kama-kan
神々のたそがれ
TRUDNO BYT BOGOM / HARD TO BE A GOD (13・ロシア)
 
 
(監・脚)アレクセイ・ゲルマン (脚)スヴェトラーナ・カルマリータ (原作)アルカージー・ストルガツキー ボリス・ストルガツキー 
(主)レオニド・ヤルモルニク アレクサンドル・ チュトゥコ ユーリー・ツリーロ エフゲニー・ゲルチャコフ ナタリア・モテーヴァ
 
とある惑星都市に地球から学者達が派遣された。未開のその地で彼らは発展への手がかりを模索するが・・
これ、もし4D上映だったらエライ事になってたかも?(笑)
とにかく最初から最後までぐちゃぐちゃな世界。におい立つ世界;;土地もそうなら人間も。
一言で言えば、混沌とした世界・・なんだろうけど、混沌って言う言葉すら何だか整理されてる印象を受ける程。
もともと世界はこんな時のが長かったんだろうな、とは思うけど、
それを味わうにも、まず何か整理整頓された情報を求めてしまう現代人なのね自分は、としみじみ。
いや、だってこれさ、何の前情報もなく観て、一体どこまで理解出来る?
いや、理解なんて必要ないのかもしれないね、一体どこまで入り込める?と言った方がいいのかな。
自分は、ある惑星へ調査に行った地球人学者の話、タルコフスキーっぽい内容、程度の前情報だったんだけど、
期待に反して全然入り込めなくて困った。(好きな)タルコフスキーの名が逆に障害になったのかもしれないけど。
それか、すぐ前に観た「マッドマックス怒り・・」を引きずってたせいか?( ̄∇ ̄;
色々と汚い・・いや、思い切ったのかな?と思える画もあったけど、
その割には、さほど強烈な印象もなかったし、全体的に特に心に響くものがなかった。
寝てないのに。(笑)でもこう言うの、好きな人はずっぽりハマるんだろうね?
どうせならハマった方が絶対いいよね・・と思うとちょっと残念な気はするけど。
【追記】 監督さんは完成目前に他界してたらしい!
で、妻(共同脚本)と息子(映画監督)が引き継いで完成させたとの事。
ご本人、さぞ無念だったろうね。ご冥福をお祈りします。
ただ、観客としては、この完成作品が本人の意向通りだったのかちょっと気になったりも・・;;  【KBCシネマ】
 

神様メール
LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT / THE BRAND NEW TESTAMENT(15・ベルギー=仏=ルクセンブルク)
 
 
(監・脚・製作総指揮)ジャコ・ヴァン・ドルマル (脚)トマ・グンジグ
(主)ピリ・グロイン ブノワ・ポールヴールド ヨランド・モロー カトリーヌ・ドヌーヴ フランソワ・ダミアン ローラ・ファーリンデン 
   セルジュ・ラヴィリエール ディディエ・ドゥ・ネック ロマン・ゲラン マルコ・ロレンツィーニ ダヴィッド・ミュルジア
 
PCで世界を面白半分に操リ楽しむ神様。
そんな父に反発する10歳の娘エアは、世界中の人々にそれぞれの余命を知らせるメールを送信してしまい・・

エアちゃん可愛い〜!(^^ ミルキーぽい可愛さじゃなくてどこかシブい表情なのが逆に可愛い♪
そんなエアが起こす小さな奇跡はとっても楽しくて、特に6人の使途其々が持ってる音楽を聴く所はツボだった。
でも、そんな彼ら自体のエピソードがどれも今一つ表面的で薄く感じてしまって・・すっごく残念。
皆個性的で面白そうな人達で、其々に人生の縮図を見る事も出来るけど、
後で皆(鳥おっかけオジサン以外)が集まるんなら、その前にもっとお互いの絡みがあったり、
彼らの大っぴらには判らなかった繋がりをさり気なく見せてくれたりしたら良かったのにな。
部分的なツボがいっぱいあっただけに残念。
それと神様・・こう言うコテコテはフランスでは受けるのかもしれないけど、
自分にはうるさ過ぎて鬱陶しくてたまらんかった〜。全然笑えんし。と言うか、乱暴過ぎて。あれもう児童虐待やろ。(爆)
以下、使途達の印象に残った所。
・「人生はスケート場」(笑)
・「鳥は飛べるのにどうして公園から出ない?」「あなたこそどうして?」
・ただ深く暗かった穴が、満たされた場所となった。
・死へしか向かってなかった心に黄色い花が咲く。
・夫が自分の余命の短さに安心するなんて・・!
・カミングアウトより親のせいで(代理ミュンヒハウゼン症候群か?)命を削ってしまった事のがショック。
あと、戦争をやめた兵士たちとか・・。
それと、色んな当たり前を越えた新しい現実は可笑しかったけど、
ゴリラの件など頭では理解出来ても生理的にちょっと・・だったりと
今の現実世界の自分なりの可否ラインを越えてしまうと受け入れ難い部分も。(^^;
空も、カラフルな模様は楽しいけどやっぱりブルーが好きだしなあ。
鳥おっかけオジサンの追跡は面白かったし、同じく「自殺するケヴィン」にも笑ったけど、最後は・・;;
ケヴィンはスパイス的役割だっただけに、皮肉でもハッピー感ある結末だったら良かったな。
クールなスナイパー・・どっかで見た事あるぞ?と思ったら
あの「ナタリー」のハ○ちらかした冴えないオッサン(笑)役の俳優さんだった!
いやぁ・・全然違った。やっぱ俳優さんね。今回はカッコ良かったよ〜。頭は同じでも!(≧∇≦)  【TOHOシネマズ・ソラリア館】
 

紙の月
 (14・日本)
 
 
(監)吉田大八 (脚)早船歌江子 (原作)角田光代
(主)宮沢りえ 池松壮亮 小林聡美 大島優子 田辺誠一 近藤芳正 石橋蓮司 中原ひとみ 佐々木勝彦 
   天光眞弓 伊勢志摩 井端珠理 井上肇 大西武志 藤本泉 
(声)佐津川愛美 桜木信介 森脇由紀
 
この主人公嫌いだなぁ。(注:宮沢りえちゃんは好き)
結構早いうちから壊れてますやん〜旦那の無神経さは後付けみたいな感じで。
モンチッチ顔の若い子との情事はなんだか見てはいけないモノを見ている様。
自信なさげに見えて、自分から誘うとはええ度胸しとる。
あれだけの横領と裏工作はそれに加えて器用さがないと出来ないと思うし、なんだか色々と才能あるのに勿体ないなぁ。(爆)
でもさ、寄付の為の盗み感覚と、自分の遊びの為の横領の感覚とは違うと思うんだけど?
つまりはやっぱり自分の事を一番憐れんでいたと言う事なのね?
偽りの月だったから消せた・・とは?いきなり文学的違和感。(笑)
とっとと逃げた所は思わず笑っちゃったよ。その光景がなんだか唐突で余韻ないとは言え、海外のは蛇足に感じた。
あの人が昔の少年とは限らないけどね、まだあのことを引きずって生きるつもりなのかな?  【TV】 

髪結いの亭主
LE MARI DE LA COIFFEUSE (90・仏)
 
 
(監・脚)パトリス・ルコント (脚)クロード・クロッツ (音楽)マイケル・ナイマン
(主)ジャン・ロシュフォール アンナ・ガリエナ ロラン・ベルタン フィリップ・クレヴノ ジャック・マトゥー 
   ヘンリー・ホッキング ティッキー・オルガド アンヌ=マリー・ピザニ
 
公開され話題になった後にビデオで見たことはあったけど・・こんな淡くて幻想的な映像だったかしら・・と、今回BSで見て改めて。
あの、接客してる時に、後ろからそーっと・・が、かなり印象的だったのだけは覚えてる・・(汗)
でも、ロシュフォールなので全然嫌味じゃないと言うか、どこかお茶目で可愛いんだよね。
マチルドの着ている柔らかい生地のワンピースが、彼女のしなやかさを際立たせていてとても印象的。
もちろん、白い仕事服も・・だけどね・・はだけた所?;;あの太目の女性も・・ムードあったなあ。
あの歳になるまでの彼の恋愛遍歴ってどーだったのよ?・・って思ってしまったんだけど、と言う事は、
あれは単なる彼の憧れの世界だったのか・・でも、永遠の愛を信じられなかったのか・・
どこかで、彼自身が一旦終わりにしたかったのか・・・・・などと、あれこれ想像してみたくなる。
髪結いと言うより、髭剃りの亭主って感じ?(笑) 【ビデオ】【BS】

亀は意外と速く泳ぐ
 (05・日本)
(監・脚)三木聡 
(主)上野樹里 蒼井優 岩松了 ふせえり 要潤 松重豊 村松利史 森下能幸 緋田康人 温水洋一 
   水橋研二 岡本信人 松岡俊介 嶋田久作 伊武雅刀
・・か、要潤っっっ〜〜〜!!_(T▽T)ノ彡☆ (いきなり!)
お話は、小ネタを集めたナンセンス・コメディ。
まぁどうでもイイっちゃ〜イイ感じなんだけど(笑)普通の目立たない主婦が、スパイとして、普通以上に目立たない様に生活する
・・って発想が面白く、そんな平凡な生活の中でも、見方によって色んな発見が出来ると言う所は結構ツボ。
そんな所や、ポップな色彩などは、かなり『アメリ』に影響されてるな?とは思ったけど、 ナンセンスな内容や、
樹里ちゃん&優ちゃんのコンビ、そして、おフランスでも何でもないタダの小さな田舎町には不思議に似合っていて良かったです。
スーパーでの平凡な買い物とは・・ドレだ?とか、ファミレスでの店員の記憶に残り難い注文とは・・ドレだ?・・には納得〜(笑)
樹里ちゃんのリアクション(笑い方とか)やパラパラ漫画は楽しかったし、
指に貼りついた極小ポスターや、学生時代の鞄のシールの貼り方には笑った!
ただ、個人的にイマイチなネタも多く、パーマとか、林檎とか、肝臓とかはチトわざとらしい。
ピアノ弾いてる人(?)なんて、わざとらしいを通り越して、一体何をやりたいんだか意味不明。
他、水道屋が絡むネタは全部つまらなくて白けた。(汗)
でも、何だカンだ言っても、要潤なのよ〜〜〜!
あの要潤で、↑のイマイチネタは全部帳消しに出来るかも?(笑)と言うか、あんな要潤見られただけで、この作品見て良かった〜!
・・って思える事間違いナシ!(≧▽≦) ・・”カナメジュンは意外と早く○○る?!”。(爆)
それから、あずきパンダちゃ〜ん♪・・は、どこが可愛いのか全然わかんなかったけど(笑)
あの歌声がミョ〜に記憶に残ってしまって困ってます。これって、結局あずきパンダちゃんのワナにハマってしまったって事?(^^;
・・それはともかく・・「上の人」って・・もしかしてダンナ〜〜??  【DVD】

