほんとオカシイよ、この二人。なんだか背景が渦まいてる感じ。『飛び薔薇』時々『ヘビ縄』。(意味不明)
ただ、二人のサシのシーンが良すぎたせいか、彼ら以外の所のリズムが今ひとつで、ちょっと馴染めなかった。多分さり気なくやってるつもりであろう
下ネタギャグなんかも、どう見てもコテコテであまり笑えなかった。バーバラのスピーチ(?)にはホロリとさせられたけど、あれもちょっと長すぎたかな。
一気に説明してたしね。^_^;期待してた60年代ファッションは、やっぱり可愛いかったね!ちゃんと朝昼夜のオシャレも見せてくれたし。
(バーバラとヴィッキーの対照的な生地使いドレスとか、薄紫のドレス、真っ白ターバンなんて印象的)
恋って曲者。人生の糧になるか邪魔になるかは、してみないと分からないもんね。女性の気持ちも複雑です。
だけど、ここ迄ガッツある女性は見ていて気持ちが良かったよ。な〜んて思う私はフェミニスト?;; 【ユナイテッド・シネマ】

恋はデジャ・ブ
GROUNDHOG DAY (93・米)
 
(監・脚)ハロルド・ライミス (脚・原案)ダニー・ルービン
(主)ビル・マーレイ アンディ・マクダウェル クリス・エリオット スティーヴン・トボロウスキー ブライアン・ドイル=マーレイ 
   マリタ・ゲラーティ ロビン・デューク マイケル・シャノン
 
ローカル局で働く自己中男フィルはイイカゲンな気持ちである村へ取材へと赴く。
が、何故かそこで同じ日が繰り返される・・と言う不思議な現象に陥ってしまう。

軽いラブコメだろうと、何気なく鑑賞しましたが・・思いがけず素敵な物語で・・見終わってニッコリ〜〜良かったです。
日々の繰り返しと彼女との関係の顛末は見えてるかもしれないけど、
不思議な現象に振り回されるフィルの、怒ったり開き直ったり反省したりチャレンジしたり・・と、その時その時の行動や表情がとても面白く、
彼の意識や行動次第で、関わる人達に生まれる微妙な変化・・ちょっとしたバタフライ・エフェクト・・に、飽きる事なく引き込まれました。
自己中男のフィルを演じたビル・マーレイ・・いいね〜。ここでも見事に、イヤミなカンチガイ男、でも、それでも何だか憎めないヤツ・・を好演。
マーレイって、ただ突っ立ってるだけでも面白いキャラだけど、
そんな彼が、どんどん憔悴していく姿は・・もう、笑いなしでは見られない!(≧∇≦)(←悪魔)
けど、そうしてどんどんそんな人間的な彼に惹かれていっちゃって・・って所も、すんなりヒロインの気持ちとも重なって、
そんなこんななラストには、一緒に声をあげて喜びたかったくらい♪
変わらない日々、変わらない人達・・でも、自分が変われば明日も変わる?少しずつでも。
当たり前でいて、その実つい忘れてしまう;;大切な事を、楽しみながら思い出させてくれる、そんな物語でした。
フィルの泊まったペンションの部屋のベッドカバーがキルトでした。
花柄で、ウォーターキルトみたいな(←違うけど、雰囲気がね)四角繋ぎ。
周囲は同じブロックを△にしていたみたい。飽きが来ない上品な感じで、素敵な物語に似合っていました。 【BS】 

恋人までの距離(ディスタンス)
BEFORE SUNRISE (95・米)
(監・脚)リチャード・リンクレイター (脚)キム・クリザン
(主)イーサン・ホーク ジュリー・デルピー エルニ・マンゴールド ドミニク・カステル
列車の中で出会った男女の、次の日に別れるまでの恋心の揺れ動きを瑞々しい会話で綴っている。(原題『ビフォア・サンライズ』)
たまたま目にした「ビフォア・サンセット」のポスターに惹かれて、観に行こう〜と決めた矢先、これは「恋人までの距離(ディスタンス)」の続編
であると知り、そりゃ前作観てからじゃないとダメかな?と、慌ててレンタルして鑑賞。
まあフツ〜のラブロマンスだろうと思ってたんだけど・・こんなにイイとは!(* ̄∇ ̄*)このテの作品では、久々のマイ・ヒット!!
大好きロマンス映画「ムッシュ・カステラの恋」「ワンダーランド駅で」に並ぶ勢いです。
難解だった「ウェイキング・ライフ」や、クドかった「TAPE」と同じ監督さんだとは・・(笑)
最初から最後まで、リアルタイムで進行してるかの様に思える二人の会話等、もしかしたら何もかもが伏線になってるんじゃ?とも思える
脚本の緻密さが素晴らしい。何より、「恋って素敵〜!」って、妖怪でもつい思ってしまう程のキラメキが全編に溢れている。
多分これは割と有名な作品だとは思うけど(だって続編まで出来てるんだし)自分には思いがけない拾い物でした。
もちろん、「ビフォア・サンセット」もしっかり楽しむ事が出来たし、ついでにサントラまで買ってしまいました。
キモチだけは、私だってジュリー・デルピー・・!ゞ( ̄∇ ̄;) 【ビデオ】

恍惚 ヴァレンティノより美しい
SWOON (92・米)
(監・脚・製作)トム・ケイリン (脚)ヒルトン・アルス
(主)ダニエル・シェラケット クレイグ・チェスター ロン・バウダー ミシェル・カーヴィ ミシェル・ストム
20年代、シカゴで起きたローブ&レオポルド事件をもとに、同性愛の彼らの愛憎と犯罪の様子を描いている。
出だしから退廃的ムード漂い、この犯罪の理由など考えても無駄な気持ちにさせられ(汗)異端である二人の人生も
最初から理解など求めてない雰囲気すらする。この事件って有名なんですね〜。ヒッチコックも映画化してるし、
あの「完全犯罪クラブ」もこれがベースだったそうで。料理の仕方でここまで違う作品になるとは〜。
それにしても、この副題は一体何が言いたくてつけたんでしょう?ない方がいいんじゃ?大抵の場合、副題ってジャマ。【ビデオ】

恍惚
NATHALIE... (03・仏)
(監)アンヌ・フォンテーヌ (脚)アンヌ・フォンテーヌ ジャック・フイエスキ
(主)ファニー・アルダン エマニュエル・ベアール ジェラール・ドパルデュー ウラディミール・ヨルダノフ ジュディット・マーグル
 
妖しい面白さのあった「ドライクリーニング」の監督さん作、大好きなベアール&アルダン姐御共演・・となると、
更に激しく妖しい(怪しい?)内容かと思ったけど、
意外とあっさりした印象でした。(何期待してたんだか・笑)
これは殆ど女2人のカケアイ、しかも2人とも大人の女だったから・・そう言う所が、あっさり感残した原因かな?
でも、過剰なねっとり感残すよりも良かったし、対照的な2人が
小出しにする微妙な感情が興味深かったです。
冒頭、鮮やかな赤いカーディガンが掛かってる隣でシャワー浴びてたのは?あのカーディガンは?・・と気に留まったので
カトリーヌ(アルダン)の暗めの赤いセーターが、段々と明るくデザインも凝った物に変わったのが、彼女の心の変化を
表してるみたいに思えた。ラストからあの冒頭のシーンに繋げる事も可能なら、ちょっとファンタジーで素敵かも。
音楽、「ひかりのまち」に似てるなぁ〜とか思ったら、やっぱりマイケル・ナイマンでした。すぐわかるね。(笑)
そして、ボーナストラックみたいにニューオーダーまで聴けて(笑)なんだか不思議なトリップ気分。
【以下、内容にふれています。未見の方は読まないでね】
物語がある程度行くと、もしかしたら・・ってオチは想像できるものの、それでも、お互いがお互いに対して精一杯気丈に
ふるまう姿が愛おしくて、マルレーヌがカフェでベルナール&カトリーヌを認めたその一瞬、なぜか涙が出てしまった・・。
ナタリーって・・2人にとっての憧れや渇望だったんだろうね。ある時は自分を、ある時は相手をそこに写して、
うらやんだり、あおったり、嫉妬したり、疑ったり・・その苦しみにもだえながら自分を脱ぎ捨てようとする女の強さ美しさよ!
そして、2人が心も体も1つに溶け合った様な感触は、男女のそれを越えた満足感をも感じさせてくれたり・・?!
そんな感覚を、控えめに、しかしほんの一瞬ででも解らせてくれるベアール&アルダンって、やっぱり素晴らしい女優だね。
なんだかそうなると、もうトウヘンボクな浮気夫なんてどうでもいい様な気にもなるが(旦那、影薄いし)
ここで又、我儘は男の罪〜それを許さないのはなんとやら〜♪な気分にちょっとなるのが悔しいところ。(笑)
男もいっぱい苦しんで、自分を脱ぎ捨てて下さい。脱いだ自分を見つめて下さい。出てる腹以外の何かに気付いてください・・!【シネサロン・パヴェリア】

交渉人
THE NEGOTIATOR (98・米)
(監)F・ゲイリー・グレイ (脚)ジェームズ・デモナコ ケヴィン・フォックス
(主)サミュエル・L・ジャクソン ケヴィン・スペイシー デヴィッド・モース ロン・リフキン ジョン・スペンサー J・T・ウォルシュ
 
その道のプロが逆の立場でソコに関わるのが興味深いね。精神科医はたまに精神科に入院しちゃうみたいですがね〜(ちょと違う?)
でもさ、無実を証明したい人が、そうそう人殺しはしないとは思うけどねぇ・・いや、銃を持つと、一瞬先がどうなるかなんて、
交渉人にも先読みは難しいのでしょうね。腐りきった組織のウミ出しは、こんな荒療治しか効かないのかしらね・・世の中どうなってんだ?
交渉のプロでも、奥さん&子供には歯が立たない様で・・ってのが一番印象的。
それと瞳フェチとしては、ケヴィンの優しい目とジアマッティのギラギラした目が対照的で印象的。(どちらも全く本筋に関係なし)
【以下ネタバレあり!未見の方は読まないでね】
おさるのジョージみたいな人・・最初から怪しかったよなぁ〜!
・・と言いつつ、最近そんな怪しい役が多かったデヴィッド・モースもちょいと疑ってたりしてました・・ごめんね〜(笑) 【TV】

皇帝ペンギン
LA MARCHE DE L'EMPEREUR (05・仏)
(監・脚本)リュック・ジャケ (脚色)リュック・ジャケ ミッシェル・フェスラー (音楽)エミリー・シモン
(吹き替え版:声)大沢たかお 石田ひかり 神木隆之介
最近ハヤリの動物物「WATARIDORI」とか、なんとかブルーとか全然観てないんだけど( ̄∇ ̄;)
今回は、予告編でのペンギン達のあまりの可愛いさにつられて、子連れで鑑賞。うぅ〜ん・・ホント可愛い〜(* ̄∇ ̄*)
ナレーション、『彼らはみんな個性的で』・・って、みんな同じに見えるがな・・( ̄∇ ̄;)見分けつかんがな。
『しっかりと二本足で歩みはじめる』・・って、一匹だけ、ずっとダンゴすべり(トボガン)してるヤツおるがな・・( ̄∇ ̄;)
しかもトテトテ歩きながら、ズリっ・・と滑ったり( ̄∇ ̄;) いやぁ、最初はもう可愛いやら、可笑しいやらで平和でした。
【以下、ちょっとだけ内容に触れています。未見の方はご注意下さい】
・・が、見てると、その滑ったペンギンが、実は一匹だけ仲間達との行進からはぐれた可哀想なペンギンだったり・・と、
それから後の、繁殖〜子育てには、さすがに自然の厳しさに立ち向かいながら立派に役目を果たそうとする彼らの姿がしっかりと見て取れ、
ひたすら、頑張って卵を孵して・・割らないで・・敵よ来ないで・・とか、ハラハラし通しで、映画が済んでも、ほのぼのした感じよりも、
ちょっと精神的に疲れたというか;;(爆)人間の一生でも過酷な事あるけどこんな場所で、ひたすら一途に生きてるペンギンに神々しさ感じて、
ただ可愛い〜とか言ってられなくなったと言うか・・なんか複雑な感動を貰ってしまったよ。
子供を亡くした母ペンギンが、おかしくなって他のペンギンの子を奪おうとする所は悲しかったなぁ〜(T_T)
食物連鎖は仕方ないけれど、せめて人間だけでも、こんな素敵な生き物をこれからも守っていかなきゃいけないよね・・とりあえずは
クーラーはあまりつけない様にしよう・・って思ったり。(他にないんかい)無事に成長した子ペンギン達が自立して行進して行く所は嬉しかった〜。
でも、まだみんなグレーの毛が残ってる状態な中で、一匹だけかなり黒い、やけに成長したのがおりましたがな。( ̄∇ ̄;)
大人ペンギン2匹で語り合う姿は、”あるある探検隊〜!ほな、いくで〜”な姿にも見えましたがな。( ̄∇ ̄;)
冷たい氷の上、足の上で子を守り、かかと歩きで頑張るペンギンたち・・彼らを
ぎゅ〜〜っって抱きしめたい〜〜。ゞ( ̄∇ ̄;)コラコラ
今回は、近所の劇場が吹き替え版しかしてなかったのでそれを観たんだけど、ビデオになったら、ボーランジェの仏語版もちょっと見たい気も。
ホントはそれも目当てだったんだけど・・夏休みだから好まれるのか、こちらではみんな吹き替え版でした;;【ユナイテッド・シネマ】

好男好女
好男好女 / GOOD MEN,GOOD WOMEN (95・日本=台湾)
(-_-;)
(監)ホウ・シャオシェン (脚)チュウ・ティエンウェン (原作)ジャン・ピーユ ラン・ボーチョウ
(主)伊能静 リン・チャン ガオ・ジェ ウェイ・シャオホェイ キン・ジェイウェン ツァイ・チェンナン ラン・ボーチョウ ルー・リーチン
う〜ん・・何なんでしょう・・これは。劇中劇と現実の恋とがリンクする内容は、ちょっと「フランス軍中尉の女」を思い起こさせるんだけど、
40年代の抗日戦に参加した男女の政治的弾圧〜悲恋と言う悲しいはずの劇物語も、現実の主人公の悲恋も、なんか全然ピンと来なくて。
前も1本、ホウ監督作を見たけど、どうも自分の心には何も響かない作風と言うか・・単に歴史にウトいってのだけが問題じゃなくて
これは感性の問題なんだろうなと思うよ、負け惜しみでなく。確かに雰囲気のある作品だとは思うけど、実際この内容にどれだけの日本人が
感動したか知りたいくらい。(^^;劇はモノクロ、現実はカラー・・と使い分けてあるのでその辺は混乱する事はなかったが、なにしろ暗い画面が多くて、
見終わった後も、主人公の顔すらハッキリ思い出せない有様・・(汗)あんだけの長まわしにもてんで味感じなかったなぁ・・。
でも、ホウ監督作は他には素晴らしい物もある様で・・。今回のこの死にそうなくらい退屈なキブンが治まった頃、またチャレンジしてみようかな
なーんて、私も結構身の程知らずと言うか、恐いもの見たさなケがあったのであった・・! 【ビデオ】

 (06・日本)
(監)小松隆志 (脚)長谷川康夫 (原作)瀬尾まいこ
(主)北乃きい 勝地涼 平岡祐太 さくら 中村育二 久保京子 羽場裕一 石田ゆり子
瀬尾まいこの、第26回吉川英治新人文学賞受賞作の映画化。
崩壊寸前の家族の中で、色々な事に悩みながらも成長していく娘サワコ・・。
キラキラと幸せの絶頂〜な時に、くる〜きっとくる〜・・ だってそうなんだもん・・
現実世界でもそのキラキラな笑顔は恐いのよ‥絶対背後に死が待ち受けてるんだから・・
・・お願いだからそんな笑顔見せないで!・・って思わず叫びそうになってしまったあのシーン・・。
なので、そういう展開は先がわかっててイマイチ歓迎はしなかったんだけど
若い二人がイイ感じだったので、なおさら、そこは涙してしまって。
マジで、ああ言う笑顔は映画の中でも見たくない。悲しいと言うより、恐怖が襲って来る。
話は最初の方に戻って・・;; 両親の、段々何かが違ってきて・・って気持ちもよく解る、何もかもご破算にしたくなる衝動も。
でも、今まで親として1から頑張って築いて来た土台を拒絶して、何もない所でふらつかずに立っているのも難しいよね。
さくら扮する小林さん、掴み所ないけど、いいアクセントになってたわ。でも卵の殻は取って欲しい・・(爆)
勉学君、トシ行ったら「特ダネ」の小倉さんソックリになるぞ!??(笑) 【BS】

幸福の鐘
 (02・日本)
(監・脚)SABU
(主)寺島進 篠原涼子 塩見三省 鈴木清順 益岡徹 西田尚美
笑った〜!面白かったよ〜・・主人公がUターンして”着地”する、その前までは・・。(えっ)
経過はとても良かったんだけど、着地点にはかなり疑問。なので「ハート」(大好きマーク)つけられないよ。カナシー;
【以下ネタバレあり!】
黙々と歩き、周囲の声を聴くだけの主人公・・彼の状況は、働き口を失った事しか分からないんだけど、歩きながら、
色んな人達のこの世の不幸(それが夢か現実かはともかく)を、ずっと(受身で)経験していって、
最終的には自分の意思で(能動的に)選ぶ(感じる)事になる・・と言う風に見えた。
幸せは身近に、愛する者と共にある、ってのが最終的に言いたい事?とは、老人からも想像つくけど(でもこう言うのセリフにするなよ;)
彼の戻った”家庭”の図が、なんだかすごい違和感あって。
こんな絵に描いた様な優しい妻と可愛い子供のいる家庭なんて・・全然説得力ないんじゃ?( ̄∇ ̄;)
彼が遭遇した不幸な人達の出来事全部、あのラストじゃ空中分解してしまうと思うんだけどなあ・・。
そこにある幸に気付くのはいいけど、人生の形(重さ?はかなさ?)を思い知ったと言うよりも、皆の持ってない物持ってるからいいや、
みたいな、優越的現状維持図(造語;)にも見えるのがツライ。・・もうとっくに「青い鳥」の話なんぞは知り尽くしてる輩なら、
こう言う図式を今更見せられても、かえって脱力するだけかもね?・・って、自分だけの事か?ゞ( ̄∇ ̄;)どひゃ
ひたすら歩き続けた主人公だけど、「お疲れ様」より「ごちそう様」のが似合うラストなんて・・なんだかなぁー・・ 【KBCシネマ】

高慢と偏見とゾンビ
PRIDE + PREJUDICE + ZOMBIES (16・米)
 
(^^ 
(監・脚)バー・スティアーズ (原作)ジェーン・オースティン セス・グレアム=スミス
(主)リリー・ジェームズ サム・ライリー ジャック・ヒューストン ベラ・ヒースコート ダグラス・ブース マット・スミス チャールズ・ダンス レナ・ヘディ
 
増殖したゾンビが人々を襲う18世紀イギリスの片田舎。ベネット家の5人姉妹は結婚に憧れながらも日々剣術の訓練に励んでいた。
そんな折、近所に越してきた資産家のビングリーが舞踏会を開く事になり・・

これ、リリー(ジェームズ)ちゃんが主演だったのね。そこまで知らなかった〜。
そして最初から、ダーシーがバカリズムか華丸大吉に見えて仕方ない。・・好き。(え)
眼帯のキャサリン役、あ〜レナ・へディだったんだ〜。ずっと、見た事ありそでなさそで、誰かな〜?ベルッチでもないし〜?・・とか思いながら見てたわ。
そこで! 感想よりも先に、新作じゃないけど勝手にキャスティングぅ〜!
◎ダーシー・・バカリズム & 華丸大吉(トリプルキャストで)
◎エリザベス・・アリョーナ・コストルナヤ(Fスケ界からのヒロイン初抜擢!)
◎ジェイン・・土屋太鳳(おとなしく従順そうな所から体育会系を引き出したいので)
◎ビングリー・・福士蒼汰(テキトーに立ってるだけで良さそうなので)
◎コリンズ・・小藪千豊(あれやこれや画策好きそうでもネはいい人っぽいので)
◎ウィカム・・くりぃむ有田(いやなんとなく・・軍服似合いそう)
◎眼帯の女傑・・天海祐希(オーラ的に他に思いつかなかったので)
◎五人姉妹の母・・柴田理恵(「来る」が完璧だったので)
人選が相変わらず進歩無しでも、Fスケ界からの大抜擢は進化してるわよ!
で、感想。 物語は元の「高慢と偏見」を思ってたよりもちゃんとベースにしてた様な?
で、そこにゾンビが居るんだけど、全然違和感なかったなぁ〜なんでだろ?(笑)
ガーターベルトにナイフ忍ばせたり、屋敷での二人のたち回りとか、なんとなく昔の映画風で逆に新鮮で面白かったわ。
ところで、ジェインはなぜ噛まれなかったの?あの墓場の四人組?は一体?
最後、ハッピーな後のあれは・・でしょうね〜・・ですよね〜・・仕方ないなぁ〜・・
だけど、気持ち的には見たくなかったなぁ。ハッピーなまま浸っていたかったなぁ。
ちょい前にも似たようなの→音に反応するヤツの最後を見たからかな?( ̄∇ ̄;   ・・感想少なっ。でも面白かったよ♪  【Amazon】
 

降霊
(監)黒沢清
(主)役所広司 風吹ジュン きたろう 草g剛 岸部一徳 大杉漣 哀川翔 石田ひかり
この夫婦、イイ感じって最初は思ったんだけど、お話が進んで行くうちになんかどっかオカシくなって・・。
それが理不尽な事から始まったとは言え、どうしてあんな風に細工したのか・・一生平凡なままで過ごしたくなさそうだったし、
妻の特殊能力を世にしらしめるチャンスとでも思ったのか、なんかその辺が不可解だし、それ以前にすっごく不快だった。
多分、相手が子供だからそう感じたのもあると思うんだよね・・霊とは言えどうしてめちゃくちゃに殴るかなぁ・・可哀想じゃん!とか。^_^;
夫婦の偽装工作は、それでなくても胡散臭い霊媒師もどきと思われてたら、疑われて張り込まれたりしても当然だと思うし
だいたい、あのケースに子供が入ってて、重さで気付かない物なの?・・と、なんか納得出来ない部分がチラホラ。
とは言え、霊の現れ方は面白かった。ロングヘアとか、肩に手が・・ってのはもう定番だけど、意外と暗闇よりも白昼何げなく現れると恐い。
大杉漣の所なんて・・ねえ・・あんたコーヒー飲んでる場合じゃないよ。( ̄∇ ̄;) 哀川翔の神主さんもなんか別の意味で恐い。(笑)
でも、霊って、本当にいるかどうかは分からないけど、最初に石田ひかりのシーンであった様に、人の心が見させる場合もあるのかも。
道を踏み外したとは言え、この夫婦も根は悪くないと思うしね・・良心の呵責の大きさが霊となって現れたのかしらねえ・・(-人-)南無南無【DVD】

声をかくす人
THE CONSPIRATOR (11・米)
 
(監・製作)ロバート・レッドフォード (脚・原案)ジェームズ・ソロモン (原案)グレゴリー・バーンスタイン 
(製作)グレッグ・シャピロ ビル・ホールダーマン ブライアン・フォーク ロバート・ストーン
(主)ジェームズ・マカヴォイ ロビン・ライト ケヴィン・クライン エヴァン・レイチェル・ウッド ダニー・ヒューストン ジャスティン・ロング 
   アレクシス・ブレーデル ジョニー・シモンズ コルム・ミーニイ トム・ウィルキンソン ノーマン・リーダス
 
リンカーン大統領の暗殺によって逮捕された男達・・の中に混じっていた1人の女性。
彼女は下宿屋を営みながら子供を育てて来た未亡人だった。

リンカーンの暗殺者についてなど何も知らなかったので、ひたすら、そうなんだ・・と受け入れるのみ。
勿論、脚色された部分はあるんだろうけど、おおかたの歴史が学べたのはとても良かった。
しかしこの裁判は乱暴だね・・。初めは反感を抱きながら嫌々やってたエイキンが、違う角度や広げた視野から
少しずつこの様な裁判の不当さに迫る訳だけど、真実を付きとめるのなんて二の次なバックや世論が大きすぎて・・。
原題は違うけど、邦題の「声をかくす人」とは、最初は、
無実を訴えながらも肝心な事には黙っているサラット夫人の事かと思っていたんだけど、
で、次は、その息子の事の様にも思えた・・けど、見終わってふと、それは世間の人達だったのかも?とも思った。
正しい事を求めているはずなのに、そして何かおかしいと感じていたかもしれないのに
それを声にする事が出来ない、してしまえばエイキンと同じ裏切り者(違うんだけどね)に思われるのが恐くて?
裁判の間に特別何か大きな事件が起きるとかでもない淡々とした物語運びには、作り手(監督はレッドフォードだったのね)の、
なるべく事実に添って描きたいと言う気持ちがよく伝わって来て好感が持てた。
ところで、捕まった男の1人に、見た様な顔が・・と思ったら、ノーマン・リーダスだったわ。
なんだかすごく久しぶり〜・・で、イメージがかなり変わっててちょっとビックリ。
多分、私があまり知らなかっただけで、色んな映画に出てはいたんだろうけど、
自分は「処刑人」のスタイリッシュモデル系イケメンのイメージで止まってたもので。
今回は、随分ハズれた感じの風貌になってて驚いた。しかも、かなり小汚い。(←ここでは褒め言葉)
目元はちょいショーン・ビーン様にも似て来た様な?(←最高の褒め言葉)
脇にこんな発見があるとちょっと嬉しいね。勿論、主演2人やエヴァンもとても良かったです。 【KBCシネマ】 

