ネイムレス・無名恐怖
LOS SIN NOMBRE (99・スペイン)
(監・脚)ジャウマ・バラゲロ (原)ラムゼイ・キャンベル
(主)エマ・ビララサウ カラ・エレハルデ トリスタン・ウリョア ペップ・トサル
あの「ダークネス」の監督さんのスペインでのヒット作との事。なのでやっぱり雰囲気も画も似たような感じ。
でも「ダークネス」のが、こちらよりはコナれてて面白かったです。( ̄∇ ̄;)
これ、最初とっても面白くなりそうな感じだったんだけど、展開がダルイ・・睡魔が・・ゞ( ̄∇ ̄;)
話題のラストも、言いたい事は解るけど、パワー不足で特に衝撃的でも後味悪いって感じでもなかった。
目の付け所(カルト教団による悪の追究)が結構面白いのに勿体無い感じでした。 【ビデオ】

ネオン・デーモン
THE NEON DEMON (16・米=仏=デンマーク)
 
 
(監・脚・原案)ニコラス・ウィンディング・レフン (脚)メアリー・ローズ ポリー・ステンハム
(主)エル・ファニング ジェナ・マローン クリスティナ・ヘンドリックス アビー・リー 
   デズモンド・ハリントン ベラ・ヒースコート カール・グルスマン キアヌ・リーヴス
 
モデルになる夢を叶えようと田舎から都会へとやって来た16歳のジェシー。
素朴ながら美しい彼女はすぐに業界の目に止まり順調なスタートを切るのだが・・

レフン監督のファッション界物語・・と聞いたので、スタイリッシュでムードあるサスペンスだろうなと予想してたら・・
ホラーだった!( ̄□ ̄; しかもエロちっくホラー!( ̄∇ ̄; (≧∇≦)爆笑!
勿論レフンらしいムード(場を支配する音響とか赤系ライト・・)はたっぷりあったけど、
まさかあんな展開になるとはね・・おーい、エルちゃ〜ん、返事して〜茶碗風呂用意しとくから〜(謎)
そしてまさかと言えば、ま、まさかあのジェナちゃんが〜あんなコトまでしちゃうなんて;;とビックリ。
ちょっと「ネクロマンティック」思い出したりして。(←「キスト」じゃなくて?)
ジェナちゃんでそんなんを思い出すとは・・ジェナちゃん、オトナになったなぁ・・(いや、そうじゃなくて)
ファッション界の女性同士のアレコレはまあ誰でも想像の範囲内だろうから、
あえて切り口を変えて・・のレフン節だったのかな?とは思えど、最後の方は一瞬「は?」ってなったわ。(笑)
ジェシーが月について言ってた話は最後の〇〇とちょっと重なってる気がしたので
女達はあの行為で自分が(その世界で)神であろうとしてるのかな?とも思えた。
現実的に考えれば単なる隠ぺいでしょうが(爆)消化しないので(笑)やっぱりそう言う象徴なのかな?と。
ただ、もっと強かなら、あんなモノは踏みつぶしてしまうかも?・・とも思う自分は女の中の女なのかな?(汗)
ジェシーが言われてた「デンジャラス・ガール」って、ジェシーは素直でいい子そうだったので最初ピンと来なかったんだけど、
自分ではそんな気はないのに(自覚なしに)周囲を狂わしてしまう、って意味だったのかな?
それなら解る気もする。そんな娘って案外いるもんね。 (自己流観察だと、丸い目をした娘は要注意よ・・笑)
あの男の子も振り回されたって事になるのかな?いつの間にかいなくなったけど。(爆)
そう言えばキヌア・・じゃなくてキアヌも出てたわ。デンジャラスおじさんで。( ̄□ ̄;
最初のテスト撮影の様子はドキドキもんで面白かった〜。顔のメイクはヘタクソに見えたけど。(笑)
次のオーディションは、受ける側をよそに主催者が緊張感なくて笑った。
でもこう言うの解る。ダラダラやるもんでもないよね。だって感性の問題な気がするし、
どっちかと言うと一瞬で決まるもんだとも思うし、単に見た目がキレイだからOKってもんじゃないよね。
エルちゃんはナチュラルでキラキラ可愛いくて、ジェシーの躍進にもとても説得力があったわ。
この辺になると整形なんか繰り返しても到達出来ない域ね・・いや、逆にどんどん離れてしまうものかも。
「見た目の美より内臓美!」・・って、ついいつもの言葉を叫んじゃいそうになるけど、ここでは生々しいかな?( ̄∇ ̄;
めっちゃ可愛いエルちゃんと〇〇が強烈に印象に残るホラー(笑)だったけど
〇〇をほにゃららする為にずっとオエオエするモデルも印象的だったなぁ〜見てる方が苦しくなったわ( ̄∇ ̄; 【TOHOシネマズ】
 

