2046
2046 (04・香港)
(監・脚)ウォン・カーウァイ
(主)トニー・レオン チャン・ツィイー コン・リー フェイ・ウォン 木村拓哉 カリーナ・ラウ チャン・チェン
はぁ〜・・切ない色・・やねぇ・・。キムタクの困ったちゃんな顔が、そのまんま自分に乗り移った感じ。
【以下、もしかしたらちょっとネタバレあるかも】
人がいくら愛に傷つき悩んだ所で、時は無常に人を置いて走り続ける。そして人は、心の中の列車で美しかった日々に、あるいは
愛する人の元に戻りたいと願い・・永遠のデッド・エンドをさまよい続ける・・?
誰かとの出会い・・1分1秒のタイミングで一生を左右されてしまう出会い・・もし唯一無二の出会いがあったとしても、二人にとってそれが
最良な時でなければただすれ違うだけなんて・・。そうして、うまくいかなかった沢山の思い出を身にまとい・・開く事さえ忘れてしまったドアは
やがては錆び、いつか開きたいと思った時には、もう自力で開く事も出来なくなるのかもしれない・・。
それでも人は誰かを求め、誰かに想いを伝えずにはいられない・・それが答えをくれない過去・・
あるいは自分にとって無機質な何かだと分かっていたとしても・・。
「花様年華」だけ見ていて、「欲望の翼」は未見のまま本作を鑑賞。なるほど、「花様年華」の重要なエピソードを用いて作られていたし
(M・チャンもチラリと出てくる)もしかしてカリーナ出演のシーンは「欲望の翼」のエピソードが絡んでるのかな?これ知ってたらもっと楽しめたかも?
とも思ったけど、それをヌキにしても(たとえ世間でイマイチ評価だったとしても^_^;)私のハ〜トには充分響いてきました。
例のまったり感に、コケティッシュな近未来のイメージが重なって、まさにまんまトリップ状態。(笑)
コン・リーのエピソードは良い感じなのに、後半取ってつけた様なぎこちなさを感じたり、ツィイーちゃんのエピソードがチト長々し過ぎて、
部分的にベタな昼メロ展開に成り下がった所だけは残念だったけど、皆とっても魅力的で、ツィイーちゃんのドレス&ピアスなんて、
出てくる度にファッション・チェ〜ック!したりして。フェイはあんまり好きなタイプじゃないんだけど、アンドロイドになるととたんにめっちゃキュート♪
になって驚いてしまったよ。キムタクも最初は1人だけ軽く浮いてたけど(笑)列車シーンでは良かったな。
そんでもってキザなポマード野郎のトニー・・(≧▽≦)なんかこんなオヤヂ昔いっぱいいなかった?
1人だけ達観したフリしてるけど、しっかり幸せ逃しちゃって・・気の毒なんだか自業自得なんだか( ̄∇ ̄;)
いや、「花様年華」は切なくてさ・・あれ見てなかったらトニーがただの**オヤヂに見えてたかもしれないね?(笑)
「私に言えない過去を他のどこかに語るつもりなら、いっそその唇を私の口でふさいでしまおう・・!」とでも言わんばかりの
あのシーンは情熱的だったねぇ〜!(笑)(←何故笑う)でも、あれで心開いても、アナタはどーよ?!って、また疑心暗鬼になりそうな
悲しい自分もここにいたりして・・(←誰にでも同化)そうか、自分も同じコトをすればOK?恋愛はトモグイだ!((((* ̄3 ̄)ムッチュウゥゥ♪( ̄ロ ̄lll)ゲッ!!
又しても覗き見してる様なカメラアングル(笑)そして、濃厚な映像美・・色んなシーンの1つ1つが、懐かしさを呼び覚ます音楽と一緒に、
悲しくも情熱的に(!)肌に染み込んでいくのを感じました・・!
【どうでもいいけど気になったので・追記】
ポスターの、アンドロイドのフェイが手伸ばしてるのや、キムタクがリンゴ持って親指かじってる(笑)のって、漫画家くらもちふさこの
昔のGペンのタッチを思い起こさせる。前者はかなり好み!ポスター欲しい〜! 【ユナイテッド・シネマ】

苦い涙
PETER VON KANT (22・仏)
 
 
(監・脚)フランソワ・オゾン (原案)ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
(主)ドゥニ・メノーシェ イザベル・アジャーニ ハリル・ガルビア ハンナ・シグラ ステファン・クレポン アマント・オーディアール
 
恋人と別れ傷心の映画監督カント。しかし親友の大物女優シドニーが連れて来た青年アミールに一目惚れしてしまい・・
アジャーニが萬〇久子だった。(違)
それはともかく!(笑) 地位のある男が、駆け出しの青年にメロメロになって翻弄される様子にひたすらフォーカスした内容。
舞台劇の様な、まあ以前からよくある話ではあるけどね、
とか思ってたら、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの作品のリメイクとの事。過去作では「焼石に水」も彼関係だったとか?懐かしい。
主人公の映画監督は見るからにエラソーで、(演じてるメノーシェは他の映画で見て以来どことなく可愛らしい印象で好きなんだけど笑)
使用人にも親友にも母親にも娘にも、なんだか自己中な接し方しか出来ないみたいな男なんだけど、
それって彼の地位とか環境がそうさせたのか、もともとの気質か生い立ちからか、
何にしてもそんな横柄な中年男が魅力的な青年には手玉にとられる、ってのがある意味因果応報なんだけど可笑しくもあり切なくもあり・・。
一気に自分が見下してた周囲の人間と同一線上になると言うか、
周囲の人間にとっては最初から解ってるけどあえてそっとしといただけ・・なんだかんだでも愛してるから・・みたいな所がとってもリアルな皮肉として刺さった。
そもそも彼の求める愛ってモノの実態は何だったんだろ?やはり支配欲でしかなかったのか、それとも何も考えないでいるうちは確かにピュアであったのか?
舞台劇みたいなのは結構好きな方だし、主演もとっても良かったんだけど、
自分にとっての好きなオゾン(作品)とそれほどでもないオゾンって所では、それほどでもないオゾンの方に近かったかなぁ。
こういう展開にはさほど興味わかないと言うか、のめり込めないのね自分は?気質なのか環境なのか?(爆)・・って後で思った次第。( ̄∇ ̄;
後で、と言えば、主演のメノーシェは自分と同じ位の年齢かと思ってたら、〇〇歳も年下で驚いた。たいがいオッサン呼ばわりしてたけどさぁ〜(自爆)
アジャーニはものすごく久々に見たけど、ぱっと見は若いなぁ。
そりゃ色々やってるだろうけど(コラコラ)今もキレイドコロの現役(?なんじゃそりゃ)と言うのはすごいな。
ハンナ・シグラも懐かしかった。お年を召したとは言え、雰囲気は昔のままな印象だった。(^^   【KBCシネマ】

ニキータ
NIKITA (90・仏)
(監・脚)リュック・ベッソン
(主)アンヌ・パリロー チェッキー・カリョ ジャン・ユーグ・アングラード ジャンヌ・モロー ジャン・レノ
よく見たら、脇が豪華だったんですね〜。初めて見た時はアングラードすらろくろく知らなくて・・(^^ゞ
どうしようもない不良少女だったニキータの暴れっぷりが印象的だったけど、それが素敵なレディに磨き上げられる(勿論格闘技もしこまれて)が
意外と、後の恋愛〜悩み・・よりも見所だったと思う。勿論一番印象に残ったのはカレシがドアの向こうにいるバスルームでのお仕事・・だけどね。
(「アサシン」でもここにあたるシーンだけは覚えてる・笑)でも、ラストどうなったっけ・・?って、どうも思い出せないんだよね・・なんで?!【ビデオ】


WE ARE WHAT WE ARE (13・米)
 
 
(監・脚)ジム・ミックル (脚)ニック・ダミチ (オリジナル脚本)ホルヘ・ミッチェル・グラウ
(主)ビル・セイジ アンバー・チルダーズ ジュリア・ガーナー ジャック・ゴア ケリー・マクギリス ワイアット・ラッセル 
   ニック・ダミチ マイケル・パークス ラリー・フェセンデン オデイア・ラッシュ
田舎町で家族と共にひっそりと暮らすアイリスとローズ。
ある日突然の事故で母親を亡くしてしまった二人は、しかし悲しみが癒える間もなく、ある大切な儀式の日を迎えようとしていた。

最初からどんよりと湿った感じのいい雰囲気。(←豪雨です)
・・だったんだけど、映像が薄暗くてものすごく見づらかった。(ー_ー)
いや、映像自体が元々そうなのは仕方ないんだけど、どうも、室内が通常よりも明るめだった・・様な気がして。
なので、暗い映像が益々見づらくて、最初かなりイライラした。
昔からの古い映画館だからそんな事に???・・こんなマイナー系をやってくれるのは有難いんだけどね。
そんな訳で、最初のうちはみんなイマイチ顔がよくワカランかったけど、
刑事さんが二度目に出てきた時には、シャクレたアゴで「あ、さっきの若手刑事だ!」って判ってホッとしたわ。(笑)
物語は、想像してたよりもオーソドックスな感じだった・・
・・と思ったら、メキシコ映画「猟奇的な家族」って言うののリメイクだったらしい。それでね・・(納得)。
なので、何か新鮮な恐さみたいなモノは特になかったんだけど、儀式に縛られる少女達の繊細な感情は興味深かった。
あのラスト・・ずっとどこかで嫌悪していた一族の血が爆発したね〜?!
頭では否定しても結局は抗えない欲望だったのかな?あれを機に、もう後戻り出来ない気もするし。
ホラー好きとしては、彼女達、あの場でもっと酔いしれても良かった気もするけど(^^;
まるで昔の東欧みたいな雰囲気&清楚なレースのお洋服が似合う儚げな美少女と、生肉のギャップがいいね。
ポスターの「肉」の字がレースなのには、なんか無理やり過ぎて笑っちゃったけど。
タイトルつける人がテキトーだった分、美術の方が頑張ったのかしら?(タイトル、テキトー過ぎて逆にインパクトあるわ。笑)
しかし・・そんな「肉」の文字を見つめてると、そこはかとなく、テーブルに乗せられて動けない人間に見えたりして。(^^;
近所のオバサンがマクギリスだったとは・・後で知ってびっくり。    【中洲大洋】 

