イーオン・フラックス
AEON FLUX (05・米)
 
 
(監)カリン・クサマ (脚)フィル・ヘイ マット・マンフレディ (原案)ピーター・チョン
(主)シャーリズ・セロン マートン・ソーカス ジョニー・リー・ミラー アメリア・ワーナー ソフィー・オコネドー 
   フランシス・マクドーマンド ピート・ポスルスウェイト
 
近未来・・人類は新種ウィルスによって殆どが死滅した・・が、科学者トレバーのワクチンによって辛うじて生き残った人々は、
彼の子孫の監視の下に、汚染された外界から隔離されて生活していた。

人気TVアニメの実写化。らしいけど、アニメの実写化って、別に作らなくても・・アニメはアニメのままでいいのに・・ってつい思ってしまうこの頃。(^^;
上辺だけで進んで行く物語は、アラスジをなぞってるだけみたい。特に前半は薄かったなあ。
なので、イーオン、お仕事開始!になっても、気持ちが付いて行く準備が整わなくて。
あんた何?そのジャンプにわざわざ回転、必要なん?・・って応援するのが精いっぱい。(←全然応援態勢整ってない)
そして、暗殺しに行って、ターゲットとほにゃららしちゃうなんて・・(@_@) はあ?あんた、何しよるん?
そんな暗殺者見たことない!・・あ、見たことあるか・・「ラストなんとか」・・_(T▽T)ノ彡☆ 言いなおし。
暗殺しに行って、ターゲットの前でそのぴちぴちの戦闘服(?)を脱ぐのにどれくらい時間がかかったのか知りたい。
絶対、脱いだ時には裏返しになってて、後で一枚一枚表にくるっと返したに違いない。(←すでに応援を放棄)
イーオン(シャーリズ)がジャンプする様をバレエの様なシルエットで見せたり、
誰かさんが、「君のDNAは特別だ」みたいな事言ってたけど、「シャーリズ、君のスタイルの良さは特別だ」にしか聞こえなかったり、
とにかく、シャーリズのスタイルの良さやゴージャス感を、あの手この手で知らしめる為の映画だった様な気もする。
「私は靴が好きなの」のセリフは気が利いてたけど、「私はブランド品の靴が好きなの」が、きっと本来のセリフなのでしょう。
・・とは言え、全部見てみたら、アラスジ自体はそんなに悪くなかったし、視覚的にも色々と斬新なシーンもあって良かったし、
とにかく、物語をもうちょっと煮詰めて、キャラ描写も丁寧だったら良かったのに、って残念な気にも。
ぴちぴち戦闘服をどうしても脱がなきゃいけなかった理由もきちんと解った様な気がするし。(あくまでも、気がするだけ)
ニンニク料理食べた後に服んでニオイ消す薬も出てきたね〜?背中のニキビを一生懸命ツブす所もリアルだったね〜?
これでもか!なシャーリズ・美女賛歌の陰で、なんだか個性がなくなって地味になってたミラーには少々悲しい気持ちになったけど、
組織のトップがマクドーマンドだったのには笑った!だって、ボス顔なのに女神様みたいなんだもん!(≧∇≦) 【TV】

イーグル・アイ
EAGLE EYE (08・米)
 
 
(監)D.J.カルーソー (脚・原案)ダン・マクダーモット (脚)ジョン・グレン トラヴィス・アダム・ライト ヒラリー・サイツ 
(製作総指揮)スティーヴン・スピルバーグ エドワード・L・マクドネル
(主)シャイア・ラブーフ ミシェル・モナハン ロザリオ・ドーソン マイケル・チクリス アンソニー・マッキー ビリー・ボブ・ソーントン
 
こういう暴走は最近よくある話だなぁ・・とは思ったけど、ワケもわからず指示されたり襲われたりする前半が退屈だったので
後半が納得のいく展開で、そこんとこは面白かったです。でも、双子でも大丈夫なの?厳密には違う気がするけど??
すっかりスピルバーグ関連作品のカオになったラブーフ・・。
そう言えば、こないだTVでまた見た「アイ、ロボット」にもちょい役で出てたなぁ。当時は気づかなかったけど。 【TV】

イージー・ライダー
EASY RIDER (69・米)
(監・脚)デニス・ホッパー (製作・脚)ピーター・フォンダ (脚)テリー・サザーン (撮影)ラズロ・コヴァックス
(主)ピーター・フォンダ デニス・ホッパー ジャック・ニコルソン アントニオ・メンドーサ カレン・ブラック
60年代のアメリカ・・薬物や差別問題などを抱えながら自由を求める若者を斬新なタッチで描いたアメリカン・ニューシネマの代表作。
人間は自由を求めながらも、そうである人を見ると嫌悪を抱く・・なるほどね〜・・確かにそうなのかもしれないね。
自由の意味も千差万別だとは思うけど。それにあのラストにはちょっと衝撃受けちゃって。時間が止められず、自由を失う人がいる限り、
いつの時代もこんな事の繰り返しであるのかも?墓場(?)でのトリップ映像で人生全部体感したみたい。なんだか虚しいわ・・(^^;
聞き覚えのある曲もあったけど、自分はついゴダイゴのイージー・ライダーを思い出してしまって。(^^;勿論、この映画を元にした曲なんだけど。
それと、知らなかったんだけど、これデニス・ホッパーが監督してたんだね〜。フォンダ他、仲間と一緒に興味深いの作ったよね。
ジャックが出てるのがまた面白くて・・自分としてはそのあたりが一番楽しかったな。・・なのにあの顛末・・(TωT)ブヒー
後で調べてみたら”イージー・ライダー”って意味・・自由に乗れる○なんだって?(^^;へええ
「市民ケーン」の”バラのつぼみ”と同じく、元々の意味を知らない方が感動に浸れたりして・・(笑) 【ビデオ】

イースタン・プロミス
EASTERN PROMISES (07・英=カナダ)
(監)デヴィッド・クローネンバーグ (脚)スティーヴ・ナイト (音楽)ハワード・ショア
(主)ヴィゴ・モーテンセン ナオミ・ワッツ ヴァンサン・カッセル アーミン・ミューラー=スタール シニード・キューザック イエジー・スコリモフスキー
またもやクローネンバーグとヴィゴ・コンビの暗黒社会派ドラマ・・と言うので、早くからマークしておりました〜。
今回の舞台はロンドン・・以前『堕天使のパスポート』でもロンドンの意外な部分を見せられて驚いたなぁ・・とか思ってたら、同じ脚本家さんでした。
そして又以前の様に、ここロンドンなんだぁ・・と・・(^^;。 そもそもイースタン・プロミスとは、イギリスにおける東欧組織の人身売買・・
夢を持ってロンドンにやってきた東欧の少女達を逃れられない生き地獄に縛り付ける組織の事だそうで・・こう言うのたまらないね・・酷すぎる。
そして又以前の様に、そんな感じの映画他にも観たなぁ〜・・ああ、ほにゃららのない子守唄とか何とか・・いやいや、でもアレとは全然切れ味違うよなぁ
やっぱりこう言う斬り口のが私には響くわ・・ラストでは、まさかのウルウル・・(T_T)『・・子守唄』のラストなんてドッチラケたのにさあ〜ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
ま、まぁそれはさておき(汗) 今回は、前回以上にヴィゴ様の存在感が凄かった!きゃ〜〜〜!もう、めっちゃカッコよくってさぁ〜〜!!
本当は感想の最初から叫びたかったけど、我慢してたのよ今まで。取り乱して終わりそうだったからさ〜ゞ( ̄∇ ̄;)ドウドウ
なんかちょっとエド様にも雰囲気が似てきた感じもしたけど(鶴太郎にも?笑)そんでもって最初はタダの地味な運転手にすぎないもんで、
おや、こんなおとなしい役で主人公なのかしらん?ってちょっと心配もしてたんだけど、マフィアのボスのバカ息子(カッセル好演・・似あってる・・笑)
との微妙なやり取りを経ながら、そしてフトした事から裏社会に首を突っ込んでしまった助産師(ワッツ・・これまた好演・・ヘマにも説得力アリ!笑)
をチラチラと視界の隅に留めながら、どんどんどんどん、その世界に存在感を増築していく姿が絶妙!でした。
バカ息子からね、「ホ○でない証拠をみせろ!」なんて言われるのよ・・そ、そんな・・それはヴィゴ様には禁句やろ!とかさ。Σ\( ̄ー ̄;)ナンデヤネン
しかし、そのバカ息子自体がね・・(自粛)・・そこいらの心理状態がとっても繊細で、私にはかなり面白かったんだけどね。ワインセラーの所とか大好き。
そして特筆すべきはやはりあの某所での乱闘シーン!いやぁ〜ヴィゴ様、すっぽんぽんでスゴイです!何がスゴイって・・ヴィゴの・・
格闘ですってば、もちろん格闘!(他に何が?)・・と言うか、あんな無防備な姿で・・イレズミの鎧なんて何の役にも立ちゃしませんし・・
いやぁ、恐ろしくリアルで印象的。そう言えばこの作品、銃でドンチャカでなく、ひたすらナイフで静かにスパッ・・の切り裂き連続・・ロンドンだから?(^^;
物語は、割合オーソドックスだったけど、肉を切り裂き血しぶきあげる闇組織の、淡々とした非情行動に封印された拠り所のない感情の揺れや
あるいは消えてしまいそうなほんのわずかな他者への優しさ・希望をすくいあげた視点にはやはりハートを射抜かれてしまいました・・。 
【追記】劇場で、先着なのかパンフ買ったからか知らないけど、ヴィゴ様の生写真貰いました。(≧▽≦)嬉しい〜 【シネリーブル博多駅】

イーストウィックの魔女たち
THE WITCHES OF EASTWICK (87・米)
 
 
(監)ジョージ・ミラー (脚)マイケル・クリストファー (原作)ジョン・アップダイク
(主)ジャック・ニコルソン シェール スーザン・サランドン ミシェル・ファイファー ヴェロニカ・カートライト リチャード・ジェンキンス
 
男運のない3人の仲良し熟女は今日も理想の男の話に花を咲かせストレス発散。すると翌日、街にイキな男性が現れ・・!?
熟女連中のおさえていた欲望が叶えられ、花開いていく(?)変化も見所なんだろうけど、それ以上に、やっぱりニコルソン・・!(≧∇≦)
実は、昔の作品と言えど、全く情報ナシで鑑賞したので(ケースの説明も読んでない)
ニコルソンが出てるとも知らなかった。(冒頭の出演者の名前読めよ、て感じもするけど)ので、出て来た時は期待が高まったわ〜。
で、相変わらずのテンションで・・暴風に煽られヨレヨレになった姿の可愛いこと!(笑)
裸になった時には、ちょっとジャック・ブラックに見えたけど;;3人もの熟女を手なずけ(?)公平にお相手するなんて、
ニコルソンじゃなきゃ出来ない技よね?!この悪魔な役は、彼ならでは、の説得力。(笑)
熟女3人は、特に皿ウドンが大きく変身してたね〜。人間から女豹にでもなったみたいに。
メイクやファッションもだけど、仕草でも女性の印象って変わるよね〜。
そんな女豹な皿ウドンと元から豪傑っぽいシェールに挟まれてたせいか、ファイファーがえらく可愛らしく見えたわ。
それと、カートライト!ひゃ〜・・オバサンになっててビックリ、しかも怪演!(笑) ・・と、ジェンキンスさん!ひゃ〜・・若い・・・・(笑)
物語は、あんまり面白くなかったけど(え) 俳優陣で楽しめた感じ。
でもさ、いくら熟女と言えど、集まった時にあんな下ネタばかりな話しないよね?
日本人の熟女とは、同じ男性の話にしても、盛り上がる内容が違う様な気もするなあ。
日本人の熟女は・・・・・韓流スター・・ですか?(爆) 【ビデオ】

イーストサイド・寿司
SUSHI A LA MEXICANA (14・米)
 
 
(監)アンソニー・ルセロ
(主)ダイアナ・エリザベス・トレス 竹内豊 ロドリコ・デュエート・クラーク
 
メキシコ人でシングルマザーのフアナはオークランドでカットフルーツの屋台をして娘を育てていた。
しかし屋台が強盗に襲われた為、新しい仕事を探す事になり・・

お寿司食べたいな〜・・な気分で鑑賞。
しかしコレ海外での寿司屋の話なので、トンデモ寿司とトンデモ日本文化のオンパレードを覚悟・・!(笑)
が、思ってたよりもしっかりしたドラマで、寿司に関しても(創作寿司はあるけど)そんなにトンデモでもなく、
逆に伝統を大切に思う気持ちも感じられて好感の持てる作品だった。
そりゃ寿司職人が女性、とか、ほんの数年で一人前になれる訳がないのはそうなんだけど、
それすらに対しても寛容な気持ちになってしまえたのは、フアナの頑張りが一番なのはもちろん、
そこに日本人、メキシコ人、或いはアメリカ人としてのそれぞれのアイデンティティーやプライドをお互いに尊重し、認め合う姿勢があったからかも。
それは寿司屋の経営者ヨシダの感覚とも近いかもしれないな。
勝手に寿司を握るな、は全くその通りだと思うし、バラエティ番組に出るなんて本当の寿司職人じゃない、って言い分もちょっとは解る気がするし、
けど、それでも未来への道筋を自分で必死に見つけて、プライドと希望を捨てずに積極的にチャレンジする姿には
素直に拍手を送りたい・・そんな気持ち。
家庭でも寿司研究に励むフアナも良かったけど、彼女のお父さんや娘の寿司に対する気持ちも興味深かった。
最初は目もくれないんだよね・・。でも解る、私だって慣れない外国の料理ってそそられないし、特に、魚を生で食べるとかハードル高い気がするし。
それでも娘のやる事に少しずつ理解を示してくれて、いい家族だったな・・娘の父親はどうした?(←禁句?汗)
それから寿司職人のアキも細かい事に気付けるいい人で、フアナと彼の今後の関係もちょこっと気になる所だけど、
そこはふんわりで終わってた(笑)のも良かった。 こんにちフアナ(こんにちは)は、かなり無理あるだろ〜!・・なのも微笑ましい。(^O^)  【Amazon】
 

イーブルアイ
EVIL EYE / WELCOME TO THE BLUMHOUSE: EVIL EYE (20・米)
 
 
(監)エラン・ダッサニ
(主)サリタ・チョウドリー スニータ・マニ オマール・マスカティ バーナード・ホワイト
 
母に早く結婚しろと言われ勝手に設定されたデートに向かった29歳のパラヴィー。しかしそこで別の素敵な男性に声をかけられ・・
やたらと占いを気にしたりな母親だけど、インドって日本よりこう言うスピリチュアルな傾向強い?
実際はどうなのかな?昔はそうでも、今はバラヴィーみたいにそうでもないのかな?
それと、娘の婚期に口出しするのも。日本でも昔は女性はクリスマスケーキとか言われてたけど。(汗)
ちょっと度を越した母親は、もしかして娘依存症?精神的にヤバい?・・と思ったけど、
娘に対しての言い分は親としてごもっとも〜・・なんだよね。しごく真っ当。普通に心配してる感覚。
対して娘も、恋に溺れて危なっかしいけど、基本しっかりした娘だしね、その言い分もごもっとも〜。
ついでに父親も、(ついで・・父親の立場って)普通に妻を心配してるし、娘の事も理解しようとしてるし、その言い分、ごもっとも〜でさ。
なので、後は恋人の言い分よね・・・・って、真面目に考えてたら・・
なんと・・そうでしたか!疑っててごめん!精神的にヤバいとか!( ̄∇ ̄; いやぁ〜・・マジでしたか・・。
でもさ、いつでも、どんな時代になっても、女はああ言う扱いを受けてしまう恐れがある、って事なんだろうな・・。
とにもかくにも、全て君のために・・な甘い言葉には気を付けるべし!高価なプレゼントにも気を付けるべし!
と言うか、あのイーブルアイのブレスのがいいな。あれ欲しいな。誰か頂戴。(ダメじゃん)
パラヴィー、今回の件でますます婚期が遠のかなければいいけど。
いや、あの医者が次の候補かな?母親の目にかなったみたいだし?(笑)
そう言えば、母親、きれいな人だったな。ストーカーがいつまでも執着するはずだわ。(え)
でも、(年取った彼女に対して)「変わったね」とか言うし、やっぱサイテーだよ、コイツ。
あのラストは無視で。次生まれ変わる時はゴキで。   【Amazon】
 

家路
JE RENTRE A LA MAISON (01・ポルトガル=仏)
(監・脚)マノエル・ド・オリヴェイラ (撮影)サビーヌ・ランスラン
(主)ミシェル・ピコリ カトリーヌ・ドヌーヴ ジョン・マルコヴィッチ アントワーヌ・シャペー
悲しみのどん底にいても時は過ぎて行く・・前向きに歩いて行っても老いはつきまとう・・孤独な現実のどこに自分の家を見つければいいのだろう?
舞台や映画撮影のシーンも独特のカットで表されていたが、回転の速い観覧車、盗られた新しい靴、いつものカフェの席、など、時にユーモアも交えた
日常の展開の瑞々しさが素晴らしい! 言葉で多くを語る事は無い。しかし、そのワンシーン、ワンシーンの圧倒的な語り・・重厚さ。
ラストの彼と、彼を見つめる孫の姿にも心が震えました。素晴らしい作品です。
でも、DVDだとやはり臨場感減るね・・カナシ〜。【シネサロン・パヴェリア】【DVD】
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★2002年・つるデミー賞作品賞受賞!(笑)★

イエスタデイ
YESTERDAY (19・英)
 
(監・製)ダニー・ボイル (脚・原案・製)リチャード・カーティス (原案)ジャック・バース
(製作)ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン バーナード・ベリュー
(主)ヒメーシュ・パテル リリー・ジェームズ ケイト・マッキノン ジョエル・フライ エド・シーラン ジェームズ・コーデン ロバート・カーライル
 
ミュージシャンを夢見て活動するものの全くパッとしないジャック。
そんな時、突然世界規模で大停電が起き、彼は交通事故に遭ってしまう。

板垣死すともなんとやら・・じゃないけど、音楽は今を生き未来を生きていく・・としみじみ。
停電と事故だけで何故か主人公ジャック(と世界でほんの数人)しかビートルズを知らない世界になっていたのが
最初はトンデモに思えたけど(笑)時代や世代の変化はこれと似たようなもんだよね。
”これめっちゃいい曲やん、誰の曲?ビートルズ?えっ、誰?最近リリースされたの?”
なんて若い子がマジで会話してた、って話も聞いた事あるし(笑)
今のもいいけど自分達の時代の曲も色んな人に聴いてほしいな、今のもいいけど自分達より上の世代の曲も素敵ね、
と時代や世代を超えて素直に気持ちを共有出来そうな、そんな優しい世界だった。
レノンが出て来た(そっくりさん)のにはびっくり。これも歴史捏造映画?タラ映画じゃないのに?・・って一瞬思えど(笑)
ビートルズが存在しないと言う事はレノンもこの世界ではピンだったのかもしれなくて(芸人?)
んでもってそうして今ちゃんと隣に座ってるその光景に、例のタラ映画みたいにちょっとばかりしんみり。
ただ、毎回言ってる様に私は音楽にウトいので、ビートルズ一人一人にはそこまで思い入れを持つ程には知らなくて、
でも彼らの音楽は(いとこのお兄さんがめちゃファンでよく聴いていたのもあって)自然に生活の中にあった気がするし、
そんな風に誰にとっても生活の一部だったり思い出のひとつの音楽の分かち合いって、
時代や言語も超えてワールドワイドにハッピーな事だなぁ・・などと、どんどん思考も狭い世界から羽ばたく羽ばたく。(謎)
ジャックの素朴なもっさり具合もなかなかで(敏腕マネージャーのダメ出し・・笑)良かったけど、
エリーの気持ちには鈍感なのか気弱なのかわざとなのか、そのあたりは女性としては切なかったかな。
ジャックの決断に軽く乗っからず自分の仕事にプライドを持つエリーにとても好感を持ってただけに、
個人的には早々に、ジャック、ハッキリしろ!と問い詰めたい衝動にもかられたりして。(笑)
エド・シーランが出てたけど、これは本人なのね?そっくりさんではなかったのね?(笑)
予告編見たので出るのは知ってたけど、思ってたよりも出番が多くて、
しかも、僕はサリエリ・・なんてセリフもあって、えっそんなんいいの?とも思ったけど、
今をときめく「自信」と、きっとビートルズに対する「リスペクト」があるから受けた役なのかなぁ、素敵だなぁ、と
エド・シーランの事もたいして知らんなりに見直したと言うか。(笑)
それにしても、ビートルズはやっぱ名曲多いね・・好きなの挙げてって言われたら困るもん。
細かく言えば初期のはさほど好きではないのでまともに聴いたとは言えないけど(え)
一般的に知られてるのだけでも素晴らしいのが多すぎる。
一般的に知られてても駄作ってのが世の中には溢れてる中で。(←言うな)
でもどんな曲でも大切な誰かのココロの曲なら共有したいし受け入れたいけどもね・・
なんて、イケズ自己中な人でも自然と素直になって世界でも救えた様な気になる・・そんな作品でした。(笑)  【ユナイテッドシネマ福岡ももち】
 

YES/NO イエス・ノー
TRUE LOVE (12・米=伊)
 
(監)エンリコ・クレリコ・ナジーノ (脚)ファビオ・ガリオーネ ファビオ・レジナーロ
(主)ジョン・ブラザートン エレン・ホルマン ガブリエル・マイヤーズ タイリース・アレン クレア・ケアリー ジェイ・ハリントン
環境の違いを乗り越え愛し合って結婚した若い夫婦。しかし、何者かによって別々に密室に閉じ込められてしまい・・
新婚さん、いらっしゃ〜い! ようこそ、密室へ。
・・で、別々に閉じ込められた夫妻が、色々な質問に対して、YESかNOかの選択を迫られる。・・枕はないよ。
シチュエーションスリラーは割と好きだけど、段々とネタ切れしてる感じも。かなりのムリヤリ感。
閉じ込められた部屋の雰囲気もイマイチだし、質問もあんまり面白くないし、
夫婦間の疑惑や秘密も、浮気沙汰や財産の無駄遣いとか・・なんかどーでもいいなあ・・ヾ( ̄∇ ̄;
ラブラブカップルのお互いの腹のうちが、ちょっとずつ暴かれていくのは見どころだけど、
そう言うのってあんまり気持ちのいいもんじゃないね。それに、なにも新婚の時に試されなくても、
そんなん、ほっときゃそのうちわかるって。新婚さんの時くらい夢みさせてあげたら?ヾ( ̄∇ ̄;
そりゃ、大事に至って取り返しつかなくなる前に、何もかも先に判って良かったね♪なんだろうけど、
何においても先回りして過剰に予防線張りまくって、未来への期待やワクワク感をないがしろにする
最近ありがちな風潮にも見えて、ちょっと嫌悪。
ま、まあ、このまんまだと、未来はワクワクどころかガクガクだったんだろうけど。(汗)
でもさ、だいたい、秘密がどうこう以前に、なんで第三者に夫婦の愛まで試されんといけんの?
そいつの上から目線が気に入らん。
あんた誰よ?桂三枝? なワケない?山瀬まみ?(もうエエて?お二人さんスンマセン;;)
そんなこんなで、あの結末。 はあぁー・・  ・・・・・。 ・・お疲れ様でした・・。
え? 他に言う事あるだろ、って? え・・えっと・・えーっと・・・
赤ちゃんのお父様はどなた? (◎o◎)Σ\( ̄ー ̄;  じゃなくて〜
逆バレンタイン、いただきました〜!まっちー、今季もガンバレ!(←ドサクサに紛れて・・) でもなくて〜
末永くお幸せに!  ・・ですか?(社交辞令過ぎる・・笑)  【DVD】