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
 (07・日本)
 
 
(監)北村拓司 (脚)小林弘利 (原作)滝本竜彦
(主)市原隼人 関めぐみ 浅利陽介 三浦春馬 野波麻帆 板尾創路
 
第5回角川学園小説大賞を受賞した瀧本竜彦の同名小説の映画化。
死への憧れとか何かにもがきながら自身と戦う思春期独特の危うさが興味深かったけど、途中から、
ついていくのに疑問が残る展開に。でも、一人戦うエリはいじらしく、雪と共に現れる敵もロマ恐で好み。
関めぐみは、今まで見た中で一番キャラに合ってた様な気がするし、
市原君も相変わらずのやんちゃキャラで可愛いかった。何があっても、生きていればこそ・・。 【BS】

NEXT -ネクスト-
NEXT (07・米)
 
(監)リー・タマホリ (脚・原案・製作総指揮)ゲイリー・ゴールドマン (脚)ジョナサン・ヘンズリー ポール・バーンバウム 
(原作)フィリップ・K・ディック
(主)ニコラス・ケイジ ジュリアン・ムーア ジェシカ・ビール トーマス・クレッチマン トリー・キトルズ ピーター・フォーク ホセ・ズニーガ
自分に関する事だけ2分先を予知出来る能力を持つクリス。
そんなクリスに目を付けたFBI捜査官は、彼にテロリストの爆破計画を阻止する為の捜査を依頼しようとする。
「なんとかロードショー」で放映しそうな作品をNHKが。
また、最近のチョイスわからん〜とか思ってたら、ちゃっかり某国のお方が冒頭出演。
ふう〜ん、まさかこれやりたいが為だけに放映?主演俳優はヨメごとVIP?(爆)
・・なんてつい疑ってしまいそうなくらい、やはり最近のNHKは変わってしまってる様で。
いつぞや「NHKって日本放送協会の事よね?」って聞いたけど(念押し)残念ながら「捏造ホーホー協会」として絶惨放映中だとか?
ウゥ〜・・ワンワンッ!ワンワンワンっ!(←あんまりそんなだと受信料払わないわよ!の意。この方が通じるかと思って。(ー_ー)!!)
・・と言っても、ブログにBS-NHKのカテゴリまで作って見てる身としては、それも出来ずに払ってますけどね・・。
払わざるを得ないから払ってますけどね・・今んとこは。・・なんかやけにむかつくけど!!!
まあ、それはともかく・・(早々に荒れまくりすみません;;)
本作、一応サスペンスアクションでしたが、前半は、美女に粘着するニコちゃんが見どころ。(笑)
ふっと振り向くと、そこに、ねっと〜りと熱〜い眼差しを向けるニコちゃんが!( ̄□ ̄
・・なだけで、ニコふぁんなら、レディスデーじゃなくても見る価値あり!と思った事でしょう。
そして、物語は、クレッチマンを悪役とし、
もとい、明らかにニコよりイケメンのクレッチマンを悪役とし、
もとい、明らかにニコよりイケメン、かつ、いつもより若々しい(以下略)
しかし・・そんなクレッチマンなどものともせず、いきなり増殖し始めるニコ!
「どや!お前なんぞにゃ、ただのイケメンなんぞにゃ出来んワザたい!」(博多弁?)
・・とばかりに、さすがの存在感を見せつけてくれました。
なんか、ずいぶん昔にも、複数のニコを見た記憶が・・。
でもあれは双子だったかな。あれで味しめたのかな。私は免疫ついたけど。(トオイメ・・)
・・で、物語はクライマックスに! 「いつなの?」 「イマでしょ!」。  ・・しーーーーん・・・
なんかね〜、「今でしょ」って流行語なんて使いたくないんだけど、ホントにそんな話でさ〜・・まいった〜。
「で、どこから?」 「ソコからかよ!!!!!」(驚愕!)
そんな、「未来の」「これからの」希望に溢れたお話でした。
・・うーん・・ラストにこんなに必死に前向きに捉えようと努力させられてしまう作品だったとは。(爆)
なんか↑意味不明に思えるかもしれませんが、どなた様も、本編鑑賞後にはきっとご理解頂けるものと信じます。
と言うか、ご理解頂けてる姿が見えます。 ・・と、未来予報出来る人のふりをちょっとしてみた。
最後に一言・・  美女役のジェシカ・ビール・・はあ、確かに美女ではありますが(たぶん)
でもさ〜、見るからに、絶対ほっといても自力でどうこう出来そうな感じじゃ?
むしろ、あんまり強そうじゃないニコちゃんを助けてあげて!ってジェシカに頼みたいくらい。育毛法込みで。  【BS−NHK】