亀も空を飛ぶ
LAKPOSHTHA HAM PARVAZ MIKONAND (04・イラク=イラン)
(監・脚・製作)バフマン・ゴバディ
(主)ソラン・エブラヒム ヒラシュ・ファシル・ラーマン アワズ・ラティフ サダムホセイン・ファイサル アジル・ジバリ
2003年の春、激動のイラク、クルディスタン地方の村が舞台。しかし、ここでの主人公は子供達。
前回の「酔っぱらった馬の時間」同様、実際に身体に障害を負った子供達が映し出される事にまず胸つまらされる・・が、
村の子供達のリーダーであるサテライトやその周りの子供達はそんな事にいちいちくよくよせず、大人の面倒までみながら
毎日忙しく働きまわり、そのたくましさに驚かされる。難民の少女アグリンへ淡い恋心を抱くサテライトを見て、やっと普通の
少年と変わらないなぁ・・と微笑ましく&安心してしまったり・・実際、重い内容でありながら、所々に挟まれるユーモアには
救われる思いだった。サテライトを慕う二人も可愛いかったし。ところが、当のアグリンがああ言う状況だったとは・・。
もうなんかね、このあたりは悲しいを通り越して腹立たしくてたまらないよ。子供が子供として生活出来る事が
どれほど幸せな事かと思い知らされる、と言うか、そんな場所を作ってやらず大人がやってる事の愚かさに愕然と
する。
いつもリーダーとして強さを誇示していたサテライトが負傷して泣き騒ぐ所にも、まだまだ本当は子供なんだ・・と気付かされ、
(ポスターで)こちらをじっと見据えているアグリンの眼差しは、本編を観て、同じ大人である自分の胸に再び突き刺さる。
タイトルの亀とは・・不幸な運命、重すぎる運命を、亀の甲羅の様にずっと背負ったままで
いる子供達を差しているのだろうか。
身体ばかりでなく、外からは見えない心に大きな不幸を背負ってしまった子供達はどんな風に未来図を描けばいいのだろう。
映画が完成した後に、目の見えなかったリガー役の子供が手術で見える様になったと聞いて嬉しく思った。
大変リアルで重い内容だけど、色んな方に是非見て欲しい作品
です。 【シネサロン・パヴェリア】

カメラを止めるな!
 (18・日本)
 
 
(監・脚)上田慎一郎
(主)濱津隆之 真魚 しゅはまはるみ 秋山ゆずき 長屋和彰 細井学 市原洋 山崎俊太郎 大沢真一郎 竹原芳子 
   吉田美紀 合田純奈 浅森咲希奈 山口友和 藤村拓矢 イワゴウサトシ 高橋恭子 生見司織
 
人里離れた廃墟でゾンビ映画を撮影していた一行。
しかしそこは何やらいわく付きの場所らしく・・やがて周囲の不穏な空気に気付くのだが・・

なんと!珍しく最前列での鑑賞ですじゃ!ジグソウでもないのに!
と言うのも、行った時にはもう最前列の端っこ2つしか席がなかった。
すごく早く行ったのに〜。正確には、映画の始まる2時間20分前にチケ窓口にいたにも関わらず!(←時計見た)
ほぇ〜・・なんだこの人気・・みんなよう知っとる・・チケ取りはやい・・てか、みんなネットで買ったな?(←世の中について行けてない)
そんな訳で、シネコンの大きな画面の最前列斜めからかぶりつく様に観ました。(^^ゞ
最初、これは”本当の映画”?それとも”本当の撮影風景”?と構えつつ・・
なんだかぎこちなくて気まずい三人、どっか行って戻ってこない監督は職場放棄か?ゾンビもめちゃ弱そう・・
とか、早々に気になるポイントがてんこもり。
と言うか、ゾンビ来てるのに後ろの方で微動だにしないハゲの人がとにかく気になって気になって。
ただ腰抜かしてるだけ?いやそれ演出だと地味過ぎだし。(笑)
で、カメラについた血しぶきをふいた所で、やっぱり”本当の映画”だったんだ〜と確定。(遅い?)
その後もなんだかぎこちなさ過ぎる皆様(笑)の乱闘・・ 「こんな所に斧が!ついてるわ(棒)」・・( ̄∇ ̄;
そして、女優の愛してる&ドヤー!で幕を閉じ・・・・・
どーすんの?これどーすんの?こんなんでどーなるの?教えてドーナル!グリーソンだけに!いや、責任者誰や!?
・・ってなったけど、その後、おかっぱの関西弁のおばちゃんが出て来てめちゃウケまくって一気に気持ち盛り返した。
そして、このおばちゃんの「あつあつポイント」連発で、先は明るいと確信したわ!(≧∇≦)
その後はなんだかんだありつつ(ザックり過ぎもこの映画では許されそう・・笑)
もうこの世界にしっかりハマってしまいましたぁ〜〜〜面白かった!(オメデトーアリガトー!)
終わるや否や、会場で拍手・・!右隣の不愛想そうだったお兄さんも笑顔!
左隣の人はよく見えんかったけど、その最後の席をゲット出来たあなたもオメデトー〜満員御礼〜と私も笑顔!
なんだかとっても楽しい時を過ごす事が出来ました。みんなと一緒に頑張れた気もする!(何を?)
いやぁ〜ゾンビ愛・・家族愛・・そして血糊と一緒に浴びせられた大量の映画愛!
ぎこちなくてもいい、あつあつならそれでいい、最後まで突っ走れ、それが映画や、それが人生や!
あの「ワンカット・オブ・ザ・デッド」だけなら確かに責任者呼べだったけど(笑)
37分のものを、グダグダとは言え(オイ)実際に1カットで撮ってるのはやっぱり凄いなと思った。
なので、映画の中でTV放映された後には責任者呼べとクレームがなかった事を祈る☆(≧∇≦)
「ワンカット・オブ・ザ・デッド」ってタイトルにもついニヤニヤしてしまうよね♪
【以下、ネタにふれています。未見の方はご注意ください】
種明かしとなる舞台裏編では、夜中に夫を心配そうにのぞき込む妻、ゲ〇、勢い余ってすっころんだクルー、
「こんな所に斧が!ついてるわ(棒)」(←結局お気に入り)とか、もうちょこちょこ笑いが満載だったけど、
理屈っぽいイケメンの「ゾンビが斧を持つのはおかしい!(キリッ)」には、確かに!と目からウロコで、
自分の中での、「面倒くさいイケメンはテキトーにあしらうに限る」な位置からちょこっと昇格。
しかしずっと気になってたハゲの人の種明かしはやっぱり地味で昇格は無し。う〇〇とか言葉にしたらいかんやろ。(笑)
ヒロインの足の傷をはがす所がちょっと気になったんだけど・・
あれはあれでいいの?既に”本当の映画”と解ってるから、他にも意味があるのかな?と思って。
あと、どうでもいいけど、ポンの人(笑)が鈴木京香に見えてしかたなかった。
最後になっちゃったけど、拡大公開されてるよ〜って教えてくださったみみこさんありがとう!(^ε^)-☆Chu!! 【ユナイテッドシネマ・キャナルシティ】
 

カメレオン
 (08・日本)
 
(監)阪本順治 (脚)丸山昇一
(主)藤原竜也 水川あさみ 塩谷瞬 豊原功補 波岡一喜 柄本佑 萩原聖人 犬塚弘 谷啓 加藤治子 岸部一徳
 
うーん・・結局何だったの?何がカメレオン?野口ゴローって?(笑)・・って感じ。
全てがなんかわざとらしく表面的にしか感じられず面白くなかったです。
藤原君、別に嫌いじゃないんだけど、最近自分にとってのアタリ作品がないなぁ・・。【BS】
  

かもめ食堂
ROUKALA LOKKI (05・日本)
(監・脚)荻上直子 (原作)群ようこ
(主)小林聡美 片桐はいり もたいまさこ ヤルッコ・ニエミ タリア・マルクス マルック・ペルトラ
ふわぁ〜・・良かったぁ〜・・面白かったぁ〜。可笑しくて楽しくて、すっごく安心感あって・・心地よくて・・。
なのに、何故だか思い出すとふと涙が溢れてきてしまう・・。不思議。そんな感覚がまだ心(と胃袋?)に残ってる。
フィンランドで食堂を始めたサチエさん(小林)の、きっぱりとした、でも優しく穏やかな人柄も、たまたまフィンランドに
来てしまった?ミドリさん(片桐)の真面目で一生懸命&淋しがり屋さんぶりも、これ又たまたまフィンランドに足止めくって
しまった?マサコさん(もたい)の潔い行動力と不気味さ(笑)も、もうみんなすっごくイイの♪
最強トリオ・・!
お客のなかなか入らない食堂(何しろメインはおにぎり・・他のメニューも殆ど日本の家庭の味)を、それでも毎日きちんと
やっていくサチエさんにも、きっとここに来るまでに色々あったんだろうなあ・・と思う。(何故おにぎりがメインなのか・・
と言う理由は明らかにされるけど。)そんな彼女の元に降ってきた(笑)二人。お互いの過去を根掘り葉掘り聞いたりはせず
でも話してくれる時は一生懸命聞く・・そう、大事なのは
今こうして一緒に笑顔でいられるコト・・!それだけ!
「過去のない男」のペルトラさんが出てたのもいいカンジだった〜♪服についてた
ご飯ツブに、うふふふふ・・(* ̄∇ ̄*)
って思わず(最近忘れていた)おっとり優しい笑みがこぼれてしまった自分に気付き、ちょっと嬉しかったりも。
他の人がいれてくれるコーヒー・・握ってくれたおにぎり・・それって本当に美味しいよね。優しさやぬくもりを
お腹いっぱい食べられる幸せ・・それを他のみんなにも分けてあげたい、そんな気持ちがかもめ食堂なのよね・・。
いつもはご飯よりもパン党な私なのに、ここでのご飯はもうどれもみんなすっごく美味しそうで・・ヨダレもん・・! で、
ついに静かなシーンでお腹がなってしまった・・( ̄∇ ̄;豚身(トンミ)君まで食べ物に見えたりしてね。今夜は和食じゃ〜!【KBCシネマ】

花様年華
花様年華 (00・香港)
(監・脚・製作)ウォン・カーウァイ (撮影)クリストファー・ドイル リー・ピンビン
(主)トニー・レオン マギー・チャン レベッカ・パン ライ・チン
なんだか覗き見でもしてる様なカメラアングル、黄味がかったレトロな映像、音楽はとても良かった。
彼女はずっとチャイナドレスで通していたけど、窮屈そうでねぇ。(スタイルいいからキレイだけど・笑)
そのまんま彼女の心を表してるみたい・・?でも、ラスト・・彼は今更、何をあそこに囁いたのでしょうか?あの子供はもしや?
などと又考えすぎの私がそこにいる。(笑)説明があまりなく唐突に飛ぶ所もあったので想像ばかりが膨らんでしまう。^_^;
だってね〜・・単純じゃないでしょうしね〜・・大人の恋って・・。
ハマる人はハマる作品じゃないかな?お話のもどかしさを心地よい音楽で緩和してる感じ。【DVD】

火曜日ならベルギーよ
IF IT'S TUESDAY,THIS MUST BE BELGUIM (69・米)
(監)メル・スチュアート (脚)デヴィッド・ショウ
(主)スザンヌ・プレシェット イアン・マクシェーン ノーマン・フェル センタ・バーガー ヴィットリオ・デ・シーカ ドノヴァン
アメリカ人の団体旅行客(と添乗員)の旅でのあれこれ・・だけど、団体旅行客って、どの国でも似てるのね。
私もその昔、こんな感じのヨーロッパ・ツアーした事があるので、懐かしく楽しく見られました。
でも、ヘトヘトになっても決まった日程で行かなきゃ!って思わされる旅って何なの?とも思うね。
イヤなら行かなきゃいいのに・・でも行かなきゃ置いてけぼり?せっかくの旅だから?団体旅行=決められた人生?(笑)
ヒロインがとても品があって素敵だったので、添乗員の一目ぼれには説得力があったわ。しかし、”バンザイツアー”って・・(≧▽≦)【BS】
カラー・オブ・ハート
PLEASANTVILLE (98・米)
(監・脚・製作)ゲイリー・ロス (視覚効果監督)クリス・ワッツ (製作)スティーヴン・ソダーバーグ ジョン・キリク ロバート・J・デガス
(主)トビー・マグワイア リース・ウィザースプーン ジョアン・アレン ウィリアム・H・メイシー
古き良き時代の白黒テレビの世界に入り込んでしまった、イケてない兄とイケ過ぎてる(?)妹。
自覚と共に次第に色づいて行く様が面白い。
バーガー屋の彼の描く絵には、絵や”お母さん”への愛情がヒシヒシと感じられてすごく好き!”お母さん”の流す涙のシーンはきれいだった!
しかしあの世界でみんなが何の疑いもなくやってる事って、現実の自分達の世界にも言える事よね?
気付いてしまえば心地よいぬるま湯世界は崩壊し、楽園から追放される・・でも気付いた方が幸せ・・だと私は思うけど、
そこまでの勇気があるかどうか・・。キレイな映像にキツイ内容・・好きな作品です。
リースに捜索願は出ないのか?などと突っ込んではいけません。(≧▽≦) 【天神東宝】【TV】