憎しみ
LA HAINE (95・仏)
(監・脚)マチュー・カソヴィッツ
(主)ヴァンサン・カッセル ユベール・クンデ サイード・タグマウイ フランソワ・ルヴァンタール
よく喋る3人の一日をずっと追っているので、会話が少しうるさくて前半はやや退屈でもあるんだけど、それ以外の人が絡んでくるあたりから
面白くなってくる。例えばトイレの見知らぬおじさんなど、ユーモアとアイロニーが混ざったエピソードはテーマと密着していて面白い。 
監督はマチュー・カソヴィッツ(「アメリ」のニノ♪)。スパイク・リーを信奉してたりヒップホップにかぶれてる?と言う噂通りの雰囲気の作品は、
ちょっと最近の「8Mile」を思い出すが、こちらの方がリアル感があって、私には入れる世界だったかな。リアル感と言うのは、酷い社会を描いてると
言うのではなく、それに対する若者の気持ちのこと。暴走する気持ちだけでなく、それ以外の普通な感覚のありかとでも言うか・・
・・”ここまでは大丈夫・・大事なのは落下ではなく・・”また、映像も印象的で、モノクロなんだけど、場面場面がとても凝っていてキマってるし、
主演のヴァンサン・カッセルの個性的な風貌がモノ・トーンにハマり過ぎなくらいハマっていた。【ビデオ】

ニコラ
NICOLAS (98・仏)
(監)クロード・ミレール (脚・原作)エマニュエル・カレール
(主)クレモン・ヴァン・デン・ベルグ ロックマン・ナルカカン イヴ・ヴェローヴェン エマニュエル・ベルコ
厳格な父親の元で育ってきたニコラは、いつも空想の中にいる孤独な少年。
スキー合宿に参加しても心配事が多く芯から楽しめず、やがては恐ろしい妄想にとらわれて行く。

厳しい親からの心理的抑圧への抵抗〜少なからず子供時代・・思春期に差し掛かる頃には誰にでもあったモノかも?
現実と妄想世界を織り交ぜ、隠れていた深層心理が、端整な顔立ちの少年の表情を静かに変化させている所が印象的。
有名なホラー「猿の手」(懐かしい!)を使ったミニ・妄想シーンは良かったな。 ( ̄m ̄*)
陽気な先生がニコラにミサンガをあげた時に、他の生徒に向かって言った言葉が、作品を見終わった後に浮かび上がってくる。
その時は、なんか開き直った先生だなぁーとしか思わなかったんだけどね。(笑)
親が想う子、子が想う親・・のズレ、幸せな家庭作りの難しさ・・なんかも考えさせられた。【BS−NHK】

西の魔女が死んだ
 (08・日本)
 
 
(監・脚)長崎俊一 (脚)矢沢由美 (原作)梨木香歩
(主)サチ・パーカー 高橋真悠 りょう 真実一路 諏訪太郎 大森南朋 高橋克実 木村祐一
できたおばあちゃんだなぁ。
人を疑い、負の心で生活するのは自分が一番辛いし惨めになる事をよく解ってる、まさにアイ、ノウ・・。
こんな人を理解出来る人は、世間では案外少ないのかも?だからある意味本当に魔女?
素晴らしいおばあちゃんを持って、辛い学校だけが世界のすべてではないと知り、おおらかな修行が出来て、マイちゃんは幸せ。
成長していく時間は慌ただしくて・・でも、世の中の矛盾や自分との葛藤に精一杯でも、
マイちゃんがおばあちゃんの孫である事は変わらない。
自分との約束を守って明るく去ったおばあちゃんの愛情で、マイちゃんのこれからもきっと前向きに進むに違いない・・。
魔女の住む館(笑)は、まるで「わたしのカントリー」の世界!虫はイヤだけど、それ以外は何もかもが素敵♪
私も行ってみたい〜。カントリー生活習いたい〜。魔女修行してみたい〜。‥まずは自宅で家事に励め!・・と?(汗)
ベッドカバーがスターのパッチに見えたけど、小さくてよくわからなかった。どうかな? 【BS】

虹の女神 Rainbow Song
 (06・日本)
(監)熊澤尚人 (脚・原案)桜井亜美 (脚)齊藤美如 網野酸
(主)市原隼人 上野樹里 蒼井優 酒井若菜 鈴木亜美 相田翔子 小日向文世 佐々木蔵之介 
   尾上寛之 田中圭 田島令子 田山涼成 鷲尾真知子 ピエール瀧
 
邦画のラブストーリーってあんまり興味ないし、殆ど観に行かないんだけど、これはなぜか、公開時からちょっと気になってました。
で、たまたまBS放映されたので鑑賞したけど、とても良かったです。
2人の出会いからして、解る(笑)し、それからの関係は切なかったな〜〜。
何が彼を、先に進ませなかったのか・・あまりにも大事過ぎる人に対する責任が怖かったのか・・。
何も実らせる事のない関係だったけど、その絆の深さを思い知った彼に、
馬鹿だよね〜・・と思いつつも、若いってこんなんだよね・・って、私も涙・・。
ちゃんと最後にフィルム流したのは意外だった。
市原君、可愛いね〜・・しかも岸田君だって・・(汗)樹里ちゃん猫背(笑)・・しかも佐藤あおいだって・・(爆)
相田翔子のエピソードはちょっと長すぎる気がしたけど、(あのPHかWWっぽいファッションが偏執的な性格をよく表してたりして・爆)
ちょっとズレた、彼のもう一つの生活がよく見れて面白くはあったな。何はともあれ、珍しく好きな邦画ラブストーリーでした。 【BS】

21グラム
21 GRAMS (03・米)
(監・製作)アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ (製作)ロバート・サレルノ(脚)ギジェルモ・アリアガ (音楽)グスターボ・サンタオラヤ
(主)ショーン・ペン ベニチオ・デル・トロ ナオミ・ワッツ シャルロット・ゲンズブール メリッサ・レオ クレア・デュバル
暗く、重い作品だったわ〜。どうしてこんなに苦しんでまでも生きなきゃいけないの?とか。(オイオイ)
いや、きっと生きて行くって事は、本当は苦しくて当然なのかもしれないな・・。
人が死ぬとなくすと言う21g。それは一体何なんだろう?どこに存在するんだろう?
その重さに色んな例えがある様に、其々の人間は違ってもきっとその存在は同じなのでしょう・・?
21gは「魂」の重さ・・なんてコピーにはあるけど・・ではその「魂」とは何なのか?
人間の生がどんな形であれ、体は作られ心が目覚める。・・肉体が消失した時、その21gは一体どこにいってしまうのだろう?
周囲の人達の心の中?それともどこかで次の肉体を待っているのだろうか?では、生きていながら死んだも同然な人の21gはどうなのだろう?
ポール(ペン)とクリスティーナ(ワッツ)が惹かれ合う様子は、好奇心や寂しさを越え、体(心臓)には心が存在してるんだろうか(そう言う話って
よくあるよね)なんて思ったり。そんな生の中のみで経験する天国と地獄・・善悪の混在した命の繰り返しを、意味ある事に導く物は何なんだろう?
こんな出来事はそこでだけ起こっているのではなく、今この瞬間にもどこででも起きている事、終わりない物なのだと、
バラバラに放り出された映像の断片を拾い集めながら痛烈に感じていた。もしそこに何の意味も見いだせなかったとしても、
もしその運命が逃れられない物であったとしても、今ここに生きている事だけは確か。それだけは事実。
「アモーレス・・」の事故シーン同様、この監督さんの描く世界の”感触”(映像もだがそれだけではなく)は、自分の抱くそれに
とても似ている様に思える。恐い程リアルさを感じるから。(肌質がいっしょなのか?・笑)
俳優は皆とても印象的だった。ペンは、いつものやや大仰な演技よりもこれ位のが高感度大。それに、脇にC・ゲンズブールを持って来るなど、
おぬし・やるな、と思わず言ってしまったよ。(笑)で、一番強烈だったのは、刑務所で自分の頭を指差すジャック(トロ)の顔。忘れられない・・!
音楽はまたしてもG・サンタオラヤ。どうりでトーンが一緒だって。( ̄∇ ̄;) 好きだからいいけどさ。
クリスティーナの子供部屋のベッドカバーが、藤田久美子さんっぽいキルトで素敵だった・・なんて事を思い出しながらも、実は今でもまだ
ず〜っと頭の中で何かがめまぐるしく蠢いている感じ。バラバラのピースは、もしかしたら一生整然と並べる事なんて出来ないのかもしれない・・。
けれどそれでも明日も生きる事を望むのだろうな、きっと。ささやかで重い、何かにすがりながら。【ユナイテッド・シネマ】

25時
25TH HOUR (02・米)
(監)スパイク・リー (脚・原作)デヴィッド・ベニオフ 
(主)エドワード・ノートン フィリップ・シーモア・ホフマン バリー・ペッパー ロザリオ・ドーソン アンナ・パキン ブライアン・コックス
苦悩する主人公と、彼を支える人達・・とても重厚な描写には息が詰まるほど・・。
主演のノートン君を中心とした、役者のコンビネーションが抜群に良くて、これだけでも一見の価値有り。
誰でもいけない事と分かっていながらズルズルとやり続けてる事があるかもしれない・・他人によっていきなり目を覚まさせられ、
でもそれを認めたくなく他に当り散らす事で正当化してみたり・・弱さを極限迄突き詰め、それを自業自得だとドライに見つめ
(このドライ感が私には適度で良かった!)それでも一抹の優しさを与えてくれる、そんな描写にはとても感心させられた。
9・11に象徴されるイマのアメリカへの視線にも、そんな思いが溢れてる様に感じられた。
ただ、主人公が恐れる刑務所・・そこで性的暴力をふるわれると言う事だけが変に強調されてて、
女と見れば*る事しか考えてない男達の言葉としてはどこか滑稽で、あまり同情は出来なかったかな。(爆)
同じくノートン君の「アメヒスX」なんて思い出すと実際そうなのかもしれないし、それがエスカレートして死に至る事も
あるのかもしれないけど、刑務所関係ナシに、男って何だかなぁ〜・・て印象が;;それに、あったかもしれないもう一つの人生に関しては、
ちょっと当り前過ぎて、これでウエット狙ってドライに引きずる魂胆であったかもしれないけど、妖怪な私にはあまり効果なかったかな。
でも、この作品は観た直後よりも、後から心にずしっと響いて来るタイプの作品だと思った。
何しろ、色々と考えてしまったんだよね・・意思の蘇生、人とのつながり、生きる意味、そして砂漠・・?(笑)
もし自分がモンティ(ノートン君)だったら、果たして会いに来てくれる人がいるんだろうか、とか;;
人生なんて後悔のくり返し・・辛くても、無駄かもしれなくても、未来見るしかないワな。 【KBCシネマ】

