hiha-hin
ビハインド・ザ・サン
ABRIL DESPEDACADO / BEHIND THE SUN (01・ブラジル=仏=スイス)
(監)ウォルター・サレス (原作)イスマイル・カダレ
(主)ロドリゴ・サントロ ラヴィ=ラモス・ラセルダ ホセ・デュモント リタ・アッセマニー
「セントラル・ステーション」(未見です;;)や「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス監督作。
主演は「ラブ・アクチュアリー」に出て男優さん・・あ、名前忘れた;;ちょっとカヴィーゼルとガエルを足して2で割った感じのイケメンのお兄さんです。
領地を巡っての長い間続く殺し合い・・の話だけど、思っていた程の血生臭さはなく、静かで優しい余韻が残りました。
眩しい太陽とそこに出来るくっきりとした影、舞い上がる砂埃、激しく地面を濡らす雨・・など映像、臨場感が素晴らしく、かなり気に入りました。
これは、劇場公開はこちらではレイト・ショーのみで行けなかったんですよね。この内容で、なんで??って思ってしまいました。
>BBSにて・・イケメンお兄さんはロドリゴ・・と、瞳さんに教えていただき・・(笑) 
そうでした!ロドリゴ・サントロ〜。瞳さん、既にチェックしてたんですね〜^m^)濃い系(笑)・・と言っても、目がとっても優しくて線も細い感じでした。
「チャーリーズ・・」にも出てたんですね。あの3人に圧倒されてませんでした?(笑)
「ビハインド・・」、根っこはハードです・・;;でも、涙出ても気持ちがすさまない・・と言うか、そんな感じでした。彼の雰囲気のお陰かも?
これ、地味映画として推薦しますね。地味映画で残しておくと、ずっと後でも色んな方にも見てもらえそうなので。【DVD】

非・バランス
(監)冨樫森 (脚)風間志織
(主)派谷恵美 小日向文世 はたのゆう 中村桃花 柏原収史
ただの中学生映画でもオカマ映画でもなく、心と心の繋がりを見つめた、とても素敵な作品でした!
イジメによって他人に心を開かなくなったチアキと、裏切られてもなお、自分の”心”を信じて生きている菊ちゃん・・
年も性別も環境も全然違うのにこの二人の関係がすごくいい。助けてあげてるつもりなのに助けられてる・・助けて欲しいのに助けちゃう・・
チアキの純粋な行動に怒ってしまう菊ちゃんが、それでも「一人にしないで〜」ってすがりつく所には涙・・(T_T)
とにかく菊ちゃんはサイコーです♪どっかにヒョッコリ現れそうな菊ちゃん・・彼(彼女)に会ってみたいと思うのは私だけじゃないハズ。(*^-^)
あ、クローネンバーグの名を使って、女子中学生を引っ掛けないように・・( ̄ .  ̄)ノ” ナンノコッチャ
原作にはオカマの菊ちゃんではなく、別のキャラが登場するらしいです。でもこの菊ちゃんが絶品だったんだよね。脚本の勝利?【ビデオ】

ビフォア・ザ・レイン
BEFORE THE RAIN (94・英=仏=マケドニア)
(監・脚)ミルチョ・マンチェフスキー (撮影)マニュエル・テラン (音楽)アナスタシア
(主)グレゴワール・コラン カトリン・カートリッジ レード・セルベッジア ラビナ・ミテフスカ
3つの話を、マケドニアとロンドンを舞台に交錯・循環させた物語。
第一話「言葉」マケドニアの修道院に逃げてきたアルバニアの娘・・・
第二話「顔」夫とマケドニア人の恋人との間で心揺れ動く女性・・・
第三話「写真」故郷マケドニアに戻ってきた男、そこは民族紛争で荒れ果てていた・・・
旧ユーゴやマケドニア情勢など、恥ずかしながらほとんど知らない自分ですが、少し前に同じ監督の「ダスト」を観たので、
ついでに、と言う感じで鑑賞したんですが・・・・・ひどく心うたれました!
「ダスト」の様な力強さはないけれど・・何故だろう?何にそんなに惹きつけられたのだろう?
こんなに感動した作品はビデオでは久しぶりです。Time never dies, the circle is not round. (時は死なない、巡ることもない)
あぁ〜!スクリーンで観たかったぁ〜〜!!(TT▽TT)ダァー (感動し過ぎると言葉をなくすらしい;;)【ビデオ】

ビフォア・サンセット
BEFORE SUNSET (04・米)
(監・脚)リチャード・リンクレイター (脚)ジュリー・デルピー イーサン・ホーク (原案)リチャード・リンクレイター キム・クリザン
(主)イーサン・ホーク ジュリー・デルピー
とても良かった「恋人までの距離(ディスタンス)」(原題:ビフォア・サンライズ)の続編
ジェシーとセリーヌにまた会える!♪ \(^0^\)(/^0^)/ ♪ と言う事でワクワクしながら鑑賞。
今回も前と同じ様に2人の会話が延々続く・・_(T▽T)ノ彡☆ 
しかも、前より面会時間(囚人かいっ・笑)が短いので会話もギュッと凝縮されている。
1カットによくもまああれだけのセリフ言い合えるよね・・橋田ドラマもマッツアオだ。
やっぱり上手いね、この2人!って感心〜・・それに素敵〜うん、9年経っても素敵なのよ、やっぱり・・好きよ〜2人とも。
・・って、もうジェシー&セリーヌが、そのまんまイーサン&ジュリー、なおかつ、誰かと自分に重なっちゃって(?)
時折私も感情溢れちゃったわよ!ふき出したりウルウルしたり・・いや、前作でもそうだったんだけどね。(いつもか・・;;)
お互いに一般的な「イイ年」になってしまった2人・・最初はお互いを明るく探る様な、話題も仕事の事とかなんだけど、話してるとどんどん
色んな方向に行っちゃって・・でもお互いを見つめてる・・失くしたからこそ美しい恋だと言えるのは本当でしょう・・でも私は、そんな恋を
持ち続ける事が素晴らしいとは思わない。だってさ、
いつか日は沈むんだよ・・!その時に慌てても仕方ないもんね・・慌ててるけどさ。(えっ)
それはさておき(-.-)今回の舞台はパリです。もうちょっとパリの様子を見たかった気もするけど、セーヌ川の観光ボートなんかも出てきて
タイムトラベル出来たし(^^ゞ前作同様、2人に益々愛おしさを感じて、前作同様「恋って素敵・・!」って思えたから良かったです。(*/∇\*)キャ
あのラスト・・ジェシーの一言がこれからをどう導くんでしょうね?
たかが一言、されど一言
まさか又続きがあるとか?何年後だ?!ププッ ( ̄m ̄*) ジュリーの歌もファンには嬉しいプレゼントでした♪ 【KBCシネマ】

ビフォア・ミッドナイト
BEFORE MIDNIGHT (13・米)
 
(監・脚・製作)リチャード・リンクレイター (脚)ジュリー・デルピー イーサン・ホーク (製作)クリストス・V・コンスタンタコブーロス サラ・ウッドハッチ
(主)イーサン・ホーク ジュリー・デルピー シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック ジェニファー・プライアー ウォルター・ラサリー 
   ゼニア・カロゲロプールー アリアーヌ・ラベド ヤニ・パパドプロ アティナ・レイチェル・ツァンガリ パノス・コロニス
前作から更に9年後。共に暮らし子供まで授かったジェシーとセリーヌ。
しかし日々の生活に追われ二人の関係は次第に悪化、せっかくのバカンスでもすぐに言い合いとなってしまい・・

喋って喋って喋り倒すのはお約束の第三弾。
毎度の事ながら、おそらく半分は即興なんだろうな。ワンカットでのその会話力、恐るべし!
しかし、お互いを見つめていればそれだけで良かった時は去り、人生がより複雑になってきたからたまらない。
自分中心に物事を進めようとするジェシーに対して、セリーヌのマシンガン・トークが炸裂!
・・と言うか、デルピーのマシンガン・文句が炸裂!それが又、言うコト言うコト的を射過ぎで・・ごもっとも!
ジェシー・・と言うか、イーサン、たじたじ。目の前でセリーヌの****全開〜大安売り(笑)でも、甘いムードもへったくれもない;;
いやぁ・・リアル過ぎてキッツいわ〜( ̄∇ ̄;
これさ、二人の空間が密室(?)なのも良くないんだよね、きっと。
だって外はギリシャの美しい風景・・なので、外を歩いてる時とか、他の人と関わってる時は
まだ二人とも思考が他に向いてて、さほどギスギスしてなかった様にも見えたし、年齢重ねると、
お互いを見つめていればそれだけで良い、んじゃなくて、
お互いを見つめていればそれだけで泥沼、になるんだなぁ( ̄∇ ̄;・・とかなんとなく思っちゃったわ。
回避出来ない問題を前に、どれだけ視野を広くして向き合えるか、って事なのかもしれないなぁ。難しい問題。(汗)
それにしても、さすがに甘いムードは減ったよねぇ。
最後のジェシーのアイディアも、ともすれば、「あんた何よそれ・・今さら・・バッカじゃね?」になりそうだったけど(爆)
何とかセリーヌが受け入れてくれて、こっちのがホッと一息と言った所。
全然事態は変わらんとは言え、ダイエットシュガー程度の甘さは(上辺甘味料・・笑)
まだ(自分より若い)二人にはあって欲しいな、とか姑の如く感じていたわ。
更に9年後・・2人の物語はどうなってるんだろうね?
もし1つの愛の物語が(とりあえず)続いていたとしたら、2人はそれをどう見せてくれるんだろう?
そして、その後もまた・・続くんだろうか?もしかしたら、最後には「言葉」は必要なくなってたりして?
いい意味でか、悪い意味でか、わからないけどさ。(笑)
しかし・・自分の感想テンションもかなり変わったな〜・・いい意味でか悪い意味でか知らんけど・・( ̄∇ ̄; 【Tジョイ博多】

ヒプノティスト-催眠-
HYPNOTISOREN / THE HYPNOTIST (12・スウェーデン)
 
(監)ラッセ・ハルストレム (脚)パオロ・ヴァシルカ (原作)ラーシュ・ケプレル
(主)ミカエル・パーシュブラント レナ・オリン トビアス・ジリアクス オスカル・ペッタソン アンナ・アスカラーテ ヨナタン・ボークマン 
   ヘレーナ・アフ・サンデバリ エヴァ・メランデル グスタフ・レヴィン ウルフ・エクルンド
サスペンスホラーっぽいのにラッセ監督?・・って、気になって鑑賞。
最初の犯罪場面が結構ぐいぐい来たので(?)早々にラッセ監督作品って事もトンでしまってたけど、
物語が進むと、催眠療法をする医師と妻との心の物語だったので、そこで、そうだったラッセ監督だった!と思いだした次第;;
主演俳優さん、どっかで見たな?「未来を生きる・・」だったかな?
妻のレナ・オリン、相変わらず良いわ。と言うか、彼女は存在感あるし、夫とのモヤモヤ感がえらくリアルだったので
この夫婦のあれこれには、あえて口は挟みたくない印象でした。( ̄∇ ̄;感想丸投げ?(爆)
それと、忘れられないのが、事件に関わったヨーナ・リンナ刑事。
どこに行っても名乗ってたよーな?その割にてんで覚えて貰えなかったよーな?名前の響きに問題あるんかもよー?(謎)
もう、大きな名札、首からかけとけば〜?・・と言いつつ、自分はしっかり覚えてしまったと言う・・(笑)  【DVD】