カラスの親指
 (12・日本)
 
 
(監・脚)伊藤匡史 (原作)道尾秀介
(主)阿部寛 村上ショージ 石原さとみ 能年玲奈 小柳友 古坂大魔王 岡部尚 鶴見辰吾
 
何を間違ってたか、アベちゃんが出てると言うだけで、「新参者」の映画版かと思ってたら全然違った。
ハートウォーミングな作品なんだろうけど、でもって、キャスティングも割と合ってたと思うけど、
どうも展開がユル過ぎる予定調和で、自分の感覚とはあまり合わなかった。
親指(お父さん指)だけは他の指(家族)と向き合ってる等の話には「なるほどね〜」とか思ったけど。(^^ゞ  【TV】 

カラスの飼育
CRIA CUERVOUS (75・スペイン)
(監・脚)カルロス・サウラ
(主)アナ・トレント コンチタ・ペレス ジェラルディン・チャップリン
子供の見つめる「死」。まだ幼い心が受け止めるには重すぎる現実を、自分の中でなんとか理解しようとするアナに心が震える。
それは決して大人が考える様な常識的な物でなく、ある時は歪み、残酷ですらある。
こんな感覚を、とりあえず「語れる」様になった大人のアナは、どうやってそれ迄の時間を過ごしてきたのか、どうやって世間や自分と
折り合いを付けてきたんだろうか。そのあたりは特に語られていないけれど、見た目なんの変哲もないラストの、三人が学校へと
向かうシーンがすごく心に焼き付いてしまった。悲しく押さえられた感情は、ずっと消える事なく、強い想いとなって一生心の底に
居座り続けるのではないだろうか?この作品好きだな〜・・!張り詰めた空気に少しの浮遊感。部分的に「白い家の少女」?(笑)
ビルの屋上とか子供同士の劇、夜中に叫ぶ所など、淡々としてそうで、実はかなり印象的なシーンが多かったりする。
(タイトルは「カラスを飼うと目をえぐられる、の意)【ビデオ】

カラダ探し 
 (22・日本)
 
"(-""-)"
(監)羽住英一郎 (脚)土城温美 (原作)ウェルザード
(主)橋本環奈 眞栄田郷敦 山本舞香 神尾楓珠 醍醐虎沙朗 横田真悠 柳俊太郎 西田尚美 柄本佑
 
クラスメイトから無視され寂しい高校生活を送る明日香。
ある夜、深夜の学校で彼女らと一緒に恐ろしい体験をする夢をみた明日香だったが、彼女らもまた同じ夢をみていた事を知る。

カラダ探し=自分探し。
すごく期待してた訳でもないけど、それにしてもイマイチ過ぎた。
冒頭の海外の話から急に日本の高校になる所とか、他にも色んな所に色んな意味で違和感多すぎ。
まだ「ゾンビーバー」のがオススメ。(そこまで?笑) 
だってビーバーになったゾンビのが可愛いげあるじゃん?違う、ゾンビになったビーバー。(毎回間違う)
環奈チャンは可愛いかったけどさ、舞香チャンも可愛かったけどさ、(ゴードンは?笑)
と言うか、そもそもその可愛い環奈チャンがハブられっ子ってのからしてまるでクロレッツのキャリーみたいで「?!」だし、
女子からだけならまだしも男子からもって謎。
で、毎夜あんな状況なのにみんなたいして悲壮感ないのも、そこまで能天気かJKは?!で、謎。
悪夢で殺されるよりハブられる方が恐怖なんかもしれんけど。
現実の自分の問題に向き合う自分探し的な青春モノでもあったので、最初に、カラダ探し=自分探し、って書いたけど、
にしても、その青春部分も在り来たりで新鮮味皆無。(ついでだけど、柄本兄も無駄遣い)
でさ、犠牲者の女の子の体を探してるのに、なんで彼女の人形があんなモンスターになるん?
殺人鬼の魂が支配してるから?アナベルみたいな法則?
井戸とか新聞記事の変化も匂わせ方があざといし、最後の最後までイラッだったわ。
とにかく、ずっと何か他の映画の表面をよせ集めて繋げただけみたいなやっつけ感で堂々と公開してるのがなんだかなあ。
カラダ探し=既存ホラーのおいしい所探し。   【Netflix】
 

カラフル
(監)中原俊
(主)田中聖 阿川佐和子 滝田栄 真柄佳奈子 柳葉敏郎
説明調なセリフと取って付けたみたいな描写が多くて、イマイチのめり込めない感じがあったけど、きちんと最後まで見たら、
ああ!そうだったのか!とみょ〜にしみじみしてしまった。(気付けよー!自分!)
ラストに向かってテーマが少しずつ凝縮されてる感じ。いいテーマなので、そこに向かっていく迄の展開にあまりコレと言った
印象的なシーンがなかった事が残念。キーワードとなる、少年に想いを寄せる女の子のシーンをもっと深く描いて欲しかったし、
逆に、自分の事を自分の名前で呼ぶ女の子のシーンなんて少し減らしても良かったんじゃ?
↑個人的に、高校生になっても自分の事を名前で言う子って気持ち悪いんだよねー・・幼稚園児じゃあるまいし・・。
”殺す”・・って、そのままの意味でなくても、本当の自分を”殺して”生きてる人間のが世の中には多いだろうな・・
でも、周囲の偏見や色眼鏡、思い込みに巻き込まれて生きて行きたくはないね。
人はいろんな色を持っている・・当り前だけど、それに気付かず、あるいは気付くのが恐くて気付かないようにしてる、とか、
自分の意思や尺度でなく、世間のそれでしか動けないとしたら・・なんだかつまらない。生きてても寂しいだけかも。
あの女の子みたいに、好きな人がどんなに変わろうと、どんな面を見せようと、好きでありたいって思える気持ちが持てたらいいなあ。
自分の都合のいい相手だから好きなんじゃなくて。【TV】

カリガリ博士
DAS CABINET DES Dr.CALIGARI (19・独)
(監)ロベルト・ビーネ (脚)カール・マイヤー ハンス・ヤノビッツ
(主)コンラート・ファイト ヴェルナー・クラウス リル・ダゴファー
某K氏のお陰で、スムーズに鑑賞する事が出来ました。←すんげーイヤミ(笑)
でも当時(’19)はすごく衝撃的だったんじゃ?出て来る人みんな顔が恐くて怪しげでしたね。【TV】

ガリバー旅行記
GULLIVER'S TRAVELS (10・米)
 
 
(監)ロブ・レターマン (脚)ジョー・スティルマン ニコラス・ストーラー (原作)ジョナサン・スウィフト
(主)ジャック・ブラック エミリー・ブラント アマンダ・ピート ジェイソン・シーゲル ビリー・コノリー クリス・オダウド
 
新聞社の郵便係としてなあなあな日々を過ごすお調子者ガリバー。
ある日、思いがけず任された仕事でバミューダ・トライアングルへ向かった彼は早々に大嵐に巻き込まれ・・

現状維持は退化と同じ! byまっちー先生
それはともかく!
本作はJBにしてはファミリー向け安心作品でした。デカいJBの立ち***がちょっとな〜・・くらいで。(^^;
デカくて暑苦しいJBにミニチュアの様な世界が意外とマッチ。
彼が尻餅ついただけで、軽く30人程度はつぶされてる気もするけど、そこんとこの詳細は不明。
メインは他国との戦闘や王女の恋で、JB以外はみんな割合サラッとアッサリな感じ。
有名映画作品が沢山出てくるのは楽しかった。殆どがJB仕様のバッタもんだけど。(笑)
ブラントがJBの恋のお相手かと思ってたら、小人の国の王女様だったわ。
ゴテゴテし過ぎないドレス(特に最初の)が素敵。
独特の天然な雰囲気が、いかにもお伽の国の王女様っぽくて似合ってた。
小さいJB(正確には周りが大きい)のふりふりドレス姿もとっても可愛いくて(≧∇≦)
それまでのデカくて暑苦しい空気が少し和んだわ。
JBちゃん人形欲しい〜(正確には人間のおっさん)バービーには相手にされなくてもリカちゃんなら仲良くしてくれそう。
そう言えば、忌み嫌われ島って名前が(笑)どんだけ嫌がられてるんよ。
結局、一番の敵はすぐそこに居て・・ガリバー、あの体型でよく頑張ったし、
姑息と言う己の中の一番の敵も、ついでに倒せたみたいでメデタシメデタシ。
カノジョとのメデタシは、単に吊り橋効果な気がしないでもないけれど。( ̄∇ ̄;
見るの忘れてた他のJB作品も見なくっちゃ。でも今は暑苦しいから冬に見ようっと。(≧∇≦)  【TV】

カル
TELL ME SOMETHING (99・韓国)
(監・脚・製作)チャン・ユニョン (脚)コン・スチャン イン・ウナ シム・ヘオン (製作)ク・ボンハン
(主)ハン・ソッキュ シム・ウナ ヨム・ジョンア チャン・ハンソン ユ・ジュンサン
アジア映画は、あんまり見たことないんだけど・・・韓国映画。解決編のないハードゴア。
随所に事件解決のヒントが散りばめられているらしいけどなにしろショットが短いので、一回見ただけじゃわからない。
2回め見てやっと、「ああ、そうか」って理解出来た所、多数。でも、それが正しいのかどうかは分からない。( ̄∇ ̄;)
見てる間も、見てからも、考えてる時が面白い。 【ビデオ】

カルテル・ランド
CARTEL LAND (15・メキシコ=米)
 
 
(監・製・撮影・編集)マシュー・ハイネマン (製)トム・イェーリン
(製作総指揮)キャスリン・ビグロー モリー・トンプソン デヴィッド・マキロップ ロバート・デビテット
(撮影)マット・ポーウォル (編集)マシュー・ハマチェク ブラッドリー・J・ロス バックス・ワッサーマン
 