イエスマン “YES”は人生のパスワード
YES MAN (08・米)
 
 
(監)ペイトン・リード (脚)ニコラス・ストーラー ジャレット・ポール アンドリュー・モーゲル (原作)ダニー・ウォレス
(主)ジム・キャリー ゾーイ・デシャネル ブラッドリー・クーパー ジョン・マイケル・ヒギンズ テレンス・スタンプ リス・ダービー 
   ダニー・マスターソン フィオヌラ・フラナガン サッシャ・アレクサンダー モリー・シムズ
 
昔、「ノーと言えない日本人」ってのが流行ったような・・。
それはともかく! 始まりは面白そうだと思ったけど、半分くらいからイマイチ。
と言うか、ああジム・キャリーの笑いってこんなんだったなぁ・・やっぱ自分にはあんまりハマらんなぁ、と思い出したわ。
テロリストの疑いがかかった時に、韓国語を習ってたせいで北朝鮮のスパイか?って言われたのには笑ったけどさ。(爆)  【BS】

言えない秘密
不能説的・祕密 (07・台湾)
 
(監・脚・音楽)ジェイ・チョウ (脚)トー・チーロン (音楽)テルサック・ヤンバン
(主)ジェイ・チョウ グイ・ルンメイ アリス・ツォン アンソニー・ウォン
音楽学校に転校してきたシャンルンは、美しいピアノを奏でていた女性シャオユーに惹かれ、二人の仲は次第に深まっていく・・
が、なぜか彼女は彼の前から姿を消してしまう・・。

台湾の人気スター、ジェイ・チョウの映画初監督作・・との事ですが、すみません、知らない方です。(^^;
それはともかく!最初は映像がヨーロッパ的で美しく、生徒たちが行きかう様はちょっと昔の萩尾漫画みたいな雰囲気も。
そうそう、台湾青春モノって、中国とはちょっと違うそういう雰囲気ってあるよね〜?そのへん意外と好き。(照)
でも、二人が仲良くなってからは、どうも展開がだらだら・・だし暗いし・・で、一体何したいんよ・・とか思ってしまい・・(爆)
それが一転・・そうか・・そっちな理由だったのね・・!・・と、昔を感じるのから、また違う方面へ気持ちを置き換える事になったんだけど
それがあんまりうまくいかなかったなぁ・・。やっぱ、だらだら・・でダレきってしまったのがマズかったかな。
二人のラブは切なかったね。こんなどうも出来ない理由じゃない普通の障害なら乗り越えられる可能性って絶対あるんじゃ?
って逆に勇気が貰える気はしたけど、父親が一人になったら可哀想・・とか、どちらかと言うと周りの人の事の方を考えてしまったよ。
父親のアンソニー・ウォンって・・最近の「冷たい雨に撃て・・」(未見)に出てるよね?なーんか、関根さんを連想しちゃって。(笑) 【BS】

イカとクジラ
THE SQUID AND THE WHALE (05・米)
 
(監・脚)ノア・バームバック (製作)ウェス・アンダーソン チャーリー・コーウィン クララ・マルコヴィッチ ピーター・ニューマン
(主)ジェフ・ダニエルズ ローラ・リニー ジェシー・アイゼンバーグ オーウェン・クライン ウィリアム・ボールドウィン アンナ・パキン
 
16歳と12歳の兄弟の両親は共に作家。ある日両親が離婚する事になり、二人は双方の家を行ったり来たりの生活を強いられる。
公開時にタイトルは知っていたけど、さほど話題になってなかった気もしたので
何の気なしに見たけど、いやぁ〜〜これ、とても良かったです。
もう、冒頭のテニスシーンからして、この家族のバランスの危うさ・・誰が誰をどんな風に感じているかとか
ヒシヒシと伝わって来て、それからも、彼ら其々の微妙な気持ちの動きに目が離せなかった。
ちゃんとタイトルの意味もわかったし、すごくしっかり作られてる、面白い作品だったわ〜!
同じアメリカ映画でも、こないだ見た”テキトーに作った感バリバリのファミリー映画”とは雲泥の差やね。(爆)
プライドが高く完璧主義で他者に厳し過ぎる父親と、相応な所で自分の事ばかり気ままにやりたい放題の母親、
(一応)父親崇拝の知ったかぶりで偉ぶる長男と、一生懸命母親の味方をする反動で奇行に走る次男、
みんなそれぞれにかなり問題アリなんだけど(ま〜やっぱ一番問題アリは両親だけれど)
不思議と、怒りがたまる事なく(笑)鑑賞後には清々しさが残ったのも良かったわ。
母親役のローラ、こう言う、キャリアあるけどちょっと男にだらしない・・いや、情熱的??な役って多くない?
でも彼女が演ると全然嫌味にならないよね〜?ダニエルズも、つける薬のない父親を好演(好??)、
おまけにアンナ・パキンも久々見れたし(痩せたね〜)とか、俳優さんたちはみんな良かったけど、
特に、父親を崇拝してるみたいだけどホントは・・な長男はすごく良かったな〜。
終盤、彼が楽しかった思い出を語る所では、思わず泣きそうになったよ・・( ̄∇ ̄;
・・と言うか、そんな想いを母親が知ったらどう感じるんだろう・・とか思って。
その気持ちを母親に届けてあげたい・・けどその前に私が抱きしめてあげたかったくらいよ!(爆)
でもさ、PFの“HEY YOU”を自作だなんて・・あーた、それ私の最も愛する曲なんだけど!(いや、他にもあるけど)
なので、めちゃくちゃずーずーしいやんコイツ、とか思いながら見てたわ。てか、早く誰か気づけよ!(笑)
母親の味方の次男も良かったね。あのストレスの晴らし方はちょっと・・;;だけど、
難しい年頃に差し掛かる時期って、自分でも何をどうすればいいのか解らず、何の邪気もなく変な事仕出かしたりもするんだろうね。
そして、そんな、うそだろ〜・・な事柄に対して、我が子であっても理解に苦しむ親の気持ちも解るし、
色んな所で、共感出来たり考えてしまう内容だったわ。
【追記】
きゃ〜!長男役の俳優さん、なんか見覚えあるなぁ・・って思って調べてみたら、「ゾンビランド」だった〜!!(←見たんかい)
そうやん、そうやん〜〜!彼だよ〜〜!あのオタクの彼〜〜!_(T▽T)ノ彡☆彼、いいね〜!もうすっかりファンになったわ!
「ゾンビランド」の主演も彼が念頭に置かれてた、ってのも頷けるぅ〜〜(笑)  【BS】

怒り
 (16・日本)
 
 
(監・脚)李相日 (原作)吉田修一
(主)渡辺謙 森山未來 妻夫木聡 宮崎あおい 綾野剛 広瀬すず 松山ケンイチ 池脇千鶴 田中隆三 
   今井隆文 笹岡サスケ 高畑充希 原日出子 ピエール瀧 三浦貴大
 
閑静な住宅地で起きた夫婦殺害事件。
犯人は整形して一般市民に紛れて逃亡生活を送っていると見られ、その後、千葉、東京、沖縄に素性の知れない青年が現れる。
ん? 市橋なんたら事件ソックリなシーンが?
それはともかく!
それぞれの話は時間軸が違うのかと思ってたけど、そうじゃなかったね。
最近タイムループものが多かったもんで、ついそっち思考になっちゃったり。(^^ゞ
タイトルは「怒り」だけど、怒りと言うより、人を信じることの難しさ、信じても信じなくても・・が伝わって来る作品だった。
一番直球だったのは愛子のエピソード、一番絶望的だったのは泉のエピソード、で、一番哀しかったのが優馬のエピソードだった。
墓まで一緒に・・とか思いつつも最後の最後、本当に最期に信じてやれなかったという・・もしあの電話にちゃんと応えてたら、
後悔もここまでではなかったろうな・・と。 なので愛子の方がバッドエンドにならなくて救われた。
物語としてはとても興味深く見られたんだけど、では犯人は誰で、なんで殺人を?
となると、これはもう・・ホント勘弁してよ・・と呆れるしかないと言うか。
そもそも、犯人の怒りの感覚が普通じゃなくない?会社ガー、暑さガー、金持ちガー、社会ガー なんだそれ。
単にサイコなヤツがキレただけじゃん。こんなんと普通の人の怒りは違うだろ。
てか、サイコのブチギレに善良な一般人が巻き込まれただけじゃんか〜!最初の殺人なんてもう・・理不尽過ぎて震えるし。
サイコの怒りなんかどうでもええわ、はよぶちこんどけ!(自分が一番怒!)←それが狙いか?
いや、千歩譲って、そう言う怒りに耳を傾けないととしても、犯人を知る人物がその心境を説明するってどうなの?
ふーん、なるほどね〜・・・で、あんたあの男のなんなのさ?・・で終わるわ。(昭和の思ひ出・D・T・ブギウギバンド!)
それと、少女が米兵に襲われる&基地反対運動をしれっとセットで入れて来たのにも興ざめ。
監督が監督なだけに、あちらさんは周到にこう言う事やるよね・・と思わざるを得なかったわ。
泉は可哀想だったし被害者を責める気はないけど、最初から無防備過ぎだとは思った。
だって自分でさえ、彼女が登場して即、あ、この子襲われる・・って直感して気が気じゃなかったし。
男の子はヘタレだったけど、苦しむ姿は見てて辛かった。何も疑わず信じた結果がコレとは、虚しさしかないわ。
一番の疑問は、酔った後なんで突然消えたん?だけど。(爆)
疑ったけど救われた人、疑って救われなかった人、信じて救われなかった人、信じて救われた人は?
俳優陣はみんな良かった。妻夫木君は「来る」同様、絶妙にチャラくて、またまた大昔の「ジョゼ・・」を・・。もはや定番?(笑)    【Amazon】 

生きうつしのプリマ
DIE ABHANDENE WELT / THE MISPLACED WORLD (16・独)
 
 
(監・脚)マルガレーテ・フォン・トロッタ
(主)カッチャ・リーマン バルバラ・スコヴァ マティアス・ハービッヒ グンナール・モーラー ロバート・ジーリンガー 
   アウグスト・ツィルナー トム・ベック リュディガー・フォグラー カリン・ドール
 
バレエのプリマかと思ってたらオペラの方だった。
色々込み入ってたけど、最後の歌やカップルの言い合い?が物語そのものな感じ。
ヒロイン・ゾフィの母エヴェリンに生写しのカタリーナにこだわった父も、妻の子どもかも?と思ったからこだわったのかな?
何か引き寄せるものがあったのかな?カタリーナを引き取って育ててくれた義母にも夫との間に何かあったのかも?
・・とか、色々ハッキリせずに想像する所は多かったけど。  NYやドイツ〜イタリアと、フットワークめっちゃ軽いな。
殺すと言う弟と死んでやると言う兄には、ゾフィーじゃなくても笑う。ホント男はいつまで経っても子供みたい。
ゾフィー、最初のカレシに全く未練なさそうなのなんで?( ̄∇ ̄;父親みたいにぞっこんになれる人じゃないとそれほど、なタイプなんかな?
ゾフィーの歌は最初ダメ出しくらってたけど素敵だと思った。   【BS】
 

イキガミ
 (08・日本)
 
(監・脚)瀧本智行 (脚)八津弘幸 佐々木章光 (原作)間瀬元朗
(主)松田翔太 笹野高史 塚本高史 金井勇太 山田孝之 成海璃子 井川遥 柄本明 劇団ひとり 風吹ジュン 塩見三省 佐野和真
この設定は面白いなあ〜。でも星新一さんの作品とのトラブルもあった様ですが?結局どうなったのかな?
あ、そう言えば、私、12歳頃、星さんのショートショートにハマりまくって読みあさってたわ。
それに、これの原作もちょっと読んだ事あったわ・・てんで覚えてないけど・・(^^;
理不尽な法律だとわかっていながらも、実際にそれによって初めて生を輝かせる事が出来た人達・・を見ると、複雑な心境に。
そんな事がなくても、しっかり生きて行けます、って胸を張って言える毎日を過ごしたいね。
エピソードは、どれも結構ありがちでベタな話なんだけど、最初と最後のは割と好きだった。
最後の、さとしとさくら兄妹のには泣けたわ。嘘つきのお兄ちゃんの最期の優しい嘘・・。
最後までよく解らなかったのは真ん中の話の政治家の母。最初はアンチだったはずなのに、洗脳された、って事?劇団ひとりが最後そうだったし。
でも、それがいつの事でどう変化を?・・がよく解らないので、元々ベタな話が余計イマイチに感じられたわ。 【BS】

息もできない
BREATHLESS (08・韓国)
(監・脚・製作・編集)ヤン・イクチュン
(主)ヤン・イクチュン キム・コッピ イ・ファン チョン・マンシク ユン・スンフン キム・ヒス パク・チョンスン チェ・ヨンミン オ・ジヘ
 
韓国で俳優として活躍してきたヤン・イクチュンの初監督&主演作品・・
・・とのことですが、すみません、この方も知らなかったです。(^^;
ただ、世界の映画祭でセンセーションを巻き起こしたとかで、気になって鑑賞。
普通なら共に別世界の人間であろうヤクザ者と女子高生・・が抱えた心の傷・・を
お互い打ち明けるでもなく訴えるでもなく・・なのに生まれるこの優しい空間は何なんだろうね。
そして、それで世界がすべて変わる訳でもないのに、あのささやかでも満たされ解放された気持ちって何なんだろう。
物語としては、決して新しいモノでもないんだろうけど、真っ向から気持ちをぶつけて来る物語にはやはり心を揺さぶられる。
やるせない皮肉のこもった結末・・を経験してもなお、きっと彼女ならたくましく生きていける、と信じられる終わり方もとても良かった。
丁度、公開二日目の日曜なら来日した監督のトークイベントがあったらしいんだけど、何しろ知らない方だったので、
公開初日に映画だけ観に行き・・でも、見終わった後、イベントの日にすりゃ良かったかなぁ〜ってちょっと思ったわ。
監督、見た目恐いけど、後でネットで見た彼の他の写真・・あんた誰?って程普通で笑った。( ̄m ̄〃 【KBCシネマ】

イギリスから来た男
THE LIMEY (99・米)
(監)スティーヴン・ソダーバーグ (脚)レン・ドップス
(主)テレンス・スタンプ レスリー・アン・ウォーレン ルイス・ガズマン バリー・ニューマン ピーター・フォンダ
”トラフィック”に繋がるであろう面白い編集。テレンス・スタンプのシブ優しい所がイイですねー。
”世にも怪奇な・・”ふと回想。関係ナイって。 【KBCシネマ】

イザベル・アジャーニの惑い
ADOLPHE (02・仏)
(監)ブノワ・ジャコ (脚)ブノワ・ジャコ ファブリス・ロジェール・ラカン (原作)バンジャマン・コンスタン
(主)イザベル・アジャーニ スタニスラス・メラール ジャン・ヤンヌ ロマン・デュリス ジャン=ルイ・リシャール
原作は、1700年代のコンスタンの「アドルフ」。恋愛の本質?をこれでもかと思い知らされる内容。
主人公、何だか眠そ〜な男だな、でもどっかで見たぞと思ったら、「ドライクリーニング」のカレでした。
相変わらず、何考えてんだかよーワカラン風貌だ。(笑)またしても、ピッタリな役。(≧▽≦)
瞬間瞬間の愛を継続させる事の難しさ・・もし愛が消えてしまったとしたら、普通は大抵こんな行動に出ちゃうんじゃないかと、女の私なのに、
男に不信感を抱きつつもそれを否定は出来なかったな。愛されないよりも、一度は愛した人を愛せなくなった自分を認めるのも相当辛い物だと
思うから。でも彼の愛がどの程度の物だったのか、何かと比べる事も出来ないし、本人にも不明な所がまたやっかい。
男社会のお人形でいる事をやめた女の厳しい一生も、執念バリバリでも、やはり不憫でたまらなかった。
所詮、男と女の愛の捉え方にはギャップがあるものね。”空気の様な存在”になってしまえば、いつの間にか他の空気に溶けてなくなってしまう・・
それが男の愛かも・・?なーんて。ま、殆ど男不信だから今更だけど;;それよりも左利きで書きなぐる嘘っこラブレターのカリカリ音はどうよ!(笑)
それと、主演のアジャーニ・・。タイトルに名前がつく所からして、彼女が女優としてどんな位置にいるのか何となく察しはつくけど、
それにしてもシワがないよなぁ〜?!なんでー?あんまり笑う所がないので余計そう見えたし、年下との恋に落ちる役柄とは言え、
なんだか妙な居心地の悪さ。( ̄∇ ̄;) 最初から最後まで殆どキョトンとしたオメメに半開きの口・・と、なんだかホントにお人形さんみたいで・・;;
でも唯一、教会で泣きじゃくる所だけは、ひどく美しく見えたのよね。やっぱり自分の心を動かすものは美形云々ではなくて、
表情や行動、内側から溢れて来る何か。アジャーニが嫌いと言う訳ではないよ、「アデルの恋の物語」なんてすっごく好きだし・・おっと、
これも女の執念バリバリ映画ですね!?(笑) 【KBCシネマ】

石の花
KAMMENNYI TSVETOK / A STONE FLOWER (46・ソ連)
 
(監)アレクサンドル・プトゥシコ
(主)ウラジミール・ドルージニコフ タマーラ・マカーロワ E・デレーブシチコフ M・ヤンシン
 
石工として類まれなる才能を持った青年ダニーラ。
結婚を控えていた彼は、しかし銅山に住む女王に逢えばもっと素晴らしい仕事が出来ると言う噂を耳にし、心が揺れる。

ソ連初のカラー長篇、ウラル民話の映画化、との事。どこか懐かしい優しい色彩に誘われ、すぐにこの世界に浸れたわ〜。
森の様子などとても長閑で、冠かぶったトカゲ・・??にはちょっと笑った。
しかし石細工の完成を迫られる職人にはストレスしかない日々なのね。石の粉吸い込んで寿命縮まるとか・・結構リアル。
その人間国宝級の石工の弟子になる少年がダニーラなんだけど、成長した姿・・濃いな〜( ̄∇ ̄;(笑)
でも、彼の、自分の才能をとことんまで極めたいと思う気持ちには共感。
一方で、それを認めつつも、彼の愛をずっと信じる婚約者にも共感。
あ、人間国宝の師匠の姿勢にも共感。やたらとドツく所でなく。(笑)
とは言え・・芸術って・・やはり多くの人々に提供してナンボなんでしょうかね。
まあ、元々それが芸術かどうかなんて、決めるのは自分でもないんでしょうが。
女王の石の世界(宝石の洞窟)はキレイだった〜♪
今みたいなクリアな色彩じゃないけど、そのキラキラと輝く世界は、幼い頃の夢の世界の様に美しかった。
場所によって変わる女王のドレスも石に負けじと煌びやかで、青年の婚約者の素朴で可愛いファッションとは対照的なのも面白かった。
最後はちょっとアッサリ過ぎたなあ〜もっと邪悪かと思ったのに。( ̄∇ ̄;ホラーじゃないか;; 【DVD】

石の微笑
LA DEMOISELLE D'HONNEUR / THE BRIDESMAID / DIE BRAUTJUNGFER / LA DAMIGELLA D'ONORE (04・仏=独)
(監・脚)クロード・シャブロル (脚)ピエール・レシア (原作)ルース・レンデル
(主)ブノワ・マジメル ローラ・スメット オーロール・クレマン ベルナール・ル・コク ソレーヌ・ブトン ミシェル・デュショーソワ 
   シュザンヌ・フロン エリーク・セーニュ
大切にしている石像によく似た女性・センタと恋に落ちたフィリップ。
が、彼は彼女から、2人の愛の証として、とんでもない条件を突きつけられる・・。

たまたま、原作を読んだ事があったので、しかもシャブロルだと言うので鑑賞。
同じコンビの傑作「沈黙の女」にはイケズさも面白さも届かなかったけれど、この世界の雰囲気は出ていて、楽しめました。
実は、一番センタに期待していたんだけど、ここでは、センタよりも、フィリップ役のマジメルの方が良かったな。
多分、原作でのセンタのイメージが、スメットとはだいぶ違ったから、って言うのもあったと思うけど、フィリップの、
ちょっと偏執的だけど基本はマジメ・・な部分を、マジメルは上手く表現していた様に思えたので。(おやぢギャグじゃない〜)
私の中でのセンタのイメージは、もっとこう、華奢なのにセクシーな体型で、金髪のユラユラロングヘアで、
例えるならベアールみたいな・・。ユラユラしてない黒髪のスメットは、ちょっと体育会系にも見えて、イメージとは全く逆だった。
時折、ユーミンに見えたし。(^^;ただ、その眼差しだけは、とてもミステリアスな雰囲気があって、
何を考えてるのかわからんセンタには似つかわしくて良かったです。なので、まぁ、これはこれでイイか、と。(どこまで瞳フェチ)
それに、私の想像よりもはるかに蓮っ葉でだらしない印象のセンタではあったけど、
確かに、ああ言う思想や生活をする女であれば、このくらいの自堕落感は当然だよね?とも。
全ては2人の愛の為に・・なセンタ、完全イっちゃってますが、でも、恋愛を純粋に貫こうとすると、
いつかは道徳を越えてイっちゃうものなのかも?そう言う経験、人生で1回くらいはしてみたかったわ・・とか、ふっと思った私って・・
1回しちゃったら、もうそれで人生終わってたかもしれんけどね。(没)
・・どうでもいい話だけど、センタは原作ではゼンタだった様な気がしたけど?
単に発音表記違いなだけ?私の記憶違い?千田でない事だけは確か。(誰)
フィリップをじっと見ているイタ飯屋のご主人や、犬の○○?を踏んでしまった通りがかりの人など、
シャブロルの演出もなんか変・・で偏(?)で、面白かった。(≧▽≦) 【DVD】

イズ・エー
[is A.] (03・日本)
 
(監・脚)藤原健一 江面貴亮
(主)津田寛治 小栗旬 内藤剛志 戸田奈穂 水川あさみ 伊藤かずえ
はあ・・何したいんやろ、こいつら。我が子を想う親の気持ちが悲しいよ。
ついでに、水川あさみのキャラはなんであんな自堕落なんだろ?生きてる実感?アホかいな。
「BOY A」を思い出したけど、変わらず我儘な幼稚キャラには何も言う言葉が思いつかない。
それが我が子だったら・・本当になんて情けなくて悲しいの。しかも↑言葉思いつかないなんて親としてどうなの?>自分
この頃の小栗旬は繊細さが感じられていいね。 【TV】