GO
(監)行定勲
(主)窪塚洋介 柴咲コウ 大竹しのぶ 山崎努 萩原聖人
始めから、気合い入ってて、なかなか面白かったです。
見てて、多分同じ境遇であっただろう友達を思い出したり、自分はどう出来てたか?とかちょっと考えたり。
在日朝鮮人(あるいは在日韓国人)改め、根無し草・・;; rambling rose、このHPもそんな感じだけど・・純日本人だけど;;
日本人のホコリはいいですよ。それはそれで。”民族””親戚”あるいは”家族”で結束して生きていく。
それはそれでしごく当たり前の事。自分は「個」であるとも思うけど、その辺の感覚は微妙。警官とのシーンは良かった。
こう言う映画が作れ、公開出来る時代になったんだなぁ・・。  【DVD】

ゴースト・キラーズ −血塗られた少女の謎−
EXTERMINADORES DO ALeM CONTRA A LOIRA DO BANHEIRO (18・ブラジル)
 
(≧▽≦)
(監・脚)ファブリシオ・ビター
(主)ダニ・カラブレサ レオ・リンス ダニーロ・ジェンティーリ
 
自称・悪霊退治のエキスパート!として活動するYouTuber集団「ゴースト・キラーズ」。
しかし一攫千金を狙いながらも既にスカンピンで運営危機に。そんな時、心霊現象を調査して欲しいとある学校から連絡が入る。

・・トイレの花子さん? ・・電話は貞子から? ・・てか、それゴーストバスターズ・・ え?決してパクリではない?(笑)
そんな、色んな所からネタ持って来てそうな、パロディっぽいコメディ〜 ・・かと思いきや、
いきなりのドッカ〜ン!ドバァアア・・チのウミぃ〜・・ で、視覚的にはしっかりホラーな所も。
メンバーの紅一点で霊感が本当にありそうな女子がなんで一番最初にやられるかなぁ( ̄∇ ̄;
こんな予想外の展開、もう期待するしかないやん。(笑)
で、その後はブラッディ・メアリーに操られて、ひっちゃかめっちゃか(こう書くとコメディっぽいね)でも容赦なくドバアァアア。(コメディとホラーのせめぎ合い)
そんな中でのキャラ達のちょっとしたカケアイが可笑しくて、この人達、このギャグセンスなら、
なにもインチキ・ゴースト・バスターズなんてしなくてもコントでもして稼げばいいのに〜とか思ったわ。
あ、バスターズじゃなかったね、キラーズだったわ。失礼。(≧▽≦)
メアリーちゃんは人間だけじゃなくて色んなモノを操れてさ、色んな教室で色んな(操られた)モノが攻撃して来て大変。
胎児に襲われるのもタイガイだったけど( ̄∇ ̄; しまいにゃウ〇〇にも襲われるし( ̄∇ ̄;
いや、襲われるにしてもウ〇〇だけは勘弁して欲しいわ、 どうせなら美少女のメアリーちゃんそのものからのが・・
と思いそうにもなるけど、彼女、全く容赦無しなんで、甘い夢など見ずに素直にウ〇〇に襲われた方が安らかかもしれん・・。
そう、そんな残酷なメアリーちゃん・・ 
でも彼女をそうしてしまったのは過去にイジメにあったせい・・可哀想なメアリーちゃん・・どうやったら彼女を救えるの・・?
・・と、それっぽいお決まりコースに乗った・・か・・? ・・と見せかけて・・・・
いやぁ〜・・騙されたわ・・メアリーちゃん・・筋金入りじゃん・・そりゃ容赦無いわ。( ̄∇ ̄;
コレ、どこの映画かと思ったらブラジルだった。ブラジル映画でこのテのって初めてかも?
結構、不謹慎でブラックなホラーコメディなんで、部分的には悪ノリが過ぎた所もあったけど、
全体的には想像してたよりも面白くて意外と掘り出しモノだったかも。ゞ( ̄∇ ̄;
で、エンドロールが終わった所で、「えっ、更に衝撃の事実があるって!?」・・って構えたら、
・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・(シーン・・)
なんよ・・!なんもないし! 完全に人食っとるな!やられたわ!!!(T▽T) 
独自のノリを最後の最後までキッチリと通して拍手!(なのか?笑)  【Amazon】
 

ゴーストシップ
GHOST SHIP (02・米)
(監)スティーヴ・ベック (脚)マーク・ハンロン ジョン・ボーグ
(主)ジュリアナ・マルグリース ガブリエル・バーン ロン・エルダード アイザイア・ワシントン
想像してたよりもファンタジー。もっとアクション系ホラーかと思ってたので、そう言う所は面白かったです。
おっと、***で来たか〜!って感じ。別タイトル「***のお仕事」。(サンタさんじゃないよ・笑)
こう言う展開でも、最初からノスタルジックな雰囲気あったし、少女の出現もファンタジックだったので全く違和感なかったし、
少女が見せてくれる過去とかラストもなかなか良かったです。この終わり方は、メジャー系なのにミニシアター系なホラーって雰囲気。
【ちょっとエピソードばれ】
話題になってた最初の恐怖・・って、まとめてキューブったった〜!って感じでしたね。( ̄∇ ̄;) 勢いあって良かったです。【DVD】

ゴースト・ストーリーズ 〜英国幽霊奇談〜
GHOST STORIES (17・英)
 
 
(監・脚・製作総指揮)ジェレミー・ダイソン アンディ・ナイマン
(主)アンディ・ナイマン ポール・ホワイトハウス アレックス・ロウザー マーティン・フリーマン ニコラス・バーンズ ジル・ハーフペニー 
   コブナ・ホルドブルック=スミス ダニエル・ヒル エイミー・ドイル ポール・ウォーレン
 
オカルト否定派でイギリス各地で超能力者や霊能者の嘘を暴いて来た心理学者のグッドマン教授。
そんな彼の元に憧れの学者キャメロン博士からある超常現象の調査依頼が舞い込む。

オーソドックスとも言える展開自体には特に新鮮味はないんだけれど、突き詰めた先が主人公の深層心理なのが心理ホラー好きにはぐっと来たし
幽霊談には逆にそのオーソドックスな所が、自分の(ヘタレ込みの)恐い物好きの基本にも触れる様で興味深かった。
最初に出て来る数字や、時折一瞬差し込まれる四角い白っぽい映像には「何だろう?」ってずっと思ってたので最後に納得。
二つ目の話の男の子の挙動不審ぶりが印象的。( ̄∇ ̄;  三つ目の話では、いきなり・・!ビックリしたわ。
【以下ネタバレしてるかも?未見の方はご注意ください】
教授のオカルト否定が自分の過去や思い出したくない事の否定(言い訳)から成り立ってて、
しかもそうでなきゃ生きていけない(あんな姿になってさえも)と言うのにはすごく胸が締め付けられ心がザワザワ・・。
粗筋だけ語れば、なんの事はないいわゆる「夢オチ」みたいなもんかもしれないけど、
物語はこうやって語られる、だから物語なのだ、誰が聞いていようがいまいが生きているうちは誰もが語らずにはいられない・・みたいな、
人間の心理あってこその物語と感じられる所が自分にはとてもしっくり来たし面白かった。
幽霊と心霊の違いはよくわからない(汗)・・とは言え、これは心霊の物語。ココロの霊の物語。  【KBCシネマ】
 

ゴーストたちの恋愛指南!
GHOSTS OF GIRLFRIENDS PAST (09・米)
 
 
(監・製作総指揮)マーク・ウォーターズ (脚)ジョン・ルーカス スコット・ムーア
(主)マシュー・マコノヒー ジェニファー・ガーナー マイケル・ダグラス ブレッキン・メイヤー レイシー・シャベール 
   ロバート・フォスター アン・アーチャー エマ・ストーン ダニエル・サンジャタ
 
手当たり次第の派手な女性関係で有名な人気カメラマンのコナー。そんな彼に、弟のポールから結婚式に出て欲しいと連絡が入り・・
見た後に監督等の作品情報調べようとしたけど見つからなくて、「マコノヒー」で探したら出て来たタイトルがこれ。
「ゴースト・オブ・ガールフレンズ・パスト」。 「ゴーストたちの恋愛指南!」はwowowでのタイトルだって。
wowowで見た訳じゃないんだけどね(契約しとらん)TV用タイトルって事なんでしょうかね?
・・毎度ムダなタイトル変えやめい!(`ロ´) ←毎度吠える  ここでは見た時のタイトルでUP。こっちのがいいとも思うし。
で、本作・・何も知らずに鑑賞。このタイトルで、愉快なゴースト達がいっぱい出て来る、はちゃめちゃなコメディと勝手に想像してたんだけど
(頭の中ではゴースト・バスターズ登場)全然違った〜〜(これも毎度〜笑)
一言で言うなら、「女たらし版クリスマス・キャロル」!でした。
そして、その女たらしがマコノヘ〜! 最近、人類の為に活躍し完全昇格したはずのあのマコ・・それがここでは、際限ない女たらし。
責めないで・・きっとこれは前世のマコ・・。しかしそんな、たらしマコに感じるこの安心感って一体?!(爆)
んで、たらしまくるマコだけなら、別に既婚でもないしどーでもよくない?で終わるけど、
ヒロインがガーナーだったので、あ、これは良い兆候?(笑)きっと温心路線(造語)だな!と。
んで、登場した幽霊の警告聞いて、やっとクリスマス・キャロルだと気が付いた次第。
ゴーストとして最初に登場したエマ(石)が昔の樹○希林みたいでウケた〜。(≧∇≦)
でも彼女っていつ死んだの?悲しいエピソードがあるのかな?
・・って気にしてたら、これって幽霊じゃなくて生霊なのね。別に死んではないらしい。( ̄∇ ̄;
でもさ、過去、現在はいいとしても、未来の彼女は誰?
またあんな美人が現れてすったもんだあるの?それか、彼らの娘とか?
それに、どうして過去と現在のあの2人が生霊にまでなって彼を諭してくれたんだろうね?
いい人になって〜改心して〜って気持ちが元々の彼女らにあったとか?
細かい事はいいんだろうけど;;なんか気になってしまって。
だって、一番彼に改心して欲しいと願ってたのはジェニーだった気もしてさ。
今まで泣かされた女達の涙の雨は良かったけど、その後に降って来たモノには笑った。( ̄∇ ̄;
そして弟の未来のあの姿にはうるうる。。。
コナーは、愛する人がいつかいなくなって傷つく位なら云々・・とかウダウダ言ってたけど、
どうせいつか誰にだって永遠の別れが来るのにね。なのに一緒に居られる時間を自分から粗末にして捨てるなんて・・。
なんか、♪たらしな俺モテまくりでイケ過ぎヤバイ♪ とか自画自賛で自分に酔ってそうだけど、
根底にこんなウダウダ思考あるとめっちゃカッコ悪いんですけど。
それを思うと、あの伯父は潔いね。ある意味カッコイイ。あ、ここ、褒める所じゃない?( ̄∇ ̄;
見る前に勝手に想像してた愉快ゴーストコメディより面白かった。(≧∇≦)    【BS】

ゴースト ニューヨークの幻
GHOST (90・米)
(監)ジェリー・ザッカー (脚)ブルース・ジョエル・ルービン (音楽)モーリス・ジャール
(主)パトリック・スウェイジ デミ・ムーア ウーピー・ゴールドバーグ リック・アビルス トニー・ゴールドウィン
初めて見た時は、評判ほど面白くなくて・・と言うか、
だいたいがこのテのラブストーリーってあんまり好みではなかったので、好きじゃない映画の代表みたいな感じだったんだけど(オイオイ)
最近またTVでやってたのを再見したら、それなりに面白かったです。(笑)
と言うのが、この作品はウーピー!だね。彼女に尽きるでしょう〜。
主演2人のまどろっこしいLOVEにはやっぱりたいして興味はわかなかったんだけど;;
ウーピーの開き直ったエセ降霊術師が、活き活きとしてて面白かった。 
はっきり言って、これで人気の出た(らしい)デミなんて、ただのお人形だしさ・・未だに、一体このデミのどこがいいのかワカラン。
黙ってロクロ廻して後ろから好きにさせてくれる女がいいって事か?・・(ちがうか笑) 
パトリックはまあ良かったと思うけど、どこか胡散臭い雰囲気もあって、悪役のが似合う様な。(笑)
でも何にしても(申し訳ないけど)こう言う設定ってちょっと気持ち悪いんだよね・・死んだ人は未練残さずとっとと成仏して欲しいです
それにあのラスト・・今一度よく見ると結構残酷ね。悪い奴は地獄行きをゴネて、ウーピーみたいな人脅かしたりしないのかしら。  【TV】

ゴースト・プリズン
DARK REMAINS (05・米)
 
 
(監・脚)ブライアン・アヴェネット=ブラッドリー
(主)シェリー・クリスチャン グレッグ・トンプソン ジェフ・エヴァンス スコット・ホッジェズ ミシェル・ケグリー レイチェル・ジョーダン
自宅で愛娘を惨殺された夫婦は、悲しみと世間の疑いの目から逃れる様に人里離れた山荘へと引っ越すが・・
出だしは無駄に気合いが入ってましたが;;あぁそれでR15なのね、とか思いましたが・・
後は、なんだかテキトーであまり面白くなかったです。
引っ越した山荘の近くに廃墟となった刑務所があったので、そこが舞台なのかと思ったけど、さほど機能はしてなかったな。
ゴーストの登場もワンパターンだし、それらと愛娘が同じレベルで現れるのも何だかイヤだ。
二の腕のたくましい妻の心情も、察する事は出来るけど、さほど胸に迫って来ないし・・
夫が心配する気持ちのがよく解ったので、最後はちょっとだけしんみり。
・・で、愛娘の事件は結局・・?ゴーストと何か関係が?
愛娘の死の責任に囚われた親の気持ちを、囚われの廃墟に投影したかっただけなの?
他色々、ウロチョロしてた男とか、なんだか取って付けたみたいで、結びつきがよくワカラン。
ベッドカバーがパッチのオハイオスターだったのは可愛いかった。
白ベースでスターのとんがり部分だけ紺(だった様な)。その超シンプルさがすっきりと爽やかで、
もやもやした意味不明ホラーの中で、唯一気が休まる空間になってたわ。  【BSスカパー】

ゴーストライター
THE GHOST WRITER (10・仏=独=英)
 
(監・脚・製作)ロマン・ポランスキー (脚・原作)ロバート・ハリス (製作)ロベール・ベンムッサ アラン・サルド
(主)ユアン・マクレガー ピアース・ブロスナン オリヴィア・ウィリアムズ キム・キャトラル トム・ウィルキンソン ティモシー・ハットン
評判が良かったので期待して見たけど、物語と言うよりも演出が好みだった。
特に、そのもの見せずそこから派生する映像で全てを解らせるラストは余韻が残って良かった。
ああ、ゆあん♪・・(涙) しかし、ゆあん♪は相変わらずいいなあ。ライターらしく、所々ユーモア混じりに会話するのがステキ。
物語は・・これ絶対○が関わってるな?と思ったらやっぱり・・でなきゃ、あんな誘惑もないと思ったし。(笑)
政治の裏側って色々と恐いよね。なんでこうなんだろう・・とか思い始めたら生きるのが益々キツくなるわ。 【BS】
 

ゴーストライダー
GHOST RIDER (07・米)
(監・脚・原案)マーク・スティーヴン・ジョンソン
(主)ニコラス・ケイジ エヴァ・メンデス ウェス・ベントリー サム・エリオット ドナル・ローグ ピーター・フォンダ マット・ロング
   ラクエル・アレッシ ブレット・カレン ローレンス・ブルース ダニエル・フレデリクセン マシュー・ウィルキンソン ギブソン・ノルティ
若い頃、父親を救う為に悪魔に魂を売り渡してしまった天才ライダー・ジョニー・・の元に再び悪魔が来たりて・・
笛は吹かんかったな。Σ\( ̄ー ̄;)
それはともかく!
「今夜、TVでゴーストライダー見る!」って知人に言ったら、「それ、どんなんでしたっけ?」って言われたので、
「見てないから知らんけど、ニコラス・ケイジの頭が燃えるらしいよ」って言ったら、
「燃えるほどの髪の毛ありましたっけ?」だって!( ̄∇ ̄;
しかし、髪どころか、顔も頭も全体的に燃えとる!!!
しかも、髪なんかより、神のが大事!ついでに、バイクよりも馬のがエコ! ・・な物語でした。
悪魔のボスのウェス、悪魔やってる方が普段のむさくるしさがなくて爽やかだったわ。
悪魔の仲間はカッコつけてる割には弱かったぁ〜。
燃えてるニコラスはインパクトあって、見ていて面白かった〜いいなぁ〜ニコラス(笑)けど、
もはや、見た目だけで言えば、彼がニコラスであろうとなかろうと全然わかりませんが。
若い頃のジョニーが、成長して顔がニコラスに変わったのも、ちょっとした事件でしたが。
エヴァ・メンデス、胸開けすぎ。日本の報道番組じゃNGですよ。
まったくもうエヴァと言いローラ(誰)と言い最近の亜米利加のおなごと来たら〜
日本で胸の○○を見せていいのは、叶姉妹とはるな愛だけですから! 【TV】

ゴーストランドの惨劇
GHOSTLAND / INCIDENT IN A GHOSTLAND
(18・仏=加)
 
 
(監・脚)パスカル・ロジェ
(主)クリスタル・リード アナスタシア・フィリップス エミリア・ジョーンズ テイラー・ヒクソン ミレーヌ・ファルメール
 
相続した田舎の叔母の家に越してきた母と二人の娘ヴェラとベス。しかしすぐに何者かが家に侵入し襲われてしまう。
それから16年後、ベスはホラー小説家として成功していた。

映画鑑賞リハビリとして恐そうなの見ました。ショック療法?的な?
【ネタバレあり。未見の方はご注意ください】
ホラー小説家として成功・・ ってあたりでもう世界がバレバレですやん〜。
いや、だって小説がアレだし、現場にまだ姉達が暮らしてるとかあり得ないし?
なので、出オチ的世界観以上のものを期待するも、展開はそれ止まりで少々物足りなくはあったかな。
ただ、ソコには結構共感出来るし、そうじゃなくても誰でも生きていく上で似たような事やってるよね?って気はした。
作家志望だとあんな感じで・・逆に、安全な場所にいるからホラーが書ける読める見られる、みたいな。
殺人鬼はほんまもんのキ〇〇イでもうそれだけで恐怖なのに、図体デカくて腕力あって仲間もいるし・・なイヤ〜なタイプ。
ユーモアも特にないし。(そこ)
普通でも話して通じない人だと何言っても無駄だし(ヘタするとボケつぶしされるし←こだわる)そういう人とは距離おくしかないし、
相手がキ〇〇イ殺人鬼だとね、逃げるしかないし・・恐過ぎ・・。
もし同じ〇リコン人形オタク?だったとしてもアイツは絶対同担拒否するタイプだと思うし!
最後、小説世界に浸れてがんばれたーみたいな雰囲気でシメてた?けど、
多重人格一歩前・・もとい、心を自由に出来る人は強い・・!と思う反面、どこにも逃げずに(逃げられずに)耐え続けた姉が可哀想にも思えた。
それはそうと、あの逃避状態ってどの位の時間費やしてたんだろ?あの状態だと痛みも何も感じなかったのかな?
あの状態のままもし命尽きちゃったら・・?それも幸せ、だったのかなあ?だってそっちが彼女の現実だものね、その場合は。
それにしてもあんな田舎に・・越したいって思う? ホラー脳には田舎イコール現場、くる〜きっとくる〜〜なんだけど。
オバさんのあんなシュミは・・まあいいとしても。(いいのか笑)      【Amazon】
 

ゴーストワールド
GHOST WORLD (01・米)
(監)テリー・ツワイゴフ
(主)ソーラ・バーチ スカーレット・ヨハンソン スティーヴ・ブシェーミ ブラッド・レンフロ イリーナ・ダグラス
始まりはどうなる事やらと思いましたよ・・つまんないなぁと。ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
でも元々、ソーラ・バーチ目当てだし、まあいいかと見ていたら、どんどんヒトゴトじゃなくなってきた。解るなぁ〜・・イーニド(ソーラ)の気持ち・・
なんかたまんないなぁ〜・・幸せになれるんだろうか?「馬鹿なヤツほど人付き合いがうまいのよ」 「あなたみたいな人がモテない世間が許せない」
そーだそーだ!規格ハズレで何が悪いっ!・・なんてね。( ̄∇ ̄;)イーニドの好み(感覚)が妙に私の好みにもピッタリだったりして。
やはりハズレてるのか?;;彼女が彼に、自分のスケッチブックを見せる所ではウルウルしちゃったよ〜(T_T)
『ダメに生きる』・・いいコピー(笑)・・なんだか切ない・・私もまだ思春期なのか?ゞ( ̄∇ ̄;)コラコラ
ところで、あのコンビニの男の子、レンフロだったの?うっそー・・ガーン!【ビデオ】

COACH コーチ 40歳のフィギュアスケーター
 (09・日本)
(-_-;)
(監・脚・原案)室希太郎 (音楽)つんく♂
(主)西田美和 小松崎夕楠 時東ぁみ 篠山輝信 吉野紗香 森ほさち 村主千香 金子昇 平泉成 重信メイ 加藤賢崇 西田麻衣 佐野稔 
子供達にフィギュアスケートを教える美和。かつては周囲の期待を集める程の選手だった彼女は
年齢の壁を越えオリンピックと言う夢に向おうとする。

実在の最年長プロフィギュアスケーター・西田美和さんが主演を務めている。・・が!すみません。全然知らなかったです。
なんせ、”ライトなフィギュアファン”なもんで。今はめいっぱい男子だし・・ゆづやトラ中心で。(笑)
それはともかく! この作品、全体的にドキュメンタリー風・・と思ってたら・・はあ?クライマックスのアレって・・?!
うーん・・一体なんなんだ??・・と、クライマックスで面食らったけど、正直、それまでの展開も全然面白くなかったわ。(爆)
結構色んな撮影の仕方(映像)してるんだけど、どーも、どれもがな〜んか気取りまくりだしわざとらしい。
おまけにセリフも・・空を飛ぶ豚だの、青いバラだの、(言いたいことはわかるけど、主人公に都合のいい展開ばかりなので)
気取った例えをただ並べ立ててるだけで全然重みがなく、聞いてるこっちが気恥ずかしくなったよ。
延々かかりっぱなしの音楽も、安っぽくて鬱陶しい。
一番残念だったのがキャラ達。まずは主人公・・最初から嫌な感じ・・で、全然魅力感じず;; それに演技ヘタ過ぎ。(汗)
一体何をもって、現役プロの方をそのまま起用したのか、実際に頑張ってる姿を見せたいから、と言うのであれば、
あのクライマックスは絶対ナイやろ!・・と思うし、そう言う姿勢をリスペクトしたいのであれば、
何も無理にご本人を使わなくても、他の普通の女優さんであっても全然構わなかったのでは?
え?スケートをうまく滑れる女優がいなかった、とか?じゃあ、そここそ、ドヤ顔でかましてた映像テクニックで何とかすりゃ良かったじゃん!?(笑)
西田さんご本人がこのキャラと同じだとは思えないだけに、作り手の意図が理解し難い。他、子供達も可愛くないし、周囲の人間も薄っぺら過ぎ。
伝説のコーチって・・・・・・・(-_-;) あ・・もしかして、これ、ソッチ方面の感覚で見るべき作品だったのかしら?(汗)
夢に向かってトシ関係なくチャレンジする姿には、ガンバレ!って、エールを送りたくはなるけど、
何にせよ、もうちょっと・・せめて清々しい物語だったら良かったのにな。あ〜・・フィギュアスケート関係ないけど、伊達選手の凄さが身にしみる〜。
荒川選手や安藤選手達の滑りが見れたのは良かった。(そこ?)  【TV】