麻薬カルテル”テンプル騎士団”に支配されたメキシコ・ミチョアカン州。
一般市民までもが毎日の様に犯罪に巻き込まれるが政府も警察も当てにはならず・・

「正義が揺らいでも、悪は揺らがない」
すごいね、このコピー・・。
映画のコピーって面白くていつも気になるけど、こんな的確で絶望的なの久々やん。
ファイナルデステ・シリーズの「生き残るのは死んでもムリ」以来?(爆)
それはともかく!・・と言うか、ともかくでもないんだけど、これがドキュメンタリーって事も衝撃的でさ。
「ボーダーライン」観た時、あのつるされた死体シーン等、余りにもヒドイ有様だったので、
少しオーバーに描かれてる?とも思ったんだけど・・・・・まんまでしたね。簡単に裏付け取れましたケドー・・(@_@)
でも実は、本作においても、キケンな奴らのキケン過ぎる場所での撮影なんてそう簡単に出来るものなの?
とか疑ってたりしてね。(いつもすんませんね〜笑)
勿論(一応主人公となる)町医者のホセ・ミレレスが関わる撮影では
おおよその事(行動ルートとか発言内容とか)はあらかじめ決めてから撮る場合もあったかもしれないけど、
それにしても現実とは思えないシチュエーションが多くて、
逆に「全部台本通りのフィクションですよ」って言われた方が安心すると言うか・・そんな印象だった。
中盤からは飛行機事故含め、どんどんコントロール出来ない様な方向に進んでいったんだけれどね。
ミレレスなんてさ、いかにも〜な絵に描いた様な英雄主人公だったのに・・
まさかの・・あんなコトで失脚と言うか、それをキッカケに人生塞がれてしまうとは。
いや、「あんなコト」は観てるこっちのガッカリ感が大きかっただけで( ̄∇ ̄;
実際には(カメラ前でも隠さないあたり)メキシコ男にはよくある事なのかもしれないけど、まあそれは置いといても(爆)
目的も武器も同じなのに組織違うだけであんな風に処分されるとは。(@_@)
「時の人」「時の主人公」など全然お構いなしに侵食していくカルテル軍団は暴力の極致ね・・。
自警団として仲間になっても利害関係で信頼などあれよあれよと崩れていってしまうし、
地方防衛軍なんて見せかけだけだし・・政府も私腹肥やしゲームとしか捉えてない様な。
関係ない市民でも結局どこかで関係ある市民にならざるを得ない理不尽さ、
力ある者の姑息な正当化で更に曲がった方向に行き、根を下ろしてしまうと言う悪循環。
ずっとたどって行けば、きっと他国との勢力争いも関係してるんだろうし、
結局、カルテルと言ってもそれをもう一部の市民が支える形になってしまってる気がするし、
だからあのキケン過ぎる場所をもカメラに収める事が出来たのかな?とも思うと
その病み具合がこれからの世の中への予兆(いや既に世界の縮図?自分が知らないだけで)
にも思えて改めて嫌な汗が出たわ。
メキシコの反対側での様子は場所が限られてるので割と任務だけの描写だった印象だけど、
それなりに風通しが良かった気がして(そりゃメキシコに比べれば・爆)
一番関係ある(メキシコ側からの)外部視点として興味深く見られた。
そう言えばミレレスは意外とイケメンでカッコ良かったんだけど、
国境自警団のフォーリーがまた俳優並みの容姿でさ〜ロイ・シャイダーかと思ったよ〜(古・・笑)
なのでここでもドキュメンタリーって一瞬忘れたりもしてさ。( ̄∇ ̄;
そんな訳で、観終わった後にはあのコピーが心にずっしり重かったわ。いや心にと言うより、脳内に、かな。
あと、今更だけどボーダーラインって言葉も。今にも絶滅してしまいそうで。   【KBCシネマ】
 

カルネ
CARNE (91・仏)
(監・脚)ギャスパー・ノエ
(主)フィリップ・ナオン ブランディーヌ・ルノワール フランキー・パン エレーヌ・テステュド
「カルネ」とは馬肉・・。人肉ではありません・・( ̄∇ ̄;)
馬肉屋を営む男、妻は出産してすぐに娘をおいて蒸発。以来、男は娘に一途な愛を注いで生きる・・
言葉を発しない娘に、まるでペットの様に世話をやく・・わずか40分程度の作品。カルトの中のカルトだとか?
作品の中でいちいち警告文が出たり、いきなりあっさりと終わっちゃったり、なんとも不思議な味わい。
見終わった直後に頭に浮かんだのは、『未来ってゼツボー』と言うタマラ・キャットのコピー。(笑)
馬肉を喰らって、人はまた馬肉と化す?・・次は「カノン」だな・・ゞ( ̄∇ ̄;)どひゃ 【ビデオ】

カルメン
CARMEN (83・スペイン)
(監・脚)カルロス・サウラ (脚)アントニオ・ガデス (原作)プロスペル・メリメ
(主)アントニオ・ガデス ラウラ・デル・ソル パコ・デ・ルシア
フラメンコで描くカルメン。舞踏団のリーダーのアントニオは、カルメン役の女優と、まさに物語同様の恋に落ちる。
物語が出来上がる迄のリハーサルで全てを魅せる手法なので、最低限の飾りつけしかないにも関わらず情熱的で興味深い。
特に、男二人が影を伴って踊るシーンが印象的だった。踊り以外が比較的静かなトーンなので益々際立つ様に思えた。【ビデオ】

carmen.カルメン
CARMEN (03・スペイン=英=伊)
(監・脚)ビセンテ・アランダ (脚)ホアキン・ホルダ (原作)プロスぺル・メリメ
(主)パス・ヴェガ レオナルド・スバラグリア ジェイ・ベネディクト アントニオ・デチェント ホアン・クロサス 
   ジョー・マッカイ ホセップ・リヌエサ ウィリアム・アームストロング
オペラ等で超有名な「カルメン」・・でも考えてみると私は部分的にしか内容を知らないなぁ・・( ̄∇ ̄;)
と言う訳で、原作にかなり忠実だと言う本作を鑑賞してきました。う〜〜・・!面白かった!
これは歌曲で飾らず、完全にドラマのみ。なので歌曲第一な方には物足りないかもしれないけど、私には、ストーリー自体、
キャラ自体がもうとても面白く、充分満足の行く内容でした。今までずっと、カルメン=情熱の女、男を破滅させる悪女、と言う
イメージを持っていたけど(勿論、結局はそうなんだけど;)今回の「カルメン」には、彼女の心の寒さがすごく見えた気もして・・。
【以下ネタばれかも】
ホセが彼女に手をあげた瞬間から、もう二人は別物になってしまった感じ。それまで純粋に彼女を想って来た彼の変貌は悲しかった・・。
彼女の、肉体を超えた愛情への困惑を感じ受け止めるには彼は幼な過ぎたのかなぁ?いや、だからこそそれまで純に一途に
愛を貫いて来れたのだろうけど・・。結局はあれが男の普通の愛?人間が持つべき愛の形?でも、心のままに生きてる彼女には
通用しないよね。分かってはいても、どうしようもない・・そんなサガが辛く切ない・・。
体は縛れても心は縛れなんだよね〜。どうしてそれが解らない?!(誰に言ってんだか^_^;)
いや、彼女も結局は怖かったのかもしれないな・・今までに知る術もなかったそう言う物の存在が・・。
するりとイマの男を脱ぎ捨てる・・その繰り返し故、常にイマの女として輝けるのかもしれないね。
何度となく露わにされるパス・ヴェガの裸体は、変な嫌らしさがなく、とても美しく素敵でした!こりゃ私が男だったらやっぱり虜になるかも;
女の眼から見ても魅力的だったもの。ウラヤマシー。^_^;今まで見た出演作ではどれも役不足な感じがあったので
(「トーク・トゥ・ハー」では良かったけど、何しろ厚化粧で顔がよく分からなかったし・笑)今回は適役で大変良かったです。
ホセを演じたレオナルドも良かったな〜。正統派イケメンだけど、好きだワ。(←どう言う基準?)
これを機に、数ある他の「カルメン」・・(別名命名「アモーレス・闘牛」・笑)にも触れてみたいです。
(後に関連ビデオを少し鑑賞。それぞれに料理の仕方が違ってて面白かったです。) 【シネサロン・パヴェリア】

カルメンという名の女
PRENOM CARMEN (83・仏)
(監・脚)ジャン・リュック・ゴダール (脚)アンヌ・マリー・ミエヴィル
(主)ジャン・リュック・ゴダール マルーシュカ・デートルメス ジャック・ボナフェ
「カルメン」から、男と女のサガを抽出して現代に問う異色作!?音楽の使い方が独特で印象に残った。
コミカルな前半は結構好みで楽しかったけど、やっぱりゴダール・・悩んでしまうのよね〜。いや、私じゃなく登場人物がね。(笑)
ぼかしシーンにわざわざ注釈をつけねばならない所は、滑稽だけど実はとっても切なかったりして・・。
いつも悩んでるゴダールでゴザールさんだけど、こう言う映画撮ってる所が、なんか永遠の男感じちゃうね。(意味不明?^_^;)
それにしても、ゴダール崇拝してる方々って、その殆どは「ゴダールは理解しようとしてはだめ、感じる物だ」なんて言ってるけど、
なぜ?(笑)誰もゴダールを理解出来る人なんていないの?理解しようとしては何がだめなの?(爆)
私には、ゴダールはいつもラストの暁のイメージです。【ビデオ】

華麗なるギャツビー
THE GREAT GATSBY (74・米)
(監)ジャック・クレイトン (脚)フランシス・F・コッポラ (原作)フランシス・スコット・フィッツジェラルド
(主)ロバート・レッドフォード ミア・ファロー ブルース・ダーン カレン・ブラック
有名なので粗筋省略・・と言う割には、私は何も知らず、本格社会派サスペンスだとばかり思っていた。
うーん、こんなにも恋愛映画だったなんて・・ハーレクイン・ロマンスかと思ったよ。いや、読んだ事ないから詳しくは知りませんが;
出てる面々がもう懐かしいのなんのって。主演二人はともかく、語り部が私の中での元祖気弱系俳優のなんとか・・
えーと名前忘れた「カプリコン1」にも出てなかった?サム・ウォーターストン?まあとにかくその人で、
ヒロインのデイジーのいてもいなくても良さそうな友達役に低い声が素敵なロイス・チャイルズ、デイジーの夫役にブルース・ダーン。
うんうん、いつでも見るからに悪人顔だよね、ダーンてば・・って思ったけど、彼ってローラ・ダーンのお父さんだったっけ?
しかも彼の愛人がこれまた見るからに悪女なカレン・ブラック。もう70年代バリバリだ〜。当たり前だけど。(笑)
で内容。内容はないよぅ・・ってどなたかのギャグを思い出してしまいましたが、この薄っぺらな上辺だけみたいな内容が、
そのまんま上流社会の人間関係を表してるみたいで、それはそれでリアル。
【以下ネタバレ】
レッドフォード・・いや、ギャツビー、気の毒過ぎ〜;;でもさ、なんでカレン・ブラックの旦那はギャツビーを殺りに来たんだろ?
元から怨みのあるヤツはデイジーの旦那なハズなのに??私だったら(どうせ自殺するなら)まずデイジーの旦那からだけど。
ミア・ファロー・・いや、あのデイジーのどこに惚れたのか分からないけど(ロイス・チャイルズのが魅力的だし)
ギャツビーとの再会シーンは素敵でした。衣装が面白かった。特に頭の部分。インディアンみたいな鉢巻みたいな髪飾りとか、
当時流行だったんでしょうね。デイジーのキラキラ垂れた帽子(?)が特に印象的だった。クラゲかと思ったよ。(笑)
『人の批判をする時は、自分の尺度で考えず、相手の立場になって考えなさい』みたいなセリフが最初にあったのが
気になったんだけど・・文章で表してる世界(原作)のが深みがあって面白いのかな?【BS−NHK】

華麗なるギャツビー
THE GREAT GATSBY (12・米)
(監・脚・製作)バズ・ラーマン (脚)クレイグ・ピアース (原作)F・スコット・フィッツジェラルド 
(製作)キャサリン・マーティン ダグラス・ウィック ルーシー・フィッシャー キャサリン・ナップマン
(主)レオナルド・ディカプリオ トビー・マグワイア キャリー・マリガン ジョエル・エドガートン アイラ・フィッシャー ジェイソン・クラーク 
   アミターブ・バッチャン エリザベス・デビッキ アデレイド・クレメンス マックス・カレン カラン・マッコーリフ ケイト・マルヴァニー
20年代のアメリカ。NY郊外に移り住んだニックの隣の豪邸では夜な夜な盛大なパーティが開かれていた。
そんな折、ニックの元にパーティの招待状が届き・・

