hia-hino
ヒア アフター
HEREAFTER (10・米)
 
(監・製作・音楽)クリント・イーストウッド (脚・製作総指揮)ピーター・モーガン (製作)キャスリーン・ケネディ ロバート・ロレンツ 
(製作総指揮)スティーヴン・スピルバーグ フランク・マーシャル ティム・ムーア
(主)マット・デイモン セシル・ドゥ・フランス フランキー・マクラレン ジョージ・マクラレン ジェイ・モーア 
   ブライス・ダラス・ハワード マルト・ケラー ティエリー・ヌーヴィック
 
バカンス先で津波に襲われ九死に一生を得たマリーは、以来その時の体験に囚われ続けていた・・。
ええと、まずは私の”死後世界”への考え方をつらつら述べようかと思ったら、殆ど同じ考え方の文章をパンフの中に見つけてしまいました。
医師の山崎氏がインタビューを受けているページがそれです。私のつたない文章でくどくど説明するよりも、
的確で解りやすいそちらのページを是非読んで欲しいと思います。・・って、別に自分の感想省略した訳じゃなくて〜
色んな事のマイノリチィ〜度が決して低くないから、同じ考え方の方を公の場で見つけると感激しちゃうんだよぉ〜!(^o^)ノ
・・で、それを踏まえて、の感想ですが(^^ゞ
死後の世界があるないに関わらず、死んだらどうなるの?・・って誰でも考える事だよね。
でも、誰もが知らない事だから、さも知った風な人って胡散臭くもなるんだろうし、
実際この作品も観るまでは、そんな風だと嫌だなぁ・・どうぞ新興宗教ぽくありません様に・・とか思ってたんだけど(笑)
そんな心配も、ちゃんと考慮されたエピソードでなくしてくれたし、前向きで優しい物語に感じられて、良かったです。
前向き・・そうそう、生きる事に前向きになれる・・死後の世界を考えながらも決してそこにだけ固執したり囚われたりしないで、
今生きてる世界を大事に思える・・そんな作品でした。周囲の人達の気持ち・・とかも有難かったしね。
多忙な社会から少し離れた所から初めて死を見つめなおそうとするマリー、
一緒に生きていた兄・・もう一人の自分・・の消失に混乱するマーカス少年、
死んだ者と生きている者との想いの狭間で自分の居場所を失くしたジョージ。
生きているからこその3人の苦悩は、素直で美しい心の持ち主だから・・な気もするし、
でも、しかし決して人間が立ち入り過ぎてはいけない場所もある・・事もしっかり示されている様にも思えたわ。
そして、その3人が出会うべくして出会う・・その展開がとても自然で、ブックフェスティバルの所ではちょっと感動しちゃったよ。
でもさ、あのジョージが見る未来?想像?妄想?には思わず笑った・・( ̄∇ ̄;
だってさ〜あの料理教室での目隠しゲームでもさ、もう、クリントの男性ホルモン頑張ってまっせ!みたいな雰囲気盛り盛りでさ、
あんた毎回さりげなくそう言うシーンに時間とってるよね、って思っちゃった所だったからさ。でもそんな生き生き感はなにより。(笑)
・・て、そんな所で笑わせて貰わないと、実は私、マーカス少年のパートではもうずっとウルウルしぱなしでね;;
「おやすみジェイス」・・とか言われた日にゃ〜もう涙腺決壊よ!洪水よ!セシル・ドゥ・フランスまた巻き込むよ!
あ、セシルと言えば・・久しぶりに見たけど、いつの間にか貫禄ついてたね。
今回のこの役はとてもハマってて良かったです。でもなんで名前フランスなんだろう・・毎回疑問・・(笑) 【ユナイテッド・シネマ】 

ピアニスト
LA PIANISTE (01・仏=オーストリア)
(監・脚)ミヒャエル・ハネケ (原)エルフリーデ・イェリネク
(主)イザベル・ユペール ブノワ・マジメル アニー・ジラルド
フォルテとピアノ、知性と感情、妄想と現実、彼女と彼。表情を崩さないユペール、楽天的なブノワ、すごい。
すれ違う気持ち、そしてプライドがすごく痛い。彼女はほんのひと時解放されたかったのかな、とも思う。ラストシーンは強烈だが、
解るような気もする・・更にその直後には呆然。固まりました・・^_^;凄まじく滑稽で哀れ。一言で語れない大人の映画。
万人向けでなく、全然楽しくない、しかも不愉快になるかもしれないけど観る価値あるかな。【KBCシネマ】

ピアノ・レッスン
THE PIANO (93・豪)
(監・脚)ジェーン・カンピオン (音楽)マイケル・ナイマン
(主)ホリー・ハンター ハーヴェイ・カイテル サム・ニール アンナ・パキン
私を聴いて、私を弾いて、私を愛して・・込み上げるうねる想い、止められない溢れる想いを感じて欲しい・・。
思いがけず、スクリーンで観れて嬉しかったです!結構忘れてるシーンがあった・・( ̄∇ ̄;)アニメとか。
一筋縄ではいかないサガの凄さよ、愛しさよ・・( ̄∇ ̄;) カイテルのぷよ腹も好きだわ〜!ゞ( ̄∇ ̄;) 【ビデオ】【TV】【ソラリアシネマ】【BS】

ピーター・セラーズの愛し方〜ライフ・イズ・コメディ!
THE LIFE AND DEATH OF PETER SELLERS (04・米=英)
(監)スティーヴン・ホプキンス (脚)クリストファー・マーカス スティーヴン・マクフィーリー (原)ロジャー・ルイス
(主)ジェフリー・ラッシュ エミリー・ワトソン シャーリズ・セロン ジョン・リスゴー ミリアム・マーゴリーズ ソニア・アキーノ
「ピンク・パンサー」のクルーゾー警部でお馴染みの故ピーター・セラーズの俳優人生の知られざる明暗に迫る・・と、いかにも事実の伝記の様だが、
どっこい、彼を取り巻く人物がいきなり彼らとしてのセラーズ(ラッシュ)になって代弁したり、彼との結婚生活の破綻を悲しむ最初の妻アン(エミリー)のセリフを、
後で”いい話”に吹き替えたりと、描かれている内容が
決して事実の羅列ではない事を示し、観る側に色々な想像の余地を残してくれる所がとても面白かった。
何にでも成り得た、けれど何かを手に入れても決して満足しない”からっぽ”の彼には何が必要だったのか、過去作品の撮影シーンと、彼の心情が
繊細にシンクロしているのも非常に興味深く、特に「チャンス」・・この作品での彼は全くもって本作の”人生の主人公セラーズ”と重なる。そして、
からっぽだからこそ、逆に言えば何でも受け入れられ、人生の色々な可能性を彼に投影出来る・・そんな気さえして来て、そこが、
マザコンで女好きの主人公なのに、そう言うヤツ大嫌いな自分でも全然腹も立たず(笑)その子供っぽさすら愛すべき物に見えた理由でもあるのだろう。
セラーズ七変化をこなした
ジェフリー・ラッシュの細やかでオチャメな芸達者ぶりにも投げキッスを贈りたい心境だ。(笑)
ホロリ・・と涙した次の瞬間にはププッ ( ̄m ̄*)と思わず吹き出してしまう、湿っぽさをお笑いに変える絶妙なテンポは、
ライフ・イズ・コメディ、コメディ・イズ・ビューティフル、そして、ライフ・イズ・ビューティフル!・・と変換されている様だ。
ところで、彼の最後の妻は離婚寸前に彼が亡くなったので全財産を相続した云々・・ってラストで言ってたけど、これって、あのリン・フレデリックだよね?
大昔にセラーズとリンが結婚したと知った時、ええ〜〜っ、どうしてこんなオジサン俳優と若くてめちゃキレイな新進女優が?なーんて、子供心に
疑問に思った事を思い出しました。( ̄∇ ̄;)けど何となくその答えも解った様な気がします。・・長生きはするもんだ。ゞ( ̄∇ ̄;)
ついでに、どうでもいいけど、本編上映前に、クルーゾー警部に扮したココリコ田中のコントがありました。(笑) 【KBCシネマ】

POV〜呪われたフィルム〜
 (12・日本)
 
 
(監・脚)鶴田法男
(主)志田未来 川口春奈
 
人気女優・志田未来の冠番組にゲスト出演した事務所の後輩・川口春奈は、
そこで紹介された心霊フィルムの撮影場所が自分の卒業した中学ではないかと思い・・

タイトルからわかるように、Point of View のフェイクドキュメンタリー・ホラー。
なんだけど、早々からカメラが無駄に揺れまくりだし、登場人物はみんな芝居感ありまくりだし、・・ごめん、途中で飽きたわ。( ̄∇ ̄;
POVとしても、誰が撮ってるのか、誰の視点なのかわからない所が多かったし、
それがいい効果を上げていたとも思えない。ただ流行ってたからやってみただけ・・みたいな?(爆)
最初の真霊(心霊)フィルムの、トイレのドアが少しずつ開く所だけは恐かった。
こう言うのはもう定番中の定番なんだろうけど、なかなか腰抜けには免疫が出来なくて;;
途中で飽きてもちゃんと最後まで見たよ・・でも、
結局これ、主演二人のアイドル売りの為の作品だったのかな?(たまにそう言うのあるよね)
志田未来は小柄なの?それとも川口春奈が大柄なの?二人並ぶと遠近感に不安が。( ̄∇ ̄;
暗闇で二人の目が異様に光ってるのは可愛いかったけどね。(笑)     【TV】 

ビー★サムバディ カレはアイドル!
BE SOMEBODY (16・米)
 
 
(監)ジョシュア・コールドウェル
(主)マシュー・エスピノーサ サラ・ジェフリー アリソン・ペイジ タヴァ・スマイリー ケイトリン・キーツ
 
スタッフが全てをコントロールしている事に嫌気が差したスーパーアイドルのジョーダン。
ある日ツアーバスからこっそり抜け出した彼はピザ屋でバイトする女子高生エミリーと出会う。