コード
HIDE & SEEK (00・米)
(監)シドニー・J・フューリー (脚)ジョエル・ラデセック ヤズ・タカタ
(主)ダリル・ハンナ ヴィンセント・ギャロ ジェニファー・テイリー
子供を欲しがる医師の妻の凶暴ぶりがスゴイ・・( ̄∇ ̄;)
彼らとアンの間に、なんらかの感情のやり取りがある訳でなく、と言うか、彼らは最初から凶暴なのでむやみに逆らえない・・ただ、ひたすら、
逃げる事しか考えられない状況・・一種のパニック映画かな。妻に負い目を感じてて、彼女の前では弱々しく見える医師、なんとヴィンセント・ギャロ〜!
彼・・夕食のおかずになってないよね?・・まさかね?・・考え過ぎか?ゞ( ̄∇ ̄;)
ちなみに「コード」とは「へその緒」って意味だそうです。
しかし、こう言う犯罪は実際にもあるのかもしれないね?アメリカの田舎も、人いなくて恐いよねー・・密室と変わらん・・  【ビデオ】

CODE46
CODE46 (03・英)
(監)マイケル・ウィンターボトム (脚)フランク・コットレル・ボイス
(主)サマンサ・モートン ティム・ロビンス オム・プリ ジャンヌ・バリバール デヴィッド・ファーム
なんて悲しい物語なんだろう・・。 まるで人類への鎮魂歌の様だった。
科学が発達し、一見素晴らしい完璧世界になるのと反比例して、どんどん心が迷子になっていく人々・・。
寒々しい世界の中で、管理され、操作され、自分と言う物の存在すら不確かな人々・・。
本当に偽りな物は何なのか、偽りな物に宿る空虚は何で満たされるのか・・。
聖母の様なマリア(サマンサ)は、1人、心と体からの声を聞きながら、どんな風に生きて行くのだろう。
けれど、冷え冷えとした世界でも、もっと未来にはきっと温もりが戻ってくる、きっと確かな想いは報われる・・淋しさの中でも、
ふとそう思えた瞬間に涙が溢れてしまった・・。
相変わらず毎回違ったタイプの作品を見せてくれるウィンターボトム監督だけど、今回は特に好みでした。
変にぶっ飛んでない、生活感を残した近未来の映像感覚がとても良かったし、ジワジワとハ〜トにしみいる感触がたまらない。
特に、あのLOVEシーン・・ウィンターボトムって女性の***撮るの好きだよなぁ・・とか思うけど(言うな;)
今回は、「トーク・トゥ・ハー」と同じ様に神聖に見えて。(笑)ボカさなくてもいいのに。
そして、その後のマリアのアップが、表情が忘れられない。冷えた心と体の奥底から、
搾り出す様に、決して忘れないと自分に言い聞かせる様に口にしたI love youが、とても温かく、切なかった・・。
主演の2人、すごく良かったです。空港でのティムにもグッときてしまったし(「ミスティック・・」よりもイイぞ!)「マイノリティ・・」以来、
どうも人間に見えなかった(笑)サマンサの個性がここ迄活かされた作品も他にないんじゃ?と思える程。
2人の身長差がすごくあったのも、なんだか不思議にイイ感じ♪(←君達はチッチとサリーかいっ) 【シネテリエ天神】

ゴー・ナウ GO NOW
GO NOW (96・英)
(監)マイケル・ウインターボトム (脚)ポール・ヘンリー・パウエル
(主)ロバート・カーライル ジュリエット・オーブリー ジェームズ・ネスビット ソフィー・オコネド
脳天気なサッカー好きの青年が恋に落ちるが、彼女と暮らし始めた矢先に自分の体の変調に気付く。
MS(多発性硬化症)と言う難病に冒された事を知った彼、彼女、そして周りの人々は・・
自暴自棄になってしまう彼、支えたいけど何かにすがりたい彼女、どう対応していいか分らず、ちんぷんかんぷんになってしまう友達・・
キレイ事だけでないぶつかり合いに考えさせられる。エ○話しかしない友達は何とかしろよーと言う感じだったけど(笑)カーライル好演。【ビデオ】
【脚本のポール・ヘンリー・パウエルが、実際にこの病にかかっていたと後に知った。m(__)m】

コーヒー&シガレッツ
COFFEE AND CIGARETTES (03・米)
(監・脚)ジム・ジャームッシュ
(主)【1:変な出会い】ロベルト・ベニーニ スティーヴン・ライト 【2:双子】ジョイ・リー サンキ・リー スティーヴ・ブシェミ 
   【3:カリフォルニアのどこかで】イギー・ポップ トム・ウェイツ 【4:それは命取り】ジョー・リガーノ ヴィニー・ヴェラ ヴィニー・ヴェラ.Jr
   【5:ルネ】ルネ・フレンチ E・J・ロドリゲス 【6:問題なし】アレックス・デスカス イザック・ド・バンコレ 【7:いとこ同士】ケイト・ブランシェット
   【8:ジャック、メグにテスラコイルを見せる】メグ・ホワイト ジャック・ホワイト 【9:いとこ同士?】アルフレッド・モリーナ スティーヴ・クーガン
   【10:幻覚】GZA RZA ビル・マーレイ 【11:シャンパン】ビル・ライス テイラー・ミード マイケル・ホーガン
私はコーヒーは大好き♪だけど、タバコは吸わないし人の煙も嫌いなので、
もしかしたら本作も自分向きじゃないかも?・・って心配してたけど、思いがけず面白かったです♪
なんか好き〜・・この雰囲気、落ち着く〜身にしみる〜(笑)
タバコの煙も視覚的だけなら、あのゆらめく感じがムードあって良いよね。
モノクロの画面にすごく映えるし・・。カフェ定番のチェッカー柄のテーブルも印象的。
11編の中で特に良かったのは、「いとこ同士」。ブランシェットの二役、素晴らしいね!
ラストのオチも煙草でシメてて思わず苦笑い。面白かった!お話&役者とも完璧!
これが良かったので、次の「・・テスラ・・」は、お話も女性の顔もかすんでしまったけど・・(汗)
「いとこ同士?」も、もう、モリーナとクーガー・・気の毒やら可笑しいやら・・で面白かった〜!
イギーとウェイツの「カリフォルニアのどこかで」も、2人が並んでるだけで、互いの雰囲気が紫煙の様に絡み合い・・
でも何故かうまく混ざらんであの気まずさ・・ジュークボックス・・面白過ぎ!(≧▽≦)(注:私は音楽ウトいです)
他は、双子のテンポ楽しんだり、この美人誰?って思ったり、電話貰った相手、しつこい・・ってイラッとしたり、
コーヒーと煙草好きには本望?・・と思ったり・・それぞれ短編なのに感情移入しながら興味深く見れました。
日々の慌しさの中で、コーヒーと煙草のある空間はまるでプチ異次元。それも、苦笑い同様、ちょっと苦い、けど楽しめる空間。
私も毎日、ちょっとしたプチ・トリップを楽しんでおりますよ〜(^^)v 【BS】

コーヒーをめぐる冒険
OH BOY (12・独)
(監・脚)ヤン・オーレ・ゲルスター
(主)トム・シリング マルク・ホーゼマン フリーデリッケ・ケンプター カタリーナ・シュットラー ユストゥス・フォン・ドナーニー 
   アンドレアス・シュレーダース アルント・クラヴィッター マルティン・ブラムバッハ RP・カール シュテファン・C・ユルゲンス 
   フレデリック・ラウ ウルリッヒ・ヌーテン ミヒャエル・グヴィスデク
親に内緒で大学を辞め、呑気に暮らす青年ニコ。ある朝、恋人の家で目覚めた彼は慌てて外出の支度をする。
今日は、飲酒運転で取り上げられていた運転免許証の返還日だったのだ。

あるある〜こんな日ってあるよね〜。なんなの今日は〜?なんなの〜今日のこのダメダメ感は〜?
一つつまずいたら、連鎖反応の様に止められないツイてなさ。
一つ一つは些細な事だとしても、さすがにこんだけ続くと一日の許容量越えとる!
・・って思うと、急激にイライラしちゃったりして(←自分ね;;)
劇的にツイてない!どいつもこいつも!超ムカつく〜!・・とかヤツ当たり気分に陥っちゃって、
でも、ちょっと落ち着いて考えてみたら、なんか身から出たサビだったかも〜ははははは・・(T▽T)
・・みたいな感じ?あとはまぁ、ジタバタせずに時に身を任せるしかない・・と言う・・。
・・んで、そんな風に暫く受け身でいたら、一体何にいきり立ってたのかなぁ・・?って、ちょっとは冷静に客観視出来たりしてね。
まあ、日々、そんなのの繰り返しだけど。( ̄∇ ̄;
・・な〜んて感じの、冴えない一日を送るニコの物語。
いつもは当たり前の様に飲んでるコーヒーになかなかありつけないニコだけど、
そんな、いつもとは違った状況から、色々な新しい経験をする事になる。
と言っても、大げさな物はそんなにないんだけど、いつもとは違ってしまったニコなので、いつもとは違うアンテナが立ってしまい、
いつもとは違う感覚で一日を味わう事が出来たみたい。
一日であって一日でない、時を越えて繰り返される人生がそこにはあったのかもしれない。
もし、やっと飲めたコーヒーがいつもと同じ物であっても、きっとちょっぴりお味は違っていたんじゃないのかな?
出てくる、ツキお預け執行人(?)の中では、父親と駅の検札官が印象的だった。
あと、まったりお婆ちゃんには和んだし、終わってからもしみじみ思いだした。最後の老人の最期があんな風だったのもあって。
モノクロで淡々と進む物語、しかも主人公がどことなく有吉に見えて仕方ない;;
ので、あ、これ地味かも?・・と急に思い、地味映画としてオススメする事に。(^^ゞ
有吉に似たトム・シリングは「素粒子」にも出てたらしい。これ、見るのをすっかり忘れてたので近いうちに見たいわ。 【KBCシネマ】
 

コーラス
LES CHORISTES / CHORISTS (04・仏)
(監・脚・音楽)クリストフ・バラティエ (脚)フィリップ・ロペス=キュルヴァル (音楽)ブリュノ・クーレ (合唱)サン・マルク少年少女合唱団
(主)ジェラール・ジュニョ ジャン=バティスト・モニエ ジャック・ペラン フランソワ・ベルレアン マリー・ビュネル カド・メラッド マクサンス・ペラン
ジュニョ映画とはあまり相性が良くないし、宣伝文句が、ニューシネマパラダイスのスタッフがどーとか・・
・・って、そりゃそれでお客呼べるのかもしれないけど、少なくとも私は腰がヒケまくり。正直ウンザリ。
と言う訳で、ずっと先送りにしてたけど、今回、BSでやってたので、やっと鑑賞。
やはり、どこか胡散臭いモノを感じたけれど、全体的にはまあまあでした。
胡散臭いって・・(笑)例えば、あの○○とか・・そこまでやるか!って、ちょっと理解し難かった。
でも、少年達の歌声には思ってた以上にうっとりしたし、ペッピノを引き取る所では涙出ちゃったよ。
胡散臭さも、子供達の前ではちょっとは影をひそめるらしい・・?(笑) 【BS】

氷の海で眠りたい (▼O▼メ)
(監)不明
(主)ヴィンセント・ウィンターハルター オドレィ・トトゥ
若い夫婦の借りたお屋敷の地下で見つかった赤ん坊の白骨死体の謎・・なーんて、面白そうな出だし。しかもオドレィが又不気味で可愛い・・
なんて思ったけど、どんどん退屈な展開に・・。オドレィは結局何?別にいなくてもいいじゃん・・( ̄∇ ̄;)
このビデオ、タイトルの前に『オドレィ・トトゥの』ってついてるのに、なんかしっかり騙された感じ〜!
元々TV映画だとしても面白くない。氷の海の意味もワケワカメだ! 【ビデオ】

氷の接吻
EYE OF THE BEHOLDER (99・米)
 
 
(監・脚)ステファン・エリオット (原作)マルク・ベーム
(主)ユアン・マクレガー アシュレイ・ジャド パトリック・バーギン k・d・ラング ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド ジェイソン・プリーストリー チャールズ・パウエル
 
疑似、父親と娘?とか思ったけど、ちょっと違うのかな?年齢に無理があるかな?
そんな所は気になるけど、殺人、あるいはストーキング、をどうしようもなくやってしまう2人には目が離せなかったし、
全体的な雰囲気も嫌いじゃなかった。もう少しインパクトがあれば良かったけど。 フランス映画のリメイクらしいので、そっちも見てみたい。
星座のペンダントって、この時代には流行ってた・・気もする?  【CS】 

コーリャ 愛のプラハ
KOLYA (96・チェコ=英=仏)
(監)ヤン・スヴィエラーク (脚)ズディニェク・スヴィエラーク
(主)ズディニェク・スヴィエラーク アンドレイ・ハリモン リブシェ・シャフラーンコヴァー オンドジェイ・ヴェトヒイ ステラ・ザーズヴォルコヴァー
社会主義体制崩壊直前のチェコ(プラハ)。お金の為に偽装結婚した初老のチェロ奏者ロウカ。
結婚期間は半年の約束だったが、なんと相手のロシア女性がドイツに亡命、彼の元には、彼女の息子の幼いコーリャが残される。

独り身の男と幼い子供のふれあい・・って内容はよく聞く話だけど、その男が「自由」を愛する女好きだったり、子供がロシア人だったり・・と
シビアで皮肉な部分とユーモアがうまく溶け合ってて引き込まれた。緊迫する状態を、変にドラマチックに仕立てず、男の性格みたいに
結構あっさりとひょうひょうと?描いているのも良かったし、何よりもコーリャがめっちゃ可愛いくて〜!セルロイドのお人形みたい〜(笑)
あのデコとか、くっぷりしたほっぺとか、くるんとしたオメメとかもうホント食べてしまいたいくらい可愛い!いや外見だけでなくて、
最初はかたくなだったのに、信号標識を見てロウカの手を取る所や、迷子になった後見つかった所なんて涙なしでは見れない可愛いさ。(T_T)
こんな子を置いて(後に迎えに来るつもりであったとしても)逃げてしまう母親が信じられないよ・・。
葬式の演奏中のおふざけとか電話の御伽噺も面白かった。最後クララが・・ ^m^) 【BS−NHK】【DVD】

コール
TRAPPED (02・米)
(監・製作)ルイス・マンドーキ (脚・原)グレッグ・アイルズ
(主)シャーリズ・セロン ケヴィン・ベーコン スチュアート・タウンゼント コートニー・ラヴ ダコタ・ファニング
こんな誘拐の仕方もあるのね・・恐いね〜。相手の身を案じながら、自分の心配もしないといけないし〜。
でもさ、この犯人達、今までの誘拐を成功させてきたにしては、なーんか態勢甘い様な?特にコートニーなんてのんびり隙だらけな雰囲気で、
そんなんじゃ誘拐失敗しちゃうよ〜って逆に心配になってきたりして。ゞ( ̄∇ ̄;)
連れ去られた子供だって、ダコタだし・・大人がいなくても自分で何とかするんじゃないの?なんて。ゞ( ̄∇ ̄;)
どうも誘拐されたこと自体にはあまり感情移入も出来ず・・ただ、あのベーコンのエ*の手・・もとい、魔の手からシャーリズだけは何とか逃がしてやりたい
とは思ったけどね。だって、ベーコンに触られてる時のシャーリズのイヤそう〜〜な顔ったらないんだもん〜!_(T▽T)ノ彡☆大笑いしてしまった!
ベーコンも不気味素敵!(笑)と言う訳で、なんで誘拐したのか?とか、どうやって救出を?とか、そこいらあたりは、ヒジョ〜にお決まりな
感動ファミリー物の隠し味が強すぎた状態で、ちょっと私の期待とは離れていて残念でしたが、この二人のカケアイ(?)で、結構楽しませて頂きました。
弱き女性の皆さん、これから、武器は**に隠しましょうね!?ププッ ( ̄m ̄*)
それにしても、天使の様な子供達に、親とは一生振り回される物なのね。色んな意味で。そこに少しでも幸せがあればいいけど。【ユナイテッド・シネマ】

コールガール
KLUTE (71・米)
 
 
(監・製作)アラン・J・パクラ (脚)アンディ・ルイス デイヴ・ルイス
(主)ジェーン・フォンダ ドナルド・サザーランド ロイ・シャイダー チャールズ・シオッフィ ドロシー・トリスタン
いきなりだけど、すぐに女と関係持つ男にはうんざりだよ。(笑)
女性にしたって、一体、何を求めてそんな商売やってんだか。女優・・と紙一重?そうですか。(あれっ)
物語や謎解きに面白さは特になかったけど、ジェーンの力量だけは充分に感じる一作だった。やはり女優の中の女優だね。納得。
ベッドカバーがヘキサゴンのキルトだった。誰が作ったの?商売繁盛祈ってる里のおばあちゃん? 【BS−NHK】

ゴールデン・ゲート
PALACEU(GOLDEN GATE) (01・ブラジル)
(監)フェルナンド・メイレレス
(主)ドグラス・シルヴァ ダーラン・カンナー ジョナタン・ハーゲンセン
あの「シティ・オブ・ゴッド」の予行演習に撮られた21分の短編ドラマで、同じくブラジルのスラム街の少年にスポットをあてている。
普通〜のいい子達の生活が、常に悪魔の誘いにさらされている様子が淡々と、しかし力強いタッチで描かれている。
後に実行困難になって別地区で撮らざるを得なくなった「シティ・・」とは違い、実際のシティ・オブ・ゴッドで撮影されているのも興味深い。
主演が、「シティ・・」のリトル・ダイス(少年時代)であったり、近所の悪い兄ちゃんがカベレイラだったり、と
目立つ配役は、強烈な「シティ・・」とかぶっているので、ちょっと頭を切り替えてから見た方がいいかも。 
【追記】エンドロールの出演者名、シルヴァとカンナーの苗字が反対になってた様な気がする・・間違えてるんじゃ??【DVD】

ゴールデンスランバー
 (09・日本)
 
 
監・脚)中村義洋 (脚)林民夫 鈴木謙一 (原作)伊坂幸太郎
(主)堺雅人 竹内結子 吉岡秀隆 劇団ひとり 柄本明 濱田岳 渋川清彦 ベンガル 大森南朋 貫地谷しほり 相武紗季 
   永島敏行 石丸謙二郎 ソニン でんでん 木内みどり 竜雷太 伊東四朗 香川照之
 
青柳さんが追いかけられてる時は、捕まらないかひたすら心配・・。
それに、出てくる人にはいつも、「その人信用出来るの?」・・って疑ってばかり(主人公のポリシーを見習うべし!)だったわ。
だって、警官だって、もう最近はただそう言うコスプレしてる人にしか見えないくらい信用出来なかったりするし。
(注:物語の中だけでですよ。現実にはそうでない、と信じてはいます。よね?)
けど、クライマックスからラスト・・には、そんなハラハラしながら人間不信に傾いていた自分の感情を、
丁寧に丁寧に軌道修正させて貰えて・・ジーンと感動。
そんな、サスペンスだけど思いがけず心にグッと来る所や、ほろ苦い青春物語な雰囲気もあって、面白かったです。
原作も面白いのだろうけど(未読)自分はこの監督さんとも相性がいいのかもしれない。
主演の堺雅人、ハマってたね。見るからに、いい人そう〜・・だけど、どっかちょっと変わってる感じで。やる時ゃやる、みたいな。
あ、やる・・って・・。キーワードだったね。(爆)
岳君も面白いキャラだったけど、結局カレは何だったんだろう?(^^;
それと、でんでん・・(笑)役が地味でしたね。今となっては!
青柳さんの同僚が、キャバクラの件をバラされた時は・・もう一番胸にぐっときて、私も涙が出そうだったわ!
可笑しいのに感動的な、いいシーンでした。(笑) 【TV】 

コールドマウンテン
COLD MOUNTAIN (03・米)
(監・脚)アンソニー・ミンゲラ (原作)チャールズ・フレイジャー
(主)ジュード・ロウ ニコール・キッドマン レニー・ゼルヴィガー ドナルド・サザーランド キャシー・ベイカー ブレンダン・グリーソン
   ナタリー・ポートマン チャーリー・ハナム フィリップ・シーモア・ホフマン ジョヴァンニ・リビージ
どっぷりロマンス路線かと思ってたら、意外とハードな描写が多くて少々ツライもんがありました。
【以下ネタバレあり!】
特に、サリー一家への仕打ち・・ヒド過ぎ。これって戦争の名を借りたただの快楽殺人じゃないの?
インマン(ジュード)を売ったジュニア(なんとリビージ・・こんな悪い役だなんて;)一家のゲスな有様、女を見つければ強姦しようとする男達、
その代表格みたいな最低牧師・・こいつらって・・;;(声も出ない)なんかねー・・元々人間て二種類あるのかな〜・・なんて、つい思ってしまったよ。
状況に関わらず人間性を失わずに前向きになれる人と、そうじゃない人と。そんな事、思いたくないけどさ。
セーラ(ナタリー・ポートマン)のエピソードには、思わず涙が溢れてしまった・・。最初、インマンに「一緒に・・」って言う所、それと最後の
北軍兵士を**する所・・。残された女性が、どうなるか、どうしなければいけなくなるか、もうここだけで充分解った気がしたよ。
ポートマン良かったな〜。なんかニコールよりも女性らしさと品があったぞ。しかも、その北軍兵って「28日後・・・」の兄ちゃんなんだよねー。
「真珠の耳飾り・・」にも出てたけどさ。この人も独特よね。(←その後ファンに・笑)
ラストでもちょっと涙。もうホッ・・としちゃって。ああ、平和ってエエなぁー・・ホロリン〜って感じ。
実は、主演二人のロマンスには特に胸ふるえる事はなくて、これオマケ?とか思っちゃったんだけど(汗)
二人のあの一瞬がダイヤモンドだった・・
って、思える気持ちはロマだよね〜。もうロマロマ。自分はダイヤだと思ってても相手にはただの石ころかもしれないのに・・な〜んて疑いを
微塵も持たず一途に相手を信じられる気持ちは羨ましいくらいでした。あ〜ロマもエエなぁー。キャ(*/∇\*)ヾ(ーー )
最初の方のシーンでエイダ(ニコール)がお盆持ってる時、「またお盆持ってる」って思ってたら、それをそのまんまインマンが言ったので笑っちゃった。
同じセリフ言うんじゃないっ。^m^)それはそうと、渡し舟の少女・ジェナの扱いってどうよ?!これも小さなショック;;【ユナイテッド・シネマ】

コーンウォールの森へ
ALL THE LITTLE ANIMALS (98・英)
(監・製作)ジェレミー・トーマス (脚)エスキー・トーマス (原)ウォーカー・ハミルトン
(主)ジョン・ハート クリスチャン・ベール ダニエル・ベンザリ
「成長」と言うとなんだか健全路線みたいですが(笑)やはり彼はサマーズさんに出会った事によって、成長したのではと思いました。
でも、自分が一番この作品で感じた事は「自分と言うちっぽけな物の存在価値」それと「ささやかなる居場所」と言う事かな。
彼と出会い、それまでの単純な思考としての「殺すな」が覆されざるを得ない状況に陥ってしまったと言う事・・文字通りの「殺す」行為でなくとも、
生きていく上の防衛手段としてやむおえず他人を傷つけている事もあるなとか、自分のゴミ人生で自分の一番望んでいる物は何なんだろうとか、
でもそんなのでも守り通す為には闘わないといけないのかな、とか自分の居場所が、誰かの心の中だったらいいよね、とかなんか色々考えてしまいました。
彼とと同じ仕事(償い)をしながら歩んでいく主人公が印象的。犬が傍に居た事に泣けた・・。ベール、若いっ!素朴っ!ふっくらしてるっ!【ビデオ】

ゴーン・ガール
GONE GIRL (14・米)
 
 
(監)デヴィッド・フィンチャー (脚・原作)ギリアン・フリン 
(製作)アーノン・ミルチャン ジョシュア・ドーネン リース・ウィザースプーン セアン・チャフィン (音楽)トレント・レズナー アッティカス・ロス
(主)ベン・アフレック ロザムンド・パイク ニール・パトリック・ハリス タイラー・ペリー キム・ディケンズ キャリー・クーン パトリック・フュジット
   デヴィッド・クレノン リサ・ベインズ ミッシー・パイル エミリー・ラタコウスキー
 
誰もが羨む理想のカップル、ニックとエイミー。しかし、2人の結婚5周年記念日にエイミーが突然姿を消してしまい、
部屋に争った形跡がある事から誘拐事件として捜査が開始される。