バズ・ラーマンと言えば豪華絢爛、豪華絢爛と言えばバズ・ラーマン。バズから豪華絢爛を取ったら何が残るの?(コラーッ!・・笑)
・・ってくらいの、素晴らしき哉セレブ乱痴気世界・・が、一生こんな場には縁がないわネ、生きろ>自分!・・と妄想の保養になり、
盛り上がれば盛り上がる程、その反動でドーンとウツるわ〜・・と、ギャツビーの切ない心理状態に同化もして、面白かったです。
昔のレッドフォード版では、申し訳ないけど(私の先入観もあったせいか?)
あんまりノレなくて、何だか薄っぺらい恋愛模様だなあ・・とか思ったんだけど、
一体、今回と、何が違ったのか?(今回の私の期待値が低かっただけ?・・笑)
実は、マジで物語自体にはさほど期待はしてなくて(オイオイ)で、何で観に行ったかと言うと、
それは、唯一、予告編でのマリガンがめっちゃ可愛いかった!!!から。それだけ。(笑)
マリガンは期待通りに、登場する度に外見がとても可愛くて、で、物語を通じて
「何だかふわふわしただけの、自分ってモノのないお嬢様ね!」・・ってのが判っても、好感度は落ちなくてさ。
いや、彼女は彼女なりに葛藤もあり計算高い面もあるんだけど、
本当のお嬢様と言うものにはハズせない、天然なピュアさが感じられたせいかな・・?
(アンデルセンの「本当のお姫様」の物語も思い出す・・本当のお姫様ってもんもきっと天然・・)
見方によっては「なんでこんな自分本位のバカ娘にギャツビーは恋を?」って思うかもしれないけど、
もし、私がギャツビーだったら、前のミア・ファローのデイジーには恋に落ちなくても
この、天然マリガンには落ちたかもしれない・・と思ったので、それはそれで、何の問題もないです。(めっちゃ個人的・・笑)
この辺、太賀誠(この字?)が早乙女愛に惹かれるのと少し似てるかもしれない。(唐突で古過ぎ)
そして、その華麗なるプリ男ですが・・いやぁ〜彼もすごく良かったです。
あの微笑・・と書いてビミョ〜な笑み、と読む・・は、忘れられないわ!
プリ男ちゃん・・いつから、あんな笑みが出来る様になったの?
そして、抑えて抑えて抑えまくった挙句の・・ブチキレマックス!!!( ̄□ ̄
・・アカデミーに蔑ろにされ続けウン○年・・もまれた分だけキミは確実に大きくなった!
・・そんな気がしたわ・・そんなプリ男を観られて良かった!それも収穫。
ファッションがとっても素敵!色合いには神経質な自分だけど、ドレスとか、神経にやさしい淡い色が多くてとても好みだった。
シャンデリアを纏った様なドレスは重くないのかな?
ガラスじゃなくてプラスチックなら少しは軽いのかもしれないけど(コットンパールみたいに・・笑)若くないと肩コリそ〜。
え?水晶ですか?スワロですか?あっ、ダイヤですか?失礼しました。(笑)
ま、鎖カタビラって言わんだけヨシとして。(これも「愛と誠」に出てきたな・・汗)
でも、ファッションで一番ウケたのが髪飾り=ヘアバンド。後頭部の結び目を隠してない!・・のがプチ衝撃。それで運動会・・(^^;
そんなこんなで、物語の感想が殆どないですが(通常運転?)主人公にほどよく感情移入も共感も出来て、
と言うか、時代(社会)によってキャラ(人間性)ってもんはある程度は形作られるモンなんだなぁ、問題はその先かあ・・
・・とか、当たり前なんだろうけど、普段はそんな事感じずに生きてるもんで
改めて、自分のキャラ(性格)も一体どこを向いて進んでるんだろう?とか考えちゃったわ。
【追記】↑前のレッドフォード版の感想を読み返してみて思ったんだけど、今回のがギャツビーの内面によりフォーカスしてたのかも?
それか、自分にとってそのキャラに入り込みやすい何かが、今回の方があったのかも?簡単に言えば相性なんでしょうが。  
アミターブ・バッチャンが出てたね〜。「・・ミリオネア」で覚えてしまったお名前。(笑)  【ユナイテッド・シネマ】

華麗なる恋の舞台で
BEING JULIA (04・米)
 
 
(監)イシュトヴァン・サボー (脚)ロナルド・ハーウッド (原作)サマセット・モーム
(主)アネット・ベニング ジェレミー・アイアンズ マイケル・ガンボン ブルース・グリーンウッド ミリアム・マーゴリーズ 
   ジュリエット・スティーヴンソン ショーン・エヴァンス
 
38年のロンドン。女優として頂点を極めているジュリアの前に現れた若いアメリカ人青年トム。
彼女の熱烈なファンだと言う彼と、ジュリアは恋に落ちてしまう。

主人公が若い男にのめり込んでいく姿は、なんだかえらく痛々しかったけど、
歳の差をも納得させてしまう・・アネットはサスガです。(アゴもキュート)
そして、予想のつく顛末を迎えても、そこでめそめそしてばかりでなく、
得意技で相手をぎゃふんと言わせる(死語)その姿が、堂々として輝いていたね。
女優としての誇り(たまに行き過ぎてたけど)も忘れず、
心がいつも師と共にあった所にも、彼女の生き様が伝わってきて、面白かったです。 【BS】

彼が愛したケーキ職人
THE CAKEMAKER (17・イスラエル=独)
 
 
(監・脚)オフィル・ラウル・グレイザー
(主)ティム・カルコフ サラ・アドラー ロイ・ミラー ゾハール・シュトラウス サンドラ・サーデ
 
ケーキ職人としてベルリンのカフェで働くトーマス。イスラエルから出張でやって来たオーレンは彼のケーキを気に入り、やがて二人は親密に。
しかしその後、イスラエルに戻ったオーレンからの連絡が途絶えてしまい・・

色とりどりのオシャレなケーキが出て来るかと思いきや・・ケーキはほぼ一種類だけ、しかも今風じゃなくて懐かしい見た目の素朴なケーキ。
そんなケーキからして、物語の飾り気ないシンプルで純粋な部分も伝わって来た。
途中までは、どっちかと言うとクッキー職人じゃん〜、「彼が愛したケーキ職人」じゃなくて「私が愛したクッキー職人」じゃん〜とかも思ったけど(笑)
でもいくら沢山クッキー作っても、あの素朴なドイツのケーキは唯一無二の・・愛であって・・。
イスラエルの日常のちょっとした事が色々描かれていて、安息日は勿論、肉と乳製品を分けるとか、
オーブンは他宗教の人は使っちゃダメとか (だよね?ただ認定受けてないからダメって事だったのかな?)
市場の様子とかもあまり見た事ないし興味深かった。
イスラエルとドイツの、しかも同性愛、そして不倫・・などなど、色んなボーダーラインに静かなる挑戦状を叩きつけた様な(?)
しかし抑えた表現や(ドニダコ連想する)音楽も相まって切ない気持ちにさせられた。
ただ、オーレンを愛してたトーマスが彼の家とか行ったりつい長居しちゃうのは解るとして、
彼の妻とああ言う事になる、と言うのは、個人的にはイマイチ理解出来ない部分ではあったかな。
普通なら女性なんて興味もないだろうに、ましてや性的に・・?とか思っちゃって。
まあそれもボーダーラインの1つではあったんだけど。
でも自分の立場とか思い込みを取っぱらったら愛なんて想像以上に膨らむもんなのかも?
そして入れよう、許可なくともそのオーブンへ。「つるが愛したパン職人」・・。 (謎)    【KBCシネマ】 

彼が二度愛したS
DECEPTION (08・米)
 
(監)マーセル・ランゲネッガー (脚)マーク・ボンバック
(主)ユアン・マクレガー ヒュー・ジャックマン ミシェル・ウィリアムズ リサ・ゲイ・ハミルトン マギー・Q 
   シャーロット・ランプリング ナターシャ・ヘンストリッジ 
会計士として真面目に働きながらも孤独な日々を送るジョナサンは、弁護士ワイアットに声をかけられ2人は急速に親しくなる。
そんなある日、ジョナサンはふとした事からワイアットの代わりに会員制の秘密クラブに参加してしまい・・

そ、そうか!彼が一度目に愛したSは・・  シャーロット様! ・・だったのね!( ̄□ ̄;!!
・・ってくらい、びっくりした。 ・・でもよく考えたら、シャーロット様はSでなくCだったわ。(爆)
そんな私とは逆に、当のジョナサン(ゆあん♪)は特に動じる様子もなく・・
あ〜た・・キモ据わってるのね・・普段と人格(性格?爆)違い過ぎるやろ・・( ̄∇ ̄;
それはともかく(笑)
何気なくジョナサンに近づくワイアットは、最初から胡散臭い事この上ない。
ジョナサンが真面目で人が好さそうだったから、ワイアットの危険なニオイがオフィスに充満。換気換気〜。
そんな出だしはとっても良かったんだけど・・
あれ?ブレーキのきかなくなったジョナサンがクラブで美女と頑張る所が見所でしたっけ?
・・なんて思ってしまうくらい、物語が進めば進む程、どんどんイージーな展開になって残念。
会計士式地味リベンジは良かったけど、例えば偽造パスポートとか・・簡単過ぎない?
それに、クラブがもっと事件に関わる話かと思ってたわ。
もしそうだったら、シャーロット様だってマギーのQちゃんだってもっと出番があったかも?
彼が三度目に愛したQ・・とかさぁ。(←毎度しつこくてすみません・・そもそもタイトルに「目に」はつかない・・)
ヒロインのミシェルは、美人さんの方のミシェルで安心。
後半、ちょっと美人さんじゃない方のミシェルになりかけて心配したけど持ちこたえたわ。
しかし、ジョナサンって・・一目惚れだけであそこまで彼女に必死になれるとは・・
クラブで張り切ってた姿を見てしまっただけに、粘着質そうで少々恐い感じも。
ゆあん♪じゃなきゃヒイてたな。・・あれっ?もしかしてここ、ロマんチック〜って感動する所?( ̄∇ ̄;
ま、まあ、とりあえずは、Sを二度愛せて・・丸ごと愛せてめでたし・・なのかな?
アヒルちゃん好きに悪い人はいない!・・と信じて。( ̄‥ ̄)    【BS】

彼の言い分、彼女の言い分
HE SAID.SHE SAID (91・米)
(監)ケン・クワピス マリサ・シルヴァー (脚)ブライアン・ホールフェルド
(主)ケヴィン・ベーコン エリザベス・パーキンス シャロン・ストーン ネイサン・レイン アンソニー・ラパリア
同じ職場で働くカップルの破局?の原因を、男の側、女の側からの言い分を元に再確認していくラブコメ。
原因追究するキッカケとか、冒頭は興味をそそられたけど、其々のエピソードにあんまり面白みもなく共感もなく少々退屈。
ただ、男は言い訳の様に自分を美化・正当化し、女は当然の様に自分の努力を自画自賛するモンなのかなぁ・・と漠然と思った。
遊び人のケヴィンははまり役(?笑)でとっても良かったんだけど、ヒロインの方にはあんまり魅力を感じなくてさ、
これなら、遊び人ケヴィンをすら弄ぶ(?笑)超プレイガールの方が良かったりして・・演じてるのはシャロン・ストーンだったんだけど、
今まで見た中で一番キレイだったし、あの無駄にゴージャス!な雰囲気も役にとってもマッチしていて良かった。
彼女のセクシーさは、案外、こんなコメディちっくな役柄での方が生かされるんじゃないの?(笑)
男女って、自分にないモノを求めるし、自分と真反対な人に惹かれる事って多々あるけど、そんな相手を選んだら、
やっぱり持続させるのって相当な努力が必要よね。何にしても、続ける事って難しいけどさ。
それはそうと、TVの公共電波使って私的な事されるのって、私、イヤなのよ〜。こんなミソも○ソも一緒感覚ってどーなの?!
それから、楽屋ってなんでgreen roomって言うの〜?(素朴な疑問) 【BS−NHK】