25年目のキス
NEVER BEEN KISSED (99・米)
(監)ラージャ・ゴスネル (脚)アビー・コーン マーク・シルバーステイン (製作総指揮)ドリュー・バリモア
(主)ドリュー・バリモア デヴィッド・アークエット ミシェル・ヴァルタン ジョン・C・ライリー モリー・シャノン ゲイリー・マーシャル
   リーリー・ソビエスキー ショーン・ホアレン クレス・ウィリアムズ ジェレミー・ジョーダン ジェームズ・フランコ
 
登校するだけでもすごく警戒されてる学校なのに、外部者が高校生になりすましてやすやすと潜入(レポート)するなんて、ありえねー!
・・とか思ったけど、まあ、それは措いといて〜・・ブサイクでデブっちょでドン臭かった昔の主人公が、過去の忌まわしい思い出を現在頑張って
チャラに、いやそれ以上に素敵なモノにしてしまう姿には、これまた、都合いいだろー・・とか思ったけど、まあ、それもおいといて〜・・(笑)
ツッコミドコロは満載ですが、でもそんな、ブサイクから魅力的なキャラまでしっかり演じていたドリューの懐の深さとキュートさで案外楽しめました。
劇中でも意識してたみたいだけど、プロムの所はホント「キャリー」の青春版みたいね〜(笑)
結局、クラスのイケてる連中のリーダー格の男の子は、ドリューをプロムに誘ったとは言え、本当の所は、あのリーリー演じる
数学オタクの子のが好きだったんでしょう??ただでさえ素直に気持ちを表せない年代だし・・ああ言うグループにいたら、余計自分を見失いそう。
そのグループの1人に、フランコ君が居たのが可笑しかった!リーダーよりハンサムなのに、一番ジミでした・・_(T▽T)ノ彡☆ 【BS−NHK】

23年の沈黙
DAS LETZTE SCHWEIGEN (10・独)
 
 
(監・脚)バラン・ボー・オダー (原作)ヤン・コスティン・ヴァークナー
(主)ウルリク・トムセン ヴォータン・ヴィルケ・メーリング カトリーン・ザース ブルクハルト・クラウスナー ゼバスティアン・ブロンベルク 
   カロリーヌ・アイヒホルン ローラント・ヴァイスネッカー クラウディア・ミヒェルゼン オリヴァー・ストコウスキ ジュール・ボーヴェ
 
13歳の少女が失踪・・麦畑に彼女の自転車が残されていた。そこは23年前にある少女が殺害された未解決事件の現場でもあった。
事件の真相を追いながら・・それに関わった人達の色々な形の寂しさや孤独が浮かび上がる人間ドラマ。
23年前に殺害された少女ピアの母親や、その事件を追っていた元刑事、現在失踪した少女の両親・・だけでなく、
ピアの事件に関わったある人の苦しみもヒシヒシと伝わり、そして最後には、すべて計画通りであるはずの某の唯一しくじった事・・
多分、某も一番欲しかったモノを無くしてしまったんじゃないかと思われる・・その何とも言えない表情に虚しさが押し寄せて来る様だった。
娘を奪われた母親の喪失感・・は想像もしたくないくらいたまらないね。
元刑事が彼女と関係を持ったのには何だか違和感があったけど、彼女の立場からみるとそれも理解出来る気もしたし、
後に彼女が選択した別れも、それ以上に理解出来る気がした。
愛する者を失った悲しみは何年経っても消えはしない・・。でも、きっとそれだけ愛が深かった、いや、深い(過去形でなく)と言う事だよね・・。
犯罪に関わっていたティモが、1人苦しみながら・・には、少し同情してしまった。
決して許されない事を仕出かしたんだから、苦しんで当然なんだろうけど、そうやって苦しむ心が彼にはあった、と言うのがね、
良かったと思う反面、可哀想でもあり・・。だから、最後の某の表情はすごく印象的で・・胸かき乱される感じがしたよ。
きっと某も孤独だったんだろう・・いや、これからもずっと。けど、それは犯罪の言い訳には全くならないし、
そんな孤独を知っておきながら他人にもっと酷い仕打ちをするなんて、そりゃ、あんた・・死ぬほどの孤独に閉じ込められても当然だよ。
それにしても麦畑って・・何だか不思議な・・不穏な雰囲気があるよね?
日本じゃ、♪誰かさんと誰かさんが・・♪なんて、のんびり脳天気に歌ってますが、
私にとっては、やっぱり麦畑って独特の感触があるなあ。郷愁・・憧憬・・秘密・・そして犯罪・・とかね。
とうもろこし畑でも似たような感じあるけど、こっちはSFなんかも連想。(←シャマラン?爆)
フワフワとちょっと現実離れした、まるで「ドニー・・」みたいな過去の映像と
捜査をすすめる現実的でサスペンスフルな現在の映像もバランスが良く、結構ハラハラもさせられたわ〜。
ただ、ジニカの事件は、発覚の順番がよくわからなかったな。どーでもいい事がやっぱり気になる。(^^;
TVで自転車とリュックが公開されてから両親が気づいたみたいで??
遠く離れた場所ならともかくも、まず現場周辺に住んでる人達に直接なんらかの聴取があっていいはずでは?
・・とか思ったけど・・向こうじゃ違うのかな?それとも私の勘違い?
元刑事、はしゃぎ過ぎ・・それにあのTV出演て・・;;妻を亡くした刑事の背景エピソードも少なくてちょっと残念。
それと、妊娠中の刑事さん、あんな所でお腹を仰向けに寝てるなんて信じられない〜。
タフでなきゃやってられない職業なのはよく解るけど、それはあまりに無防備過ぎ。
もしそこに「屋敷女」が通りかかったら、母子共に完全アウトやろ!反省しなさい!愛する者を守りたいなら!
・・そんなん、100%通らんて? (-.-)  【DVD】 

22年目の告白-私が殺人犯です-
 (17・日本)
 
 
(監・脚)入江悠 (脚)平田研也
(主)藤原竜也 伊藤英明 仲村トオル 夏帆 野村周平 石橋杏奈 木下ほうか 升毅 岩松了 
   平田満 岩城滉一 竜星涼 早乙女太一 矢島健一 
 
95年に起きたある連続殺人事件。その時効をついに迎えた時、自分がその犯人だと名乗る男が告白本の出版を大々的に発表する。
「22年目の告白-私が殺人犯です-」・・って言うタイトルを全然覚えられず、
「私が犯人です って今更いうやつ」ってタイトルつけて簡単な感想を保存してた。
これさ、韓国映画のリメイクらしいんだけど、多分アレなんだよね、ポスターで主演俳優のド・アップがキモ過ぎて鑑賞をやめたアレ。
多分そうだと思う。単にキモいと言うより、どこか禍々しくて生理的に受け付けないと言うか・・思い出しただけでも吐きそう(どんだけ・・笑)
そんな視覚的な拒絶反応が想像以上に大きかったせいなのか、日本リメイク版のタイトルも覚えきらんで、
ただ、日本版は藤原たっちゃんのアップだったので、あ〜たっちゃんや〜たっちゃんなら平気〜和む〜ってなって見る事が出来ました。
殺人モノ主人公で和むってのもナンだけどね。
で、想像してたよりも面白かったよ。オリジナルは知らないから比べようもない。
後半は予定調和っぽかったけど、前半はテンポも良くて引き込まれた。最初はイライラしたけどね。
犯罪者の出版物ってどうよ・・とか現実の事件なんかも思い出しながら見てたわ。震災や時効の件も日本ならではな所かな。
犯人の屈折した心理も興味深かった。イライラしたけどね。あ、最初だけでなくずっとイライラしとったみたい!(笑)
伊藤英明、ずっと変わらなそうでいて少しずつ貫録ついてるのね。    【TV】
 

二重の鍵(1959)
A DOUBLE TOUR / WEB OF PASSION (59・仏)
(監・脚)クロード・シャブロル (脚)ポール・ジェゴフ (原作)スタンリー・エリン
(主)マドレーヌ・ロバンソン アントネッラ・ルアルディ ベルナデット・ラフォン ジャン=ポール・ベルモンド 
   ジャック・ダクミーヌ アンドレ・ジョスラン ジャンヌ・ヴァレリー
一応、殺人事件の起きるサスペンスだけど、推理する前に犯人が自白するので、これは犯人当てが目的の作品ではないみたい。(^^;
なので、そこんとこに期待するとちょっと肩透かしなので、とにかく登場人物の心理に注目してみましょう〜・・ってトコでも、
さほど面白いとは言えなかったけれど。(オイオイ)でもまあ、シャブロルの追っかけ作品としては一応鑑賞出来た事に満足。(笑)
資産家の妻からガンジガラメにされてる男の別れの決心から、彼らの子供達や友人のポジションが次第に出来てしまい・・
普遍的であるはずの美の抹殺・・消失・・を憂いてしまう・・。
最初からとても明るく鮮やかな映像(と、セクシーお手伝いさんのポーズ)が目を引き(又オヤヂ目線かいっ)
ダンナと愛人のラブラブなシーンでの満開のポピーがとてもキレイで印象的でした。
愛人レダは日本から帰ってきた・・と言う設定で、部屋もちょっと日本風なのにも目を引かれたし、紅茶をいれる時、ポットの先に
小さくてブラブラ揺れるストレーナーをつけて・・と言うのも(初めて見たかも)ちょっとユーモラスで気になった!(笑)【ビデオ】

【28日後・・・シリーズ】(シリーズ化するの?)
28日後・・・
28 DAYS LATER (02・英)
(監)ダニー・ボイル (脚)アレックス・ガーランド
(主)キリアン・マーフィ ナオミ・ハリス ミーガン・バーンズ ブレンダン・グリーソン クリストファー・エクルストン
「バイオハザード」で始まり、「ターン」、「ゾンビ」を経て「漂流教室」に?な〜んて感じだったけど、
中盤からはもう、その世界に入り込んでしまって、冷汗もん。(@Д@; これただの「ゾンビ映画」ではないよ〜。
**ウィルスに感染していなくても、生き残る為に酷い事をする人間達がとても恐ろしかった・・!
と言うか、そもそもあのウィルス自体、”特定”出来ない代物・・これはものすごい警鐘だよね!
生きるってどう言う事?生きて行くことに価値はあるの?たとえ一人でも?とんでもない事を仕出かしても?
もし大切な人が感染してしまったら?どうする?どうする?もう時間がないよ!考えてるヒマはないよ!
否応なく突きつけられる疑問、そして簡単には出ない答え・・ けれど、愛する父娘、信頼し合える彼と彼女・・
本当に、芯から感染していない人達の心の中には、おのずと答えは生まれてくるものかもしれない。
未来を信じる事が出来そうなラストは(ややベタかもしれないが)ひと時の安堵感に包まれてて良かった。
”もう一つのラスト”なる物もあったが、こちらは特に衝撃的でもなく、見なくても別に変わらない感じも・・(爆)
ただ、「女は未来」と理屈付けて獣と化した男の言い訳、或いは尊敬とも取れ、可笑しくもあった。
猿から始まった新しい世界は、女によって形作られていく?お、そう思うとこっちのラストのが明るいかも?(笑)
誰もいないロンドンはすごかった。あの大都市がシーンとして・・自由に飛んでる鳥が印象的だった。【シネ・リーブル博多駅】