ヒマラヤ杉に降る雪
SNOW FALLING ON CEDARS (99・米)
(監)スコット・ヒックス (原)デヴィッド・グターソン
(主)イーサン・ホーク 工藤夕貴 リーヴ・カーニィー 鈴木杏 リック・ユーン
この作品、思い出すとサビしくなり過ぎて・・・現実の冬の冷たさと回想部分の幻想的なシーンが印象的。
工藤夕貴には噂以上に力量を感じたが、顔見ていると”おしん”を連想してしまうのは何故?;; 【ソラリアシネマ】

ヒミズ
 (11・日本)
 
 
(監・脚)園子温 (原作)古谷実
(主)染谷将太 二階堂ふみ 渡辺哲 諏訪太朗 川屋せっちん 吹越満 神楽坂恵 光石研 渡辺真起子 モト冬樹 黒沢あすか 
   堀部圭亮 でんでん 村上淳 窪塚洋介 吉高由里子 西島隆弘 鈴木杏 手塚とおる
 
親に愛されずに育った孤独な少年・住田。彼の夢は普通の平凡な大人になる事だった。
ある日、母親が愛人に走り家出したかと思うと、今度は借金を抱えて蒸発していた父親が戻って来てしまう。

冒頭、いきなり荒れ果てた風景が映ったのにはドキッとさせられた。
えっ?震災?・・これ本当の映像なの?って、かなりな戸惑い。
それがあったもんだから、そんなリアルな所から、いきなりお馴染みの園節になられても・・
・・と、後で思うと、やはりそれがかなりのネックになってしまった気がする。
勿論、最後の、住田君への茶沢さんのエールには、パワーと希望が見えてとても良かったと思ったんだけど、
後で、やはり最初の映像が実際のものだと知ってまたまたちょっと何か嫌な印象を受けてしまったと言うか。
監督は、主人公へと同じように被災者にもエールを送りたいと思っての事なんだろう、とは理解したけど、
それにしてもこんな風に実際の映像を使う必要があったのか。
もし少し元気を取り戻してこの映画を観る機会を得た彼らが、そこにリアルに自分の体験した映像を見て、
或いは、小さい事かもしれないけど、リアルに自分と関わる何かを見つけてしまったら
そのショックってはかりしれないんじゃないのか、せっかく立て直しつつある気持ちがまた沈んでしまうんじゃないか、
とも思ったし、正直、住田君へのエールをそれに重ねたいなら、なおさらこの様な映像は使わない方が良かったんじゃないかと思った。
もしかしたら、それは私のいらぬ思い過ごしか気にし過ぎなのかもしれないけど、
まずは、それについて自分の正直な気持ちを言っておかないと、その先のこの作品の感想が書けないとも思ったもので。
で、物語ですが;;相変わらずの極端な流れで・・;;それに茶沢さんがあんなタイプだとは知らなかったのでビックリ。
住田君、最初はホンッとにウザそうだったよね〜(笑)でも彼女なりな必死さはあの家庭から・・だったんだね。しつこさイコール強さだったのね??
・・と言っても、あの母親何?意味ワカランね。逆に病院にぶちこんでやればいいのに。(私も極端?爆)
異常な親を持っても、2人は2人・・。自分を大切に生きたいと願う気持ちはヒシヒシと伝わってきたし
(と言うか、地味に平凡に生きて行きたい・・と思う気持ちも何だか理解出来るのよね・・。
若さやチャレンジ精神がないとか言われそうだけど、色んな悲惨な経験とか若うちにするとそうなるんじゃ?)
親じゃなくても気にかけてくれる他人が1人でもいれば、そんな気持ちを失わずに済むんだろうな、って思ったし、
何より、親って・・愛情がないならないで求めはしない、けど、権利ばかり主張しないで義務を果たせよ、とか思ったわ。
クライマックスのあの銃・・は、ちょっと悲惨な結末を予感させる不穏な流れだったけど、私は、絶対そうはならないと確信があったわ。
だって、もしそうなったら(それまでの流れからいって)この物語の意味が全くなくなると思ったから。
もしそうなったら、私はこの作品は最低のク○映画だと思っただろうし、今後、園映画は一切信用ならないし見ないわ、とまで思ったので。
また極端ですみません。(笑)そうならなくて良かった。まあ当たり前っちゃー当たり前かな?(笑)
確信あったって言いつつ、ウダウダ言ってごめんね。(爆)
住田君役の染谷君、とても良かったです。ちょっと眠そうな眼差しが役にぴったり。茶沢さんの大きく見開いた目も良かったな。(瞳、中心・笑)
それと、でんでんがまた絶妙な役どころ!もう、たまらんね〜!(日本アカデミー賞助演男優賞受賞おめでとう!)
窪塚&吉高が絡むエピソードは何だか中途半端だったな。渡辺哲さんはとっても良かったんだけど。
未来・・そうだね・・未来を生きる君たちへ・・だよね。(別の映画かいっ)  【KBCシネマ】 

秘密
(監)滝田洋二郎 (原作)東野圭吾
(主)小林薫 広末涼子 岸本加代子 金子賢 石田ゆり子 伊藤英明
人は変わるよね〜。普通だってそうなのに、肉体や環境が違えば、元を維持するなんて絶対無理だと思う。
なので、こう言う展開は妥当だとは思った。けれど・・
【以下ネタバレ!】
原作では平ちゃんが気付く所が全然違うそうで。多分原作では直子の意思とは関係ない所で発覚したんだろうし、
映画でも多分「つい・・」って事なんだろうけど、これはキビしいよね〜。
何故って、その前の思い出の場所での感動シーン・・私は、「自分の事だから分かる」ってちょっと出来すぎてるなぁ〜と思いつつも(笑)
それなりにウルウルしてしまいましたからねー。なので「私を忘れないでね」の一言がトゲの様にずっと刺さったままですよ・・。
これって、ラストが「つい・・」でなけりゃ許されないでしょう〜!最初から最後まで、平ちゃんだけ置いてけぼりみたいで気の毒だったな。
娘が結婚相手としてラーメン屋のカレを選んだ時点で疑うべきだったのかな。本当のあの年頃ならもっと潔癖で視野が狭くて、
親を奪った事故関係者と親しくなるモンだろうか、とふと思ったので。
それにしても、大事な一人娘を失った割には、両親、何も感じてないみたいで。( ̄∇ ̄;) 夫婦がメインとは言え・・。
もなみちゃん〜どこいるの〜って私のが探してたくらい?(苦笑)母が、オチャメな岸本加代子だったのが最初ピンと来なかったけど、
結果的には、広末にとってはあのくらいの子供っぽい(?)母で、演じやすかったのかなと思いました。
以前、TVの怖い話でちょっと似たようなのあったよ。片平なぎさと柊なんとか(「千と千尋・・」の声やった子)主演。
お婆ちゃんが孫の体を借りる話。背筋が凍る程の感動モノで忘れられません!参考までに。|病院|ー ̄)隠れニヤリ 【ビデオ】

秘密と嘘
SECRETS & LIES (96・英)
(監・脚)マイク・リー
(監)ブレンダ・ブレッシン ティモシー・スポール フィリス・ローガン クレア・ラッシュブルック
カンヌ映画祭などで話題になった作品だが、自分にはそれほどの衝撃も感動もなかった。面白くなかったと言う意味でなく、
現実と変わらないフツーな生活の一面に感じたので。でももう一回見直してみると何か他の部分が見えてくるのかもしれないな。
いつか見直してみよう・・【ビデオ】

秘密のかけら
WHERE THE TRUTH LIES (05・カナダ=英=米)
(監・脚)アトム・エゴヤン
(主)ケヴィン・ベーコン コリン・ファース アリソン・ローマン レイチェル・ブランチャード デヴィッド・ヘイマン モーリー・チェイキン
   キルスティン・アダムス デボラ・グローヴァー
謎が謎として存在していた時代は、それだけで何やら甘やかで危険な香り・・なんだけど、かなりアケスケなエ○・シーンにクギヅケ!(オイオイ)
・・じゃなくて〜・・目のやり場に困った。エゴヤンさん、大丈夫か?ゞ( ̄∇ ̄;)後になって思えば、アケスケな某シーンはあれでかなりな伏線に
なってる事は判るけど、それにしたって、もうちょっとどうにかした描写にしてくれないと、この取り立てて騒ぎにならないような地味な(?)真実を
暴くコトでも自分(主人公)にとっては宝箱の様なもの(パンドラの箱?)・・と言うプライベートなロマさが好みだ
っただけに、これじゃ後々
DVDで再見するのもなんだかなぁ〜・・とか思っちゃったよ。役者(←珍しくメジャー系)が皆好きなだけに、エ○な描写はもうちょっと抑えて、
心の葛藤や駆け引きに重きを置いた芳醇な香りを出して欲しかった。
エゴヤン作品にしてはかなり解り易い内容だけど、独得のつかみドコロのなさは健在かな。(笑)
アリソンちゃんの脱ぎっぷりにはビックリでした。ヌードだけじゃなくて、あんなコトこんなコト路線だし(なんなんだ)
あの時代の厚化粧がなんだか痛々しい感じもして、頑張ってはいるけど、少々急ぎ過ぎな印象も。( ̄∇ ̄;)
コリンはちょっと「アパートメント・ゼロ」を思い出させる様な役柄が、自分としては好みでした。ゞ( ̄∇ ̄;)
ベーコンはどっから切ってもいつものベーコンでしたが、それがベーコンのベーコンたる所でしょう。(なんのこっちゃ)
それにしても・・一生明らかにしない方がいい真実、明らかにされたくない真実もあれば、知っていても知らないふりしてる真実もあるよね。
謎が謎でなくなって、嘘が嘘でもなくなってる時代・・それがイマかも。 【劇場】

秘密への招待状
AFTER THE WEDDING (20・米)
 
 
(監・脚)バート・フレインドリッチ
(オリジナル脚本)スザンネ・ビア アナス・トマス・イェンセン
(主)ジュリアン・ムーア ミシェル・ウィリアムズ ビリー・クラダップ アビー・クイン ウィル・チェイス 
   アレックス・エソラ スーザン・ブラックウェル エイサ・デイヴィス アジー・ロバートソン
 
邦題の時には気付いてなかったんだけど、原題を見て、もしやビア映画のリメイク? ・・と思ったらやっぱりそうだった。
娘が父親を責め立てるの意味不明。ショックなのはわかるけど、むしろ自分を捨てずにこれまで育ててくれた事への感謝が先では?
同様に、グレイス(ミシェル・ウィリアムズ)もモトカレが子供を里子に出さずに育ててくれたからこそ
こうして今になって会えたわけだし、なんで責めるしかしないんだろ?
んで、娘は更に、夫とちょっとこじれただけですぐ離婚したいとか母親に泣きつくし、もうこの母娘似すぎやろ。イラつくわ。( ̄∇ ̄;
テレサ(ジュリアン・ムーア)を疑う気もちは仕方ないとしても、んで実際彼女が仕組んだ事だったとしても、
彼女のがまだ感情的にはまともだと思ったわ。まあ、なんでわざわざモトカノ探して?には若干不気味さあったのは確かだけど、
義娘の事を本当に愛してたのなら、自分の子供達よりも彼女の事を一番考えて・・だったのかな?
自分が子供達と別れる辛さを、義娘とモトカノに重ねてしまったのかな?とも。
ムーアはやっぱり上手いね。最初、ミシェルの方が主演と思ってたから、
なんでムーアのがクレジットが先?キャリアあるから?程度に思ってたけど、こりゃそれで当然ね。作品が締まるわ。
娘はキャラもイマイチだったけど、女優もめっちゃイマイチ。なんで選ばれたんだろ。(そこまで・・ごめん)   【CS】
 