えっ・・ りゅ〇ちぇる?( ̄∇ ̄;
えっと・・世界的に有名なスーパーアイドル・・ ですよね? スーパーのアイドル・・ じゃないですよね?  
りゅう〇ぇるにしか見えないんですがどうすれば・・( ̄∇ ̄;
いや、多分きっと絶対、ビーバーっぽい路線狙ってたんじゃないかと想像。
けど、まあ正面はいいとしても横顔がなぁ・・。ああ私、横顔にはうるさいんだ・・と新たな発見。( ̄∇ ̄;
ヤバい・・逆にりゅ〇ちぇるのがハンサムに思えて来た。(爆)
それはともかく! アイドル版ローマの休日的な青春ラブもの。
アイドルと言えばつい「白いアイドル」思い出す(←昭和漫画ネタ)けど「白いアイドル」の彼はカッコ良かった。(まだ言うか)
だってさ、このりゅう〇ぇる(似)、アイドルちやほやされ歴が長いせいか、
何かと態度がデカいし上から目線でさ、正直、ファンじゃないとキツいっす。
ただ、お相手のエミリーちゃんはいい感じで、全体的な雰囲気が柔らかなのは良かった。
あの年代で抱える悩みや将来への不安は、素直にこちらにも伝わって来たしね。ああ、青春・・・トオイメ・・(遠過ぎるわ!)
ストリートアートについては・・ 言いたい事は解る気がする。けど場所にもよるよね。当たり前だけど公共だし。
そこ作った人にだって思い入れはあるかもしれんし。表現の自由と自己主張はまた別物でもあるだろうし。
でも、特に主張なくてもすごく上手なら許せるかも。いつぞやのジーグの壁画とか。(笑) ヘタクソなら即通報。容赦なく通報。( ̄‥ ̄)
追記: このりゅ〇ちぇる(似)の俳優さん、普通の新人さんかと思ったら、なんと、ほんまもんのネット・アイドルなんだって!ビックリ!
彼のファン全員を敵に回してしまった私は、今日からぺこばらでもいいです。と言うか、りゅう〇ぇるのファンも敵に回した気も・・(汗) 【BS・スターチャンネル】

ビー・デビル
BEDEVILLED (10・韓国)
 
 
(監)チャン・チョルス (脚)チェ・クァンヨン
(主)ソ・ヨンヒ チ・ソンウォン パク・チョンハク
 
ソウルの銀行に勤務するへウォン。何かと問題を起こしてしまう彼女は、休養の為、幼い頃に過ごしたある島へと渡る。
そこは都会から離れた孤島だったが、幼馴染のボンナムが彼女を笑顔で迎えてくれる。
夕方からしか上映していなかったホラーですが、そこの劇場のお薦め、しかも、あのギドク監督の元で修行した新進監督作、
なんて聞くと、見ない訳にはいかないよ〜・・って勢いで、頑張って行って来ました。
タイトルから、蜂でも出てくるホラーかと思ったら(どんなホラーだ)ビーはビーでもビー違いでした。(爆)
でもさ、原題と邦題のニュアンスにもかなり違いがない?簡単な邦題にするにしたって、ビーとデビルの間に「・」は、いらないんじゃ?
やっぱり原題のがこの物語の悲しさ、やるせなさにも繋がる気がするし。・・と言っても、原題そのまんまに虐待物語で、
と〜ってもイヤ〜〜な感じなんだけどさ。おまけに、どろぐちゃスプラッタ&ハードゴア・・茶色い○ソだって、ぶっちゃけまくり、かぶりまくり!
(注:○の中は、ク、じゃなくて、ミ、ね。カレーでもなく・爆)
最初はね、まるで「スペル」の様な出だし。(笑)
でも、可愛いアリソンちゃんとは違って、この銀行のオネエチャン、見た目も行動もムカつく女でさ、
島に渡ってからも、なーんもせんとひたすら寝てばかり。
彼女とは対照的な島の女・ボンナムが、一人であれこれ悩んでる間も、グースカ寝てるばかり。
たまに、労働の泥にまみれたボンナムの前に現れる時の、彼女の涼やかな白いワンピースの憎たらしさといったら!
でさ、それから色々起こる訳だけど、勿論、島の奴らみーんな最低でホンッと怒りが爆発!
あんなん皆殺しして当たり前やろ!とか、私だって思ったし(オイオイ)
本土では「優しい男の人もいるのね」みたいな事を呟いていたボンナムだったけど、
実の所、ボンナムの一番の悲しみは、ずっとグースカ寝てた彼女(起きてても傍観するだけじゃ寝てたのと同じ)
に理解して貰えなかった事だったんじゃ?・・とも。なので、あの最後の闘い(?)は、もう可哀想で見ていられなかったよ。
ボンナム、グースカ女を一生目覚めない様にしてやりな!(さっきから鬼畜ですか?私?)
・・とかも思ったけど、それだってボンナムの本意ではなかったんだろうな、と思うと悲しいし、
結局あんな風になってしまった彼女が本当に不憫でならなかったよ。
閉鎖的な場所で、しきたりの名のもとに理不尽な行為が繰り返され受け継がれていく・・本当に恐ろしいね。
天使の様に純粋だったボンナムを悪魔にしてしまった・・まさしく原題、に、考えさせられてしまう。
ラストのグースカ女・・から島へ・・の映像は、まるでギドクだったね。 【KBCシネマ】 

ビートルジュース
BEETLE JUICE (88・米)
(監)ティム・バートン (脚・原案)マイケル・マクダウェル (脚)ウォーレン・スカーレン (原案)ラリー・ウィルソン
(主)マイケル・キートン アレック・ボールドウィン ジーナ・デイヴィス ウィノナ・ライダー キャサリン・オハラ シルヴィア・シドニー
USJかどこだかでショーをやってて(USJしかないか・笑)面白いキャラだわ〜・・って、ずっと期待してて、やっと鑑賞。
が、最初からワクワクし過ぎたのがマズかったか、前半は殺人的に退屈・・(汗)うっそ〜なんで〜?バートン映画なのに〜?!
もしや、他のパクリ映画と間違えて借りてきた?「ビートル・シューズ」とか(寒)いや、これレンタルじゃなかった・・BS録画したヤツだった・・あれ〜なんで〜?
・・って、軽くショックだった。・・が、ウィノナとの絡みが始まるくらいから盛り返してきたので、ショックも少し和らぎ、生き返った〜C=(^◇^ ; ホッ!
顔が異常に小さいヤツ・・が、どうしてそんなに小さいのかが最後に分かったり・・とか、そんなちょっとしたギャグのが、バカ騒ぎよりは面白く感じた。
(こっそりと・・私の顔も小さくして下さい・・) 目の下にクマ作りながらも、透明感のあるウィノナはとても可愛いかった♪し、
いかにも良き時代のアメリカ人妻なジーナの雰囲気も良かったです。マイケル・キートンって・・未だ正体がよくワカラン俳優です。 【BS】

HERO〜英雄
英雄 (02・中国)
(監・脚・製作)チャン・イーモウ (脚)リー・フェン ワン・ビン (撮影)クリストファー・ドイル
(主)ジェット・リー トニー・レオン マギー・チャン チャン・ツィイー チェン・ダオミン ドニー・イェン
何?西の「マトリックス」に東の「英雄」?んな、CGアクションだけがウリみたいなアジア映画はパスだぁ〜・・
な〜んて、思ってた本作でしたが、ちょっと気が向いて観に行ったら・・ひゃ〜!何てこと〜面白かった〜!(笑)
やっぱりイーモウはイイ、モウ!なんて、なに、***ギャグ言ってんだか・・( ̄∇ ̄;)
と言うか、実は見終わって数時間経つんだけど、まだ思い出すとウルウルしちゃって・・( ̄∇ ̄;)
「英雄」なんて、単純なタイトルがいけないんだぞ〜!と思いつつ、でもこれは自分の「英雄」のイメージが単純だっただけの話。
真の英雄とは・・こうなんだろうな、きっと・・ウウ・・(T∇T) (一人肯き、一人涙・忙しい。笑)
恐れていた(笑)CG&ワイヤーアクションは、やっぱりチトやり過ぎな場所もあったけど、でも殆どはとても優美で、『武術』と言うよりも、
『舞踏』みたいな感じ。特に良かったのは最初の長空との戦いシーン。ここは必見!長空の長槍がめちゃカッコいいだけでなく、琴の音や雨の雫、
静かな「間」と「気」が心に染み入って来る来る〜!そして、どこも色彩がまたキレイ。衣装の色と背景の色。一人一人に多くを使わず、
シンプルに絞り込んだ色彩が、ある時は静かに、ある時は激しく、ゆらゆらと念となってスクリーンいっぱいに広がっていく素晴らしさ。
お話の方も、シンプルなんだけど思いが込められていて、とても良かった。歴史と言うより伝説なのも良かったな。
飛雪役のマギー・チャン、凛としていてすごく素敵でした。東洋の女性ならではの美しさ、とでも言うのかな。
トニーとの関係も、なんか私、グッときちゃって・・凄い素敵じゃないですか、こう言うの・・悲しいけど・・(また涙)
これは、宣伝とはかなり方向違う作品に思えたなぁ。ハリウッド系アクションのノリで観る様な内容ではないね。
私には、時折、詩の様な感覚さえしましたよ・・ ハンカチ持ってて良かった。( ̄∇ ̄;) 【ユナイテッド・シネマ】

ピエロがお前を嘲笑う
WHO AM I - KEIN SYSTEM IST SICHER / WHO AM I (14・独)
 
 
(監・脚)バラン・ボー・オーダー (脚)ヤンチェ・フリーセ
(主)トム・シリング エリアス・ムバレク ヴォータン・ヴェルケ・メーリング アントニオ・モノー・Jr 
   ハンナー・ヘルツシュプルンク トリーヌ・ディルホム シュテファン・カンプヴィルト
 
殺人事件の容疑者として国際指名手配されていた天才ハッカー・ベンヤミン。
だがある日、彼自らが警察に出頭。事件についての真相を語り始めるが・・

たまたま遭遇した予告編がやけに挑発的だったので観て来ました。
凝った映像とそれに合った威勢のいい音楽とで魅せるハッキング(*ァッキング)ムービー。
ネット空間を電車の中で表現してたのが面白かった。広そうに見えて結構狭かったり暗かったり。(笑)
カリスマ・ハッカーは「20世紀少年」みたいだし、しかもフレンズ(トモダチ)とか。(笑)
取締り官の名前ハンネだってハンドルネームの事でしょ?Σ\( ̄ー ̄;それは違うか
映像は、鏡に向かって・・本人は手だけ映る・・直後にどちらも後ろ向き、みたいなのとか、
意外と見た事ない斬新な撮り方してる所もあって面白かった。
けど「ファイト・クラブ」のポスターが余りにも堂々と貼ってあったり等、ミスリード狙いな演出はちょっとやり過ぎな印象も。
んで、最後、予告通りにどんでん返しにつぐどんでん返しっぽくなってるけど・・ん〜・・正直、それどーでもいいような。( ̄∇ ̄;
真相が明らかにされても、特にびっくりとか爽快感とかなくて、ああ〜そっか〜・・程度で全然テンション上がらん事に逆にびっくり。( ̄∇ ̄;
まあ、色々辻褄をあわせながら考えるのはとりあえず楽しいっちゃー楽しいけど、
語り手側からの描写だけで進んでのあの結末はあんまりフェアじゃない気もするし。
確かに、こちら側は”見たい物だけ見る”ってのはそうだと思うけど、それを言うなら、そちら側は”見せたい物だけこれみよがし”だったし。(笑)
最初の小さな悪さからどんどん取り返しがつかなくなる過程は面白かったので、
変にラスト推しみたいな煽り宣伝しない方が素直にラストを受け入れられたかも?
主演は「コーヒー・・」の有吉・・トム・シリングだった。今ドイツの旬の俳優なのかしらん〜?有吉顔ってモテるのかしらん?(笑)
仲間うちの紅一点、しかもベンヤミンの憧れの君は「4分間のピアニスト」のハンナーだったけど、
え?こんなに老けてた?ってくらいトシに見えて、周囲との違和感ありまくり。とんでもなくミスキャストに感じたんだけど・・( ̄∇ ̄;
(注:この件に関しての結論は【以下】でも触れています・・笑)
【以下、どんでん返しについての自分の感想。ネタバレしてます】
しつこいけど、1人でも4人でも5人でも別にどうでもいい様な気がするけど。( ̄∇ ̄;
本当は仲間も実在したのにまんまと逃げおおして高笑い〜♪みたいな終わり方したけど、それだって、どうとでも取れるよね?
最初の彼の性格付けが事実だとしたら、本当は逃げた後も一人で、ただ仲間がいる気になってるだけとも言えるし。(とことんビョーキじゃねえか)
あっ、そっか!解った!”憧れの君→マリ”の図式はそう言えば怪しかった!と言う事は、やっぱ全部作り話だったんだよ!それなら解る!
ソコだけヤケに納得出来なかったんだよねぇ〜ミスキャストだろー!って騒いだし(≧∇≦)
別に憧れの君って訳じゃないけど利害関係一致した仲間、ってのなら解る。ヾ( ̄∇ ̄;そこまで確認せんでも・・
でもま、最初に書いた通り、単独犯説でも別にいいよ?何故なら、これは一人の孤独なネットオタク・・もとい、孤独な青年が
自分の得意技を駆使してアイデンティティーと夢を掴むまでの物語なのだから・・!(?)
ハリウッドリメイクしたあかつきには、是非アメリカン・オタク・ドリームで全米を泣かせて欲しいわ。(どんでん返り過ぎ・・笑)   【Tジョイ博多】
 