彼らが本気で編むときは、
 (17・日本)
 
 
(監・脚)荻上直子
(主)生田斗真 柿原りんか 桐谷健太 ミムラ 込江海翔 門脇麦 柏原収史 品川徹 江口のりこ 小池栄子 りりィ 田中美佐子
 
彼らが本気で編むときは・・とは何?の興味だけで鑑賞〜・・そう言う事だったのね。
彼らの秘めた、けど溢れそうな気持ちは素直に伝わって来た気がした。
しかし、外で編んでて、通りがかりの人に声かけられたとしたら・・「せいがでますね何編んでるんですか?・・え?」
・・みたいになりそう・・とか想像しちゃったわ。( ̄∇ ̄; あと、生田斗真の配役より桐谷健太のが意外だった。   【BS】

カロと神様
KARO UND DER LIEBE GOTT (06・オーストリア)
 
(監・脚)ダニエル・プロスカル
(主)レジ・ライナー ペトラ・モルツェ マルクス・ゲルトゥケン ブランコ・サマロフスキー
離婚寸前の両親の仲を元通りにして欲しいと神様に願う8歳の娘カロ。しかし状況は悪くなるばかり。
思わず無線機に向かって悪態をついたカロ・・すると神様から返事が?!

自己主張したりふてくされたりする少女カロは、ちょっと「フィデル・・」のアンナちゃんを思い起こさせたけど
カロのがだいぶ幼く見えるしあそこまでぶーたれた印象でもなく、まあ、普通の女の子って感じで可愛らしかった。
(注:ぶーたれアンナちゃんも大好き)
最初は、カロひとりで思いっきり抵抗していたけど、途中から神様も加わって(?)
それなりな作戦も練ったりして微笑ましかった。ずっと一人だったらグレてたかも。
まさに救いの神。でも、お互いに、だね。
両親があの人を不審者扱いするの見てたら、(まぁあの状況だと致し方ない気もするけど)
普段からご近所さんとの交流とか、気の置けない付き合いが出来る人たちが傍にいれば
両親ももっと生活に精神的ゆとりが出来て、考え方も変わってたかもしれないな?とかも少し感じた。
とは言え、夫婦の事は二人にしか解らないモノだとも思うし・・・・・
最後は、カロと同じ様に私も充分納得出来て気持ち良く終われたのにはホッとした。
もしイイ子ぶりっこな偽善家族愛的終わり方してたら吠えてたと思うし。(笑)
ところで、無線機の件ですが・・見落としたのか、よくわからなかったんだけど;;
なんであの人から返事が来たのか;;(肝心な所なのに・・汗)
あれ、対の機種限定じゃないの?無線機について全然解ってなくてハズカシー;;
・・ま、まあいいか・・神様なんだし・・余計な詮索は・・(^^; 時計も直したし・・(笑)
お父さん、ちょっと昔のマクダウェルに似てたな〜。カッコ良さそうでいて、どことなく恐い印象も。
ピエロメイクに対抗してオレンジメイク仕掛けられなくて良かった。(いつも他の映画にズレ過ぎすんません) 【BSスカパー】

渇き
THIRST (09・韓国)
(監・脚・製作) パク・チャヌク (脚)チョン・ソギョン (原案)エミール・ゾラ
(主)ソン・ガンホ キム・オクビン シン・ハギュン キム・ヘスク オ・ダルス パク・イナン ソン・ヨンチャン
聖職者として正しいと信じる道を選んだが為に思いがけない運命を背負い苦悩する神父・・
・・を、ソン・ガンホが(痩せて)熱演。でもま〜半分はじゃじゃ馬小娘に振り回されてばかりでしたがねー
それもまぁ、普通の男の運命っちゃー運命なのかも?え?普通じゃないでしょ、って?
たとえあんな体になったとしても、いや、ああ言う欲望に抗えない体質こそが普通の男なんじゃないのー?
で、女は気まま振舞いながら、働け、働け、血ぃ持ってこーい!・・とか言ったりする図。(注:私じゃないよ、貧血治ったし)
でもさ、韓国映画のヒロインって、どうしてこうイラッ・・とする女が多いのかしらん?
今回のヒロインも、超童顔のナイスばぢぃでエ○シーンに体当たり、いや、この辺はチャヌク趣味丸出しなので
おいとくとしても(笑)勝手気ままに振舞うにもドが過ぎてて、後半は、コイツ早よどーにかなってくれ〜
って思うばかりで・・( ̄∇ ̄;) だってガンホが苦しむのが可哀相でたまらなくてさぁ〜
あの亡霊(?)の手も借りたいくらいに、ヒロインを早くどーにかしたかった私・・。(←吸血鬼VS妖怪・・)
そんな、イラッとした気分になったせいか長く感じた後半でしたが、あのラストはコミカルさとロマさがあってとっても良かった。
渇ききった愛は永遠に・・・・・どこへ?そう言えば、車椅子の夫人・・お気の毒;; 【ソラリアシネマ】

感染
 (04・日本)
(監・脚)落合正幸
(主)佐藤浩市  高嶋政伸 佐野史郎  南果歩 草村礼子  木村多江 星野真里 真木よう子
始まって間もなく、場内から悲鳴が!で、中盤はザワザワしだして、もうそれが私(と娘)は可笑しくて可笑しくて大笑い!_(T▽T)ノ彡☆
こんな雰囲気、やっぱり劇場ならでは、だよね。もう、映画自体よりも、この一体感が良かったわー。(≧▽≦)ブハハ
で、映画は・・と言うと、雰囲気はいいんだけど、殆どの役者の大仰な演技合戦が恐さなくしちゃって・・;
草村礼子と佐藤浩市の所になると、妙にホッとしたりして。( ̄∇ ̄;)
心理ホラーから始まったのに、何故かドタバタ・ホラーで終わってしまった、と言う感じ。;;なんでだろ?
かなり中だるみして長く感じたし、ラストのシメ方も平凡だったな。*がちぎれるのはまあいいとしても。(汗)
≪同時上映「予言」は「よ」へ≫ 【天神東宝】

完全犯罪クラブ
MURDER BY NUMBERS (02・米)
(監・製作)バーベット・シュローダー (脚)トニー・ゲイトン (製作)スーザン・ホフマン リチャード・クリスタル
(主)サンドラ・ブロック ライアン・ゴズリング マイケル・ピット ベン・チャップリン クリス・ペン
刑事のトラウマの見せ方とか、犯人を確信するキメテの弱さとか、部分的にイマイチな所があったし、手袋はめてて、
ああ言う事まで分かるものなの?などなど気になる所もあったんだけど、なんだか惹かれる面白い作品でした。
テーマとしてる物に心動かされたからかも?ちょっと説教くさい所もあるけど、この辺は、イマドキの若者にはグサッと一発
見せておいた方がいいぞ!ってね・・(笑)それに、高校生二人の関係や刑事の心理なども、とても興味深かった。
そうそう、この高校生二人がとっても良かったんだよね!主演のサンドラだけの作品だろうな、と思ってたら大間違いでした!
あの年頃の微妙な心の内がうまく描かれていて、いつ自白するのかとドキドキ・・・このあたりが見所。
特に私が興味を持った彼、顔がふくらんだ方^_^;なんとあのヘドウィグの愛した彼だわよ!>M・ピット
この分裂病型人格障害(と言うらしい)の彼はなんか気になる存在。(好みなのか?)
ついでにもう一人の彼は自己愛性人格障害と言うらしい。プロファイル・・役に立ってるのかな?【ユナイテッド・シネマ】

間奏曲
INTERMEZZO (36・スウェーデン)
(監・脚)グスタフ・モランデル (脚・原)イエスタ・スティーベン
(主)イエスタ・エクマン イングリット・バーグマン ハンス・エクマン
中盤まではかなり好きな展開だったんだけどね・・結局は一般常識に従って生きるしかないのよ、って印象・・
と言うか「過ちを犯すのは人の業、許すのは神の業」なんて一言で、主人公とアニータとの時間を葬り去るラストにはガッカリ。
たとえそれが人の道からそれた過ちであったとしても、もっと思いやりのある終わり方であって欲しかった。
若いアニータには主人公への愛よりも自分が輝ける他の未来が見えた・・だらこその潔い別れ・・なのに、主人公は結局は元の
サヤに収まって・・なんて、なんだかなぁ〜;;年寄りには過去しかないって言ってるみたいだよ。(爆)
いや、子供への愛情は痛い程解るけどさ、愛のない妻へはただ情を与えて暮らせばいい訳?それに、ただフリフリ着飾って待ってるだけの
妻に不満あったのはアンタじゃなかった?嘘の生活はいけない・・って言ってたのもアンタだったよーな気がするんだけど?(ーー;)
妻が子と逃げてりゃどうなったかしらん?とか。ゞ( ̄∇ ̄;)
そりゃあ夫婦でまっとうな愛をはぐくみ、子に親の愛を注ぐ事に努力する姿はえらくて立派なんだろうけどね。
でも、いいトシになったら、もう一個人よりも立場でしか生きられなくなるなんて、そんな人生なんだか寂しい気がするよ・・。
・・あっれー;;なんか自分だけ、世界の中心で「自己中」を語ってますかー?( ̄∇ ̄;) 汗;; 【BS−NHK】

カンダハール
SAFAR E GANDEHAR (00・イラン=仏)
(監・脚)マフセン・マフマルバフ
(主)ニルファー・パズィラ タビブ・サヒブ サドューティモリー ハヤトラ・ハキミ
ドキュメンタリータッチで展開する本作は、皮肉にも例の悲惨な事件によって注目を浴びる事となり、私にとってもアフガンを知る
大きなきっかけとなったのだが、どこからどこ迄が真実であるのかさえ分からない程、掴み所のない異様な印象を受けてしまった。
タリバン(神学生)、(人形)地雷、義足を追いかける人々・・。女性の立場から言えばブルカ。この太陽の下にブルカなど差別でしか
ないのでは?と思う反面、危険にさらされている女達に安心感を与えてる唯一の物なのかもしれない、と言う両極端の思い。
恐ろしく不安な状況に、どう向かえば良いのだろう。【シネサロン・パヴェリア】

GANTZ
 (10・日本)
 
(監)佐藤信介 (脚)渡辺雄介 (原作)奥浩哉
(主)二宮和也 松山ケンイチ 吉高由里子 本郷奏多 夏菜 綾野剛 水沢奈子 伊藤歩 田口トモロヲ 山田孝之 戸田菜緒
 