普通滅多にない事なんだけど、何故かたまたまこの原作は読んでいたので、
フィンチャーが映画化すると知って、いつもとは違った感じで楽しみにしていました。
けど!あぁ〜・・これは原作知らない方が良かったなぁ・・とちょっと後悔。
このテの物語(意外性から本質をえぐり出す様な物語)は、映画ファンなら原作は後が良いね。驚きたいもの。(小説ファンなら無問題)
なので、驚きと言う部分が最初からなかった分、物語の組み立てがどうなってるのかとか、
配役がどうなのかとか、そっちの方で楽しんだ感じかな。
それでもこれだけ引き込まれて面白かった・・こその、ああ〜原作が後だったらもっとハマったハズ・・な勿体ない感。
原作ではやっぱりもっと緻密な所もあったし、クイズも多いし(あの人形、読後に調べたし・・笑)
そして、もっともっとイヤ〜〜な感じで、○○○最悪〜性悪過ぎ;;気分ワル〜〜下ネタも多いし〜(爆)
・・って、ウンザリ・・ドンヨリ・・してしまう程だったけど、映画だと、幾分アッサリと仕上がってた様にも感じた。 
いい意味では、押さえる所は押さえて流す所は流して、適度にドンヨリはさせても、ウンザリまではさせないと言う(観客思い?笑)な演出。
あ、後半には結構ホラーちっくにしてるなぁ〜(笑)って所はあったけど。まあその程度で。
逆に、もう少し描写があっても良かったな、と思ったのは、エイミーが幼い頃から「アメージング・エイミー」として生きざるを得なかった部分。
ここは個人的に凄く重要な部分だと思っていたので、ちょっと物足りなかった。
でもまあ、そうじゃなくても、女性・・いや、妻と言う立場では、色々とエイミーのニックへの気持ちに共感する所もあって、
また逆に反感や嫌悪感を抱く所もあって(なんかネタバレしそうでヒヤヒヤしながら書いてる・・笑)
「結婚」「子育て」ってモンについても(今さらながら)色々と思う事も溢れ出たりして、
これ、未婚の若い人はどう感じるんだろう?って興味もわいたので、年明けに娘を誘って一緒に又観に行ってしまいました。
娘は面白かったとは言ってたけど・・まだ漠然とした感覚でしかない様にも見えたわ(^^;まあね、まだ夢あるし。(え)
話戻って・・誰でもアメージングな自分を演出して生きてる部分てどこかにあるよね?
孤独な人ほどそう言うの強い気もするし・・そう思うと悲しい気もするし・・でも、
アメージング過ぎる自己中夫妻の顛末だと思えばブラックコメディでもあるし;;色んな見方が出来るのも面白かった。
それが結婚よ!と言い切る某は、ある意味物凄くホラーだったし。( ̄∇ ̄;
それとやっぱりメディアの煽りとかねぇ・・。そりゃ広く情報求める分には有難いだろうけど、結構無責任に色々やっちゃうしね。
ハタから見てる側からしても、それで先入観だって持たされるし訳だし・・気持ち悪いわ。
そう言えば、最近の個人的ハヤリ言葉は「印象操作」だったよ。タイムリー?万年タイムリーかな?( ̄‥ ̄)
【ラストに触れてます。未見の方はご注意!・・って一応書いておこう】
ラストは、一応事件終わってからが少し長い感じもしたけど、デジーのアリバイとか調べれば真相解明じゃね?
・・な片手落ち捜査をわざわざ押し出し、面白可笑しくネタに群がる他人やメディアの浅はかさをベースに、
二人のこれからの「アメージング」の更なる増殖(笑)を匂わせ、そこにあのロス&レズナーの不穏な(時々美しい)音楽が重なって終わる・・
と言う所は、何とも・・フィンチャーらしい余韻が残って良かった。 これからニックは「毎日がホラー」ね。( ̄∇ ̄;
ところで、2人のキャスティングはドンピシャ(死語)だったわ!
読んでる時になんとなくイメージしてたのは、ニック=パトリック・ウィルソン、エイミー=ルーニー・マーラ、
ついでに、アンディ=アマンダ・セイフライド、だったんだけど、アフレックもう適役じゃん!アゴの存在感が素晴らしい。(≧∇≦)
原作はアゴの存在感はどうだったかてんで記憶にないけど(笑)で、ロザムンドも、意外だったけど、すごく良かった。
自分のルーニー充ては、単に「サイド・エフェクト」の印象が残ってただけだし、正直ちょっと違うかな・・と思ってたので。
アンディ役の子(モデルさんらしいね?)も、女刑事さんもイメージ合ってたわ。
ただ、マーゴが、自分のイメージとは全く違ってて少しギスギスした印象だったので戸惑ったかな。
自分としては、ハッキリ物を言っても、包容力のあるちょっとラテンなノリの印象を持ってたので。(なぜラテン・・笑)
粉砂糖のシーンは良かったな。後のエイミーが目撃するシーン(これは本当だろね)は切なかった・・。
でも、デジーなんて一番切ないポジションよ!浮かばれないわ!・・って誰か一人でも言ってあげて〜(爆)  【ユナイテッド・シネマ】

ゴーン・ベイビー・ゴーン
GONE BABY GONE (07・米)
 
 
(監・脚)ベン・アフレック (脚)アーロン・ストッカード
(主)ケイシー・アフレック ミシェル・モナハン モーガン・フリーマン エド・ハリス ジョン・アシュトン エイミー・ライアン エイミー・マディガン
   タイタス・ウェリヴァー マイケル・ケネス・ウィリアムズ エディ・ガテギ マーク・マーゴリス
 
ボストンで私立探偵をしているパトリックとアンジー。ある日、4歳の少女アマンダが誘拐される事件が発生するが警察の捜査は難航、
業を煮やした少女の叔母は、2人に捜索を依頼する。

ベン・アフレックの初監督作・・と言うので見たけど、原作は、あの「ミスティック・リバー」のデニス・レヘインだったのね。
そう聞くと、単純にはいかない物語と言うのも納得。面白かった・・と言うか、とても良かったです。
ベン監督作としては、「ザ・タウン」よりも地味な感じはしたけど、見終わった後、ずっしりと考えさせられて・・
こちらのが断然好みでした。主演もベンよりケイシーの方が・・(以下略・・笑)・・でもベン監督作はこれからも見たいと思わされたよ。
幼女誘拐事件が途中あっけなく(?)終わりになっちゃって・・あれ?なんで?・・って思ってたら、事態は思いがけず・・!
そして迎えたあのラスト・・。うーん・・急に時間が止まったかの様だったわ。一体どちらが正しいのか・・私にもわからない・・(涙)
いや、半分以上はケイシーと同じ考え方ではあるけど、絶対に”のど元過ぎれば・・な母親”だ、と思うアンジーの気持ちも解る。
そして、完全に行き過ぎだとは思うけど、某の想いも痛い程解る。あんた、そんなコトして・・絶対いずれはバレるやろ!
・・とか思ったけど、きっとそんな事は100も承知、それでも・・な決心だったんだろうな。
この負の連鎖の様な環境は一体どこをどう改めればマトモになるんだろう?
いや、どこもが腐ってるとは思わない。貧しくてもきちんと生活してる人の方が多いと思うから。
ではやはり個人の問題なの?身内にビーの様な人がいても、素直に受け入れない個人的な問題なのかな?
誰もが子供の幸せを願ってるはずなのに・・おかしいよね?
ラストシーン・・の2人の姿がずっと心に焼き付いた。パーフェクトな環境でなくても、
出来る限り子供の世界で一緒に居てやれたら、それだけでも全然違うんじゃないか、とも思う。
ケイシー、良いね〜。ベンは茶色い眼だと思うけど、ケイシーは青いのね。(そこじゃなくて;;)
全然マッチョじゃなくて危なっかしいのに、自分のちょっとした知り合いとかテリトリーだからってだけで、
物おじせずにひょうひょうとコトを進めるのが、何とも言えない良いお味。
幼馴染の相棒アンジー役のモナハンも、変に出過ぎない位置で好感が持てたわ。
たまに、マーシャ・ゲイ・ハーデンに見えたけどね〜。(汗)
そして、ベンとケイシーの故郷でもあるボストン・・のキレイなだけじゃない街並みも
そこに住み、その街と共に人生を送る人々の息づかいが聞こえる様でとても良かった。
TV中継のレポーターの恰好が・・(笑) 街も彼も、公に見えない所こそが問題ね?;;  【DVD】

五月の恋
LOVE OF MAY / 五月之恋 (04・台湾=中国)
 
 
(監)シュー・シャオミン (脚)ホアン・チーシアン
(主)チェン・ボーリン リウ・イーフェイ メイデイ
ボーリン君、かわいいのにむさくるし過ぎる〜散髪せぇや〜・・と言うのが第一印象。(笑)
それに、メイデイの人気の度合いがよくわからない(死)ので、ファンに関しては何とも言えないけど・・軽すぎない?
ラスト・・さすが京劇のヒロインだけあって、あの自転車からのアプローチは素晴らしく、清々しかった。
・・なので、あのオマケのズッコケっていらないんじゃ? 【BS】

コクーン2/遥かなる地球
COCOON: THE RETURN (88・米)
 
 
(監)ダニエル・ペトリ (脚・原案)スティーヴン・マクファーソン (原案)アリゼベス・ブラドリー
(主)ドン・アメチー スティーヴ・グッテンバーグ ターニー・ウェルチ ブライアン・デネヒー ウィルフォード・ブリムリー ヒューム・クローニン 
   ジャック・ギルフォード モーリン・ステイプルトン ジェシカ・タンディ グウェン・ヴァードン バレット・オリヴァー タイロン・パワー・Jr 
   コートニー・コックス リンダ・ハリソン エレイン・ストリッチ
 
前作で宇宙に行ってしまったお年寄り達・・が、異星人と共に、まだ残っている繭の救出の為に地球に戻って来た・・。
うっ・・またスティーヴ・グッテンバーグが・・( ̄∇ ̄;
飾りじゃないのよ、涙は〜〜・・祭りじゃないのよ、グッテンは〜〜( ̄∇ ̄;
それはともかく!
「1」は割と好きだったので、逆に「2」をあまり見る気がしなくて放ったらかしにしてたけど、NHKでやってたので見てみました。
・・で・・特に目新しさがある訳じゃないけど、こう言う物語って、なんかこのトシになると、
感動と同時に、身につまされる・・って感じの共感が・・;; 「1」は日本で公開された時にリアルタイムで劇場で見てるから、
あれから一体何年経ってるのよ・・って改めて計算したりして。(現在、2011年の夏です・・)
で、殆どお年寄りばっか出るからか、そのゆるい雰囲気に、やけに落ち着いたりして・・。(何歳だよ、自分!)
それと、コクーンの宇宙人が、な〜んか、表情がほにゃらか〜〜〜ってしてて、
見てると、思わず、ほわわ〜〜んって気分になるのよね。一口で言うと、癒される・・(* ̄∇ ̄*)・・かな。
生きてれば歳をとってやがては死を迎える・・のは誰でも嫌だろうし恐いよね・・。でも、これ見た後って、
ちょっと気持ちが広くなって、強くなれる様な気もしてね。それに、不死でいても、愛する家族や友達がいないと、意味ないよね。
「1」で行ってしまった彼らが再び戻って来てから・・の物語だったけど、
自分達がいない間に周囲は年月重ねてる訳で・・余計に、普通に生きる事・・を見つめなおせたのかもね?
エンドロールでは、「1」と「2」の粗筋・・が見られます。懐かしい映像も。
主演の方々・・多くがもうお亡くなりになってるみたいで・・ご冥福をお祈りします。
素敵な物語を有難うございました。仲良しキャラの皆様、大好きです♪  【BS−NHK】 

告白
 (10・日本)
(監・脚)中島哲也 (原作)湊かなえ
(主)松たか子 木村佳乃 岡田将生 西井幸人 藤原薫 橋本愛 新井浩文 山口馬木也 黒田育世 芦田愛菜 山田キヌヲ
 
ハードカバーが本屋に並んでる頃から何度となく手にとっては戻し、ずっと文庫化されるのを待っていたんだけど、
いきなり映画化されたと言うニュースが飛び込んできて、あ、マズイ!これはやっぱり先に読んでおかなくちゃ!
・・と慌てて、もう仕方なくハードカバーを購入して読んだ・・
・・ら、な、なぁんと〜〜!その、ほんの数日後に、文庫化決定!!って、新聞に載ってるじゃないですかーー!
そ、そんなぁ〜〜(≡д≡) ガーン  ・・それを知った知人からは笑い・・いや、慰めと励ましの言葉を頂き(笑)
せっかく大枚はたいて買ったハードカバーなので、一人でも多くの方々に読んでもらってモトを取ろう!
・・と、みんなに無理やり貸しまくりましたよ!話のタネに読んでみてん〜恐くないからさ〜・・とか言ってさ!
・・そんなこんなで、私には珍しく、読後の鑑賞となりました。
原作も、待ったなしで面白かったけど、映画も、映像でしか表現出来ないだろう作り方で、
一時も飽きる事なく、最後までキッチリ引っ張られてとても面白かったです。(面白い、なんて言っちゃダメ?;;)
最初の教室はうるさすぎて先生の声聞こえにくかった・・けど、実際中学生のうるささってハンパないよね。(笑)
私は、中島監督の過去作品って、映像からしてクドくてあんまり好みではなかったんだけど、
今回のは内容が内容だからか、映像も展開もかなり抑えめ。多少はしつこいお味の所もあったけど(笑)それが愛嬌にも思えるくらい、
いい具合に独自の映像世界を作り上げていて、今までの中島映画の中では一番良かった・・と言うか、気に入りました。
役者さんもそれぞれに皆良かったです。松さんハマリ役。佳乃ちゃんは若すぎるかと思ったけど、早くに結婚した元箱入り娘調で意外と良かったし、
やたら明るくてウザいウェルテルに岡田君がハマってたのも面白かった!(笑)このキャラは漫画「愛と誠」の体育教師をほうふつ!?(古)
少年ABがイマドキ風じゃなく本当に中坊中坊してたのも、現実味を帯びない映像空間の中で妙なリアリティを醸し出していたし、
二人よりもちょっとだけ大人?・・な微妙なお年頃少女ミズキちゃんもいい雰囲気出してました。
日頃、さまざまな殺傷事件について誰もが思うであろう事(またはその逆)が、あちこちに顔覗かせてるよね。
誰が、何が、一番正しいとか断言出来ないこの世界の本音と建て前、白々しさ、現実味・・と同時に
それを超える、あるいは真逆な世界、愛とかね・・も見え隠れする・・そんな世界観(と映像空間)に浸りました。
キキーッと音をたてた「命」の文字。まさに「命」はいつもどこかで悲鳴をあげているんだろうな・・。 【ユナイテッド・シネマ】

告白小説、その結末
D'APRES UNE HISTOIRE VRAIE / BASED ON A TRUE STORY (17・仏=ベルギー=ポーランド)
 
 
(監・脚)ロマン・ポランスキー (脚)オリヴィエ・アサイヤス (原作)デルフィーヌ・ド・ヴィガン
(主)エマニュエル・セニエ エヴァ・グリーン ヴァンサン・ペレーズ ジョゼ・ダヤン カミーユ・シャムー ブリジット・ルアン
 
ベストセラー作家として有名になるも次の作品が全く書けずスランプに陥っているデルフィーヌ。
そんな中、サイン会で自分の熱狂的なファンと名乗る女性エルと出会い・・

すんごい久々の貸し切り〜!( ̄∇ ̄;  平日の朝イチ(割引料金)とは言っても、まさかたった一人きりだとは・・。
だってポランスキーよ?エヴァよ?アサイヤスよ?自分としては、セニエよ?・・って感じなんだけど。
まあいいけど。ホラーじゃなかったから。(←いつぞやのが意外とトラウマになってたりして・笑)
それはともかく!
なんか以前TVドラマでもスランプ作家とゴーストライターのあったな、中谷美紀と水川あさみの・・。
あれ思ってたよりも面白かったし、何より中谷美紀はほんまもんの女優やな〜って思った覚えが。そんな事を思い出しながら鑑賞。
うん、やっぱりグイグイ来るよね熱狂的ファンは・・と言うか困ったオタな感じで。自分こそが一番の理解者!みたいな感じで。(汗)
最初は普通に見てたから、デルフィーヌはどうしてそうすんなりエルを信用するかな?ファンったって全然知らない他人なのに、って思うばかりで。
精神的に追い詰められてワラにでもオタにでもすがりたい気持ちだったのかもしれないけど、
早々にエルのペースになっちゃって・・この先悲劇しかなくない?状態。 地下室に降りる所はドキドキしたな〜・・ここはプチホラー風味。( ̄∇ ̄;
だいたい、エヴァのあのクッキリとした眼差しからして恐いし。あんな至近距離で・・ここはかなりなホラー。(笑)
ついでに、時折ちょっと沢尻エ〇カっぽくも見えたりして・・ここのホラー度はどのくらい?(`ロ´) コラー
【以下、簡単に予想つくだろうけど;;一応ネタバレ注意】
いや、でも、なんであの足なのに行かせる?って思ったんだけど、同時に、エルが「普通の存在」ではないと判った瞬間でもあったかな。
すがっていたのはワラでもオタでもエルでもなく・・キキだったのね?
でも、こう言う状態って、程度はあれど何かしらのクリエイターにとっては普通の事かもしれないなぁ・・とも思っちゃって。
さっき普通の存在じゃないと書いたのに矛盾してると言われそうだけど、それはあくまでも普通の存在の人の視点での話。
クリエイターからしたら朝から晩までクリエイトしちゃいたい訳だから自然な状態なんですよ。( ̄∇ ̄;
そこでの葛藤〜行動で公私共に生き残れるかそうでないか、決まっちゃうと言うか。(何の話だ)
なので、こう言うオチ(ネタ)はイマドキにはもう新鮮ではないと思いつつも、自身の生身の部分をどう切りさばいていくか、どう料理していくか、
はたまたどうスルーしたと見せかけながら披露していくか、人生を語ったり描いたりするクリエイターのある意味素直な部分を見せて貰えた感じがして、
なんだかありがとう〜すんませんね〜・・な気持ちにもなっちゃって。ホント貸し切りですんません。Σ\( ̄ー ̄;ナンデヤネン    【KBCシネマ】
 

告発の行方
THE ACCUSED (88・米)
(監)ジョナサン・カプラン (脚)トム・ポトル
(主)ジョディ・フォスター ケリー・マクギリス バーニー・カールソン レオ・ロッシ アン・ハーン
テーマがテーマなのでああ言うシーンは仕方ないんでしょうが、見るに耐えない痛々しさ。だからこそ、何が何でも勝ってくれよぉー!と
祈る様な気持ち。自分としてもああ言う卑劣な面々には身をもって謝罪を要求する物であるからして・・。
「リップスティック」から年月経ったね・・。【ビデオ】【TV】

ココ・アヴァン・シャネル
COCO AVANT CHANEL (09・仏)
(監・脚)アンヌ・フォンテーヌ (脚)カミーユ・フォンテーヌ (脚協力)ジャック・フィエスキ (原作)エドモンド・シャルル=ルー
(主)オドレィ・トトゥ ブノワ・ポールヴールド アレッサンドロ・ニヴォラ マリー・ジラン エマニュエル・ドゥヴォス レジス・ロワイエ
   エティエンヌ・バルトロミュー ヤン・デュファス
シャーリー・マクレーンの「シャネル」を見損ねたので、せめてこちらだけは・・と思い、劇場鑑賞。
アヴァン、なんだけど、あの「愛の賛歌」だって、アヴァンの頃を描いた作品の方が私には感動的だったので、これにも期待しちゃって。
でも、アヴァンならではの魅力=素の魅力・・一抹のキラリン〜☆・・は、残念ながらあまり伝わってこなかったです。
確かに、少女時代から気が強くて個性的だった彼女・・と言うのはよくわかったけど、
変人一歩前の行動を、単に周囲が気遣って受け止めてくれたから未来が開けた・・みたいに感じたのは私だけなのかなあ?
成功の秘訣は・・成金男の手綱は放すな!・・ですか? (._+ )☆\(-.-メ)
主演のオドレィって、ちょっと痩せただけでとっても貧相に見える・・けど、
1本の作品の中で、”絵画の様に美しい奇跡的な表情”を必ず1回は見せる女優さんだと私は思っていて、
実はそんなオドレィの表情を今回も観たい、と言う気持ちもあったんだけど、
物語半分以上過ぎても、全然そんな画がなくて、もはやこれまでか!?・・って、諦めかけてたんですよ〜・・そしたら・・
あの、結婚を夢としない、と決断するシーン、やっとそこでそんな彼女が見られました!
勝気な表情の円らな黒目にたまった涙には、今回初めて共感を覚え、一番印象深かったです。
俳優陣では、相変わらず可愛いマリーが居たのも良かったけど、エティエンヌを演じたブノワ・ポールヴールドが一番良かったです。
けど、後で知ったんだけど、彼って、私の中の極悪非道映画ランキング1、2位を争う「ありふれた事件」のカレだったのね!ビックリ(^^;
それから、最近ますます、あ○竹城に似てきたエマニュエル・ドゥヴォス・・。
でも、ずっと嫌いだったのに今回は不思議と好感が持てたわ。あ○竹城効果かしら?それも収穫。 【ユナイテッド・シネマ】

孤高のメス
(10・日本)
 
 
(監)成島出 (脚)加藤正人 (原作)大鐘稔彦
(主)堤真一 夏川結衣 吉沢悠 中越典子 松重豊 成宮寛貴 矢島健一 平田満 余貴美子 生瀬勝久 柄本明
何か特別な展開がある、って物語でもないんだけど、
まだ移植に対して色々問題があった時代に、それと向き合う医師達の姿が真摯に描かれていて良かったです。
ドナーとなってしまう側の気持ちもよく解るし・・法律で縛れない部分はあるよね。
堤真一、いいね。今、日本では一番好きな俳優さんかもしれない。 【TV】 

凍える夜に、盲目の殺し屋トポ
COLD COMES THE NIGHT (13・米)
 
 
(監・脚)ジー・チャン (脚)オズグッド・パーキンス ニック・サイモン
(主)アリス・イヴ ローガン・マーシャル=グリーン ブライアン・クランストン アースラ・パーカー 
   レオ・フィッツパトリック エリン・カミングス ロビン・ロード・テイラー サラ・ソコロヴィッチ 
 
モーテルの受付をしながら一人娘を育てるシングルマザーのクロエ。ある日、娼婦に貸した客室で殺人事件が起こってしまい・・
カナダとは言え女性が一人でモーテルやってるなんて恐いよ?・・と思ったら、***がバックに居たのか・・。
「盲目の殺し屋」とタイトルでは言ってるトポは、実際には弱視の兼運び屋だった。
見た目、さほど悪い奴には見えなかったので(あの警察官をなんで生かしておいたの?って思ったし・・って、自分のが悪い奴・・汗)
トポとクロエの”本当は心温まる犯罪の話”かと思ったけど、心温まる部分はまぁほんの少しはあったけど(分量で言えばカメのエサ程度?)
さほどな繋がりは描かれてなくて、クロエのシングルマザーとしての生き方の物語に見えた。
あの警察官はダメ男の典型みたいだったな。どう見てもクロエのが頭働くし逞しく見えたよ。付き合ったのは生活費の為か?
そう言う関係が彼をどんどんダメ男にしてしまったのかなあ?ダメ男が気になる私・・。(爆)
貯金の返還を拒否したクロエには何故?って思ったけど、ああ言う事だったのね。まさかそんな所に隠してたとは。
ちゃっかりしてると言うか、したたか過ぎてもう・・。今後を考えるとその位でないと生きていけないんだろうけど、
トポがとっくにカヤの外みたいで一抹の寂しさも。弱視になってもまだまだ現役!なトポの、多分最大の活躍ドコロだと思われたシーンは
車の中だったし〜全然見えなかったし〜。(^^;
ところで、殺人現場は触れてはいけないんだろうなと思いつつも、散らかったお札拾わないと〜;;って焦ったのは私だけ?
ピンクやブルーを囲んだカテドラルらしきクッション発見!クロエの娘のベッドの上。     【スターチャンネル】
 

ココシリ
KEKEXILI: MOUNTAIN PATROL (04・中国=香港)
 
 
(監・脚)ルー・チューアン
(主)デュオ・ブジエ チャン・レイ キィ・リャン チャオ・シュエジェン
 
チベット高原の海抜4700メートルの山岳地帯ココシリ・・日本ではまず見られないこの風景はすごいね。
そして、密猟団からチベットカモシカを守る為の組織の活動なども全く知らなかったから、興味深く見られました。
それにしても、運営して行く為には本末転倒な事もあるのね・・命がけなだけにジレンマ・・。
一応、実話が基になってるけど、殆どドキュメンタリー風な部分と、その逆な部分のギャップがちょっと気になった。
地面に吸い込まれて行くのって・・何〜〜恐い・・! 【BS】 