ピエロの赤い鼻
EFFROYABLES JARDINS (03・仏)
(監・脚)ジャン・ベッケル (脚)ジャン・コスモ ギョーム・ローラン (原作)ミシェル・カン
(主)ジャック・ヴィユレ アンドレ・デュソリエ ティエリー・レルミット ブノワ・マジメル イザベル・カンドリエ シュザンヌ・フロン
人としての尊厳を考えさせられる一編だった・・けれど、語り口がえらくストレート過ぎるし、主人公2人は見た目以上にアホだし、
ハッキリ言って彼らに共感する部分は全然なかったです。(えっ;;)と言うか、この作品、色んな所にひっかかる部分があったんだよね。
なんでああ言う彼が学校の先生?とか、どうして血気盛んな若者がそんな彼を慕ってるの?とか(爆)素敵な彼女には他に誰もいなかったの?
とか、まあそれは大きなお世話だし、どーでもいい事なので置いとくとしても(笑)一番ひっかかったのが、まんまピエロやってる彼と、
それを嫌ってた子供が、その理由を聞いたとたんに、コロリと感動する所。( ̄∇ ̄;)ほえ〜・・気持ちの切り替え早いなぁ・・(爆)
そりゃ理屈は解りますよ・・あの状況で命懸けでピエロになり自分を救ってくれたドイツ兵への思い・・それがいかに衝撃的であったかも・・けれど、
それをまんまピエロに繋げるのって・・ただ、物語の為の物語としか思えない。
コミカルで面白い雰囲気は好きだったけど、主人公2人に代表される単純さについていけない部分のが多かったな。
ただ、一箇所だけかなり感動した部分はあったのよね・・あの
駅に勤務してた男と彼の奥様・・この夫婦には感動して涙したわ〜(T_T)
てか、ここが一番重要なんだろうね・・あの2人と言うよりも。( ̄∇ ̄;) 勿論、そんな過去の傷をおいまくった2人だからこそ、
彼らの気持ちを大事にして、今を一所懸命生きているのだろうけれど。
そう思うと、何だかかなり勿体無い作品だったかな・・キャラと言うより演出バランスが問題だったのかもしれないなぁ。【シネサロン・パヴェリア】

日蔭のふたり
JUDE (96・英)
(監)マイケル・ウィンターボトム (脚)ホセイン・アミニ (原)トマス・ハーディ
(主)クリストファー・エクルストン ケイト・ウィンスレット リアム・カニンガム レイチェル・グリフィス
当時の問題作、そしてそのせいで筆を折ったと言われるT.ハーディの「日蔭者ヂュード」の映画化。
この作品は嫌いな人、多いらしいねー。現実的でめちゃ暗いもん・・(前半は楽しいけどね)( ̄∇ ̄;)
でも、私のハートにはビシバシ来て、ラストでは涙が溢れすぎてエンドロールが見えなかった・・( ̄∇ ̄;)
【以下ネタバレアリ!注意】
ラストで彼女が呟いた言葉「私は愛を学ばねば」・・たまりません!あれ程自由で進歩的な彼女が、結局、世間のモラルと言う、
およそ愛なんて存在しない様な中で生きようと決意するなんて、死ぬ事と同じでは?私の流した涙は、悲しさと同じ位悔しさが混じっていたと思う。
いつか再び、お互いを求め合う日が必ず来ると信じたい。たとえ夢物語でも。だって、目かくしする手はお互いの手しかないんだから〜・・(TT▽TT)
彼が、妻との結婚生活をこれ以上やっていけないと確信するシーンはすごい・・で、それが後の彼の変化に繋がってる所なんて、現実の残酷さを
ヒシヒシと感じてしまった・・たまらん・・主演二人、とても良かった!ケイトの出る映画って肌に合うのかな?あ〜目が溶けたかも・・(笑)【ビデオ】

ひかりをあててしぼる
 (15・日本)
 
 
(監・脚)坂牧良太 (脚)宮崎大祐 
(主)忍成修吾 派谷恵美 永山たかし 桜井ユキ 真田幹也
 
06年のバラバラ殺人の実話ベースて・・結構血みどろ。(汗)
夫婦どちらもなんだかなーとしか。と言うかその辺は私的だし実話とは限らないだろうし。
忍成君ってこう言うのにも出てるのね、が一番の収穫。(^^;    【gyao】
 

光の旅人/K−PAX
K-PAX (01・米)
(監)イアン・ソフトリー (脚)チャールズ・リーヴィット (原)ジーン・ブルーワー
(主)ケヴィン・スペイシー ジェフ・ブリッジズ メアリー・マコーマック
人の心の傷を癒してやりながらも、自分が癒されていく・・って話はよくあるとは思うけど、異星人疑惑と絡めて描いてるのは面白かった。
果物は皮と果肉の間に栄養あるって言うしなぁ〜( ̄ .  ̄)ノ" ナンヤネン
やや説教臭い所を除けば、『結局、彼は何だったんでしょう?』・・って、決め付けずに考える余地があったのも良かった。
【以下ネタバレあるかも!】
一番すんなり考えられるのは、主人公が異星人に乗り移られてたって事なんだけど・・?
(いや、決してこの話は理屈で解明して行く物でもない、とは思うけど)異星に連れてかれて、この世(←この場合、地球のみを指す)の人間の
常識や感性からハジかれた人たちの心を立て直してくれてたんじゃないのかな?とか思ってしまった。この世ではただの精神異常と
一口で片付けられる事を、向こうでは違った側面から考えてくれてたのかな、とか。いかにも常識的な健全な家庭生活を築いてるかに見える医師にも、
目をそらし続けていたハズれた部分があり(いや、私にはそっちこそが自然で、彼の今の生活なんてウソくさく見えたんだけどさ・笑)それに
気付かされる所は良かった。最後にいなくなった彼女もとても印象的で・・それ迄は、少々ゴチャゴチャとした展開だと思ったけど、ここでやっと
癒される感覚に陥ったかな・・私も連れて行かれた方がいいのかもねー・・なんてさ。( ̄∇ ̄;)ちょっと「コクーン」(←好き)を思い出してしまった。
【催眠療法について】・・どうなんでしょうねー?(笑)
単純に「かかった」とも取れるし、「かかってなくても、かかったふりした」とも取れるんじゃないかな?と言うのが、彼の体に半分住んでる(?)異星人も、
彼の魂を救ってくれる誰かを求めてたと思うので。なので、「この精神科医なら任せられるかも?」って少し信じる所があったのかな?とか。
ラストで、精神科医も、異星を信じるみたいな行動してたので、この作品って、素直に信じる事の素晴らしさなども教えてくれてるのかな、って思いました。
これも主演がケヴィンやジェフでなくロードショー系でもなかったら、地味映画の部類に入ってたかもしれないですね。(笑)【DVD】

光のほうへ
SUBMARINO (10・デンマーク)
 
(監・脚)トマス・ヴィンターベア (脚)トビアス・リンホルム (原作)ヨナス・T・ベングトソン
(主)ヤコブ・セーダーグレン ペーター・ブラウボー パトリシア・シューマン モーテン・ローセ
 