いずれの森か青き海
 (02・日本)
(-_-;)
(監)瀬木直貴
(主)西村美紅 高野八誠 早坂好恵 渡辺哲 内山信二
三重県四日市市を舞台にしたいわゆる地方映画。自慢する物が何もない故郷だけど嫌いにはなれない・・そんな主人公の少女の気持ちは
よく解ったけど、全体的に魅力不足。美しい森や海がなくても、そこに存在する優しい人達のココロをもう少し彼女に受け止めて欲しかったし、
いくらセリフで少女の事を「可愛いねー」って言ってても、ずっとむくれた表情でいられてちゃ、正直、可愛いとは思えない。
これは、イマのハヤリの、不自然に整えられた細い”泣き眉”のせいかも?
映像においても、どこも在り来たりだし、カット間が一瞬暗くなる方法などは嫌いだし、かなり不満。
あの、白装束(白いドレスと言うべきか?)の女の踊りは一体何だったの?何か意味があるの?不気味なだけだったなぁ;;
電車を追いかける内山君がコケて靴がすっ飛んだ所はおかしかったけど、きっと笑う所じゃないね。(汗)
でも、一生懸命ゴミ拾いしてる土地の人達の姿はとても気持ち良く、心に残る光景でした。 【シネサロン・パヴェリア】

イタリア的、恋愛マニュアル
MANUALE D'AMORE (05・伊)
(監・脚・原案)ジョヴァンニ・ヴェロネージ (脚・原案)ウーゴ・キーティ
(主)シルヴィオ・ムッチーノ ジャスミン・トリンカ マルゲリータ・ブイ セルジョ・ルビーニ ルチャーナ・リッティツェット 
   ディーノ・アッブレーシャ カルロ・ヴェルドーネ アニータ・カプリオーリ フランチェスコ・マンデッリ ロドルフォ・コルサート
   ダリオ・バンディエーラ サブリナ・インパッチャトーレ
 
若い男女の愛の始まり・・から、中年夫婦の愛の危機・・など4つのパートに分かれたお話がバトンタッチで綴られている。
楽しい話から、ちょっと辛くなる話まで色々あったけど、最後には
ほんわかイイ気分になれるステキな作品でした♪
個人的には、
最後の話のオッサンがツボ!とってもトーヘンボクなんだけど、なんか憎めないし可愛い・・(笑)
職権乱用しまくる婦警さんにも共感したりして!_(T▽T)ノ彡☆
それはそうと、これ観に行った時、外国人女性がベビーカーで赤ちゃん連れて来ていて、「泣いたら出ますから」と受付を説得して、
ベビーカーごと私のまん前に座ってきた。え〜?こんな乳飲み子連れて映画鑑賞なんて大丈夫?泣いたら周りに迷惑だし
もっと大きくなってから来ればいいのに・・とか思ったけど、もしかしたら彼女イタリア人で、自国でヒットしたこの映画を楽しみに
してたのかなぁ?故郷が映るのかもしれないなぁ?とか勝手に想像してたら、赤ちゃん、途中数回ゴソゴソした程度で全然泣かず、
せいぜい一言「あー」って小さい声をあげただけで映画は無事終了〜!す、すごい!こんなにおとなしい赤ちゃんなんて嘘みたい!
・・と、もし彼女がイタリア人だったら、”イタリア的、育児マニュアル”でもあるんかいな?とお尋ねしてみたい所だった。。。
【以下、ネタバレあり!未見の方は読まないでね】
最初の<めぐり逢って>・・ごめんね〜・・この男、ちょっとダメだったわ〜・・ちょっと私にはネバっこ過ぎた感じ。
あのしつこさ・・ガッツとも言う?(笑)が不可能を可能にする、奇跡的恋愛成就のカギなのかもしれないけれど。
ジュリアが何げなく整形がどうとか・・って言ってたのは何だったの?実は整形美人?理解する前に話が進んでしまった(^^;
2番目の<すれ違って>・・ああ〜なんか奥さん可哀相・・。こんな進歩のない旦那なんか、はよ別れればいいのに!
こんな自己中でだらけた旦那より奥さんのが生き生きしてて何倍もステキなんだから、他にいいお相手絶対見つかるよ!
・・って思ったけど、そんな旦那でも自分は惚れてる・・となるとそうもいかない様で。こんな性質の男って・・イタリア人より
むしろ日本人っぽいイメージなのも痛い。(笑)そしてあのラスト・・幸せになれるのかなあ・・。
3番目の<よそ見して>・・生きのいい女性ですね〜。でもさ、こんなに素直に元のサヤに収まれるのってすごくない〜?
逆にいえば、自分の感情をストレートに表せるから出来る事なのかもしれないな。それに経済的に自立した女性である・・ってのは
物事の判断時にも大きいわ。やっぱり自信ないと何も決められない・・ハッピーエンドなのになんかタメイキが出てしまったよ。
4番目の<棄てられて>・・主人公が最初はなんて事ないオッサンだったんだけど、どんどん魅力を増して来て面白いキャラでした♪
マニュアルの”棄てられて篇”を選んで買う所もなんか素直で可愛い・・。ププッ ( ̄m ̄*) 愛人宅ではハラハラしたけど、
そこからもう逆に悪運強さが見えてたかもね?久々に、新しい出会いに乾杯!したくなる清清しい終わり方も良かったです! 【KBCシネマ】

苺とチョコレート
FRESA Y CHOCOLATE (93・キューバ=メキシコ=スペイン)
(監)トマス・グティエレス・アレア ファン・カルロス・タビオ (脚・原)セネル・パス
(主)ホルヘ・ペルゴリア ウラジミール・クルス ミルタ・イバラ フランシスコ・ガトルノ
ゲイの彼の、主人公への想い、自国、隣人などへの想いが多角面からジンワリと伝わって来て、ラストでは胸にぐっときました。
まさに”想いが溢れる”・・って感じ・・(T_T) 人を偏見でしか見れないというのは悲しい事ですね。私も彼の素晴らしさにとても惹かれました。
彼の主人公へのセリフ:「君は美しい。でも唯一の欠点はゲイでないことだ。」
彼の事を「あいつはオカマだ!それだけで怪しい!」などとのたまってた友人のペタンとした髪型・・ア〜タのがよっぽど怪しいって!ヾ(ーー )【ビデオ】

いちごブロンド
THE STRAWBERRY BLONDE (41・米)
(監)ラオール・ウォルシュ (脚)ジュリアス・J・エプスタイン フィリップ・J・エプスタイン (原作)ジェームズ・ハーガン
(主)ジェームズ・ギャグニー オリヴィア・デ・ハヴィランド リタ・ヘイワース アラン・ヘイル
歯科医ビフの元に、昔、皆のアコガレの的だった”いちごブロンド”ヴァージニアをかっさらってった憎きヤツが治療に現れた。
そうだ!(麻酔を使って)今こそヤツを殺ってやる!・・と意気込むビフだったが・・。

'41年のラブ・コメディ。'33年の「ある日曜日の午後」のリメイク。
一部、時代を感じさせる、男の勝手な理想の女性像に納得いかないものの(ーー;)後はテンポ良くて楽しめる作品でした。
主人公ビフの、イライラする単純バカ男ぶりも、クライマックス〜ラストでは涙誘われます・・!
テーマ曲も素敵で、エンディングでは観客も一体化?出来るのも楽しい。
男を惑わすヴァージニア(リタ・ヘイワース)よりも、どう見ても最初から「美人の友達はブスに決まってる」と、バカ男に陰口たたかれてた
エイミー(オリヴィア・デ・ハヴィランド)のが素敵なんですけどぉ〜・・でもまあ、そこがこの作品のポイントではあるんだけれど。
な、なんと、『林家パー子』も出演してます!?(*≧┏∇┓≦*) 【ビデオ】

いちばん美しい年令(とし)
LE PLUS BEL AGE (94・仏)
(監・製作)ディディエ・オードパン (脚)クレール・メルスィエ
(主)エロディ・ブシェーズ メルヴィル・プポー ゲール・モレル ソフィ・オーブリー
自殺は他殺?・・を引っ張る内容かと思ったけどそうではなく、彼女が自分の環境をどう進んで行くか?って感じの作品だった。
こんな学校内でさえ、集団から孤立するのは危険と言う社会が成り立ち、時代のせいもあるだろうけど、恋愛すら脳天気にいかない厳しい空気。
人生の3分の1は**・・と冒頭に出る言葉が印象的。「美しい年令」は「したたか」?それとも「はかない」?それとも・・?【ビデオ】

1秒先の彼女
消失的情人節 / MY MISSING VALENTINE (20・台)
 
(監・脚)チェン・ユーシュン
(主)リウ・グァンティン リー・ペイユー ダンカン・チョウ ヘイ・ジャアジャア リン・メイシウ マー・ジーシアン バンブー・チェン トム・リン
 
彼女が1秒先で、彼が1秒後なら、彼にとっては2秒先の彼女じゃん〜?(細かっ・・笑)
全体的にはまあまあ面白く見られたけど、殆どの人のバレンタインデーはどうなった?・・って気になり過ぎてたまらん。(笑)
で、時間が止まった所ではやはりどうしても「フローズン・タイム」を思い出してしまって。「フローズン・・」の呪縛がすごい。( ̄∇ ̄;
ヒロイン、なんかフツーだったね。と言うか、真っ赤な顔して登場した時、まさかこの子が主人公だとは思わなかったわ。
でもそんな普通っぽさも本作には合ってた気がしたし、そんなナチュラル感が台湾映画の良さの一つかも?って気もした。
もしこれがK国映画だったら、きっと工事済美女がヒロインになるんだろうな〜?とか。(爆)
日本版リメイクは男女逆の設定なのね。確かに、本作でも「これ以上やったら変態と思われる」みたいに言ってたし、逆のが良さそう;;
岡田将生君&清原果耶チャン主演、山下敦弘監督、宮藤官九郎脚本だそうで。面白そう。    【Hulu】

1408号室
1408 (07・米)
(監)ミカエル・ハフストローム (脚)マット・グリーンバーグ スコット・アレクサンダー ラリー・カラゼウスキー (原作)スティーヴン・キング
(主)ジョン・キューザック サミュエル・L・ジャクソン メアリー・マコーマック ジャスミン・ジェシカ・アンソニー
この作品の存在を私は何故かだいぶ前から知っていて、なのに何を勘違いしてたか「もういい加減『1408』レンタル開始してもいい頃よね」とか思ってて
そしたら突然TVで宣伝し出したので、思わず、劇場でなくレンタル屋に出向く所でした!?それにタイトルに”号室”がつくのがピンと来なくて
チケット売り場で「1408・・・・・・・・・・・・・・・・・・(間)・・・・・・・・・・・号室一枚下さい」。でも今回はちゃんと「14ぜろ8」って言えたわ「14まる8」じゃなくて。
物語は、心霊現象を全く信じない作家が、禁断の部屋へ自ら乗り込んで行くと言う物。その部屋のナンバーが1408。足すと不吉な13になるんだって〜
・・って、なんかそんなんコジツケてどうなんだ、とか思うけどさ、そんなんわざわざ足そうなんて考えすら起こりませんがね、私には。
それはともかく!(笑)その作家をQちゃんが演じています。高橋選手じゃないよ、ジョン・Qだよ。あれっ?最後の決断?デンゼル?Σ\( ̄ー ̄;)ナンヤネン
部屋の中では、殆ど彼の1人ビビリ、1人叫び、1人のたうち、1人感動・・1人その他もろもろ。なので、私の様に、Qちゃんの1人芝居に興味があるなら
それなりに楽しめますが、そうでなければ、直球ホラーなので、ちょっと物足りないかも。オチも、Qちゃんほど観客は動揺しないんじゃ〜?・・(汗)
【以下、ネタに触れています。未見の方は読まないでね】
いきなり大音響で音楽が鳴ったのには一番驚いたし、壁づたいもびびったけど、私が最も怖かったのはトイレのアレですよ、アレ!
無造作に使ったはずのトイレットペーパーがちゃーんと▽に折られてる所!ひゃ〜っ・・これは怖かったわ〜・・
イマドキもまだこの▽折りって健在(?)なのね〜・・って、オバケがそれ折ってる所を想像したらその几帳面さがみょ〜に怖かった!_(T▽T)ノ彡☆
でもまあ、一応はちゃんとしたホテルですからね〜その点はアチラさんも心得てるんでしょうなぁ( ̄∧ ̄)(_ _)フムフム・・・
で、一連の出来事は、最初は本当にオバケのせいかと思ってたけど(笑)途中から、Qちゃんの妄想(頭の中の出来事)にも思えてね、
だから逆にあの娘のオチが効いて来るんだろうけど、結局、あれらの正体は何だったんだろうね?えっ?オバケのQちゃん?(ーー;)
実在した、となると、もう彼には今の仕事は無理だわなぁ〜・・で、昔の様な小説家に戻ったりして?奥さんともうまくいって、めでたしめでたしよね。
ハガキを出したのはサミュエルだったのかな?或いは、意外と悪魔の姿をした救いの神?えっ?トイレットのカミ?(ーー;)
何にしても、人生、捨てる神あれば拾う神あり・・辛さや悲しみの極限を乗り越えた人には必ず幸せが来るもんだ、
・・とも思う。(^ー^*)ニコ 【ユナイテッド・シネマ】

いつか読書する日
 (04・日本)
(監・原案)緒方明 (脚・原案・原作)青木研次
(主)田中裕子 岸部一徳 仁科亜季子 渡辺美佐子 上田耕一 香川照之 杉本哲太 鈴木砂羽
「有名になっておおっぴらに自己アピールするよりも、誰にも知られずとも毎日を地道に丁寧に生きて行く事こそ難しく、
日々そうやって生きている方々の方が、こうして注目されている今の自分などとは比較にならないくらい立派だと思います。」
・・と言う様な、何十年も前に何かのインタビューに答える女優の言葉がずっと心に残っていた。
当時、彼女は旬!で、おおいに世間からもてはやされていたにも関わらず、また、同じく他の旬女優が在り来たりな浮いた返答をしていた時に、
1人だけ他とは違った受け答えをしていた。自分の言葉で、しっかりと自分の考えを謙虚な姿勢で述べていた。・・それが田中裕子さんでした。
以来、自分の中では、彼女は他の女優とはちょっと違う位置。邦画あんまり見ない私ですが(笑)いつもその活躍には嬉しい気持ちがしています。
・・長い前置きだったけど、この作品を見て、そんな昔の彼女の言葉がすっごくシンクロしちゃってね。
確かにそう言う生き方は素晴らしい・・けれど、ああ言う顛末では、達観したかの様に見える主人公自体の満足感とは裏腹に、
見ている方は、淋しさや虚しさ、もどかしさをを感じずにはいられない。これからの人生、チェックした本ばっか読んで暮らせと?そしてそこで又夢見ろと?
悪くない作品とは思ったけれど、また見たい?いや、もう結構・・こんな現実と変わりない世界、自分の毎日だけで充分だよ!・・ってのが正直な所。(汗)
主演の二人も良かったけれど、主人公の性格付け(言動等)にはちょっと違和感もあって、クライマックスはあまり入り込めなかった。
カイタを呼ぶ時、「カイタさん・・」からいきなり「カイタ!」・‥なんて怒鳴ってビックリだよ‥キツネでも憑いたかと思ったよ。(笑)
あ〜・・ラストのカイタのあの表情も焼き付いてしまうし・・たまらんわ・・過去は繰り返される?運命は決まってる?人生どこに向かって走りゃいいの?
ひとり、本の世界をさまよって、かなわない夢だけ食って生きて行けと?←どうしてもそう聞こえるらしい・・(爆) 【BS−NHK】

五日物語-3つの王国と3人の女
TALE OF TALES / IL RACCONTO DEI RACCONTI (15・伊=仏)
 
 
(監・脚・製)マッテオ・ガローネ (脚)アドアルド・アルビナティ ウーゴ・キーティ マッシモ・ガウディオソ 
(製作)ジェレミー・トーマス ジャン・ラバティ アン=ロール・ラバティ
(主)サルマ・ハエック ヴァンサン・カッセル トビー・ジョーンズ シャーリー・ヘンダーソン ヘイレー・カーマイケル 
   ビビー・ケイヴ ジョン・C・ライリー ステイシー・マーティン クリスチャン・リース ジョナ・リース ギヨーム・トゥロネ 
   アルバ・ロルヴァケル マッシモ・チェッケリーニ
 
不妊に悩む女王を心配する国王。魔法使いは海の怪物を仕留めその心臓を女王が食すと願いが叶うと助言する。
これも直前まで知らず、映画館のポスターと予告編の肉食うハエックに惹かれて急きょ鑑賞。
17世紀初頭に書かれた世界最初のおとぎ話『ペンタメローネ 五日物語』の映画化・・だそうで、
まあ世界初と言うのがホントかどうかはおいとくとしても(日本にはもっと古いのあると思うし)「ヨーロッパ大昔話」としてとっても楽しめました。
【以下、ついネタに触れ過ぎてる部分あるかも?】
【その1】子供にばかり執着する王妃・・・夫より子供なのね。
やっと授かった我が子可愛さについ眼がくらむのは解るとは言え、子供だけが人生のすべてになるとキケンよね。
子供には子供の世界があるし。現代ならモンペ注意報でもある物語。
命をかけて怪物をやっつけあっさりいなくなる王が不憫・・( ̄∇ ̄;
【その2】失った若さにしがみつく老女・・・家族よりも男なのね。
あの〜・・昔は手タレだったんですか? てか、気づけよ、カッセル!(≧∇≦)本日一番の爆笑ドコロ!(笑)
たるんだりしぼんだ皮膚を寄せたり留めたりは参考になりそうだ。(なるかい!)
てか、やっと気づいたカッセルの老女ぶん投げには驚愕!( ̄∇ ̄;そ、そんなに思いっきり;;(汗)
若返った老女が「美女」だったのも魔法?若い=美女とは限らんけどな。いや美女だったから余計今を認められないのか?
まるで「アタシも若い頃は美人だったとよ」(博多弁)って、聞いてもないのにつぶやく誰かみたいだ。(誰とは言わんが)
でも若さがあるだけで=美しい・・なのは、トシいくと実感はするわ・・。(え) そしてそれが永遠ではなく本当に短い一時である事も・・。
いかん、段々笑えなくなってきた・・老女物語に感情移入し過ぎとる。( ̄∇ ̄;
とにかく、アニメ声と綺麗な指は七難隠す物語。ちょと違う?マヌケなカッセルを堪能する物語かなぁ?(笑)
【その3】人任せに生きて来た王女、ただし親は〇〇オタだった・・・娘よりペットなのね。
人生とは自分中心に何もかもお膳立てしてくれるハッピーな世界♪
・・と言う勘違いをとことん修正してくれる物語。
ペットに入れ込むのもホドホドに・・と言うか、王が食われるかと思った・・その期待は裏切られた。(笑)
鬼はちょっと気の毒な気がしたなあ。あんな生活する種族?だったけど、別にそんなに悪いヤツには見えなかったけどな?
まあ、性格の不一致より生活の不一致のが致命傷なんかもしれんけど。綱渡り名人一家もとんだご不幸で・・。
でも、世の中の正義と悪事がどれもグレーゾーンなのが絶妙だったかな。(汗)
そんな感じで、物語は其々にシンプルで一応女性の性(サガ)に焦点当ててたけど、
そこから逆に男性の愛すべきマヌケさや普遍的なアレコレなんかも見えて来て面白かったし、
目を惹くショットの多い映像も素晴らしくて、ブラックなおとぎ話はこうじゃなくちゃ、って嬉しくなったよ。
ハエック、全然トシとってなくない?王妃にすごくハマってたわ。特別ファンて訳でもないけど、綺麗で威厳あって素敵だった。
ヘンダーソンの老婆ぶりはさすがにメイクだよね?(←メイクだそうです。当たり前か・笑)
ドレスの首に着ける飾りが彼女のだけみょ〜に安っぽく見えた所にも悲哀を感じたりして;;
男の子達はCG?(←本当の双子だそうです。なんでもCGと思っちゃう病でごめん)
夢見る王女は小太り系かわい子ちゃんで(父親も?笑)フィギュアペア女子のセガンちゃんを連想。(笑)
カッセルは・・相変わらずでんな〜(≧∇≦)これからもブレずにヨロシク!    【TOHOシネマズ】
 

イット・カムズ・アット・ナイト
IT COMES AT NIGHT (17・米)
 
 
(監・脚)トレイ・エドワード・シュルツ (製作総指揮)ジョエル・エドガートン
(主)ジョエル・エドガートン クリストファー・アボット カーメン・イジョゴ ケルヴィン・ハリソン・Jr グリフィン・ロバート・フォークナー ライリー・キーオ
 
ポールと妻のサラ、17歳の息子トラヴィスは未知の感染症に怯えながら森の奥で暮らしていた。そんなある日、見知らぬ男が家に侵入し・・
全く前知識なく鑑賞。 タイトルから、ゾンビ?って思ったけど、謎の感染症で人類の危機?系で、ゾンビにはなりそうでなりませんでした・・
・・って、ゾンビ関係無しのシリアスな話でした。( ̄∇ ̄;
そしてエドガートンが主演で、ああ、それで録画してたんかも自分?・・でした。(^^ゞ
一見、展開としては割とよくありそうな、家族を守る話でそんなに意外なものでもないんだけど、
父親(一家の主)の存在感を、色んな意味でヒシヒシと感じる物語だったわ。
それと、多感な時期の息子や他の家族を見ていると、日々の当たり前がそうじゃなくなる日が来て、
明日の事も考えたくなくなる日が来たとしたら、こんな感覚に陥るのかもしれないな、と。
何なのか想像もつかないもの、判らないものから受ける、解らない不安・・とでも言うか。
容赦ない感染症には容赦ない姿勢でしか抗えず・・ 生き残る為に必要な冷静さは時に冷酷さでもあり・・
人であるから故の自由な善い感情が時に最大の滅亡へのきっかけにもなってしまいそうでもあり・・。
信じられるのは家族だけと言ってたけど、それがなくなってしまったら・・・それが一番絶望的なのかもしれない・・?
違う人種=でも一つの「家」族・・そしてあの赤い扉・・。
じわじわと迫って来る未知の感染症の意味するものが、もしイマの現実世界を巣くいつつある何かであるとしたら・・
・・なんて想像すると、余計に不気味さと恐ろしさを感じてしまう。
残された人達のその後の事はあまり想像したくない;;
けど、もしこの先無事生き延びる人間が居たとして、彼らはこれまでと同じ人として、人を生きていけるんだろうか・・とも思ってしまう。
・・アレコレ想像が広がり過ぎてちょっと身震いした;;   【CS・ ザ・シネマ】
 

イット・フォローズ
IT FOLLOWS (14・米)
 
 
(監・脚・製)デヴィッド・ロバート・ミッチェル (製作)レベッカ・グリーン ローラ・D・スミス デヴィッド・カプラン エリク・ロメスモ
(主)マイカ・モンロー キーア・ギルクリスト ダニエル・ゾヴァット ジェイク・ウィアリー オリヴィア・ルカルディ リリー・セーペ
 