ネクター
NECTAR (14・仏)
 
 
(監・脚)ルシール・アザリロヴィック (撮影)マニュ・ダコッセ
(主)オルガ・リャザーノワ ブリジット・ロ・シセロ カンタン・ブリュッシュー カール・サラフィディス
 
【同監督の「エヴォリューション」の前に同時上映された短編】
蜂の営みと現代(近未来?)の人間の営みとがオーバーラップ。
蜜蜂の舞う野原の美しさと女主人に仕える(マッサージとか)者達の変わらない動きが印象的。あ、女主人の白く長いまつ毛も。
それにしても、アザ監督(略す・笑)の世界っていつもどこか世界の境界線(逆世界・新世界)を意識してる感じ。  【中州大洋】
 

ネクロマンティック
NEKROMANTIK (87・独)
 
【未体験ゾーン】
(監・編集)ユルグ・ブットゲライト (音楽)ダクタリ・ロレンツ
(主)ダクタリ・ロレンツ ベアトリス・M ハラルト・ランド スーシャ・スコルテッド ヘンケ・S
死体清掃会社で働くロベルトは死体の一部をこっそり持ち帰ってはガールフレンドのベティと共に楽しんでいた。
しかしある事からロベルトは会社をクビになってしまい・・

本国ドイツでは上映禁止どころかフィルムの焼却処分をくらったとか・・さもありなん(^^;
主人公、孤独なヲタかと思ったら、なんと、ちゃーんとカノジョがいるじゃん〜しかも美人〜
とビックリしたも束の間・・カノジョさんのが、彼よりもウワテだったりして?(^^;
お風呂で恍惚としてるの、なんだかE・バートリーを連想。しかしいくらなんでも、あんな腐れた死体と・・なんて;;
死体ってったって、もっと新鮮でキレイなヤツかと思ってたもんだから。いや、新鮮な死体ってのもどうかと思うけど;;
見た目もそうだけど、臭いはどうなのよ?!それも快いの?!って感じ。
カノジョの「餞別代りに貰っていくわ」には笑った。(≧∇≦)
でも、カノジョの行動は、彼があの職を失った時もラストも、
全部予想通りだったので、その辺はまぁ昔の作品だし普通でも仕方ないか、な印象。
ラストの手前・・彼って、お風呂での恍惚加減も、ベッドでのあれも・・カノジョ越え、いやカノジョと一体化したキブン?
自分には、彼は本当は死体よりもカノジョLOVEに見えたんだけど?死体LOVEならあんなにヤケにもなってない様な?
・・なんてつい普通に思ってしまう(思おうとしてしまう)自分がやたらマトモに感じた(笑)けど、
実の所、誰にも干渉されず一人きりでとことん人間の欲望や快楽を追究したかったのかなあ?とも。
カノジョと別れたのをキッカケとして・・「覚醒の時」?!(←言うな〜自分〜それだけは)
んでもって、血しぶきよりも噴射する白いアレがキョーレツで。(汗)これで究極の幸せに到達?自分も死体になるし。(爆)
音楽が、キミとボクのきらめく青春いつまでも〜♪みたいで(?笑)見終わった後も暫く耳に残ってたわ。
音楽だけ聴いたら、まさかこんな作品のだとは思わないよねえ?
誰かコレでスケート滑ってくれんかいな。映画の内容知ったら皆ドン引き?(爆)
何はともあれ、究極のヘ○タイ作品でした。R指定ついてるよね?R−ヘ○タイ?ある意味皆が目指す所だったりして?(笑)
それにしても、「キスト」のロマさをふと思い出したわ。前の「アフリクテッド」では「ポーの一族」思い出したけど。
【追記】 音楽担当、主演の方だった。
それと、ラストの足はカノジョだと思ったんだけど、違う方だったの?
なんでも「2」に続いてるらしいし?てか、まだ他にもおるんかい!?こんなヘ○タイが!(≧∇≦)   【ユナイテッドシネマ】
 