デンマーク、コペンハーゲン。
アルコール依存症で育児放棄した母親の代わりに、弟である赤ん坊の世話を一生懸命する幼い兄弟。しかし・・
1つ前にビア監督の作品を観て・・今度はこれ、と、デンマーク映画が続いてますが、
こちらはより問題のある厳しい日常を見せつけられて・・辛い物語でした・・けど、よりいっそう自分にはしみ込んできました。
幼い頃の兄弟の家庭の様子から、割とすぐに大人になった兄弟へ・・と続いたけど、
当然、あの環境で、あんな事になって・・2人、道を踏み外してなけりゃいいけど・・って思ってたら・・
最初は兄ニックが・・ねえ・・。なので、これは兄が壊れて弟が助ける物語かも?
・・て思ったら、全然そうじゃなくって・・もう、後は、交互に描かれる2人の生活を見守るのみ・・。
自暴自棄な兄ニックがブトリの友達の為にとったあの行動は意外だったけど、警察がマトモならあの手を見逃さないはず・・ってフンでたので、
ちゃんとそう言う警察だってわかった時には(←それって当たり前なんだろうけど疑り深くなってたもんで)ホーッ・・と胸なでおろしたよ。
ブトリの友達・・あんたいい加減にしな〜。あんまりやん?コケて自力で起きれない時には笑っちゃったけど。(^^;
そんなヤツでもほっとけないニック・・の刺青がまた・・ねぇ・・。優しさも、時にマイナスな気を招く事もあるよねぇ・・。
はあ〜なんか思い出したら、泣けてくるよ。だって、貧しくてあんな家庭だったけど、でもって、こんな生活しか出来ない大人になっちゃったけど、
でもさ、彼ら2人は決して悪い人間じゃない、どころか、とても優しい心を本当はずっと持ち続けていたじゃない?
でも、そんな2人だからこそ、昔の事(でも2人は一生懸命だったよね・・全然悪くない・・)に苦しめられているのが
可哀想で辛かった。きっと2人とも、誰かに、どこかに、信じあえる絆を求めていたんだろうな、と思っただけに。
弟は、今で言うイクメン・・なんだけど、本当にそれはもう必死で。
勿論、親なら誰だってそうなのは当然だろうけど、子供には自分しかいないって気持ちが先走り過ぎてて、
微笑ましいひとコマもあったけど、常にどこか不安定・・決して経済的な事だけでなく・・で、見ていて本当に心配だった。
最後の、兄との再会は喜ばしいものではあったけど、彼はもう、ふっと全てを誰かに任せてしまいたいくらいに疲れ果てていたのかな。
もっと早くに兄と会っていれば、何かしらお互いに協力も出来たんじゃないのかな、と思っただけに、
(きっと本当は持っていたであろう)そんな気持ちをずっと閉じ込めてしまった過去の出来事が又悲しすぎる。
けれど、それでも最後には明日への光もみえて・・
頭を水につける拷問を意味するらしい原題「SUBMARINO」は、そのままな苦しい人生を表していながらも、
似たように頭を水につける洗礼にも通じる部分があり(そんな連想は違うのかもしれないけど)
そこから救いを感じさせられたあのラスト・・は素晴らしかったです。
ちょっと前に他の映画でバルセロナの貧民街などを見せられて驚いたけど、
今度は、福祉国家であり国民の幸福度世界一とまで言われるデンマークの底辺を生きる人々の姿を見せられ・・
育児放棄から始まり、片親の子育て、あるいは生活保護やドラッグへの意識・・など、
一体どうなってるのか、必要とされる物事はかみ合ってるの?とか、驚きや疑問と一緒に、もっとこの国を知りたいとも思わされた。
この作品は、たまたま、あの少年達と赤ちゃんのポスターが気になって急きょ観に行ったんだけど、思いがけずいい作品で、私には拾い物でした。
ただ1つだけ、ちょっと残念だったのは、兄弟の子供時代の顔と大人になってからの顔があまりに違っていた事。(^^;
幼い頃にかなりハクのあったニックの顔立ちは、成長したら、むしろ弟の顔だし、
幼い頃にはおっとりした雰囲気の弟は、大人の兄に近いと思ったので、ちょっと違和感があった。
些細な文句だけど;;あの「わたしを離さないで」のキャスティングみたいに、納得いく顔立ちで揃えて貰えたらもっと良かったのになぁ・・
・・とちょっと残念。 でも、俳優さんたち、みんな良かったけどね。 【ソラリアシネマ】 
 

ひかりのまち
WONDERLAND (99・英)
(監)マイケル・ウィンターボトム (脚)ローレンス・コリアト
(主)シャーリー・ヘンダースン ジナ・マッキー モリー・パーカー イアン・ハート ジョン・シム スチュアート・タウンゼント
なんだかとっても淋しさを感じた作品だったなぁ・・誰といても、孤独感がヒシヒシ・・・・
夜の街の沢山の人工的な”ひかり”・・子供がひとりで見上げる花火の”ひかり”・・キツイなぁ・・
分かっていても、どうしようも出来ない感情のもどかしさ・・ でも、ラスト、とっても良かった・・!ほんとの”ひかり”が見えた気がした・・。
「日蔭のふたり」もたまんなかったけど、こちらにはかなり希望が見えるので少しは明るいかも。
二度目に見た時は、人物1人1人が色んな光を放っている様にも見えた。 【ビデオ】【BS】

ピクセル
PIXELS (15・米)
 
 
(監・製)クリス・コロンバス (脚・原案)ティム・ハーリヒー (脚)ティモシー・ダウリング (原作)パトリック・ジーン 
(製)アダム・サンドラー マーク・ラドクリフ アレン・コヴァート
(主)アダム・サンドラー ケヴィン・ジェームズ ミシェル・モナハン ピーター・ディンクレイジ ジョシュ・ギャッド ブライアン・コックス アシュレイ・ベンソン
   ショーン・ビーン ダン・エイクロイド マット・リンツ ジェーン・クラコウスキー デニス・アキヤマ アフィオン・クロケット レイニー・カザン
 
82年、NASAは当時大流行していたゲームの映像などを込め宇宙に向けて友好のメッセージを送る。
しかしその数年後、突然宇宙からの攻撃が始まる。
思ってたよりも面白かった。ちょっと「ゴーストバスターズ」みたいな雰囲気かな。
昔(昭和後期?)のゲームの小ネタ満載なので、その時期を知ってる大人向けのコメディって感じだけど、それほど知らなくても問題はなさそう。
何の役にも立たないと思ってたオタク知識が日の目を見て役に立つ事の嬉しさよ。
生きてて活きたオタ活の日々!いづれキミにもワタシにも!きっと役立つオタ活バンザイ!\(^o^)/
敵キャラが壊れる時のキューブ(ゲームのドット)がキラキラとやけにキレイで、それ見たさだけに爆破を期待。(^^;
文句一個。 TV放映の吹き替え版だったんだけど、サンドラーの声が超絶似合ってなくてガッカリ。
声優誰?と思ったら(柳沢)慎吾ちゃんだった。慎吾ちゃんは好きだし慎吾ちゃんに罪はない。
プロの声優を使えばいいだけのこと。本作に限らず。ヨロシク哀愁!(心はいつも昭和と共に)
口がとんがったオレンジ色のキャラが可愛くて気になるんだけど、何のキャラだったっけ?時々見るよね。  【TV】
 

ピクニック・アット・ハンギングロック
PICNIC AT HANGING ROCK (75・豪)
(監)ピーター・ウィアー (脚)クリフ・グリーン (原)ジョアン・リンジー
(主)レイチェル・ロバーツ ドミニク・ガード ヘレン・モーゼ
なんとも神秘的な作品・・・少女たちが吸い込まれる様にいなくなってしまう・・
物事には始まりと終りがある・・でもその狭間で永遠にさまよっていそうな彼女達・・・?
ひとりピクニックに行けなかった女の子、彼女が一番一緒に行きたかっただろうに・・どこまでも・・・
「ファール・プレイ」のオバチャンが校長に・・。 【ビデオ】

ひぐらしのなく頃に
 (07・日本)
 
 
(監・脚)及川中 (原作)竜騎士07 07th Expansion
(主)前田公輝 飛鳥凛 松山愛里 あいか 杉本哲太 川原亜矢子 小野恵令奈 三輪ひとみ 谷口賢志 渋谷正次 米山善吉 星ようこ 田中幸太郎
 
昭和58年の夏。とある小さな村に引っ越して来た圭一はクラスからも歓迎され楽しい日々を過ごしていた。
しかし夏祭りの夜に起きた怪事件をきっかけに周囲に不穏な空気が流れ始め・・

ロシアンおはぎ〜〜?!(*´Д`)
それはともかく!
これ、その昔に流行ったゲーム・・の映画化・・だよね?
タイトルだけ漠然と知ってて、たまたま機会があったので見たけど、
かなり恐そう?と構えてたせいか、さほどでもなくて良かったのか悪かったのか。
しかし、両手にかわい子チャン(死語)JK〜!毎日が天国〜〜っ!ウフフアハハキャッキャ
からの〜 ああ言う展開なので、人によってはやはり相当恐い・・のかも?(知らんけど)
舞台が小さな村・・ってのはね、最近ハヤリの舞台(?!)だけど(そのハシリ?)
独特の閉塞感があるし、それはちょっと恐かったかな・・。
村じゃなくても学校でも国でも家庭でも(大きさ色々)言える事なのかもしれんけどね。
これ、2とか3とかあるらしいね?何かと謎だらけだったしね?気になる様な、さほどでもない様な。(オイ)
出る人は皆同じ?主演の演技がイマイチだったのでちょっと心配だし他はどうなんだろうと思って。
かわい子チャン二人はハツラツJKと見せかけた不自然さが最初から不気味で割と良かったけどね。
川原亜矢子は一瞬、吉瀬美智子かと思ったわ。    【CS】

ピザボーイ 史上最凶のご注文
30 MINUTES OR LESS (11・米)
 
(監)ルーベン・フライシャー (脚・原案)マイケル・ディリバーティ (原案)マシュー・サリヴァン 
(製作)スチュアート・コーンフェルド ベン・スティラー ジェレミー・クレイマー
(主)ジェシー・アイゼンバーグ アジズ・アンサリ ダニー・マクブライド ニック・スウォードソン マイケル・ペーニャ 
   フレッド・ウォード ディルシャッド・ヴァザリア ビアンカ・カジリッチ エリザベス・ライト・シャピロ
 
宅配ピザ配達員のニックは今日もお気楽にピザを届けていた。
が、届けに行った先で何者かに襲われ、体に時限爆弾を取り付けられてしまう。
きゃ〜〜ジェシーがピザ配達してくれるなら、1日1回はたのむぅ〜〜〜!
・・・いや・・・・・・・
1日1回はないな。3日に1回も多すぎるし。1ヶ月に1回?いや、そんなにピザ食べないか。
まあ、せいぜい3ケ月から半年に1回かな。ジェシーの可愛さと現実のせめぎあい・・
間を取って、4ケ月半に1回の男、それがジェシーだ!
ま、それはともかく・・
おバカ計画の巻き込まれ型コメディ。冴えないおバカボーイズ、VS、下ネタおバカおっさんズ。
そこに絡む殺し屋メヒコ。(名前忘れた)この人テキトーな扱いされてたなあ。
演じてるのが演じてる人なだけに、なんか一番いい人っぽく見えたのは私だけ?
爆弾チョッキ着せられたニック(ジェシー)を、どうにかして助けて〜!言いなりになって銀行強盗するしかないのね〜?
・・なんだけど、ニック達よりも、若干おっさんズのエピソードのが濃い感じ。
仕掛けた方だから余裕かましてただけかもしれんけど。単に見た目? 青年コンビは、カケアイにあんまりキレがなかったな。
ゆるい二人でも、ツーカー(死語?)なコンビネーション(ジャンプ?)を期待してたのに、
なんとなく、そんなに相性良さそうには見えなかったし、キャラ的にも薄い感じが。濃いおっさんズのせいかな〜?
ジェシー・・一刻を争ってるのにほのぼの感が〜(笑)どうもイイトコの坊ちゃん風味は隠しきれないご様子。
インド人チェットはロボットみたいで意味不明でちとキモい・・。妹は無駄に美人でさ〜。兄妹、他人疑惑。
全体を包むギャグは、ほぼ下ネタ。はいはい〜わかったわかった〜〜・・って、テキトーにあしらってたから、
もうどんなんだったかてんで覚えてないわ。(笑)ゆるい展開でも、一発でもいいから、おっ、こ、これはっっっ!( ̄□ ̄;!
・・ってなくらいの、破壊力ある爆弾ギャグがあっても良かったのに〜。(いっそ、ジェシーに爆発しろ、と?・・笑)
でも、エンドロール終わった後の、こだわりの家族経営日焼けサロンのTVCMにはちょっとウケた。(←どっぷり下ネタにウケとるやないかいっ)
ピザ配達も爆弾も、制限時間内で勝負なのよ!・・だったけど、
個人的願望なら、ジェシーにはピザボーイより荷物の宅配ボーイで・・ヨロシク!
宅配ボーイなら、某zonで頼む本やDVDを届けて貰えるわ〜。某zonさんてば、気が短いのか、大抵まとめ配送してくれないから、
ピザより絶対頻繁だと思うの〜。(・・さりげなく苦情?・・笑)   【BS・スターチャンネル】