悲夢
SAD DREAM (08・韓国=日本)
(監・脚)キム・ギドク
(主)オダギリジョー イ・ナヨン パク・チア キム・テヒョン チャン・ミヒ
白は黒、愛は憎悪、愛してる・愛してないは・・オドレィ・トトゥ。(-.-)ふ
ギドク監督の前作は未見なので久々〜・・で期待してたんだけど、今回はちょっと自分の好みとはズレがあったなぁ。
勿論、彼ならではの物語〜表現にはとても共感したり面白みを感じたりもしたんだけど、
=例えば、オダギリが日本語を、それ以外の人達が韓国語を喋っても通じてる、と言う、普通だったらありえない設定も、この内容だから
それが異様にハマってたり= とか、好き、嫌いの相手が入れ替わったり、ファンタジックな終わり方なんてのも良かったんだけど、
眠るとマズい!・・と言う問題に向き合う2人の行動が、私にはあまり面白く感じなくて。
ジン(オダギリ)が眠らない様に悪戦苦闘する姿も、半分マンガちっくで、それは結構ギドクらしくはあったけど、
でも、ソレ効果ないやろ?無駄やろ?針山とか!時計じかけのオレンジとか!(謎)別の方法考えなよ・・( ̄∇ ̄;
・・と、ちょいとサメた自分が居たのでありました〜。<( ̄∇ ̄)ゞゴメリンコ〜♪
それと、いつぞやの「ラスト、なんとか」みたいに、ヒロインがあまり好みじゃなかったのもノレない理由のひとつだったかも。
大きな目してるのに、瞳が全然良くなくって〜・・睡眠不足だから仕方ないのかしらね?(笑)
そしてあの結末・・は割と好きだったんだけど、ラストシーンちょっと手前の、(ヒロインではない)某女性のド・アップの顔の方が
強烈に印象に残ってしまって、ラストの余韻をしみじみ感じられなかったわ・・( ̄∇ ̄;なんてこったい!
ヒロイン、無駄に目が大きいだけでさぁ〜最後でこの某に喰われちゃっちゃーどうしようもないじゃん〜。
と言うか、主人公よりも、この某の方に既に興味は移ってしまった私なのでした〜。(汗)
作中の青い蝶のイメージはとても美しかったので、そんな雰囲気でパッチ作ってみたいな。 【KBCシネマ】

ヒメアノ〜ル
 (15・日本)
 
 
(監・脚)吉田惠輔 (原作)古谷実
(主)森田剛 濱田岳 佐津川愛美 ムロツヨシ 駒木根隆介 山田真歩 信江勇 栄信 鈴木卓爾 山中聡 大竹まこと
 
ビル清掃会社で何の夢もなく働く岡田。
職場の先輩・安藤から恋のキューピット役を頼まれカフェに向かった岡田は、そこで高校時代の同級生・森田と出会う。

変わり映えのしない毎日をなんとなく過ごしてて、大抵の事はいつも受け身で、
でも何かいいことないかなぁ〜なんて、都合よく美味しいトコだけ貰おうとする、
そんな図々しくもフツ〜な毎日が、ずっと続く事はダメですか? それとも・・・
安藤のちょっとアブなそうな性格も、後になってみれば可愛いもんだったね。
いきなりチェーンソーとか出て来ても、全然可愛い戯れだったね。
てか、その時はちょっとヤバそうと思っても、後になってみれば至って普通の世界の安全なジョークに過ぎなくて。
本当にフツ〜の日々だったよね。 なのにまさか・・・
どうしたって変わらない毎日を、ただ受け身でしか過ごせずに、
いいことなんて何もない、美味しい所はむさぼり食われて、
それでもそれがフツ〜の日々だと、信じた方がいいですか? それとも・・・
冴えない男の子たちの、冴えなく笑える恋愛三角関係物語かと思いきや・・
状況がいつの間にかヤバくなって、それこそ自然にヤバくなって、抜け出せなくなったフツ〜じゃない世界。
なにがど〜してこ〜なった?!・・みたいな。
森田は昔の酷いイジメのせいで(マジで酷すぎ)もう自意識が安定せずにとっくに二重人格みたいになってしまってたのかな?
母親に麦茶を二つ頼んで・・お庭には犬が・・
(事故る直前の犬がきっかけで意識がそこへとばされたのなら、もう自力で幸せを考える事すら無理だったのか)
そんな情景が悲しかった・・。
過去に何かの被害者であろうとどんな事情があろうと、しっかり殺人犯なんで彼を庇う気には全然なれないけど、
彼をイジメ抜いたヤツらは地獄へどうぞ。・・とは真っ先に思ったかな。
岡田はいい人っぽいけど、いや、いい人なんだろうけど、
付き合ったらイライラしそうな・・( ̄∇ ̄; フツ〜の世界の中で思いっきりこじれそうな・・理由はわからん。単なる自分限定の感覚。(笑)
演じてる濱田岳は結構好きな俳優さんなんだけど、こう言う役多くない?地味に卑怯な役とかさあ〜(気のせいか?ごめんね〜笑)
森田役の森田剛ってジャニだよね?思い切った配役で、しかも適役だったと思う。
愛美チャンはいつも物おじしないよね〜。
と言うか、最近ではもう愛美チャンが出るなら濡れ場あるな?なんてつい思ってしまう。(これも気のせい?ごめんね〜笑)
安藤役のムロさんは・・あれっ?最初は変人でヤバそうな雰囲気あったけど、終わってみれば普通に常識ある男性でございましたような?
ムロさんそのもの?(勝手な印象です笑) 不思議ね〜・・まぁガチでヤバい奴に出て来られるとねぇ(汗) 
私はどっちかと言うと岡田より安藤のが好きだったけどね。(どうでもよし)    【Netflix】
 

ひめごと
CHOSES SECRETES (02・仏)
_(T▽T)ノ彡☆
(監・製作・脚)ジャン=クロード・ブリソー (製作)ジャン・フランソワ・ジュネックス
(主)サブリナ・セヴク コラリー・ルヴェル ロジェ・ミルモン ファブリス・ドゥヴィル
女の性的武器を利用して、人生の勝ち組になろうとする二人の若い女性の物語。久々のR−18。
なんでもアリと聞いてちょっとヒルんだけど(笑)1人OR女性同士以外の所はすぐに場面が変わったし、どちらかと言うと
そのものズバリよりも、ちょっとした仕草に妄想が爆走して・・なんて描写のがドキドキ感があったかな。まあ、人によるんでしょうが。(笑)
官能版「恋は邪魔者」ってか?(≧▽≦)
でも、結局、二人が求めてる物は何だったんだろうね?
彼女達の究極な結果には面白い物があったが、ナタリーはともかく、サンドリーヌのキャラが、とても”心なく”て、感情移入も何も出来ず、
涙流す理由などもテンデ解らなかった。欲望にとりつかれた様はまるでロボット。時折現れる影?の意味する物は?ギリシャ神話?
大人の寓話?愛に翻弄される人達は可哀想だったな・・ハマってしまうと、頭では解ってても簡単には抜け出せない物なのね〜;
まさに狂おしい愛の変質・・!?愛なんて、欲望の前でははかない物なのね・・。
でも、だからこそイージーでなく、美しいんだと思うんだけれどね・・〜( ̄△ ̄〜)しみじみ〜
それにしても、あの会社、笑っちゃうね。ちょい真面目にしてたらすぐ昇進だもん。楽勝ジャン!
あ、でもその前に、ウルトラ級なお色気〜!!がないと採用されないか!(-.-)ふ 【シネリーブル博多駅】

百一夜
LES CENT ET UNE NUITS (95・仏)
(監・脚)アニエス・ヴァルダ
(出)ミッシェル・ピコリ マルチェロ・マストロヤンニ ジュリー・ガイエ マチュ・ドゥミ  ロマーヌ・ボーランジェ アラン・ドロン 
   カトリーヌ・ドヌーヴ ジャンヌ・モロー ジャン・ポール・ベルモンド ジェラール・ドパルデュー ファニー・アルダン 
   ロバート・デ・ニーロ ジェラール・ドパルデュー 他
劇場で観た時はイマイチ何だかよく解らなくて、ずっと気になってた作品。それをビデオで再び・・( ̄∇ ̄;)
いやぁ〜・・こんな話でしたっけ?って、あんまりストーリーは気にしなくても良かったのかな?とにかく知ってる映画が出てくると
嬉しくなる、そんな作品。(笑)以前観た時よりも少しは「あ、これはあの映画だ〜」って分かるし「あ、こんな人も出てたの?」って思う所も。
何しろ、主人公ってピコリだったのね・・それすらもピンときてなかった私って・・ゞ( ̄∇ ̄;)
ピコリとマストロヤンニのやり取りはかなり可笑しいし、どうもしっくりこないデ・ニーロとドヌーブのカップルも笑えた。
沢山有名な映画がチラリと出て来るけど、自分としてはヴァルダ監督の一番好きな「さすらう女(冬の旅)」のモナが出てきた所は
嬉しかったなぁ〜!あ、そう言えば、ジャン・ユーグも出てるはず・・あれ〜?どこだった?( ̄Д ̄;)【シネサロン・パヴェリア】【ビデオ】【DVD】

百円の恋
 (14・日本)
 
 
(監)武正晴 (脚)足立紳
(主)安藤サクラ 新井浩文 重松収 根岸季衣 稲川実代子 早織 宇野祥平 坂田聡 沖田裕樹 松浦慎一郎 芹澤興人
 
実家で自堕落な生活を送る32歳の一子。
しかしある事から一人暮らしをする羽目になり、仕方なく百円ショップで働き始めるが・・

一子の生活感丸出しなダラダラ具合が、自分のがまだちょっとはマシかも?と思えるレベルでヤバい。(笑)
コンビニ(百均専門?)の店員はウザいし、あっと言う間にそれ越えて犯罪者やし、
惹かれた男が救世主かと思いきや、全然そうじゃなくてむしろ逆で悲惨だし、
もうこれじっとしてたら固まるか堕ちるしかないわな? ・・な状況だったんだけど・・
そこから一心不乱にボクシングに打ち込む一子・・ 
周りに構う事なく一生懸命に(泥臭く!)頑張るその姿に素直に心動かされてしまった・・。
試合までの道のり・・ 努力した分だけ報われて、物事がとんとん拍子に進むなんて出来過ぎかもしれない、
けどさ、それ迄はそれとは逆の負の連鎖があっただけに、人生の頑張りドコロを逃さなかった彼女には
それくらいの事はあってもいいと思ったよ。捨てなかったんだから彼女は。掴もうと自分から進んで行ったんだから。
試合結果は当然だろうとは思ったけど、彼女の心からの言葉に残念さより強さを感じた。
一子が心惹かれた男性役は新井浩文で(またお前かよ!笑)BGMがなんだかカッコつけた昭和のメロディ風で笑ったけど、
一子の時はロングバージョンでがぜん盛り上がってカッコ良くて、同じメロディでも全然違ったわ。
きっと新井(もう俳優名でええわ・笑)は一子の試合会場に現れて彼女を励ますだろうとは思ったし、
と言うか、そうじゃなきゃオマエ永遠に引っ込んでろ! と思ったし(笑)
一子のあんなに頑張る姿を見て、きっと自分が恥ずかしくなったんじゃないかなあ。
穴があったら入りたかったろ?(←追い詰める)
新井は一子に色々とノックアウトされただろうし、これから二人は、もしかしたらモトサヤにおさまるのかもね?
それで幸せになれたらいいとは思うけど、ホンネのホンネでは、一子はとっくに新井を超えてしまったので、
他にもっと素敵な男性いるんじゃ?新井はもう過去だよ、過去!・・って言いたいけどね。
「マジすか?!」 ・・って、新井がバイトの男の子みたいにうろたえる姿を見たい願望〜っ(笑)    【Amazon】
 