19歳のジェイは理想の男性とのデートに有頂天、すぐに体を許してしまう。
ところがその直後、彼から手足を拘束されとんでもない告白を受ける事態に・・

ジェイのカレシ、やる事が酷すぎる! ・・と早々に怒りモード。
か弱い女性を何もわざわざ縛るこたぁないだろ〜 じゃなくても「ソレ」感染(うつ)しただけで充分酷いのに。
そしてスタコラサッサよ? 全米に指名手配じゃーっ!ヾ(*`Д´*)ノ"彡☆
まあ、ジェイも尻軽(死語?スタコラサッサも?)だったからいけないのかもだけど、
「理想のカレシ(当時)」だったら信用もしたいだろうし、ロマンチックな世界に浸りたくもなるよね・・(トオイメ)
でもジェイとその仲間は結構真面目だったな。題材が題材なだけに、どんだけのお色気ビッチが出て来るのかと思ってたけど(笑)
いつも何気なく小説を読んでる子とかさ、(乙女ちっくな二枚貝開いての文学も意味深)
仲間の男の子もジェイへの好意に躊躇いとかもあってさ、ちょっぴり甘酸っぱかったよ。青春だったよ・・(トオイメ)
それはともかく!
感染した「ソレ」が、ふと気付くとじりじり迫って来てるって・・
真っ昼間、見た目は人間、ノロノロ歩き、しかし標的まっしぐらっっっ!!!・・ってリズムが意外と気味悪かった。
逃れ続けるなら車を家にするのが一番いいんだろうか?とかずっと考えてた。( ̄∇ ̄;
と言うか、屋根の上の全裸男、フツーに変態ですが。一瞬地デジ男思い出したりもしてさ、そもそもyouは何しに屋根の上?
襲いながらオ〇ッ〇漏らす女もどうかと思うが、エクソシストのリーガンを思い出したりもして、脈々と受け継がれてる必殺技に感慨深さも・・?!
でもさ、感染した「ソレ」が、物理的に手応えがあるヤツだった、のはすごく意外でさ、
でも、だったら反撃しがいもあるし希望持てるやん!って目の前がパァーーッと明るくなったよ。
手応えのないヤツだとどうしようもないもんね。ヌカにクギな人を相手にするのと同じでさあ。(誰)
ただ、そこから知恵をひねり繰り出されたプールでのあれこれは、個人的にはあんまり盛り上がらなかったかな。(え)
それまでの不気味な感じのが面白かったし、怨霊系からゴースト系になった感じで、希望わいたくせにテンションは下がると言う不思議現象。
冒頭のショッキングシーンに楳図先生漫画の既視感あって(笑)
でも見た目のダイレクトな残虐さじゃなくて、じわじわと迫って来る得体の知れないモノのがやっぱり引き込まれるしね、
楳図先生漫画でもそう言う系のが面白いし、まあそう言うことなんだろうな、と。(ひとりうなずきん)
でもその後のポールと街角娘(造語)のほんのちょっとのシーン、で、ジェイと手を繋いで・・後ろには・・
な終わり方は色々想像出来てとても好みだった。終わり方がいいと気持ちもいい。(←いいのか?)
で、「ソレ」って何? なんだけど、普通に考えると行為で感染る病、それに伴った死・・とかそんなところ?
ジェイが「素敵なカレシ(当時)」とのデート中に独りごちたロマな夢が、行為が済むや否やあっと言う間に消え失せた所からは、
後は逃げても追いかけ、イヤでも襲い掛かって来る、避けられないオトナのシガラミや責任にも見えたわ。
親は最後まで出てこないしね。   【Amazon】
 

いつまでも二人で
WITH OR WITHOUT YOU (99・英=米)
(監)マイケル・ウィンターボトム (脚)ジョン・フォート
(主)クリストファー・エクルストン デヴラ・カーワン オヴァン・アタル ジュリー・グレアム
ウィンターボトム作品ってほんとガラリと作風が違うトコあるのねー。これはラブ・コメって感じのノリ。
でも、抱えてる背景は、やっぱり明るいばかりではないトコがウィンターボトムなのかしらねー?(*。*)
結婚=子供を持つ事だなんて私はサラサラ思わないけど、周囲からのプレッシャーはあるよね。前半はコミカルでテンポ良く、焼きもちを焼く夫が
面白かったけど、据え膳をホイホイ食ったあたりからなんだかなぁ〜の展開。^_^;妻役の女優さんも好みじゃなかったし・・ちょっと残念。【ビデオ】

偽りなき者
JAGTEN / THE HUNT (12・デンマーク)
 
(監・脚)トマス・ヴィンターベア (脚)トビアス・リンホルム
(主)マッツ・ミケルセン トマス・ボー・ラーセン アニカ・ヴィタコプ ラセ・フォーゲルストラム スーセ・ウォルド ラース・ランゼ
デンマークの小さな町の幼稚園で働くルーカス。
面倒見の良い彼は友人の子供クララの事も可愛がり、彼女もそんなルーカスが大好きだった。が・・。

ちょっとした子供の言葉(嘘)でこんな事態に陥ってしまうなんて、なんて酷い・・!
・・って、ルーカスが無実だと分かってる立場だからそこまで言えるけど、
実際に自分の子が同じ様な事を言ったらどうか?とか考えると・・やっぱり迷ってしまうんだろうな。
そこまでなくて、自分の子がその幼稚園に通ってるだけでも構えてしまうかもしれない。
そう思うと、少々早まってしまったとは言え、園長の対応も解らんでもない。
なんと言うか・・子供って・・そう言う意味では本当に難しいよね・・。
似たような状況ですぐ思い浮かぶ女性への痴漢疑惑もそうだけど、まず第一に弱者と言う立場を考慮する、
・・のは仕方ない気もするけど、それが全部真実とは限らない・・弱者になりすましたあくどい企みも存在する訳で。
まぁこのクララの場合は、ちょっと子供なりのプライドを傷つけられたから
大人世界知ってるぶりっこしながらはずみであんな事を言っちゃっただけなんだけど
子供の世界は純真で正直だと信じて疑わない大人にとっては、何にしたって子供の言う事は絶対的なんてのが・・ねぇ・・。
子供だって、親達(子供を保護してる大人)個人個人と向き合ってる時だけの情報で生活してる訳じゃないのにね。
親達の想像外の世界で、親達の想像外の影響だって受けてるのは、考えてみれば当然の事な訳で。
どうして親達はもっと彼女をしっかり問い詰め(正しい判断をす)る事が出来なかったの?とも思いがちだけど
でも、早い時期に変にクララを疑って強く問い詰めれば、もしかしたら、彼女は更に頑なになって嘘を言い張り、
もっと事態は深刻になってしまった可能性もあったかも・・
それは、ルーカスにとってだけじゃなく、クララ自身にとっても、と言う意味で。・・と思うと、やっぱりそうそう簡単じゃない。
実際、クララは後で、嘘だったって言っているものね。それを今度は親達が聞き入れなかっただけで。
聞く耳を持たない人間って恐いな・・聞く耳を持たないから暴走しちゃうのかな。
でもさ、人がどんな人間かなんて、絶対に解らないし決め付けられるもんでもないよね。
疑惑がかかっても信じてるって言いきれるのって・・その自信も又どこから?信じる信じない、どちらにしてもその責任は重い訳で・・
もし感覚〜心〜からなんだとしたら、それはもう、「血のつながった」家族だけしかわからない事なのかもしれない、とも思ってしまう。
しかし・・いくら疑っているとは言っても、石投げるとか、そう言う嫌がらせはダメだよね〜呆れたよ。
もし自分が絶対的な不信感や嫌悪感を誰かに抱いたとしても、そんな怪我させる様な行動はとらないと思うなあ。
どうするかな?無視かな。街で会っても無視かな。でも、もし相手が過去には仲良しだったとしたら・・やっぱり無視は出来ないだろうなぁ・・。
・・と言うか、仲良しだったら絶対に相手の言い分を先に聴きに行ってるだろうけど;;で、信じる努力をするだろうと思う。
でも、もし信じられなかったら?うーん・・でも無視はやっぱり出来ないかも。苦笑いとか・・?(←私のが不自然で怪しいわ!)
ルーカスが散々ひどい目にあった後・・数か月後の様子が映し出されるんだけど、
それがさ、まるで何事もなかったかの様なんだよね、本当に、何もなかったかの様に、全ては夢であったかの様に普通にふるまう人達・・
・・に、なんだかすごく居心地の悪さを感じた。・・と思ったら、ドキッとする様な事が;;・・で、終わる・・うーん・・嫌な気分だ〜。
傷跡は、どうしたって完全にはキレイに戻らない・・んだろうな・・。ルーカスにとっても周囲の人達にとっても。
いやルーカスが一番そうだと思うのに、どうしていつまでも一番悪い立場でいなきゃいけないのか・・悲しいよ・・。
もし私が彼だったら・・逆に周囲の人達なんて信じなくなって、愛想笑いすら出来ないかも。引きつり笑いしか。(←どっちにしろ私が一番怪しいわ!)
クララちゃんは事の重大さをどの程度理解してたのかも気になる所。
しかし・・幼女と言えど1人の女性、世の中の男性諸君、女性への発言には充分気を付けてくださいね〜女は恐いぞ!
そう言えば、クララちゃんはジュディ・デンチにそっくりだったわ・・。(笑)   【KBCシネマ】

偽りの花園
THE LITTLE FOXES (41・米)
(監)ウィリアム・ワイラー (脚・原作)リリアン・ヘルマン
(主)ベティ・デイヴィス ハーバート・マーシャル テレサ・ライト リチャード・カールソン パトリシア・コリンジ
有名な舞台劇を映像化した監督の手腕は凄いが、こう言う内容はたいして面白くないし、疲れるしかないんだよねー・・。
お金に目がくらみ、心臓病の夫に冷たくふるまう鬼妻にデイヴィスが似合ってるのなんのって。腰細っっ!(笑)
でも、お金持ちになったって、一緒に幸せ分かち合える人がいなきゃ意味ないじゃん・・。てか、子供ももう大人だし、
いつ迄も現状にすがってないで、とっとと別れて貧乏でも愛し合える人との出会いに賭ける方が未来が明るそうだよ?
と、言ってるうちはまだ若い?(笑)そりゃ、お金は魅力的だけどさ(笑)現実と変わらない骨肉バトルには吐き気が・・ 【BS−NHK】

イディオッツ
THE IDIOTS (98・デンマーク)
(監・脚・撮)ラース・フォン・トリアー (撮影)クリストファー・ニュホルム イェスパー・ヤーギル カスパー・ホルム
(主)ボディル・ヨアンセン イェンス・アルビヌス アンヌ・ルイーセ・ハシング トレルス・リュビュー ニコライ・リー・コース ヘンリク・プリップ
わざと知的障害者の真似をして、世間を騙しながら生活する集団には、最初は嫌悪を抱くものの、
気の優しいカレンが、自分の憤慨を和らげる目となってくれるので、彼女の気持ちで、彼らと一緒に時を過ごしていった様に感じた。
相変わらず、偽善や欺瞞をえぐろうとするラース監督なので、ダメな人はダメだろうな、これ。キワどいシーンもあるし。( ̄∇ ̄;)
でも本当は、そうやって「あんたはどうよ」って問う人間こそが問われている様に見えるし、キワどさも無邪気さと紙一重。
本当に大切にしたい思いを、本当に真剣に話せ、受け止めてくれる人が、世の中に何人いるだろうか・・と考えてしまう、
行き場のない気持ちを、みんなどうにかして解放したいんじゃないのかな・・とか思うと、ラストではすごく胸が詰まった。
「しあわせな孤独」のセシリのカレシを演ってた俳優さんが出てた。まだ随分若いけど、あの猿顔はすぐ分かるよ。好きだわ。(笑)【ビデオ】


 (20・日本)
 
 
(監)瀬々敬久 (脚)林民夫 (原案)平野隆
(主)菅田将暉 小松菜奈 斉藤工 榮倉奈々 高杉真宙 馬場ふみか 竹原ピストル 二階堂ふみ 倍賞美津子 
   重松豊 山本美月 片寄涼太 石崎ひゅーい 永島敏行 田中美佐子 山口紗弥加 成田凌
(声)古舘伊知郎
 
なんとなくマギー・チャンの昔の映画を思い出したりしたけど・・そこまで壮大でもなかったけども・・。
青春あるあると言えばそうなのかも?いや、そうでもないか?(どっちだよ)
菅田将暉の役のキャラと小松菜奈の役のキャラの温度差あったけど、それよりもっと榮倉奈々、斉藤工のキャラがなんだか違和感。
と言うか、斉藤工、どうしたん?(爆)小松菜奈はCMとかのが魅力的だったな〜。やっぱ役のせいかな?
なんか最後があっさり・・で、今まで何やったん?みたいな気持ちにもさせられた。(^^;  【TV】 

いとこ同志
LES COUSINS (59・仏)
(監・脚)クロード・シャブロル
(主)ジャン・クロード・ブリアリ ジェラール・ブラン ジュリエット・メニエル
法学士試験の為パリに出てきたシャルルは、いとこのポールのアパートにやっかいになる。
2人は同じ年齢だったが、真面目なシャルルとは反対に、ポールは毎夜遊びまくる享楽主義者だった。

遊びまくる若者にうんざりする序盤、テキトーな行動に呆れる中盤、そしてそれを上回る(?)理不尽な結果に呆然;;
・・だったけど、予想していた内容とはちょっと違ってて面白かったです。
【以下、とっても自分なりな見方だけど;;ネタ&ラストに触れてます】
シャルルと付き合おうとしていたフロランスがポールに丸め込まれるあたりで、なんかピンと来たんだけど、これはシャルルではなく
完全にポールの物語・・に思えた。フロランスをシャルルに取られたくなかったのでも、シャルルを単純に心配してでもなく、
ポールはシャルルがフロランスと付き合うことで自分に同化するのを恐れていたんじゃないのかな?
真面目なシャルルは、ポールの夢多き頃の姿・・自分の純粋な部分を投影した存在であった様に見えたので。
(普通なら「同士」なのに、「同志」になってる邦題からも、そんな風に感じてしまった。)
なので、理不尽なあのラストも、心底憐れなのはシャルルではなくてポール・・否定しながらもどこか一抹の支えであったシャルルを、
よりによって自分から・・。彼の内面のシビアな現実だけが露わに残された様にも見えて、とっても重苦しく悲しいラストでした。
(勿論シャルルも気の毒だったけど;;一直線〜な性格ってアブないよね;;古本屋のおやじさんも励ましたつもりだったんだろうけど;;)
どっちつかずなフロランスも、見た目は大人っぽくても、まだ全然自分自身が解ってない=若さの危うさが溢れてて良かったです。
ちょっとしたシーン・・頭の良いシャルルがフロランスの前では、自分がバカに見えるだろう?とか恥ずかしそうに聞く所とか、
日光浴しているフロランスとシャルルが言葉をかわす所とか・・も印象が強くてずっと心に残りそう。【BS−NHK】

いとこのビニー
MY COUSIN VINNY (92・米)
(監)ジョナサン・リン (脚・製作)デイル・ロウナー
(主)ジョー・ペシ ラルフ・マッチオ マリサ・トメイ ミッチェル・ウィットフィールド フレッド・グウィン レーン・スミス
とことんズレまくりのコテコテなキャラ、ビニーだったけど、恋人のマリサ・トメイがいい感じでフォロー。
これでアカデミー賞助演女優賞はなんだかな、とは思うけど;;彼女のキャラが一番伸び伸びとして良かったです。
中盤までは結構面白かったけど、車のネタになるとどうもちんぷんかんぷんなもんで、イマイチ楽しめなかった。
あの写真の撮影日時とか調べてましたっけ??「ベスト・キッド」のマッチオが懐かしかった。【ビデオ】

いとしい人
THEN SHE FOUND ME (07・米)
 
 
(監・脚・製)ヘレン・ハント (脚)アリス・アーレン ヴィクター・レヴィン (原作)エリノア・リブマン
(主)ヘレン・ハント ペット・ミドラー コリン・ファース マシュー・ブロデリック ベン・シェンクマン リン・コーエン ティム・ロビンス
 
ヘレン歳が・・;;本人監督だけど、他の女優起用した方が良かったんじゃ?
そしてどうして車の中で;;とか、ちょい解らん行動の主人公。(笑)でも、育ての親・・の気持ちが解ったりして。
ミドラー、久々だけど変わらないね〜。気のいい感じが、娘エイプリル(ヘレン)と全然違うし彼女よりも若々しい。
人生、前向きになってないと老け込むばかりなのかもね。(汗) 【BS】 

いとしきエブリデイ
EVERYDAY (12・英)
 
 
(監・脚)マイケル・ウィンターボトム (脚)ローレンス・コリアット (音楽)マイケル・ナイマン
(主)シャーリー・ヘンダーソン ジョン・シム ステファニー・カーク ロバート・カーク ショーン・カーク カトリーナ・カーク
 
服役中の父親の帰りを待ちながら暮らす妻カレンと4人の子供達・・。
その4人の子供達は実際の兄妹で5年にわたって撮影された ・・との事で、
流れる月日によって少しずつ成長している彼らを見るだけでも なんだかじんわり来るものがあった。
男の子2人は特に印象的。 色々やらかして叱られたりもするけど、次男はまだ小さくて感情もダイレクト。
長男は自分の思いは飲み込む事も多かったかも?とか、それはお姉ちゃんにしてもそうだけど、
そこに居ない父親と同じ男として、何か子供なりに思う事があった様な気もして。
そんな子供達はとても可愛いかったけど、毎日女手ひとつで(姑やシッターの助けがあっても)世話しないといけない母親は大変だ〜・・。
日々の慌ただしい生活の合間に映る自然の美しい風景〜季節はそんな事おかまいなしにただ静かに過ぎて行く。
まるで絵画の様。慌ただしい生活とは無縁な別世界の様。
ああ、超多忙なカレンは、こんな美しい所に住んでても、きっとそれあんまり気付いてないだろうなぁ・・
と思うと、途端にその景色も息を止めてしまった様にも感じた。子育て当事者とハタから見てる者とのギャップみたいに;;
なので、ダメ夫服役中のちょっとした浮気心?だって、許してやってよその位〜正直に告白までしてるのに〜(汗)
てな感じで、頑張る妻カレンを全力応援していたわ。
と言うか、夫にはイライラし通しよ。面会に行った子供に説教してたけど、
おめーに言われたくねーし! ・・って、もし子供が思春期だったら絶対言われてるわ。
言葉悪いね・・失礼。 一言、おまいう? ヾ( ̄∇ ̄;
後でカレンが(わざと?)ツッコんであからさまに嫌がられたけど;;まあ、その位言いたくもなるよねぇ;;
とは言え、そんなんでもやっぱり戻って来るとほっとした。
色々あっても家族皆で暮らす事が一番の望みだろうし、これでもう子供ほったらかしでほにゃららする事もないだろうし。
・・あれさ、たとえ夫婦の関係大事ってったってダメでしょ。だってまだ幼児よ?ちょっとでも目を離したらいけない時期じゃ?
カレンを応援はすれど、そこだけは、なんだかなー・・だったわ。てか、夫は父親の自覚あるの?(あ、また文句の矛先が夫に・・笑)
個人への文句はあっても;;それでも大事な家族。子供達にとっても同じだろうしね。
子供達よ、父への文句は思春期にまとめて吐き出せ!(恐・・笑)
何はともあれ、皆で海を目指す姿には幸せが溢れていて良かった。美しい自然の中に彼らのこれからも溶け込んでいく様で。
そう言えば、音楽が「ひかりのまち」っぽくて一瞬続編かと。
まあそれは音楽でそう発想しただけだけど、あの時のシャーリーってイケイケじゃなかったっけ?
そんな娘が将来こんな風に奮闘して・・なんて物語だと又興味深いな〜とか勝手に想像しちゃって。(^^ゞ
(うろ覚えなのでシャーリーの役全然違ってたらごめん)
同じナイマンでも違うタイプの曲が聴いてみたかった・・ってちょっと思ったけど、
ラスト〜エンドロールの流れと雰囲気はとても良かったので・・まぁいっか。(^^ゞ
※本作は「地味映画」としてオススメ頂いた作品でした。 瞳さん、どうも有難うございました! 【DVD】

愛しのローズマリー
SHALLOW HAL (01・米)
(監・脚・製作)ボビー・ファレリー ピーター・ファレリー (脚)ショーン・モイナハン (製作)ブラッドリー・トーマス
(主)グウィネス・パルトロウ ジャック・ブラック ジェイソン・アレクサンダー レネ・カービー
「メリーに首ったけ」の監督作。どうりでコテコテで毒気のあるエピソードがある筈。
コメディだから、と割り切って見ようと思っても、美しい心=スタイルのいい美女と言う描き方等も単純で、元の姿をバカにしてないか?とか、
障害のある人と、ただ見た目が個性的な人達を一緒くたにしてないか?とか、ひっかかる部分がいくつか目に付く。しかし、物語が展開するに従って、
少しずつ肯ける情景になって行く不思議。これはアクの強い人々の中で唯一、清楚でおっとりとしたローズマリーの「気持ちの美しさ」のせいかも。
彼女のあの自信のなさそな戸惑いの表情がとても良い。このあたりはとってもうまく描いてるな〜と思った。
また、彼の友達のエピソードも印象的。他人の肉体的な欠点をあれだけ責めてしまう最低な奴だと思っていたが、終盤でその原因が明かされる。
この辺は身につまされるが、ラストが明るくてほっとした。
他の人たちは(特に男性)これを見て、一体どう感じるんだろう?と言う興味も。【ユナイテッド・シネマ】【DVD】

田舎の日曜日
UN DIMANCHE A LA CAMPAGNE (84・仏)
(監・脚)ベルトラン・ダヴェルニエ (脚)コロ・ダヴェルニエ・オヘイガン (原)ピエール・ボスト
(主)ルイ・デュクルー サビーヌ・アゼマ ミシェル・オーモン
地味映画と言うにふさわしい(笑)静かな作品でしたね。柔らかい日差しが人々や風景を包みこんで、ホント絵画の様にキレイでした。衣裳もね。
彼らの会話や仕草などから、色んな物に対する(親や子、才能とか人生)一方通行な想いも感じて、ちょっと切なくもなってしまいました。
一人アトリエでカンバスを替え椅子に座る老画家・・何も語らずただ音楽が流れてる・・良かった。
あの老画家、素敵でした。あんなお父さんいいですね。娘って、父親から”甘え上手”と言うワザを習うもんなのかな?とか思ったりして。(笑)【ビデオ】