美術館の隣の動物園
ART MUSEUM BY THE ZOO (98・韓国)
(監・脚)イ・ジョンヒャン
(主)シム・ウナ イ・ソンジェ アン・ソンギ ソン・ソンミ
短気で口うるさい現実的な男と、のんびり屋で恋に恋してる様な女の子が繰り広げるバトル?が見もののラブ・ストーリー。
「恋って一瞬で落ちる物ばかりじゃないのね」・・ってつぶやく彼女、シム・ウナは可愛いかった。
「八月のクリスマス」と「カル」しか知らないけど、この役はとても良かったわ。こんなに可愛い人だったのね。
自分を撮られたビデオを見るシーンでは、ウルウル来たけど(T_T)爽やかで、コメディ要素もある素敵な作品でした。 【ビデオ】

非情の罠
KILLER'S KISS (55・米)
(監・脚・撮影・編集・録音)スタンリー・キューブリック (脚)ハワード・O・サックラー
(主)フランク・シルヴェラ ジャミー・スミス アイリーン・ケイン ジェリー・ジャレット ルース・ソボトゥカ
キューブリックの長編第2作、商業映画としてはデビュー作にあたり、60年に44分の短編として劇場公開された後、93年に67分の完全版として復活。
ちなみに私が見たのは完全版の方です。
向かいのアパートに住む男女・・うらぶれたボクサーと同じくパッとしないダンサー。
お互いをたまに意識して・・な部分はちょっと惹かれるモノもあったけど、やはりこの作品で一番印象的だったのは、マネキン倉庫での格闘シーン。
無数のマネキンの異様な雰囲気がホラー好きにはたまりません。(毎度同じ事を・笑)
しかし、本人達は闘うのに必死だから、周囲のマネキンすら武器にする事しか考えてないのがちょっと笑える。
で、例の男女・・主人公とヒロインですが・・とっても真正面過ぎる窓なのに、カーテンしないのかよ!・・ってツッコむ間もなく事件が起こり・・
・・で、マネキンの後・・うーん・・ラストのロマはいらんでしょ・・不自然だと思ったのは私だけ?
・・と言うか、ヒロイン、口元が猿系でガッカリだったわ。男なら顔面全部まんま猿でもオッケー♪だけどさあ。
それにしてもキューブリックも若い頃は1人で色々やってたのね〜。その情熱・・細部への思い入れは充分に伝わって来たわ♪ 【ビデオ】

ヒストリー・オブ・バイオレンス
A HISTORY OF VIOLENCE (05・米=カナダ)
(監)デヴィッド・クローネンバーグ (脚)ジョシュ・オルソン (原作)ジョン・ワグナー ヴィンス・ロック
(主)ヴィゴ・モーテンセン マリア・ベロ エド・ハリス ウィリアム・ハート アシュトン・ホームズ ピーター・マクニール 
   スティーヴン・マクハティ グレッグ・ブリック
勇敢なヒーローから一転、忌まわしい過去に向き合わざるを得なくなった主人公とその家族(妻)を通して、暴力の一筋縄でいかない恐ろしさが
浮き彫りにされ、更に、消せない自分の内面にも思いをめぐらされたり・・と、思いがけず色々と考えさせられる作品だった。

内容だけ観ると、原作がコミックだなんてとても思えない。(^^;
普通の生活に突然襲い掛かってくる暴力・・。場所が場所なだけに、即、銃!なんてのが考える隙もなく恐ろしい。
血が飛び散るだけならまだしも・・銃ぶっ放した後に、体にへばりついてるモノなんかが・・生々しくってね。
相手を刺激しない様に、心臓の音抑えて死んだフリでもしてたい程・・(相手は熊かいっ)な、張り詰めた空気・・。
ヴィゴにへばりついてるマリア・ベロも生々しかったけどさ〜・・ベロにへばりついてるヴィゴか?_(T▽T)ノ彡☆
でもエド・ハリスは貫禄あって好みだったなぁ・・(^^; ちょい不良(悪)オヤヂなんて吹っ飛ぶくらいの
激悪オヤヂ。(笑)
骨格がヴィゴと似てるので、彼が兄でも良かったかも?何にしても思いがけずえらく気に入ってしまった作品でした。
【以下ネタバレあり!未見の方は読まないでね】
最初は、トム(ヴィゴ)は記憶喪失?なんて思ってたんだけどね。(フツ〜ですね・笑)
だいたいが寡黙なタイプみたいだったから、何年も隠してても、優しくて静かでステキ・・(* ̄∇ ̄*)程度にしか思われてなかったんでしょうね〜。
(実際ステキだし〜奥目でも〜竹山ヘアでも〜もしゲ○だとしても〜??・笑)
奥さんは(彼とは反対に)子供時代から、まんますくすく明るい所だけ見て大人になったみたいなタイプだったしね。
いきなり!な激しい暴力描写が印象的だけど、それと同じ位強い印象を残したのが、二度の夫婦だけのあのシーン。
一度目の、奥さんのあのハイスクール・チアの格好・・気持ちは解らんでもないけど、目がテン・・!( ̄∇ ̄;)
そんなの・・オタクのコスプレじゃないんだからさ〜・・って、ヴィゴ喜んでるし〜_(T▽T)ノ彡☆
で、そんな無邪気?なシーンから一転、二度目の階段シーンでは、奥さんイッキに10歳位成長した(させられた)みたいで、私としては、
何故かチアガールよりは正視出来たんだけど(笑)愛してるが故の微妙な負の感情もヒシヒシと感じられて、とても良かったです。
(注:こう言うシーンが好きな訳ではない・・痛そうだったし・・爆)
ラストもね・・彼女はあの後どうしたんだろう?とか、最初にかける言葉は何だったんだろう?とか、ずっと想像してしまったよ。
彼を受け入れる事は、穏やかな日常に息をひそめた恐ろしいモノをも受け入れる事になるかもしれない・・?・・なんて気配も感じられて
またまた緊張してしまったり・・。 
本日の観客・・気のせいか中年男性が多かったなぁ〜・・ヴィゴだから?(どう言う意味?!笑) 【KBCシネマ】
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
2006年・つるデミー賞作品賞受賞おめでとう〜!(≧▽≦)ヴィゴー!エドさま〜!・・(¬¬)・・アカデミー賞のがエエですと?_(T▽T)ノ彡☆

ビッグ・フィッシュ
BIG FISH (03・米)
(監)ティム・バートン (脚)ジョン・オーガスト (原作)ダニエル・ウォレス
(主)ユアン・マクレガー アルバート・フィニー ビリー・クラダップ ジェシカ・ラング ヘレナ・ボナム・カーター ダニー・デヴィート
   スティーヴ・ブシェミ アリソン・ローマン マリオン・コティヤール ミッシー・パイル
初恋の君・ハズれモンの個性派A君に**年ぶりの同窓会で再会したら、すっかりカドが取れちゃって、普通の良き大人、良き父親に・・。
なんとも微笑ましい光景でありながら、過去の彼が消えていく・・なんだかそんな印象を受けて少しうろたえてしまった。
心温まるお話だなぁ・・と思ったと同時に。まあ、多かれ少なかれ、こんなホラ話は、誰もがした事があるよね?(ない?^_^;)
私も子供によく話してました・・例えば、お母さんの小さい頃はねぇ、あちこちに恐竜がいてねぇ・・とか。それ、子供は暫く本当の話だと信じて
いたらしく、ウソだと知った時は本気で怒ってたなー・・;;牛乳配達の話なんて、私のバカの一つ覚えの『恐怖の赤ちゃん』の話と同じやん!( ̄∇ ̄;)
だけど思うに、そんなホラ話の陰に潜んでいる過去の事実なんて、話してる本人にはどうでもいい事。思い出したくもないしょーもない過去を
子供に話してドースル?って感じかな。(笑)考えてみれば、自分だって似たようなお話を聞いて育ったし。懐かしいなあ。あったかかったなぁ。(笑)
なのでねー・・このオヤジさん、全然OKじゃん〜!好きだわ〜!と思ったんだけどね。(同類か?^_^;)
息子がそんなオヤジに苛つく気持ちは分からんでもないけど、どうして目に見える”証拠”を求める?そしてもしそこに自分が心配してた事実が
あったとしても、それが一体何だと言うんだろう?自分の母親を見れば、オヤジの真実なんて一目瞭然だと思うんだけどなぁ。(バスタブ良かったね)
これは、まんまサンタクロースかな?みんな事実を知っているけど、誰もがそっとそのままにしている・・大切なのが事実を暴露する事ではない事を
誰もがみんな知っているし、それこそが真実だと思うから。まあ、子供が苛ついた一番のポイントは、オヤジの話が自分のヒーロー伝に偏ってるのが
鼻についた、って事なだけかもしれないけどさ。(笑)でも(本当は無かったであろう)自分の死に方を設定し、それを信じて、ドンマイ精神で進む様は
素晴らしいと思ったよ。カッコ良すぎだけどさ〜。_(T▽T)ノ彡☆
その他彼の話は、正直私が想像していた物を越える奇抜さがなく、いきあたりばったりな感じで印象薄。
いいな♪って思ったシーンが、ほとんど予告編で見た物ORどっかの映画で見たような物だったのも痛かった。しかし、過去のバートン作品に使用
してたモチーフがあったし、これはある意味彼の映画人生の一つの区切り、彼自身が作り上げてきた映像世界=ホラ話の総決算だったのかな?
だとすると、次から又彼の別の新世界が開ける?・・これで燃え尽きました・・にはならないよね?^_^;
ゆあん♪は可愛いかった〜。ヘララァ〜って笑った顔サイコー!好奇心旺盛な役がピッタリでした。そして、それ以上に印象的だったのが、J・ラング。
彼女の立場が、この作品を支えていると言っても過言ではないと思う。彼女がいなければ、オヤジは伝説にはなってないぞ!(なったんかいっ)
ちょっと辛口な感想になっちゃったけど、そっと宝箱にしまっておきたくなる様な温かい作品でした。
いつだって(作り話と分かってはいても)夢の様な話を聞くのは嬉しい時間。(バートン好きだし;)
ただ、非常に個人的な好みから言うと、次回はもうちょっと「毒」が欲しい気も・・( ̄∇ ̄;)
おとぎ話には、「毒」とか「闇」は欠かせないと思うのでね〜。・・人生にも?( ̄∇ ̄;) 【ユナイテッド・シネマ】