猫が行方不明
CHACUN CHERCHE SON CHAT (95・仏)
(監・脚)セドリック・クラピッシュ
(主)ギャランス・クラベル ジヌディヌ・スアレム オリヴィエ・ピイ ルネ・ル・カルム
行方不明になった猫探しを通じて、日頃無関心だった隣人達と触れ合って行き、
自分自身も少しずつ変わって行くクロエの様子が見ていてとても気持ちいい。
パリの下町の様子も心地よく、ホッと気持ちが安らぐ。そしてまた特に良かったのがマダム・ルネ!すんごくいい味のお年寄り。
情報をイチ速く伝える”婆ちゃんネットワーク”には感心してしまった。(笑)
最初は自分と猫の事しか考えてなかったクロエ、後で寂しがりやの婆ちゃんに電話してやったかなぁ?
地上げ関係で、いつかお別れせざるを得ない隣人達・・寂しくなるな〜・・って展開だけど、あのラストはとても清々しくて良かったです。
ちょっとした小さな幸せを感じる・・そんな作品。何故か「アメリ」を思い出してしまった。
私も行方不明の猫(?)探し中・・な感じかな。見つかるんだろうか。あれ?フロは? 【ビデオ】【DVD】

ネットワーク
NETWORK (76・米)
(監)シドニー・ルメット (脚)パディ・チャイエフスキー
(主)フェイ・ダナウェイ ウィリアム・ホールデン ピーター・フィンチ ビアトリス・ストレート ロバート・デュバル
現代人が侵されてるTV社会、人間性を重視した国家は終り、全てがビジネス、計算された世界である、と鋭く風刺した一作。
張り巡らされたネットワーク下で、もはや麻痺した人間の心が朽ち果てて行くのが見える様。
フェイは熱演だが、全体的にとにかくやかましいのが、疲れたハートにはこたえたよ。 【TV】