28週後・・・
28 WEEKS LATER (07・英=スペイン)
(監)ファン・カルロス・フレスナディージョ (脚)ローワン・ジョフ E.L.ラビニュ ジーザス・オルモ
(製作総指揮)ダニー・ボイル アレックス・ガーランド
(主)ロバート・カーライル ローズ・バーン ジェレミー・レナー ハロルド・ペリノー キャサリン・マコーマック イモージェン・プーツ
   マッキントッシュ・マグルトン イドリス・エルバ
あの大好きホラー「28日後・・・」の続編。決して、あれに乗っかったパクりモンの映画ではありません。
前回よりも物語がシンプルになり、人物の内面描写はあまりなかったけど、”とにかく逃げろ、逃げるんだ!系”の迫力が凄くて面白かったです。
あの出来事から28週経ったロンドンの様子、何だか絵空事に見えないわぁ・・とか思うより以前に、カーライルが・・!( ̄□ ̄;!!
ネタバレになりそうなのであんまり書けないけど、最初からカーライル、気まず過ぎ〜・・爆笑〜〜!_(T▽T)ノ彡☆
今回も前回同様、いや、前回よりも更にハードに、人間の本能のイヤ〜なトコや、善意や愛情をあざ笑うかの様に、大勢がゾンビまくります。
(既に”ゾンビ”は形容詞であり動詞であり・・一定の概念越えてその位置を確立しております!??)
あの姉弟にしても、人間として普通の心あったからあんな事仕出かしてしまったんだろうし、カーライルだって・・ねぇ・・もうホントにアホなんだからぁ!
・・って、そんなトホホな姿を久々観て、ますますファンになっちゃったわよ!!_(_△_)ノ彡☆
冒頭、ちょいと画像がアップ過ぎて、混乱の様子がよくワカラン所もあったけど、そこからいっきに広がる屋外の緑がすごく印象的だった。
そうそう・・こんな所もね、現実においても、もし何か(新型インフルエンザとか)流行したら、外の緑でさえ、空気でさえ、他人のぬくもりでさえ
肌で感じる事が許されなくなってくるんだろうなぁ・・って、ロンドンの隔離タウン以上に実感しちゃってさ・・。
そして、ヤケクソになったあの状況、逃げる彼らにあの手この手で・・・・もう、一時も目が離せない・・!そしてヘリが・・!( ̄∇ ̄;) !!
この辺りはかなりのスプラッタ。もしカーライルのファンでもグロいのダメな人は用心してね・・いや、カーライル自体にご用心!?_(T▽T)ノ彡☆
意味深な終わり方したので、もしかしたら、本当にシリーズ化するのかも?( ̄∇ ̄;)  【劇場】

24時間4万回の奇跡
LES CONVOYEURS ATTENDENT (99・ベルギー=仏=スイス)
(監・脚)ブノワ・マリアージュ
(主)ブノワ・ポールブールド ジャン・フランソワ・ドヴィーニュ モルガーヌ・シモン ブーリ・ランネール
賞品の車欲しさに、嫌がる息子を無理やり”24時間のドア開閉新記録”に挑戦させたオヤジ一家の物語。
新記録に挑むのがメインではない・・とは聞いていたけど、ホントにメインじゃなかった。(笑)その後の家族の絆の話。
モノクロ映像の陰影がとてもキレイで好みだった。どことなくノスタルジー&ファンタジーっぽい雰囲気も。
いつもオヤジが仕事につれて回る娘がとてもいじらしくて良かった。
でもねー・・このオヤジ嫌いだ〜!すぐキレて周りにアタるし〜・・せっかくの娘の大切な日にもあれだし・・最悪〜。
もし私がそこにいたら、きっと『寺内貫太郎一家』状態になったかもねー。(いつも発想が古いけど^_^;)
彼は彼なりに家族を愛してるんだろうし、娘達もそうなんだろうし、まあ、そう言うのがテーマな話なんだけど、こう言う図は見るに耐えない。
一昔前の日本のオヤジ連中もこんなんだったんじゃない?いや、今は逆に威厳がないとか?^_^;
辛さも喜びも共に分かち合う家族の姿は素敵だったけど、このオヤジはずっと変わらない気もするなぁ・・金婚式までモつかなあ?ヾ(--;)ぉぃぉぃ
オヤジのバイクの後ろに乗ってる娘、ちょっと「汚れた血」の時のジュリー・デルピーに似てたわ。幼い頃のジュリーってこんな容貌だったかも?【TV】

2重螺旋の恋人
L'AMANT DOUBLE / AMANT DOUBLE / DOUBLE LOVER (17・仏)
 
 
(監・脚)フランソワ・オゾン (原作)ジョイス・キャロル・オーツ (音楽)フィリップ・ロンビ
(主)マリーヌ・ヴァクト ジェレミー・レニエ ジャクリーン・ビセット ミリアム・ボワイエ ドミニク・レイモン ファニー・サージュ
 
原因不明の頭痛に悩むクロエは精神分析医ポールのカウンセリングを受ける事に。やがて二人は恋に落ち・・
双子が絡んだミステリー。思ってたよりもエロティックのちホラー。
どこが本当の事でどこがクロエの思い込みなのか曖昧で、観てるこっちまで何をどう受け入れたらいいのか惑わされ、
「でも、あなたもそうでしょ?」とばかりに嫌でも人間の二面性を目の前に突きつけられてしまう。
微訂正・・双子(っぽいもの)が絡んだSちっくエロティックミステリー・・のホラー味添え。
体内に残ってる双子の片割れってのは一時期流行った事がある(と言うのも変かな)ので、なんだか懐かしささえ覚えたんだけど(笑)
自覚無しにそう言うのが暴れ出すのはホントもうホラーだよね。・・ってそれすら彼女の妄想なのかもだけど、
映像であそこまでされると、あ、こっち側へようこそ!とかも思っちゃって。( ̄∇ ̄;
クロエとポールの間の事もだけど、ポールの過去に関する人達も巻き込んで、実際の謎なのか妄想の謎なのか、
それを作り出すのは何なのか、答えのない謎と謎が絡み合ってまさに二重螺旋。
いや、私の頭の中では、人間の帯状のDNAが規則正しい螺旋からはみ出たり絡み合ったり、
二重どころか三重にも四重にもなってる映像がうごめいてたりもしてたわ。(万年、謎頭・・)
ヒロインは「17歳」の女優さんだったけど、言われるまで気付いてなかった;;
前と比べるともの凄く貫録ついててビックリした。ヘアスタイルだけの事でもない気がする。
お久しぶりのレニエ君・・と思ったら、違う、去年「午後8時・・」で観てたわ。
でもやっぱり今回の様な役のが彼のイメージなので(どんなん・・笑)これからもこんな路線でぐいぐい行ってくれる事を期待。(≧∇≦)
それからJ・ビセットが出てたわ。特別ファンて訳ではないけど、それでも懐かしくて見入ってしまった。   【KBCシネマ】 

20世紀少年
 (08・日本)
(監)堤幸彦 (脚)福田靖 長崎尚志 渡辺雄介 (脚・原作)浦沢直樹
(主)唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 香川照之 石塚英彦 宇梶剛士 宮迫博之 生瀬勝久 小日向文世 佐々木蔵之介
   佐野史郎 森山未来 ARATA 平愛梨 石橋蓮司
前に1度、TV特別編集版とか何とか言うのを見たんだけど、それは映画とはどう違ったの?
不明だったので感想も書けず、今回、普通に映画のをTVでやると言うのでまた見てみたけど、殆ど同じなよ〜な?(当たり前?)
一体、前の編集のがどう言う役割を担っていたのか意味がワカラン。
20世紀少年の2も、この後に見たんだけど、TV版なのか、特別編集なのか、
意味のワカラン余計な事されたお陰で、またしても感想が書けやしない。で、そのうち忘れるよ、きっと!(爆)潔くいこうよ!
・・感想は・・まあ面白かったです。忍者ハットリ君の正体は誰なの〜?香取慎吾ちゃん?Σ\( ̄ー ̄;) 【TV】

2001年宇宙の旅
2001:A SPACE ODYSSEY (68・米)
(監・脚・製作)スタンリー・キューブリック (脚・原)アーサー・C・クラーク
(主)ケア・ダレー ゲイリー・ロックウッド ウィリアム・シルヴェスター
あの宇宙の壮大さ・深さはすごいですよね。「ツァラトゥストラはかく語りき」が、鳴り響きます。
2001年の年賀状もこの映画の画像で作成。安直か?( ̄∇ ̄;)
---------------またしてもBSでやってた「2001年宇宙の旅」。
ずっと好きは好きだったけど、これって見る度ごとにどんどん面白く感じてくる事を発見。不思議〜。
よくワカランとこもいっぱいあるけど、体が勝手に吸い寄せられて行く〜。(笑)
映像や音楽は勿論、あの静寂がなんともイイ。HALのキャラも秀逸。ププッ ( ̄m ̄*) 【TV】【劇場】【BS】

2010年
2010 (84・米)
(監・脚・製作・撮影)ピーター・ハイアムズ (原作)アーサー・C・クラーク (音楽)デヴィッド・シャイア
(主)ロイ・シャイダー ジョン・リスゴー ヘレン・ミレン
(「2001年宇宙の旅」の感想から続く)・・んで、今回初めて続編だと言う「2010年」も鑑賞。
前半はかなりフツ〜で気抜けしてたけど、HALが出てくると面白くなってきた。う〜ん、HALって偉大。(笑)
【以下ネタバレ】
しっかりとしたメッセージ性があるのはいいけど、強引にバタバタと始末したって感じ。しかも言葉でくくるのはちょっと説教くさくてヒイてしまう。
とは言え、あの二つの太陽には感動。(笑)大きな世界の片隅でちまちまと何やってんだか・・ここまで言われなくても察しろよ、人類・・だよね。^_^;
前半だけだと「2001年・・」の付録みたいで、ど〜でもいい印象を受けたけど、全体的には好感の持てる作品でした。
これは前作と比べるのはちょっと可哀想な感じもするね。
ヘレン・ミレンがキレイで素敵だった。ロイ・シャイダーは「宇宙へ行く」って言っても、どうしても「海に行く」と言うイメージが。(笑)
・・HALは夢を見続けているのかな・・。 【BS−NHK】