ビデオドローム
VIDEODROME (83・カナダ)
(監・脚)デヴィッド・クローネンバーグ
(主)ジェームズ・ウッズ デボラ・ハリー ソーニャ・スミッツ
この発想が面白いね〜!演じてるウッズも可笑しい〜(笑)いや、ウッズってこんな妙〜な方だったっけ?( ̄∇ ̄;)
私、ずっと誰か他の人と勘違いしてたかも?(汗)デボラは懐かしかったなぁ。素敵よね〜。こんな作品に出演してたなんて知らなかったわ。
それにしても、こんな時代・・こんな病、伝染したらどうする?ぐぢゃぐぢゃねちゃねちゃねっとり〜まったり〜?!(笑)【ビデオ】

ヒドゥン・フェイス
LA CARA OCULTA / THE HIDDEN FACE (11・コロンビア=スペイン)
 
 
(監・脚)アンドレス・バイス
(主)マルティナ・ガルシア キム・グティエレス クララ・ラゴ アレクサンドラ・スチュワルト
 
同棲中の恋人のベレンからビデオメッセージで別れを告げられたアドリアン。
悲しみにくれながらバーで酒をあおる彼だったが、美人店員ファビアナと知り合いになり・・

♪わ〜がま〜まは、男の罪、そ〜れ〜を許さないのは、女の罪♪
初っ端からがっつり昭和ネタ;;それにこれ歌うの何度目よ;;
でもまさに、誰かからそう言われたみたいに感じた本作。
好きな男をちょっとでも疑れば、結局膨らんだ疑惑に女の心は閉じ込められてしまうのよ!
・・てな感じで。おっと・・何か書くとネタバレになりそう;;それは【以下・・】で。
でもこれ見始めは、ファビアナがアドリアンの家で色々気にし始めた時には・・え?お屋敷ホラー?
んで、いかにもホラーな誰かが一瞬映ると・・あ?心霊ホラー?
・・な〜んて、掴み所ない感じで。で、まさかああ言う事だったとはね・・;;
掴み所ないと言えば、アドリアン。ベレンにフラれた?時には一応落ち込んではいたけど、わざわざバーに行って落ち込まんでも。(爆)
その後は、速攻ファビアナと仲良くなっちゃうし、更にその後はあんな事だって発覚するし、
実際、最初から別になーんも感じてなさそうでさ。マトモに神経働いてるの?そんな感性で天才指揮者と言われても。(集中攻撃・・笑)
ファビアナ役の女優さん初めて見たけど、米○涼子を可愛らしくしたみたいな見た目で一般ウケしそう。
ベレン役の女優さんは見た目も声の質もいかにもスペイン人って感じ。・・て、これでスペイン人じゃなかったらごめんけど。(^^;
ベレン、靴デザイナーらしくファッションもカラフルでお洒落だったので、その後が視覚的にも悲惨に感じた;;
【以下、ネタバレしてます。未見の方は読まないでね】
自分の最も恐いホラーアイテム?の一つって地下室なので、いや、地下室は出てこないけど;;似たようなもんだしね・・。
あんなビクともしない密室、たとえちょっとだけでも絶対入りたくない。誰かと2人でも絶対イヤ。
だって相手が先にサーッと出て閉じ込めてしまうかもしれんし。めちゃくちゃ疑り深い?( ̄∇ ̄; 
いや、その位の用心をすべきなのよ、密室には!(`ロ´)
密室怖すぎ・・密室モノ大好き。(え) もう言ってる事が支離滅裂だけどいつもの事ね。( ̄‥ ̄)
ファビアナ酷いな・・。もうそんな感情になる程アドリアンを愛してたのは解るけど・・やっぱり酷い・・。
まあ、後で立場が逆転しちゃったけど、ベレンはきっとあの後、彼女を出してあげたと信じたい。
なんか、浮気男のアドリアンだけあの密室を経験してないのも納得いかないなぁ〜アドリアン攻撃再び・・( ̄∇ ̄;
♪わがままは〜♪とか歌っておいて言うのもナンだけど、女性2人にはそこまでの罪はないと思うだけに。
あのお屋敷、最初は緑に囲まれたスイートなお家♪って思ったけど、外観だけではわからない所もあるのね。男と女も・・? 【DVD】
 

人のセックスを笑うな
 (07・日本)
 
 
(監・脚)井口奈己 (脚)本調有香 (原作)山崎ナオコーラ
(主)松山ケンイチ 永作博美 蒼井優 忍成修吾 温水洋一 市川実和子 藤田陽子 MariMari あがた森魚
 
みるめが通う美術学校の講師としてやってきた年上のユリ。ある日彼女から絵のモデルを頼まれたみるめは、すっかり恋に落ちてしまう。
始まる時に出たタイトルは、don't laugh at my romance だった様な?なんで日本語にするとこんなタイトルになるの?(逆か?)
主人公の男の子の名前・・みるめ、て何〜?女を見る目が出来る様に命名されたん〜??Σ\( ̄ー ̄;
そんな妙な名前だったので、てっきりコミックが原作かと思ったら違ってたみたい。
で、本作・・とにかく、「2人」・・の空気〜世界を堪能する作品でした。
2人・・それは主人公とサユリ(ユリ)であったり、あるいはサユリとえんちゃんであったり・・
みるめと某のきなこ餅食べるシーンとか、堂本君とえんちゃんの最後のシーン・・○○の後とか・・(笑)
そんな空間と俳優が皆とても自然な雰囲気でとても良かったので、
さして劇的な展開がある訳でもない物語なのに(笑)思ってた以上に楽しめました。
特に印象的だったのは・・サユリがみるめの上をウロウロする所(笑)なんかもだけど、
やっぱりさっきも書いたけど、えんちゃんの○○の・・。あの蒼井優ちゃん、サイコーやん!?素晴らし過ぎる!(笑)
ただ、結局、彼らはどうなるの?・・って思ってたら、最後にあの一言が〜。
自分の不安をナシにされる程のインパクトはあったけど、ちょっとズルいやり方な感じがしないでもなかった。
(注:ここは原作と同じなのだそう。文字世界は文字で終わらせても映画は・・??)
2人でいる空間・・を楽しんでいても、決して2人が同じ思いを抱いてるとは限らない。
2人が別々の空間にいても・・決して同じを思いを抱いていないとも限らない。
思いがけず好感持てた作品だったので、この監督さんの(何となくスルーしていた)「犬猫」も見たくなりました。(^^ゞ
あ、そうそう! えんちゃんが展示会に行く時に着てたフード、しっかりパッチだった!
しかし、何のパターンだったか忘れてしまった!なんてこったい!
こんな、(ちょこっとパッチな洋服でなく)キルトをそのまま外出着にしてるのって超珍しいのに・・不覚・・! 【BS】

瞳の奥の秘密
EL SECRETO DE SUS OJOS / THE SECRET IN THEIR EYES (09・スペイン=アルゼンチン)
 
(監・脚・製作・編集)フアン・ホセ・カンパネラ (脚・原作)エドゥアルド・サチェリ (製作)マリエラ・ベスイエフスキー
(主)リカルド・ダリン ソレダ・ビジャミル パブロ・ラゴ ハビエル・コディーノ カルラ・ケベド ギレルモ・フランセーヤ
 
刑事裁判所を定年退職したベンハミンは、25年前の忘れられない殺人事件についての小説を書こうとペンをとるが・・。
過去の殺人事件に向き合いながら、自分の忘れられない過去と現在を見つめなおす。
有耶無耶にされていた二つの愛の形が、時を経て蘇る・・。過去に旅する男とは対照的に、「女はいつも先を見て進むだけ」・・が印象的。
列車のシーンはとても切なく、よくある場所によくある別れ・・にならなかったのも奇跡的。
ベンハミンとイレーネ、そしてパブロ(←好きだったなぁ・笑)のバランスもナイス。
他の人達とのカケアイや間のタイミングもとても良く、悲惨な事件の中にもユーモアがあって絶妙でした。
ベンハミン、くどくど文句言いながら仕事に出かけるあたり、性格がよく表れてるなぁ〜;;
で、愛を感じたら、すぐにドバァァァァガバァァァじゃなく、忍ぶ恋のラテンの方もいるのね〜とか思ったよ。(←イタリア人=陽気と同じ思い込み・笑)
でも、愛に人生を捧げる覚悟・・と言うか、情熱にはやはり人一倍のモノがあるよね。
それが感じられるだけに、ウジウジした・・もとい、分別のあるベンハミンが余計不憫と言うか、
日本人感覚の等身大と言うか(これも思い込みかもしれんけど)に見えて、共感したり応援したくなったりも。
混乱していたこの時代の刑罰については今では信じられない事がまかり通っていたけど、
被害者の悲しみや憤りだけは、時代が変わってもなんら変わりはないよね。
薄れゆく愛しい記憶・・の絶望感、その時でオワリになんて出来ないと言う執念、
法律とか建て前とは別の、当たり前とも言える感情も痛い程伝わって来た。
いきなりドーンと現れたサッカー競技場も、それまでの雰囲気と一転してインパクトあったなあ。
犯人をわざとあおって自供させたり、タイプの文字〜綴り・・などは、物語として平凡だし読めすぎで残念・・だったけど、
それを除けば、とても面白く、もう一度観たいと思える作品でした。
そう言えば、あれよあれよと言う間に劇場満席。補助席も出た程の盛況ぶり。
アカデミー賞受賞効果かもしれないけど、メジャー系でないこう言う作品に注目が集まるのはちょっと嬉しいね。 【KBCシネマ】

瞳をとじて
CERRAR LOS OJOS / CLOSE YOUR EYES (23・スペイン)
 
 
(監・脚・原案・製作)ヴィクトル・エリセ (脚)ミシェル・ガスタンビデ
(製)クリスティーナ・スマラガ パブロ・E・ボッシ ホセ・アルバ オディーレ・アントニオ=バエス 
   アグスティン・ボッシ ポル・ボッシ マキシミリアーノ・ラサンスキー
(主)マノロ・ソロ ホセ・コロナド アナ・トレント ペトラ・マルティネス マリア・レオン マリオ・パルド エレナ・ミケル 
   アントニオ・デチェント ベネシア・フランコ ホセ・マリア・ポウ ソレダ・ビジャミル フアン・マルガージョ
 