127時間
127 Hours (10・米=英)
 
(監・脚・製作)ダニー・ボイル (脚)サイモン・ボーフォイ (原作)アーロン・ラルストン (製作)クリスチャン・コルソン ジョン・スミッソン
(主)ジェームズ・フランコ アンバー・タンブリン ケイト・マーラ リジー・キャプラン クレマンス・ポエジー ケイト・バートン トリート・ウィリアムズ
 
ある日、1人でブルー・ジョン・キャニオンへと向かった青年アーロンは、いつもの様に大自然を満喫していた。
が、ふとした事から落石に腕を挟まれ、谷底で動けなくなってしまう・・。

実話と言う以外は、物語の情報をなるべく入れないで鑑賞したけど、
とても良かったし、改めて実話と言うのを思い出すと、あのラストが・・更に強烈。
同じ様なシチュエーションの映画では、その年のつるデミー賞作品賞も捧げたあの「運命を分けたザイル」があるし、
あちらのがより深く哲学的な所まで物語ってはいたけど、これはこれで、アーロンを通して、
どこにでもいる冒険心にあふれた普通の若者・・の成長する姿も描いていてとても清々しかったし良かったです。
いや、あの悲惨さをもってして清々しかったと言うのも変かもしれないけど、
誰でも若い頃は少なからず勘違いしてる、”自分1人で何でもやってますし出来ます”的な気持ちがね、
こんな痛い目に遭って、それを振り返る・・と言うのもかなり可哀想ではあるけど、
そう言うのを考える姿が、生きる執念と一緒にすごく真っ直ぐに描かれていたから、その素直な若さが清々しくて。
あの、残された○を録画するシーンなんか、感動しちゃったよ。(マジで)
冒頭から、若い生命力ばりばりなアーロンの様子などがハイテンポで映し出されてしっかりボイル節。
自転車でズッコけても、たいした事なく又走り出すシーン、大好き!
事故が起こってからも、マストなビデオ撮影。思い出や想像でめくるめく映像。
今まで、普通に居て当たり前だと思ってテキトーに接してきた家族や友人、恋人・・。
中国製ナイフの一件では、冒頭の戸棚を思い出す。ああ、やっぱり・・。そして、あの悲惨な決断に・・。
これさぁ・・アーロンが必死で「気を失うな!」って自分に言い聞かせてるのに、
それに反して「痛点はずしませんで!」的映像で、凄くリアルだったよね;;
私もホラーチックなのは慣れてるつもりだし、今年も痛い映画はいくつか見たけど、
これが一番サドで・・いや、リアルで恐かった;;思わず目をギュッとして息止めたもん・・!(しっかり見たけど)
そして、あの録画を終えてから、助けを呼ぶ姿も胸に迫ったなあ。
今までだって自分1人で生きて来た訳じゃなかった・・って思い知ってからの
あの「誰か助けて下さい!」の叫びは、普通以上に純粋にそして重みを増して聞こえたよ。
”今までの全てがココに繋がっている”・・ホントそうだね。
でもその時を終点にしないで、自力で未来を手にした彼はやはり素晴らしいと思う。
自分の勝手な趣味で勝手にキケンな目に遭った・・のはそうかもしれないけど、
それでもちゃんとオトシマエをつけて、一皮むけた彼は単純にカッコいいとも思う。(あの精神力、スゴ過ぎるよ!)
キケンじゃないと分かってる事だけして生きるのが人生でもないもんね。
主演のフランコ君は、これまたすっごく良かったです。ほとんど一人・・なのに、彼は”飽きない”ね。
いや、ファンだからそうなのかもしれんけど、(嫌いな俳優だったら、どんな暴言が飛び出した事やら?・笑)
そうじゃなくても、いい表情してるもの。あの穏やかな瞳も好き〜。(瞳フェチとしては、瞳そのものだけでなく、瞳が醸し出す雰囲気も重要。)
こないだ、アカデミー賞座談会(?)の写真見て、顔が丸くなって元サッカー選手の武○○○に似て来た・・
・・とかちょっと思ったけど(汗)スクリーンの中では、全然〜〜全く〜ないない〜!誰がそんな事を〜〜?(笑)
前からの素敵なフランコ君ですっごく安心しました。(^^)v  【天神東宝】

百万円と苦虫女
 (08・日本)
 
 
(監・脚)タナダユキ
(主)蒼井優 森山未來 ピエール瀧 竹財輝之助 齋藤隆成 笹野高史 嶋田久作 モロ師岡 佐々木すみ江
 
就職出来ずバイト生活をする鈴子。ある事から実家に居づらくなった為、百万円貯まったら出ていく事を宣言するが・・
冒頭の、キッカケ・・が強引過ぎて理解出来ない。弟との関係の変化も極端過ぎて違和感だけ。
某が鈴子に対して行うだらしない行動もわざとらしくて興味わかず。
・・と、まずは自分には合ってなかった所が浮上してしまったけど、理不尽な世間にはじき飛ばされ、
周囲との深い繋がりを避け、”自分探しなんてしたくない”と放浪する主人公に共感する部分はあった。
演じる蒼井優ちゃん、イイね。地味にひっそり・・ってキャラだけど、しっかり存在感があって。
彼女が選んだバイト先は面白かった。特に、桃娘騒動のあの気まずさ・・それと、ホームセンターでの意外な出会い・・。
桃農家の息子や、ホームセンターの店長をアクセントに、
其々の場所で彼女に”そこに居る実感”を与える展開も興味深く面白い。
そうそう、この物語って中心部は結構面白いんだよね〜。
でも、その面白い所を包むものがなんかわざとらしいと言うかあざといと言うか。
で、最初の、合わなかった部分に戻ると・・
最初のルームシェアに関わるエピソード・・友人の身勝手さは、ムカつくを通り越してとても不自然だと思ったけど、
こんな身勝手が許される様な人間関係がイマドキでは多いと言う事なのかな?
ここは単に自分の常識では計り知れない展開だったので全く入り込めなかったんだけど、
逆にここに入り込める人たちって、同じ感覚かあるいは似たような理不尽な被害にあってるかかもしれないし、
まあ、入り込めない自分のが幸せかも・・とかは思った。
ここらへんで面白かったのは、後の某所での鈴子の「やっときゃ良かった」くらいかな。(爆)
弟との関係は、冒頭からもっと彼の内面と家族の関係を細やかに見せてくれてたら、その後もスンナリ言ったかもしれない。
あの食卓囲んだ言い争いなんてあざといだけで全然良くないよ。
子役があまり上手でなかった・・ってのもあるんだろうけど、演出でどうにかして下さい。(汗)
で、某のお金に関するあの行動・・。なんだよ、こいつ。まどろっこしい。はっきり言えよ、はっきり!
あ〜・・ごめん。これが一番私ダメだったかも。演じてる俳優も苦手だし、それがこんな・・なんか気味が悪くて無理。(汗)
なので、そこから続くあのラストも、うーん・・そうですか、くらいで何の感動もなかった。
やっぱりね、ラストでコレだったから;;全体的なテンションも下がってしまって。残念。
でもまあ、この作品、公開当時に気になってたので、BSで鑑賞出来たのは良かったです。
それはそうと、実際には、何の援助も保障もない一人暮らしで百万円貯めるなんて大変だよね〜。
私も、見知らぬ土地に飛び込んで、「見つめてれば少しは増えないか?」・・と通帳にらめっこしてた時代があったからわかるけど。
超ビンボ〜でも夢があった時でした。 さ、次だね、鈴子。 【BS】
 

百万長者と結婚する方法
HOW TO MARRY A MILLIONAIRE (53・米)
 
(監)ジーン・ネグレスコ (脚・製作)ナナリー・ジョンソン
(主)ローレン・バコール マリリン・モンロー ベティ・グレイブル キャメロン・ミッチェル ウィリアム・パウエル デヴィッド・ウェイン
 
めざせ、玉の輿!・・と奮闘する女性3人組のラブ・コメディ。
冒頭のオーケストラ演奏の長さにまず驚き、米コメ(コメコメじゃないよ、アメリカのコメディ)にバコールが出てるのに驚き、
最後に、ド近眼のマリリンに驚いた!
みんなそれぞれに美人で絶対男性には不自由しなさそうだけど、
それなりな目標があるなら、やはり自分から動かないと効率的じゃないんでしょうね?(笑)
でもそれが嫌味にならず、時にはチャーミングにさえ見えたので楽しかったです。【BS−NHK】

白夜
QUATRE NUITS D'UN REVEUR (71・仏)
 
(監・脚)ロベール・ブレッソン (原作)ドストエフスキー
(主)ギョーム・デ・フォレ イザベル・ヴェンガルテン ジャン=モーリス・モノワイエ ジェローム・マサール
恋に失望し身投げしようとしていた少女マルトを助けたジャックは、傷心の彼女に急速に惹かれていく・・。
ドストエフスキー原作。で、過去にヴィスコンティも映画化。
だけど、未読に未見(汗)いやいや、だから純粋に楽しめました〜・・かも。
ポンヌフ橋での出会い・・で、早々に気持ちが揚がったりして。(^^ゞ
キレイな女性の後をつけてみたり、心情をテープに綴ったりするジャック。
なんだ、このコミカルな、見ようによっては変態チックなこの青年は。
器用なんだか(←画家の卵)不器用なんだか(←カノジョなし歴更新中?)
ハンサムなんだか(←ちょいレオー彷彿?)ダサいんだか(←しかしレオーには及ばず)
そもそも、何を考えているんだかよくわからない、なんとも、興味深い・・不思議な青年だったわ。(笑)
一方の、少女マルトは・・ 
男なんて家に下宿させないでェ〜と言いつつ、ちゃっかりその男と恋に落ちてしまって・・
気にし過ぎが高じて白馬の王子様??に見えたとか?
しっかりしてそうで、その実、もろい?純粋そうで、その実、強か?
共存した色んな矛盾が普通の少女を魅力的にするのかな。
ジャックが自分の想いをテープに吹き込み繰り返し流す所が印象的。
テープで聴く自分の声って、自分じゃない風に聞こえるだろうし
のめり込んでいてそうで、どこか他人事の様な・・ そんな感覚がいつもジャックには付きまとっていた感じ。
マルトには、その逆な印象が。
人々が自由にたむろしている夜のポンヌフ橋では、灯りのすべてがキラキラと2人だけを照らしていたみたい。
夢の様ね・・と言ってもさほどロマじゃない所が又何とも。(笑)
それと、原っぱでのでんぐり返り〜これこれ!あれ?私この作品初見なはず・・なのに何?この安心感。(笑)
青年が少女に出会い恋に落ちて・・の物語はとてもシンプル。
余計な事がない気持ち良さや、どこか突き放した様な醒めた描写、
そして、キャラのぎこちない動きと独特のテンション(笑) ・・に、すっかり魅了されました。
ブレッソンは他は2作見た事ある程度だけど、これ見て、前のも再見したくなったし
(丁度「ラルジャン」放映してたので又録画した〜)是非他のも見てみたい。 あ、原作も・・・・・(^^;   【KBCシネマ】