ココニイルコト
(監)長澤雅彦
(主)真中瞳 堺雅人 中村育ニ 原田夏希 黒坂真美
素直な印象の作品・・なんだろうな。癒し系映画って感じかな。
ただ、これをそのまんま受け入れるには、私の様な人間はちょっと年齢行き過ぎてたかも。
物語は、特に目新しい物でもなく、設定に至ってもフツーっちゃあフツー。
一番、引っかかったのは、「それってイマイチでは?」と思うシーンに伏線がはられてた事。2箇所も。何気ないシーンとしてなら見逃す所だけど、
そこを軸に物語が展開して行くから、見逃しようがない。でもこれは私があまのじゃくなだけで、一般的には素直に受け入れられる所なのかもね〜?
まあ、感覚の問題でしょうけど・・20代OLさんなんかが見ると、感動するかも?ただ、それでも”他人の嘘”に怒る事無く、それが”思いやり”なんだろうなと
素直に思えた点では少しでも人間が丸いトコもあるじゃん>自分、とか思ったけどね・・ちょっとだけね。;;【ビデオ】

ここに幸あり
JARDINS EN AUTOMNE / GARDENS IN AUTUMN (06・仏=伊=ロシア)
(監・脚・編集)オタール・イオセリアーニ
(主)セヴラン・ブランシェ ミシェル・ピコリ オタール・イオセリアーニ ジャン・ドゥーシェ リリ・ラヴィーナ 
   アルベール・マンディ ドゥニ・ランベール ミュリエル・モッテ
 
ある日突然大臣職を失うハメになってしまったヴァンサンは、周りの人達にも愛想を尽かされ散々な気分になっていたが・・。
大臣を辞めたとたんに、毎日の時間が違ったスピードで違った方向に流れていく。
この、特に何にもない日常が、ずっとそんな調子で流れてはいるものの(笑)そこに何かフト気になる小さな事が必ずある不思議。
しかし、大臣職を失ったからと言って、のほほんと暮らせる訳でもなく、
また別の視点で過酷な現実をより痛感させられる所が興味深く、それでもなお、最後のセリフに(「私を恨んでるか」の返答・・)
生きている事への希望と余裕、愛情が感じられて、そんな風に日々を味わえてこその人生だなぁ・・としみじみと感じさせられた。
もう”孫の手”はなくても、誰かの手を借りる事が出来るかもしれん?(笑)
ピコリ(演じる)ママも良かった。と言うかカワイイ〜(笑)ほのぼの&適度にあっさり、が心地良かった。
冒頭、立派な棺桶を選ぶシーンはイイね。(笑)
しっかり、人間の可笑しさバカバカしさを描きながらも、じゃあ人生の素晴らしさを見つけに参りましょう〜
・・と、物語に誘ってくれたわ。
これ、しっかり地味映画!(笑)また皆様にちょっとオススメしたくなったけど、去年続けざまに3本もオススメにまわったから、
今回はちょっと保留・・。でも、本当に地味!だけど、素敵な作品なので、眠くならない自信のある方はどうぞ。 【BS】 

午後8時の訪問者
LA FILLE INCONNUE / THE UNKNOWN GIRL (16・ベルギー=仏)
 
 
(監・脚・製)ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ (製作)ドゥニ・フロイド
(主)アデル・エネル オリヴィエ・ボノー ジェレミー・レニエ ルカ・ミネラ オリヴィエ・グルメ ファブリツィオ・ロンジョーネ
 
小さな診療所で研修医に指導しながら働くジェニーはじき大病院への転勤が決まっていた。
そんなある晩、診療所の呼び鈴が鳴るが、ドアを開けようとした研修医を時間外を理由にひきとめてしまう。

タイトルはサスペンスっぽいけど、見落としがちな、或は見ずに済ませがちな人の心を真摯に描いた物語でした。
久々のダルデンヌ兄弟作品鑑賞だったけど、そんな所がやっぱり「らしい」感じ。
主人公ジェニーは傍から見ても全然悪い人じゃなく、むしろ仕事に対してとても熱心で真面目な女性。
なぜあの時ドアを開けるなと指示したのか、とか、その時の(本当は振り返りたくも認めたくもないであろう)自分自身(の虚栄心や傲慢さとか)
にもちゃんと向き合う姿にとても好感が持てた。
少女の身元が判り一人の人間として扱われた時、単に謎をはっきりさせて安心した自分とは全然違う次元ながら;;
彼女(と少女)が少しでも救われたんじゃないかと思いほっとした。
そう言えば、ジェニーにあれこれ言われただけでとっとと故郷に帰った見習いは気に入らなかったな。(笑)
まあそうやっていつでも帰れる故郷があるってだけで幸せなんだろうな?
本作は移民問題とも切り離せないので、受け入れの是非などしっかり考えるきっかけにもなるかも。
ジェニー役のアデル・エネルがとても良かった。 でもどこかで見たような??と思い調べてみたら一作だけ見てた・・「メゾン・・」を。(^^;
ああ、確かに・・いたね・・そうだった・・けど全然違う役どころで・・(「メゾン・・」も面白かった)これからの作品にも期待。  【KBCシネマ】
 

心と体と
TESTROL ES LELEKROL / ON BODY AND SOUL (17・ハンガリー)
 
 
(監・脚)イルディコー・エニェディ
(主)アレクサンドラ・ボルベーイ ゲーザ・モルチャーニ レーカ・テンキ エルヴィン・ナジ
 
ブダペストの食肉処理場に代理職員としてやって来たマーリア。
上司エンドレは、周りに馴染んでいない彼女が孤立しているのではないかと気にかかり・・

ただ職場が一緒なだけの他人と同じ夢をみて、夢の中でお互いを思いやる・・。
食肉処理場と言う見た目にも生々しく、ある意味感情殺さないとやってけないシビアで現実的な場所と、
二人だけで静かに共有するファンタジックな夢の中・・・・と言う真逆な空間だったけど、いいバランスですんなり気持ちが入っていけた。
マーリアを見てると、ある種の障害(らしきもの)を持ってても、それがその人を知る全部では絶対にないんだろうし、
表現がつたなくても感受性の可能性は無限なんだろうなとも思えた。
本人にとっては雑音と変わりないのかもしれないけど、あの記憶力は単純にすごいな〜羨ましいな〜って思ったり。( ̄∇ ̄;
女性カウンセラーの質問は露骨過ぎて「はぁ?」だったけど、あんなイケイケな彼女にもこの先ファンタジーが待ってたりして?
マーリアが自殺を試みた時、実は自分は勝手に、エンドレの夢に彼女が出て来てそれで彼が気付いて助けに駆け付けるんじゃ?
・・とか想像したんだけど違ったわ。ちょとベタな想像だったかな。( ̄∇ ̄;
と言うか、物語よりも自分のがめっちゃファンタジーに頼ってるやん〜とか思って苦笑・・( ̄∇ ̄; 
マーリア役の女優さんは初めて見たけど、透明感があって素敵だったしこの作品に溶け込んでた。
それほど頻繁には観るチャンスのないハンガリー映画だけど、また他の作品で彼女を見てみたいな。   【KBCシネマ】 

心の旅
REGARDING HENRY (91・米)
(監・製作)マイク・ニコルズ (脚)ジェフリー・エイブラハムス
(主)ハリソン・フォード アネット・ベニング ミッキー・アレン ジョン・レグイザモ
人生に疲れた時、気持ちが生まれ変われたら?と思う事がある・・がそんな事は思いもしない有能で傲慢な主人公が、思わぬ一発の銃弾によって
そうさせられてしまう所が興味深い。何が幸せかは人によって違うだろうが、心のリセットが出来れば世界も変わるのだろうな・・。【ビデオ】

心の羽根
DES PLUMES DANS LA TETE / FEATHERS IN MY HEAD (03・ベルギー=仏)
(監・脚)トマ・ドゥティエール
(主)ソフィー・ミュズール フランシス・ルノー ユリッス・ドゥスワーフ アレクシス・デンドンケル コレット・エマニュエル
子供を失った母親の心の癒し〜再生が、自然や、自然を愛する青年との触れ合いを通して描かれている。
確かに心の傷を癒せるのは時間だけでなく、自然の力が大きいと思う。誰でも悲しみにうちひしがれた時、ふとそう言う物を感じた事が
あるんじゃないのかな。悲しみの真っ只中にいる人間も自然の一部、目の前から消えてしまった誰かは、みんな自然に
溶け込んでいったかの様にも思えるしね・・。水辺の鳥達、ざわざわと音をたてる木々、凍てつく空気、川、動物の足音、そして人間の営み・・。
愛する人達の心が、自然の美しい姿となって、残された人の悲しみや悩みを和らげてくれる様に思える。
主演のミュズールがとても素敵だった♪ ・・ので、ラストだけ少々早急だったのが今ひとつとか、自然青年がどうにもオタク全開でキモかったとか、
**描写にだけやけにカメラがねちこかったとか、子供がトラちゃん似で笑うとちょっと・・とか、そう言う事は口に出してはいけません。(オイ!)
それと、いくら自然好きでも、やっぱり足のない生物はカンベン・・ね・・はは。(TT▽TT)ダァー 【シネサロン・パヴェリア】

心のままに
MR.JONES (93・米)
(ーー;)
(監)マイク・フィギス (脚)エリック・ロス マイケル・クリストファー
(主)リチャード・ギア レナ・オリン アン・バンクロフト トム・アーウィン
躁鬱病を患ってる主人公。躁に任せて奔放に振舞う彼に、徐々に惹かれて行く主治医だったが・・空を飛びたい気持ちとか解るよ〜。(いきなり)
ギアは熱演で結構良かった。けど、肝心のお話が・・何も解決してなくて・・スッキリしないまま終わってしまった。 【TV】

ゴシカ
GOTHIKA (03・米)
(監)マチュー・カソヴィッツ
(主)ハル・ベリー ロバート・ダウニー・Jr. チャールズ・S・ダットン ペネロペ・クルス
ジャパニーズ・ホラーを意識した作品かと思ってたけど、どちらかと言うとサスペンス。
前半はそれなりにドキドキ感もあったけど、クライマックスは平凡でガッカリ。
だいたい、どうして霊は犯人本人じゃなくてハルを襲うの?とか、字書けるなら話早いんじゃ?とか、
ペネロペの事件もハルのもそれで解決はナイだろ〜とか、なにしろイケナイ観客と化してしまった私。^_^;
しかしこれ、大好きなマチュー・カソヴィッツ監督作だったんですよー!観る迄知らなかった。(笑)
なので、ま、彼の作品観れたからいいか、って感じ。それと、少ない出番なのに不気味さを醸し出してたペネロペが、
意外とホラー向きなんじゃ?と新しい発見があったのも収穫でした。(笑)
ところで、後半の赤いテンテンは何?意味があるの?何かの反射?誰か教えて下さい・・。【ユナイテッド・シネマ】
【追記】これは劇場の映写機のせいではないかと・・?他の映画でも真正面に一回見えたので。
【追記の追記】これは映画のコピーガードなんだって!へえ、そんなのがあったんだ・・知らなかった。
後に見た「トロイ」でもあったな。でもこんなにはっきり見えるのってちょっとなぁ・・。

5時から7時までのクレオ
CLEO DE 5 A 7 (61・仏)
(監・脚)アニエス・ヴァルダ
(主)コリンヌ・マルシャン アントワーヌ・ブール・セニエ ミシェル・ルグラン ジャン・クロード・ブリアリ アンナ・カリーナ
ほぼ時間通りに進行する主人公や周りの人たちの心の動き・・
本人の心配とはウラハラに、結構周囲はどーでもいいみたいな雰囲気なのが現実的・・( ̄∇ ̄;) 本人の視点も興味深い。
でも自分の本当の気持ちって(悩みとか)見知らぬ人だからこそ打ち明けられる所もあるかもしれない。
ちゃんと一緒に考えてくれる人が一人いるだけで強くなれる・・希望が持てる・・よね?【ビデオ】

50回目のファースト・キス
50 FIRST DATES / FIFTY FIRST DATES (04・米)
(監)ピーター・シーガル (脚)ジョージ・ウィング
(主)アダム・サンドラー ドリュー・バリモア ロブ・シュナイダー ショーン・アスティン ダン・エイクロイド ルシア・ストラス
   エイミー・ヒル アレン・コヴァート ブレイク・クラーク マーヤ・ルドルフ リン・コリンズ
プレイボーイのヘンリーはカフェで出会ったルーシーに一目惚れ。しかし翌日、彼女は前日の事を何も覚えていなかった・・。
これはキビシイ恋愛だね〜;;それを、遊び人だったヘンリーが乗り越えようとする姿がぐっとくるね。
それ以前にも、家族の事を思うと益々やりきれない気持ちに。
卵頭のサンドラーと、柔らかい微笑みのドリュー・・は、今回もイイカンジ。
クライマックスの笑いと涙のさじ加減もサンドラーならではだね。ラストも、あれって・・時間と比例した膨大な努力・・愛の証なのね?
すごいよね・・愛って・・努力ね・・!努力なしでは愛なんて存在し得ないのかも?・・涙・・なので、あんまり下ネタはいらないなぁ;;(爆)
「シックスセンス」のねたばらしもしていいの?ルーシー毎日「シックスセンス」だなんて・・・・・(以下自粛)
2人のベッドの、抑えたブルーのハワイアンキルト、素敵でした。
どうでもいい話だけど、「50回」って、ゴジッカイ?ゴジュッカイ?「十戒」がジッカイだから、ゴジッカイ?【BS】

ゴスフォード・パーク
GOSFORD PARK (01・伊=英=米=独)
(監・製作)ロバート・アルトマン (脚)ジュリアン・フェローズ (製作)ボブ・バラバン デヴィッド・レヴィ
(主)マギー・スミス マイケル・ガンボン クリスティン・スコット=トーマス ケリー・マクドナルド ヘレン・ミレン ボブ・バラバン
   クライヴ・オーウェン カミーラ・ラザフォード ジェレミー・ノーザム ライアン・フィリップ エミリー・ワトソン アラン・ベイツ
登場人物が多い〜これは集中しないと判らなくなりそう〜?と、最初からかなり気合いを入れて鑑賞。
なので、犯人当ては大体の見当が早くについて、ちょっと気が抜けてしまったが、その結末の描き方の鮮やかさ、潔さに唸ってしまった。
と言うかこの作品の面白さは犯人当てだけではなく、上流階級とその逆、そして全く関係のない人々の生きざまが交錯している所なのでしょう。
同じ人間でありながら、生まれ付いての環境の中でどの様に生きて行くのか?そこに自身の存在の自覚はあるのか?
殆どは、招待客(皮肉屋のマギー・スミス、爆笑!)のメイド(ケリー・マクドナルド可愛い!)の目から、「家政婦は見た!」のノリで進められているので、
そのあたりは観客としては入りやすいと思うし、視点を変えて、2度3度と見直してみると、更に興味深い発見があるのではないかと思う。【KBCシネマ】

コズモポリス
COSMOPOLIS (12・仏=カナダ)
 
(監・脚)デヴィッド・クローネンバーグ (原作)ドン・デリーロ
(主)ロバート・パティンソン サラ・ガドン ポール・ジアマッティ ジュリエット・ビノシュ サマンサ・モートン マチュー・アマルリック 
   ジェイ・バルシェル ケヴィン・デュランド ケイナーン エミリー・ハンプシャー
若くして巨万の富を得た投資家エリック。ある日彼は理髪店へ行く為にリムジンに乗りつける・・がなかなか目的地にたどり着けず・・
この主人公エリックが、ちょっと「ゴシップガール」のチャックに見えたりして。(^^;
あっちはただ親が大金持ちってだけで、こっちのがまだ自分で築いた富だからイイんだけどさ〜
女性の扱いも似たような、金と同じ様な扱いしかしきらんし?・・と言うか、そもそも外見からして似てる様な。(笑)
・・で、物語ですが・・ははは・・・聞かないで・・_(T▽T)ノ彡☆
うーん・・で、どーなの?(何が?)皆さん、色々主張なさってた様ですが??(何を?)
いや、寝てませんけどね、主人公の眠そうな顔に誘導されそうにはなったけど、断じて寝てはいません・・。
なのに、な〜んも思い出せんとは・・いや、皆が何言ってるんだかよく解らんかったのが正しい感想。(死)
要するにアレですか?資本主義の申し子なんて所詮は一発屋の成金野郎、って事ですか?(全然違いますか)
それか、リムジン乗って身動き取れないくせに徒歩で床屋行く勇気もない腰抜け野郎?
あ、床屋は近い方が何かと便利、って話かな?わかった、車にトイレがついてて良かったね!かも?(*^-^)ニコ
何にしろ退屈だったので、寝なかったにしてもダレたわ。クローネンバーグ作品は、前作のユングのやつもそうだったけど、
ちまちま面倒臭い話(笑)より、ちょっと前のヴィゴのヴァイオレンスものなんかのが断然好きな世界。
でも、もしかしたらユングも今回のも高尚な話なのかもしれないので(爆)興味のある方はどうぞ。止めはしません・・!( ̄‥ ̄)
・・で、死にかけてる私に色々教えてネ!( ̄∇ ̄;
死にかけでも、パイ野郎の所だけ、マチューだと判って背筋伸びたけどネ!(←後ろの客に迷惑?)  【KBCシネマ】
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しかし・・この富豪青年は、最初から最後までミステリアス。
一体、何を考えているのか、一体、何をしたいのか ・・彼は・・一体、何者だったのでしょう?
【妻の証言】
え?ウチの夫について教えてくれですって?
そうね・・昼間はいつも暗い車の中よ。明るいうちに外に出る事なんて滅多にないわ。
それに、なんだかいつもニオうの・・。あれは何のニオイかしら?
・・線香?うふふ・・そんな東洋チックな香りではないわ。
でも待って、ちょっと辛気臭い・・そんな感じなのは確かね。
【ショートヘアの女の証言】
彼について気になった事はないか、ですって? さあ・・特にこれと言って・・
ああ、そう言えば彼、起きてるんだか寝てるんだか、よくわからない表情をしてたわね。
私ばっかりお喋りし過ぎたからじゃないか、ですって?
失礼ね!久しぶりだったから張り切ってただけじゃない!
【床屋の証言】
坊ちゃま・・いえ、旦那様には長いこと贔屓にして貰ってまさぁ。
彼について教えて欲しい? まあ、知ってるのはせいぜいが髪型の事くらいだけどな、
いつも、オーソドックスなヘアスタイルにしてくれ、と。
たまには個性的なぶっ飛んだ髪型はどうだい?若いんだし!
・・と提案した事もあるんだけどな、 どうも、人と違った事をして目立ちたくない様な・・?
まあ、あの才能で充分目立ってはいるしな、これ以上はもう ・・って事なんだかな。わかんねえけどな。
【お付きの証言】
そう言えば、葬列に遭遇した時、何やらとても気にしておられましたが・・。
亡くなったアーティストの事じゃないか、ですと?
いいえ・・葬儀の様子と言いますか・・お花や棺桶をじっと見つめておられましたね。
【通りすがりの証言】
えっ?誰?ああ〜、あいつね、あの男ね。
あいつなら、異様に青白いツラしてやがったもんで
見てるとミョ〜にムカついてさ、それで思いっきりパイを投げつけてやったのさ。
月明かりに照らされたあいつのツラが笑えたんで、
どうだ、ウマイだろ?・・って言ったら、あいつ何て答えたと思う?
こんなのはオレの好みの味じゃない、だと!ププッ!
全く何かズレてるよな、お金持ちってえのはさ!
【愛人の証言】
ええ、よろしくてよ、では世界の恋人が証言します。
彼ったらねぇ〜・・(ピーーー音)
何よ、彼と2人きりで何やってたかを詳しく知りたいんじゃないの?
えっ?愛人のシゴトはどうでもいい?アナタ・・今、世界の恋人に向かって何か失礼な言葉おっしゃった?
・・いいわ、もう彼の事なんてオシエナイ!許して欲しければ、まずは私に跪くことね!
そうよ・・そうそう・・ええ、わかればいいのよ、わかれば。
では、コホン・・は〜い、皆様〜ワタクシ世界の恋人が、ハズレなしのサービスショットで彼の・・・・・(ピーーー音)<カット>
・・・・・・・・・・皆様、色々な証言をありがとうございました。
【結論】
もしかしたら・・・・・・・彼は・・・・・ヴァンパイアかもしれない・・!
・・何の映画だよ!!(。-ω-)_θ☆(ノ・勍)ノ  

コックと泥棒、その妻と愛人
THE COOK, THE THIEF, HIS WIFE & HER LOVER (89・英=仏)
 
 
(監・脚)ピーター・グリーナウェイ (音楽)マイケル・ナイマン (衣装)ジャン=ポール・ゴルチエ
(主)リシャール・ボーランジェ マイケル・ガンボン ヘレン・ミレン アラン・ハワード ティム・ロス シアラン・ハインズ ゲイリー・オルセン
 
このサイトを始めた頃「P・グリーナウェイの枕の草子」見なくちゃね〜とか言いながら、
結局、彼の映画って全然見ずに10年近く経ってしまった気がする・・( ̄∇ ̄;
で、今回初P!(←名前長いのでもうPでいいよ、Pで。判るし)・・と言っても、見るまでP作品だと気づいてなかった・・(汗)
ずっと同じ方向のカメラから捉えた舞台劇の様な構成で、色彩にも気を配っていて、
内容が内容だけど(色んな意味で)面白く見られました。俳優さんたちが良かったのもあったかもしれない。
金はあっても低俗極まりない暴君の旦那・・ここまでやられるとスゴイね。
でも、きっと後に彼は・・って想像がつくだけに、そのエスカレートぶりも結構安心して見ていられたと言うか。
ずっとそれに耐えてる妻を理解してか、はたまたハナから興味なくてか知らないけど淡々と接するコックの面白さ。
旦那とは正反対の愛人の**シーンもどこか皮肉っぽく可笑しかった。
だって、彼だけが、どーも個人的キャラと言うよりも、全世界の“教養ある文化人”の代表選手みたいに見えたもんだから。
ただ、ラストは・・あれで良かったのかなぁ?いや、**に△△を××させるのはいいとして(ネタバレなので伏字ね)
でもそこで○○してしまったら・・ちょっともったいなくない?(なにが?)それとも、とことんまでいたぶろうとする私が鬼畜か?!(汗)
P世界って、かなり好き嫌いが分かれるらしいけど、この作品を見た限りでは、結構面白くて全然嫌いじゃなかったので、
是非他のも見てみたい。けど、あれから約10年・・ちゃんとDVD化されてるよね?特に「枕の草子」!(笑) 【BS】

ゴッド・アンド・モンスター
GODS AND MONSTERS (98・米)
(監・脚)ビル・コンドン
(主)イアン・マッケラン ブレンダン・フレイザー リン・レッドグレーヴ ロリータ・ダヴィドヴィッチ ケヴィン・J・オコナー
このタイトル、なんだかちょっとオカルトホラーコメディっぽいけど、実は、謎の死をとげたと言われる映画監督、ジェームズ・ホエールの
晩年を描いた作品。引退してしまった仕事への思い、ゲイと言う特別視される自分との葛藤をマッケランが細やかに演じていて、
ブレンダンを誘惑する所ではクスッと笑ったりはしたものの^_^; なんだか人生のやりきれなさを感じる作品でした。
マッケランと言いブレンダンと言い、こう言う役を演じてるのは初めて見たのでちょっと意外でしたが、どちらもとても良かったです。【ビデオ】

孤独な嘘
SEPARATE LIES (05・英)
 
 
(監・脚)ジュリアン・フェロウズ
(主)トム・ウィルキンソン エミリー・ワトソン ハーマイオニー・ノリス ジョン・ワーナビー ルパート・エヴェレット リチェンダ・ケアリー
   リンダ・バセット ジョン・ネヴィル デヴィッド・ヘアウッド ジェレミー・チャイルド
 