イナフ
ENOUGH (02・米)
(監)マイケル・アプテッド (脚)ニコラス・カザン
(主)ジェニファー・ロペス ビリー・キャンベル テッサ・アレン ジュリエット・ルイス ダン・フッターマン ノア・ワイリー
一般家庭のDV問題かと思ったけど、やけにとんでもない所までイッてしまって・・;;
まるで、何かの組織から逃げているメンバー・・いや、「結婚」と言う傍目には幸せに見える組織からの逃避か?
それにしても、この夫は完全に異常・・!?「愛してる」なんて言うけど、金と権力を使って彼女を「囲っている」或いは「所有している」だけじゃない・・。
子供に暴力を振るわなかったのは唯一の救いであり、逆に、彼女の決断を鈍らせる原因でもあったし・・難しいね・・。「家族」と言う情に縛られる世界での
冷静さは冷酷とも言われかねない。あの男にあの制裁は当然とも言えるし、その時は爽快感もあったりしたけど・・でも社会的には何も解決してないよね?
後味悪いなぁ・・父を慕ってた子供のショックも相当だっただろうし・・(又、この子が可愛いんだよね〜T_T)
世の中、金持ちは強いわなー・・社会は冷たいわなー・・理解し、力になってくれる他人が何人いるだろうか?
コーヒーメーカーのスイッチ・・別れた後に気付く、染み付いた生活習慣・・たまらんですねー・・!【ユナイテッド・シネマ】

犬神家の一族
 (06・日本)
(監・脚)市川崑 (脚)日高真也 長田紀生 (原作)横溝正史
(主)石坂浩二 松嶋菜々子 尾上菊之助 富司純子 松坂慶子 萬田久子 葛山信吾 池内万作 螢雪次朗 永澤俊矢 石倉三郎 尾藤イサオ
昔のは何度かテキトーにTVで見た事あったけど、リメイク版は初めて見ました・・またTVですけど。(^^;
こう言う、一族がいっぱい出て来る作品って、家系図じっくり見なきゃ覚えられな〜い・・とか思ってたけど
そこは、松子・竹子・梅子・・だって・・のぞみ・かなえ・たまえ・みたいで覚えやすくて有難い。
スケキヨは余りに有名なので前から覚えてたし、後はまあスケなんとかで事足りるし。
犯人探しとしては、初めてじゃないしさほどそそられるモノはなかったけど、やっぱりスケキヨのあのマスクは強烈だし
いくつか、この作品ならではな印象的なシーンがあるのはいいね。
そして、そのどれもがとってもマンガちっく。
竹子演じる松坂慶子が、泣き崩れて暴れまくった時に、フトンごと自分を押さえつけた娘(奥菜恵)をハジき飛ばしたシーンなんて
特にマンガみたいな迫力!で爆笑!他、1つ1つの動き、感情表現が(昔の)コメディ・マンガみたいで、こう言うのを見ると、
やはりおどろおどろしい物語には自然と笑いを求めてしまうもんなんだなぁ〜と。
キクゾーさんの驚き顔や、ちょい役で出てた三谷幸喜の顔もどっからどう見てもマンガ・・ってこれはモトから?ヾ(--;)
・・市川監督のご冥福をお祈りいたします・・  【TV】

犬鳴村
HOWLING VILLAGE (19・日本)
 
 
(監・脚・原案)清水崇 (脚・原案)保坂大輔 (原案)紀伊宗之
(主)三吉彩花 高島礼子 石橋蓮司 高嶋政伸 坂東龍汰 古川毅 宮野陽名 大谷凜香 梅津陽 
   戸田昌宏 水木薫 須賀貴匡 奥菜恵 田中健 寺田農
 
噂の心霊スポットで動画撮影を始めたカップル悠真と明菜は得体の知れない何かに遭遇、
なんとか逃げ出した二人だったが、ほどなく明菜の様子がおかしくなり・・

九州に実在する心霊スポット、旧犬鳴トンネルにまつわる都市伝説がベース、との事で・・
昔たまに犬鳴峠って所なら通った事あるけど・・(車で) あの辺の事が元ネタよね?
確かに何か恐い噂は聞いた事あったけど、具体的には知らないし・・まさか今頃映画になるとは。
と言っても、映画では一応、犬鳴村ってのがあったって事から始まるんだけど、そう言うのも聞いた事なくて・・実際どうなん?
でも、その村の人達って、犬食って生活とかまるで某国の人達みたいだし(汗) 
んで、村丸ごと沈められたとかまるで某国その2みたいで(汗) 
なんだかな〜( ̄∇ ̄; ・・な気持ち先行で、イマイチどこにも気持ちがいかない。(爆)
最初の方はJホラーらしい恐さがあったし、昔のフィルムにもそれなりの雰囲気があって良かったのに、
村にタイムスリップ(と言うより昔とオーバーラップ、かな?)するあたりから、何故だかてんで恐くなくなってしまって残念。
ありありと見えるモノよりも見えない何か、何かわからないモノがまとわりつくイヤ〜な感覚、
そう言うのが恐いのよ・・。それこそが血だったりもする訳で。
村の母親が見た目がっつり鬼になってしまうとか、恐い恐くない関係なく違和感あったし。
まあ何にしても、自分なら心霊スポットになんか絶対わざわざ行かないわ。チキンですが何か??!(; ・`д・´)キリッ
これ続編も出来てた様な?この話の続きかな?それか全く違う内容?これに便乗した別の話かな??(←ホラーあるある笑)   【Amazon】

イノセント・ガーデン
STOKER (13・米)
(監)パク・チャヌク (脚)ウェントワース・ミラー (製作)リドリー・スコット トニー・スコット マイケル・コスティガン
(主)ミア・ワシコウスカ ニコール・キッドマン マシュー・グード ダーモット・マローニー ジャッキー・ウィーヴァー フィリス・サマーヴィル 
   オールデン・エアエンライク ルーカス・ティル ラルフ・ブラウン
 
18歳の誕生日を迎え父からのプレゼントの箱を開けたインディア。
しかし、そこに入っていたのは、毎年贈られるはずの靴ではなく、謎めいた1本の鍵だけだった・・。

鍵や卵、あるいは家族の持ち物などの謎アイテムを、
お屋敷のお嬢様(&奥様とオジサマ)の身の回りに、これでもかとなすりつけながら繰り広げていく世界観・・
広大なお屋敷と言う持て余した空間と、やがて目覚めの時を迎えようとする少女の未知なる世界のシンクロがお見事。
時折、どこかで見たぞ?的なモチーフや、アヤツジ妄想シリーズの如く「もったいつけ過ぎやろそれ」な所もあったけど(笑)
例えばピアノ連弾シーンなどはそれをも越えて強い印象を残し良かったと思う。
そして、オトナの目覚め(笑)だけで終わるのかと思いきや、本当の目覚めは・・そうなんだ〜・・そう言う事だったのか〜・・・・・コエー!
・・な展開が、心理ホラー好きには興味深かったです。(←ネタバレ?)
と言っても、これサスペンスホラーと言うよりエロティックバイオレンスと言った方が合ってるかな。
シャワーシーンなんて、連弾に負けずに印象的で;;「サイコ」にも負けんかも?? Σ\( ̄ー ̄;)ナンデヤネン
主演のミアちゃん・・登場早々に表情がペ・ドゥナで笑った!
こりゃ、絶対監督の細やかな表情演技指導があったに違いない。(笑)
そして彼女のドゥナ化に対抗、いやそれ以上に笑わせて貰ったのが母親役のニコール!
いやぁ〜もう何〜?大真面目に演じれば演じる程、笑いを誘ってしまうこの演技!
元々ニコールに備わっていたコメディセンス(ザ・ベスト・オブ・ニコール参照・笑)と
監督の韓流センスがうまい具合にブレンドされた痛い笑いが絶妙。
日本海の向こうの国、と、太平洋の向こうの国、の、合わせ技、お疲れ様でした。
過度になりがちな陰湿さもアメリカン除湿効果で気持ち良く(?)鑑賞出来て良かったわ。
【以下ネタバレあり!と言うか、ちょっとした疑問】
家政婦が同情して(或いはカネで)ヤツ(オジサマ)を手助けしていたとしても、
ヤツは自分の正体を彼女に自ら暴露する事に何の迷いもなかったの?それだけ自分の分身の様に「想っていた」って事?
誕生プレゼントに関して、父と話をする事はなかったの?仲良しなのに?(この辺説明あったか記憶曖昧)
で、どうして彼女はウザい母でなくヤツを撃ったのか?
テキトーにあしらえる母よりも、ヤツのがこれから自分を縛るだろう?なんて危機感持ったのかな?
その後の衝撃的な行動から、まあそう言う類の暴走に理屈はないのかな?とも思うけど。そこに到達するまでの物語なんだろうし。
えーっと・・他にも何か疑問があった気がしたけど・・メモしてたんだけど・・PCぶっトンで、忘れちゃったわ・・(笑) 【天神TOHOシネマズ】

イノセント・ボイス 12歳の戦場
VOCES INOCENTES / INNOCENT VOICES (04・メキシコ)
(監・脚・製作)ルイス・マンドーキ (脚・原案)オスカー・トレス (製作)ローレンス・ベンダー アレハンドロ・ソベロン・クリ 
(主)カルロス・パディジャ レオノア・バレラ ホセ・マリア・ヤスピク ダニエル・ヒメネス・カチョ グスタボ・ムニョス 
   オフェリア・メディナ ヘスス・オチョア エクトル・ヒメネス
80年代。激しい内戦下のエルサルバドルでは、12歳になると少年達は政府軍に徴兵される事になっていた・・。
普通に暮らしてて、いきなり家の中まで激しい銃弾が降り注ぐ!
・・のには、ビックリ・・と言うより、チャバの日常が結構ノンビリして見えてたのに、ええっ?!なんで?!
・・って、最初は、違和感がすごかった。
でも、この物語は、実際に少年時代に内戦を経験したオスカー・トレスの自伝的物語だそうで。
それがまた、驚きであり、恐怖であり、そもそも、この時代、日本人である自分達は一体何をして暮らしてた?
・・と、またしても不思議な感覚に陥ってしまった。
12歳で徴兵・・子供を戦線に立たせるなんて、政府軍は理解に苦しむ。
また、少しは理解出来るとは言え、反政府軍のやり方にもどこか疑問が残る。
そして、それを取り巻く米軍の思惑〜腹の内なんて・・どす黒すぎて見えません。
未来ある子供達を使い捨てにして、今、彼らの世界はどんな風になってるの?
語り部は、たまたま「僕」=チャバだっただけで、もしかしたらクリステナだったかもしれないし、他の誰かだったかもしれない・・
・・と言うのも、とても重く心にのしかかった。
同時に、この声は、生きて語ることの出来なかった大勢の子供達の声でもあるんだろう。
「僕たち」・・の声を、是非1人でも多くの人達に聞いて欲しい・・と思う。 【BS】

イノセント・ボーイズ
THE DANGEROUS LIVES OF ALTAR BOYS (02・米)
(監)ピーター・ケア (脚)ジェフ・ストックウェル マイケル・ペトローニ (原)クリス・ファーマン
(主)エミール・ハーシュ キーラン・カルキン ヴィンセント・ドノフリオ
学校の不満とか色んな事を漫画描きに託したり・・解るよ〜その気持ち。大好きな人の事で悩んだり・・いやぁ、まさに青春。
でも、何だかね・・胸キュンってモンがなかったですね、この作品。こんな時期がとっくの昔に終わってしまった自分は、向こう見ずさに
もっとキラメキを求めてしまう。それに、ジョディ(製作も!)演じるシスターだってさほどイジワルじゃないし・・カルキン嫌い。ごめん。【ビデオ】

イブの三つの顔
THE THREE FACES OF EVE (57・米)
(監・製作・脚)ナナリー・ジョンソン
(主)ジョアン・ウッドワード デヴィッド・ウェイン リー・J・コッブ アレナ・マーレイ
おとなしく従順な妻・ホワイト夫人にたびたび起こる頭痛・・そしていつしか、奔放で遊び好きなイブ・ブラックと言う人格が彼女の中に生まれてしまう。
イブ・ブラックに翻弄されて、悩み疲れ果てるホワイト夫人。しかし、新たに第三の人格が芽生えようとしていた。

なーんて言うと、しっかり暗〜いサイコ・スリラーあるいは真面目な心理ドラマ・・と思うよね?しかも、最初に、
「これは事実であり、診療経過を元にして作られてる云々」みたいなコトワリもあって、益々その方面を追究した話かと思ったんだけど、
悩んでる割には予定調和な平和な話でした。えっ;;( ̄∇ ̄;)
『失望のイブ、魔性のイブ、聡明なイブ、女はミステリアスなほど魅力的』・・ってコピーは明る過ぎ〜だし、まるで多重人格楽しんでるみたいだ;;(汗)
主演のジョアン・ウッドワード(ニヤリと笑うとキルスティン・ダンストに似ている。リメイクするなら彼女で決まりね)の変わりぶりは面白かったけど、
それでもやっぱり少々物足りなくて途中やけに、大昔に大竹しのぶが多重人格者を演ったNHKドラマを再見したくなったよ。( ̄∇ ̄;)【ビデオ】

いまを生きる
DEAD POETS SOCIETY (89・米)
(監)ピーター・ウィアー (脚)トム・シュルマン
(主)ロビン・ウィリアムズ ゲイル・ハンセン イーサン・ホーク
全寮制の名門男子校って言う伝統と若さの共存した空間がいい感じでしたワ。先生と生徒、親と子の信頼関係を色々と考えさせられました。
主人公の男の子(←アリソンちゃんに似てる・笑)や、若いイーサン・ホークが可愛い。( ̄∇ ̄;) 親子で見るのにもいい作品じゃないかな。
だけど、良い内容とは言え、やや予定調和な展開には、私の様なあまのじゃくには、やはり、それなりな感動止まりだったのも正直な所。
これって、最近、似たような設定だけどかなりヒネった内容だった(ヒネくれた良作?・笑)の「卒業の朝」を観て、めっちゃ感動したせいかも。
映画同士をやたら比べるのってあんまり好きじゃないし(余程の場合を除き)さほど意味があるとも思えないんだけど、見る順番が悪かったかな、
とは思ってしまった。正統派な「いまを生きる」を先に見ておけば良かったな。 【BS−NHK】

今さら言えない小さな秘密
RAOUL TABURIN (18・仏)
 
 
(監・脚)ピエール・ゴドー (脚)ギョーム・ローラン (共同脚本)ジャン=ジャック・サンペ
(主)ブノワ・ポールヴールド エドゥアール・ベール スザンヌ・クレマン グレゴリー・ガドゥボワ ヴィクトール・アッシエ
 
プロヴァンスのとある村。 腕の良い自転車修理工のタビュランは、子供時代の自転車にまつわる武勇伝もあり村人の尊敬を集めていた。
しかし彼には周囲に明かしていない秘密があった。
実は自転車に乗れない彼・・←ネタバレではない。(笑)
えっ、秘密ってその程度?って思う人もいるかもしれないけど、彼の暮らす村ではツール・ド・フランスも行われているほど、と言う環境。
自転車に乗るってのは当然中の当然(それこそ、アシ、って感じ?) なので彼のいたたまれなさがよく伝わってくる。
でも自転車と言うのは単なるたとえで、誰もが出来て当たり前の事、そうじゃなきゃ認められない、
ともすればアイデンティティすら脅かされる?・・みたいなモノなんだろうな。
特に子供時代はそんな価値観しか(植え付けられて)ないから、(親や周囲の大人が与える影響は無意識にせよ大きいなと実感)
ひたすらその場を逃れ、隠したくなる。 でもうまくその場をしのいだとしても、その先も人生は続く訳で。(汗)
ずっと生きてきて、誰でも何かに関して一つや二つはそんな窮地に陥る事ってあるんじゃないかと思ったりも。(自分か?)
で、人生最大のピンチが彼の身に迫るけど、ピンチはチャンス、とはよく言ったものだよね、
ついそこで悪事を働いてしまうタビュランだったけど(爆)そのまま堕ちなくて良かったよ。(いや落ちたか?爆・爆)
彼の暮らす村は結構のんびりしてて素敵な所なんだよね、写真家が来てしまう(笑)くらいに。
それこそ、みんなで自転車で駆け抜けてみたいな〜って思える様な。
子供時代の彼もそんな夢を人一倍持ってただろうなと思うととても不憫だけど、
あのアクロバット(?)にはびっくらこいたし(笑)・・無事に生きてて良かったよ。雷も呼べるし。(←関係なし)
心に重いものを抱えたままいつの間にか大人になり・・まだ人生は続く・・
でも視点や価値観を修正すれば誰だってダメダメなままなんかじゃないんだよ・・だから、続く人生、life goes on!(頑張っていきまっしょい!)
(これあんまり知られてない気もするし地味映画でオススメしようかな。)    【KBCシネマ】
 

妹の恋人
BENNY & JOON (93・米)
(監)ジェレマイア・S・チェチック (脚)バリー・バーマン
(主)ジョニー・デップ メアリー・スチュアート・マスターソン アイダン・クイン ジュリアン・ムーア ウイリアム・H・メイシー
ありゃ、なんだ、妹の兄がデップかと思ってたら違ったわ。恋人の方だったのね。しかも、この妹(ジューン)パトリシア・アークエットかと
勝手に思ってた。全然違った・・。まあ、それはともかく・・;;
妹の事を想うがあまり、一人で大変な事を背負ってるみたいに自分を追い詰めていくお兄ちゃん・・そんな事はたいした事じゃないよ、って
ヒョイと垣根を越えていくサム(デップ)のひょうひょうさ加減がとてもイイ!それと同じ様に、そんな逃げ腰なお兄ちゃんとの交際にバシッと
ブレーキかけるジュリアン・ムーア、彼女も良かったねえ〜・・一緒になってマイナス人生に溺れてちゃ仕方ないもんね。
そして、入院したジューンの窓の外に現れるサム・・彼を見つけた時の彼女の顔がほころぶ所、好きでした。嬉しかった♪ 【DVD】

イル・ポスティーノ
IL POSTINO / LE FACTEUR / THE POSTMAN (94・伊=仏)
(監・脚)マイケル・ラドフォード (脚)アンナ・パヴィニャーノ フリオ・スカルベッリ ジャコモ・スカルベッリ マッシモ・トロイージ
(原作)アントニオ・スカルメタ
(主)マッシモ・トロイージ フィリップ・ノワレ マリア・グラツィア・クチノッタ リンダ・モレッティ アンナ・ボナルート
純朴な青年と詩人の島での日々がただ美しい・・海の青さがただ美しい。詩に説明はいらない・・って思える、詩の様な作品。
人との出会いが、忙しい日常では忘れがちな何かに気付かせてくれる。そこにあるのに知らなかった世界の扉を開いてくれる。
住み慣れた島や海、家族、友人、そして自分自身・・。おっとりした展開の中にも、ユーモアがいっぱいあってとても好きな作品です。
一目惚れの相手が口に***を加えたのは謎ですが、あれは何を意味していたのかな?ずっと面白い伏線にはなってたけれど。そして
録音する時の主人公の答え・・なんて微笑ましいの〜なんか1人でニヤニヤしてしまった。(笑)・・ラストでは涙うるうるで仕方なかったけれど。(^^;
この作品はビデオ、BS、と、年月置いて二回見たけれど、またもう少し時間経ってから見たいな〜と思う。
ああ〜出来たら、スクリーンで観たい!あのみんなと島を全身で受け止めたい〜(笑)是非リバイバル上映を〜!
主演のマッシモ・トロイージさんは病をおしてこの作品を撮りあげたそう・・。美しい作品を有難う・・!異国より愛をこめて・・。【ビデオ】【BS−NHK】

イルマーレ
時超愛 (00・韓国)
(監)イ・ヒョンスン (脚)ヨ・ジナ
(主)イ・ジョンジェ チョン・ジヒョン
まずは透明感溢れる映像が素敵。海辺にぽつんと建ってる家・・イルマーレ。・・ってトコからして寂しくもロマンチック。
ここが舞台なら、時空でも何でも超えちゃってイイでしょ〜♪って素直に作品世界に入り込めた。
実は、主人公のジョンジェは好みではないので、大丈夫かなぁ・・;と思ってたけど、ここではとっても誠実な感じで良かったし、
相手役のジヒョンはもう、ほんとに適役。あのムダ肉のない清潔感漂うスレンダーな体型と、清楚でいて庶民的な雰囲気が作品にピッタシ。
まだ主人公の事を知らない彼女の前に彼が現れ、何げなく(未来の彼女から貰った)耳あてするシーンなんて、すごく微笑ましくて・・^m^)
時間のズレがあるから、きっと彼の行く末は・・って、先は読める物の、ラストでまたグルリ・・と時間のねじれを利用した所は
うーん、そんなだと結局どうにでも出来そうだよね・・とは思えど(コラコラ)でも、何だかそうなってすごく嬉しかった・・かな。( ̄∇ ̄;)
「ワインの好きな人は孤独」「愛を失った人は、そうでない人よりも美しい」とか心に残るセリフがいくつかあって、一番印象的だったのは
「隠したくても隠せない物が3つある、それは咳、貧しさ、それと愛」。 むむむ・・(笑) 何はともあれ、2人の交流がとても心温まり
羨ましかったなぁ。ゞ( ̄∇ ̄;) 落ち込んだ時の2人の立ち直り方も面白かったし、コーラ(犬)も可愛いかった。【ビデオ】

イレイザーヘッド
ERASERHEAD (77・米)
(監・脚・製作・美術)デヴィッド・リンチ
(主)ジョン・ナンス シャーロット・スチュアート アレン・ジョゼフ ジーン・ベイツ
なんとなく見逃してた作品をやっと・・( ̄∇ ̄;)あ〜・・リンチだよね〜この空気・・いいねぇー・・ちょっと「エレファント・・」思い出すね。
あのミミズ状の生物は**なの?赤ん坊はそれの成長した物にしか見えないけど可愛いなぁ♪
ほっぺた星人・・もとい**様?はにかみながら潰してるし・・( ̄∇ ̄;)
主人公じゃない人の行動も気になるなぁ・・あのお婆ちゃん、ずっと煙草吸ってんのかなぁ( ̄∇ ̄;)
・・こう言う世界、勝手に解釈していいんだよね?リンチだしね。( ̄∇ ̄;)  【DVD】

11:11:11
11-11-11 (11・米=スペイン)
 
(監・脚)ダーレン・リン・バウズマン
(主)ティモシー・ギブス マイケル・ランデル ウェンディ・グレン デニス・ラフター ルイス・ソレル ブレンダン・ブライス
妻と息子を火事で亡くした小説家のジョゼフ。その後、更に事故に遭遇した彼は、
火事や事故の起きた時間が11と言う数字に関係している事に気付く。