ネバーランド
FINDING NEVERLAND (04・米=英)
(; ̄ー ̄A
(監)マーク・フォスター (脚)デヴィッド・マギー (原作)アラン・ニー
(主)ジョニー・デップ ケイト・ウインスレット フレディ・ハイモア ジュリー・クリスティ ラダ・ミッチェル ダスティン・ホフマン
   イアン・ハート ケリー・マクドナルド
温かいお話でした・・涙しました。以上。(*o☆)ヾ( ̄皿 ̄メ)オイオイ!・・って、別にふざけてる訳ではないんだけど、実際にそんな印象。
いい話だったんですよ・・特にケイト演じるシルヴィアの叫びに心打たれて涙溢れました・・(T_T)辛い現実でも「
いつも心にネバーランドを!
・・って思いましたよ、いやほんと、でもさ・・でも・・それって、特に映画好きな人には今更・・だよね?( ̄∇ ̄;)
てか、ここまでキレイキレイに語ってくれなくても・・( ̄∇ ̄;)・・って、何だか観終わった後にそんな気持ちがつのってしまって、
アレ?こんなハズじゃないのに〜・・なんでだろう?・・って我ながら慌てたりして。(汗)
思うに、「ピーターパン」の作者バリが掴み所のない男でさ・・そのせいもあったかも。
少年の様な心の持ち主として、不倫じみた行動を取ってもなんか責任をスルリと抜けてしまう様な、そんな無意識のあざとさを感じてさ・・
いや、別に悪い奴ではないんだよ、優しくていい人です、ホントに。でも、どうもこう言う「いい人」って、私には女性の気持ちの解らない、
女性を不幸にするタイプの男・・にしか見えなくってね。( ̄∇ ̄;) 私には、シルヴィアには少なからず彼を1人の男として見る愛があったと
感じたんだけど、彼には全くなかった様に思う。そりゃ、男女の愛だけが愛情ではないし、もっと大きな愛の存在をうったえてもいるんだとは
思うんだけど、でもそれに目をつぶらされて、美しい友情として
無理やり納得させられてる・美化されてる様な居心地の悪さを感じたよ。
そもそも彼にとって”一番”だったのは少年への興味(あえて変な意味合いはナシとしても・笑)だったんじゃないの?
それは彼自身の分身でもあり、要するに、彼は少年を通して自分自身(子供心)を愛しているにしか見えなくてね。
いや、だからね、彼は優しい人です・・シルヴィアの為の舞台も素晴らしかったです。でもだからこそ居心地が悪い・・。(汗)
この監督さんは、”感動のツボ”をよく心得てると思う。全編、
的確にツボ、押して押して押しまくり!です。
でも、そのツボがいかにピタリとハマって泣いても、どことなく全部が教科書通りで、それ止まりなんだよねぇ・・。
何か都合の悪い事はうっちゃりながら、キレイなラッピングでどんどんお話を包み、誰でも解ってる様な事を改めて(大きなお世話的に)
ご丁寧に教えてくれるこの感触は、前作「チョコレート」同様、きっと若い方には多大な共感を得るんだろうけど、
ある程度の年齢の妖怪ババアにはどうも今更感が強くてね。・・って、私限定の事なんだけどさ。( ̄∇ ̄;)
シルヴィアの頑固な母(J・クリスティ)が、バリの劇に一番に拍手するシーンはとても良かったし、シルヴィアを演じたケイト・ウィンスレットは
やはり素晴らしかったです。さすがに今回は「裸ん坊大将」にはなりませんでしたが。(笑)
それに、バリ役がデップだったから一応は素直に観れたんだと思う。物語の違和感飲み込みながら。( ̄∇ ̄;)
ピーターパンの役で「トレスポ」のケリー・マクドナルドが出てたのも嬉しかったなあ。少年っぽさがピッタリでした。
・・と言う訳で、いいお話です。いや、ほんとに。
おとぎ話の裏に潜む残酷さに気付かずにさえいれば・・。ゞ( ̄∇ ̄;) 【ユナイテッド・シネマ】