日曜日が待ち遠しい!
VIVEMENT DIMANCHE (82・仏)
(監・脚・製作)フランソワ・トリュフォー (脚)スザンヌ・シュフマン ジャン・オーレル (原作)チャールズ・ウィリアムズ
(主)ファニー・アルダン ジャン・ルイ・トランティニャン カロリーヌ・シホール
トリュフォーの遺作と言うのがピンと来ないほど、軽いタッチのサスペンス・ラブコメ。
颯爽と歩くファニー姐御のお姿から、いきなりの殺人事件ショットに変わり、たちまち映画に取り込まれてしまう導入部はさすが。
中盤の犯人探しは、結構都合よくコトが運んでいくんだけど(笑)ラストの締め方もすごくイイし、何よりもその都度その都度の
ファニーとジャンのカケアイが面白くて粋なんだよね〜!もう、どうしてこうオシャレなの?!姐御!(* ̄∇ ̄*) 【BS−NHK】

日曜日の恋人たち
J'AIMERAIS PAS CREVER UN DIMANCHE (98・仏)
(監・脚)ディディエ・ル・ペシュール
(主)エロディ・ブシェーズ ジャン・マルク・バール マルタン・プティギヨ パトリック・カタリフォ
生と性、生と死、性と死の関連性にはとても興味があったが、それを見つめ悩みながら生きている人達が今ひとつ何を考えているのか解りづらい所も。
この邦題の意味する物も何なんだろう?人や時期によって色んな見方が出来る作品かもしれないけど。パッツン・ヘアのエロディ可愛い!【ビデオ】

日曜日のピュ
SUNDAY'S CHILDREN (92・スウェーデン)
(監)ダニエル・ベルイマン (脚)イングマール・ベルイマン
(主)トミー・ベルイグレーン レナ・エンドレ ヘンリク・リンロース ヤーコプ・レイグラーフ
イングマール・ベルイマンが自分の幼少の頃を綴った脚本を用意、それを息子のダニエルが初映画化した作品。
1920年代のスウェーデンの田園地帯が舞台。イングマル少年(愛称がピュ)と、父親とのひと夏の思い出が、
もう理解し合えない現在と交互に綴られていくのが、見ていてとても悲しい・・。
一体、この間に何があったんだろう・・?この空白には、見ている人達其々の色んな形の想いで埋められていくんだろうな。
誰もがいい人でありたいと思う、とりわけ愛する人に対しては。けれど、その重きがどこかにずれてしまったら・・
しょうもないプライドや虚栄心が、自分の首を絞めてしまう人生を歩ませてしまうんだろうか。愛する人にも見放されて・・。
日曜日生まれの子供には特殊な能力がある・・人と人を繋げてる目に見えない物も、日曜日生まれのピュ少年には見えていたはず。
あの夏には、紛れもなく、純真に父親を想うピュ少年、そして息子を大事に想う父親がいたものね。
少年は大人になるにつれ、そう言う能力はなくなってしまうのかもしれない。日曜日生まれに限らず、人ってみんなそうなのかも。
しかし大人になった彼には、同じ大人としての父親の姿も見え、自分をそこに重ねてまた思う事もあるのだろうな。
首吊りした時計屋がぶらぶらと揺れながら、「人生は短いよ・・そうこうしてる間にあんたもここにぶらさがるよ」・・とでも言ってるみたいだ。
怖いほどに愛情を感じる作品だった。あの眩しい夏の日が鮮やかに蘇ってくる度に、涙と一緒に血も流れてしまいそうな感覚だ。 【ビデオ】

ニック・オブ・タイム
NICK OF TIME (95・米)
 
 
(監・製)ジョン・バダム (脚)パトリック・シーン・ダンカン
(主)ジョニー・デップ クリストファー・ウォーケン チャールズ・S・ダットン マーシャ・メイソン
 
巻き込まれ型サスペンス。なんか普通のデップに懐かしさを感じた。(笑)
主人公の助けを呼べそうで呼べないもどかしさが一番印象に残った。靴磨きのおっちゃんはいい味出してたしGJ。
でもさ、いとも簡単に秘書は殺して、そんなんなら何もあんなに大々的に暗殺計画練る事もないんじゃ?とも思ったけど
相手が大物だと事後の美味しいアレコレ込みの計画だったのかな。身内まで敵とか・・難を逃れても人間不信になるわ。  【BS−NHK】 

二都物語
A TALE OF TWO CITIES (57・英)
(監)ラルフ・トーマス (原作)チャールズ・ディケンズ
(主)ダーク・ボガート ドロシー・テューティン ポール・ゲール
酒びたりの弁護士シドニーは、たまたま弁護した亡命貴族チャールズの恋人ルーシーに心奪われる。
やがて貧民の反乱により捕らえられたチャールズ・・。愛するルーシーが絶望の淵に立たされた姿を見て、彼はある決意をする・・。

有名なディケンズの物語ではあるが、映画で見たのは初めて。主演・・ダーク・ボガートだったって事も、見てても気付かなかった(^^;
お話は入り組んだ人間関係が面白かったけど、最初はボガート演じる弁護士は脇役に見えたりなんかして(^^;
ヒロインも、「なんて美しい」とかしょっ中言われてる割には、たいしてオーラがなくて並な美人なのが惜しかった。(^^;
しかし、こう言うラストは・・胸つまされるよね・・。なんか、そこまで愛してるのね・・って思う反面、そこまで自分を卑下しなくても・・
って思いもずっとあったもんだから、感動するのと同じ位悶々としてしまうわ。うーん・・やっぱり、そこまでしても仕方ないかな、って
納得させられる程の魅力が、ヒロインにほしかったな。1人助けられていた娘も、なんか復讐の鬼!なだけで、
救ってくれたルーシーの父に対してはどう思っていたのか等、もう少し細やかな心の内をみせてほしかった。 【BS−NHK】

ニトラム/NITRAM
NITRAM (21・豪)
 
 
(監)ジャスティン・カーゼル (脚)ショーン・グラント
(主)ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ ジュディ・デイヴィス エシー・デイヴィス ショーン・キーナン アンソニー・ラパリア
 
スマニア島に暮らす二トラムは幼い頃から落ち着きがなく近所迷惑な事ばかり仕出かして来た。
ある時サーフボードを買うお金欲しさに芝刈りの訪問営業を始めた彼はヘレンと言う年上の女性と出会い・・

実際に起こった事件を題材にしているらしい。
→96年8月。オーストラリアのタスマニア島の観光地ポート・アーサー流刑場跡で起きた無差別銃乱射事件。
  死者35人、負傷者15人。犯人は当時27歳のマーティン・ブラインアント。
オーストラリアって比較的治安が良い印象で自分には好感度の高い国。
そんな国でこんな重大な事件があったとは。何で知らなかったんだろう・・(汗)
(先祖は囚人が多いとか言っても万引きででも見せしめに流刑されたらしい)
で、どう言ったらいいのかちょっと考えてしまうけど、主人公のこんな風な性格や行動って病気による物だととらえた方がいいのかな?
と言うのも、変な事する彼だったけど、そうじゃない時も勿論あるし、根っから何か悪い事しようとか思ってる訳でもなかった様に感じてさ。
何かこう、ただ子供がじゃれたり、わざと何かやったり、みたいな感じで。
いや、最後のアレは擁護するつもりは全然ないけど(実際の悲惨な事件だし)
でもずっと精神の不安定さに自分自身も苦しめられてる感じもしてなんかいたたまれなかったな。
過去は引きずるけど未来予測の出来ないタイプにも見えて、それって抱え込む事が蓄積するばかりで相当しんどいんじゃないか、とも。
勿論、彼に対しての本作の描き方がどのくらい事実に沿ってるのかはわからないけど、少なくとも本作の主人公に対してはそんな風に感じてしまった。
これ、洗濯物・・もとい、ランドリー君目当てで観たんだけど(^^ゞ (役作りの為か)なんともだらしない風貌で・・そこからして気に入ったし(え)
こんなにも自然が多く穏やかに感じる島の中でさえ、こんなに何を仕出かすかわからない彼の様な者が居る、
おおらかな所にさえ存在するヒリヒリとした感情・・共存する不思議な空気感(映像にも)・・にすごく引き込まれてしまった。
ヘレンとの関係もどこまで本当なんだろ?(彼女との出会い自体、すごく作り話的なのに事実で驚いたけど)
もし彼女が生きていれば彼は少しでも変わる事が出来たのかな?いや、変わると言うより彼女に救われて生きていけたかな?
あんな事件も起こさずに済んだだろうか?・・いや、事故も彼のせいでもあるし(事実は知らないけど)逆にどんどん悪化して
遅かれ早かれ同じ事だったかな?あの星座のペンダントも虚しいな・・。
そして彼の母親も・・。二人の関係を見てると、ちょっと「・・残酷な弓・・」を思い出したりして、それもまたいたたまれなかった。
母親としても辛いに決まってるし・・とっくに普通の感情など捨ててしまおうと思ってたかも?彼女を映したラストシーンは忘れられないなあ・・。
ところで、彼が「二トラム」と呼ばれるのを嫌がってたので、それって「マヌケ」みたいな意味かなと思ってたけど、
某映画館サイトの解説によると、Martinの逆読みなんだとか。ホントだ!全然気づいてなかった( ̄∇ ̄;  【KBCシネマ】
 

ニノの空
WESTERN (97・仏)
(監・脚)マニュエル・ポワリエ (脚)ジャン・フランソワ・ゴイエ
(主)セルジ・ロペス サッシャ・ブルド エリザベート・ヴィタリ マリー・マテロン
純粋おフランス人でない色々な人達・・そこには型にはまらない自由な感覚があるのだと思う。けれど、日々過ごして行くにつれ、人って、
型にはまり安心して行く物であるのかもしれない?又、他人をも、型にはめて安心しようとする物なのかもしれない?
外見的な性的魅力だけで異性の価値を値踏みする人もいるだろう、反対に、内面的な人間としての何かを常に求めたがる人もいるだろう、
寂しさに任せて、身近などうでもいい関係にばかりしがみつく人もいるだろう、他人に期待も甘えもせず、寂しさを感じないフリをしてる人もいるだろう・・
この作品見てる途中迄は「世の中結局この程度」と、寂しく荒んだ気分だったが、最後迄見てると「まあ悪くもないかもね」。(笑)
人生、プラスマイナスゼロで、みーんなおんなじかもしれないしね〜。何だかんだ言っても、自分は自分でしかないからねー。
色眼鏡でしか見れない人間とのお付き合いなんてどーだっていいんだよねー。などとかなり投げやりで開き直った感覚にも陥る。(笑)
パコの涙・・ある意味自業自得。飾りじゃないのよ、涙は・・!エンドロールの出演者一覧の国旗にも注目。みんなそれぞれ。
解り合える他人に出会えるといいよね。どっかで見た顔!と思ったら、パコ役は「ハリー、見知らぬ友人」の馴れ馴れしい彼氏でした。^_^;
あ、それからどうしてこの作品の邦題は「ニノ・・」なんだろう?個人名をつける理由は何?【TV】