監督は、「ソウ2他」のリン・バウズマン。
「ダーレン」はあえて省略よ。ダーレンはもう自分の中ではアロノフスキー枠なので。(笑)
しかし、このタイトル、なんて読めばいいの?
いちいち・いちいち・いちいち? じゅういち・じゅういち・じゅういち? イレブン・イレブン・イレブン? トリプル・イレブン?
「あ行」?「さ行」?「た行」?困るなぁ〜;;どこに入れよう・・;;(で、結局ここに・・)
それはともかく!
ある数字に憑りつかれる・・って、ジム・キャリーのでも、そう言うのあったよね。
今回は、11とか、11:11とか、だそうで。
・・と言っても、1-1-1じゃないからね〜。みんな!誰もが!全然!わかってるとは思うけど!(笑)
だって、コレ、悪魔が関係する数字らしいし?
え?じゃあ、やっぱ1-1-1もじゃん?1-1-1こそ、しっかり関係あるんじゃないのぉー?!(¬з¬)
・・と言う、アレ魔物疑惑も今はちょっとおいといて・・(爆)
そんな、数字に導かれる様に、実家に戻り、父親と弟と再会する主人公・・。
その実家がね、バルセロナなの。でも、よく見る、明るく華やかなバルセロナじゃなくて、
どんよりグレーがかった怪しげなバルセロナでさ、何だか、一生、太陽とは無縁そうなバルセロナ。
その煤けた雰囲気がとっても素敵で良かったです。(え)
けど、  さあ、何が起こる?一体、11の意味するモノとは?・・てのがね・・ 
そうなんだ〜ホォホォ・・とは思えど、どうしても、いわゆるステレオタイプの悪魔(?)に関する事なんで、全然恐くないの。
そこに持っていくまでの道のりも、なんだかダラダラ・・で、かなり退屈。
最後の怒涛のフラッシュバックも、まるで「ソウ2他」だったし、オチは面白いな〜って思っただけに、ちょっと残念でした。
それから、あの女性は最初から怪し過ぎるわ!(笑) 無理に出会いを作った感アリアリ〜。
そもそも、昨日今日出会ったくらいの人の為に、わざわざスペインまで行かんよね?
あ、そう言えば、まだ出会ってもない男性を追って、わざわざイタリアまで行った人、おったなぁ〜。
・・ト、トメ子っっっ・・・・・( ̄□ ̄;    【DVD】

イレブン・ミニッツ
11 MINUT / 11 MINUTES (15・ポーランド=アイルランド)
 
 
(監・脚・製)イエジー・スコリモフスキ (製作)エヴァ・ピャスコフスカ
(主)リチャード・ドーマー パウリナ・ハプコ ヴォイチェフ・メツファルドフスキ アンジェイ・ヒラ ダヴィッド・オグロドニック 
   アガタ・ブゼク ピョートル・グロヴァツキ ヤン・ノヴィツキ アンナ・マリア・ブチェク ウカシュ・シコラ イフィ・ウデ 
   マテウシュ・コシチュキェヴィチ グラジナ・ブウェツカ=コルスカ ヤヌシュ・ハビョル
 
午後5時を告げる鐘が街に響き渡る頃、ある男が女優である妻を追いかけ家を飛び出す。
また同じ頃、ある男は道端でホットドッグを売り、ある女は人命救助へと向かい・・

ポーランドの名匠、家爺ことイエジー・スコリモフスキ監督作品。
と言っても、以前観た「アンナちゃんちに不法侵入するやつ」と 「ギャロが逃げて逃げて逃げてついでに○○するやつ」は
特にお気に入りと言う訳でもなかったので、これもどうかな?と思いつつ、でも予告編見るとなんだか面白そうだったので鑑賞。
結果・・ビンゴ!(≧∇≦)観て良かった〜いやぁ〜面白かった!
まずは、家爺監督の「まだまだ若いモンには負けられんばい!」(?)みたいな熟練の気迫がヒシヒシと伝わって来た。
これだけの経験値がありながらもまだなお実験的な挑戦をやめない所に、
映画作家たるものこうあるべき、とも思わされてシビれたわ。(死語?)
(そう言えばギャロのやつもかなり実験的だったね・・)
若い監督が実験的なのはまぁ当たり前とも言えるけど、キャリア積み重ねるうちにどうしても守りに入っちゃったりもするし、
でもなんと言うか、時代に乗りながらも、作家として描きたい世界は譲らない!
みたいな、いい意味での頑固さが素晴らしかった。(イケズさ?笑)
別の場所の何の関係もない人々が順に描かれた時点で、あ、きっと最後キレイにまとめられるんだろうな〜まあよくある手法やね〜(´-ω-`)
とか途中ちょっと思いもしたんだけど、あの視点でラストを迎えるとは・・ね。す、すみませんでしたぁ〜;;(土下座)
そう言えば最初は超プライベートなカメラ越し映像だったね・・せま〜い画面の・・。
人生は移り変わる夢(映り変わる夢?)と常に感じている自分には、
登場人物の生活や過去に特に決定的な共通点がある訳でもなかった所にも、監督のハズシの余裕!を感じちゃって。(笑)
それでも生身の人間として暮らすいわゆる人生と言う舞台を共有しとるしな〜・・とか、予兆にしろ監視ネット社会にしろ命の終わりにしろ、
見えない世界に取り込まれていく事がもはや恐怖なのか何なのかも判らなくなるこの感覚・・。
これはなかなか若いモン監督には難しいのでは?いや、発想や技術的には出来ても説得力と言う点で。
きれいなじょゆうさん(笑)役の女優さん、思いがけず存在感あって良かったな。
夫がクド過ぎてメンド臭そうでウザかったけど(三連発・・笑)女優さんが出ると浄化されたわ。
絵にポツンとこぼした点はそのまま脳裏にもぽちっと居残り。( ̄∇ ̄;
で・・あのエ○映画監督のモデルは家爺自身?(≧∇≦)      【KBCシネマ】
 
イン・アメリカ/三つの小さな願いごと
IN AMERICA (03・アイルランド=英)
(監・脚・製作)ジム・シェリダン (脚)ナオミ・シェリダン カーステン・シェリダン
(主)パディ・コンシダイン サマンサ・モートン ジャイモン・フンスー サラ・ボルジャー エマ・ボルジャー
姉妹がとっても良いね〜!客観的な姉と、無邪気な妹。疲れた親達をこの二人の姉妹のが支えているみたいにも思えたよ。
様々な人種のるつぼでの再出発は、夢に描く通りに行く訳はない。けれど、現実を嘆くばかりの人には何もいい事は起こりはしない、のかもね。
一つの小さな命の光が、彼らの心にも命を与えてくれる。今いる大切な誰かの為に、自分の為に、どうぞ夢を捨てないで・・。
所々、展開が早急で気持ちが付いていけない所もあったけど、NYの生活ぶりは細やかに描かれてて興味深く見れた。
「E.T」の使い方もとても良かった。スピルバーグも喜んでいる事でしょう。(笑)
しかし、サマンサ・・たくましいなぁ!細いイメージあったけど・・前からこんなに大きかった?ちょっと息苦しかったな;;【シネ・リーブル博多駅】

イン&アウト
IN & OUT (97・米)
(監)フランク・オズ (脚)ポール・ラドニック
(主)ケヴィン・クライン ジョーン・キューザック マット・ディロン デビー・レイノルズ
テープ聞きながらやたら男っぽく振舞おうとする主人公は可笑しかった!
クラインって”お笑い”やる方だったんですねー?(笑) 「ソフィーの選択」の印象が強かったのでちょっとビックリ。【天神東宝】

イン・グッド・カンパニー
IN GOOD COMPANY (04・米)
(監・脚・製作)ポール・ワイツ (製作)クリス・ワイツ (音楽)スティーヴン・トラスク
(主)デニス・クエイド トファー・グレイス スカーレット・ヨハンソン マージ・ヘルゲンバーガー デヴィッド・ペイマー クラーク・グレッグ セルマ・ブレア
何の気なしに録画したので鑑賞。おやっ、またデニス・クエイド?・・と思ったけど、
録画した頃に放送された他の作品にも彼が出てたので、その局、もしかしてクエイド祭りだったのかな?(笑)
実は、それほど好きでもない俳優なんだけど(この間メグになりきってたから言う訳でもないんだけど・爆)
今回の彼は面白かったです。好感度が随分アップしました。
作品自体もなかなか面白くて、全然知らなかっただけにちょっと得した気分。音楽もトラスクって・・驚き。
最初に嫌なカンジだった**は・・別に本当はイイやつなのね・・と思ったけど、
冷静に考えてみたアレックス(ヨハンソン)の判断が正しかった様に私も思えたわ。
最後はちょっと、1人だけ予定外な運命になっちゃって気の毒だし、淋しい気持ちにはなったけれど、
まだ若い!これから冷静に頑張れば、またいい運が巡って来るよ!・・って思う。
でも、最初は目一杯○○が主役だったのに、最後には**が主役みたいだったなァ〜。【BS】

イングリッシュ・ペイシェント
THE ENGLISH PATIENT (96・米)
(監・脚)アンソニー・ミンゲラ (原)マイケル・オンダーチェ
(主)レイフ・ファインズ ジュリエット・ビノシュ ウィレム・デフォー コリン・ファース
ビノシュ演じる看護婦が良かったですね。一歩間違えたら、ただのメロドラマになりそうな所だったけど、
なんとか持ちこたえて、物語に厚みを持たせられてひと安心て感じ。 【キャナルシティ】

イングロリアス・バスターズ
INGLOURIOUS BASTERDS (09・米)
(監・脚)クエンティン・タランティーノ
(主)メラニー・ロラン クリストフ・ヴァルツ ブラッド・ピット ダイアン・クルーガー ダニエル・ブリュール アウグスト・ディール 
   ミヒャエル・ファズベンダー イーライ・ロス ティル・シュヴァイガー B・J・ノヴァク サム・レヴァイン ポール・ラスト ギデオン・ブルクハルト
   オマー・ドゥーム マイケル・バコール マイク・マイヤーズ ジュリー・ドレフュス シルヴェスター・グロート ジャッキー・イド マルティ・ヴトケ
(ナレーション)サミュエル・L・ジャクソン(クレジットなし)
”面白さタラんかったら全額返金キャンペーン”〜なんてのやってたので、
本当に面白くなかったら、人一倍騒ぐよ、いいのね?・・とか思いながら鑑賞したけど、
気が付くと、あっと言う間にエンディングを迎えてました〜!・・と言うか、めっちゃ面白かった!!_(T▽T)ノ彡☆
なんこれ〜・・面白くないって騒ぐどころか、もう血が騒ぎっぱなし!(≧▽≦)
なので、「タラのアゴの皮剥いで持って来い!」とか文句言えなかったのが残念〜心残り〜!??(笑)
なんかワカランけど、ハマってしまいました。終わったとたんに、「もう一回観たい!」って思ったもん〜。
で、その思いが天に通じたかタラに通じたか、日にち差で別の劇場でも公開されたので、
子供と一緒に二回目鑑賞して来ました・・子供も面白かったそうで・・( ̄∇ ̄;
いつものタラ映画以上に緊迫感溢れるシーンがまずタマラン。
・・て、お下劣なエ○会話シーンが殆どなかったから良かったのかもしれんけど。(笑)
最近は、元々映画の脚本でなく、小説や漫画をそのまま映画化したり、他の国でヒットした映画をリメイクしたり、
だんだん新鮮味がなくなりつつある映画・・に対して、ここまで堂々とパクリながらも(笑)
全く自分のシュミのみで押し切り撮り切り、歴史までをもアゴで操るなんて!・・その開き直りが素晴らしい!(爆笑)
色んな過去作品へのオマージュは(さっきパクリって言ったくせに・笑)私にはマニアックすぎて判らない物が多かったけど(オイオイ)
そんな私でさえ、全然退屈もせずに引き込まれた・・と言うのがそもそも凄い。このパワーは何なんだ!?
タラに捧げる文句なら沢山用意してるわよ、とか思ってたのに全然言えんし(笑)想定外。
物語の1つ1つを振り返ってみると、もう書きたい事や喋りたい事が沢山過ぎて困るわ。
でも、一番良かったのは、ナチ映画部長(爆)のゲッベルスをネタにして、映画ファンの気持ちを代弁してくれた事かな。
うまく言えないけど、タラの(屈折した?笑)映画愛に共感したと言うか。
勿論、反ナチ精神に思うものもあったけど、同時に、復讐者が陥る似た様な行いなど、
個人と世界の矛盾なんかが恐ろしく可笑しく(爆)多面的に描かれていて、ホント面白かったです。
いかにも主演はブラピ、みたいな宣伝してたけど、誰が主演、って感じでもなかったね〜。
強いて言えば、メラニー(ショシャナ)なのかな?彼女も、最近の「PARIS」より数段魅力的で素晴らしかったです。
(彼女の画像で年賀状作ったし・・正確には、子供に加工して貰ったんだけど。(^^ゞ)
あと、アウグストとかブリュールとか、なんとイーライ・ロスまで出てるし!タラの交友関係、恐っっ!_(T▽T)ノ彡☆
みんな良かったけど、その中でも出色だったのが、ランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツ。
一見、インテリ優男風、ガキの頃はきっとハーレイ・ジョエル・オスメント似だったに違いない!
・・な容姿のくせに(くせに、て)抜け目ない極悪非道さ全開で、興味のわく人物でした。
数ヶ国語が堪能なのにも驚いたわ。そうそう、全編英語オンリーじゃないのもすごく良かった。
色んな国や人種が登場する映画なら、これからもそうあって欲しいわ。
・・ところでタラちゃま・・あ〜たは”英語以外喋れるの?”(¬¬)・・?自虐ネタか!?(≧▽≦) 【ユナイテッド・シネマ】【KBCシネマ】

インサイド・マン
INSIDE MAN (06・米)
クライヴ・・!(笑)
(監)スパイク・リー (脚)ラッセル・ジェウィルス
(主)デンゼル・ワシントン クライヴ・オーウェン ジョディ・フォスター クリストファー・プラマー ウィレム・デフォー キウェテル・イジョフォー
   カルロス・アンダース・ゴメス キム・ディレクター ジェームズ・ランソン
スパイク作品・・と聞き、重くて痛い(笑)政治の内幕・・みたいな内容を想像していたら、”取り合えず銀行強盗”の話でした。
それも最初は結構軽やか(と言うのも変だけど)な雰囲気で、差別やテロ等の社会問題も、ブラックジョークで笑い飛ばしまくるあたりは
大人の娯楽作と言った印象。その殆どを(ややステレオタイプではあったけど)私には生真面目な印象しかなかったデンゼルが言ってのけるのが
面白かったし、ジョディなんて(最近の作品傾向から)極端な正義に乗っかった頭でっかちのキャリアウーマンだろうなと思ってたら、ちと違ってて・・
笑えたわ〜(どう言う意味)「イェール大学出のいけすかない奴」みたいなセリフが先に出て来たりもして・・ゞ( ̄∇ ̄;)んなモロな。
役としてはそれほど活躍があった訳ではなかったけど、本来の威勢のいい”女優ジョディ”がそこに見えた気がして、
ファンとしてはちょっと嬉しかったです。メイクもうまくて結構シワも隠れてました。(←大きなお世話)
そして、
クライヴ・・!_(T▽T)ノ彡☆名前を出しただけで、何故か笑いが・・!(≧▽≦)
だってね・・クライヴ、冒頭から語りかけてくるのよ・・まるで『リバティーン』のデップの如く真正面からドアップで!
きっとデップには、観客の大半が「素敵!カッコいい♪」と心の中で叫んでいたに違いないと簡単に想像出来るんだけど、
ここではクライヴですよ〜・・( ̄∇ ̄;) あいゃ〜・・絶対コレ、デップと比較されてるよね・・って思っちゃってさ、
ああ、なんて間の悪いクライヴ・・と思うと、もう不憫で不憫で・・( ̄∇ ̄;)せめて私だけでも・・と、最初から目一杯の愛で
彼と共に映画世界に飛び込む事を決心した次第・・そしてそれは間違ってはいなかったのですよ!(既にトリップ状態)
もう惚れ直しちゃって・・悪役だけど素敵で・・って、
殆どサングラス&マスクで顔見えてませんでしたけドー!_(T▽T)ノ彡☆
それにラストがニクかったわ〜・・んもう、
クライヴったら・・!オチャメさんっ!(* ̄∇ ̄*)ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ
(我にかえり・・爆) 『SAW』のシン刑事や『堕天使・・』のイジョフォーなどの最近気になる面々もいたし、
クライヴが仕掛ける人質トリックは、ちょっと『ルパン三世』(オリジナル)であった様な手口で楽しかったです。
きっと、瀬戸てんや・わんやさんもどこかで楽しまれた事でしょう・・(意味不明)
【以下、ネタバレほどはないけど、ちょこっと触れてます。未見の方はご注意下さい】
結局彼の正体はワカランし(何故あんな事知ってる?)事件は一部曖昧なまま終わった感じがしなくもなかったんだけど
(私が理解出来てないだけ?汗)社会派スパイスに程よくブラックなスパイクが効いて(逆か!)普通の金目当て強盗話に
終わらなかった所が良かったな。強盗の数ほど理由があり、金持ちの数ほど犯罪がある・・ってな感じで。
ちょっと曖昧に感じた部分は、DVDが出たら吹き替え版ででも確認したいと思います。(^^; 本当のインサイド・マンの
真実をきっちりエグりあげたいのでね!(←気合い入ってる割には、またクライヴにのぼせて聞き逃したりして・・・汗) 【ユナイテッド・シネマ】

イン・ザ・カット
IN THE CUT (03・米)
(監)ジェーン・カンピオン (脚・原作)スザンナ・ムーア (製作)ローリー・パーカー ニコール・キッドマン
(主)メグ・ライアン マーク・ラファロ ジェニファー・ジェイソン・リー ケヴィン・ベーコン
最初の花びらが舞うシーンの綺麗だったこと・・!(* ̄∇ ̄*)
時折挿入されるフラニー(メグ・ライアン)の両親のスケートシーンもカンピオンらしくブラックで面白かったし、
惨殺シーンもなかなか臨場感溢れてて(爆)良かったです。なのに・・ どうしてお話が面白くないの?!_(T▽T)ノ彡☆
いやぁ、メグちゃん・・脱皮イコール衣類を脱いでほにゃららする事・・じゃないんじゃ?;;今迄のキャリアのジャンルがジャンルなだけに、
こんな「生身」を表す役には、まだまだ心身ともに準備が足りなかったのでは?・・って思ってしまう位、内面からの物が何も感じられず、
ただのくら〜い女にしか見えなかったよ。( ̄∇ ̄;)
裸がどうの・・ってのは別にいいんです・・胸が垂れてたって、垂れるだけあるのは羨ましい限りだし・・いいんです、それは・・(-.-)ふ
ただ、私がメグちゃんがミスキャストだと思った一番の理由は「眼」なんですよね。(出た!瞳フェチ!)
眼が良くない〜・・!メグちゃんのあのグリンとした円い眼は、あまりにも光を大きく映し出し過ぎるのよ〜。
きっと演技はそれなりに頑張ってるとは思うんだけど、いつもあの眼の光が邪魔をするぅ〜。
いっそ脇役のJ・ジェイソン・リーが演った方が良かったんじゃないのかなぁ〜;;いい味出してたし。(冒頭の彼女、最初S・ヘンダーソンかと思っちゃった)

フラニーの内面の葛藤と変化を充分に感じられない所か、ストーリーも一体何だったのかよくワカランし( ̄∇ ̄;)
だいたい、フラニーの推理力単純過ぎ!だし、マロイ、男臭むんむん過ぎ(いやそれはいいけど・笑)彼はいつもああやって事件に関係する女性を
ナンパしてたんでしょうかね?フラニーに惹かれる様子は割と良かった(でもフラニーはただ陰鬱なムードしかないし)けど、
ショック受けてる彼女にお風呂場で吐き捨てたセリフは、ああ言うのが男の不器用さだとは解ってはいても、少々ひど過ぎやしませんか。
ひど過ぎと言えば、冒頭、露骨な言葉ばかり飛び交うのも不快だったな。言葉の意味に敏感な人の方が、その力を知っているから案外口に出す前に
飲み込む物かと思ったけどね・・。「クイルズ」みたいなオチャメさがあればまだ共感もしたんだろうけど。(笑)
彼女が開き直って**でマロイを思うがままにしたのも、何だか在り来たりで(って知りませんが;)感情の高まりもなかったし、んでもって
その後のマヌケな展開は何だ?!この辺、ごっそりB級のノリ。(汗)あぁ〜・・映像は好きだったんだけどな。
ハッピーエンドなんでしょうが、あのケセラセラ聴いてると、自分の生活もどんどん腐敗していってるみたいに感じたよ・・(-.-)ふ
・・おっと!そう言えばまた怪しげにケヴィン・ベーコンが出てたね!彼って一体??_(T▽T)ノ彡☆ 【DVD】

イン・ザ・プール
 (05・日本)
 
(監・脚)三木聡 (原作)奥田英朗
(主)松尾スズキ オダギリジョー 市川実和子 田辺誠一 岩松了 ふせえり きたろう 三谷昇 ちはる 森本レオ MAIKO
   戸田昌宏 江口のりこ 真木よう子 嶋田久作
 
深刻な悩みを抱えた患者たちが訪れた精神科。しかしそこには、もっとイッチャってる精神科医がぁ〜〜!
ストレスのたまる毎日において、あるある〜そう言う事〜ある〜
そんなちょっとした事が気になって気になってしゅうがない事あるある〜
・・って、共感出来る部分が多かったので、今まで見た三木作品の中では一番楽しめた。
自分の好きなこと、癒されることに身も心もゆだねられる時間欲しいよね〜。
けど、振り返ってみると、下半身のネタがほとんどだったなぁ・・(爆)
下ネタまみれの内容ってあんまり好きじゃないはずなんだけど、あのオダギリジョーとか田辺誠一がこんな役やるのが可笑しくて。
「亀は意外と・・」で要潤が衝撃的な役(笑)やった時みたいな・・キャスティングの良さ。(爆笑)
松尾スズキ、今回はえらくいっぱい出るな〜と思ったら、一応主役でした。
それも良かったのかも〜。(←隠れファン・・爆)出た目玉での自分確認、私も気になる・・。
他のみなさんもそれぞれに可笑しくて、お気に入りのあずきパンダちゃん・・じゃなくて、ふせえりさんもまた顔見せてくれてて楽しかったです。
しかし、これをだれかにオススメ!・・は、しにくいなぁ〜(爆・爆) 【TV】

 
イン・ザ・ベッドルーム
IN THE BEDROOM (01・米)
(監・脚・製作)トッド・フィールド (脚)ロブ・フェスティンガー (原)アンドレ・デュバス (製作)グラハム・リーダー ロス・カッツ
(主)シシー・スペイセク トム・ウィルキンソン マリサ・トメイ ニック・スタール ウィリアム・マポーザー カレン・アレン
途中、フッと自分の中にひっかかった場面、なんとラストで父親がもらした一言がまさにそれだった驚き!
人生はいつも一定である訳がない。築き、失い、見つけ、壊し・・そして人は変る。いや、人が変るから人生が変わる?
普通に過ぎて行く世の中と、自分の感情とが混ざり合わない世界。作品を見ているとなんだか疲れてしまった。
面白くなかったと言う訳でなく、例の如く目一杯感情移入し過ぎたせいだろう。真っ暗な夜・・普通なら夜明けが待ち遠しい所だろう、
だが今回ばかりは、このままずっと夜が続いた方が気持ちが楽・・などと思ってしまった。 【KBCシネマ】

インシディアス
INSIDIOUS (10・米)
 
 
(監・編集)ジェームズ・ワン (脚)リー・ワネル (編集)カーク・モッリ
(主)パトリック・ウィルソン ローズ・バーン タイ・シンプキンス リン・シェイ バーバラ・ハーシー アンガス・サンプソン 
   アンドリュー・アスター リー・ワネル
 