会社役員であるジェームズは妻アンと共に静かな郊外へ引っ越す。が、ある日、彼らの家政婦の夫が何者かにひき逃げされる事件が起こる。
え〜っ・・こんなしっとりと落ち着いた雰囲気の美しい場所でひき逃げ犯を追うの〜?・・なんて、
てっきり普通のサスペンスかと思ってたらそれは中盤まで・・で、結局は、夫婦の愛のドラマ・・と言った感じでした。 背景ぴったり・・。
妻アンの気持ちがね・・最初は割と理解出来てたんだけど、 ひき逃げの件が終わった後・・の彼女の態度はあまり理解出来なかった。
・・と言うか、夫に対して不満はあったにせよ、あそこまでの事をよくやるな、 いや、それだけならともかく、
やった後に、またノコノコ家に帰ってくるあたり、 どこまで厚かましいんだ、この女、と思ったくらい。(^^;
同じ様に、夫ジェームズにしても、 まるで部下ででもあるかの様に妻を扱う冒頭にはムムム・・ときてたけど、
妻があの様な態度に出てからは・・(妻の逆襲・笑)結構、素直に反省してたみたいにも見えたし、
なのにとことん彼女にあんな事されて、なんだかすっごく気の毒に思えた。
彼は一応それなりな怒りをぶつけたり、無難な受け答えはしてても、 心の中ではずっと???な混乱状態・・だったのかもね?
妻は、不満と言うより、いつも不安を抱えていた様にも見えたし、 自分を受け入れ頼ってくれる人の力になりたい・・と言うのが、
彼女の人生の最優先だったのかな? それと、自分に正直でいる事も、人生で最重要だと感じたのかな?
ジェームズと2人だけの生活をおくっていた、それまでの人生の中で。
彼らには子供がいない・・と言うのも、 色々な場面に影響を与えていた様にも見えたし、
それが、後半のジェームズの決断にもつながったんじゃないか・・と言う気もする。
人はいつかは死ぬ・・とつぶやいたジェームズの言葉は、 まだ自分は健康で生きていられるんだよ、と言う感謝あるいは余裕と、
それでも誰でもが同じ死と言う孤独に向かっているんだからね、と言う畏れあるいは皮肉 ・・が入り交じって聞こえ、複雑な気持ちになったよ。
久しぶりに見たエミリー・ワトソン・・は、あまり変わりなく・・ 掴み所のない女だったなあ。(笑)
そして、トム・ウィルキンソン・・は、やはりさすがに巧いね。 とても良かったです。哀愁が・・;;
長年連れ添った夫婦・・の夫の深い愛・・が、この天邪鬼(私)にもふと見えた気がしたわ。
・・と言うか、 女は、想う方には全部・・とことん行っちゃって、 男は、浮気は浮気・・本気は本気、
しかも本気の方は半分の愛でも我慢するよ・・(←ラズロ?) ・・って、やっぱりそう言うものなのかなあ?って改めて・・。   【DVD】

孤独のススメ
MATTERHORN (13・オランダ)
 
(^^
(監・脚)ディーデリク・エビンゲ
(主)トン・カス ルネ・ファント・ホフ ポーギー・フランセン アリーアネ・シュルター ヘルマート・ヴァウデンベルフ エリーセ・シャープ アレックス・クラーセン
 
最愛の妻を亡くし息子とも疎遠で孤独な生活を送るフレッド。そんなある日、家の近くをうろつく不審な男に遭遇し・・
別タイトル「約束のマッターホルン」(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014)だそうで。
そのタイトルのが内容には忠実かもしれないけど、今回の「孤独のススメ」のが「観ようかな」と言う気にさせてくれるし、
その意味を今一度考えて物語の真意をくみ取れる様な気がするのでこっちのがお気に入り。
孤独を噛みしめてこそやっと解る事もあるもんだ・・そこからが本当の再出発なのよ〜・・とかさ。
若いうちの苦労は買ってでもしろ、みたいな?(ちょっと違うか・・笑)
でも楽しい事ばかりじゃないのが人生・・と言うか、その逆のが多い人生、オススメされなくても孤独に陥る事は多々あると思う(爆) 
けど、そこで何をどう受け止めどう動くか・・ 孤独と言う空間はある意味、自分をリセットして待機出来る所なのかも。
自分を動かすのは自分でしかないし・・勿論、誰かとの関わりが背中押してくれたりもするんだろうけど、
良い状態で良いポジションに自分を置いててこそだと思うしね。背中押されてもアサッテの方向に行ってしまったら仕方ないしね。
そんなこんなで、タイトルはちょっと真面目っぽくヒネった?感じだったけど、内容は結構なベタ路線。(笑)
でも素直なコテコテ加減(笑)だったので好感持てたし、いい話だったなぁ〜と、こっちも素直になれた感じ。
実は、テオに奥さんのウェディングドレスを着せるあたりは、
なんだそれ!?やり過ぎだろ〜!・・ドリフターズじゃないんだから!(古)って、斜め上な行動に結構ヒイたんだけど、( ̄∇ ̄; 
何故そうしたのか?の意味が、その後の息子への事で解った様な気がして、ラストはもう涙が溢れてしまって・・さっきまでヒイてたくせに。(爆)
その時は、フレッドはアッチのケはないと思ってたけど、もしかしたら、そう言うのも戒律によりずっと封印して生きていたのかな?
でも奥さんの事は本気で愛してたみたいだし・・? でも、もうそう言うのどうでもいいね。そう言うの越えた愛情を感じたから。(^^ゞ
礼拝に出てる人達のがむしろ、行き過ぎた戒律にがんじがらめにされただけのヌケガラの様に見えたりしてね。
意地悪な近所の男も、あんな事があって孤独だったのね・・。みんなで乾杯出来て良かった。なんかこう言うのも涙腺にクるなぁ・・。
あと、テオの奥さんが身体がデカい・・じゃなくて〜(笑)とても明るくて素敵過ぎたので、かえって気になって仕方なかった。
夫があんなになって、きっと最初は随分落ち込んだりしたんじゃないのかな?いや、今も辛いだろうけど・・あの明るさと強さが眩しかったし、
フレッドとの出会いはお互いに良い出会いだった気がした。(男女関係なく)
それはそうと! 余興がイマイチ過ぎて〜〜〜〜〜逆に笑った・・( ̄∇ ̄;
と言うか、固まりたくなかったら笑うしかないって。一部の子供は無視してた様な?素直だな・・ヾ( ̄∇ ̄;オイオイ
オランダのお笑いレベルはまだまだ発展途上? とりあえず、江戸家猫八とドリフターズでも見て勉強して欲しい。(笑)  【KBCシネマ】
 

ことの終わり
THE END OF THE AFFAIR (99・米)
(監・脚・製作)ニール・ジョーダン (原)グレアム・グリーン (製作)スティーヴン・ウーリー (音楽)マイケル・ナイマン
(主)レイフ・ファインズ ジュリアン・ムーア スティーヴン・レイ イアン・ハート ジェイソン・アイザックス
グレアム・グリーンの(自伝的?)小説、『情事の終わり』の2度目の映画化。
(一回目はD・カー主演だったとか?)私は、原作を知らなかったので、こう言う内容の話だったとは、少々驚きでした。
情事ですからね〜オトナの恋愛の行き着く所はせいぜいほにゃらら・・とタカをくくってましたら、なんと、こんなに宗教的な展開、
精神世界の話になるとは・・!←これネタばれ?^_^; なので、宗教的な物に全く心を動かされない方には、理解不能な作品かもしれません。が、
少しでもそう言ったもの(神や奇跡)を信じる人には、面白い話だと思います。彼女の愛の捉え方には、少し『日蔭のふたり』のスーが重なりました。
戦時中と言う、死が隣り合わせの時代なら、なお更ああ言う考え方になってもおかしくないと思えました。ただ伏線に、もう少しそう言う色合いを被せた方が
観客としてはスンナリ受け入れられたかも。意外な展開を狙ったのかもしれませんが、この作品には派手なシカケなどはいらないと思う。
とは言え、私には全編を通した雰囲気がとても肌に合ったせいか、見ていて妙に心地良かったです。
回想シーンを散りばめて描いてる所もとても良かった。爆撃シーンはもちろん、特に良かったのは、雨の別れのシーンの直前に同じ様な
シチュエーションでのラブシーンを入れてる所。ほんとは、雨の中、ひとりぼっちで駆けて行くんだよね・・たまらんなぁ〜(T_T)

ファインズは、かなり人気のある俳優だそうで。私はそれほど好きと言う訳でもないけど^_^;こう言う役はピッタシですね。
やっぱり弟のジョセフとは似てないけど、今回、その刺す様な眼差しだけは似てる事を発見。(爆)
J・ムーア・・上手い。そして又あの柔らかそうな白い肌に、エンジや深緑のクラシカルな衣裳が似合ってるんだよね〜。
どうしたらそんなに妖艶になれるんだ?!熟女ムーアよ! 物語にアクセントをつけてる探偵のイアン・ハートも絶妙。(息子も良い)
自分の感覚として、イアンとカーライルの出てる映画って『失敗がない』・・って顔見てるだけで面白いし。(゜O゜)\(--; ォィォィ
最後に・・男の人の嫉妬なんて半信半疑・・。でもあのタマネギのエピソードには納得。
(めちゃ長くなって済みません。読んでないからいいって?ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆)【DVD】

コニー&カーラ
CONNIE & CARLA (04・米)
(監)マイケル・レンベック
(主)ニア・ヴァルダロス トニ・コレット デヴィッド・ドゥカヴニー スティーヴン・スピネラ アレック・マパ デビー・レイノルズ
トニ・コレットの顔スゴっ!てか恐っ!?てか迫力っ!てか、ほんまもんのドラッグクイーンみたい!(笑)
いやぁ、「ミュリエルの結婚」でもスゴっ!・・って思ったけど、モトから迫力系なのか、でも「シックスセンス」ではフツ〜だったしね、
やっぱ化け方が上手いのかな、変身のツボ心得てると言うか・・(笑) なもんで、パッと見がトニよりゴツくてブサイクだと思ってたニアが、
もうキュートで可愛いくて。(笑)いや、元々よく見るとニアってすごくチャーミングじゃないの・・。なんかモテない女の映画がアタッたらしい・・
って印象があったもんでね。すんません。(なーんて、この2人の顔の感想だけで5行も使っちゃったよ。)
2人を追う殺し屋が、ミュージカル大好き人間なのが笑える!し、他のオカマちゃん達もいい感じ♪
コニー(ニア)とストレート男とのカケアイ(?)も、憧れと戸惑いが素直に表現されててドキドキいい感じ♪
ストレート男と、彼のオカマの兄との復縁にはホロリとさせられたし、実際、お話は割合普通なんだけど、キャラがステキだし、
内容に優しさがあったので、とっても気持ち良く、ゴキゲン!になれました。
偽りの自分に悩み、世間の軋轢と葛藤し、それでも前向きに本当の自分を探そうと努力するゲイの方々の姿には、
性別を越えた人類愛を感じてしまう。やっぱ、私って、これ系映画好きなのかなぁ・・( ̄∇ ̄;) 【KBCシネマ】

子猫をお願い
TAKE CARE OF MY CAT (01・韓国)
(監・脚)チョン・ジェウン
(主)ペ・ドゥナ イ・ヨウォン オク・ジヨン イ・ウンシル イ・ウンジュ
色々思う事があってなかなか感想が書けなかったなぁ・・。こんな時代あったなぁ・・私にも。( ̄∇ ̄;)
学生時代には、その友情は一生続く物だと思ってるもんね。いや実際続く物もあるけど、社会に出るとみんなバラバラになっちゃうし、
結婚なんてしたら地理的にもキモチ的にももっとバラバラになる事もあるし、良い友達関係を保つのって案外努力がいるもんだと思う。お互いにね。
「結婚しても友達でいてね、絶対よ」なんて言ってたヤツに限って、家族用の頭しかなかったり(爆)年賀状で「今年は会いたいです」なんて
書いてる人に「じゃ、何日にする?私が行ける所迄は行くから」って電話しても「忙しいから無理」と、OKを貰ったためしがないし(爆爆)
まあ、要するにそんな暇はないらしいし、特に作る気持ちもないらしい。だったら「会いたい」なんて書くなぁー!( ̄∇ ̄;)
かと思えば、学生時代にはそれなりな付き合いだったにも関わらず、「元気?」とよく声をかけてくれたり、自分の都合より先に私の都合を聞いて
遠くから会いに来てくれる有難い友達もいる。・・この差は一体・・?おっと、話がそれまくった。(汗)
本作では、内気で貧しくて、でもイラストが上手なジヨン(ジヨン)に、テヒ(ドゥナ)だけが「その絵すごいね、うまいね」っていつも注目してくれた事が
一番印象的だった。こんな気持ちが友達間には大事なんだろうなって思う。お世辞じゃなくてホントに相手の素晴らしい所を素直に見れる力、と言うか
そんなのが大人になると少しずつ磨り減って行く気もする。我儘なヘジュ(ヨウォン)とは険悪になるジヨンだけど、痛い所を突かれても
元々は嫌いじゃなかった相手、いつかきっと笑って自分から話せる時期が来るかもしれないよね。テヒと言う心強い友達もいるし。
そんなジヨンよりも、孤独をそれ以上に虚しい方法で紛らわせるヘジュに、この先友達らしい友達が出来るかしらん〜・・とちょっと心配。
あの双子ちゃんがいるから大丈夫かな。でもみんな止まっておく事は出来ないもんね・・”子猫”を預かってくれる誰かがいるうちは、進まないと。
そして、いつか自分も誰かの為に”子猫”を預かってやれる、そんな余裕も持てたらいいな、と思う。「忙しいから無理」・・な友達にも
心のゆとりが出来た頃かもしれないな、また連絡してみようかな、とも。・・単に嫌われてるだけだったりして・・( ̄∇ ̄;)えっ 【シネテリエ天神】

この愛のために撃て
A BOUT PORTANT (10・仏)
 
 
(監・脚)フレッド・カヴァイエ (脚)ギョーム・ルマン
(主)ジル・ルルーシュ エレナ・アナヤ ロシュディ・ゼム ジェラール・ランヴァン ミレーユ・ペリエ クレール・ペロ 
   ムーサ・マースクリ ピエール・ブノワ ヴァレリー・ダッシュウッド
 
出産間近かの妻と平穏に暮らす看護助手のサミュエル。が、帰宅した彼は突然何者かに襲われ、妻を誘拐されてしまう。
地味〜に公開されていましたが、良い評判が風にのってやってきたので観て来ました。
この監督さんの作品は前作も面白いらしく、早速ハリウッドリメイクされたみたいですね?
4デイズだか、8ミニッツだか知らないけど・・って、ラスト3デイズ・・でしたね。相変わらず、似たようなタイトルに翻弄されてます。;;
・・で、本作。とーっても人が好さそうでいい感じにおっとりと平凡な旦那様が主役・・
だったけど、事件に巻き込まれてからは、もう全然おっとりなんてしてられなくて!
早々に、妻の為に全力疾走!事件が公になってからも、ただ走るだけでなく、思わず色んなアクションしちゃったりして!
いやぁ〜・・サミュエル(←旦那ね)よう頑張った!
特にメトロでの逃げっぷりには目が離せなかったよ。どんだけ体脂肪が減った事やら!(←旦那ね)
それにしても、腐った○○ほど恐いものはないね。
サミュエルが○○に成りすまそうとした時に「ダメだ、顔が善人過ぎる」って、指摘されたのには笑った!
んでもって、逆に強盗のが潔くてカッコ良かったりするんだよね。
そんなカンジで、殆ど全編、息切れしそうなくらいのノンストップで駆け抜けていって、
私は全然体脂肪は減らなかったけど、ハラハラしながら楽しめました。
ただね、1つだけ気になった事が。あの一斉に起こった事件・・あれってどうやったの?どんなテを使ったの?
それがずっと引っかかって、完全にはスッキリしなかった〜。面白かっただけに、このスッキリしなさ加減はちょっと残念。
夫婦愛について全く触れない感想を書き、しかも、字幕の「ツケは高いぞ」を「ケツは高いぞ」と読んでしまったブトリ気味の自分のが残念だけど〜。
こりゃあ、盛り返す為にも(何を?)「ラスト3デイズ〜すべて彼女のために」も見なくちゃね、是非。
ハリウッドリメイクの方はそのうちね。当分後でいいね、ラッソだし。(だし、て・笑) 【ユナイテッド・シネマ キャナルシティ】
 

この自由な世界で
IT'S A FREE WORLD... (07・英=伊=独=スペイン)
 
 
(監)ケン・ローチ (脚)ポール・ラヴァーティ
(主)カーストン・ウェアリング ジュリエット・エリス レズワフ・ジュリック ジョー・シフリート コリン・コフリン レイモンド・マーンズ
 
労働者と移民問題・・相変わらず、苦しくなるほど現実的で。
生きて行く為には食われる者から食う者にならなくちゃ・・追い詰められたら仕方がないんだろう・・けど、
その身勝手さが悲しいしガッカリしたし、あまり共感も出来なかった。自分の精神状態がイマイチな時に見たせいもあるかも;; 【BS】
 

この素晴らしき世界
MUSIME SI POMAHAT (00・チェコ)
(監)ヤン・フジェベイク (脚・原)ペトル・ヤルホフスキー
(主)ボレスラフ・ポリーフカ アンナ・シィシュコヴァー ヤロスラフ・ドゥシェク チョンゴル・カッシャイ マルチン・フバ
この作品のコピー『人は、どうしてこんなに可笑しく、哀しいのか』・・まさにその通りの作品。
ふと、「アンネの日記」や「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出したが、この作品は舞台がチェコな事もあり、周囲に脅かされながらも
自国を守り通したい人々の、それ故にストレートに行かずあちこちに揺り動かされてしまう、もどかしさや可笑しさが全編に表わされていた。
一番イイ所は、彼らが取り立てて正義を振りかざしている英雄でもなんでもない所。
フツーに喜びフツーに不満をもらす至ってフツーの一般国民なのだ。そして彼らの持つフツーな善意や悪意によって、
先の運命が変わっていってしまう。お節介な友人も(彼も良かった^_^;)隣のドイツ人も(彼も犠牲者だよね)本当はフツーな人・・。
突飛とも思える発想も、あの様な状況ではいた仕方ない?とても可笑しく、そして残酷。
ユーモアとは、悲惨な現実が産み落とした生きるチエなのかもしれない・・。 【シネサロン・パヴェリア】

この世界の片隅に
 (16・日本)
 
(監・脚)片渕須直 (原作)こうの史代 (アニメ制作)MAPPA (音楽)コトリンゴ
(声)のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 牛山茂 新谷真弓 
   小山剛志 津田真澄 京田尚子 佐々木望 塩田朋子 澁谷天外
 
絵を描くのが大好きな少女すずは家業を手伝いながら日々を暮らしていた。 昭和19年、18歳になったすずに突如縁談が持ち上がり・・
随分前にたまたま読んで好きだった「夕凪の街、桜の国」の原作者だと知ってなんとなく観たいな〜と思いつつ・・
日にちが経つばかりで・・このままスルーかな・・と思ってたんだけど・・
東京に行ったその日の夜、最終日の最終上映に間に合い、無事鑑賞出来ました〜!(^O^)セーフ!
戦争モノだと絶対号泣するやろ;;と思ってハンカチしっかり用意してたけど;;
実際には泣くと言うより心にずーん・・と来る感じで・・なんか体中の力が抜けたみたいになって、終わってもしばらく席を立てなかった。
隣見ると一緒に行ったもんぴー(子供・とっくに成人)も同じ状態で苦笑い。
他にもなんだかみんなノロノロと席立ってたので似た様な感じだったのかも?
と言っても最初は、アニメってだけでも不慣れなのにこの異様にノンビリ&ブツ切りな進行具合って何よ?( ̄∇ ̄;
・・な感じで入り込むのに少し時間がかかったんだけどね。
でも、広島の言葉が自分の故郷の言葉に少し似てたり(ノンビリさは岡山寄りかも?笑)
生活のあれこれにとても懐かしさ感じたり(戦争知らない世代だけど)共感する事も多く、
観る前は戦争中心モノって思ってたけど、実際はもっと普通の人の生活に寄り添った物語だったので
ひたすら素直に庶民目線で見る事が出来て・・気が付くとこの時代の住民(隣組のオバサンとか?)に自分もなってました!?
すずさんの「あちゃ〜」みたいな首かしげた顔がすごく可愛くて好き。
と言うか、もっと危機感持たなくていいんかい?って逆に心配になる時もあったけど、こんな厳しい時代でのすずさんのキャラには安心感があった。
新型爆弾の所では、見ている未来人(自分達)はそれが何なのかもうわかってるので「すずさん広島に帰っちゃダメー!」とかハラハラしたけど・・。
いや、一番ハラハラしたのは着物をバラバラに切った所かな?Σ\( ̄ー ̄;
でも、ある物を最大限に生かして使用する、料理もそうだけど、そう言うの尊敬するわ。
しかもいかにも楽しそうにやってるのよ・・まな板ヴァイオリン?もう大好き。(笑)
あの気の強いお姉さんのその後の描き方にはほっとさせられたし、りんさんのこれまでが描かれてたのも良かったし、
キャラ其々の人生を大事に描いていたのも印象的だった。まあ一つ不満があるとしたら鬼いちゃんの扱いかな?あんまり救いなかったので。
でもこれも、子供と言えど男尊女卑な時代の現れなのかなぁ?自分の幼い頃思い出すと、家族や親戚の醸し出すあの雰囲気は解らんでもない。
戦争によって、ノンビリ楽天的に見えてもハゲ作ってしまうくらい実は繊細なすずさんが
心も体もいっぺんに傷つけられて・・いや、傷つけられたなんてもんじゃない、
何もかも一瞬にして奪われた所は泣く暇もないくらいショックだった。(他の人もね・・)
でも、全てを破壊する戦争を憎む気持ちは当たり前だけど、それ以上に、普通に暮らしていく事の尊さ素晴らしさ、
命ある者がみんなでしっかり生きていこうとする底力を感じさせられた。このタイトルの言葉もね・・すごいなと思う・・。
観終わった直後よりも思い出してる今の方が涙が出て来るのよ・・不思議。
こうやって文字にした感想以上に思う事は多すぎて・・つい涙となって溢れてくるのかもしれないなあ。
アニメとしては、ほんわかした絵の可愛さも話の進み具合も個性的だし(←誰かさっきノンビリ&ブツ切りとか言ってたな・・笑)
実際の場所だから戦前はこんな風だったのかとしみじみしたり、戦争関連も興味深かったり、
ダイレクトに残酷なモノを見せられずとも色々想像出来る描き方で良かった。
能年玲奈・・もとい、のんの声もすずさんに合ってたと思う。性格が似てたりして?
お姉さんの声は最初キツ過ぎたなぁ。まあキツい人だったけど(爆)でも好きなキャラだったわ。
余談だけど、上映された所は地元のシネコンよりだいぶ広くて席数多くて、でも結構人入っててビックリした。
で、時々外を走る電車の音がゴゴゴゴゴって響いて少し席も揺れてたんだけど、それが丁度空襲のシーンと重なったりして4D効果をあげていたわ;;
ついでに・・東京から帰って来たら、まだこちらではロングラン上映してました〜;;
【追記】 なんだかんだでしっかりハマっちゃって( ̄∇ ̄; 
つい「見えんねぇ」「こまいねぇ」とか、すずの広島弁マネして喋ってみたり。(子供か)
そして、原作漫画も読みました。原作で大きく違うのは白木りんさんの事かな。これ凄く響くものがあったよ・・。なんで映画ではカットしたのかな?
コレまで描くと男女色(?)が濃くなって家族としての輪郭がぼやけるからかな?などと勝手に推測。    【東京・TOEI】(銀座?有楽町?)