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
NEBRASKA (13・米)
(監)アレクサンダー・ペイン (脚)ボブ・ネルソン
(主)ブルース・ダーン ウィル・フォーテ ジューン・スキッブ ステイシー・キーチ ボブ・オデンカーク アンジェラ・マキューアン 
   メアリー・ルイーズ・ウィルソン ランス・ハワード デヴィン・ラトレイ ティム・ドリスコル
モンタナ州に暮らす老人ウディ。ある日、100万ドルが当たったと言う詐欺まがいの手紙を受け取った彼は、
遠くネブラスカまで歩いて賞金を受け取りに行こうとする。
バスが遅れて、上映時間に間に合うかどうかの瀬戸際で、
もう違うのにしようかな〜・・と迷ったけど、ギリギリまで頑張れた(走った〜)ので間に合い、観る事が出来ました。
いやぁ・・ダッシュして良かった〜観れて良かった〜!って改めて思えた素晴らしい作品でした。
モノクロで、出てくるのはジジババとかブ○○○とかデ○とかばっかなんだけどさ〜(笑)
その辺は、まあ、ペインらしいっちゃ〜らしいナイス・チョイスで。( ̄∇ ̄;
「大金当たりましたよ詐欺」に引っかかってノコノコ出かけようとする年老いた父親・・
でもさ、本当に当たったって信じ込んでいたのかな?
本当は、全てまるっとお見通しだったんじゃないのかな?ともちょっと思った。
何と言うか・・例えば、母親が子供のした事に対して、その背景や事情とか判ってても
あえて知らないふりをして子供と向き合い、言い分を聞いて、その子の気持ちの整理をつけさせてあげる、みたいな?
あ、これは息子が父親に実際にしてあげた事だね〜;;
と言う事は、同じ事を、父親は今生きている世界に対してしてあげた・・そんな風にも見えてさ。
してあげた(上から目線?笑)とか、達観と言えば聞こえはいいけど、人間って誰もがそこまでデキてる訳でもないから、
人生のオトシマエをつける旅、の方が合ってるのかもしれないけれど。
世間のやり方を馬鹿正直に受けて行動する人間(自分)を、周囲はどう思うのか、世間はどう評価するのか。
その視線や評価、或いは予想外の仕打ちを受けて、果たして自分はどう反応するだろう?
そして、そんな世の中、生活、人生は、自分にとっての何だと言えるんだろう?
出会って来た人達、物たち、愛着、夢、希望・・今の自分にとって何なんだろう?
そんな素朴な想いなどと一緒に、そこに、不完全な世界や人間に対するなんとも言えない深い愛情も感じられて。
自分も老人となった時、そんな風に考えるのかな?とか思いながら、
ふと、あっ、イマもう考えてるじゃん〜自分老人説ヤバい・・・・・とも思ったりして。(汗)
父親の昔のカノジョと妻とのギャップが可笑しかった〜。なぜそうなった?って軽く100回は思うよね〜?理由も絶妙。(爆)
デブの兄弟とか、他のキャラもなんだかなぁ〜な可笑しさ全開。
そもそも、父親からして全然立派でもなんでもなくて、むしろイマイチ尊敬出来かねる類の人間だったりして(^^;
でもそんな人間臭さがあるから逆に憎めないし共感もあったんだろうな。
息子もちょっとした所で父親似だったよね〜。本人もたまに自覚あったようで。(爆)
最後、息子がそうしてくれたらいいなと思った通りにしてくれて、気持ちが癒された。
父親が運転する所では、事故って死ぬなよ〜まだまだしぶとく生きらんと!とか思ったり。(笑)
演じた俳優さんは皆さん良かった。息子は変に出しゃばらない印象がぴったりだったし、
父親のブルースも、年とったなぁ・・とちょっとビックリはしたけど;;いい具合に哀愁をおびた雰囲気があって良かったし、
妻も最初はウザいと思ったけど、あの徹底した勘違いぶりを面白ろ可愛く演じていて良かったし、
昔のカノジョの女優さんも、居るだけで素敵で、ほんっと、何故この女性が母親じゃないんだー?!と。(101回目・・笑)
うるさい色味の氾濫しないモノクロだったのも、シンプルでしみじみ温かいこの物語に合っていてとても良かったです。
ペイン長編としては、優等生ギャルに並ぶ好みの作品でした。( ̄m ̄〃  【天神TOHOシネマズ】
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(ブログより。 大金あたりましたよ詐欺の思い出)
随分昔の話ですが・・  電話に出ると、「あ、オレだけど」 「はい?」 「オレ!オレって」
「オレじゃわかりませんけど・・どなた様ですか?」 ガチャ(電話切られる)  ・・の経験あります。
その数日後に、ニュースでオレオレ詐欺ってのを知ったので、もしかしたら、↑もそうだったのかなあ?
と、その時思った。邪険な対応したから速攻切られたけど。(単なる間違い電話?笑)
そんな大過去でなく、比較的新しい所では(と言っても2〜3年前)
本作みたいな「大金当たりましたよ詐欺」らしきものを受け取った事も。
それが何故か、中国へ連絡して下さい、なのに、カナダから送られてきてる?・・だったかな?(逆だったかも)
詳細覚えてないけど、見るからにアヤシイ。身についてないよくワカラン外国語には、身に覚えのないアヤシサのニオイ、充満。
・・で、ネットで知らべてみたら、同じ手紙を受け取った方がいらっしゃって、そこのBBSで
どうやら、某お買い物サイトに登録してる個人情報が流出したんじゃないか? ・・って話になってた。
けど、私、そこ一度も使った事ないんですケド・・と言うコトは、また別のサイトで?
某シモか?某メゾンか?某zonか?某・・以下略。世の中、ネットで便利になったけど、そう言うリスクもわかってないとね、
としか言いようがないですが。(勿論、そこだけでもないんでしょうが。)
で、その手紙、面白がって・・もとい、みんなも気を付けてね、の気持ちを込めて周囲に見せて回ったりして。(^^;
そんな感じで・・ どこででもそう言うの、あるんですね〜。
しかし、 そもそも、日々グータラしてるだけの人間に誰が大金くれるっつーの。(爆)