新居に引っ越してきた家族。だが早々に不気味な現象が起こり、小学生の長男が原因不明の昏睡に陥ってしまう。
家に関しては、いきなり音がするのも恐いかもしれないけど、
普通に家事とかで動き回る時に、何かが、ふっ・・と視界に入って・・が、一番ゾゾッ・・と来る気がする。
家に何かある?・・って思ってとっとと引っ越してしまうあたりは正解だったけど、それで済む話じゃなかった所がミソ。
その点は、日本のホラーに近いものがあるかも?何かがべったり張り付いて離れないみたいな・・イヤ〜な感じ。
そんな、日常のへばり付くダークさ加減がヒシヒシ伝わる前半は好みで良かったんだけど、
(このあたり、例えば「ソウ」の密室もそうだけど、ワン監督のホラーなイメージって自分のそれに近い気がして馴染みます♪)
後半、霊媒師が出てきてからは・・何だかイマイチ。何だか、日本から急に渡米したみたいな感覚。(米国映画ですが何か)
ジェームズ・ワン監督の相方のリー・ワネルが出て来てマヌケな事やってるうちはまだ楽しめたけど、
あ、それと、あのあっちの世界でのマネキンみたいな人たち・・の不思議な雰囲気なんかはやっぱりとっても好みで・・
・・と言うか、あんな雰囲気の夢をたまに見る(爆)それも良かったんだけど、後はどーも退屈だったわ〜。
子供の昏睡の原因もよくある話だったんで、原因判って救いに行くだけじゃなくて、その時にも何か違う展開が欲しかったなあ。
ちょっと睡眠不足だったせいもあって、時折こっちのが幽体離脱しそうになったりして。(寝てません)
でも、最初と最後にバーーン!と大きく出るタイトル・・は、いかにも、恐がらせまっせ〜!な気合いが感じられて好印象。
で、インシディアスって何?(オイオイ!)・・と思って調べたら、潜行性な、とか、狡猾な、とか、油断ならない、とか言う意味だったわ。
確かに、物語にピッタリなタイトルだったし、今回ばかりは意味を知らずに見て正解だった。だって結末が・・(汗)
あ、そう言えば、本作の学校シーンに、あの「ソウ」のビリー人形が出ていたらしい。
ああ〜〜・・なんかボーッとしてて見落としちゃったわ!くやし〜!寝てないのに〜。
いつか、NHKで放送されたら確かめよう。(しませんかね)
それにしても、今回もお肌つるつるのパトリック・ウィルソン。なんかねー塗ってなかった?目の周りに・・まさかアイクリーム?
もしそうだったらパトリック・・あんたが一番油断ならないよ!  【天神東宝】

インシテミル 7日間のデス・ゲーム
 (10・日本)
 
 
(監)中田秀夫 (脚)鈴木智 (原作)米澤穂信
(主)藤原竜也 綾瀬はるか 石原さとみ 阿部力 武田真治 平山あや 石井正則 大野拓朗 片平なぎさ 北大路欣也
 
高額の自給につられて、隔離された館にバイトにやってきた10人の男女。
彼らの仕事内容は、心理学の実験の為に7日間をこの館で過ごす事だった。

たまたまこれは原作を読んでいたので、映画の方も見た・・んだけど、原作の設定を借りただけで、かなり違っていたので驚いた。
いや、それでも内容が充実してるならまだいいんだけど、上辺だけをなぞって、肝心の心理戦が全然・・。
ただ殺人の起承転結だけが描かれてるみたいな感じでガッカリしちゃった。
なんでもこの作品、某有名プロダクションの創立何周年記念で作られたとか?
ええーっ・・うーん・・それなのにどうして?記念日に間に合わせようとやっつけで作った?(汗)
ネイティヴ・アメリカン人形だってさ、あんな感じの、ショップに飾ってるの見たことあるぞ?
あんなんじゃなくて、もっとこう、昔からある手作り感いっぱいの汚くて怪しい雰囲気のある奴にして欲しかったわ〜。
ま、まあ、それじゃあまりにもホラーに傾き過ぎてよろしくない、ちょっとはコミカルな味付けが必要、
・・って言うのなら、まだ許容範囲ではあったけど、他の事にしたって、例えば、夜中の見回りなんかにしても、
(原作では口が酸っぱくなる程)2人では危ないって言ってるのに(実際そうだよね)のんびり2人で回ってるし。それはナイだろう!
しかも、ボーガンでの殺人の時、犯人の顔がすぐ映し出されたよね?
あれには目を疑った・・と言うか、ええーっ・・カメラさん、間違って映した?それにしてはアップ過ぎだけど〜(笑)・・って、混乱。
で、その動機がまた安直過ぎると言うかなんと言うか・・いくらあんな状況でも、そんなんで人は殺さないと思う・・。(汗)
しかも、原作読みながら抱いていたある人についての平凡な推測が、映画ではその通りだったとは。
これにもビックリ。うーん・・そんなありきたりなラストにしないで欲しかった。(^^;
(ラスト関係については【ネタバレ】にて。でも原作に関してもネタバレしてるからご注意ください)
それと、北大路さんのあの役どころも・・他の物語であれば、いい話でちょっと感動もしたかもしれないけど、
それがこの世界で、だったのもなんかどこかズレてる感じがして、戸惑っちゃった。
映画では、この部分が一番のオリジナルで、一番の見せ場な感じはしたけれど。
本格ミステリー愛好家にとっては、随所に散りばめられていた(はずの)往年の名作探し(?)も殆どなくて残念だったかも?
俳優は、藤原たっちゃんは相変わらずのオーバーアクションで、
ちょっと自分のイメージの結城とは違ったけど、全体を引っ張っていく力があるので、まあ良かった。
須和名役の綾瀬はるかは、私が原作を読んだ時に最初にイメージとして浮かんだけど、
いや、でもそれじゃあまりに芸がなさすぎるキャスティング(笑)
須和名はもっと、何者にも動じない一種のふてぶてしさとミステリアスさを持ち合わせてるはず・・
と思って、それは綾瀬の天然キャラとはちょっと違うかも・・と、却下したもので、
まさか映画版で実際に彼女がキャスティングされてるとは・・って、苦笑してしまった。なので、悪くはなかったけど、意外性はなかったな。
他のキャラも、原作とは殆ど違ってて、例えば、渕役の片平なぎさ。私の渕のイメージは、松下由紀だったので。(笑)
ああ、そうか、これ、某プロダクションの映画だから、キャスティングもそのプロダクションからしか選んでなかった、って事なのかな?
・・でも、何にしても、こんなにキャラが違ってちゃ、もう、お楽しみの”勝手にキャスティング〜!”も困難ね。
・・と言いつつ、(原作からの)勝手にキャスティング、開き直って行ってみよ〜!(*≧┏∇┓≦*)
結城=しずるの村上
須和名=深田恭子
大迫=オードリー春日
若菜=鳥居みゆき(思い切った!)
関水=北陽のあぶちゃん
渕=北陽の伊藤ちゃん
箱島=武田真治(ここかい!)
真木=崎本大海
釜瀬=ほれてまうやろ〜の(アジアン梓と付き合ってる)人
岩井=ダイヤモンド☆ユカイ
西野=Mr.オクレ
あ、でも映画の西野と若菜のキャスティングは私のイメージとも合ってたな。(笑)
関水の石原さとみも、普段とは違った役を頑張ってて好感持てたし、
ちゃらんぽらん(死語?)の武田真治も、主役に負けじとオーバーアクションだったけど面白かった。
あのまま、あのイッっちゃた姿をず〜っと眺めて観察していたい気もしたし。(武田真治、結構好きみたい・・笑)
そう考えると、俳優陣では割と楽しめたかな。そんな楽しみ方しかなかった・・とも言えるけど。( ̄∇ ̄;オイオイ
【以下、映画のラストと原作のラストに触れています。ネタバレあり!なので、未見・未読の方はご注意下さい】
それに、最後、結城が放り投げた億単位のお金・・しないだろ!持って帰るだろ!(笑)
原作を映画の為に変えるのが何でも悪いとは言わないけど、
原作のキモ!な所、例えばラストにしても、大事な部分ってのはやっぱり残さないとダメだと思う。
原作では、結城、岩井、渕、須和名、関水が残り、通常通りの生活をします。
お金は離しません・・いや、結城は某に殆ど譲ったけど・・でもお金は其々にちゃんと貰う。
それが人間が生活する上でも必要だと思うし(元々目当てだし、報酬だし)決して悪い事だとも思えない。
が、それと同時に、皆(いや、一名を除いてかな)この七日間の行いに何らかの反省〜懺悔をし、
あるいは、それを一生背負って生きて行く事になる・・。 ・・と言うのがとても当たり前だと思ったし納得がいっただけに、
映画で、見た目だけの善人ぶりを演じられても・・え?それは違うだろう、としか思えなくってさ。 【DVD】

インスタント沼
 (09・日本)
 
 
(監・脚)三木聡
(主)麻生久美子 風間杜夫 加瀬亮 相田翔子 笹野高史 ふせえり 白石美帆 松岡俊介 温水洋一 
   宮藤官九郎 渡辺哲 村松利史 松重豊 森下能幸 岩松了 松坂慶子
微妙に痒い所に手が届かない(?)小ギャグを、これでもか!とまき散らしながら展開するこの監督さんのいつものカンジを久々に。
でも時折、その届かない所からフッといきなり一番痒い所に届いた?気がする?!・・って時もあるから、つい見てしまうのよね。
それこそ、数々の(一見)ガラクタの中から掘り出し物を見つけたい心理と言うか。蚤の市感覚。映像もカラフルで可愛いかったりするし。
ガラクタに価値を見出せた時の幸せは、自分だけの幸せでいいと思いつつも、
一緒に見る事が、解りあえる人がいるともっと幸せ♪と思える瞬間はちょっと好き。
昔のオモチャ等は面白かった。さもあの時代ならありそう・・!でもあの時代にそこまではないだろ・・!
・・みたいな、イマだから思えるファンタジー感。そんな所や水道の水出しっぱなしにして駆けだすエピソードとかは良かったけど、
取っ散らかったネタが多いので、ビミョ〜の代名詞みたいな釘(笑)と、沼から出て来て登り去った〇と、
パンクもどきな加瀬亮がすぐに目の前チラついてそれらを消し去ってしまうのがちょっと・・。(笑)
そう言えば、ふせえり見る度に「あずきパンダちゃ〜ん♪」とつい口ずさんでしまう(?)クセは未だ治ってません・・。  【Amazon】
 

インストーラー
CHRYSALIS (07・仏)
 
(監・脚)ジュリアン・ルクレルク (脚)フランク・フィリッポン
(主)アルベール・デュポンテル マリー・ギラール マルト・ケラー メラニー・ティエリー エステル・ルフェビュール アラン・フィグラルツ
青っぽい映像がとっても近未来的。将来の医療もあんな風になるんだろうな、とか思う。
でも、二つの話がどう繋がるかと思ったら‥さほど面白くもなかったな。面白いアイディアなのに消化不良と言った感じ。 【BS】

インセプション
INCEPTION (10・米)
 
 
(監・脚・製作)クリストファー・ノーラン (製作)エマ・トーマス
(主)レオナルド・ディカプリオ 渡辺謙 ジョゼフ・ゴードン=レヴィット マリオン・コティヤール エレン・ペイジ トム・ハーディ 
   ディリープ・ラオ キリアン・マーフィ トム・ベレンジャー マイケル・ケイン ピート・ポスルスウェイト ルーカス・ハース
 
相手の夢の中に侵入してアイディアを盗み出す企業スパイとして一流の才能を持つ男コブ。
訳あって逃亡生活を送っていた彼に、あるシゴトの依頼が舞い込んでくる。

観ようかどうか迷っていたけど、レヴィット君が出てると聞き、それなら〜♪と、鑑賞。
今回は、顔が全部出てましたね。逆に、そんな顔だったっけ?とかちょっと思いましたが(笑)
線の細いタイプだけど、なかなかどっこい(死語・・と言うかどこの言葉)活躍しておりましたね〜。
これからも益々目が離せません。その割には未だに「・・サマー」見てませんが。(死)
それはともかく!主人公はプリ男ですよ。
またまた苦虫噛み殺した様な表情で、またまたお美しい奥様に翻弄されておいでで・・うーん、「シャッター・・」とカブる。
個人的には、こんなプリ男はもういいんだけど;;あの、良かれと思ってやった・・奥様に対して・・のくだりは悲しかったね。
いくら美しいからと言って、こう何度もしつこく出てこられちゃー、見てる私たちのが(私だけ?)イイカゲンにしな、と
抹殺してやりたくなる様な奥様でしたが、あの顛末を知ると、プリ男の苦しみがよく解って、しんみりしたわ・・。
個人的には、アクションよりも彼女とのエピソードのが興味あったなぁ。(←さっきは抹殺するとか言ってたくせに)
プリ男が、マリオンの二の腕を、ぷにっ・・と掴んだのが印象的。
で、もう一つのエピソード・・と言うか、メインのお話だけど(爆)ぐいぐい変わる景色とか面白かったね。
ただ、本番になると、それぞれの得意分野をどう生かしてるのか、今一つピンとこなくて。
特にエレン・ペイジ・・勧誘シーンがやたら長かった分、本番で影うすい・・。
それに、一企業の計画にしてはリスク高過ぎ・・;;寝てる姿はマヌケだし;;
攻撃を迷ってる時に「やっちゃいな、どうせ夢なんだから」・・には笑った!
しかし、あんな具合に夢がきちんと段階とか時間とか整理されてるのも、いかにもノーランらしいと言うか、
なんかインテリの脳〜らん?(いかん、いかん)そのものな印象で、
夢って、コントロール出来たら案外楽しさ減っちゃうのね・・って思うと同時に、
でも、この世で一番退屈なのは他人の夢の話を聞かされる事・・なのに、
それをここまで引っ張って行ってくれたのはスゴかったし、そもそも、
夢は元々単発なモノが支離滅裂状態で発生しそれぞれに何のつながりもないけど、
人が目覚めた時に、バラバラのそれを自分の脳がつじつまが合う様に勝手につなげてしまう・・らしい・・
とも聞くし、何にしても、人間の脳や夢って未知な事だらけよね〜・・ってつくづく感じた。
そう言えば、昔、通販で、寝てる間に英語がペラペラになる枕・・とかなかった〜?嘘かホントかは知らんけど(笑)
良くも悪くも、無意識のうちに植えつけられてる意識って、きっとあるんだろうね? 【ユナイテッド・シネマ】

インソムニア
INSOMNIA (02・米)
(監)クリストファー・ノーラン (脚)ヒラリー・サイツ
(主)アル・パチーノ ロビン・ウィリアムズ ヒラリー・スワンク モーラ・ティアニー マーティン・ドノヴァン
「メメント」での斬新な構成に惹かれた人は多いと思うが、この作品は至って普通な展開であり少々地味な印象。
だが、自分が前作に惹かれた最大の理由と同じ物が、この作品には流れていると感じた。人が”確か”だと信じている物、それが”記憶”であった前作、
そして今回は”意志”?たとえ人が闇に落ちようとも常に白々と明るい白夜・・。息苦しく、眩暈を起しそうな人間ドラマ。
ハリウッド3大スター^_^;ちょっと心配していましたが(笑)それぞれにとても良かった。
アルをスクリーンで見るのは久々ですが、やはり凄い存在感ですね。そこにヒラリーの爽やかさをミックス。そして多分いいヒト代表なロビンの、
仮面の下の冷ややかな眼差し・・。所で、6日間眠れないアルを見てからずっと頭痛が治らない・・闘うべき物は常に自己なのか?【ユナイテッド・シネマ】

インターステラー
INTERSTELLAR (14・米)
 
 
(監・脚・製)クリストファー・ノーラン (脚)ジョナサン・ノーラン (製作)エマ・トーマス リンダ・オブスト
(主)マシュー・マコノヒー アン・ハサウェイ ジェシカ・チャスティン エレン・バースティン マイケル・ケイン マッケンジー・フォイ 
   ティモシー・シャラメ ジョン・リスゴー マット・デイモン  (声)ビル・アーウィン
 
食糧難により人類の危機が迫る地球。
移住可能な他の惑星を探す調査隊として選ばれたクーパーは、幼い子供達を残し遠い宇宙へ旅立つが・・

ずっといつかIMAXで何かを観てやろうと機会をうかがってたら、ノーランのコレがIMAX押しで宣伝していたので、人生初のIMAXで観てきました。
普通の場面では、普通とそれ程変わりない感じしたけど、砂嵐や宇宙でのオーマイガーな所はさすがに迫力ある音響で良かったです。
作品の全体の印象としては、ずっと教室の隅っこで地味に時間をいじくってたノーランが、
今回はついに、校庭の中心で宇宙に向かって壮大にいじくったったー!もう恐いモンはない!┌(* ̄0 ̄)┐ ワーハッハッハッ
しかし教室の隅っこであろうと校庭であろうと、ノーラン自身が地球に居る事には変わりなかった!惜しい!
・・ってな感じでした。面白かったけどね。思いがけず結構泣いたし。(え)
なにしろ、五次元に関しての理屈がてんで解ってない自分なので(死)とりあえず人間ドラマに重きを置いての感想を・・
え?もう無重力でいい?この【真面目感想】の場でも、もう軽過ぎるテキトー感想でOK?
わかった!名付けて「ゼロ・グラビティ感想」作戦ね!ラジャ!(既に宇宙より謎・・)
そんな訳で、科学的理屈と人間ドラマの共存した物語を観ながら、
科学で作り上げられた現実だけど、心なしでは命は存続出来ないのかもね〜・・とか、
遺された者の中で生き続ける事も、時空を超えた新しい人生なのかもなぁ・・とか、
マコノヘ〜打ち上げられたなぁ昇ったなぁ昇格したなぁ・・とか、科学VS非科学=宇宙解明への第一歩・・とか、
何でもアリな考えが頭の中を浮遊してたわ。(いつもか・・)
良かった所は、アメリアのあきらめきれない恋人への想い・・や、父親への愛ゆえに憎み続ける娘が科学者に〜・・とか、
マン博士の言う所の「極限」について・・など。(デイモン・・カメオ出演?にしては出番多いな。友情出演?)
やっぱり人間的な部分が、人間みたいに心を持った生物のいない無機質な世界では際立つと言うか。
一人の命か、人類の未来か、って所も。これは何も宇宙でなくても、普通に現実世界でも時折直面する問題でもあるけど。
映像では、砂嵐や津波・・そしてあの五次元世界。ただ、五次元世界があの場所なのにはいまいちノレないと言うか、
五次元のくせに世界やけに狭いんだね?みたいな。(爆) 次元の理屈を理解してないせいですかね?(汗)
ところで、初めタイトルを「インタースティラー」と思い込んでた;;
「インターステラー」のステラーはよく考えたら星の事よね?「ラストコンサート」を思い出すわ!(笑)
と言うか、なんでまたスティラーって思い込んでたのやら・・。ベン・スティラーじゃあるまいし・・・。  【ユナイテッド・シネマ・キャナルシティ】

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
INTERVIEW WITH THE VAMPIRE (94・米)
(監)ニール・ジョーダン (脚・原作)アン・ライス
(主)トム・クルーズ ブラッド・ピット キルステン・ダンスト アントニオ・バンデラス スティーヴン・レイ クリスチャン・スレーター タンディ・ニュートン
「ポーの一族」を読み&「プルートで朝食を」をDVD鑑賞した娘に、共通映画としてこんなのあるよ〜って久々レンタル。
再見するとやっぱり舞台のシーンでちょっとタイクツしてしまうものの、他はと〜っても好みの世界。
しかも「トム・クルーズこの時カッコいい・・別人!」・・って彼女も驚いていた。(笑)
小粒でピリリと辛いクローディアいいね〜。名前も素敵・・。私なら、苦労親愛・・ってトコか?
肉体が永遠に生き続けたとしても、疲れた精神〜ココロが癒される”時”は、果たしてこの世にあるのだろうか? 【ビデオ】

【インディ・ジョーンズ・シリーズ】
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL (08・米)
(監)スティーヴン・スピルバーグ (脚)デヴィッド・コープ (原案)ジョージ・ルーカス ジェフ・ナサンソン
(主)ハリソン・フォード シャイア・ラブーフ ケイト・ブランシェット レイ・ウィンストン カレン・アレン ジョン・ハート ジム・ブロードベント
あのインディ・シリーズ第四作・・あれっ?タイトル、最初は「レイダース、なんとかほにゃららのアーク」だったよねぇ?とフト気付く・・。
超有名なので今回の粗筋は省略。簡単に言えば、水晶ガイコツ探し。(まんまタイトルやないかい)
数年ぶりのインディでしたが、まあ、気楽に楽しめる娯楽大作の王道と言った感じ。
還暦付近の年令だと言うハリソンさんが老けたとかイヤイヤマダマダとか言うのは正直よくわかりませんでしたが
前の作品に関連する小ネタとかもあって懐かしかったり・・「レイダース」時代なんて、自分としてはもう前世の事の様・・( ̄∇ ̄;)
で、そんな本シリーズももう今回でオシマイなのね〜?(多分?だよね?)・・ってシミジミ。
観る前に、ラストが賛否両論らしいよ、って聞いてたんだけど、私は別に悪くないと思いました。
あの流れからはすんなり受け止められたし、最後を飾るにはスピ&ルカ・コンビのシュミ、バリバリな派手さで彼らも後悔ナシだろうし(?)
それに結局、時代はどんどん進んでいってるので、これから何らかの謎を突き詰めるとしたら、もう行く所まで行くしかないでしょう!(笑)
今回、インディと対決するのは、ケイト演じるソ連のスパルコ大佐・・と言っても、実際の見せ場は、”スピルバーグの秘蔵っ子のびみょ〜な顔の兄ちゃん”
(シャイア・ラブーフ、ですね・・やっと覚えた・・なら、書けよ・笑)との対決でしたが、ケイトのアクションなんて初めてかも??と、面白く観られました。
途中、某女性が出て来るんだけど(って、キャスト見たらバレバレか?)このヒトのキャラ、私あんまり好きじゃなくって・・
なので、ケイトと彼女が並んだら、どうしてもケイトの応援したくなっちゃって困ったわ〜・・私ゃソ連のスパイですかいっ。
ただ、人の心理が読める特異なキャラだった(んだよね?)割には、そのあたりが特別活かされてなく、
しかも最後が曖昧で一体何がどうなったのかよくワカランかったので(私だけ?汗)あまり強い印象が残らず残念。
又、殆どはオーソドックスながらも楽しいアクション全開だったけど、*実験の所だけはちょっと恐過ぎて・・と言うか、
もし時代を(或いはインディの不死身さを?笑)強調したかったのだとしても、ああ言うのにはひたすら残酷な印象しか持てないので、
自分の持ってるイメージ=楽しく爽快な=インディの物語としては凄く違和感がありました。
【以下、ネタバレあり!未見の方は読まないでね】
それにしても、「・・なんとかほにゃららのアーク」の時のヒロインが又出て来るとは〜。
↑でも言ったけど、私、このヒロインあんまり好きじゃないんだよぉ〜・・だっていつも落ち着きがなくてうるさいんだもん〜。(笑)
こんなタイプのオバサン(←ヒロインと言え?)絶対PTAなんかに1人は居るんだよねぇ〜。
1人で無意味に騒いでるから、構ってると議題が前に進まないんだよねぇ〜(爆)
で、ついにインディ、彼女とゴールイン(結婚)なんかしちゃって・・!あ〜・・冒険家が結婚したらもう冒険なんて出来ないじゃん〜?
もしや、引退の理由を、トシじゃなくて結婚にして逃げたな?(¬¬)・・・・って、寿退社かよ!OLかよ!
あ〜た、スカル追って宇宙へは行かなくていいの?宇宙行って、ハン・ソロにならなくてもいいの?じき、あの世行くからいいって? (._+ )☆\(-.-メ) ォィォィ
でも、結婚こそは又新たな未知なる冒険・・しかも一番困難極まりない冒険・・なのかもね〜?相手うるさいし。(笑) 【ユナイテッド・シネマ】