この道は母へとつづく
ITALIANETZ / THE ITALIAN (05・ロシア)
 
 
(監)アンドレイ・クラフチューク (脚)アンドレイ・ロマーノフ
(主)コーリャ・スピリドノフ マリヤ・クズネツォーワ ダーリャ・レスニコーワ ユーリイ・イツコーフ
 
極寒のロシアの孤児院で暮らすワーニャ。ある日、イタリア人夫婦が養子を求めてやって来るが・・
とにかく、ワーニャが可愛いの〜もう、不憫で不憫で・・。
東欧の養子縁組って、実際どうなのか、正当に行われているのか、未だに未知な感じがするのは私だけ?
幸せになれればいいけど・・子供達の間でさえも語られる恐ろしい事がどうしても気になって仕方ない。
クライマックスのワーニャの形相・・もう、今までためこんでた全てが爆発した姿に
驚くやら可哀想やら逞しくなったと喜ぶやら、もう色んな感情がゆすぶられて涙ボロボロ〜・・。
【以下、ちょっとラストに触れています。未見の方はご注意下さい】
あれっ・・でも、病院で母親の名前と同じ看護師さんが居たみたいだから、
私はてっきり、ワーニャが来て、あの運転手と母親と3人で何やら起こるのかと思ったりもしたけど・・違ったね。
しかし、最後の手紙で、少なくとも、ワーニャは幸せになれたらしいと分かったのは良かった。
少なくとも・・。だって、彼みたいな想いの子供はまだ沢山いると思うから。 【BS】
 

この森で天使はバスを降りた
THE SPITFIRE GRILL (96・米)
(監・脚)リー・デヴィッド・ズロートフ
(主)アリソン・エリオット エレン・バースティン マーシャ・ゲイ・ハーデン ウィル・パットン
とある小さな田舎に、暗い過去を持った女性がやって来た・・・彼女を通して、ガンコな老婦人や自信のない専業主婦をはじめ、
人々が心を開いていく様子が描かれています。はじめは良かったんですが・・・ラストがイヤね。(+_+)
でも女性達はとっても良いです。それぞれに。特に主人公、大好き。それに比べて男達は薄っぺら。ただ出てればいいってもんじゃない。
アリソン、「鳩・・」が97年、これが96年。たった一年でこんなにもオトナっぽくなるなんて!【ビデオ】

小早川家の秋
 (61・日本)
(監)小津安二郎
(主)中村鴈治郎 原節子 司葉子 新珠三千代 小林桂樹 森繁久彌 浪花千栄子 団令子 杉村春子 加東大介
あまり見慣れない昔の邦画・・最初はみんな顔が同じに見えて困ったが、じーっと見てると、あっ、この面影はもしやあの俳優さんね?・・って
分かる人もいて、なんかそんなの楽しんだ方が大きかったかな。( ̄∇ ̄;) 新珠三千代、キレイだね〜・・一番個性的で美形〜・・気は強いが。(笑)
原節子もちゃんと見るのは初めてかも?でも、どんなシーンでも何言ってても、目の表情が同じで、なんか不気味な気持ちがしたのは私だけ?;;
昔のスターってこう言う演技を求められてたのかしらん?義理の妹(司葉子)の縁談や恋について、相談に乗るのはいいけど、根掘り葉掘り聞いて・・;;
言葉使いなんかは丁寧だけど、人の秘め事(?)に好奇心旺盛、興味津々な感じに違和感あって、かえってとっても品が悪く見えたりして;;
でも「品行は治っても、品性は治らない」んだよね?確かに。いい言葉。ププッ ( ̄m ̄*)
そう言えば、せりふまわしにも、まるで小説(文学)の文章をまんま喋ってるみたいなのや、しつこい繰り返しがあって、なんじゃらほい?と
思った所が数箇所。「ああ〜愉快だ」とか、普通の会話では使わないし〜って思うけど、この時代ではこう言う取ってつけた様な会話してたの?( ̄∇ ̄;)
最初は、この彼女達の話がメインなのかと思ったけど、実は、やりたい放題の父親。頭に来た娘(新珠三千代)が、グサグサと突っ込み入れるのが
結構気持ちよかったりする。(笑)だって、年寄りだから・・って、野放しはやっぱマズいっしょ?(笑)モラルがどうこうではなくて、気持ちの問題だよ。
でもそんな父親が、なんともひょうひょうとした面白いキャラでね。昔の愛人?の娘にミンク目当てだけで優しくされたり・・ちょっと気の毒な感じも。
笑っても憎んでも、楽しんでも悲しんでも、人間、みんな死に向かって毎日を過ごしてるよね〜・・その分、また人は生まれる・・けれど、
その人はたった1人、人生はやっぱりあっと言う間なんだろうな・・後悔しない様に、大切な人と同じ時間を過ごせたら幸せよね。
ラストシーンは、カラスが数羽・・なんだかホラーみたいだったなぁー。( ̄∇ ̄;)
それと、麦茶にお砂糖入れる?って聞くシーンがあって、そういえば大昔は、そんな事もした事あったなぁ・・てめちゃくちゃ懐かしかった。
今の紅茶感覚で飲んでたのかもしれないね。今じゃ考えられないけどね。(笑) 【BS−NHK】

(500)日のサマー
(500) DAYS OF SUMMER (09・米)
 
 
(監)マーク・ウェブ (脚)スコット・ノイスタッター マイケル・H・ウェバー
(主)ジョセフ・ゴードン=レヴィット ゾーイ・デシャネル ジェフリー・エアンド マシュー・グレイ・ガブラー クロエ・グレース・モレッツ
   クラーク・グレッグ レイチェル・ボストン ミンカ・ケリー パトリシア・ベルチャー
運命の恋を信じる青年トムが恋した相手サマー・・は、そんな恋など信じない風変りな女の子だった。
こちらでは今年(2010年)の1月に劇場公開されて、でも見逃して悔しい思いをしていたんだけど、
な、なんと12月24日の“クリスマス特別上映”と言うので再映されると聞いたのでしっかり予定組んで観に行きました。
イヴの真っただ中に一人でね・・周り、カップル率高かったけどね〜まぁそんな事は気にせずに・・( ̄・・ ̄)
お目当てはレヴィット君・・なのが最初からバレバレですかね〜?(笑)
でも、お目当てにして充分オツリが来るくらい、彼の魅力、溢れまくりでしたよ!
も〜どうしてあのクールな「ブリック」からこーなっちゃうの?情けなさが可愛い過ぎる〜(笑)
物語は割合普通の恋愛物語。と言っても、主人公トムの成長物語と言った方が近いかな。
展開もテンポよく進んでいって楽しく観る事は出来たけど、他の既存映画の手法をパクリ・・いや、
影響を受けまくって、似たように作りまくってる風な演出は、個人的にはかなり鼻についたし好きじゃなかった。
最初の人物紹介然り、家具店シーン然り、分割場面然り、他色々、オマージュとかパロディと言うにはクド過ぎる。
監督さん、この作品が何作目かは知らないけど、ここまでやられると他の作品がどんな風に作られてるのか逆に気になる。(爆)
唯一、トム君の有頂天ミュージカルシーンだけは微笑ましかったけど・・レヴィット君の見せ場だったからかなぁ〜?(^^ゞ
でもさ、夢見がちな彼と正反対の恋愛観を持つサマーって、
私には、本当は最初からトム以上にロマンチックで運命を信じている女の子に見えたんだよね。
ただ恐れていたり反発していたり、それが自分なりな夢だっただけの話であって・・。
傍目から見ると・・いや、これはしっかりトムの視点で、って事なんだろうけど、
そこからだけ見ると、サマーってかなり身勝手にも思えるけど、
そんなサマーの感性・・例えばトムとは違うシュミの事とか・・をトムが本当に受け入れてやれてたのか?
なんてのは疑問に思ったし、と言うのも、彼は自分と同じシュミの時だけ「運命だ」みたいに言ってる様にも見えたので・・
それって結局は、自分中心なサークルでわいわいやりたいだけ・・みたいな感じもしてね。
特に、映画「卒業」を見終わった後に、涙してるサマーにトムがかけた言葉なんて最悪だよ!
ここだけでも、彼が彼女の本質をどれだけ見ようとしていなかったかが判る。
あ〜トム君、ヘタこいたね〜〜小島よしおと変わらんやん〜〜(しかし”トム株大暴落”のこのエピソードは解り易いし効いてるなぁ・笑)
なので、サマーが「友達でいましょう」と言っていたのも解る気がしないでもなかったんだよね。勿論、その“友達”は充分“恋人”に近い、
結果的な“運命の人”になりえるポジションだったと思うだけに、とっても切なかったりもするんだけど。
グリーティングカード会社って面白いね?それだけの会社ってホントにあるの?
カードの言葉がうわべだけのモノ・・だけとは思わないけど、彼の言いたい事もよく解る。
だからこそ、自分だけの文字で自分だけの一言を書き添える必要があるよね。(年賀状でもね・・あっ、まだ書いてなかった;;)
それはそうと、ヒロインのサマーって・・な〜んかどこかイマイチだったな〜(オイオイ)
単に好みの問題かもしれないけど、でも、一応、平均的だけど何かしら魅力のある女の子って説明されてたから、
結局は、世の中のすべての普通の女の子の代表でもあったのかもね?
どんな女の子でも、誰かに恋されるとヒロインなのよ!でも自分を見失わないで恋愛するのよ!・・みたいな感じ?(笑)
それにおかしな事に、鑑賞中は結構トム君ひいき目線で観てて、
「サマーって何様よ!?」(聞くまでもなくサマーさまぁですか?)とか思ってたんだけど、
いざ感想を書く段階になって、今ふと、どちらかと言うとサマー擁護目線になってる自分に気が付いた。(笑)
いやぁ・・不思議。そんな所も、この作品の面白い所かもしれないな。
そして、とうとうあのラスト・・だったけど、しかもあんな風な考え方になったトム君だったけど、
そんな考え方は私は一番好きかもしれない・・し、この終わり方はとても良かったです。
トム、前より頼もしくなってイケメンになったジャン!・・って感慨深かったよ。
もし・・万一「秋」を過ぎ、恋が寒々しい「冬」に突入してしまったとしても、彼なら柔軟に明るい「春」を迎える事もきっと出来るんじゃ?
トム、たくましく生きていくんだぞっっ!・・あえて突き放す。これも愛よ。( ̄・・ ̄)←何様? 【ソラリアシネマ】

小間使の日記
LE JOURNAL D'UNE FEMME DE CHAMBRE (64・仏=伊)
(監・脚)ルイス・ブニュエル (脚)ジャン・クロード・カリエール
(主)ジャンヌ・モロー ミシェル・ピコリ ジョルジュ・ジェレ フランソワーズ・リュガーニュ
田舎のセレブ(?笑)のお手伝いとして雇われたセレスティーヌ(ジャンヌ)のが、潔癖症の奥様や、色目使う旦那様、靴(足)フェチの大旦那様、
粗野な下男・・と、なんだか訳ワカラン人たちの中で一番マトモで洗練された人間に見えるのが可笑しい。美人だから余計に可笑しい。
そんなコメディータッチ(に見える)中で、強姦殺人事件が起きたり、いきなり結婚したり・・と、話の方も訳ワカランのに興味を引く展開。(笑)
自分からとんでもない世界に足を踏み入れてみたい・・って好奇心がむくむく湧いてる印象を受けたりも。
ただ、ちょっと疲れ気味だった時に鑑賞したせいもあり、とことん浸れなかったのが残念。またいずれ見直してみたい一本です。m(__)m 【ビデオ】

コラテラル
COLLATERAL (04・米)
(監)マイケル・マン (脚)スチュアート・ビーティ
(主)トム・クルーズ ジェイミー・フォックス ジェイダ・ピンケット=スミス マーク・ラファロ ピーター・バーグ ブルース・マッギル
非情な殺し屋トムが、ババババ!と人を殺しまくる脳天気アクション映画かと思ったけど(どんなんじゃ)トムとタクシー運転手の、
正反対とも言える人生観をメインにした、真面目な空気の漂う内容でした。
トムがタクシー運ちゃんにたれる説教(?)は、とてもマトを得てて少々耳に痛い部分もあってね( ̄∇ ̄;)
かと言って、その逆が決して全て正しい訳でもない、人生の難しさを一晩お勉強させられた感じ。(笑)
アクションもちゃんとあるけど、会話のセンスが良かったのが、この作品で一番気に入った所かな。
でも、もさもさ喋る刑事がいてね、こいつの話聞いてると眠くなるぞ〜!とか思ってたら、「死ぬまでにしたい10・・」のM・ラファロだった。(笑)
こんなトロい喋り方してたっけ?( ̄∇ ̄;) それはともかく(笑)初めての悪役に挑んだトム・・と言う触れ込みだったけど、私にはどうしても
彼がとことん悪人には見えなくてね。運ちゃんほどのキャラの作りこみがなかったせいなのかどうか、とにかく、「殺してやる!」と叫んでも、
顔がアップになると、どこか本気に見えない・・と言う・・( ̄∇ ̄;) いやぁ、トムって「善人顔」だったのね。「少年顔」にも見えたな。( ̄∇ ̄;)
クライマックスでズッコケそうになったのは笑えたけど、ターゲットくらいは覚えてなよ!(笑)って、やっぱちょっと中途半端な悪人。_(T▽T)ノ彡☆
何かどこかにガツンとした根性があったら、ラストではもっと感動出来たかもしれないな・・。
でもこの2人、違う出会いをしてれば、親友になれてたかもしれないよね。すれ違うだけの人間しかいない大都会で、とばっちりでも、
これは運ちゃんにとっては一生に一度のある意味素晴らしい夜だったのかもしれない。
明日に向かって歩む時、ふと彼の事を思い出すんだろうなぁ〜・・。 【ユナイテッド・シネマ】

コリーニ事件
THE COLLINI CASE (19・独)
 
 
(監)マルコ・クロイツパイントナー (脚)クリスティアン・ツバート ロバート・ゴルト イェンス=フレデリク・オットー (原作)フェルディナント・フォン・シーラッハ
(主)エリアス・ムバレク アレクサンドラ・マリア・ララ ハイナー・ラウターバッハ マンフレート・ツァパトカ ヤニス・ニーヴーナー 
   ライナー・ボック カトリン・シュトリーベック ピヤ・シュトゥッツェンシュタイン フランコ・ネロ
 
経済界の大物殺害事件での国選弁護人に任命された新米弁護士ライネン。大きな仕事に意欲的な彼だったが、その被害者が自分の恩人マイヤーだと知り・・
法と情のせめぎあい・・ 法は法、情は情。 法は時に純粋な情を踏みにじり、情は時に正しい法を捻じ曲げる。
人の真っ当な情に寄り添える法であれば、と思う。そここそがとても難しい部分なんだろうけれど。
ただ、利権がらみの操作だけは絶対に許されない、と思う。
本作の事件の動機として明らかにされた事にああ言った経緯があったとは・・。
そして判決後に実際に法の見直しもされたらしいけど、全く違う件でも似た様な事はあるのかもしれない。
知らない所で(或いは特に知らされもしない所で)起こっている事を知った時の気持ちはどう表せばいいのやら・・。
主人公ライネンは公的(法)にも私的(情)にも苦しい立場だったけど、自分の仕事を精一杯よく頑張ってやり切ったなぁ・・と思っただけに、
あの結末はたまらなかった。 でもコリーニ本人にとってはああする事は自然のなりゆきだった・・?
真実を世に、いや身内以外で一人でも事実を解ってくれた人がいた事は唯一の救いであり・・
同時に今回の自分の罪を初めて認めそれを償う意味でもあったのかと。
ライネンやコリーニのそれぞれの父親と言うものに対する想いや、或いは、人の多面性や時と共にある生きざまを色々と想像してしまった。
もしかしたらマイヤーもずっと人知れず罪の意識を抱えて、だからこそ(ドイツ人ではない)ライネンに優しく接していたのかな?とか。
ライネンが被害者の孫娘(モトカノ)から、自分も祖父と同類か?と聞かれた時に、君は君だよ、って答えたのがすごく印象的だった。
それはこの件に限らず、当事者でなく部外者であっても、とても大事な姿勢なんじゃないかとも感じた。
コリーニ役がフランコ・ネロで渋イイ味を出してたし、孫娘役はマリア・ララで、彼女も久々で懐かしかった。
主演俳優さんは「ピエロがお前を嘲笑う」にも出てたそうで、それは全くわかってませんでした・・。( ̄∇ ̄;
【追記】
後で知ったけど、原作者のシーラッハ自身がナチ高官であった祖父を持つ"孫"との事。
なるほど、それであの孫娘の質問のシーン・・。複雑ながらも真摯に向き合おうとする気持ちが本作に重ってた気がしたわ。  【CSザ・シネマ】
 

コレクター
THE COLLECTOR (65・米)
(監)ウィリアム・ワイラー (脚)スタンリー・マン ジョン・コーン (原作)ジョン・フォウルス
(主)テレンス・スタンプ サマンサ・エッガー モーリス・バリモア モナ・ウォッシュボーン
「パフューム・・」に似た題材(と言うかこっちのが映画は先なんだけど)と言うのと、主演がテレンス!と言うのに惹かれて見ました。
テレンス、若い・・前編出ずっぱりです。昔からやはりどこか品格があるよね・・そこが又不気味さ醸し出しててイイわ・・(笑)
繊細で人一倍純粋に愛情を求めてるのに、その扱いが解らないもどかしさとか悲しさが恐さの中に見えたりして、ちょっとやりきれなかったりも。
お風呂の水が溢れてくるシーンはドキドキでした〜。こう言う場合、本来なら「見つけて!」って思うのに、何故か「見つからないで・・」って
チラッと思った自分にもギクッ・・としたりして。(汗)でも、女性をモノみたいにしか愛せない男って・・やっぱりダメダメよね。
亭主関白の究極の形がこれかも?な〜んて極端な感想も・・(爆)
また話がテレンスに戻り・・(笑)やはり原作ではあまり主人公に共感(?)出来ないらしいけど、映画では少なからず
かばってあげたくなる様な雰囲気があるのよね。その辺も「パフューム」と少し似ているのかもしれないな。 【DVD】

殺したいほど愛されて
UNFAITHFULLY YOURS (84・米)
(監)ハワード・ジーフ (脚)バリー・レヴィンソン
(主)ダドリー・ムーア ナスターシャ・キンスキー アーマンド・アサンテ
一番好きなコメディかも。(* ̄∇ ̄*)  2番目が「ファール・プレイ」かな?ゞ( ̄∇ ̄;)
若くて美しい女優を妻に持ったが為に、嫉妬に狂う音楽家の苦悩っっっ!ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
妻に疑いを持ちながらもさり気なく振舞うダドリーがめっちゃ笑える!ナスキンはとても綺麗でキュート♪
ラストはとても印象的。男ってやっぱり女に包まれて生きていく生き物なのかしら?なんてね。(笑)
カボチャ・ブローチ欲しいな。ぶた面もイイかも。かぶってもかぶらんでも変わらんて?_(T▽T)ノ彡☆ 【福岡東宝】【TV】

殺したいほどアイ・ラブ・ユー
I LOVE YOU TO DEATH (90・米)
(監)ローレンス・カスダン (脚)ジョン・コストメイヤー
(主)ケヴィン・クライン トレーシー・ウルマン ジョーン・プローライト リヴァー・フェニックス  ウィリアム・ハート キアヌ・リーヴス
ケヴィン・クライン・・なんであんなに死なないの?ヾ( ̄o ̄;)オイオイ
昔は真面目なイメージあったから、「イン&アウト」でビックリして、でもこう言う役すごくハマってる。(笑)
殺し屋(経験ナシか・笑)の二人もオオボケで可笑しかった。特にキアヌ・リーブス・・あんな役の彼って初めて見たかも?やっぱりキアヌも
いつも真面目なイメージがあったから・・あ、「ギフト」ではキレてたけど;;リヴァーはあんまり知らなかったので、へえ、こんな感じなんだって思うばかり。
ヘンにアメリカっぽい開けっぴろげな雰囲気がない所が日本人ウケするのかしらん?ちょっとデップみたいな雰囲気も。
それからフィービー・ケイツはともかく、ヘザー・グラハムの役って一体?別にいなくてもいい様な?(゜_。)☆\(--;)
それから、奥さん役の女優さんもなんだか生活感溢れてて、素敵には見えなかったな・・;この女優さんよく知らないんだけど、有名なの?
奥さんのお母さんが一番ツボだったかも。「殺しは国技」には大笑い!【ビデオ】

殺しのドレス
DRESSED TO KILL (80・米)
(監)ブライアン・デ・パルマ
(主)マイケル・ケイン ナンシー・アレン アンジー・ディキンソン キース・ゴードン
デ・パルマのサスペンス物の中では一番人気があるらしいが、私は彼の作品の中では、さほど上位ではない作品。^_^;
悪くはないけど、ヒッチコックパロディも、Sフォーカスも、スローモーションも、もうそろそろやめて何か他の事やってよ・・
と言う気持ちもあって・・。映像の雰囲気や、ケインなんかは良かったけどね。  【下関スカラ座】【TV】

殺しのナンバー
THE NUMBERS STATION (13・米)
 
 
(監)カスパー・バーフォード (脚)F・スコット・フレイジャー
(主)ジョン・キューザック マリン・アッカーマン リーアム・カニンガム リチャード・ブレイク ブライアン・ディック ルーシー・グリフィス ジョーイ・アンサー ハンナ・マリー
 
DVDソフトでもタイトルは「スパイ・コード 殺しのナンバー」だそうで。(-_-;)
人の命は軽い、死体からとれるミネラル成分はせいぜい5ドル程度・・の言葉が印象的。 ちょっと「21グラム」を連想。言ってる意味は全然違うけど。
冒頭は雰囲気良かったんだけど、物語が通信施設で展開する密室モノで、なのになぜか密室ならではの良さがあんまり感じられずイマイチ。
電話の相手は敵だとすぐ気付きそうなもんだけど;; 途中、キャサリンは主人公に不信感持ってもあんな風に詰め寄ると命が危なくなるだけじゃないの?
ジョンキュ〜のハードボイルドぶりは意外と良かったし、上司がこなれた感じでカッコ良かった。  【スターチャンネル】
 

殺しのファンレター
THE FAN (81・米)
(監)エドワード・ビアンキ
(主)ローレン・バコール ジェームズ・ガーナー モーリン・ステイプルトン マイケル・ビーン
大女優に執拗にファンレターを送り続ける青年・・ううむ、こう言うタイプのファンって冗談抜きで一番怖いよね・・。
一種の精神的発達障害かうつ病か・・思い込み激しすぎて・・でも本当に応援してくれるファンとそれとを見分けるのもすぐには難しいし。
展開としては、なんら目新しい物はないけど、ローレンの貫禄とファンの不気味さがひしひしと感じられるサスペンスでした。【BS−NHK】

殺しの分け前 ポイント・ブランク
POINT BLANK (67・米)
(監)ジョン・ブアマン (脚)アレクサンダー・ヤコブス デヴィッド・ニューハウス レイク・ニューハウス (原)リチャード・スターク
(主)リー・マーヴィン キーナン・ウィン アンジー・ディキンソン
目的の為に、無駄な情を挟まずにターゲットを始末していく様子がズバっと描かれてて、まさにハードボイルドの味わい。
こう言う演出は当時はかなりスタイリッシュだったんじゃないのかな。特に見せ場でもないだろう所にも印象に残るショットがあり
張り詰めた空気の中、主人公の正体と合わせて(あんた生きてるの?笑)どこか不気味な夢の様な雰囲気も漂う。
リー・マーヴィンのドライさがカッコいい。でも、たまにジェームズ・コバーンに見えてしまった。( ̄∇ ̄;)
この作品は、メル・ギブソンの「ペイバック」のオリジナルだそうですね。こっちも見てみたくなりました。【BS−NHK】

こわれゆく女
A WOMAN UNDER THE INFLUENCE (75・米)
(監・脚)ジョン・カサヴェテス
(主)ジーナ・ローランズ ピーター・フォーク マシュー・カッセル マシュー・ラボルトー クリスティナ・グリザンディ
正直、彼女のどこがどうおかしいのか、あんまり分からなかった。( ̄∇ ̄;)うーん、私には特に異常とまでは思えなかったし、
子供を預けに来たオヤヂのがよっぽどイカレテると思ったけどなぁー・・(汗)でも、そんなんで周囲に溶け込めない気持ちは痛い程解る。
(だって、変とは思えないし←まだ言う;)多かれ少なかれ、誰でもそんな面はあるだろうし、理解ある誰かにめぐり合える奇跡を願うしかない?
ローランズの迫力は素晴らしかったが、取り巻く大勢の人たちに、かなり疲れてしまった。
「大草原の小さな家」のアルバートが子供の役で出てた。【ビデオ】

こわれゆく世界の中で
BREAKING AND ENTERING (06・英=米)
 
 
(監・脚・製作)アンソニー・ミンゲラ (製作)シドニー・ポラック ティモシー・ブリックネル
(主)ジュード・ロウ ロビン・ライト・ペン ジュリエット・ビノシュ マーティン・フリーマン レイ・ウィンストン ヴェラ・ファーミガ
 
日常で、愛がすり減る様子がよくわかったわ・・。愛を求めないで私を求めて・・とは・・ホントにそうだよね。
いったんは情けない奴と思ったジュード・ロウの最後にとった行動にはちょっと泣けた。
まぁ、人として当たり前と言えばそうなんだけど。 ビノシュはミンゲラの癒しのミューズなのかな? 【BS】

コンタクト
CONTACT (97・米)
(監・製作)ロバート・ゼメキス (脚)ジェームズ・V・ハート (原作・原案・製作)カール・セイガン
(主)ジョディ・フォスター マシュー・マコノヒー ジョン・ハート ジェームズ・ウッズ トム・スケリット デヴィッド・モース アンジェラ・バセット
   ロブ・ロウ ジェナ・マローン ウィリアム・フィッチナー
ジョディがフツ〜に宇宙船に乗って旅立つSFかと思ってたけど、そんなにカンタンにはいかない物語でした。
科学と宗教の対立から、それを越えた域にまで踏み込んでいて、未来への信念や見えない物への純粋な気持ちが
最後まで途切れる事なく伝わって来て、想像してたよりも厚みのある物語で興味深く見られました。
クライマックスの彼女の感動は、こちらにもすごく伝わって来て、思わずもらい泣きしそうになったり・・(^^;
それに、ドーン、ドーン・・のあの音って・・かなり恐怖だったんだけど;;下手なホラー映画より恐さを感じた・・なんでかな;;
未知なるモノへの憧れとおそれは同じだから?
こう言う作品をチョイスしたジョディの気持ちも解る気がする。”こんな大きな宇宙に、人間だけ・・じゃ勿体ない”にも共感。
ちっちゃい頃のジェナ・マローン、可愛いかった♪あのデコでわかるね。モースとの親子関係もいい感じだったわ。
ただ、あの神父(宗教学者?作家?よくわからん・汗)はナマグサ過ぎやろ・・。
彼だけ説得力なくてな〜んか浮いてたなぁ・・。イタについてたのはナンパだけだったよーな・・(爆) 【BS-NHK】