2番めに幸せなこと
THE NEXT BEST THING (00・米)
(監)ジョン・シュレシンジャー (脚)トーマス・ロペルスキー
(主)ルパート・エヴェレット マドンナ ベンジャミン・ブラット マイケル・ヴァルタン
前半は、とってもいい雰囲気な二人だったけど・・裁判になってからは悲しかったなぁ。余りにもロバートが不憫で、アビーがイジワルに見えちゃったよ。
どっちにも言い分はあるんだろうけど。人との繋がりは決して「血」だけじゃないのは誰でも分かってるハズなのに、法律はシビアだよね。
みのもんたの番組見ててもよく思うよ。^_^;それこそ「血も涙もない」とか。世の中をまとめる為には仕方ない事なんだろうけど
「例外のないルールはありません」て言葉もあるジャンとか思う。^_^;でも、涙しながら見ててはいた物の、結局ああ言う終わり方で・・
ちょっと「アイ・アム・サム」的で、なんとなく終わってしまった、煙にまかれたって感じ。言いたい事は分かるけど、あれだけの時間を裁判にあてたんなら、
もう少しその辺にも納得する物がほしかった。ここでのアクのないマドンナは、ちょっとジェニロペに似てたわ。【TV】

2番目のキス
FEVER PITCH (05・米)
(監)ボビー・ファレリー ピーター・ファレリー (脚)ローウェル・ガンツ ババルー・マンデル 
(製作)ドリュー・バリモア アラン・グリーンスパン ナンシー・ジュヴォネン ギル・ネッター
(主)ドリュー・バリモア ジミー・ファロン ジャック・ケーラー アイオン・スカイ ジェイソン・スペヴァック 
   スコット・H・セヴェランス スティーヴン・キング
サッカーの熱狂的なサポーターのカレに戸惑うカノジョ・・2人の恋のゆくえは?
・・な話は、いかにも身近で起きそうな等身大物語だったけど、ドリューの魅力だけで進んだ感じ。
だって、主人公の男に全然魅力なくて・・見た目もだけど、やってる事がどーも・・ねぇ。
ヒロイン、こんなアホ捨てて他の素敵なカレ見つけりぃ!・・ってずっと思ってたけどダメでした。_(T▽T)ノ彡☆
ファレリー作品だったのに、お下品ギャグにもキレがなかったわ。(笑) 【BS】

200本のたばこ
200 CIGARETTES (98・米)
(監)リサ・ブラモン・ガルシア (脚)シャナ・ラーセン
(主)ベン・アフレック コートニー・ラヴ クリスティーナ・リッチ ケイト・ハドソン ケイシー・アフレック ギレルモ・ディアズ 
   ジャニーン・ガロファロー ギャビー・ホフマン ブライアン・マッカーディー ジェイ・モーア ニコール・パーカー マーサ・プリンプトン 
   ポール・ラッド キャサリン・ケルナー エルヴィス・コステロ デイヴ・チャペル

大晦日の夜に繰り広げられる様々な恋愛模様を描いた青春ラブ・ストーリー。
(タイトルの)たばこのイメージから、シックで暗めな雰囲気かと思っていたら、カラフルで楽しい雰囲気の物語でした。
登場人物、それぞれワケアリな男女が最後に同じ場所に集まり新しい恋を見つける展開は
ありがちだけどやはり落ち着くし好きなパターン。主催者があんな風に・・にも笑えた。パンクなケイシー、カワイイ!(笑)
ただ、一番出番の多かった(・・ように感じた・・単に一番派手だっただけ?)コートニーの気持ちの揺れが
いつも単なる気まぐれっぽくてよくつかめなかったので、全体的にシマリのない印象が残ったのが残念。
それにしても、あの男・・どうして終わった恋についてあれやこれやウダウダと聞きたがるんだろう?
もう過ぎた事だし、結果的に相性悪かった相手に色々と聞いたって、しょーがないと思うけどな? 【BS】

ニューイヤーズ・イブ
NEW YEAR'S EVE (11・米)
 
(監・製作)ゲイリー・マーシャル (脚)キャサリン・ファゲイト (製作)マイク・カーツ ウェイン・ライス
(主)ハル・ベリー ヒラリー・スワンク サラ・ジェシカ・パーカー ロバート・デ・ニーロ ミシェル・ファイファー アシュトン・カッチャー ザック・エフロン 
   キャサリン・ハイグル ジョン・ボン・ジョヴィ ティル・シュヴァイガー ジェシカ・ビール アビゲイル・ブレスリン クリス・リュダクリス・ブリッジス 
   ジョシュ・デュアメル ヘクター・エリゾンド セス・マイヤーズ リア・ミシェル ソフィア・ベルガラ アリッサ・ミラノ
カウントダウン・イベントがまもなく始まろうとしているタイムズスクエア。
そこでは様々な人達が新年への期待を込めながらその年最後の一日を過ごそうとしていた。

この作品、暮れにUP予定だったんだけどしそびれてしまい、年が明けた今頃に・・<( ̄∇ ̄)ゞゴメリンコ〜♪
いかにも豪華オールスターキャスト!な雰囲気だけど、個人的には特に惹かれる要素のない面々ばかりが目についたので
あんまり期待もなく鑑賞しましたが、思ってたよりはまあ楽しめました。群像劇だったからかな。
キャラ達よりも、彼等がどこでどう繋がってるのかな?・・なんてのが面白かったんだと思う。
キャラ達には、やはりさほど魅力は感じず;;やたらテンション高い人には違和感とか空回り感が多く
すぐ安直な下ネタに走るのも面白くないし、お産の賞金とかも別に笑えない・・。(私、テンションひくっ)
俳優陣の中には、シュヴァイガーも居てちょっと驚いたんだけど、で、ラッキー〜テンション上がるかも〜・・って期待したんだけど
何だか、どうでもいい様な役で・・ガッカリ。どうして彼が、ただの妊婦の付き添いなだけなの?
全く物足りない・・!ナイフはどーした?!ライフルはどーした?! ・・そう言う話じゃない?・・(-.-)ふ
厚化粧の少女も、何だよこの娘・・と思ったら、これって、よく見るとアビゲイルちゃんだったのね;;
あわわ・・なんでこーなるの?まあ、その後の顛末は可愛らしかったから良かったけど・・。
背伸びしたい年頃の都会の娘って、どこの娘でも顔面塗って塗って塗りたくりたがるものなのね。
そして、色々あった後(←恒例ざっくり進行)ラストで、某がずっと再会を待ち望んでいたお相手は・・?
・・誰?誰なの?わくわくわく・・ ・・って期待が最高潮になったんだけど・・車から出てきた女性は・・
ええーーーーーっ・・・はあぁ〜〜〜〜っ?! 怒るでしかし!(▼□▼メ)_(T▽T)ノ彡☆
・・ははは・・ その脱力感のせいで、感想UPしそびれました。(嘘〜笑)
ついでに・・デニーロんとこの医者が「SAW」のゴードン先生に見えて仕方なかったわ。
キャラはこんな感じで、なんだかんだ文句あったけど(笑)
群像劇ってパズルっぽくて楽しいし、NYの大晦日のキラキラした輝き〜雰囲気は素敵でした。 【CS・スターチャンネル】

ニューオーダー
NUEVO ORDEN / NEW ORDER (20・メキシコ=仏)
 
 
(監・脚・製)ミシェル・フランコ (製作)クリスティーナ・ベラスコ エレンディラ・ヌニェス・ラリオス
(主)ナイアン・ゴンザレス・ノルビンド ディエゴ・ボネータ モニカ・デル・カルメン フェルナンド・クアウトレ エリヒオ・メレンデス
 
結婚パーティを豪邸で盛大に開き幸せに包まれる富豪の娘マリアン。
しかし近所では格差社会に抗議する市民デモが暴動へと発展しようとしていた。

最初は結婚パーティに集まった人達の様子が延々と。
お金持ち一族のふるまいやら、彼らの職業的立ち位置とか、相手によっての態度の違いとか、
この辺、再見すると改めて細かい部分が見えて来そうな描写。
そこから一転・・予兆が現実へ・・。 緑の水道水・・その先を(その意味を)その時にはよく解かっていなかった、
登場人物も観客(私)も、きっと。後の震える程の恐怖を。
富豪一家などセレブな方々のある種の冷たさとは離れた所にいたマリアン、
なまじ心の優しさがあるが故に家族と離れ離れになってしまって、
でも母親達が殺された時には、マリアンが離れていたのは不幸中の幸いだったのかも?
親切心が身を助けたのかも?と思ったし、軍にも助けて貰えた、良かった、って本気で思った。
なのに・・・誰がそれが地獄の始まりだと予測出来た?恐すぎるよ・・・。
(彼らだけの)正義の名の元に、(彼らが決めた)反逆者への容赦ない仕打ち。
もはや大義名分に乗っかっただけの、欲望に走るただの犯罪者、キ〇ガイ軍団としか。
一体誰を信用したらいいのか、外見(武装など)や立場(地位など)に対してでさえ、一瞬の判断を誤れば命はない。
それまで信用していた人達(使用人も)を疑ってしまうのは不誠実だと思いつつも、
あの様な状態だと仕方がないのかも、と正当化してしまうしか道を見つけられない、善良さなど何の役にも立たない、
そんな精神状態にさせられてしまうのもある意味すごくショックだった。
もし自分が賛同した思想〜組織での間違いに気付いて異議を唱えたとしても命はないんだろうな・・。
うまく生き延びた人達とそうじゃなかった人達との違いはどこに?・・と考えると金と暴力がチラついて気分が重くなる。
ラスト・・たまらん・・悲惨過ぎる・・。 最後に掲揚されたのはメキシコ国旗だと思って、マリアンの衣装の赤と塗料の緑と重なったので、
では白は?と気になったので国旗の色について調べてみたら、赤=愛国者の血、緑=独立と希望、白=信仰や純粋さ、なんだそう。 
白地には鷲が描かれていたけど周囲が微妙に変化していたよ。・・この先新たに、誰がそこに何を描く?
しかし緑=独立と希望て・・。水道水もだけど、所かまわず投げつけられる塗料で世界を緑に染める事が出来たとして
果たしてそれが希望と呼べる?逆にそれを非道な手段で完全に排除したとしてそこに至るまでまだ希望は生きてる?
遠い国・・フィクション・・だとは思えない程に、身近な恐ろしさを強烈に浴び、終わった後も暫くぼーっとしてた。
こんな世界はご免だよ・・。そうならない、させない為にもイマの現実での世の中の動きにもっと目を向けないといけないんだろうな・・。
【追記】 後で知ったけど、これ「ある終焉」「父の秘密」の監督さんだった。
あ〜・・解る気がする・・冷徹で容赦なく現実を突きつけて来る感じが・・。でもどれも響く作品だったので他のも見てみたい。   【KBCシネマ】
 