白夜行
 (10・日本)
 
 
(監・脚)深川栄洋 (脚)入江信吾 山本あかり (原作)東野圭吾
(主)堀北真希 高良健吾 船越英一郎 姜暢雄 緑友利恵 粟田麗 今井悠貴 福本史織 田中哲司 戸田恵子
昭和55年、容疑者事故死として処理された殺人事件。しかし担当刑事・笹垣は納得がいかず、
容疑者の娘・雪穂と加害者の息子・亮司を気にかけながら、単独で捜査を続けていた。
やがて時は流れ、清楚で美しい娘となった雪穂の周辺で不可解な事件が起こり始める。

これは一応原作は読んでました。(TVドラマでもあったそうだけど、それは未見。)
原作は面白くはあったけど、なんだか掴み所がなくて別に好きな話ではなかった。
ので、映画を観ると何かどこかで感じる物があるかな?とか思って鑑賞。でも、特に原作以上の物は感じられなかったなあ。
昭和の貧しい生活描写とかは、まさに昔はあんな感じあったなぁ・・とか思ったりで良かったけど、
今回特に自分がもっと理解したかった・・のは主人公の雪穂のキャラだったので、そっちに注目〜ね。
で、映画見て、元々嫌いだったのが、益々嫌いになっちゃったよ。(爆)
と言うか、原作では彼女と亮司の関係〜内面を、それこそ最後の最後まで薄暗く淡々と描いていたので、
まだ2人の奥底にある何かを自分なりに想像したり(擁護したり?)出来るスペースがあったと思うけど、
ここでは最後の亮司の描き方が違っていたので、益々雪穂と言う女性が単なる性悪にしか見えなくて。(笑)
そうなると、結局は亮司こそがあの事件の最大の被害者でもあった様で・・なんか一人だけ完全闇で可哀想だったし、
そんな結末(真相)にする必要があったのかな?とも思った。結構ベタだったし・・ちょっと泣いたけど・・(オイオイ)
・・そもそも、どうも2人の関係の描写に納得がいかなくて・・あ、ここは【ネタバレあり】にて。。。
キャラに関しての疑問は一応おいといて・・でも、事件をずっと追っていく刑事にはやはりひきつけられる物がありました。
済んだ事件、と簡単に言っても、そこにはずっと色々な人・・心を持った人間が関わっているもの・・そんな重みを感じたわ。
それにあんなドアップな船越英一郎、初めて見たよ!迫力あったよ!_(T▽T)ノ彡☆
原作で結構楽しんだ探偵のエピソードがバッサリ殺られて・・いや、切られてたのは残念だったけど、
映画なのでそれは仕方がないかな。あれはちょっと一服感のあるエピソードだったんだけどね。
堀北真希・・最初から自分の持ってる雪穂のイメージとは全然違ってたし、どうもアップになると貧相で今一つだったけど、
遠目には毅然とした姿勢の良さなどもあってさほど悪くはなかったです。
高良健吾・・マトモに最初から最後まで見たのはおそらく初めてだと思うけど、
一番光のない闇にいる感じを、控えめながらしっかり演じていてしっくりきたわ。
緑友利恵・・初めて見たけど、「ホワイト・ライズ」のローズ・バーンにそっくり。(笑)
わざとらしい漫画チックなソバカスとかなくして、姿勢もよくしたら雪穂よりキレイなんじゃ?
姜暢雄・・こちらもイカニモ〜な正統派お坊ちゃまで笑った。双子でなかった分クドさは控えめ?(何の映画だ)
【ネタバレあり!未見の方は読まないでね】
引っかかったのは、やはり雪穂の内面で、幼い日にああ言う体験をしていたら、彼女は亮司だけには心を許さない?
表面的にではなく全身全霊で。いや、そんな恥ずかしい自分を見られたくないと感じればその逆で、もう彼とは完全に縁を切りたいはず。
極端に考えればそのどっちかだと思うんだけど、どちらを取っても、続くその後がどうも矛盾してる様に感じるんだよね。
前者であれば、それからずっとの彼女の冷徹な成り上がろう精神に納得いかないし、
後者であれば、当時からして、鏡でのモールス信号受けてすぐに亮司についていったりとかしない気もするんだよね。
でも、結局こう言う展開になっている・・と言う事は、やはり一応後者であって、
そうすると、やはり単に人の気持ちを利用して甘い汁を吸い尽くす事しかしない女だったって事だよね?
だとすると、終盤の、義妹を襲わせた後の”白夜行告白”って、おかしくない?
もし両者とも違って、亮司に会った時にはもう氷の心になってた・・んであれば、その後はちょっとは納得いくけど、
だったら子供時代に誘われてすぐついて行く・・とかはちょっと違う気もするし。多重人格になってたとか?;;
で、そんな女でもたまに人並みな情が顔を覗かせる事もあった、って事なのかな?で、あの最後の態度・・イケズやね〜。
でも、そんな展開の皮肉さも全然効果的に心に響かなくて・・あの告白はただ自分に酔っていただけにも見える。(笑)
つまりは、雪穂ってキャラは・・単に、”我が子を金の為に売る母親と結局は同じ血が流れてる子”・・であっただけで、
全然それを越えてなかった気がする。だから自分には彼女には全く魅力を感じなかったし、当然その闇にも
何の感情もわかなかった・・って事なのかもね〜?まぁ、それが解っただけでも観て良かったかも。
それともう一つ・・亮司なんだけど、殺人犯してからもずっと切り絵を続けてた・・のって・・そこも疑問。
忌まわしい過去を思い出させるハサミなんて普通は持ちたくなさそうなモンだけど、それもそう言う事を知らない人の
単なる甘い想像でしかないのかな?雪穂と生きていく・・って決めた時点でハサミも絆の証になっていたのかな? 【ユナイテッド・シネマ】
 

百貨店大百科
RIENS DU TOUT (92・仏)
(監・脚)セドリック・クラピッシュ (脚)ジャッキー・ベロエール
(主)ファブリス・ルキーニ ジャン・ピエール・ダルッサン ナタリー・リシャール
内面はシビアな状況なのに、あのテこのテで売上を伸ばそうと努力する色んな人々がコミカルに描かれていて面白かった。
(って、殆どは社長だけど)そもそも、社員教育で『一致団結する(させられる)フランス人』と言うのが面白いし、あの結末は
「やっぱりフランスだよね〜」ってミョ〜に印象的だった・・なんて思うのは偏見かしらん?( ̄∇ ̄;)ごめん。
すごくシニカル。でもなんだか心地よい・・←やはり前世は自己中フランス人か?(汗)
合わなくてもイイのよね?一緒にいたいし、一緒に頑張りたいし、一緒に何かを見つけられれば・・。
シビアでも、そんなことをフト思わせてくれる、そんな所がやっぱり大好き・・おフランス。(笑)【ビデオ】

ヒューゴの不思議な発明
HUGO (11・米)
 
 
(監・製作)マーティン・スコセッシ (脚)ジョン・ローガン (原作)ブライアン・セルズニック 
(製作)グレアム・キング ティム・ヘディントン ジョニー・デップ
(主)ベン・キングズレー ジュード・ロウ エイサ・バターフィールド クロエ・グレース・モレッツ レイ・ウィンストン 
  エミリー・モーティマー ヘレン・マックロリー クリストファー・リー マイケル・スタールバーグ フランシス・デ・ラ・トゥーア 
  リチャード・グリフィス サシャ・バロン・コーエン
 
30年代のパリ。父を亡くし、独りで駅構内の時計台に隠れ住む少年ヒューゴは、父が大切にしていた機械人形だけを心の拠り所にしていた。
スコセッシが自信を持って送り出した3D!・・との事だったし、俳優の声も聞きたかったので「3D・字幕」で観る事に決めた!
・・つもりが、市内でそれの上映は2館のみ。
3Dは通常の割引がきかないらしいので、せめてポイントくらいつけたいと、行きつけの劇場の時間を見ると
なんと、夕方〜夜しかやってない。
しかたないのでポイントためるのは諦めて、昼間、ポイント制のないあまり行かないシネコンへ・・
ところが!行った曜日が、なんと某デパートのカードを持ってれば割引OK!の日だったらしく、
しかもそれ、3Dでもええよ〜♪・・てな事で、思いがけず、¥1300で鑑賞出来ました。ラッキー!
そんな感じでの3Dは・・素晴らしかったです。目の前を雪が舞うだけでなく、ホコリまでもが、ホラすぐそこに!(*◎▽◎)おおお〜
それに冒頭の駅構内をぐぐぐぃ〜と見せられたり、列車暴走とか、細かいだけでなく迫力もあって、
かと思えば、昔の色載せ画像(?)とかのノスタルジック物を最新技術で観られるなんて・・新鮮で不思議〜な面白さ。
これ、3Dで観て良かった!・・って大満足。素晴らしかったです〜〜映像は!・・・・・え?映像は!??だけ?
・・いやいや・・映像はとても良かったんだけど・・正直、物語はあんまり面白くなかったなぁー・・と思って。_(T▽T)ノ彡☆
ははは・・(←笑ってごまかしてますが)でもこれ言うの、結構勇気いるよ?
だって監督は巨匠、作品はアカデミー賞候補、
しかも、映画ファンならヨダレもんのメリエスに関してのあれやこれやが描かれているんですから!
・・なのに・・なんであんまり面白くなかったのぉ〜?えーん・・自分だってわかんないよぉ〜(←泣いてごまかす)
これ、子供もOKのファンタジーかと思ってたけど、印象としては、どちらかと言うと大人向けの・・人生ドラマ。
前半はヒューゴのプチ冒険(あくまでもプチ)もあったりで、そこだけはプチハラハラ(あくまでもプチ)したりで悪くはないけど、
メリエスとしっかり絡みだしてからは、なんともスローモーな展開で面白くない。(汗)
脇の良さそうなキャラだってみんな中途半端だったし、機械人形も、描き出した物見てすっごくワクワク感上昇したのに、
え・・以上?それで終わり?もしもーし・・・・・何も言わんし・・・・・( ̄∇ ̄;・・みたいな。
C−3POとかサニーとか、はたまたモクメとか、そんな方々みたいに派手に活躍しろとは言わないけど(笑)
あれだけ精巧な姿見せられたら、もうちょっと何かしてくれるんじゃないかと期待してしまったせいか、何だか役不足な感じで。
いや、描かれた物は素晴らしかったし(とにかく視覚的なモノは最高!)誰でも相応な役割があるって言ったでしょ、
・・と言われればそれまでだけど(爆)この肩すかし感って・・あぁ・・ホコリが・・無数のホコリが私の目の前を舞っているぅ〜・・。
そして、後半はもうガラリとメリエスの世界。ヒューゴは何の発明もしないまま、センターをキングズレーに明け渡してしまいます。(AKB総選挙?)
メリエスの過去の栄光をイマ再び讃えるここの物語は心温まるものだったし(メリエス作の21世紀復活映像も必見!)
そもそも「月世界旅行」のあのオチャメさ(大好き♪)から始まって
私なんかでも、映画の歩んできた道程を思うと感慨深いものはあったんだけど、
結局・・これがメインの物語だったのかな?だとしたら・・ヒューゴのあの前半、あんなにダラダラいらなくね?
・・みたいに、ちょっと思ってしまったり。( ̄∇ ̄;
そんな訳で・・筋金入りの映画ファンの方々からは怒られそうだけど [電柱]_ ̄))コソコソ
でも、そんな私でも・・映画大好き♪な気持ちは同じよ〜・・と言うのは解ってくださいませね〜。
様々な技術が時代と共に進化していっても、物語(映画)の鍵がハートにある!・・限りはね!( ̄ー ̄)ニヤリッ  【T・ジョイ博多】