謎の大きな黒い球体は印象的。けど、これ小中学生向きな話?
内容はそんな印象なのに、そこそこ大人な若い男女がぴったりした戦闘スーツで意味不明な敵と対戦したり・・と、
アっチ系のヲタ・・もとい、オトナを意識した演出の為、コミカル風味な戦闘もやたらと中途半端で稚拙に感じた。
敵キャラも、田中星人なんかは面白ろ恐くて良かっただけに、それ以前の全体的な世界観のちぐはぐさやこなれてない感が残念。
と言うか、まあその世界観もイマイチ意味不明だし(2で解るの?)話の流れも面白くなかったけどさ。(汗)
ヒロインにも華がなさ過ぎてガッカリ。脱げばいいっちゅーもんじゃない。
キャラとしても、すぐ惚れてしまう病みたいだし困ったもんだ。(笑)
もう一人の女性、吉高由里子は何なの?漫画描いてたけど、この戦闘世界と何かリンクしてるの?これも2で解る?
ケンちゃんの役もイマイチだったなあ。トモロヲの存在感のない存在感は良かった。(笑)
ニノ君が可愛いかったから最後まで見れた・・のが正直なところかなぁ・・。(ニノ君の安心感って・・)
【追記】どうやら原作は青年向け漫画の様。 漫画で得られる感覚と、それを人間が演る時に得られる感覚って、
 似て非なるモノなんだろうな〜と改めて思った次第。   【TV】 

鑑定士と顔のない依頼人
LA MIGLIORE OFFERTA / THE BEST OFFER (13・伊)
(-_-)
(監・脚)ジュゼッペ・トルナトーレ (音楽)エンニオ・モリコーネ
(主)ジェフリー・ラッシュ シルヴィア・フークス ジム・スタージェス ドナルド・サザーランド フィリップ・ジャクソン ダーモット・クロウリー
一流の美術鑑定士ヴァージルは人間嫌いで独身を貫いていた。
そんなある日、両親の遺品を鑑定して欲しいと若い女性から電話の依頼があり・・

一流の鑑定士でさえも、女性の愛が本物であるかどうかは見抜けない・・
・・ってトコロは面白かったけれど、この物語自体に愛を感じられなかった。観終わった後、何だか薄らサムーイ・・気持ちに・・。
で、そこで初めて、監督がトルナトーレだと知った私・・。
iphoneでササッと上映中映画調べてて、最初は他のに行くつもりが、(画像だけ見て)
あっ、ラッシュが出てるのやってる!タイトルも面白そう!・・で、即、足を運んだので、マジでトルナトーレとは知らなかった。
うーん・・私は、この監督さんとはあまり相性が良くないな・・(前も言ったか?笑)
【以下、めいっぱい文句たれたら、微妙にネタバレしてました!未見の方は読まないでね!】
確かに、物語としては謎が散りばめられてて面白い部分もあったんだけど、
どうしても、この終わり方は好きになれない。ひど過ぎやしませんか。
例え、結末が同じであっても、こう言う描き方で終わらせて欲しくなかった。
だって・・だから愛が感じられないんだってばさ〜天邪鬼でもそれなりに愛が欲しかったのよ〜;;
トルナトーレは、女性から今度は年寄りにイジメ照準合わせたの?
ラッシュを年寄り扱いしてごめんけど(笑)ラストに、もうイッキに老け込んだでしょう?
その後に、さも「でも人生まだ希望あるかも?」的エッセンス振りかけられても・・
しかも、あの時計喫茶(?)・・なんかムカつく!なんかワカランけどやけにムカつく!(落ち着け自分!)
何と言うか・・人ってさ、誰でも、秘めていたい事や弱点ってあると思うんだよね、
で、そんな所にズケズケと踏み込まない様に気遣う優しさってのもあると思うし、
愛や信頼があって初めてそう言う部分をお互い見せたり受け入れたり出来るものだと思う・・
なのに、そんな心の繊細な部分から入って・・彼そのものとも言える肖像画部屋を荒らして、根こそぎ・・なんだもの・・
ヴァージルの弱みに付け込んで人生全てを奪い取る、って何なの・・
いくら不正に集めた物だったとしても、アイツらになんでそこまでされんといかん訳?
あの肖像画の数を見てアイツらは何も感じなかったの?あの圧倒的な孤独の量を見て。
え?相棒を軽く見たり、イカサマ三昧だったヴァージルも人の心を傷つけまくってた?
依頼人をこっそり覗いたヴァージルもエロ悪い?(←出来立ての造語)
んなもん、シゴト絡みなら色々あるでしょ、あの覗きも愛への扉だったからまだ許される範囲内なのです!
確かに、ヴァージルは自己中だったし悪い事もした・・覗きも少々キモくもあった!(オイ!)
でもさ〜・・でも、やる事のレベルが違うじゃん〜・・
しかも初老・・じゃなくて中年後期(笑)で、心身の隙が出来た頃を待ってたかの様に騙して・・汚な過ぎる。
と言うか、最初も書いたけど、その結末はそれはそれで(描きたい部分なんだろうから)仕方ないとしても、
それをフォローする様な物が何も感じられなかったって事なの。一番の文句はそこなのよ!
安易な希望エッセンスなんか、何のタシにもならんわ!
バニラエッセンスなんか一回使ったっきり、気付いたらいつも賞味期限過ぎとるわ!(←関係なし)
・・と言う訳で、自分はこの監督の作風とは相性が良くないらしい・・と言う所に戻ったかな。(^^;
しかし、いつも自信満々だった彼が初めて女性を意識してからの変化は見ものだったね。
ラッシュ、近作に比べると少々大ぶりな演技ではあったけど、
その上手さのせいでしっかり感情移入・・私も久々に文句炸裂〜ストレス発散したわ!(え)
サザーランドやスターチェスも(ヴァージルにはない)ユーモア感じて良かったけど、
何しろキャラ的には(↑そんな訳で)みんなちょっと・・ね。
お屋敷の前のカフェに居た小さな女性には、例のこの言葉を捧げたいわ。「先に言え!」。
あっ、あんたもアイツらの仲間だったって事〜? ・・(-_-)ふ   【天神TOHOシネマズ】

カントリー
COUNTRY (84・米)
(監)リチャード・ピアース (脚・製作)ウィリアム・ウィットリフ (製作)ジェシカ・ラング
(主)ジェシカ・ラング サム・シェパード ウィルフォード・ブリムリー
アメリカの農業経営難に立ち向かう農婦とその家族・・苦難も一緒に乗り越える仲間がいると心強いよね・・
気丈な精神力、プライド・・なくしたくない物です・・。ジェシカ・ラング(製作も。)が好演。【TV】

カンナさん大成功です!
200 POUNDS BEAUTY (06・韓国)
 
 
(監・脚)キム・ヨンファ (脚)ノ・ヘヨン (原作)鈴木由美子
(主)キム・アジュン チュ・ジンモ イム・ヒョンシク イ・ハヌイ イ・ウォンジョン キム・ヨンゴン ソン・ドンイル
   ソ・ユン キム・ヒョンスク パク・フィスン パク・シノク イ・ボムス リュ・スンス
 
歌手を目指すカンナは、しかしそのおデブさから舞台には立てず、美人人気歌手のゴーストシンガーとして働く日々。
唯一の救いは、プロデューサーのサンジュンが自分に優しくしてくれる事だったのだが・・

歌手の舞台での口パクって、中国だけじゃなく、韓国でも問題になってたよね?
本人の声ならさほど問題ないと(私は)思うけど、こんな風に他人が歌うのはあんまりだね。
こう言う事する歌手って実際にもいたりして?
いや、こんなんだと舞台だけじゃなくて、レコーディングとか全てが口パクって事だし現実には無理かな?
物語は、少女漫画によくありそうな話っちゃーそんな感じですが、(実際、原作は少女漫画でした)
でも、思ってたよりも丁寧な作り&テンポのいいユーモアで引っ張られ、楽しめました。
いきなりラストの話になるけど、とりあえずは、確かに大成功だったよね。
舞台での気持ちを忘れずに、前向きに頑張ってね、って感じでした。
・・ただ!あの彼が、結局どう言う結論を自分の中で出したのかがイマイチよく分からなかったなあ。
その点ではどうなんだろう?カンナさん、大失敗です、じゃないにしても、カンナさん、中成功です、くらい?
自分としては、変身してから、逆に彼にメスいれてやるくらいの展開でも良かったけどね〜。(血みどろ復讐劇・・レイトショー限定・・笑)
ジェニーになったカンナさんは、とってもキュートで可愛いかったけど、蒼井優ちゃんとかビビアン・スーとか、
たまに深津ちゃんぽい表情とか、なんかいつもどこかが誰かに似ていたわ。 ・・してないよね?(何を!)
アミさんは雰囲気からして歌手と言うよりコメディ女優・・と言うよりバラドル。(笑)
そう言えば、カンナさんの友達、めっちゃ芸人のバービーに似てたわ!
カンナさんのお父さんが持ってたのはバービー人形?!そう言えば、ジェニーって名前も人形の名前だね。
それにしても、女性を外見で判断するくせに、自分のカノジョは整形NGって感覚は、
どこの国の男性でも似たようなもんかもしれないけど、そんな男性の一方的な都合のいい理想で、女性の心を傷つけないで欲しいな。
心を傷つけられるのに比べたら、身体にメスを入れるくらい、なんてことないわ!・・って、カンナさんでなくても思ってしまうかも。
まあ、女性もそこまで深刻じゃなくて、単に自分が満足したいだけでやってるのが殆どなのかもしれないけど、
根底には少なからずそう言うのってあるんじゃないの〜?
でもさ、整形って、何年くらいモツんだろうね?引っ張った所って、やっぱり年月いくと緩くなってくるんでしょう?
埋め込んだ物質も、中で変質したりしないの?○年間保証とかあるの?(←家電?)
脂肪吸引した後のたるんだ皮膚を切って縫ったりするのも大変そうだよね。
さすがに、ここでは、ジェニーにそんな傷跡なんてチリほどもなかったけど(爆)
逆に、今度はそれが気になって、整形の繰り返し・・なんて泥沼にはまったりもしないのかな?
何にしても、公にされてないリスクはきっと沢山あるんだろうし、
私の感覚からすると、よほどの事じゃない限りはしないに越した事はないし・・
見た目の美醜だけじゃなく、他の事の価値をもっと大事に生きていけたら一番いいよね。
一生懸命生き生き暮らしてると、自然に表情も良くなって、素敵になれるとも思うんだけど、
それだって、見た目がいい方がキブンも明るく出来るから、やっぱ整形よ!
・・なんて捉え方も出来るし、単純に決め付けは出来ないけれどね;;
ただ、1つ、今言える事は・・・・・トシ行ってくると、外見の美しさよりも、内臓の美しさ!なのよ!
・・と言う訳で・・最後のあのバービーさんには、安直にあんな風に言って欲しくなかったな。
私には、とっても性格のいい素敵な女の子に見えたので、その心の優しさと、健康的な身体を大切にして、
80、90になっても、ピカピカの内臓でいて欲しいです。(何の話)
ところで、カンナさんが自分の部屋(←ガーリーで可愛い)を片づけしてた時に、ヨーヨーキルトみたな敷物があったよ!
でもそれ、円じゃなくて、六角形に見えた。普通のヨーヨーとは違うのかな?韓国の伝統モノとか?
それとも繋ぎ方のせいでそう見えただけなのかな?パッチも整形も出来上がりはテクニック次第?! 
(追記) どうも、日本と韓国では、整形に対しての考え方が違うらしい・・。日本人感覚での感想は、彼等には無意味な気もしてきた。
     まあいいけどね・・日本人やマトモな感覚の方には解って頂けると思うので。    【BS−NHK】  