ニューオーリンズ・トライアル
RUNAWAY JURY (03・米)
(監)ゲイリー・フレダー (脚)マシュー・チャップマン ブライアン・コベルマン リック・クリーブランド (原)ジョン・グリシャム
(主)ジョン・キューザック ジーン・ハックマン ダスティン・ホフマン レイチェル・ワイズ
引き込まれる始まり方だったけど、陪審員が多いせいか、最初はかなりゴチャついた印象で、しかもカメラがやたら固定せず、
目がウロウロして困った。けれど、中盤から、がぜん面白くなって来たよ。
こう言う駆け引きが簡単に成功するか否かは別としても、対立する弁護士と陪審コンサルタントの生き方の違い(目指す物の差)を
歴然とさせるトイレでの口論シーンなどは震えるほど見応え有り。陪審員と言う、ある意味つかみ所のない微妙で危うい物に斬り込みながらも、
どこかすがる様に人間の良心を信じたいと願う気持ちがヒシヒシと伝わって来た。今、アメリカは銃問題をどの様に考えつつあるんだろうとか、
日本でも似た様な裁判員制度が導入されるとなると襟元正さないとなぁ、とか(←しっかりその気・笑)かなりタイムリーな作品でした。
M・ムーアも喜んでいる事でしょう。(?)キューザックとワイズ、とても良かったです。ハックマンとホフマンの迫力とは違う雰囲気でね。
グリシャムの法廷映画としては、今まで観た中で(と言っても4本程度だけど;)一番好きです。 【ユナイテッド・シネマ】

ニュー・シネマ・パラダイス (完全版)
NUOVO CINEMA PARADISO (89・伊=仏)
(監・脚)ジュゼッペ・トルナトーレ (音楽)エンニオ・モリコーネ
(主)フィリップ・ノワレ ジャック・ペラン アニェーゼ・ナーノ サルバトーレ・カシオ マリオ・レオナルディ
色んな所に映画好きなココロをくすぐる様なシーンが出てきたり、劇場で様々な人達が思い思いに映画を楽しんでる様子等はとても良かった。
それと、王女と兵士のお話は一番印象的で、「兵士はどうして99日めで王女の元から去ったのだろう?」と自分なりに考えてみたり。
【以下ネタバレあり】
「20年キスシーンを見てなかった!」と叫ぶ観客に爆笑したり、勿論最初の方からずっとキーポイントになってるソレで締めくくったラストには
なるほどね〜とか感心はした物の、でも、見終わった後、何故か何かが心にひっかかってしまって・・。
それは何だろう?ってはっきりは分からないんだけど・・ちょっと思ったのは、結局、トトはアルフレードのシナリオに乗っかってただけにも見えて。
なんか、トト自体に魅力がなかったし(映写機関連だけで、映画自体への情熱があまり感じられなかった・・子供時代はいいけど青年時代がね。)
アルフレードとの映画を通じての交流よりもエレナとの関係のが重点的に描かれてたし、再会部分なんて・・なんかあんまりじゃなかった?^_^;
(注:これは「完全版」だからこうだったのかな?と思うと、きっと「オリジナル」の方がいいんじゃないかと思ったりも。未見だけど。)
彼女とだと将来がない・・って決め付けてた所&別れて初めて自分の天職につき成功した・・ってのも、それまでの映画LOVE描写の不足がたたって
どこか軽く見えるのも痛い。アルフレードのやり方は、まさしく親心ではあったんだろうけど、でもな〜んか納得いかず”モヤっと感”が残るんだよね。
「帰ってくるな」って言う思いはとてもよく解るし(井の中の蛙なんてダメよね)手塚漫画のゴンスに似たアルフレードって嫌いじゃないんだけど(笑)
どこか、トトの映画への思いをアルフレードが吸収して”自分色”に変えてしまってる感じがあるんだよね。だから、トト自身がどう言う風にどのくらい
映画を愛してるのか、って言う熱い思いの葛藤&歴史がなくて、いきなりノスタルジィー・・となられても困ってしまうし、もっと、気持ちよく「やられた〜」
って思える様な何か、「恋愛失ってもなお前向きに生きるぞ〜」って言う様な何か(トト自身の潔さ?気迫?)があるべきだったとも思えてね。
そういえば、こう言う”モヤっと感”は、同監督の「海の上のピアニスト」「マレーナ」でもちょっとあったなぁ。相性の問題?
ついでに、あの兵士の話は・・「良い思い出に」では自己満足の言い訳だと思うし、「自信がなくなって」では悲し過ぎるし、これまた答えを断定など
できずにモヤっと感が残るんだけれどね。 少年時代のトトって10歳位だったんだね。顔だけだと5〜6歳かと・・これもモヤっ。(笑)
なんか、この作品、巷で絶賛されてる(受賞もしてる)らしいけど、まあ、世の中に1人くらいはこんなトンチンカンな感想持つ人間がいても
いいでしょう・・?( ̄∇ ̄;) と言うか、これやっぱりオリジナル版のがスッキリと迷いがなくていいんじゃない?って、そっちに期待してしまう。【DVD】

ニュースの天才
SHATTERED GLASS (03・米)
(監・脚)ビリー・レイ (製作総指揮)トム・クルーズ トム・オーテンバーグ マイケル・パセオニック ポーラ・ワグナー
(主)ヘイデン・クリステンセン ピーター・サースガード クロエ・セヴィニー ハンク・アザリア スティーヴ・ザーン 
   メラニー・リンスキー ロザリオ・ドーソン
捏造されたニュースに翻弄される人々の物語・・と言っても、読者ではなく、編集部内部&関係者の物語。
なので、映画としてはすごく地味だし、序盤は少々退屈でもあったんだけど、中盤からどんどん良くなる。
と言うか、キャラがいいんだよね。こう言う現場では実際にそうなんだろうな、って思わせる相互間のリアリティがあるし
(仕事内容以上にキャラで味方をつけてしまう事実とか)何より、新編集長の苦悩・・これは見ていてヒシヒシ伝わって来たよ。
当然の仕事してるだけなのにどうしてこんな目に?みたいな理不尽な扱い受けて可哀想だったけど
(ピーターが好みのタイプだから言ってる訳じゃなく・好みだけど;;)その彼が、自分の姿勢を曲げる事なく、真面目に真相解明に取り組みながら、
どんどん精神的に逞しい編集長になっていく・・勿論、それは報道する立場の人間としてはしごく当たり前の事だとは思うけれど
それをちゃんと理解出来る部下と一緒に、信頼ある仕事をすると言う姿に、改めて感動してしまったよ。
グラス(ヘイデン)のソツのない仕事(捏造)ぶりにも、陰で相当なプレッシャーがあったのだろうとは思う、(だって、締め切り迄に
これぞと言う事件みつけていい記事書く、ってだけでかなり圧・・。同僚(メラニー)が記事のテーマが脱線する、って指摘されてたのも印象的。
精神力、集中力がいる仕事だよねぇ。)でも、彼の泣き顔を見てると、「ニュースの天才」と言うよりも、小手先の「小細工小僧」って感じ。^_^;
イイ子と褒められた子供が、その味を覚えて、告げ口っ子になってしまった、なんて程度にも見える。^_^;
しかし彼は何故ピュリッツアー賞に固執する?創作才能あるなら直木賞狙えば?Σ\( ̄ー ̄;)ナンデヤネン 【ユナイテッド・シネマ】

ニューヨーク、アイラブユー
NEW YORK, I LOVE YOU (08・米=仏)
【1】トライベッカ=(監)チアン・ウェン (主)ヘイデン・クリステンセン レイチェル・ビルソン アンディ・ガルシア
【2】ダイヤモンド街=(監)ミーラー・ナーイル (主)イルファン・カーン ナタリー・ポートマン
【3】アッパー・ウェスト・サイドー=(監)岩井俊二 (主)オーランド・ブルーム クリスティーナ・リッチ
【4】ソーホー=(監)イヴァン・アタル (主)イーサン・ホーク マギー・Q/ロビン・ライト・ペン クリス・クーパー
【5】セントラル・パーク=(監)ブレット・ラトナー (主)アントン・イェルチン  オリヴィア・サールビー ジェームズ・カーン ブレイク・ライブリー
【6】グリニッチ・ヴィレッジ=(監)アレン・ヒューズ (主)ドレア・ド・マッテオ ブラッドリー・クーパー  
【7】アッパー・イースト・サイド=(監)シェカール・カプール (主)ジュリー・クリスティ シャイア・ラブーフ ジョン・ハート
【8】セントラル・パーク=(監)ナタリー・ポートマン (主)カルロス・アコスタ ジャシンダ・バレット テイラー・ギア 
【9】チャイナタウン=(監)ファティ・アキン (主)ウグル・ユーセル スー・チー バート・ヤング
【10】ブライトン・ビーチ=(監)ジョシュア・マーストン (主)イーライ・ウォラック クロリス・リーチマン
【11】ニューヨークシティ=(監)ランディ・バルスマイヤー (主)エミリー・オハナ
パリに続き、都市をテーマに描くオムニバス第二弾はニューヨーク。
と言っても、街を撮り続けるゾーイや、其々の主人公達によってニアミス的にお話が繋がっていて、
オムニバスと言うより群像劇と言った感じ。
自分にとっては、パリほどの思いいれはないし、自分にはあまり似合わない場所の様な気がしてたけれど、
夢の中だけで何度も行った事のあるニューヨーク(笑)はそれなりに興味深かった。ウディ映画も好きだしね。
土地やNYっ子の特色をよく表しているのがどの物語なのかは定かではないけど、
物語として好きだったのは、ジュリー・クリスティと変な顔の兄ちゃ・・もとい、シャイア・ラブーフの巻、
やはり上手いぞ、なロビン・ライト・ペンの巻、2人の老夫婦がせからしい街をウロウロする巻。
ジュリーの巻はとても幻想的で美しく、しかし残酷なリアルも共存した不思議な物語の上に
主演2人がとてもよくて浸ってしまったわ。ラブーフって・・スピルバーグの秘蔵っ子とか一時期言われててアクション大作が
多かったけど、こんな役の方が断然良いんじゃないかと思ったし、改めて、上手い俳優さんなんだって見直したよ。
ロビンの巻は、あぁ、そうなんだ・・って、なんかイキでしたね。イキに騙されて嬉しい気分。
騙されたと言えば、イーサン・・相変わらずの胡散臭さが可笑しかった〜。でもちょっといいヤツ?(笑)
で、老夫婦の巻も、活気ある若者の街の様なNYでも、特殊でないフツ〜な生活をしながら、
仲良く年を重ねていくその光景が胸にしみたし、あっ・・!と思うアクセント(アクシデント?)もあって、
そんな街だからこそおちおちボケてもいられないよね〜とか思ったり。(笑)
他には、岩井監督の巻は、いかにも日本人受けしそうな内容だったけど、
これが、舞台がNYだととても新鮮に感じられて、可愛いカップルに気持ちが上向きに♪
車椅子の女の子をプロムに連れて行く巻は、途中までとてもいい感じだったのに、
木のアレはなんなんだ、って感じ。しかもあのオチって・・イマドキあのオチはないだろう〜
けど、石を投げれば○○に当たる、ってくらい○○志望の人って多いのかな?とも思った。
そう言えば、全体的には楽しめたけれど、ちょっと下ネタ多すぎじゃ?イーサンが絡んでる部分は
彼が彼らしくて(爆)笑えたけれど、イマドキ使うか?って思うくらい感覚が古い下ネタだったよーな・・(爆)
・・で、次は上海なの?大阪、すっきやねん!・・じゃないの〜?博多、すいと〜と!・・でもイイのになぁ! 【KBCシネマ】