ビューティフル
BEAUTIFUL (00・米)
(監)サリー・フィールド (脚)ジョン・バーンスタイン
(主)ミニー・ドライヴァー ジョーイ・ローレン・アダムス ハリー・ケイト・アイゼンバーグ キャスリーン・ターナー
粗筋はよくある話。でも良かったです、これ!勝つ為にアクドイ小細工する主人公なんだけど許せてしまう私って・・・(T∇T)
ミスキャストでは?とも思っていたミニー、はまり役。(笑)ファニーフェイスな筈の彼女の歌のシーンもすごく綺麗。
なんだかんだやってたけど(笑)最終的には素直にエールをおくりたいなって思ったわ〜。【KBCシネマ】【BS】

BIUTIFUL ビューティフル
BIUTIFUL (10・スペイン=メキシコ)
 
 
(監・脚・製作・原案)アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ (脚)アルマンド・ボー ニkラス・ヒアコボーネ (製作)フェルナンド・ボバイラ ジョン・キリク
(主)ハビエル・バルデム マリセル・アルバレス エドゥアルド・フェルナンデス ディアリァトゥ・ダフ チェン・タイシェン
   アナー・ボウチャイブ ギレルモ・エストレヤ ルオ・チン
 
バルセロナの片隅。男手ひとつで2人の子供を懸命に育てているウスバル。だがある日、自分が末期ガンである事を知らされる。
「アモーレス・・」が大好きで、以来注目していたおイニャリさん。
でもその後はどんどん下降線。「バベル」の大風呂敷にはガッカリさせられたし、もういいかな・・とかも思ったけど、
今回は主演がハビエルでね・・ついつい、あのデカい顔に魅せられて、劇場まで足を運んできました。
・・が、おお・・おイニャリさん、今回のでだいぶ盛り返したんじゃ〜?
初めて見るバルセロナの貧困街はかなり衝撃的で・・だって、普通バルセロナって人気観光地じゃない?
陽気で明るいイメージしかなかったもの。そんな場所の貧しい人達や不法労働者、
そしてそんな環境の影響ももしかしたらあるのかもしれない精神疾患や片親の問題など、
とっても重くて辛い物語だったけど、おイニャリさんの気持ちが、以前の様に飾り気なく伝わって来た気がしたよ。
そりゃ「アモーレス・・」みたいにハマるとかはなかったけど、ずっしりとデカい顔・・いやいや、ずっしりと人生の何か・・を感じさせられたよ。
実は最初、タイトルの綴りが普通のbeautifulじゃなかったので、こんな綴りの外国語があるのかな?ってちょいと調べてみたんだけど、
それらしいのが見当たらず・・うーん・・どこの国の綴り?世界は広いなぁ〜とか脳天気に思ってたら、
それって・・本当はどこの国の綴りでもなかった事が、本編で判明。( ̄∇ ̄;
あぁ・・そうだったのね;;・・って(多分)誰よりも遅く、その意味を実感して、
その先は、主人公ウスバルと同化したかの様に、子供達が心配でたまらなくなったり。
でも、自分の事よりも家族や他人の事に対して一生懸命なウスバル見てたら、
自分1人で背負い込まなくても、体の事を妻にでも告白したらどうなの?・・とも思ったんだけどね。
そしたら、彼女だって少しは事態の重大さを理解して、彼女なりに何かいい方向を探せたかも?・・とか。
彼の特殊な能力に関しては、普通なら天邪鬼な私なので、それ絶対胡散臭いやろ!とか思うはずなんだけど、
やってるのが彼だと思うと、何故か自然に受け入れられたんだよね。決して育ちが良さそうでもないし、
何だかヤバい仕事もやったり・・な毎日を送っていても、彼は信頼出来る人だ・・心のある人だ・・って、
早くから伝わるものがあった気がする。・・お互いデカい顔・・の親近感?じゃなくて〜・・あの雪のシーンのせいかな?
それに、もしかしたら、彼はその能力のお陰で、自身の死の恐怖に陥る事なく、残された日々を皆の為に費やせたのかも?とも。
人がこの世を去る時、誰でもが少なからず未練〜心残り・・はあるんだろうね。
けど、それって・・恨みつらみじゃなくて、どれだけこの世を、周りの人達を愛してきたか、って事のが大きいよね?
絵に描いた様な美しい人生、綴り通りの美しい人生でなくても、
自分なりな人生を描けたのなら・・少しは安心して次の世界に行ける・・のかな?
誰でも、子供だけが残されると思うと心配も心配だと思うけど、あの二人は、父親の心の内を、愛情を、
きっと解ってるに違いないと思うし、たとえば身内じゃなくてもイヘの様な人を見たりすると
(彼女が子供達のお迎えに行って、ちょっとだけ距離を置きながらも笑顔で見守ってる姿は良かったな)
彼らのこれからは暗い事ばかりではないと信じられそうな気もする。
・・ところで・・あの中国人のゲイ・カップルって一体・・・・・??←実は一番ヒッカかってたりして。( ̄∇ ̄; 【天神東宝】

ビューティフル・デイズ
WHAT'S UP WITH LOVE? (04・インドネシア)
(監)ルディ・スジャルウォ (脚)ジュジュル・プラナント (原案)ミラ・レスマナ リリ・リザ プリマ・ラスディ
(主)ディアン・サストロワルドヨ ニコラス・サブトラ ラディア・シェリル ティティ・カマル アディニア・ウィラスティ シシー・プリシラ
詩を書くのが大好きな女子高生・チンタは、詩のコンクールで今年も優勝間違いないと言われていた。
ところが、優勝したのはランガと言う男子!そんなバカな!・・と頭に来るチンタだったが・・。
女子高生が、仲間との友情と、気に入らないけどちょっと気になる男の子への気持ちに揺れ動く・・って様は、
この位の年令ではよくある話だけど、チンタとランガを引き合わせたものが詩だったりするのがちょっとイイなぁ〜って思うし、
詩の内容も、彼らの、ぎこちないけど瑞々しい日々に溶け込んでいて素敵。
こんな、誰に対しても誠実であろうとする姿勢が逆に誤解を受けたり、
小さな事にこだわりすぎてかえって裏目に出ちゃったりする・・なんていう
青春の日々の苦々しさは、今となっては懐かしい感じも。
無駄にハーフ顔なランガにはちょっと構えたけどね〜(笑)こんだけイケてるハーフ顔だったら、他の女子高生もほっとかないと思うけど。
”チンタ”とは、日本語で”愛”なんだそう。つまり、卓球の愛ちゃんだったら、福原チンタって事ね。(いらん説明か)
 
この作品、インドネシアで歴代最高の興行記録を打ち立てたらしいです〜(◎o◎) 【BS】

ビューティフル・マインド
A BEAUTIFUL MIND (01・米)
(監・製作)ロン・ハワード (脚)アキヴァ・ゴールズマン (原)シルビア・ネイサー (製作)ブライアン・グレイザー
(主)ラッセル・クロウ ジェニファー・コネリー エド・ハリス ポール・ベタニー クリストファー・プラマー ジャド・ハーシュ
実際はもっと苦しく、訴えたい事もあったのではないか、とか思ったせいか、全体的になんだか大味で表面的な感。
実在(存命)であるがゆえのギリギリの線?でも、大きな愛情で主人公を包む妻には涙。自分の存在さえ分かってもらえてないのでは?
と言う不安の中での決意と愛情。並大抵ではなかったはず。『愛は遠い宇宙と同じ、誰も確認してないのにその存在を信じている』
・・・妻を演じたジェニファーに拍手!ついでにエドとベタニーにも注目。あれ?ラッソ様は? 【劇場】

ヒューマン・ネイチュア
HUMAN NATURE (01・米=仏)
(ーー;)
(監)ミシェル・ゴンドリー (脚・製作)チャーリー・カウフマン (製作)アンソニー・ブレグマン テッド・ホープ スパイク・ジョーンズ
(主)ティム・ロビンス パトリシア・アークエット リス・エヴァンス ミランダ・オットー メアリ・ケイ・プレイス
掴みはオッケー、これ賛否両論あるらしいけど、結構面白いじゃん〜・・って思いながら見てたのに、終わりに近づくにつれ、
どんどんヘボい展開に・・そしてあのオチ!あぁー・・なんだかガックリ・・(@_@)人間は自然が一番とか、いったん別の世界に足を
踏み入れたらもう元には戻れないとか、色々と面白く展開していたのに、結局最期はアレだけかいっ・・って・・
確かにそれも自然な事でしょう・・でもあまりにも純真なライラを無視し過ぎてやしませんかー?全編に渡る彼女の苦悩は何だったの?
自然と文明の間で、もっと他の「感情」の芽生えはなかったの?設定や映像などは面白いけど、この後味は悪すぎ・・
こう言う風刺映画には、やっぱりある種の爽快さが欲しいです。【DVD】

ヒューマン・ボム
TIME BOMB (08・カナダ)
(監・脚)エリン・ベリー (脚)デヴィッド・プラスコースカス
(主)ジェイク・ビューシイ マット・マクファジーン リチャード・フィッツパトリック ヴィク・サハイ デヴィッド・ジョーンズ
息子の事故死以来、自分を責め続けるジェイソンは、時折、現実と妄想の区別がつかなくなっている自分に気づく・・。
主人公は、普通の生活からいきなりイラク戦争にトリップ・・かと思うと、警察で取調べ受けてたりと、
彼にとっては不思議な体験が行ったり来たり・・。
だけど、思わせぶりな同じ様な描写ばかりで、早々に退屈気味・・。(彼の好きなタバコがちょっと気になる程度・・笑)
でも、その不思議な体験の原因が実は秘密情報機関が企てたウィルスによる生体実験の後遺症であったり、
その結果、タイトル通りな人間爆弾=遭遇した人に感染すると、彼らは自然発火して爆発っ!
・・になってしまった、と言うのは、面白い発想だわ〜!・・って、途中からちょっぴり期待が高まったんだけど、
物語は同じ所からテンデ進まず、あーでもないこーでもないと、宗教学に偏った薀蓄まぶしただけで、
結局、曖昧なまま終わってしまった・・。
せっかく面白いアイディアだったのに、盛り上がる所もなく、ずっと独りよがりだったので、
せめて、監督&脚本(原案は同じ人でも)が変われば、もっと面白い作品になったかも?と、思わされただけに残念。
・・「ヒューマン・ボム」、不発っっっ!!! 【BS】

病院坂の首縊りの家
 (79・日本)
 
 
(監)市川崑 (脚)日高真也 久里子亭 (原作)横溝正史
(主) 石坂浩二 佐久間良子 桜田淳子 あおい輝彦 草刈正雄 河原裕昌 ピーター 萩尾みどり 
    加藤武 小沢栄太郎 大滝秀治 岡本信人 中井貴恵 三木のり平 小林昭二
 