眠る男
 (96・日本)
(監)小栗康平 (脚)小栗康平 剣持潔 (音楽)細川俊夫
(主)役所広司 アン・ソンギ(安聖基) 田村高広 野村昭子
意識不明でただ昏々と眠り続ける男・・の最初のシーンがとても美しく印象的で、続く、彼を見舞いに来る少年が現れる所では
そのあまりにも静かで唐突なショットに、これはホラーか?!と思ってしまったり(笑)画として妙にそそる部分が多かったし、
音楽も、清清しく広がる日本の田舎の四季を映しながらも、とても欧米的な(と自分には感じられたし、好みだった)音楽で心地良かった。
何も知らず、変わらず、ただ存在しているだけの”眠る男”の傍で、当たり前の様に移り変わる季節と人々の生活・・。
その忙しい日々の片隅に、そっと、でも確実に、何かの・・それは魂?・・存在を感じずにはいられない。
大きな音や声を出して、瀕死の男の魂を呼び戻そうとするシーンには、普通のホラー越えた迫力もあった。(注:ホラーではない・笑)
ただ、登場人物がなかなか分かり辛い(似た感じの人が多い)のと、間延びした場面があるので、ちょっと退屈する所も。(^^;
特に「能」のシーンは、お好きな方には嬉しいのでしょうが、あまりにも全てに動じない?!画だったので見つめすぎて疲れてしまった。(^^;
ラスト近くでの役所やティアの出会いも、空気がガラリと変わって、つけたしの様な違和感あり。ここ、きっと物語の核でもあったんだろうし、
そう言うテーマはとても好きだし興味のある所だけど、今一歩、自分の心がこの世界にどっぷり浸れはしなかったのが残念。
もし、心から気に入れば(とっても地味なので)「地味映画」として紹介も出来たんだけどね。(笑)
でもこう言う作品って、きっとハマる方はハマるんだろうな・・どっぷり〜・・とね?! 【BS】

眠れる森の美女
SLEEPING BEAUTY (59・米)
(監)クライド・ジェロニモ (脚)エルドマン・ペナー (原)シャルル・ペロー
ディズニー・アニメの中で、私が「大好き!」と言える3本の中の1本。幼い日の思い出もあるし。
オーロラ姫を取り巻く3人の妖精達がとにかく可愛い!特にメリーウェザー!
王子が姫を救出するあたりもよりも、森での生活が楽しくて印象的。(^^ゞ音楽もとても素敵♪【ビデオ】(絵本・笑)

狙った恋の落とし方。
非誠勿擾 (09・中国)
 
 
(監・脚)フォン・シャオガン
(主)グォ・ヨウ スー・チー ビビアン・スー 宇崎逸聡 アレックス・フォン ファン・ウェイ 二宮さよ子 磯村みどり 雪代敬子 松浪志保
 
怪しげな発明品を売って生計を立てているチンも中年一歩手前、そろそろ善き伴侶が欲しいと積極的にお見合いをするのだが・・。
タイトルからして、とことん脳天気なラブコメかと思ったら、そうでもなかった。(タイトル、内容に合ってないなあ。)
怪しげな発明品を売り込むあたりは相当コメディだけど(と言うか、買うか?笑)
このチンさん、そう言う商売してる割にはとっても真っ当な人間でさ、
いや、そう言う発明してる所からして超個性的でかなり個人主義なんだけど、
彼の思考や会話が、いちいちマトを得てて面白かったりしてさ、それに、ネがとてもいい人・・ってのがよく解る・・ので、
最後まで思ってた以上に、真面目に(?)面白く見る事が出来ました。
ただ、出てくる中国の景色(お店なども含めて)が、どこも殆どがきちんと整備されていて、なんだか必要以上に
トレンディ〜さを意識してる感じを受け、何にしても、この舞台ってお金ある人達の世界なんだなぁ・・とか思ってしまった。
不倫の恋にボロボロになる彼女・・名前は笑笑(シャオシャオ)なんだよね・・
・・と一緒に訪れた北海道の観光地(阿寒など)のが、昔の姿そのままに煤けてたりして
どっちが日本よ、って感じもしたけど、その煤け具合がまた人情味があって良かっただけに、
急速に近代化するイマの中国に本当はみんな置いてけぼりにされて動揺してるんじゃ?
・・なんて、主人公2人の不安がオーバーラップしたりして。
台湾から中国に移り住んでる・・と言う見合い相手で、ビビアン・スーが出てたわ。 【BS】


      

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