N.Y.式ハッピー・セラピー
ANGER MANAGEMENT (03・米)
(監)ピーター・シーガル (脚)デヴィッド・ドーフマン
(主)アダム・サンドラー ジャック・ニコルソン マリサ・トメイ ルイス・ガスマン アレン・カヴァート リン・シグペン
ニコルソン、大丈夫かぁー?(≧∇≦)って感じで、もうニコルソンだけ見てればいい感じ。(オイオイ)
こんなに恐そ〜でイカレたハチャメチャのセラピーなんて迷惑だよねー。^_^; 途中、何度サンドラーが可哀相になって来た事か。
ラストで真相は分かるけど、でもあれはやり過ぎだよね〜?ニコルソンとマリサの所だけの事ならいいんだけど。
カメオ出演・・(と言っても多すぎ・笑)な面々は、元NY市長とか出てるだけで楽しかったけど、テンション高すぎるジョン・タトゥーロなんかには
ヒイちゃったかな。チョコレートにまみれた口のヘザー・グラハムは、ビミョ〜なアブなさでなんとも・・( ̄∇ ̄;)ひょえ〜
ハリー・ディーン・スタントンに至っては、あ、あれはアナタだったのー?ってかなり後で気付いたりして;
しかしナンですなー・・肉体的コンプレックスってのは、今がどうであれ(今、他人にどう見られようと)
傷ついた当時の自分をずっと引きずってしまうもんだよね。そんな物が怒りに結びついてるのはとってもよく解る・・
私も一日に最低3回は怒り狂ってるもんなー・・( ̄∇ ̄;)やっぱりこれを克服するにはニコルソン・・いや、強力な「愛」の力が必要よね〜。( ̄∇ ̄;)
コンプレックスに縛られてるサンドラーを、「それが何でっか〜?」って何気なくトボけた味で包み込むマリサの存在感は
とても自然で素敵でした。顔だけ見てるとちょっと疲れた柴咲○ウなんだけどさ。(コラ) 【天神東宝】

ニューヨーク・ストーリー
NEW YORK STORIES (89・米)
【第一話】(監)マーティン・スコセッシ (主)ロザンナ・アークエット ニック・ノルティ
【第二話】(監・脚)フランシス・F・コッポラ (主)ジャンカルロ・ジャンニーニ
【第三話】(監)ウディ・アレン (主)ミア・ファロー ウディ・アレン
カンバスに向かう第一話が一番面白かった。これだけでももっと肉付けしたら一本の映画が出来そう?!
第二話はちょっとファンタジー。第三話は空に浮かぶ巨大なママの顔に笑った。_(T▽T)ノ彡☆ 【BS−NHK】

ニューヨークの恋人
KATE&LEOPOLD (01・米)
(監・脚)ジェームズ・マンゴールド (脚・原)スティーヴン・ロジャース
(主)メグ・ライアン ヒュー・ジャックマン リーヴ・シュレイバー ブレッキン・メイヤー
ロマコメの王道?いくつになってもメグちゃんはキュート♪失った恋は、実はそれに繋がる本当に出会うべき人への掛け橋なのだ、と言うのが心に残る。
けど、男(ヒュー)が女(メグ)に惹かれるキッカケがイマイチ曖昧で、説得力に欠ける様な・・男が過去に戻ってからも意外と冷静に見えたし、あれがもっと
ジタバタ見苦しかったら、もっと魅力的だったんだけどなー・・でも、そうだったら、私以外の世の女性は皆ガッカリするのかもしれないけどね。
その分、弟がジタバタしてたからいいか。枝豆は英語でもエダマメと言うらしい。〆(._.)メモメモ 【ユナイテッド・シネマ】

ニル・バイ・マウス
NIL BY MOUTH (97・英)
(ーー;)
(監・脚・製作)ゲイリー・オールドマン
(主)レイ・ウィンストン キャシー・バーク チャーリー・クリード・マイルズ ライラ・モース
最初のちっとも面白くない下劣ネタは「レザボア・・」思い出し、ヤク青年では「トレ・スポ」思い出し・・でもこの二作は面白かったしガマンしながら鑑賞。
主人公はてっきりこの青年かと思ってたら、どうもそうでもないような?はて?まあ、ちょっと待ってみよう。ガマンガマン。( ̄∇ ̄;)
オヤヂがうるさく叫ぶシーンの多い事。なんでもかんでもファッキン・ファッキン!・・他に言葉知らんのかいっって思ったけど、ガマンガマン。( ̄∇ ̄;)
しかしこのオヤヂが、妊婦に暴力ふるう所はさすがにイヤけが差しましたね〜。こいつ、「俺はクズだ。でもお前を愛してるんだ。」なんてのたまう
どうしようもないねちこいアホ。自覚してるんなら、自発的にゴミ箱直行しなよ!・・いや、でもガマンガマン。( ̄∇ ̄;)
このオヤヂの昔話から、タイトルの意味がわかる。ニルがゼロだって事は知ってたけど、マウスはネズミかと思ってた私。口の方だったんだ!
我ながら大笑い!_(T▽T)ノ彡☆ ラストに暖かさを感じるか感じないかで人間見られそうな雰囲気・・まいったなぁ〜。正直言って、悪くはないけど
こんなモンかい?これでいいの?って思った。( ̄∇ ̄;)私が一番のヒトデナシか?こう言う映画ははっきり言ってかなり不快。でも、映画としては
リアルさを追究してるんだろうし、展開もスムーズで飽きる事なく見れるって感じ。ゲイリー・オールドマンの自伝的映画だったそうで?
こんな暴力の中で育ってきたの?役者という道があってヨカッタヨカッタ。( ̄∇ ̄;) 【ビデオ】

人間椅子
 (97・日本)
 
(監・脚)水谷俊之 (原作)江戸川乱歩
(主)清水美砂 國村隼人 山路和弘 温水洋一 大鷹明良 光浦靖子 菅原大吉 網浜直子 藤原紀香
 
あ〜意外にも気に入っちゃった。( ̄∇ ̄; どこがどうって・・説明するのは気が引けそうだけど。(笑)
有名だし何度も映像化されたりしてる作品なのでそれなりに知ってはいたし、これまでは別に好きって訳でもなかったけど、本作は好みだった。
俳優も、國村隼人も良かったけど、清水美砂がこんなに妖しげで美しいなんて驚きだった。
ラストはいつぞやの某ロブスターを思い出したり。   【CS】 

人間の値打ち
IL CAPITALE UMANO / HUMAN CAPITAL (13・伊=仏)
 
 
(監・脚)パオロ・ヴィルズィ (脚)フランチェスコ・ブルーニ フランチェスコ・ピッコロ (原作)スティーヴン・アドミン
(主)ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ ヴァレリア・ゴリノ ファブリッツィオ・ジフーニ ルイジ・ロ・カーショ 
   ジョヴァンニ・アンサルド マティルデ・ジョリ グリエルモ・ピネッリ ジージョ・アルベルティ ベボ・ストルティ
 
不動産屋を営むディーノは、娘が資産家ジョヴァンニの息子と付き合ってるのにかこつけて彼に近づき、高利回りのファンドに参加するが・・
あるひき逃げ事件から遡り、登場人物其々の時間が交差していく群像劇。
表面的な事からは判らない人間の本心や欲望が、違った角度から少しずつ見えてくるのが興味深い。
利用出来るモノは何でも利用しようとする人や、何事もビジネスライクにしか考えられない人とか、
反対に、自分の正直な気持ちに忠実になろうとする人もいたりするけど、どこか1つ間違って、もう後戻り出来なくなってしまったり、
人生のシビアさを色んな面から突きつけられる感じ。
名声に固執したりお金に汚い人に嫌悪しても、じゃあ君がもしそこでクリーンだとしても他ではどうよ?
・・みたいに言われてる気もして・・(汗)
最後に出て来る保険金の話では、急激に何かがヒク感じがした。
人間の値打ちって・・そう言う意味じゃないよね?・・みたいな。
ビジネスとして記される金額が人間の価値を一体どれだけ表せるって言うんだろ。
こうやって一人一人が色んなものを抱えながら生きているのを見た後に、
そしてきっと事故で命を奪われた人も同じだったろうと思うと、最後は究極のシビアさかもしれない。
ディーノの娘セレーナは可愛いかったし(ちょっとアンジー似)いけ好かない富豪カレシへの態度にも共感。(笑)
なので、新しい出会いの幸せを願ってたんだけどね・・(T_T)
1つ前に観た「アスファルト」に続き又テデスキが出てたけど全く違う役どころ。
でも今回もなかなか良かったし、昔は苦手だったのに段々好きになってるかも。(^^ゞ   【KBCシネマ】 


      

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