怪しい婚礼撮影とか風鈴の謎は良かったけど、真犯人の動機がイマイチ納得出来ない。何故、元々の犯罪に協力したのか、とか。
だって娘殺されてるのによ?いくら自分の境遇と似てたとか言っても無理を感じる。
これ、昔の作品だから映画の最初にスタッフ、そして俳優名が出るんだけど(今とは逆ね)
そこで一番に名前が出る女優さんが一番怪しいやろと初めから予想つくのも残念。
冒頭出て来たオジサンはめっちゃ棒読みやし。(笑) ピーターとか萩尾みどり懐かしい。草刈も意外な役で出番多かった。   【BS-NHK】

病院で死ぬということ
 (93・日本)
 
 
(監・脚)市川準 (原作)山崎章郎
(主)岸部一徳 山内明 塩野谷正幸 七尾伶子 石井育代 橋本妙 田村廣 
 
そうだよね・・夫婦、両方がいっぺんに入院って事もあるよね、
・・って、まずは、そんな当たり前の事を今まで気づいてなかった・・のに、小さな驚きが。
漠然と、どちらかが病気になったら、どちらかが看病する、って図が当たり前の様に頭にあって。
そんな夫婦の所・・その姿は、悲しいけれど、最後まで仲良しでいられて良かったね・・と言う思いも。
働き盛りの父親の所は・・この時代は、告知しないのが普通だったんだろうね?告知されるときっと気弱になるんだろうし・・。
でも、ずっと嘘をつかれて気休めで励まされるのも嫌よね。看病する方も辛いんだろうけど。
私も、病院が、死に向かう場所じゃなくて、生に向かう場所(精神的にでも)であればと本当に思う。
沢山挿入される日常や冠婚葬祭、その他色々な出来事は、どれも生き生きとして素晴らしかった。
そんな演出はずるいと言えばずるい気もするけど、どう見たって人生って輝いてる・・としか言えないよ。
一徳さんは相変わらず独特の雰囲気で馴染んでいたけど、たまに看護師とか、
なんか棒読みみたいな人がいて、せっかくのドキュメンタリータッチが台無しだった所も。 【BS−NHK】

ビヨンド・サイレンス
JENSEITS DER STILLE (96・独)
(監・脚)カロリーヌ・リンク (脚)ベス・セルリン
(主)シルヴィー・テステュー タティアーナ・トゥリープ ハフィー・シーゴ エマニュエル・ラボリ
耳が不自由な事で負い目をおってる父親と、親の分からない音楽の世界へ飛び込む娘の関係が、少しせつなく、
大袈裟に表現していない所に好感がもてた。主演の子も良かったな。雪の音を聞く父親に、娘が、
「雪には音がなく、他の音をも包み込む」って答えたのが印象的だった。  【ビデオ】

ピラニア
PIRANHA (78・米)
 
 
(監)ジョー・ダンテ (脚・原案)ジョン・セイルズ (原案)リチャード・ロビンソン 
(主)ブラッドフォード・ディルマン ヘザー・メンジース ケヴィン・マッカーシー キーナン・ウィン ディック・ミラー 
   バーバラ・スティール ベリンダ・バラスキー ブルース・ゴードン
 
若いカップルが山間部で失踪。案内人と共に現地に赴いた女性調査員は怪しげな施設とプールを発見する。
去年だかおととしだかにサメ映画を数本録画してたのに全然見てなかった〜〜とふと思い出して、
せっかく夏だし見るならイマでしょ! と思って見ようとしたら、本作も録画してたのが目にとまり・・
こっちを見てしまいました・・。(´-ω-`)
公開当時すごく話題になったのは覚えていたけど、令和での初見・・のダンテ版。
しかもアジャ版のを先に見てるって言う・・(^^ゞ
さすがに令和のイマとなっては、しかもアジャ版の後となっては、何かと地味でイマイチ感は漂ったけど、
これがあったからこそのアジャ版だろうしね、
あのアジャ版でお気に入りの”美女の下半身がぁ〜”・・の所だって、本作の水上スキーから繋がってるのかもしれんし?
それに多分「ジョーズ」の大ヒットの後に作られたんだろうな?・・ってすぐ想像してしまう迫りくる感じ(効果音)とか、
やっぱり時代の懐かしさとかすごく感じて、そう言う意味では興味深く見られたかな。
子供達が襲われるとかもさあ・・いや、子供がどうこう・・は勘弁して欲しいけど、そう言うのだってイマだと描写出来なさそうだし?
あ、プールを川に開放した女性調査員のヒトゴト感とかもさぁ・・。(爆)
で、この頃から、ホラーと言えばバカップル・・だったのね? 立ち入り禁止のプールにわざわざ入る感覚がよくわからん。
そりゃあんなピラニアがいるとは想像は出来なくてもさ〜・・無防備に自分から全身ざぶん!よ?
・・ドクターフィッシュだったら良かったね・・としか・・。
そう言えば今思い出したけど、研究所でなんか変なヤツがチラ出してたけどあれは一体・・?!(笑)
【追記】 原案&脚本、ジョン・セイルズ?!全然知らんかった・・( ̄∇ ̄;
【追記の追記】 しかも出演もしてたみたい?全然気づかんかった・・( ̄∇ ̄;    【CS】
 

ピラニア3D
PIRANHA 3D (10・米)
 
 
(監・製)アレクサンドル・アジャ (脚)ピーター・ゴールドフィンガー ジョシュ・ストールバーグ
(製)マーク・キャントン マーク・トベロフ グレゴリー・ルヴァスール
(主)エリザベス・シュー アダム・スコット ジェリー・オコンネル ヴィング・レイムス ジェシカ・ゾー スティーヴン・R・マックィーン 
   ケリー・ブルック イーライ・ロス クリストファー・ロイド リチャード・ドレイファス
 
観光地ヴィクトリア湖。 若者達による乱痴気イベントで賑わう湖畔を後に、
女性保安官ジュリーは行方不明者が出た湖へと調査に向かっていた。

なんか昔話題になったパニックもののリメイクって言う認識しかなく鑑賞。
おうち映画なので全然わからなかったけど実際には3D映画だったみたいよ?
どんな所が飛び出したんだろう?アレか?(どれ?・・汗)
で、てっきりAmazonの奥地にでも出かけて、粗悪な某国品を掴まされる話・・もとい、
アマゾンの奥地にでも探検しに行って、不気味な場所に取り残されてピラニアに襲われる話かと思ったら、
普通にリゾート地での話、夏のイベントでの話だったわ。
でも全然家族で楽しむイベント・・じゃなくて、若者がハメはずしまくり、ブ〇はずしまくりなエ〇イベントで、
とてもじゃないけど(主人公の妹達じゃなくても)「町中のお子ちゃまはお留守番ネ!お約束!」・・と念を押したくなる類のイベント。
パ〇オツ出してなんぼ、みたいな。 コレにノり切るのがアメリカンの青春なのか?!( ̄∇ ̄;
そして・・ そこから船でちょっと離れた湖上で、もっとアメリカンな青春を記録に残そうとしたエ〇監督の運命やいかに?!
水中での美女二人の戯れはまるで人魚みたいで、エ〇監督にしてはファンタジーみも少し感じたけど、
彼にしても彼女らにしても平和はその辺までだったよね。エ〇映画撮れるってすんごい平和な事だったのね・・しみじみ・・
・・と、何だかコイツが主人公みたいな言い方だけど、ある意味、3Dにおいては主人公だったのかも?
え?3Dで飛び出したのはソイツのアレじゃない?(知らんよ) 大写しになったから絶対ソレだろ、と思ったけども?
そうじゃなくてもアレはちょっとね〜・・。 (ソレとかアレとか何なんだ・・爆)
エロもだけどグロも結構頑張ってて(?) さっきまでノ〜テンキにパイ〇ツ出してた連中とかが
まとめて湖に放り出されてパニックになる所では、容赦なくスパッと切られたり、髪の毛巻き込まれたり、
ピラニアさんが直接手を下さない所でも(手?) 何かと気合い入ってて見応えはあった。
でも個人的に一番インパクトがあったのは、海上でやるハンググライダーみたいなの(何て言うの?)
から上げた裸の美女の下半身がぁ〜〜〜Σ( ̄ロ ̄lll  ・・って所かな。 上半身との対比がね・・それこそエログロ。
あ、でもあれって船上の人達とは関係ない女性だった?
ハデにあんなになった割には特に話題にもなってなかった様な?(カナシー)
それと、椅子型の浮きからケリーの姿が消えた後も、主人公の息子が慌てて探してたけど、
その後、何の説明もなく普通に船内に居たけど?何やったん?ケリーがズボラで後片付けしなかっただけの事?(-ω-)/
進化したピラニアはもはやロボットみたいで、勝てる気がしない・・と思う間もなく骨にされてしまうくらい狂暴だったけど、
似た様な感じで、普段見えない場所で何かが刻々と準備してる・・って意味では、世の中への警告みたいでもあって
ちょっと考えてしまう所も・・。 アジャ作品で考えこむ自分が真面目過ぎてもう・・(-ω-)
コレ最近の作品ではないけど、エリザベス・シューは懐かしかったな。
あと、ドレイファスとかロイドとかも出てたわ。イーライはいつでも見つけるとちょいテンション上がる・・(笑)
そう言えば、オリジナルの監督はジョー・ダンテだったのね。そう聞いて急にそれも見たくなったわ。(何故)   【Amazon】
 

昼顔
BELLE DE JOUR (66・仏)
(監・脚)ルイス・ブニュエル (脚)ジャン・クロード・カリエール
(主)カトリーヌ・ドヌーヴ ジャン・ソレル ジュヌヴィエーヴ・パージュ
ジョセフ・ケッセルの小説の映画化。はじめは旦那の愛?に応えられない自己嫌悪から始まったコトかと思ったけど、
案外どんな女性にも潜んでいるかもしれない心理がじわじわと露わになって行くのが痛々しいのか爽快なのか・・。
「貞淑」と言う言葉自体が死語みたいなイマの時代にはどうなんだろう。
でも、露骨な裸を見せなくても違った部分で魅せてくれる作品。全ては幻想?最後だけ幻想?  【ビデオ】

昼下がり、ローマの恋
MANUALE D'AMORE 3 (11・伊)
 
(監・脚)ジョヴァンニ・ヴェロネージ (脚)ウーゴ・キーティ アンドレア・アニェーロ
(主)リッカルド・スカマルチョ ヴァレリア・ソラリーノ ラウラ・キアッティ カルロ・ヴェルドーネ ドナテッラ・フィノッキアーロ 
   ロバート・デニーロ モニカ・ベルッチ ミケーレ・プラチド ヴィットリオ・エマヌエーレ・プロピツィオ
出張先で美女に心奪われる結婚目前の若手弁護士〜妖艶美女に溺れる人気キャスター
〜友人の美しい娘に恋心が芽生える元大学教授・・の3話オムニバス。