カンバセーションズ
CONVERSATIONS WITH OTHER WOMEN (05・米=英)
(監)ハンス・カノーザ (脚)ガブリエル・ゼヴィン
(主)ヘレナ・ボナム=カーター アーロン・エッカート ノラ・ゼヘットナー エリック・アイデム ブライアン・ジェラティ
      ブリアーナ・ブラウン オリヴィア・ワイルド トーマス・レノン セリナ・ヴィンセント
2分割の画面がとってもせからしい。
それも「大昔はデ・パルマとかよくやってたよね〜まぁそのうち普通になるだろう」・・と思っていたら、
全然その気配なし・・なのは、ただでさえ動体視力の弱い私には結構疲れる画面であった〜。
が、ラストに・・(←これに関しては、【ネタバレあり】にて) 
アアロンとヘレナの主演2人だけで進む(若い頃の描写はあるにしても)タイトルそのものずばりの会話劇。
なので、会話劇が好き、あるいは、♪別れても〜好きなひとぉ〜・・な話に興味がないと、やや厳しい展開かも?
私は・・・・・・う〜ん・・・・・会話劇は好きな方なんだけど、思った程は魅せられなかったかな。
比べるものでもないとは思うけど、例えば、同じ様に会話で進む「恋人までの距離」を見た時に受けた様な感動、余韻などが
この物語では特別なかったです。過去を引きずる男女にはあんまり興味ないから・・なのかな?
いや、過去がどうこうよりも、二人が結構イージーに見えたからかも?
もし愛情があるうちに不本意な別れ方をしたのなら、軽い会話の中にももっと違う雰囲気があった様にも思うし・・って、もし自分ならだけど
・・そう、もし自分だったら・・・・・うーん・・マボロシの様な幸せなどにもう構ってる暇はないね。ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
それはともかく!(笑)それでも、過去の相手を思い出して、現在の自分に気付く男と女には、
やはり過去と同じ様に、どこか物事の見方にすれ違いがあって・・それは現在もまた過去になるって事なんでしょうかね。処置なし?(爆)
あっ!今、突如思い出したけど、男の若い時・・の俳優がやたらアアロンのゴツさだけ残したロンゲで笑えた!( ̄∇ ̄;
(注:アアロン、大好き・笑)
【以下、ネタバレあり!未見の方は読まないでね】
なんやかんや言いつつも共有した2人の時間・・だけど、一緒に居る時はずっと画面は2分割。
なのに、ラスト、ついに2人は別れ、違う方向に進みだすと、やっとその画面が1つになるのよね。
なるほど・・それまでの全ての2分割は、このラストシーンの為のモノだったのね・・
・・と思うと、このシニカルな画面構成はなかなか心憎かったですね。せからしかったけど。(笑) 【DVD】

カンバセーション・・・盗聴・・・
THE CONVERSATION (74・米)
(監・脚・製作)フランシス・F・コッポラ (音楽)デヴィッド・シャイア
(主)ジーン・ハックマン ロバート・デュヴァル ジョン・カザール フレデリック・フォレスト ハリソン・フォード テリー・ガー
タイトルがいかにもどこにでもありそうな映画って感じなんだけど、冒頭すぐにドキドキ興味を引かされる手法(この辺は70年代の
サスペンスにはよく見られた感じもしたが結構好き(^^ゞ)から、主人公の心理劇になるあたりがとても興味深く、味のあるサスペンスだった。
(途中ちょっとホラーっぽい所もあったけどね・笑)特に、恋人とうまく付き合えない主人公が、ついその葛藤を口にしてしまい、
それが関係ない人達に筒抜けであった時の彼の複雑に怒りがこみ上げるシーンは印象的だった。1人、演奏しながら佇む姿も
哀しかったなあ・・。必要な盗聴も時によってはあるのかもしれないけど(あんな展示会?があるんだね〜)やっぱり人のプライバシーに
勝手に忍び込むのってどうかしてると思うよ。心が壊れる前に良心と向き合える時代ではないのかしらね?【BS−NHK】

カンパニー・マン
CYPHER (01・米)
(監)ヴィンチェンゾ・ナタリ (脚)ブライアン・キング
(主)ジェレミー・ノーザム ルーシー・リュー デヴィッド・ヒューレット ナイジェル・ベネット
スパイ物は、立場がコロコロ変わるから目が離せないよねー・・「北北西に進路を取れ」の感想でも書いたけど。
と言う訳で、気合い入れて観たので混乱はなかったけど、その分ワクワク感も今一歩だったのがちょっと悔しい。
もしかして、人間の感情ってものをあまり出せない設定だったから、逆に緊張感も生まれ難かったのかな〜?まあ、ラストで
一気に出しちゃったぞ!って感じはあったけどね。無機質な世界からも一気に変わったしね。主人公は良かったけど、
相手役のリューが・・近所の中学生に似てるのよ・・。どうしても笑ってしまって・・個人的にはミスキャスト。
違う女優だったら良かったなぁ・・。 シネコン初の、劇場貸切状態。。。【ユナイテッド・シネマ】

がんばれ!ベアーズ
THE BAD NEWA BEARS (76・米)
(監)マイケル・リッチー (脚)ビル・ランカスター
(主)ウォルター・マッソー テータム・オニール ヴィック・モロー
昔、テイタム嫌いだったんですよねー。なにしろジョディ派。( ̄∇ ̄;)でも、今になって見たら、なんだかこまっしゃくれてて可愛い。
気持ちのいい作品でした。黄色いユニフォームも元気一杯で○。【TV】

がんばれ、リアム
LIAM (00・英)
(監)スティーヴン・フリアーズ (脚)ジミー・マクガヴァン
(主)イアン・ハート クレア・ハケット アンソニー・ボロウズ アン・リード ミーガン・バーンズ ディヴィッド・ハート ラッセル・ディクソン
予告編で見ていたリアム君が超カワイイ〜♪ので顔でも見たら元気になれるかな?と思って行ったのは大きな間違いであった!
(゜◇゜)~ガーン 労働問題、宗教問題、人種差別・・重いです・・悲惨です。ツライです。あぁ・・・何とかならないの〜・・
この作品は、後からキタ。思い出し涙。なんたって本当にリアムは可愛い。そしてお姉ちゃんも。
この、小さく無力な子供達の優しさが、いつまでも私の心にしみています。がんばれ、リアム!【劇場】

カンフーハッスル
KUNG FU HUSTLE (04・中国=米)
(監・製作・脚)チャウ・シンチー (脚)ツァン・カンチョン ローラ・フオ チャン・マンキョン
(主)チャウ・シンチー ユン・ワー ユン・チウ ブルース・リャン ドン・ジーホワ チウ・チーリン シン・ユー チャン・クォックワン
冒頭、「子連れじゃなくて良かった・・」って思ってしまう様な残酷描写・・こう言うのは「少林サッカー」でも、前半にちょっとあったよね・・
って思い出したけど、そう言う所以外は、
「子供にも見せてやりたい」って思ってしまう程のはちゃめちゃな面白さ。(≧▽≦)
このギャップがシンチー映画なのかもしれないけど、複雑だわー。( ̄∇ ̄;)
一番面白かったのは、シンチーがナイフに刺され、蛇にまみれる所。( ̄∇ ̄;)これは多分一番”地味”な笑いドコロだろうけど、
自分としてはベタながらもかなりなツボ。こう言う
さり気ないアホなブラックさが好きだ!( ̄∇ ̄;)
それから、音楽で攻めてくる二人との決闘シーン!これも面白かった。あのオバハンが一番強いじゃん〜って思ってた謎も後に解け、
どこを取ってもホントに「ありえねー!」な展開に口あんぐりで楽しめました。(笑)
他の映画のパロディ具合も適度で面白く、一番ツボだったのはやっぱり「シャイニング」の血のドア・・と思ったけど、
よくよく考えてみると、最初から斧が重要な小道具だしね・・シンチーって「シャイニング」愛してたのね・・!
なんか
ハンサムなくせに訳ワカラン男なシンチーを見てると、不思議な安心感がある私なんだけど(なぜ?)
やはり残酷描写に関してだけは、もうちょっとグロいなりに笑えるオシャレさを考えて欲しいと思う。例えば、
じと〜・・・っと血が染みて来る様なねちこい描写は、ホラーな方向に行ってしまうし、それに罵声なんか加わると、
ただの暴力描写に成り下がると思う。こう言う脳天気スプラッタ(?)に一番重要なのはあっさりしたスピード感。
血が飛び散っても首がぶっとんでもOK!と思えるコミカルさをもうちょっと追究してくれてればもっとハマれたかも。【ユナイテッド・シネマ】

カンフー・マスター!
KUNG-FU MASTER! (87・仏)
(監・脚・製作)アニエス・ヴァルダ (原案)ジェーン・バーキン
(主)ジェーン・バーキン シャルロット・ゲンズブール マチュー・ドゥミ
ジャッキー・チェン主演・・うそ(笑) 娘の同級生に恋した女性のお話。少年は母に、母は男の子に憧れ(?)を持つ物なのでしょうが・・
一般的には、こんな恋愛関係など理解不能だとは思うけど、想いを否定する事は出来ないな。
ゲームに熱中する少年は、まだまだあどけないくせにオトナぶって背伸びして・・彼を想う(いわゆる熟年)女性の気持ちが切ない。
ゲームの結果を彼女に知らせたがる彼の無邪気さと、ただの情事と他人に言ってしまう残酷さ・・
実の母と娘であるジェーン・バーキンとシャルロット・ゲンズブールが親子役で共演。実際にもこんな感じなのかな〜?ちょっと憧れ。
と思ったら、少年(マチュー・ドゥミ)はヴァルダ監督の息子なのねー。( ̄∇ ̄;) 【ビデオ】

ガンモ
GUMMO (97・米)
(監・脚)ハーモニー・コリン
(主)ジャコブ・レイノルズ ニック・サットン ジャコブ・セーウェル クロエ・セヴィニー
投げやりとも見える映像が鮮烈。 お風呂でスパゲティ・・・ゞ( ̄∇ ̄;)【ビデオ】

歓楽通り
RUE DES PLAISIRS (02・仏)
(監)パトリス・ルコント (脚)セルジュ・フリードマン
(主)パトリック・ティムシット レティシア・カスタ ヴァンサン・エルバズ カトリーヌ・ムーシェ イザベル・スパド
愛する女性の幸せだけを望む男・・プチ・ルイは、娼館で生まれ、愛されて育ったと言う時点で既に究極の立場。
一歩間違えると女を欲望の対象としか思えない人間になっていたかもしれない? 娼館や娼婦の様子・・香水や白粉でむせかえる空間・・
腿に引き上げるストッキングの光沢が艶かしく印象的。であるにも関わらず、全然イヤらしくなくむしろ美しい・・まるで寓話の様な世界。
(ちょっとルイ・マルの「プリティ・ベビー」を思い出した)
それにしても、愛する人の幸せを願うプチ・ルイの小細工^_^;はいじらしくもあったけど、果たしてそれは相手を本当に想ってると
いえるんだろうか?マリオンに叱咤された彼は、その事に気付いたんだろうか?そこに、彼女の幸せを願いながら、本当は自分の満足に
浸りたいだけな思い上がりもあるのでは?と。彼がマリオンを愛しているのは、色んな行動でもよく解るんだけど、
男二人に女一人の図になったラスト・・幼い日の自分と目が合うプチ・ルイ!・・そしてその直後に起きる出来事は、
彼の本当の心の望みだったのでは?しかしそれを叶えてしまったら・・勿論、愛する人をも失ってしまう・・。全てを失ってしまう愛の残酷?!
・・もちろんこれはただの現実の描写かもしれないけど^_^;何故か私にはそんな風に思えてならなかった。(←悪魔)
『運命の人』って何だろう?ただ一緒に暮らす人?愛し、愛される人?それとも、求める何かが同じ人?
「♪それは掌に書いてある♪」・・思わず掌を見る私・・じっと手を見る・・働けど楽にならず・・チガウ・・ゞ( ̄∇ ̄;)【シネ・リーブル博多駅】

    

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