元映画監督のミゲルは22年前のある事件についての取材を受ける。
それは彼が監督していた映画の主演俳優フリオが撮影途中に突然失踪してしまったと言う事件だった。

スペイン人、朝から晩までお酒ばっか飲んでるな〜(笑)
それはともかく!
本作、ヴィクトル・エリセ監督の31年ぶりの長編だそうで。んで、「ミツバチのささやき」のアナ・トレントも出てたよ。
アナちゃん、以前も何かでチラッと見た事あったとは思うけど、んで当たり前だけどもうすっかり大人の女性でさ、
年月は確実に過ぎてる様で・・トオイメ・・。
実は自分はエリセ作品は大過去にミツバチしか見てないと思うので馴染みは全然ありません〜。
で、寝かせに寝かせた(?)新作なら過去作に通じる何かが絶対あるんだろうなと勝手に思ったりもしたもんで、
過去作よく知らない(ミツバチすら記憶薄い)自分はトオイメどころか、瞳閉じたまんまで本作を迎えてしまいました!と言った所。( ̄∇ ̄;
早い話、本作を待ちに待ってたエリセファンと言う訳でもないので、ちょっと気後れしてると言うか。( ̄∇ ̄;
ま、そんな感じだけど、そう言う目から観た感想を。
冒頭すぐに映画内映画で、とっても映画らしいある種の懐かしさが充満してたわ〜。
他は普通に現代なんだけど、そこにも漂うこの懐かしさは何だったんだろ?
ミゲルにとってはフリオを探す事がイマも(過去とは違う形で)生きてる自分を確認する事でもあったのかな?
瞳を閉じて・・人は何を見、何を思う・・?
見えるものだけが人生を作るのではなく、見えないものにも人生は作られ支えられてる様にも感じた。
人生が終わる時・・それこそ永遠に瞳を閉じてしまう一瞬にも、これまでの人生や先への或いは残された者への想いが見えるのかなぁ・・とも。
未完の映画って・・人生も同じなのかも・・。
編集者の親友キャラが他とは違って良いアクセントだった。フリオの所持品に日本語が書かれたマッチ箱らしきもの発見〜。 
どうでもいいけど、本作を鑑賞した映画館はずっと前から気になってたミニシアターで、今回初めてやっと行ってみました。(^^ゞ
とてもキレイでオシャレな映画館だったので写真を撮らせてもらいました。(許可受け済)
今回の部屋のスクリーンはちょっと小さめに感じたけど、前の方の席をとれば丁度いいかも。(今回は後ろだったので)  【kino cinema天神】
 

ヒトラー 最期の12日間
DER UNTERGANG (04・独)
(監)オリヴァー・ヒルシュビーゲル (製作・脚)ベルント・アイヒンガー (原作)ヨアヒム・フェスト トラウドゥル・ユンゲ&メリッサ・ミュラー
(主)ブルーノ・ガンツ アレクサンドラ・マリア・ララ コリンナ・ハルフォーフ ウルリッヒ・マテス ユリアーネ・ケーラー ハイノ・フェルヒ
   クリスチャン・ベンケル トーマス・クレッチマン
20世紀最大の極悪独裁者ヒトラーの、まんま最期の12日間を(秘書ユンゲの体験を通して)描いているが、
舞台が殆ど、彼と側近が避難した首相官邸地下要塞と言う限られた空間、そして当然だがそこでは”彼ら側”only”なので、
そこで繰り広げられる様子が、時折、あたかも正義の為に戦ってる集団の様にも錯覚し
てしまいそうで我ながらぞっとした。
(・・と言っても、ここではみんな、自分たちのやってる事に何の疑いも持ってなかったんだろうし、それも当たり前なのかもとも思ったけれど。)
特に、宣伝大臣ゲッペルスの夫人の行動には圧倒された。立ってるだけでサイコ風貌な(オイ)ゲッペルスのその横に、更に
何考えてんだかワカラン眼差しでいつも佇む夫人は、最初からどこか胡散臭いモノを感じてたけどね・・迫力だったわ;;
あの傾倒ぶりは、いかにも、そこに美しい真実が存在してるみたいにも見える恐さ・・のピークでした・・。
ヒトラーもエヴァも他の側近達も、其々に個性的ではあったけど、彼女の強烈さに、みんな吹っ飛んでしまった感じも。
そして、外で彼らを信じて戦う少年少女達の姿は衝撃的であり、後に少年の1人がユンゲと出会う所で、やっと
自分も長く惑わされていた何かを取り払えた気持ち、やっと我に返り、冷静に辺りを見廻せる精神状態に戻った感じだったが
ユンゲ本人は、自分がオシゴトしてる間に起こっていた事実を知った後は、この時よりももっと血の気がひいたかもね。
その時からお亡くなりになるまで、彼女はどんな風に、自身の人生と、関わってきた歴史を見つめてきたんだろうか。
突撃をやめて家に帰り、しかし熱を出して寝込んでしまった少年に親が抱いた思い・・「でも生きている」の一言がとても心に残った。
そんな国民を人とは思わず、自分だけの帝国を築こうとした独裁者の最期は、彼なりな潔さを持ったつもりだったのかもしれないが、
自分にはどこぞの宗教独裁者の様に、何の責任も負わずただとっとと跡形なく逃げた印象で、ただの小心者の最期みたいにショボく映った。
前日にバタバタとエヴァと結婚したあたりも、ともすればまるでメロドラマみたいな感情を抱いてしまう恐れがある(笑)けれど、だから人間的な
善い心があったとは単純には思わないし、
返って益々精神世界のちいせー奴なんだな・・とか思ったりも。( ̄∇ ̄;)←ヒトラー前にしても妖怪全開。
だから余計、たったこれだけの奴に忠誠を誓い、組織をここまでにのし上げた力に改めて寒気がしてしまったんだけれど。
ただ、こんな混乱する状況で正しい方向に向かうにも、自分の生まれながらに置かれてる状況にその半分以上が左右されている恐れもあるよね・・
彼らを擁護する気持ちはさらさらないが、ユンゲやあのゲッペルスの子供達を見ていて、複雑な気持ちになってしまったよ。
こう言う作品を観ると、今までに見た関連作の登場人物たちも、この戦下のどこかに存在しているみたいに思えて、
いろんな視点から改めて独裁政権について考えさせられたよ。
監督は「es」のヒルシュビーゲルさんだったけど、「es」での俳優さんも出てましたね。・・名前知らないけど印象的でした。【シネテリエ天神】

ヒトラーの贋札
DIE FLASCHER / THE COUNTERFEITERS (06・独=オーストリア)
(監・脚)ステファン・ルツォヴィッキー (原作)アドルフ・ブルガー
(主)カール・マルコヴィクス アウグスト・ディール デーヴィト・シュトリーゾフ マルティン・ブラムバッハ アウグスト・ツィルナー レン・クトヤヴィスキ
   ファイト・シュテュプナー セバスチャン・アーツェンドウスキ アンドレアス・シュミット ドロレス・チャップリン マリー・ボイマー
史上最大の贋札事件”ベルンハルト作戦”に携う様に命じられたユダヤ人達の命がけのドラマ。
戦時中にこう言う事は割と行われていたらしいけど、ナチス絡みだとそれで経済を揺るがすとか言う以上に人に対する邪悪さムンムン。
実際、囚人にしたユダヤ人達を強制的にその作戦に従事させ、成功しても失敗しても、常に先には死が待ち受けている状況に追い込むとは、
ナチスの悪賢さに辟易・・こんなんに賢さなんて言葉を使いたくもないけれど。皆、そんな悪知恵を世にしらしめる為に生まれてきたのでもあるまいに。
極限状況の中、贋札作りのメンバー其々の苦しみや悲しみが、不本意な怒りとなってぶつかり合う様がとても痛々しく、
その理不尽さに、自分も悲しみを通り越して怒りがわいてくる様だった。メンバーの1人が自分の子の*****を渡された所もショックだったし、
皆が必死でかばっていたのに、****が△△された所なんて、もう、腰が抜けたかと思うくらいショックが大きかった!
例えばホラー映画の残酷シーンなんて結構慣れっこになっててヘッチャラな私だし、****がああなる事はほとんど予測していたにも関わらず、
本当にショックを受けた・・マジで下半身がガクガク・・それに続くサリーの状態と殆ど一体化していた様に思う。(涙)
この映画は、実際にこの作戦で贋札を作ったメンバーの数少ない生き残りであるアドルフ・ブルガー氏の著書を元に作られたフィクションだけれど、
では事実はどうなのか?とか、ちょっと気になる所もあったので、彼の原作も読んでみたいと思う。
主人公のサリーを演じた俳優さんは私は初めてだと思うけど、個性的で印象が強く、とても良かったです。
ブルガー氏・・役の俳優さんは少々フランケンっぽいけどイケメンだったので早速チェック!(笑)既にドイツではかなり人気のある俳優さんだそうで。
【追記】ブルガー氏の著書「ヒトラーの贋札・悪魔の工房」読みました。
ここでは、彼の生まれ、当時の社会情勢、そしてSSによる理不尽な逮捕〜囚人生活〜解放後が綴られていて、映画の中の贋札作りはその中の一部。
サリーのモデルとなったスモリアノフに関してもそれほど沢山の情報がなかったりしたけれど、淡々とした語り、その一語一語にずっしりと重みを感じ、
悲しいのと同時に、また少し目を開かされた気がしました。私が気になった部分=ブルガーのサボタージュの一件については、
映画にある様に、わざと完成を遅らせたりはしたらしいけど、そこにある意味1人だけ理想に走ってる様な
上から目線的な部分が見受けられなかったので安心しました。 【シネテリエ天神】

一人息子
 (36・日本)
(監)小津安二郎 (脚)池田忠雄 荒田正男 (原作)ゼームス・槇
(主)飯田蝶子 目守新一 坪内美子 笠智衆 吉川満子 突貫小僧(青木富夫)
信州の紡績工場で働く母・・と、その一人息子。彼は中学に進学したいと思っていたが、母にはそれを言い出せないでいた・・。
いやぁ・・よく寝るアカンボだったなぁ〜!ジャガー横田の息子かと思ったよ!
それはともかく(笑)
最初は子供の視点だったのに、中盤から段々と母親の視点に移ってしまった。上京した母に、最新の娯楽を体験させてあげる息子・・が、
大変な様な羨ましい様な・・。で、劇場で居眠りしてしまったり・・な母の姿が悲しい様な微笑ましい様な・・。
なんで結婚や子の誕生まで、母が上京するまで隠してたのかは理解に苦しむけど、それだけ、自分の人生はまだこれからなんだ・・って思いも
あったのかな。母親って、息子にとって、一番甘えられて、でも、いつの日か一番甘えられない存在になるんだろうね。
母親にとっては、子の出世を望んではいても、本当は人として優しく、立派になってくれるのが一番嬉しい気もするんだけど。(自分にとっては、かな)
あんな姿勢の息子が、母の叱咤でああなる所も良かったけど、それ以上に、田舎でずっと心から息子を想いながら働く母の姿に胸が熱くなってしまった・・。
フィルムが古いせいで雑音がひどかったり、セリフが聞き取りづらい所もあったけど、思いがけない背景の長まわしに目を奪われたり、
シンプルな内容なのに全然眠くならない(笑)展開でした。
ところで、登場人物のバカ丁寧な「です」「ます」言葉が気になった私だけど、映画だから?それとも当時は普通だったの?
こんな、身内でも他人行儀な喋り方は「サザエさん」のタラちゃんだけかと思ってましたが・・!
それと、いつも張り付いたような笑顔をキープしてる息子も何だかミョ〜〜だったなぁ。「いつもニヤニヤしている日本人の本心が解らない」・・
って言う外人さんの気持ちが今回すっごくよく理解できた。(爆)・・ホラ、また口角上がってるよ!(誰) 【BS】

Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち
PINA (11・独=仏=英)
(監・脚・製作)ヴィム・ヴェンダース (制作)ジャン=ピエロ・リンゲル (振付)ピナ・バウシュ
(主)ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団
09年に他界した舞踏家ピナ・バウシュと彼女率いるヴッパタール舞踏団のダンス芸術のドキュメンタリー。
舞台の合間に団員達が亡きピナの思い出を語る。

自分は音楽にウトいし、ダンスの知識もありません!
・・って、開き直って、たまアリ400レベル以上な距離(昨年初体験したキブン的に)から遠慮がちに鑑賞したけど・・
なんとも、なんとも・・ なーんの知識がなくても別にいいじゃん?面白かったし!
・・などと、見終わった後には、別の意味で、大いに開き直っていたわ〜(^^ゞ
と言うのも、ダンスって聞くと、やっぱり構えてしまう所があって、
例えば、運動神経やリズム感、年齢や容姿とか、どこかにキマリや制限がある様な気がしていたし、
日常とはあまり繋がりもない気もしていて。
でも、どうよ!この、ピナ率いる舞踏団のダンスと言ったら・・そんなモノをあっさりと超えて、
わきあがるわきあがる、ほとばしるほとばしる、それはもう、自由に(好き勝手に?笑)踊りまくる踊りまくる!
人は、もっと身体を使っていいんだ、身体はもっと好きに動かされていいんだ、
身体の全部を目覚めさせるんだ、気持ちはもっと身体で表されていいんだ、感情も身体も、そこに制限なんてないんだよぉー!
ほか、いろいろ・・ 人はダンスにウトくてもダンス見ていいんだ!踊ってもいいんだ!とかも(笑)
そんな事を、凄く感じてしまったので。
各々のダンスはとても独創的で、単にキレイ〜なモノじゃない。
ある時は醜く、ある時は悲痛、ある時は退屈で、ある時はクドい。(オイオイ)
でも、いつも身体の奥底から何かがわきあがってて・・叫びがうねりとなって自分も巻き込まれて行く感じ。
特に面白かったのが、うまく言葉は見つけられないけど、普通の自発的な感情表現だけでなく、
受動的な感覚(人の視線など)や、無意識の感覚(習慣や自然現象など)とか、例えば日常、
こうして生活している中で気にもとめていなかった周囲の感覚などが、身体表現=ダンスとして形になっていた所。
と言っても、自分がそう感じただけで、何をどう感じるかは人によって違うかもしれないし、
でも、どんな印象を持ったとしても、それを全て受け入れてくれる様な包容力も感じられて、
そんな所も、ド素人には良かったです。(^^;
かなり個性が強いので、好き嫌いはあるかも?だし、ダンス界では今更〜で超有名だとも思うけど、
予告編も良かったので、興味のある方はどうぞ。 ttp://www.youtube.com/watch?v=7MSN9wDBcwU
特に自分が好きだったのは、トウシューズの女性やモノレール?の前の女性、
駆けながら椅子を踏み越えて行く女の子なんて、全身に感じる世界がもう心地よくて〜!
断崖の上の男性の躍動感もすごく好きだった。冒頭のは生々しいインパクトがすごかったし、テーマ曲の踊りも素晴らしかった。
・・と言うか、テーマ曲、頭から離れん・・。ま、そもそもこの曲が好きで見た、ってのもあるけど(^^ゞ
監督は、ヴェンダースだったのね。最近は音楽関係の作品が多い?
そう言えば、「B.V.S.C」も、ぜ〜んぜん知識なく見て、でもやたら面白くて〜大好き♪になった前科アリ。(^^;
ピナさん・・皆のお話から、その素敵なお人柄がわかる様でした。
絵になる瞬間、信頼関係がモノ言う瞬間(笑)、一番燃えた瞬間、・・色々な素敵瞬間も。  【DVD】

ひなぎく
SEDMIKRASKY (66・チェコスロバキア)
(監・脚・原案)ヴェラ・ヒティロヴァ (脚)エステル・クルンバホバー (原案)パーベル・ユラーチェク
(主)イヴァナ・カルバノヴァ イトカ・チェルホヴァ
万華鏡の様にめくるめく映像・色彩。実験的な部分もあると思うが、色味の美しさと構図にセンスが感じられる。と言うか、これは66年の作品!
そう思うと余計に、この斬新さは凄いなぁと思う。(一部、ヤン先生アニメを思わせる部分もある・・チェコ作品なんだよね。・笑)
内容はと言うと、表面的にはオシャレなオバカ姉妹の事の顛末は・・?って感じなだけだけど、この時代背景を考えると、こんな作品が生まれた事が
とても嬉しいと言うか悲しいと言うか当然と言うか・・受ける罰さえ、彼女達には意味不明な空回りな物で(壊れた皿を並べる感覚に狂喜・笑)
そのまんまの社会に強烈な批判を浴びせてる様にも見え、不思議な感覚に陥ってしまう。
最後の大事な言葉・・『踏みにじられたサラダだけを可哀想と思わない全ての人に捧げる』。インパクトあるなぁ〜・・( ̄∇ ̄;) 【ビデオ】

陽のあたる場所から
STORMY WEATHER (03・仏=アイスランド=ベルギー)
(監・脚)ソルヴェイク・アンスパック (脚)セシル・ヴァルガフティグ ピエール=エルヴァン・ギヨーム ロジェール・ボーボ
(主)エロディ・ブシェーズ ディッダ・ヨンスドッティル バルタザール・コルマウクル イングヴァール=E・シーグルズソ
人は誰でも、誰かの助けになりたい・・って思うよね?仕事の枠を越えても、自分が出来る事はやりたい、って思うよね?
だけど、それが必ずしも正しいとは限らない、いや、仮に正しい事だとしても、それで全ての人間が幸せになれるとは限らない。
自分が他人を導けると信じるのは、ある意味では傲慢な態度とも言える。そこまで自分は完璧か?!・・って
ね。
そしてそんな自分に気付くと、余程注意して生きていかないと、どこかから急激にココロが崩れてしまう事もあるんだよね。
島に渡ってからのコーラ(エロディ)・・もう、見てる方が(;´д` )トホホ・・って泣きたくなるくらい踏んだり蹴ったり。

そうそう、あのスーパーでの缶詰みたいに。見て見ぬフリして笑うだけの他人のが世の中には多いじゃない?でもそんな時、
少しでも手を差し伸べてくれる誰かを有難いと思える気持ちを、これまた無理に殺す必要もない訳で・・。
ロアの病気の原因は定かではないけど、単純に考えても、あんなに厳しい天候のアイスランド、しかも閉鎖的な島での単調な仕事の
繰返しの人生なんて、「誰かの為に魚の匂いを消さなくちゃ〜♪」って意気込める日がなきゃ〜、神経やられても当然かも?なーんて。
まあ、それはほんの一例に過ぎないけれど。なんかねぇ〜・・解らなくもない様な気もしたり・・コーラに共感する部分があればある程ね。(汗)
でも、社会的倫理的に問題にするのが怖い(?)ので大きく肯かないだけで、誰でも実際はかなり痛いトコひっかかれてる気分あるんじゃないのかなぁ?
で、悶々としてたら、コーラと同じ落とし穴に落ちてしまったりして。(汗)なんか、何言ってんだかワケワカラン感想ですが(いつもか・爆)何はともあれ、
自分にとっては、一般肯定されるファミリーやコミュニティーの裏、あるいは人生の実態を鋭く突きながらも、人との関わりや温もりを否定する事なく、
一生懸命たぐり寄せようとする
こんな作品を作ってくれる誰かが、世界の中に1人はいた・・!・・と言う事が大きな喜びでした。( ̄∇ ̄;)
主演2人、とても良かったです。エロディは『天使・・』と同じくらいのハマリ役だったと思う。【シネサロン・パヴェリア】

ピノキオ
PINOCCHIO (40・米)
(監)ベン・シャープスティーン ハミルトン・ラスク (脚)テッド・シアーズ オットー・エングランダー他 (原作)コッローディ
ディズニーアニメ。キャラが可愛い!音楽がイイ!ともすれば説教くさくなりそうなお話を、可愛らしいお人形の歌や踊り、クジラとの冒険?などで
ワクワクする極上のファンタジーに仕上げている。ピノキオがロバに変身するシーンの描き方はアニメとしてサイコーに恐く面白い!(ホラー好きも納得)
また、クジラのお腹の中でのおじいさんとの抱擁シーンは感動モノ!←マグロだっちゅーの!(笑) 傑作。 【ビデオ】

ピノッキオ
PINOCCHIO (02・伊)
 
 
(監・脚)ロベルト・ベニーニ (脚)ヴィンセンツォ・セラミ(原作)カルロ・コロディ
(主)ロベルト・ベニーニ ニコレッタ・ブラスキ カルロ・ジュフレ ミーノ・ベレイ キム・ロッシ・スチュアート ペッペ・バーラ 
   フランコ・イァヴァローネ ブルーノ・アレーナ マックス・カヴァラリ
 
うっすらと青ヒゲの残るピノッキオ・・・・・。
なんでまた、ベニーニ、このトシでピノキオになろうと思ったの?妖精さん←綺麗ドコロはまた奥さんだし。
最初から、ものすごいハイテンション!とことんうるさい。とにかくうるさい。
このうるさ過ぎるオッサン・・もとい、ピノッキオを何とかしてくれ〜!
・・なーんて、最初は思うばかりだったけど、さすがに物語自体が良い為か、中盤あたりからはさほど気にならなくなって来た。(笑)
実は、私、ディズニーの「ピノキオ」が大好き!!
あの、やんちゃで豆腐根性な木の坊やが、色んな経験(殆ど失敗)を繰り返しながら、
段々と人の心が理解出来、その愛情を受け止められる様に成長する展開は、何度見ても涙もの。
しかも、クジラのお腹の中に入ったり、ロバになりかけたり、と、冒険やホラー要素なんぞもたっぷり〜〜なんだもん。
そんな愛すべき物語なので、そこに入り込めたら、もうピノキオがオッサンであろうと妖精がちょいと年増であろうと、
もうどうでも良くなってきた。(笑) それに、なんとなく、大人だけでやる舞台、っぽかったしね。
そう思えば、青ヒゲだって舞台よりもアップで見れてお得!Σ\( ̄ー ̄;)ナンデヤネン
大好きなディズニー版と比べるのも特に意味がない気もするし、
大人ばっかりで構成された本作も、色々とオリジナルな味付けがされてあって楽しめたわ。(追記:本作は原作に忠実だそう。)
本場イタリアで、かつて子供だったイタリア人によるピノッキオ・・は、ご愛嬌〜ね。
かくして、”本当の子供”になったピノッキオは・・
・・しかし、やっぱりとことん青ヒゲのオッサンであった!!!_(T▽T)ノ彡☆ 【BS】


    

inserted by FC2 system