デニーロとベルッチのツーショット・ポスター・・なんでまた米の名優と伊のお色気女優が?・・と気になり、
そう言えば最近は血なまぐさいのばっかり見てるし、たまにはロマンス物でも観ないとオヤヂ化進むかもなぁ・・
・・と危機感にかられ、スタンプもたまってる事だし、・・と、観に行ってみました。
私は、てっきり2人だけの恋物語なんだろうなと思ってたら、オムニバスでびっくり。
これは、以前公開された「イタリア的、恋愛マニュアル」と、07年の「モニカ・ベルッチの 恋愛マニュアル<未>」に続く
シリーズ第3弾なんだそう。・・って、モニカの恋愛なんたらなんて・・知らんなあ。・・と言うか、それ未公開やん・・んで、第3弾とは・・。
ふざけるな〜!・・と、本来なら、又(きちんと最初から見たいA型として)吠えたい所だけど、
オムニバスだったんで、そう言うのあんまり気にしなくてもいいみたい。
もしかしたら、登場人物とか微妙に関連してて、そこが面白さにつながる部分もあるのかもしれないけど、
とりあえずは、これだけ見ても全然OKでした。
ま、まぁだいたい「イタリア的・・」もそんなに覚えてないし(汗)これはこれで楽しめて良かったです。
【第1話】
結婚目前なのにカノジョのいない場所で別の美女と・・は、男って結局こうだよね〜
・・って思いながらも、でもその気持ちも解るわ〜・・と。(笑)
だって、あんなに伸び伸びと楽しそうな彼を見てたら、仕事も生活も法律に縛られた人生(弁護士です・笑)
がとっても窮屈に見えるし、心の奥から湧き出る感情とか、縛られたくないし、とか思ったりして。(私は浮気男か!)
でも、恋した美女がああだったのは・・現実はそう甘くないって事だね。
女は女でホントに恐いくらいしっかり(ちゃっかり)してると言うか。
彼とPCでリアルタイム通信してたカノジョが最後に・・も、これ多分感動ドコロなんだろうけど、
私は、ヒャッ〜ってしたし。いやあ・・こう言うの、なんか私はちょっと恐いと言うか。(浮気男心理?)
だいたい、リアルタイム通信からして、私ならパスだな。
出先でケイタイにメールが来るのさえウザい。せっかく違う土地で気分転換(仕事と言う名目で・爆)してるのに。
・・とか思うタイプだからね・・ああ、これって浮気男どころか人として致命傷?(・・死)
【第2話】
ははは!これ可笑しかった〜。このオッサン、「イタリア的・・」でもトホホ担当じゃなかったっけ?(笑)
彼と、妖艶美女のツーショットからして、もう笑っちゃう図。
彼の表情や仕草も、キモいの一歩手前の可愛さで。(笑)いや、彼だから可愛いんだろうなぁ。
散々な事態で・・最後の最後(第3話中)も悲惨過ぎ・・あぁ・・助けてあげたい守ってあげたい〜で私も苛めたい〜〜(笑)
【第3話】
ま、まあ画的には素敵なんでしょうが・・うーん・・物語的には出来過ぎかな。
とは言え、主人公2人が嫌味のないキャラで、その点はとても気持ち良かった。
素敵な恋には病も出る幕ナシ・・なのもおとぎ話的だけど、
いくつになっても人生にはまだまだミラクルな驚きがある!・・と言う、夢や希望を貰えたのも良かった。(年寄りかよ!)
ただ、ビオラ(ベルッチ)の父親の事が気になる・・。
いくら相手がデニーロでも(笑)そりゃないだろ!いいかげんにしろ!このすっとこどっこいが!
・・と言いたくなるのは親として当たり前な感情だと思うしね。(汗)
恋はミラクル!でも、それを持続させるのには、やはり地に足つけた人間力が必要なんでしょうね。
ところで、時々出てくるキューピッド・・これって・・要るの?(オイオイ)
まるで軍手だか軍足だかって言う○流スターみたいな甘ったるい顔なのが気に入らなかったので自分的には要らなかったわ。
な〜んて・・またそんな憎まれ口をきくから人生ミラクル不発なんかな?
しかも女性らしさを取り戻そうと挑んだロマンス物なのに・・単なるオヤヂ化どころか、浮気オヤヂ化・・・・・・・・・・(-_-;) 【KBCシネマ】

ピンカートンに会いにいく
(17・日本)
 
 
(監・脚)坂下雄一郎
(主)内田慈 松本若菜 山田真歩 水野小論 岩野未知 田村健太郎 小川あん 岡本夏美 柴田杏花 芋生悠 鈴木まはな
 
文学か歴史モノか何かかと思ったら、アイドルものだった。( ̄∇ ̄;
とにかく主人公がうるさいし性格悪くて見ていてツライ。おまけに他の人達よりもトシに見えるし・・。
過去の栄光とかどうとかよりも、彼女らがそれなりに成長してお互いを認め合える事が出来たのが一番良かった事かも。
しかしファンはありがたいね。
アイドル時代と大人時代の一番地味な子がお互いとても似てる配役でびっくり。
主人公や葵(松本若菜)なんかは体形はなんとなくそう成長するだろな、だったけど、顔つきはあんまり似てなかっただけに。
冒頭とラストは面白かった。トシいってもやってる事は変わんないなぁ〜って。(笑)   【CS】 

ピンクの豹
THE PINK PANTHER (63・米)
(監・脚)ブレイク・エドワーズ (脚)モーリス・リッチリン (音楽)ヘンリー・マンシーニ
(主)デヴィッド・ニーヴン ピーター・セラーズ クラウディア・カルディナーレ キャプシーヌ ロバート・ワグナー
   ブレンダ・デ・バンジー コリン・ゴードン ジョン・ル・メスリエール
ドーラ姫が所有する宝石“ピンクの豹”。それを狙う怪盗ファントム・・。
そしてファントムを追うクルーゾー警部・・が巻き起こすハチャメチャどたばたコメディ。

・・ハチャメチャって、死語?( ̄∇ ̄;
昔からよくある(て昔の映画だけど)ベタなお笑いにはあんまりノレず。
舞台劇みたいな印象もあったけど、元々はどうなんだろう?
でも、繰り広げられるお話よりも、クラウディアの魅力の方につい気がいってしまうと言う・・。(^^ゞ
デヴィッド・ニーヴンが一応主役だったけど、
彼と姫(クラウディア)って年齢差ありすぎに見えて、そのロマンス(?)にもあんまりノレず。
そしてそして、クルーゾー警部!もう、可哀相過ぎ〜。あの結末ひどすぎるぅ〜;;
その罪滅ぼしに、次から主役になったとか?(知らんけど)
このシリーズ、「3」はすごくツボにはまって笑ったんだけどなぁ〜。3回くらい劇場で観たし!(それもどうかと思うが)
なので、一作目のコレがあんまり面白くなかったのはすごく残念・・。アニメのキャラもとっても好きなのに。 【BS−NHK】

ピンク・フラミンゴ
PINK FLAMINGOS (72・米)
 
( ̄∇ ̄; 
(監・脚・撮・製)ジョン・ウォーターズ
(主)ディヴァイン デヴィッド・ローチャリー ミンク・ストール エディス・マッセイ メアリー・ヴィヴィアン・ピアース チャニング・ウィルロイ
 
ウォーターズと言えばコレ!らしいね?・・と思いつつなかなか見る機会なかったけどやっと鑑賞。
噂通りにヒデェ〜・・( ̄∇ ̄;(笑) けどこんなのがコレ!なウォーターズってやっぱ普通じゃないね、すごいわ。(爆笑)
と言うか、ディヴァインも居てこそだね・・キョーレツなのにどこかユルさを感じる彼女(彼?)の個性もすごいわ。(爆笑)
ピンク・フラミンゴの意味を知り(一度は見た事ある庭飾りの事なのね。中流階級の下品さの象徴らしい?) 
舞台劇の様な喋りで進むタマゴ好き母のあたりからじわじわ忍び寄る異様な何か。(笑)
覗き趣味な美人のコットンとか息子のあたりは小手試し的な感じもしたけど、
パーティで*の*を開け閉めする人とか街角美人?とか・・もうね。( ̄∇ ̄;
モザイク処理は絶滅したのですか?(爆)そして人間ダスキンと化したお屋敷なめ子。(謎)
ラスト、犬の(以下自粛)あの〜それ出来るなら何もあのプレゼントに激怒する事もなかったんじゃ?( ̄∇ ̄;
と言うか、それまで散々色々やってくれたけど、ラストの犬の(以下自粛)が全部持っていっちゃった感じも。恐るべし犬の(以下自粛)。 【DVD】 

ビンゴ
 (12・日本)
 
 
(監・脚)福田陽平 (脚)山田政史 (原作)山田悠介
(主)清水一希 松井咲子 田中俊 飯田まさと 川島萌黄 久松龍一 大平美由紀
 
囚人の正哉は他の囚人達と一緒に連行され巨大なビンゴカードの上に座らされる。
そこは囚人達を死刑にするかどうかを被害者家族などがビンゴで決める会場だった。

死刑をビンゴで決める? もはやなんでもアリやなぁ〜・・と最初は思ったけど、
奇をてらった設定止まりでもなく、思ってたよりも面白く見られた。
死刑を決める側として選ばれているのが、(詳細を知らぬままの加害者の)最期に会いたい人、と言うのがミソでさ(ミソって死語?)
必ずしも被害者家族だけではない、でも謝罪の気持ちがある人なら被害者家族を選んだかもしれないし、
そうじゃない人なら自分側の人を選んだかもしれないし、と、本心に逆に作用する可能性があるのがなんとも意地悪と言うか・・
そう言う心理的駆け引きが見どころかな。
で、その心理合戦は、囚人達より決める側の方が興味深かったけど、囚人達はただ助かりたいってのが一番だろうからそこは仕方がないのかな。
大抵の囚人に反省が見えなかった中、反省しながらビンゴの巻き添え?食った女性囚人はちょっと気の毒な感じはした。
いや、みんな凶悪犯だからね・・行きつく先はもう変更無しで、単に弄ばれてるだけって感じも無きにしも非ずだけど・・
で、あのラストね・・(シーン・・)
そもそも主人公の罪は何なのか?見た目が甘い顔なのでいかにも無実です〜な雰囲気だったので
逆に、いやコレ絶対裏があるやろと思った自分・・ なのでカノジョさん?の考えは予想はついた・・ビンゴ!(爆)
いや、でも実はしばらくの間、最初の子供は主人公かと思ってたんだよね・・それ全然ビンゴじゃないし・・( ̄∇ ̄;
でも何故かカノジョさん?の行動は読めたってのがね、女性は恐いわよ?何考えてるかわかんないわよ?
・・と予め設定されてる脳内のせいか?( ̄∇ ̄;
ビンゴのルールは、ど真ん中が損じゃん?と思ってたら、ちゃんと説明があったけど、最後だけは説明不足で一瞬戸惑ったわ。
そう言えば、囚人の中に1人、貞子みたいな人が居たなぁ・・。    【Amazon】
 

ピンポン
(監)曽利文彦
(主)窪塚洋介 ARATA 大倉孝ニ 中村獅童 サム・リー 竹中直人 夏木マリ
キャラが面白く、試合なども思わず力が入るくらいエキサイト!アクマの苦悩、凡人には痛い。スマイルの気持ち、それもワカル・・・
だけど、「この星の一等賞になりたいの、卓球で俺は!」と叫ぶペコの卓球を愛する気持ちがもうヒトツかなぁ?
男同士の友情も、あんなにサラッとしてるモンなの?いや、ベタベタしたのよりも私は好きだけど。それに何故ペコの才能は、あのコーチには
見出して?貰えなかったの?ああ言う性格だから手におえないと?それが天才?軸である”ヒーロー伝説”って言う切り口はとても良かった。
映画としては掘り下げすぎず、明るい部分を全面に出してる感があるけど、もしかして、原作で読むとそのあたりが詳しくて尚イイのかも?
くすぶってる所もあるで、読んでみたいな。ラストのスマイルの言葉にはジーンときた!友達ってエエなぁ〜(T_T)【劇場】


    

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