コンテイジョン
CONTAGION (11・米)
 
 (@_@) 
(監)スティーヴン・ソダーバーグ (脚)スコット・Z・バーンズ
(主)マット・デイモン ローレンス・フィッシュバーン ジュード・ロウ マリオン・コティヤール ケイト・ウィンスレット グウィネス・パルトロー 
   ブライアン・クランストン ジェニファー・イーリー サナ・レイサン ジョシー・ホー エリオット・グールド 
 
香港出張からアメリカに帰国した女性が2日後に死亡。似た様な事例が世界各地で相次ぎ、WHOは調査に動き出すが・・
見逃してた作品を今頃(2021年)やっと鑑賞。 
2011年のだけど、イマ見ると全然絵空事じゃないのがもうね・・。(@_@) (イマまだ見てない方はどうぞ見てみて・・。)
感染に関してもだけど、それによって混乱する世の中の様子も現在進行形。
感染源の特定(疑惑)や公的発表のタイミング、救命と利権、ワクチンの優先順位等、色々と現実で問題にされてる事と重なりまくり。
特に、ジュード・ロウ演じるジャーナリストの立ち位置・・私利次第の情報拡散と、検証なく妄信する事に関しては、
問題が何であれ、一般人はこれからも特に気を付けないといけない部分だと思う。 個人情報(と書いて甘い秘密と読む?)のバレバレ加減も。(汗)
自分の公的立場より私情を優先した人達に関してはちょっと物語的ではあったけど、実際にも似た様な立場で悩む人達も居るかもと思えた。
けど、あんな派手な暴動だけは日本ではお目にかからないよね。そう言う所は、民族構成等の違いもあってか、
感染関係なくむこうでは起こりがちな印象。(あんちふぁとかさあ) んで、銃があるのが二重の恐さ。(>_<)
俳優陣がさり気なく豪華。 グウィネスが早々にあんなになってビックリだったけど、ウィンスレットも更に・・だし、贅沢な配役で。( ̄∇ ̄;
二人よりも無名な女優さん(多分)がキーマン、いや、ワクチンウーマンと言うべきか?になってたりして。
ところで現実は・・・最近の感染状況はどうだろう。国内は実効再生産数がだいぶ下がって来てるし、もう少しの辛抱かな?
世界的に見ても日本はよく頑張ってると思う。ただ冬場はやっぱり要注意だろうね?
ワクチンもだけど、治療薬にも期待。あと、発生源の確定と責任追及はお忘れなく。   【Amazon】

コンティニュー
BOSS LEVEL (21・米)
 
 
(監・脚)ジョー・カーナハン (脚)クリス・ボーレイ エディ・ボーレイ
(主)フランク・グリロ メル・ギブソン ナオミ・ワッツ アナベル・ウォーリス ケン・チョン ウィル・サッソー セリーナ・ロー メドウ・ウィリアムズ ミシェル・ヨー
 
元特殊部隊員のロイは、朝目覚めたとたんに謎の殺し屋集団に襲われ殺され再び同じ朝に目覚める・・と言う謎な一日を繰り返していた。
しかし彼は殺される度に少しずつ何らかのヒントを掴んでいき・・

コンティニュー・・withウィングス! ・・ではなくて〜。 すみません、ちょっと言ってみたかっただけ・・(^^ゞ
本作、いわゆるタイムループものだけど、ライフ失ってもセーブしてる所から(ここではある朝から)再び・・いや何度も何度も繰り返されるアクション!が
まんまゲームのキャラの行動を見てる(動かしてる)様な感じ。 ・・と思ったら、原題がBOSS LEVEL。
次々と襲って来る敵に立ち向かいながらのアクションは、爆撃有り、シューティング有り、斬鉄・・斬首剣(?)有り、など
色んなバリエーションをド派手にかましてくれて面白かった。
けど、微妙に違う同じ時間を結構な数繰り返すんで、その違いを楽しんでるうちはいいんだけど、
ホントに結構繰り返すんで、たまに、ちょっと目を離しても別にいいか?的な時も。(コラコラ)
彼にだけ起きるタイムループの原理など全然解らないけど(汗) あんなに刺激的な一日をあれだけ繰り返しても
精神的にヘロヘロにならなかったのは元特殊部隊だったおかげ?・・あ、愛のおかげですかね。( ̄∇ ̄;
最初は訳わからん殺し屋軍団からとにかく生き延びる!だったけど、それに、謎を解き明かす!元妻と息子を救う!・・が加わり、
最終的には、二人ともう一度ちゃんと解り合いたい!・・になったもんね。
最後は・・結局ああするしか道はないんだろうし(強制的宿命・・ある意味、元妻の残酷さよ・・?)
でも彼も、たとえもう朝が来なかったとしても、元妻と息子の新しい朝が来ればそれで充分だと思ったかも。
とは言え、こんだけ一人で頑張ったんだから、彼にはご褒美のボーナスステージでもあげたいくらいよ。
あれ?ボーナスステージってのはクリアしたご褒美じゃなくて更に戦いの場?なんですかね?
ゲームしないからよくわからない・・ ボーナスステージと言ってみたかっただけ・・(またかい)
※調べた。 ボーナスステージとは、アクションゲームなどで得点やアイテムを稼げるステージのこと。
・・そっか、戦いの途中なのね。仕事帰りにこっそりバイト行って小遣い稼ぎするみたいな感じ? ロイ、ご褒美ないわ、ごめん。( ̄∇ ̄;
主演がグリロだから見た様なもんだったけど、ラスボスにまさかのメル・ギブソン(知らなかった〜)とか、
ナオミ・ワッツやミシェル・ヨーとか有名どころも出てたし、個人的にはタイムリ〜なアナベル・ウォーリスも見られて良かった。
ブロンドだと印象がだいぶ違ってすぐにはピンと来なかったけど。(^^ゞ
で、グリロはやっぱりカッコ良かったし可愛いかった〜。マッチョ過ぎないしギラギラし過ぎてもない所がいいのよ〜。(^^   【CS】
 

コントロール
CONTROL (04・米)
(監)ティム・ハンター (脚)トッド・スラヴキン ダーレン・スイマー
(主)レイ・リオッタ ウィレム・デフォー ミシェル・ロドリゲス キャスリーン・ロバートソン ポリー・ウォーカー スティーヴン・レイ ティム・ディケイ
凶悪な殺人を犯した死刑囚・リーは、死刑を免れる代わりに新薬の実験台になる事を承諾する。
その実験最終段階として社会に戻された彼がとった行動から、思いがけないトラブルが発生する。

結局は普通のアクション映画に落ち着く話だろうと軽く思ってたら、意外にも人のココロを描いていて、泣かされたわ・・。(T_T)
↑犯罪アクション映画で泣く女・・(爆)・・と言うか、サイコ・サスペンスの部類になるのかな。
しかも、何をまた勘違いしてたのか、主演はてっきりイーサン・ホークだと・・( ̄∇ ̄;) ボケ全開。でも、思いがけない拾い物で良かったです。
主演のレイ・リオッタは、放送されてると大抵そのチャンネルにしてしまう(笑)と言う「不法侵入」くらいしか過去作品の覚えはないんだけど、
それと同じに、悪い奴といい奴の演じ方が不気味な絶妙さで、改めて、胡散臭くて面白い俳優さんだなぁ〜・・と、お気に入り度がUP。
彼が光ってるので、脇はちょっとおとなしく感じたけど、ミシェル・ロドリゲスは、秘めた感情のウェット&ドライ感がなかなかイイカンジ。
「あなたを信じていいのか、迷ってる・・」な乙女ゴコロ・・解るわ〜(^^;
それに、『ガールファイト』や『バイオハザード』から比べると、すごくキレイになった気がする・・!
ウィレムはちょっとマヌケな感じ・・いや、いい人なんだけど・・(笑)
(スティーヴン・レイは、以前、リオッタとしょっ中混同してた俳優さん・・って、「レイ」がつくだけですが(^^;)
人は、やはりその殆どは環境(経験)によって作られるんじゃないかと思う。
いい環境を選び取るのも自身の強さにかかってるのかもしれないけれど。 【DVD】

こんにちは、私のお母さん
HI, MOM (21・中)
 
(監・脚)ジア・リン (脚)スン・ジービン ワン・ユー ブー・ユー
(主)ジア・リン チャン・シャオフェイ シェン・トン チェン・フー リウ・シア
 
幼い頃から何をやってもダメダメな高校生のジア・シャオリンは美人で優しい母に苦労をかけてばかりの自分を許せないでいた。
そんな時、交通事故で母が意識不明の重体になってしまう。

最初に言っちゃうけど、コレは絶対に最後まで見た方がいい物語でした。
いやぁ・・途中、何度離脱を考えたか・・( ̄∇ ̄;  でも我慢して良かった・・ちゃんと見て良かった・・! もう号泣・・(T▽T)
(自分が書いてる)粗筋の最初の方だけだとそもそも深刻なドラマっぽいけど、
なんとヒロインが80年代にタイムスリップしてしまうと言う、中国映画では珍しいんじゃ?なSF展開で、
しかも殆どがコテコテのドタバタコメディっぽいので、正直、こんなんいつまで続くん?とか思ってたんだけどね。( ̄∇ ̄;
冒頭は面白かったから期待が高まってたけど、証書偽造事件とかそれとない反日精神とかには
ああ〜昔からそうやったんかこの国は(2021年作品なので現在の意識込み?)・・とか、ちょっと白けたりもしてさ、
お祝いを渡す断るのシーンなんて、なんでそうなる?大騒ぎせんとなんも進まんのかお前らは?・・とかも思ってたりしてさ。(爆)
で、80年代の中国はまだ発展途上中で、いや、当時思っていたよりも今見るともっとそんな感じで多々驚いたりしたもんだから、
本筋よりもその背景の方に興味を引かれてたりしてね。
(余談だけど、当時のデパートの様子は、昔TVで見た北〇〇の拉致事件ドラマでのそれに似てて恐怖が蘇ったりも)
そんな風にやや投げやりに見てたし、シャオリンが元の時代に戻るとか言い出しても、
あんたそれ自分でどうこう出来るもんじゃないんじゃないの?・・なんてツッコんでたりもしてたもんだからさ、
最後のあの種明かし(?)なんて予想すらしてなくて。 うわぁ〜〜〜!!!やられた・・!!!・・ってなったわ。(T▽T)
でも思い起こせば・・・色々と・・ねえ・・。 ああ言うちょっとした事(刺繍)から全てが(世界が)変わっていく・・。
母親の娘への愛情にはもう涙涙・・。それに気付けた娘にも・・。シャオリン、君だから気付けたんだよきっと、母を想い頑張れる君だから、きっと。
・・って、さっきまであんた呼ばわりが君に昇格。(?!)
でも物語の中でなくても、リアルな生活の中ででも、こう言ったちょっとした、普段気が付かないくらいの本当にちょっとした事に
人の想いを感じられれば、そこでもまた世界が変わるのかも・・ なんて気持ちにもさせられたわ。
そう言えば、満を持して登場した父親、娘(シャオリン)とめちゃ似てて笑った。(≧▽≦) こう言う説得力は大事。(笑)
後で知ったけど、シャオリン役の女優さんは、元々人気お笑い芸人さんだそうで。
そして本作は自身の母親との思い出を込めていたみたい。きっとお母さんも喜んでるだろうね(^^   【CS・ザ・シネマ】
 

コンフィデンスマンJP
 (19・日本)
 
 
(監)田中亮 (脚)古沢良太
(主)長澤まさみ 東出昌大 小日向文世 竹内結子 三浦春馬 江口洋介 織田梨沙 小出伸也 瀧川英次 前田敦子 マイケル・キダ 
   岡田義徳 佐津川愛美 桜井ユキ 生瀬勝久 山口紗弥加 小池徹平 佐藤隆太 吉瀬美智子 石黒賢 小栗旬
 
別タイトル「コンフィデンスマンJP ―ロマンス編―」だと!・・はぁ?!"(-""-)" (別タイトルやらいらん、てあれほど・・)
TVドラマの一話目から思ってたけど、何でも都合よく展開する、どうころんだってダー子(達)がうまい汁を吸う結果ありきのシリーズなんだよね。
どう展開するかわからない面白い物語と言うよりも、結果から検証する為だけの物語。
なのでそんな後出しジャンケンみたいな所を許して解った上で見るとそれなりに面白いとは思うけど、この法則でいったいどんだけ話を作るのかな?って気はする。
主人公の3人もたいして魅力ないし。むしろ周りのキャラのが魅力あるし。
ダー子とか、名前からして可愛くないしだらけた感じであんまり好きじゃない。ダーコでいいのはドニー・ダーコだけ。(笑)
今回はモナコ役の子が一生懸命で可愛いかったし、江口洋介も良かった。
それにしても三浦春馬・・そして竹内結子・・なんか未だに信じられなくて・・本当に素敵な俳優さんを失ってしまって・・悲しい・・。   【TV】
 

コンフィデンスマンJP プリンセス編
 (20・日本)
 
 
(監)田中亮 (脚)古沢良太
(主)長澤まさみ 東出昌大 小日向文世 関水渚 小手伸也 柴田恭兵 北大路欣也 ビビアン・スー 江口洋介 竹内結子 三浦春馬 
   広末涼子 前田敦子 織田梨沙 瀧川英次 白濱亜嵐 古川雄太 滝藤賢一 濱田岳 濱田マリ デヴィ・スカルノ 石黒賢 生瀬勝久
 
TVシリーズの劇場版第2弾。大富豪・フウが亡くなり残された三人の子供達に遺産が・・と思いきや、誰も知らない四人目の子供に渡る事に?
そこでダー子は偽物を仕立て、遺産を横取りしようと企むが・・

そこそこ面白くはあるけど、結局は彼らの思惑通りなのが判ってるだけに、クライマックスでも感情的な盛り上がりは一切ない。
せいぜいコックリちゃんの優しさにじんわり来るくらい。
ま、ラストのラストで彼らさえもあの富豪のてのひらの上だった?!ってのは、ご都合勝利展開のせめてもの罪滅ぼし・・的な?富豪は神か!?
だいたいあの手紙だって、三姉弟への教育に反省してるなら、
まだ生まれてもない子に同じ、いや三倍の重荷を背負わせる内容なのは矛盾してるし、捏造なのは想定内よね。
なりたい物に自分はなれる・・その意思は大切なんだろうけど、詐欺師からそれ言われてもw
ビビアン・スー久々見たけどやっぱり美人だね〜。化粧のせいかちょっとクロレッツにも見えたりして。
春馬君もかっこいいね〜・・・そして竹内結子・・。いかん、しんみりしてしまう・・デビ夫人と五十嵐のこれからでも想像して明るくなろう。(?)
コックリ役の子は最初広瀬すずかと思った・・めっちゃ似てない?
そう言えばこの子、何かのドラマにも出てて、その時も一瞬広瀬すずかと思ったんだったわ。
でもこの先また見たら、きっとまた広瀬すずだと思うと思う!( ̄∇ ̄;   【TV】
 
 
コンフェッション
CONFESSION OF A DANGEROUS MIND (02・米)
(監)ジョージ・クルーニー (脚)チャーリー・カウフマン (原作)チャック・バリス
(主)サム・ロックウェル ドリュー・バリモア ジョージ・クルーニー ジュリア・ロバーツ ルトガー・ハウアー マギー・ギレンホール
70年代を中心に、米TV界に君臨した伝説のプロデューサー、チャック・バリスの告白本に基づいているらしい。
想像してたのと違って、『スパイのお仕事』を楽しげにアクティブに描いた話ではなく、主人公の人生における内面の葛藤に
重きが置かれた作品だった。あの精神バランスの不安定さには酔ってしまいそうで・・。低俗な番組で視聴者をコケにしながらも
悪評には弱く、どこかいつも周囲に挑戦的で、しかし自分に甘く、愛が欲しいとのたまう割には、愛を受け入れようとしない主人公に、
私はテンデ好意は持てなかったけど。(つーか、見ていて腹立つ。イチゴ・***のあだ名がお似合いだよ!・笑)でも、主人公を含む数名と、
他のスパイ1名とが交換される場面ではちょっと笑ってしまったり、そんな風にその他大勢でしかない自分の人生って何だろう?って、
ふと我に返って考えてしまったり・・。凝った映像や、主演のロックウェルは思いがけず良かった。彼にはやはり『薄情系』が適役か?(゜_。)☆\(--;)
それと、ドリューの存在も、人生をシャに構えてカッコつけ過ぎ!(特に濃い君!そうそうアンタだよ!・笑)な作品の流れを和らげ、
ほっと息をつかせてくれて、とても良かったと思う。カメオ出演の二人も、今回はさすがに分かった。(笑)
クライマックスのジュリアの場面はイージー過ぎる感があったけど、もし作り話なら仕方ないかな?とも。
ラスト・・スパッと言い切ってて、一見潔いと感じさせてるけど、なんかキツネにつままれた様な感じ。
これは主人公が反省してると見せかけながら、結局は、「お前もそうだろ?」と周囲に責任転嫁させて、自分を正当化してる風にも
見えるからかなぁ?・・・反省だけならサルでも出来る・・らしいし。(笑) 【ユナイテッド・シネマ】

コンプリート・アンノウン 〜私の知らない彼女〜
COMPLETE UNKNOWN (16・米)
 
 
(監・脚)ジョシュア・マーストン (脚)ジュリアン・シェパード
(主)レイチェル・ワイズ マイケル・シャノン ダニー・グローヴァー キャシー・ベイツ
 
NYで妻と幸せに暮らすトムは自分の誕生パーティに友人が連れて来た恋人アリスを見て驚愕する。
なぜなら彼女は15年前に姿を消した彼の恋人ジェニーに瓜二つだったからだ。

別人になりすます・・と言うより、別人を演じて完成させる、と言う感じ。
言うなれば、まるで「女優」かな。いや、でも演じてと言うより、生きて、なんだろうな。
んで、そう言うのって嘘じゃんって否定するのは解る、と同時に、素敵!って興味を抱くのも解る。
別人になってみたい気持ちは、単に外見を変えてみたい位なら自分だってあるし、(コスプレ好きな人だって似た様な感じかも?)
人間関係だってトラブるとリセット出来たらと思う事もあるだろうし、多くの人達はそんなもんだと思う。
でも彼女の場合は、1人の自分として一つの仕事〜人生を生きるんじゃなくて、自分さえ変えて別の仕事〜人生を送りたい、って事で、
現実的にはそんな事あり得ない、なんだろうけど、もし出来たとしたら・・相当な努力の成果よね?(身分証偽装とかはヌキで;;)
何か一つの事〜一つの人生では満足出来ない・・と言う事は、そこでの人との深い信頼関係は築けないだろうし、
アイデンティティーに不安を抱いたり、常に孤独なのかもしれない。
でも一つの人生であっても自分の可能性に全身全霊な人は、総じて孤独なのかもしれないな、とも思う。
絶対的な肯定や否定が出来る事ばかりではない世の中・・・誕生ケーキの名前を間違えられたトムの世界も動き出したね。
彼女に再会し彼の心の内が少しずつ変化する様子も、静かに見守る様に描かれていて好感の持てる作品だった。
「そして、ひと粒のひかり」の監督さんだったみたい。懐かしいね。それしか見てない気もするけど。( ̄∇ ̄;    【Amazon】

コンペティション
THE COMPETITION (80・米)
(監・脚)ジョエル・オリアンスキー
(主)リチャード・ドレイファス エイミー・アーヴィング リー・レミック
国際的なピアノ・コンクールに夢を懸ける主人公ポール。だが、ライバルであるハイディを好きになってしまい、戸惑う。
そして、コンクールを勝ち抜いてきた二人に、最後の戦いの日が来た・・・。「ガールファイト」の感想通り、疑問は消えないまま。
当時、大好きだったアーヴィングが出てるだけでも好きな1本だし、ラストに不満はある物の、思い出深い作品なので☆一個オマケ。
プロコフィエフがお気に入り。   【小倉SY文化】【TV】

婚約者の友人
FRANTZ (16・仏=独)
 
 
(監・脚)フランソワ・オゾン (オリジナル脚本)エルンスト・ルビッチ (音)フィリップ・ロンビ
(主)パウラ・ベーア ピエール・ニネ エルンスト・シュトッツナー マリー・グルーバー ヨハン・フォン・ビューロー 
   アントン・フォン・ルケ シリエル・クレール アリス・ドゥ・ランクザン
 
戦争で婚約者フランツを亡くし悲しみにくれるアンナ。そんなある日、アンナはフランツの墓の前で泣いている青年を目撃する。
すみません・・オゾンなんで、ついあっち方面の展開かと思っちゃって( ̄∇ ̄; 違ったわ・・失礼しました( ̄∇ ̄;
でも、そんな単純な私の推測を軽くかわして、痛い反撃食らわされた様な・・なのに結果オーライ私もオーライみたいな・・(全然わからんか笑)
そんなシビアな・・でもそこに温かさも感じる・・心に残る物語でした。
物語は一見とてもオーソドックス。そのオーソドックスな中に記される心の旅。
後で知ったんだけど、これ過去作のリメイクとのこと。(エルンスト・ルビッチ監督作)
でも終盤は全くのオリジナルだそうで。なるほど・・そうなのね・・オゾン・・やっぱり大好きだ!(いきなり叫ぶ)
誰にどんな悲しい事が降りかかろうとも、誰がどんなに辛くとも、自分中心で世界がまわってる訳ではないと言う現実。
自分がどんなに悲しくて辛くても、立ち止まってると何かに飲み込まれてしまうと言う現実。
ゆるぎないはずの真実でさえ現実の前では取るに足らない物であったり。
生きる為には何をどう選んでいけばいいのか。シビア過ぎてもはや涙を流してるヒマなどないわよ人生には!って感じ。
アドリアンはアンナ達に許しを請えば楽になってこれからも「生きられる」のかもしれないけど(いやそれも相当の勇気だけれど)
独りで全部を背負ってしまったアンナは?・・と、最初はアンナへの心配ばかり。
周りへの気遣いに自分の都合や欲望が全くなかったとは言わない、けど、フランツのご両親の事を大切にしながらも苦しんでいるアンナが
私にはとても可愛いそうに感じられて。(可哀想じゃなくて可愛いそう。と、あえてこんな字を。)
と言うか、行動を追うにつれ、彼女は、悲しみのままここに居てはいけない、と、とっくに感じていたのかもしれないし、
後になって思うに、アドリアンは単にその背中を押してくれただけの存在だったのかもしれない。
以下ネタバレしてるかも。未見の方はご注意下さい】
確かにアンナは彼に好意を寄せて実家にまで行ったけど、
あれで二人が結ばれでもしたらフランツのご両親についたウソは一体どう収拾するのか、
あのウソが私には一番心配だったので、アンナが彼と関係なくなった事で、背負ってたものが少しは軽くなった気がしてさ。
なのでその時は辛いかもしれないけど結果的には良かったんじゃないかと。
あの絵の前の彼女は確実に一皮むけてたと思う。そんな女にはもう恐れるものはないから!( ̄□ ̄;
・・と今後の彼女の幸せを願わずにはいられなかったし、女性の女性であるが故の強さや弱さ、色んなものをひっくるめた美しさが感じられもした。
アンナ役の女優さんは新人さんみたいだけど、その時々で少女みたいだったりマダムっぽかったりと微妙な表情の変化が印象的。
帽子で完成されるファッションもとても似合ってて素敵だった。  時折さりげなくカラーに変わる映像は彼女の内面の表れだったのかな?
昔の写真に後から色付けしたレトロ画でも見ている様な不思議な感覚に・・。    【KBCシネマ】
 

今夜、ロマンス劇場で
 (18・日本)
 
 
(監)武内英樹 (脚)宇山圭佑
(主)坂口健太郎 綾瀬はるか 本田翼 加藤剛 北村一輝 石橋杏奈 中尾明慶 西岡徳馬 柄本明
 
どっかで見たようなののオンパレードだったけど(笑)色んな映画と、そこに人生映し出す人たちの愛は感じる。
あなたが見つけてくれた それだけで人生は素晴らしい 人生は色鮮やかになる
触れずに済む事など不可能でも 可能だと信じたい 人間だけが歳をとり 映画は永遠に歳をとらない
映画が愛なら それがロマンス ただの夢だって?妄想だって? 知ったことじゃない。(笑)
綾瀬はるかの通りいっぺんな演技(と姫の奔放さ)を、坂口健太郎(と主人公)がダブルでカバー。
しかし二人のアレコレの一本調子な印象は拭えず残念。 北村一輝のべたべたキャラは嫌いじゃない。(笑)
色んな色の風景がとてもきれいで、姫(綾瀬はるか)のファッションがひたすら素敵。コレだけでも見て良かったかなとは思った。
最後のドレスがオレンジ色だったのは予想外! そして大雨に負けないドーランが優秀。(笑)    【TV】



      

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