イン・ディス・ワールド
IN THIS WORLD (02・英)
(監)マイケル・ウィンターボトム (脚)トニー・グリソーニ
(主)ジャマール・ウディン・トラビ エナヤトゥーラ・ジュマディン イムラン・パラチャ ヒダヤトゥーラ ジャマウ
「少年と一緒に旅して下さい」と言う監督の言葉通り、ただひたすら、余計な事は考えずに(オイオイ)先に進む事だけ考えて一緒に旅しました。
多くを望まないなら、そこだけの世界でそれなりな生活は出来る?でも、危険を冒してまでどうして?と言う気持ちは何故か全く湧かなかった。
元々はただの付き添いだった少年だけど、そのタフさに驚き、何かを求めて進んで行くのがとても自然にすら感じてしまった。
でも、同じ現代に生きていながら、たまたま生まれた場所によって、こんなにも夢や自由の意味が違うとは。遭遇した色んな出来事を未来に
どう繋げて行けるだろう。こうやって疑似体験した所で、本当の体験は想像とは違う。何をどれだけ理解出来たのか、とも。
彼の故郷の、息子を失い目頭を押さえる親の姿と、満面の笑みを浮かべた子供達の姿が、今もぐるぐると頭の中を回っている。
少年の無邪気なジョークはこの世のオアシスみたいだったな。 【KBCシネマ】

インティマシー/親密
INTIMACY (00・仏)
(監・脚)パトリス・シェロー (脚)アンヌ・ルイーズ・トリヴィディク (原)ハニフ・クレイシ
(主)マーク・ライランス ケリー・フォックス ティモシー・スポール アリステア・ガルブレイス
困ったー!これ、ヘタにコメント出来ない・・・(R−18のキワどいシーンとは関係なく。)
ものすごく醒めた目で観ている自分に気づく。自分の”命日”すらも記憶にないのか?>私。
今、幸を感じ、未来も同じだと信じて疑わない方々には、ただ滑稽なだけの物語かもしれないけど
”悩めるオトナな方々”には見て欲しい作品。【KBCシネマ】

インテルビスタ
INTERVISTA (87・伊)
(監・脚)フェデリコ・フェリーニ (脚)ジャンフランコ・アンジェルッチ
(主)フェデリコ・フェリーニ アニタ・エクバーグ マルチェロ・マストロヤンニ セルジオ・ルビーニ ララ・ウェンデル
フェリーニが、イタリアの映画撮影所チネチッタ創立50周年記念に、チネチッタと映画への思いを綴った作品。
どこからが物語なのか、どこまでが台本なのか。
最初は普通のドキュメンタリーみたいだったけど、ニキビのお兄ちゃんがウロウロするあたりから面白くなってきた。
マストロヤンニがエクバーグを訪ねる辺りは、フェリーニ・ファンにはたまらないかも?
ジョーク飛び交うイタリア語の陽気でチャーミングな響きも心地よい。 【BS−NHK】

イントゥ・ザ・ワイルド
INTO THE WILD (07・米)
(監・脚)ショーン・ペン (原作)ジョン・クラカワー
(主)エミール・ハーシュ ブライアン・ダーカー キャサリン・キーナー ハル・ホルブルック ヴィンス・ヴォーン クリスティン・スチュワート
   ジェナ・マローン マーシャ・ゲイ・ハーデン ウィリアム・ハート
モノや世間、既成概念、そして親・・に縛られない世界〜自身の真理を求め、誰にも居所を知らせずに旅立った青年・・の実話をショーン・ペンが映画化。
久々見たエミール・ハーシュが驚くほどいい表情や役者魂を見せてくれて、好感の持てる作品だった。
・・んだけれど・・(あれっ;;)彼の両親に対する反感なんて・・夫婦不仲も物質至上主義も人の話聞かない病(笑)だって、どこのご家庭でもよくある話。
なので、それは彼が旅に出た単なるキッカケであって、最大の理由は全然違う所にある!・・と自分なりに(勝手に)感じただけに、
最初から最後まで、家庭の昔話がやたら多かったのが、ちょっと自分には違和感があって、すぐそこに手が届きそうな彼のヴィジョンが、その度にふっ・・
と、風に流される風船みたいに遠のいて行く様に感じてしまい、期待した程の共感は得られなかった。出家なの?家出なの?みたいな。(^^;
早い話、彼の人間としてのシンプルな思い〜真理の探究チャレンジ〜よりも、単なる逃避の果て・・みたいな印象のが自分には若干強く残ってしまってさ。
誰でもこんな管理され過ぎな世界(川下りのエピソードには笑った!たまんないよね〜・・似た様な事を私はたまにお役所などで感じます・笑)
常識や世間体(既成概念)に縛られた世界に満足してないって。いや、それに気付いてない人もいるかもしれないけど、大方の人間はどこかに
疑問や不満を持ってるハズだろうし、自力で何でも試してみたいとか思うよね。・・と言っても、彼みたいに究極の選択はなかなか出来ない・・
でもそれは、度胸がないから出来ないんだとも思う反面、自分は1人だけで生きてるんじゃない、それこそ誰かと人生を分かち合えるのが幸せだと、
自然と知ってしまっているから出来ない部分もあると思う。彼の信念自体には共感する部分が多いけど、旅で出遭った人達との交流に置いても、どこか
一線も二線も?引いてる様に見える彼には、ナンだカンだあっても自分が何不自由なく今まで生きて来られた理由も若さゆえに気付いてない気もしたし
解ろうとする方向にあまり気持ちが向いてない様にも思えて、それよりも大事なんですかその旅は?・・などと、ちょっとしたジレンマも・・。
一番印象的だったのはヘラジカのエピソードで、ラストよりも心に残った。つまりは、いくら人間が普通の社会を捨てて自力で頑張っても、
虫のわいた死骸を、本当の野性動物の様に堂々と食えはしない。その、自然の厳しさ、社会的に進化〜飼いならされた?人間の限界を
目の当たりにしたのが自分としてはかなりショックだった・・ので、昔話なんかより、その後のバス生活をもっと知り得たら、感動も違ったんじゃなかろーか。
それに(作品ではあんな風にほのめかしていたけど)実際のクリスは、最期の瞬間に、自分が納得出来る何か・・を感じとる事が出来たのかな?
そうだったらいいけど・・それが分からないだけに、残された者(自分と言う観客も)としては、なんだかやりきれない気持ちも・・。
大自然はさすがに素晴らしく!・・ああ・・こんな自然が人間を生き生きしたいい表情にし、同時に目の前に容赦なく立ちはだかるのね〜・・って痛感。
ものすごく久々見たハル・ホルブルックに時の流れを感じ、ふと、自分にとっての真理を考えると、呼吸が止まりそうになった・・(爆)【KBCシネマ】

イン・ハー・シューズ
IN HER SHOES (05・米)
(監・製)カーティス・ハンソン (製作総指揮)トニー・スコット (製作)リドリー・スコット キャロル・フェネロン リサ・エルジー
(脚)スザンナ・グラント (原作)ジェニファー・ウェイナー
(主)トニ・コレット キャメロン・ディアス シャーリー・マクレーン マーク・フォイアスタイン リチャード・バージ ブルック・スミス ノーマン・ロイド
いいお話だとは思います・・が、どうも無難に終わってしまった印象。もし自分に姉妹がいたら、もう少し共感する部分があったのかなあ?
まずは妹のマギーにいまいち共感出来ず・・かと言って、姉さんはそれでいいんかいっ?って思ったり、
なんかうまい具合にコトが進んでいったからいい様なものの、どーも、肉親特有のなあなあさのが
鼻についてしまって・・。(^^;
”イン・ハー・シューズ”とは、”彼女の立場だったら・・”
言う意味らしい。姉妹(あるいは家族)がお互い相手の立場に立って、物事を考えてみる・・
その結果が素晴らしい明日に繋がるのは気持ちがいいし、別にハッピーエンドがダメな訳じゃないけど(笑)どこか押しが弱い・・と言うか、
大味って言うか・・ん〜・・みんなホントに真剣だったんだろうか?とか思っちゃって。( ̄∇ ̄;)
姉さんよ・・妹想うのは美しいけど、感情の裏表激しすぎ。( ̄∇ ̄;) 容姿コンプレックスある割には影がない。(笑)
妹よ・・努力して詩を朗読する姿は素敵でした・・!でもそのプロポーションならアナウンサーじゃなくてモデルに応募すれば?
そっちじゃトシでハネられても、こっち(日本)じゃバラエティって枠もあるからさ、梨○くらいにはなれると思うよ。( ̄∇ ̄;)
かなりお年を召したな〜と思われるシャーリー・マクレーンは、それでもとても清清しくて・・若い2人よりも素敵でした。
靴がこの作品を表す重要アイテムになってるけれど、コピーにあるような自分探し・・と言うよりも、まず家族の絆あって
こその自分・・って意味に
感じられたので、そう言う切り口の話がお好きな方なら、ハマる確率高し・・かも。 【ユナイテッド・シネマ】
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「ヘイフラワー・・」鑑賞後の落ち込みから脱せられるかも・・と、これを観たけれど、なんとイジワルな偶然か、
この作品のキーポイントである事件が、現実の物と似ている部分があってまたしても落ち込んでしまった。
いやいや、落ち込んでいても仕方ないよね。たくましく生きたモン勝ち・・。そう思わないと。

イン・ハー・スキン
IN HER SKIN (09・オーストラリア)
(監・脚)シモーヌ・ノース (原案)エリザベス・サウスオール メーガン・ノリス
(主)ガイ・ピアース ミランダ・オットー サム・ニール ルース・ブラッドリー ケイト・ベル カーン・チッテンデン 
   ジャスティン・クラーク レベッカ・ギブニー
99年3月のある日、15歳の少女レイチェルが突然失踪する。必死の捜索にも関わらず行方はわからないままだったが、
失踪する直前に、彼女が割のいいアルバイトを見つけたと彼氏に話していた事がわかる。

少女失踪事件において・・ 被害者、その家族、そして加害者・・と、
其々の立場を通して、何故こんな事になったのかの真相に迫る。
けど、これ、実話を元に作られているとの事で・・そのあたりかなり生々しい所もあって・・
被害者の両親を見てるとただもう気の毒でたまらなかったり、かと思えば、加害者側の気持ちも解る部分もあったりで
なんとも・・重くて苦しい展開で・・けど、見て良かったと思える作品でした。
犯人は・・以下はネタバレになるかわかんないけど・・犯人当てをする話じゃないから、いいかな。
まあ、出てくる人達は、友達やご近所さんくらいなんだけど。
でも考えてみれば、それが余計に恐いね・・色々思いを巡らせてしまう・・。
思春期の悩み・・ 1人の少女の外見の悩み・・でもちょっと太目なだけで、 可愛いのに、って思うけど、
そんな言葉なんてあの分厚い思い込みの壁を壊すには軽過ぎなのかな。 
彼女の抱えるコンプレックスの源は、 やはり幼い頃の家庭環境・・両親の愛情のかけ方だったのかな。
もう1人の少女は・・何の悩みもなさそうな少女。外見がキレイってだけで、世界が輝いているに違いない?
確かに・・そう思い込んでしまうと、羨ましさが妬みになるのも解らん事もない。
どっちかと言うと、引け目感じる側のが自分にも近いのもあって。;;
でも、沢山の事に恵まれている彼女だって、先では悩みを抱えるかもしれないのに・・?
そう言うのを色々と想像する事が出来ず、今の目に見える事しか信じられないのって・・それが一番の不幸なのかも。
警察、ヒドいね。全然、話を聞いてないし・・小馬鹿にしたあの態度何?
マトモな捜査官がいなかったら迷宮入りしてたかも?とか思うとそれもたまらんね。
レイチェルの両親に慰めとなる他の娘達がいたのはせめてもの救い。・・と思いたいけどレイチェルはレイチェル・・命は重い・・。
キャロラインを演じたルース・ブラッドリーがとてもいい。・・と言うか、凄まじい程の体当たり演技が素晴らしい・・!
おブスのおデブをさらけ出して絶賛されるのもどーなの?;;・・と言われるかもしれないけど、
ルースはレイチェル役のキレイな子よりもずっと魅力があったな。迫力で押し切られたって訳じゃなく。(^^;
得てしてそう言うものなんだよ、見た目だけじゃないんだよ人間は。
・・てのを、早く(ルースでなく)キャロラインが理解してれば・・と、自分の狭い思い込みだけで突っ走る”少女”を痛々しく感じたわ。
しかし・・あの”現場”の生々しさは・・後で思い出してもやっぱり強烈。
ドバッと血しぶきがぁ〜とかじゃなくて・・何と言うか・・彼女が佇む空気がね・・茫然・・。
少女達の両親など、脇を固めたベテラン俳優陣もとても良かった。
ミランダ・オットー・・さり気なく彼女も母親役の年齢なのね・・。最近、ちょっとローラ・リニーっぽい感じも。
で、ガイ様。で、ガイ様と言えば、「今回の髪形」のコーナー。
・・なんだけど、今回は、内容が内容なだけに、なんかあんまりツッコミも入れたくなかったな。
ちょい前髪パッツンだったけど、今回はもう何でもいいよ。もう、彼の涙が辛すぎて・・変な髪形やらなかったことにして。
・・その分、次回にツッコミまくりたいと思います。ヾ(ーー )
最後に・・キャロラインは今年2013年に仮釈放・・との事。   【BS・スカパー】

インビジブル
HOLLOW MAN (00・米)
(監)ポール・ヴァーホーヴェン (脚)アンドリュー・W・マーロウ
(主)エリザベス・シュー ケヴィン・ベーコン ジョシュ・ブローリン キム・ディケンズ
人体模型みたいなのがねー、すごかったなー・・・(笑)
しかし、お騒がせなヤツですよねー( ̄∇ ̄;) 爽やか好青年時代のベーコン君がかすかに脳裏をよぎる・・・(笑)【ビデオ】

インビジブル2
HOLLOW MAN 2 (06・米)
 
 
(監)クラウディオ・ファエ (脚)ジョエル・ソワソン (原案)ゲイリー・スコット・トンプソン
(主)クリスチャン・スレイター ピーター・ファシネリ ローラ・レーガン デヴィッド・マキルレース ウィリアム・マクドナルド
 
ベーコンがやりたい放題だった「1」の続編。(笑)
スレーター・・一応主演になってるけど、殆ど透明だって・・( ̄∇ ̄;
で、いかにも主演・・な男には華がなく、お話もよくある感じで物足りなかった。
この男(名前すら忘れた)・・同僚が殺されてもフツーな態度、「透明人間化に成功!」・・と言う驚き情報を聞いてもフツーな反応。
大丈夫か?!脳みそ、透明化してないか?  【TV】
 

インフェクション/感染
PARTS PER BILLION (14・米)
 
【未体験ゾーン】 
(監・脚)ブライアン・ホリウチ
(主)フランク・ランジェラ ジーナ・ローランズ ジョシュ・ハートネット ロザリオ・ドーソン ベン・バッジリー テリーサ・パーマー
 
生物兵器による感染症が蔓延しつつある近未来のアメリカ。
だが婚約中のエリックとアナは二人だけの幸せな世界に浸っていた。

若いカップルの他に、関連したカップルがもう二組登場する群像劇。
さりげなくもしっかり関連してるのは良かったし、単に誰もが同じ様にパニック起こすんじゃなくて、
其々の価値観で其々の日々をとらえてるのが興味深かった。
ただ、そんな別々の日常がもっとしっかり語られてたら良かったな。なんとなく、上辺をさらっと・・な印象だったので。
でも、こんな世界になるキッカケを作ってしまった博士の姿には色々と思いを巡らされた。
目の前の小さな幸せを望んだだけのつもりが、とんでもない事態になって・・
でも本人に関しては、後悔したところでどの道そう言う方向にしか生きていけなかったんじゃないかとも思えるし
なので尚更、妻に尽くす姿が、その大き過ぎる罪を聖母の前で償う姿にも見えて悲痛だった。
時間軸がかなりシャッフルされてるけど、いかにも残された少ない時間の中でフラッシュバックする走馬灯の様で
全然違和感なく自然に見られた。 最初に映った指輪・・が最後に・・は、現実(イマ)の世界も夢の断片に過ぎない様な、
悲しい様な・・希望がある様な・・なんとも切ない気持ちにさせられた。
キャストはさりげなくお得感アリ。 アナ役はゾンビRのカノジョだったわ。Rのが似合ってたけど。
と言うか、ベン・バッジリーのルパン三世みたいな髪型が気になってしょうがなかった。(笑) 監督さんは日系の方?  【ユナイテッドシネマ】

インプラント
THEY (02・米)
(ーー;)
(監)ロバート・ハーモン (脚)ブレンダン・ウィリアム・フット
(主)ローラ・レーガン マーク・ブルカス イーサン・エンブリー
とっても面白くなりそうな感じ・・なままで終わってしまった。(爆)
興味深い謎を散りばめるだけ散りばめて、後は得体の知れないモノに追われた主人公が叫んだだけだったような・・( ̄∇ ̄;)
一番の疑問は、どうして例のモノは、わざわざ子供に丸い傷跡(ちょっと「オーメン」を連想)をつけて、大人になるのを待つ必要があるの?って事。
子供のままじゃダメなの?印がない大人をいきなり襲えないの?何か伝説があるのかな?
「インプラント」とは「人工的な器具を移植する事」だったと思うけど、ぱっと聞きは歯医者の話みたいよね? 【DVD】

インベージョン
THE INVASION (07・米)
 
 
(監)オリヴァー・ヒルシュビーゲル (脚)デヴィッド・カイガニック (原作)ジャック・フィニイ
(主)ニコール・キッドマン ダニエル・クレイグ ジェレミー・ノーザム ジャクソン・ボンド ジェフリー・ライト ヴェロニカ・カートライト 
   ジョセフ・ソマー セリア・ウェストン ロジャー・リース エリック・ベンジャミン 
 
落下したスペースシャトルの残骸に付着していた謎の生命体。やがて人々は次々と感情を失ったかの様に変質していく。
ジャック・フィニイのSF小説『盗まれた街』の4度目の映画化。
ああ、「ボディ・スナッチャー」・・懐かしいね・・と思いながら気楽に鑑賞。
・・のつもりが、なんというか・・今回はこれ、SFと言うより、すっごく社会派な印象。
いや、基本いっしょなんだけどさ、これは受け止め側(自分)の意識の問題なのかな?
忍び寄る謎の生命体の人類侵略・・しかし、それを受け入れれば、新たな生命体として、地球上で一切の争いなく生きて行ける・・
人類みな兄弟、これぞ平和の極致、どや!
ええ〜・・そうなの?本当にそうなら・・世の中が平和になるんならそれもいいかも?
・・なんて、ふと思わされてしまう・・
しかし、その代償は、人が本来持っている様々な感情・・アイデンティティの放棄。
人が人である尊厳の放棄。
そして、その”素晴らしい話”には実は選択の余地などなく、強制的に”仲間”にさせられ、更に新しい”仲間”探しをさせられ・・
その後?その後がどうなるかなんて・・  うぅ・・ここまで書いてて、もう気持ちが悪くなってきたよ。
自分のイマの危惧がどんどん膨らんで気が滅入る。ただでさえ、テンションだだ下がりでまいってるのに。
心配性の思い過ごしだから大丈夫?・・そうなら万々歳。
似たような姿をして近づき、寄生虫のごとく栄養だけを吸い続け、
どんどん数を増し勢力を増し、我々を食い尽くそうと企む何者か。
メディアさえも汚染され、やつらに都合の良い様に情報操作される人々。
マトモな神経のマトモな人間なら、
いい加減、目を覚ませよ!吐きたいのはこっちだよ!・・って思うわ。
この物語は、昔みたいにお気楽に見たかった。
真剣な場面でもニコールのサービスショットはハズせないのね、とか
ニコールを誘うクレイグの紳士券は何枚綴り?とか
楽しみながらツッコミながら見たかった。(←充分見てるか?)
・・と思う反面、普遍的で重い物語なんだと改めて気付き、4度も映画化する理由もよく解ったわ。
気を付けよう、甘い微笑みと○○□□□。
気を付けよう、上辺の**、恨みの△△。
気を付けよう、安物買いの銭失い、基本に戻れ、地産地消。
気を付けよう、エアコンよりも、TV消せ!
【追記】監督さん、ヒルシュビーゲルだったのね。だから社会派っぽい印象があったのかなぁ?(気にし過ぎ?;;)
でも、後で聞いた所によると、完成後に何やら不都合があって、他の米監督さんの手直しがあったそうな。
それって、やっぱり社会的な・・思想的な問題点があって、って事なのかな?もしそうなら、気になります。
(誰にでも”側”てモンがあるだろうけど)それが是でも非でも、作り手の強い主張があるなら聞いてみたかった。 【BS】

イン・マイ・スキン
DANS MA PEAU (02・仏)
(監・脚)マリナ・ドゥ・ヴァン
(主)マリナ・ドゥ・ヴァン ローラン・リュカ アドリアン・ドゥ・ヴァン レア・ドリュッケール
私の心の映画(?・笑)「海をみる」のマリナ・ドゥ・ヴァンがメガホンを取った長編デヴュー作。
たまたまの事故から自傷行為にのめりこむ主人公の様子が、淡々と(しかしたまに分割画面等で斬新に)描かれている。
どう言う理由からこう言う事になるんだろう?自分を極端に客観視する事で、極度のストレスから逃げ出せるかも・と言う思いから?
それとも単に、痛みを感じなかった事からの人体に対する興味?・・いや、もっと単純に、そこに存在する物への破壊衝動?
(大怪我をしてるのに、実際に見るまでは痛みを感じない、気付かないって事はよくあるらしいね。「仰天ニュース」でもやってたけど。^_^;)
行為の後にぼーっとしてる主人公・・そこにはやはり痛みはないのかな?いや、もし激しい痛みに恍惚としてるなら、痛みと快感って同じ物?
なーんて風にも思えてくるよ。アブナイアブナイ。^_^; 出血多量映画です。(爆)血の苦手な方は見ない方がいいかも。
それにしてもカレシ、彼女を心配してるらしいのにどうしてあんなに怒鳴ったり責めたりするの?原因はやっぱりアンタなんじゃ?(オイオイ)【DVD】


    

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